第二次二次二次キャラ聖杯戦争@ ウィキ
http://w.atwiki.jp/222seihaisensou/
第二次二次二次キャラ聖杯戦争@ ウィキ
ja
2017-12-09T02:31:31+09:00
1512754291
-
千手扉間
https://w.atwiki.jp/222seihaisensou/pages/172.html
【登場作品】
NARUTO
【スタンス】
聖杯狙い
【立場】
アサシン
真名や「二代目火影」という称号よりも「卑劣様」という愛称のほうが遥かに有名な汚い忍者、それがアサシンである。この聖杯戦争では唯一のアサシンで唯一の秩序・悪の属性という特異なサーヴァントであったが、聖杯戦争に及ぼした影響もその特異さに違わぬ大きなものであった。まず予選ではマスターの九重りんが聖杯戦争に巻き込まれたことでマスターとして目覚め召喚されるが、ここでは九重を助けに来た他の参加者達に露見することを防ぐためにマスターの前に姿を現さなかった。アサシンというクラス上仕方ない面もあるとはいえいきなりマスターを放置して他の主従に接触させるというあたりのっけから卑劣である。しかもその後は病院を拠点にしている。予選の時点で既に二卑劣である。だがそんなアサシンにも転機が訪れた。本戦開始後、病院に搬送されてきた三谷亘に目をつけ、後に死んだ彼から腕を切り落として令呪を奪うという卑劣さを見せるアサシンであったが、そんなことをしている片手間に偵察させていた影分身がイリヤスフィール・フォン・アインツベルンとそのバーサーカー(ヘラクレス)と交戦。乏しいチャクラのために取れる戦略は少なかったものの、戦闘経験を活かしてイリヤ主従を橋ごと海中に沈めることに成功する。しかし順調だったのはここまで。以後は周りに振り回される展開が多くなっていった。マスターが一般人であるため慢性的なチャクラ不足に悩まされることになりながら、拠点にした病院に日野茜やマイケル・スコフィールドなどが次々と搬送されてくるなど隠遁が不可能な状況が生まれてしまう。このときは同盟を取り付けることでひとまずの安全を手に入れたものの、セイバー(テレサ)やセイバー(アルトリア・ペンドラゴン)やキャスター(兵部京介)が次々と病院を目指し接近。これに触発されてかランサー(カルナ)も動き、病院近くの公園で大規模戦闘が巻き起こる。その圧倒的な戦力に危機感を覚えた病院のサーヴァント達は、キャスターの誘いに乗り疲弊したランサーの追撃をなし崩し的に決断、アサシンはランサーのマスター抹殺の為に単身動く。しかし先のイリヤの時のようには行かずあと一歩のところで暗殺に失敗、マスターがまたもイリヤであるという情報を動画と共に入手しその髪の毛も入手するも、チャクラ切れ
2017-12-09T02:31:31+09:00
1512754291
-
【108】2014年8月2日(土)5時9分30秒
https://w.atwiki.jp/222seihaisensou/pages/171.html
この聖杯戦争の本戦が始まってよりずっと、その者は座して待っていた。
自らが動くタイミングを。自らがもっとも効果的に動けるタイミングを。
制約は厳しく情報は足りず人材にも問題がある。だがそれでも、いやそんな状況だからこそ、その願いの為に動く。この敗者なき戦争に幕を引く為に。
夜明けは近い。満願不成就の朝が来る。
その時まで後――
-1:00:00 決戦!!襲撃される遠坂凛!!
