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菫「直ちゃん。一緒にクリスマスを過ごそうよ」 2 - (2012/10/22 (月) 22:44:44) の1つ前との変更点

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 …………………………。  直「もう酔った勢いで言っちゃうけど……はっきり言って私は菫の事が羨ましい!!」ひっく  菫「?……羨ましい?」うい  直「ええそうよ……だって菫は容姿も美人で可愛いし、性格も穏やかで優しいし……」  菫「スタイルだって抜群だし……」  直「家事だって私よりもずっと出来るし……それでいて頑張り屋さんだし……」  直「私が男の子だったら……絶対に憧れたと思うし……」  菫「―――――――!?」どきっ  菫「あ……憧れたって……ど、どういう……//////」どきどき    直「――――わ、私が男の子だったら、菫をお嫁さんにしたい位だって事//////」    菫「―――――――――!!!」どきーん//////  菫<なっ直ちゃん!べ、別に直ちゃんが男の子じゃなくても、お嫁さんになってあげるんだからね!!>  直「でも……それに比べて私は……」はぁ  菫<直ちゃん……そんな風に思ってたんだ……>  菫<直ちゃんが私の事をそんな風に思ってくれてたなんて…ちょっと照れちゃうけど嬉しい……>  菫<でも…直ちゃんは―――>  菫<自分自身の事がまるで判ってないんだ……>      菫<直ちゃん普段はどっちかと云うと、あまり感情や表情を表に出さないから、クラスのみんなからは誤解されがちだけど……>  菫<ホントの直ちゃんは優しくってさり気ない心配りが出来て、弟さんたち想いで、ちょっと不器用な処もあるけど、とっても頑張り屋さんで……>  菫<そして何よりも私なんかより、ずっと美人で可愛いって事……//////>  菫<みんなが…直ちゃん本人すら知らない、気付かない『私だけ』が知っている本当の直ちゃん……>はぁはぁ    菫<教えたいけど教えない……だって教えちゃったら一人占め出来なくなっちゃうもんっ!!>むふむふ    菫<ふふ……私だけの直ちゃん……私だけの――――>ウェヒヒヒヒヒヒh  直「――――みれ―――菫?」ゆさゆさ  菫「―――――――――はっ!!」びくっ  直「どうしたの菫?ぼうっとしてると思ったら、急にニヤついたりして……」  菫「あ、あはははははは。な、何でも無いよ、あはは」/////  菫<お…思わず妄想(ゆめ)の世界に逝きかけちゃった……>てへぺろ      直「まあ……私もお酒なんて初めて飲んだから、ちょっとぼうっとしてきたし、そろそろ寝ましょうか?」  菫「……うんそうだね……」  直「それじゃあ、今お布団しくから……」  菫「……………………」  菫<…………うんっ>こく  菫「ねえ直ちゃん……」  直「ん?何?」  菫「私も直ちゃんのお部屋で寝て良い?」  直「……えっ?……うんいいよ。じゃあ私の部屋にお布団運ぶから手伝って」  菫「うん。ありがとう直ちゃん」ぱぁ  …………………………。  しんしつっ!!  菫「ねえ直ちゃん…まだ起きてる?」がさ  直「うん。まだ起きてるよ」もぞ  菫「ねえ…もうちょっとだけお話させて貰ってもいいかな?」  直「うん。いいよ」  菫「ありがとう直ちゃん……私ね…『家族』ってい云うものに憧れてるの……」  直「家族に……憧れてる?」      菫「うん……勿論、私にも家族はいるけど……」  菫「直ちゃんも知っての通りウチは家族レベルで事吹家のお世話をさせて頂いているから、あんまり家族って感じがしないの……」  直「そうなの……?」  菫「……うん。