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 【悪魔憑き】
 
 憑依の一種で、心身を悪魔に乗っとられたかのごとく周囲に害悪を及ぼす行動、またはそのような行動をとる人のこと。
 
 ●
 
 
 (...ここはどこだ?)
 
 突然の覚醒に堂島正は困惑する。
 眠っていた覚えはない。疲れていた気配もない。
 ただ、気が付けばいつの間にか目が覚めていた、という奇妙な感覚だけがそこにあった。
 
 いや、奇妙なのはそれだけではない。
 彼の周囲に人の気配がある。あるのだが、手を伸ばしても触れられず、目を凝らしても黒い靄が蠢いて見えるだけ。
 声をかけてみるが、返ってくるのはノイズ染みた雑音だけ。
 あちらの靄もこちらへと接触を図ろうとしているのだろうか。となれば、あちら側も自分と似たような状況なのだろうと推測する。
 
 「刮目せよ、皆の衆」
 
 突如響く、しわがれた老婆の声。
 パッ、と照明が点いたと思えば、浮かび上がるのは壇上に佇む一人の老婆。
 
 「わしの名は神子柴。覚え辛ければオババでもよいぞ。突然の収集に困惑しておる者もおるじゃろう。諸君らにはこれよりある催しに参加してもらう」
 
 神子柴と名乗る老婆はコホン、と咳払いと共に言葉を切り、再び口を開いた。
 
 「バトルロワイアル―――最後の一人になるまでの殺し合いじゃ」
 
 殺し合い。その平穏とは無縁な単語に、堂島は―――動揺などはしなかった。それは周りにも当てはまることのようで、大げさに蠢いた靄は数少ない。
 
 「ふむ。流石は幾多の戦を経験してきた者たちなだけはある。これなら落ち着かせる手間も省けるというものじゃ」
 
 では、と言葉を切り神子柴は続ける。
 
 「これよりそなたらにはとある孤島に向かってもらう。その孤島で己を守り、他者を殺し最後まで生き残る。そんな簡単なゲームじゃ」
 
 他者を殺せ。その行為をあっけらかんと指示する神子柴に舌打ちをするも、しかし下手に逆らうべきではないと判断し耳を傾ける。
 「基本的にルール違反などはない。縛りがあるとすれば、その首輪くらいじゃ」
 
 首輪。その単語に反応し、そっと己の首に触れてみる。ひやりとした感触に、これは確かに首輪であると認識し、さらに耳を傾ける。
 
 「その首輪はある条件で爆発することになっておる。ひとつは、禁止エリアに踏み込んだ時。ひとつは強い衝撃を与えた時。そして」
 「そこまでにしとけ婆」
 
 神子柴の声を遮り、黒服に身を包んだ青年が舞台袖から現れる。
 
 「鴉に案内されて道を辿りゃあ丁度いい抜け道がありやがった。こんなヨボヨボの婆なら俺でも勝てるぜ」
 
 やけに自信ありげな青年の物腰に、神子柴は言葉を止め、堂島含む靄たちが青年の挙動を見守っていた。
 
 「俺はこんな面倒ごとに巻き込まれたくないんだよ。状況はよくわからねーが、とりあえず俺はてめえを仕留めて帰還するぜ」
 
 青年は腰に下げていた刀を低く構え、神子柴へと斬りかかる。
 
 「最後の一つは」
 
 刀が振り下ろされると同時、神子柴が笑みを浮かべた。その瞬間
 
 ボンッ
 
 小気味よい音と共に首輪が爆発し、青年の首と胴が分かれ地に落ちた。
 
 「...ワシに明確に逆らうこと。以上三点が首輪の爆発する条件じゃ」
 
 鮮血に沈む青年の姿に堂島は息を飲み、神子柴は見向きもしなかった。
 
 「...さて。一通りのルール説明は終わったかの。詳細はこれより配る鞄に入っておる用紙に記載されておる。わからないことがあれば読むといい」
 
 堂島は考える。
 先ほどの爆発は決して大規模なものではなかった。あれを見たままの威力で受けようとも、自分のような者に対してはあまり効果を為さない。
 果たしてあの老婆はそんなもので自分を縛り付けられると思っているのか。
 
 「断っておくが、限りなく不死身に近いからと首輪を弄るのはおすすめせんぞ。もしも爆発すれば如何な怪異とてひとたまりもないからのう」
 
 思考を読んだかのように告げられた神子柴の言葉に、堂島は思わず歯噛みする。
 
 (当然と言えば当然か...私を連れてきて殺し合いをさせるんだ。私のような存在を把握していないと考える方が難しい)
 
 現状、自分たちは神子柴に命を握られている状況である。それは理解した。
 
 (ただの殺し合いならいいが、まず間違いなくこの催しは私の『正義』に反することになる。どうにか足掻きたいものだが、さてどうするか...)
 