「ここ、って、貴女は知ってるんだっけ。」
「はい……そうだよね、私の家があるならリンさんの家もあるよね。」
その重厚な佇まいに相応しい大仰な門を潜ると、遠坂凛とイリヤスフィール・フォン・アインツベルンは遠坂邸へと足を踏み入れた。
間桐邸の同盟への宣戦布告から半時間ほど、彼女達は何事もなく目的地へと到達していた。頭の上を抑えていた飛行機の編隊は、いまやその機影を一つにまで減らしている。それが間桐邸のアリスのアーチャーのものだということを知る凛は、僅かに口角を上げながら庭園の脇の道を歩いた。
ここに来るまでの間に、編隊は皆東へと飛んでいった。凛が知る限り、そこには何もない。精々、冬木市立図書館とそれに併設するように建っている月海原学園程度だ。高度を落とし見えなくなった飛行機に引き続き今もイリヤのサーヴァント、カルナが見張るその建物は、特段の変わりもなくそこにある。また市の南西端の辺りにある柳洞寺という寺に逃げ込んだもう一人のイリヤ達の同盟も、特段の動きを見せてはいなかった。といっても、結界らしきものがあるその寺はサーヴァントの眼力を持ってしても内側を伺わせない。故にサーヴァントが発する魔力を目印にカルナは結界の端を油断なく見据えていた。その眼光から逃れるにはよほどのアサシンでもなければ不可能だろう――もっとも、既に唯一のアサシンは死に、その同盟にアサシンの真似事をできる者もいないのだが。
「……セイバー。」
「いえ、なんの気配もありません。ただ……」
「嫌な予感がする、でしょ。」
間桐も、もう一人のイリヤも、動きを見せない。また両者に集中するあまり優先順位が下になっているが、ナチスの吸血鬼達もだ。その事実を優位と考えず、これから起こる脅威と凛は判断した。
2018-03-03T14:35:29+09:00
1520055329
-
【107】塗り替えられた勢力図
https://w.atwiki.jp/222seihaisensou/pages/170.html
「くそっ!くそっ!何なんだよあいつはァッ!!!」
間桐慎二はつい先ほどの美遊の暴挙に怒り狂い、喚き散らしていた。
全くもって意味がわからない。何とか停戦に漕ぎ着け、生還する目途が立とうとしていた時に何故こんなことになる?
「ちょ、ちょっと慎二さん落ち着いてよ」
「これが落ち着いてられる状況だって!?そう言いたいのかよお前は!?
ああ、ああそうだな!お前みたいなガキには今どれだけヤバい状況かなんてわかるはずないよなあ!!
詰みかけてんだよ僕らは!今まさに!ヘラクレスとカルナを両方同時に敵に回しかねないんだよ!!」
のび太の声にもまるで耳を貸す様子はない。
のび太も危機感は十分にあるし、許されるなら今すぐ叫び出したい気持ちでいっぱいだ。
ではどうしてそうしないのかというと、すぐ隣に自分より遥かに荒れている人間がいるからだ。
慎二の癇癪は他の全員にとって耳障りであったが、同時に慎二以外の全員に冷静さを与えてもいた。
こいつのようにだけはなるまい。それが全員の共通認識だ。
「ちょっと落ち着きなさいよ慎二。ほら、携帯鳴ってるわよ」
「携帯ィ!?…ってこの番号、狂介か!そうだ、どうなったかあいつに聞かないと!」
「今慎二さんに電話任せて大丈夫かなあ……」
「取り上げたら余計荒れるでしょうね」
とりあえず狂介が慎二を冷静にさせるような情報を齎してくれることを期待するしかなかった。
慎二一人なら適当な誰かに物理的に黙らせるところなのだが、何しろ彼は現在この間桐邸にいる中で二番目に強力なサーヴァントを従えている。
加えてそのサーヴァントのクラスはキャスターで、間桐邸を自らの領域に変えている。まかり間違って彼と衝突することになれば、凛のセイバーであっても無事では済まない。
それに戦力バランスの話を抜きにしても、今これ以上仲間同士で争っているわけにはいかないのだ。
『慎二くんか?』
「狂介、お前は無事なんだな!?美遊とクロノと、あとあいつらのサーヴァントはどうなった!?」
『ああ、そのことだけど……』
電話の向こうから美遊を追いかけた後の経緯を語る狂介。
彼の報告は果たして慎二を安堵させるものだったかと言えば―――残念ながら真逆の効果しかなかったと形容するしかなかった。
『…それで、クロノくんは美遊
2017-10-09T16:33:37+09:00
1507534417
-