特にお父さんはウチに居る時も『執事の斎藤』って感じで……」  菫「私には兄弟も居ないし…『普通』の家族ってどんな感じなのか、よく分らなかったんだ……」      直「………………」  菫「あっ…でもお父さんは厳しいとこもあるけど、家族想いなのは判るし…別に家族の事が嫌いって事は全然ないんだけど……」  直「………………」ほっ  菫「でも…この前、学園祭の時にここに連れて来て貰った時……」  菫「直ちゃんと一緒にご飯を作ったり。弟さん達と一緒にご飯を食べた時。すっごく心ろ和んで…ぽかぽかあったかい気持ちになって……」  菫「私も直ちゃんの家の家族になった様な気がして、凄く嬉しい気持ちになったの……」  直「そうなんだ……じゃあ私と菫は年の近い姉妹って感じなのかな?」ふーむ  菫「………………」  菫「……ねえ直ちゃん……」  直「何?」  菫「直ちゃんさっき、私の事をお嫁さんにしたいって言ったよね?」  直「……え?いや…確かに言ってけど……それは私が男の人だったらとしたらだから……」//////  菫「いいよ…私……」  直「?」  菫「私…直ちゃんのお嫁さんになってあげる/////」  直「!?」  菫「私…姉妹よりも直ちゃんのお嫁さんになる方がいいっ!!/////////」  直「!!?」  直<菫……何を言っているの???>こんわく  菫「直ちゃんは私がお嫁さんじゃイヤ?」うるうる  直「……う…ううん……イヤじゃないけど…でもそれだとお嫁さん同士になっちゃうんじゃ……?」  菫「それなら大丈夫」  直「?」  菫「直ちゃんが私の旦那さまになってくれればいいの」きっぱり  直「!?」  直「私が……ダンナサマ……???」  菫「ダメ?」  直<た、確かにどっちかと言うと私の方が……>あたまぐるぐる  直「……わ、分かったわよ。いいよ私が菫の旦那さまになってあげる」ふんす  菫「本当っ!嬉しい!!」ぱぁ  直<……もう腹を括るしかない>ドウニデモナレ  ……………。  布団「がばっ」  すく  布団「がば」  シーツ「ごそごそ」  直「!?」  菫「ふふ…きちゃった//////」てへニコ  直「ちょっ菫!?」あたふた  菫「でも…ふーふなんだから、一緒のベッドで寝るのは当たり前だよね?」  直<……もう此処まで来たら腹を括るしか無い!!>  直「うん。そうだね。もっと近くてもいいよ菫」      菫「――――!!直ちゃん……」  ぴと  菫「あったか~い。やっぱり二人の方があったかいね//////」  直「うん。あったかい」  直「でも――――」  がばっ  菫「きゃっ////////」  直「ほら…こうやって寄り添えばもっとあったかいよ……/////////」  菫「うん……//////」  菫<直ちゃん……あったかい……ココロもカラダも……>  菫<幸せってこんなにあったかくて、じーんてしちゃうものなんだ……>じわ…      菫「直ちゃ……いえ旦那さま……」ぎゅ  菫「不束者ですが、末永く宜しくお願いします」きり  直「お、おう…」  直<???きゅ、急に畏まって……もう訳が判らなくなってきた……>  直<でもまぁ……菫が可愛いからいいか……>ゼンブウケイレテシマエ  直「そろそろ寝よっか?」  菫「うん……」  直「おやすみ菫……」  菫「おやすみなさい直ty―――ううん…あ・な・た」  ちゅ  直「―――――!!!/////」  直<びっくりした。まあ菫が可愛いからいっか……おやすみ>  しんねんど!    直「卒業式で無事に先輩たちを送り出して――――」  菫「入学式も始業式も終わって――――」    直「遂に新生軽音部始動と言った感じかな……」  菫「そう言う事で部長。よろしくお願いします」ぺこり  直「うん分った……ってナンで私が部長をやる事になってるの?」  直「そう言う事は菫の方が合いそうなのに……」  菫「まあまあ来年は私がやる予定だし。