 再び、堂島の思案を読んだかのようなタイミングで、神子柴が笑みを浮かべる。
 
 「無論、殺し合いで優勝した者には褒美を与える。金銀財宝、不老不死、望む者の蘇生...如何なる願いも一つだけ叶える権利じゃ」
 
 神子柴の語った褒美。それに対し、微かに堂島の周囲の靄が反応を示した気がした。
 
 「とはいえ超常現象、ましてや死者の蘇生など信じられぬ者もいよう。然らば見せてしんぜよう。人命すら操るこの奇跡を!」
 
 宣言と同時に神子柴が口元を掌で隠す。するとどうだろうか。
 血だまりに沈んだ青年の身体と頭部が光に包まれ、瞬く間に元の身体に戻ったではないか。
 
 「これが人体蘇生の奇跡じゃ。どうじゃ?お主らも一人や二人、再び会いたい者がいるのではないか?」
 
 ズキリ、と堂島の胸が痛む。
 かつて、彼には息子がいた。火砕流に家ごと飲まれ死んでしまった愛しい息子が。
 その顔がよぎり、彼の『正義』の文字が微かに揺らぐ。
 
 「ほれ。そなたもワシの力がわかったじゃろう。そのまま大人しく引き下がるがよい」
 
 蘇り、意識を取り戻した青年は己の首元をペタペタと触っていた。
 そして、神子柴の言葉通り、背を向け檀上から降りようとする―――が。
 
 「馬鹿が!首輪がなけりゃあ殺しあう必要なんざねえんだよ!」
 
 振り返り、凶悪な笑みを浮かべ、再び老婆へと斬りかかる青年。
 そう。今この場で蘇らせられた青年には首輪が無かった。故に、彼は臆せず斬りかかれたのだ。
 
 「ウオラァ!」
 
 気合一徹、振り下ろされる刀。
 
 バ ァ ン
 
 その刀ごと、青年は頭上からの巨大な掌に潰された。
 
 「馬鹿はお主じゃ。ワシが何の対策も打たぬはずがなかろうて」
 
 巨腕はぬちゃり、と音を立て血だまりから離れ、神子柴の周囲を覆うように留まった。
 
 (あれはああいう技なのか?それとも協力者がいるのか?いや、なんにせよだ)
 
 あの破壊力とスピード、真っ当に太刀打ちするのは困難だ。
 それに、あの口ぶりからして神子柴が用意したのはあの巨腕だけではないのだろう。
 それらで足止めを食えば、その隙に首輪を爆発されるのは目に見えている。
 
 (...やはり、従うしかないのか?)
 「さて。それでは殺し合いを」
 
 開始する。
 その言葉は、突如爆発した巨腕の轟音で掻き消された。
 
 「くっ、なんじゃ?」
 
 立ち上がる砂ぼこりに咳込みつつも、老婆は目を見開き砂塵を見据える。
 その中をかき分け、老婆目掛けて飛来する、刃渡りの欠けた刃。
 神子柴は咄嗟に飛びのきそれをそれを回避した。
 
 「チッ、外したか!」
 
 ターバンのように頭に巻かれた布地に、宝石のような光物を多く付けた、絢爛豪華、端的に言えば『派手』な男は舌打ちと共に漏らした。
 
 「まだ逆らう者が...ならば貴様も」
 
 ヌッ
 
 神子柴の飛びのいた先に、巨大な丸太が現れ、彼女目掛けて振り下ろされる。
 
 パ ァ ン
 
 丸太が神子柴を潰さんと迫るその寸前、巨腕とは別の何かが彼女を弾き飛ばし、丸太の射線上から逃れた。
 
 「くっ、やはり太郎か!」
 
 丸太を振り下ろした、フードを被った丸メガネの青年は悔しさを露わにした。
 
 「なぜ大人しく受け入れん...まだ見せしめが足りんようじゃな!」
 
 吹き飛ばされた先で、神子柴は怒りに顔を歪めた。
 
 ―――好機!
 