【106】Grand Alliance――終劇・聖杯演義――
https://w.atwiki.jp/222seihaisensou/pages/169.html
『東』――0218、新都
停電により本来の夜の帳が降りた冬木市で明かりを発するものは僅かしかいない。自衛隊か、警察か、救急か、消防か。およそこの四者の公的機関のみがそれぞれに光源を用いて活動している。山向こうの島の反対側と海向こうの神戸の夜景により全くの闇に落ちたというわけでは無論ないが、それでも普段の夜空より少しだけ星が近い、そんな夜だ。だから街をゆく人の何人かは、そこに流星のように煌めく1つの飛行物体を認めたかもしれない。
それは、まるで灰色の天使であった。蝶のような翼と異形の脚部から戦闘機のそれのように炎を発し西へ西へと飛んでいく。実のところそれには遠方の妖力を感知するレーダーのような機能があるためますます戦闘機に近い。そして戦闘機がレーダーで捉えるものとはつまりは敵である。
初めにそれに気づいたのは、一人の吸血鬼であった。建物の最高点より常に高度を下げ低空で侵攻するそれは、彼が常人離れした視力で目視した時点で数百メートルまで迫る。そしてすぐさま声を上げた彼の前で、それは姿を変えた。
蝶のような翼の一部が分離する。その後部には赤々と燃える炎がそれに推力を与え、四方八方へと散った。そして臨戦態勢をとる吸血鬼達の前へ三次元的な機動で迫る。あるそれは瞬く間に高度を上げ、あるそれはビルの間を縫い、あるそれはアスファルトの数センチ上を突き進む。だが共通しているのはそれが全て吸血鬼達目掛けて放たれていることである。
「Mein Gott……」
それらを追い越すように炎を蒸かして通り過ぎていった侵入者に首を撥ね飛ばされながら、吸血鬼は自分に爆炎が迫るのを見届けた。
「撃て!撃ちまくれ!」
「配置に着け、寄せ付けるな!」
指揮官たるライダー・少佐を失った最後の大隊残党約四百人が展開するは、新都西部にある廃ビルであった。再開発初期に建てられたそれは、地下の共同溝を通じて同様の建物に繋がる。それを連絡線として利用できることは日光を浴びれば死ぬしかない彼らにとっては重大な戦略上の価値を持つものだ。未だ再編成の整わぬ彼らからすれば、ここを落とされれば軍隊としての体を保つことが非常に困難となる、まさしく最後の砦である。だがもはやそこは餌の小魚がバラ撒かれた鮫の水槽の如き状況になりつつあった。
廃ビルと同様に共同溝で繋がる付近の
2017-10-16T11:28:45+09:00
1508120925
-
【105】フォー・エブリワン・グロウリー
https://w.atwiki.jp/222seihaisensou/pages/168.html
105 フォー・エブリワン・グロウリー
0210、深山町、アインツベルン家
状況は至ってシンプルである。イリヤスフィール・フォン・アインツベルンとそのランサーであるカルナは、間桐邸に集った同盟と睨み合っている。互いが互いのマスターをその対軍宝具の射程に収め、相手のサーヴァントに動きがあればコラテラルダメージなど気にかけもせずそれをぶっ放す。そしてカルナは深手を負っており、かつ座して消滅を待とうなどとは毛頭考えていない。
本来ならば掟破りもいいところの外道な戦術、否、戦略による牽制。それがこの聖杯戦争の二日目が始まって二時間ほどで起こった状況であった。広範囲の索敵能力と狙撃・砲撃・爆撃能力、そしてそれを可能とするリソースが互いにあり、かつ互いを脅威と睨めば、この展開は必定である。故に場は必然、膠着状態へとなりつつあった。
(美遊さんからメールですか。ええっと……あっちのサーヴァントを止めるからカルナビームは中止ってことですね……て!凛さんと話したっ!?美遊さん催眠術にでもかかってるんですか!?)
ふつうそのような膠着状態となれば取れる戦略は限られる。相手の陣営と内通するか、中立勢力を抱き込むか、もしくは最後のボタンを持つ人間を殺すか、だ。だがその全てをイリヤはできない。それどころか思いつきもしない。意図的に身内によりそういったものから遠ざけられた彼女に打つ手は無く――彼女を遠ざけた張本人の一人であるルビーは一人悩ましく悶絶していた。
(あれ、昨日説明しましたよね?凛さんがバーサーカーっぽいサーヴァント連れたもう一人のイリヤさんにヤられたって言いましたよね?)