それに直ちゃんは――――」  菫「私の『旦那さま』何だから、主人を立てるのは奥さんの務めだし――――きゃっ//////」 ぽっ  直「務めって……まあ来年は菫がやるんだし……まあいっか」      直「まあそんな事より、まずは新入部員が二人以上入って貰える様にしないとね」  菫「うん……そうしないと廃部になっちゃうし……」  菫「そうなったら家庭崩壊になっちゃう……」  直「家庭崩壊?」  菫「そう。直ちゃんがお父さんで私がお母さん。そして新入部員が私達の妹……じゃなくて娘たち」ふんす    菫「その未だ見ぬ娘たちが居ないままだと、私達バラバラになっちゃう……」うう  直<…………菫の脳内で私とまだ見ぬ新入部員は、どんな事になっているのだろうか……??」      菫「でも大丈夫」  菫「直ちゃんはこの短期間でキーボードが凄く上達した!」  直「いや……ちょっと弾けるようになっただけだけど……」  菫「私のドラムも更に上達した!」  直「そうだね」  菫「もう新入部員と云う名の娘たちの受け入れ態勢はばっちり!」  菫「どんとこいです」ふんす  直「よく分らないけど…そうだね」  菫「そして嬉しい事に既に見学希望者が二人も居て、二人共もうすぐ見学をしにやって来てくれる!!」  直「そうだね。是非入ってほしいとは思うけど……」  直「そう言えば山中先生の話だと二人共、中学卒業と同時に他県からこっちに引っ越してきたらしいね」  菫「こっちの事は何も知らない無垢な蕾達……私達の娘にぴったりな感じね」  直「一体……どんな子たちなんだろうね……」  菫「私は梓センパイみたいに全体的にちっちゃくて、つんつんでれでれしてくれる娘がいいなぁ……」ほあ  直「私は平沢先輩みたいなしっかりしてるけど、どこかおっとりしてる子がいいな」  菫「でも、娘は娘。わたしはどんな娘だろうと愛情を以って受け入れる!!」ふんす  直「うん」こく  ドア『こんこん』    直・菫<<キター!!>>    ドア『がちゃ』  ?×2「失礼します。見学に来ましたー」    直・菫「「!?」」  ?「事情が有りまして島根県から高校入学を機にこちらに越して参りました、岩戸 霞と申します」おじぎ ぽよん  霞「中学の時は麻雀部に所属しておりましたが、心機一転して楽器を始めたいと思いまして入部を希望いたしました」ぽよん  霞「西洋の楽器は初心者ですが、平太鼓に似ている『ドラム』と云う楽器をやってみたいと思っています」ぽよん      ?「はじめましてー姉帯 豊音といいます。霞ちゃんと一緒で私は岩手から来ましたー」ぽぽぽぽ  豊音「これまた霞ちゃんと一緒で中学までは、私もマージャンやってたけど」ぽぽぽぽ  豊根「『けいおん!』を視て楽器をやりたくなって、軽音部に入ろうと思いましたー」ぽぽぽぽ  豊音「楽器は『キーボード』がいいですー」ぽぽぽぽ  豊音「ナンか『それ』っぽいからー」ぽぽぽぽ  霞<私と姉帯さんが並ぶと、先輩方の方が後輩に見えてしまうわね……>ぽよん  豊音<先輩方ちょーかわいいよー>ぽぽぽぽ  霞<でも……>  豊音<思ってたよりも……>  霞・豊音<<愉しい部活になりそう!!>>わくわく ぽよん ぽぽぽぽ  直・菫<<………………………>>  菫<でかいお胸が……>  直<でかい身長が……>  直・菫<<おまけに楽器も被ってる……>>  直・菫<<それ以前に――――>>  直・菫<<時系列とは一体何だったのか……?>>ケイオントハイッタイ?    直・菫<<そんな中>>  直・菫<<たった一つ言える事が有る……>>  直・菫<<こんなの……こんなの……>>  直・菫<<せーーーの>>ぐぐっ  直・菫「「こんなの娘じゃなーーーい!!!」」がぁハモ  霞・豊音「「!?何が!?」」びくっ がびーん  おしまい。  おあとがよろしいようで。 [[戻る>菫「直ちゃん。一緒にクリスマスを過ごそうよ」]]

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