 神子柴は空中へ投げ出され、不意打ちをかけた二人に意識が集中している。
 
 堂島は駆け出しながら変身し、その周囲の靄もほぼ同時に動き出していた。
 
 
 
 ―――水の呼吸 漆ノ型
 
 ―――霞の呼吸 壱の型
 
 ―――月の呼吸 弐の型
 
 ―――血鬼術 黒血――
 
 ―――ガアアアア!!
 
 ―――ウオオオオ!!
 
 ―――なんだかわからんけどとにかくチャンス!うりゃああああああ!!
 
 ―――シイ イ ィ ィィィッッッ!!!
 
 ―――ティロ―――
 
 ―――女ァァァァァ!!
 
 ―――震えるぞハート!燃え尽きるほどヒート!!!
 
 ―――スタープラチナ!
 
 ―――ハイエロファントグリーン!
 
 ―――あの舐め腐ったババアを殺すのはワシじゃあ!!
 
 ―――シィッ!
 
 ―――邪魔者よ...ここで死ね
 
 
 意思疎通をしたわけでもない。互いの声が、姿が認識できたわけでもない。
 他者のため、あるいは自分のため、殺し合いが起きる前に動いただけだ。
 その結果―――彼らの怒りは、殺意は、欲望は、空舞う老婆へと集中した!
 
 (斬る!このまま―――)
 
 堂島の振るう剣が老婆の首元へと迫ったその瞬間―――老婆は、笑った。
 
 
 
 ベ ん ッ
 
 どこからか琵琶の音が鳴り、足元が浮遊感に包まれる。
 堂島の剣は、周囲に集まっていた靄は、老婆の首に届くことなく離されていく。
 
 
 「貴様らが幾ら足掻こうと無駄じゃ!逃れることなどできはせぬ!」
 
 落ちていく自分たちとは対照に、神子柴は長く伸びた舌に攫われ上昇していく。
 
 「再びワシに相まみえたくば勝ち残れ...勝者のみが、その権利を有する!バトルロワイアル、これより開始じゃ!」
 
 ―――ベん
 
 (ハッハッハッ...悪辣が過ぎるなこれは)
 
 琵琶の音が尚も鳴り響き、眼前に現れた襖が音に合わせて閉じていく。
 
 落ちていく身体と共に、堂島の瞼も徐々に落ちていく。
 
 ――――ベん ベん 
 
 薄れゆく意識の中、堂島は誓う。
 
 ――――べん べん べん べん べん べん べん
 
 もしも自分があの老婆の前に立てた時、必ず斬ろうと。
 
 
 
 ――――べべん
 
 
 
 そして、殺し合いは始まった。
 
 
 
 【塁に切り刻まれた隊士@鬼滅の刃 死亡】
 
 
 
 主催陣営
 
 【神子柴@魔法少女まどか☆マギカシリーズ】
 【太郎@彼岸島】
 【鳴女@鬼滅の刃】
 
 
 ※各々の武器はOPではそのまま持っていましたが、会場に飛ばされた際に回収されました。
 ※現状、参加者に姿や声を確認されたのは神子柴と舞台上にいた宇髄天元・宮本篤・塁に切り刻まれた隊士だけです。
 
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 [[チュートリアル]]
 
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-|&font(blue){Debut}|堂島正|[[戦う君よ]]|
-|&font(blue){Debut}|宇髄天元|[[]]|
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-|&font(blue){Debut}|竈門炭治郎|[[戦う君よ]]|
-|&font(blue){Debut}|時透無一郎|[[]]|
-|&font(blue){Debut}|黒死牟|[[]]|
-|&font(blue){Debut}|鬼舞辻無惨|[[]]|
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-|&font(blue){Debut}|鮫島|[[チュートリアル]]|
-|&font(blue){Debut}|魔鬼邑 ミキ|[[]]|
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