(もしかして生きていた……?誤認したとは考えにくいですけど……それとも実は敗者復活戦があった……?いやいや、ここは常識的に考えれば美遊さんが化かされているのでは?キャスターなりの宝具ならあるいは幻覚も……サファイアちゃ〜ん、たすけて〜。)
聖杯戦争に挑んでこの方無い程にルビーは頭を使う。イリヤに代わり策を巡らすルビーは、その存在上中立勢力の抱き込みなどは難しいが、間桐邸のスパイとの内通はできていたし暗殺の指示も可能ではある。聖杯戦争参加以前からの仲間というこれまた反則もいいところの美遊・エーデルフェルトの存在は、イリヤが知らぬとはいえ彼女の切り札で
2017-09-02T00:16:52+09:00
1504279012
-
【104】相互確証破壊
https://w.atwiki.jp/222seihaisensou/pages/167.html
(寝た子を起こすな、て言葉あるじゃないですか。アレって実際その通りだと思うんですよね。知り過ぎる罠ってやつですよ。下手に情報があると雑念が入るっていうか。例えば勉強してる時に金曜ロー○ショーでコ○ンドーやってたらもう何も頭に入ってこないでしょ?それで何が言いたいかって言うと――)
「ルビー!今の念話って――!」
(あっちゃーいろんな意味で起きちゃったー。)
現在時刻は零時を回り数分、深山町にあるアインツベルン家では停電に沈む闇の中でイリヤスフィール・フォン・アインツベルンが懐中電灯の如く光る杖を握り締め大慌てでテレビのスイッチを入れていた。
今のこの家に、彼女が予選の時に共に暮らした見知った家族のNPCはいない。少女一人と杖一本のみ。ルビーが気合の自家発電で点けたテレビから流れる冬木市の惨状を伝えるアナウンサーの声と、頭上と合わせて響くヘリの音。その二つが部屋を振るわせる中で、イリヤはルビーを握って、大きく息を吐くと、唾を飲み込み。「話を整理しよう……一回」と呟くように言った。
さて、なぜ彼女はこんなに混乱しているのか。それは彼女の昨日一日、もっと言うと昨日の午後にある。
イリヤのこれまでの半日は、ほぼ自宅で寝ていただけである。それは彼女の体調の問題やルビーの策略によるものであるが、しかしそのことで聖杯戦争の影響を直接受けることは無かった。そう、幸で不幸で無かったのである。
ちょうどイリヤが寝ていた時間は、他のサーヴァントもマスターも皆が皆話し合いや食事や休憩やレクリエーションをしており、表立った衝突というものは皆無であった。包囲網を敷かれている無防備な彼女に迫る危険もやはり皆無で、イリヤはその時間の分充分に身も心も休めることができたのだ。これが彼女の幸である。
そしてイリヤがちょうど寝ていた時間は、多数の主従間の同盟や情報交換に加えてNPCの行動による社会情勢の変化など、魔術も暴力も使わない摩擦と衝突の時であった。ほぼ自宅で静養することに努めていた為に、イリヤを取り巻く包囲網はそれまでの二度に比べ格段に強化されたのに対し彼女はなんら情報的並びに外交的なアドバンテージを得られていなかった。それが彼女の不幸である。
「ちょっと、ちょっと待って、クレーター?え?」
「隕石が落ちたらしいですね、表向きは。陣地なり工房なりごと
2017-07-19T03:36:10+09:00
1500402970
-
人物相関表
https://w.atwiki.jp/222seihaisensou/pages/166.html
#region(遠坂凛)
#endregion
#region(アルトリア・ペンドラゴン)
#endregion
#region(黒鳥千代子)
#endregion
#region(テレサ)
#endregion
#region(美遊・エーデルフェルト)
#endregion
#region(小野寺ユウスケ)
#endregion
#region(竜堂ルナ)
#endregion
#region(ヒロ)
#endregion
#region(天沢勇子)
|兵部|優秀な使い魔|
|狂介|敵マスター|
|パピヨン|敵サーヴァント|
|間桐|敵マスター|
|フドウ|敵サーヴァント|
|カルナ|敵サーヴァント|
|小野寺|突然降って来た敵サーヴァント|
#endregion
#region(兵部京介)
#endregion
#region(マイケル・スコフィールド)
#endregion
#region(ワイルド・ドッグ)
#endregion
#region(希里ありす)
#endregion
#region(少佐)
#endregion
#region(クロノ・ハラオウン)
#endregion
#region(五代雄介)
#endregion
#region(九重りん)
#endregion
#region(千手扉間)
#endregion
#region(イリヤスフィール・フォン・アインツベルン)
#endregion
#region(カルナ)
#endregion
#region(イリヤスフィール・フォン・アインツベルン)
#endregion
#region(ヘラクレス)
#endregion
#region(色丞狂介)
#endregion
#region(パピヨン)
#endregion
#region(ナノカ・フランカ)
|まほろさん|信頼できるパートナー|
|のび太|保護した男の子|
|ワイルド・ドッグ|危険なサーヴァント?|
|伊達男|危険なサーヴァント?|
|マイケル|スーパーで出会ったマスター|
|茜|スーパーで出会ったマスター|
2017-07-23T21:56:35+09:00
1500814595
-
【103】疾走
https://w.atwiki.jp/222seihaisensou/pages/165.html
爆破と同時に瓦礫は百メートルを越える高さから散弾のように地面へと降り始める。爆音で竦むまばらな通行人と車に容赦無く降り掛かるそれに、一人の男が混じっているなど、誰も気づくはずもない。無論NPCも。無論サーヴァントも。
その男――アーチャーのサーヴァント、ワイルド・ドッグは、霊体化を活かして瓦礫の雨と共にアスファルトに降り立つと、ホテルを一睨みして歩き始めた。
ワイルド・ドッグのスキルであり彼の代名詞とも言える、爆破。それは彼の武装解除、即ちサーヴァントとしての凡そ全ての能力と引き換えに彼に安全な逃走と高い自己保存性を約束してくれる。それこそAランクを超えるような追跡能力でもなければ影を追うことすら困難を極めるであろう。難点があるとすれば、このスキルが発動したということは彼の雇い主が死んだということであり、つまりマスターと聖杯を手に入れる権利の二つを同時に失っているということだ。
消防や警察、マスコミや野次馬の群をすり抜けて歩く。今のワイルド・ドッグはまさしく亡霊、負け犬だ。盛り塩でもダメージを受けるほどにその力は低下している。実体化できるとはいえ消耗を考えれば一般人にも遅れをとりかねない。通行人がアクセサリーとして着けるロザリオにすら怯えておっかなびっくり小一時間歩くと、彼はようやく目当ての場所である、今は亡きマイケル・スコフィールドが住んだマンションへと辿り着いた。
辺りを見回すと、目当ての物を見つけ素早く実体化し、侵入する。今のワイルド・ドッグは変態仮面により服を脱がされパンツ一枚のままである。こんな格好ではそれこそ警察を呼ばれかねない。普通のサーヴァントのように魔力で服を編むこともましてや武器を実体化させることもできない今現在、おちおち実体化もできないのだ。それでも、なんとか人目を憚り彼は目的の物を手に入れる。それは電話ボックスにあった電話帳だった。
(タカトオ……高、鷹、貴……)
手近な街路樹へと登り太い枝の上に座ると、彼はページを捲り探し始める。何を?もちろん人物を。誰を?もちろんマスターを。
彼は、聖杯戦争を諦めていなかった。彼の中にはこのままこの冬木を漂う凡百の悪霊のように座する気は全く無い。
当たり前だが、ワイルド・ドッグは自分の状況はわかっている。マスターを無くしサーヴァントとしての権能を無くし、
2017-07-01T03:13:18+09:00
1498846398
-
【102】聖杯戦争は家族団欒の後で
https://w.atwiki.jp/222seihaisensou/pages/164.html
「それでね、やっぱりこれかなって。」
「でもお昼にも食べたでしょ。」
「ほら、家で作るのと違うし。」
「焼きそば家で作ったことないからわかんないわ。」
しれっとNPCに暗示をかけしれっと鍵を受け取りしれっと衛宮切嗣達が拠点にしたのは、家主が勝手知ったる衛宮邸。そこで竜堂ルナはやけに馴れた手つきで切嗣に監視されたバーサーカーに監視されたアーチャーに監視されながら夕飯の焼きそばを炒めていた。
話は四時間ほど前にさかのぼる。バッティングセンターで衛宮切嗣は、この聖杯戦争で始めてと言えるまともな魔術師と出会った。出会ったといってもNPCなので結局切嗣はルナ達以外の他の参加者とは出会っていないも同然なのだがそれはともかく、彼はそこで魔術師としてNPCから聖杯戦争の情報を聞き出すことに成功していた。
曰く、冬木の聖杯は遠坂家当主の遠坂凛らにより数年前に破壊されたはずなのにどういうわけかまた聖杯戦争が行われている。
曰く、その遠坂凛は今はロンドンにいるはずだが行方不明になっていて聖杯戦争の監督役を務められる人間が誰も冬木にいない。
曰く、そのために神秘の秘匿が行われていないとして魔術教会や聖堂教会が明日にでも介入してくる。
曰く、それに先立って警察や自衛隊が冬木に入り表向きの事態の収拾を図る。
自衛隊が出張る時点でもはや事態の収拾どころの話ではないと日本の事情に通じた魔術師ならばわかるだろうが、それでも動かさなくてはならないレベルで深刻な影響があるのだろうと切嗣は察した。この時切嗣は始めてカルナの姿がインターネットを通じて全世界に目撃されたことを知ったのだ。彼としては確かにカルナの姿はそれこそ千人単位で見られたと想定していたが、それは第四次聖杯戦争の海魔等も同じである。あの時も相当事後処理に手間取ったというがそれはあくまで日本の一部で話題になる程度のものでありまさか世界規模で注目されることになるなどとはさすがに考えていなかった。聞けば、既に十カ国以上のマスメディアと、十や二十では済まない数の外交官が冬木に入っているという。いわんや日本のテレビ局などドラマの再放送を潰してまで冬木市を生中継し続け、テレビ東京さえもヘリを飛ばしている。二十年の間に進んだ情報化は聖杯戦争のあり方を大きく変えていたことに、切嗣はようやく気づいた
2017-07-05T00:26:44+09:00
1499182004
-
宝具一覧
https://w.atwiki.jp/222seihaisensou/pages/163.html
「日輪よ、死に随え(ヴァサヴィ・シャクティ)」
ランク:EX 種別:対軍・対神宝具 レンジ:40~99 最大捕捉:千単位
インドラが黄金の鎧を奪う際、彼の姿勢が余りにも高潔であったため、 それに報いて与えた神々をも打ち倒す、一撃のみの光槍。雷光でできた必滅の槍。黄金の鎧と引換に顕現し、絶大な防御力の代わりに強力な"対神"性能の槍を装備する。発動する際、槍の穂先から強烈な光の一撃を放つ。奈須きのこ曰く「インド版バスターランチャー」。発射後、槍自体は残るがこの宝具の真名解放は二度と出来なくなる。
『SHINING OF THE DARK(輝ける闇)』
ランク:EX 種別:対星宝具 レンジ:1~999 最大補足:1~1000人
まほろさんが命を削って放出する、太陽系より遥か彼方にある星の光を収束した最終兵器。対人規模から、星を砕く規模まで自在に範囲を調整できる。魔力とは無関係に発動できるが、この宝具を使用した寿命の減少は魔力提供により回復しない。
『口寄せ・穢土転生(くちよせ・えどてんせい)』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1000
死者を甦らせ使役する禁術。発動には依り代となる生きた人間と呼び出す者の肉体の一部、呼び出す魂が必要になる。聖杯戦争では肉体・魂どちらの保存も難しいが、発動さえすれば無尽蔵の魔力で戦い続けるサーヴァントをも手に入れることができる。NPCにも使用可能。
「全て遠き理想郷(アヴァロン)」
ランク:EX 種別:結界宝具 防御対象:1人
妖精モルガン(モルガン・ル・フェ)がアーサー王から奪った聖剣の鞘アーサー王の手から奪われた後、コーンウォールから「宝具の現物」として発掘され、現代に復活する。「不老不死」の効果を有し、持ち主の老化を抑え、呪いを跳ね除け、傷を癒す。真名解放を行なうと、数百のパーツに分解して使用者の周囲に展開され、この世界では無い「妖精郷」に使用者の身を置かせることであらゆる攻撃・交信をシャットアウトして対象者を守る。それは防御というより遮断であり、この世界最強の守り。魔法の域にある宝具で、五つの魔法さえ寄せ付けず、多次元からの交信は六次元まで遮断する。あらゆる宝具を持っているに等しいギルガメッシュでもこの宝具を使用中の彼女には最高出力のエアを使っても傷を一つ付けることさえ不可能。
2017-10-16T13:49:54+09:00
1508129394