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澪「ラーメンと後輩」 2 - (2013/02/09 (土) 22:55:13) の1つ前との変更点

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月曜日授業中・・・ 先生「で、ありますから、xの値の変化を h=b-a とおけば、 b=a+h」 澪「あの梓がラーメン街…」ブツブツ 先生「したがって、yの値の変化はf(a+h)-f(a)となり…」 澪「あの梓とラーメン専門店街で出会うなんて…」ブツブツ 和「?」 和(澪どうしちゃったのかしら?) 澪(あの梓が一人でラーメン、あの梓が一人でラーメン、あの梓が…) 先生「では、はい!ここの問題を…秋山さん!解いてくれる?」 澪(あの梓が鶏ガラ背脂醤油、あの梓が鶏ガラ背脂醤油、あの梓が…) 先生「秋山さん?」 和「(ちょっと、澪!?)」 澪(あの梓が…) 先生「秋山さん!!!」 澪「ひゃっ!!ひゃい!!」ガタン 先生「秋山さん!ボッーとして…来年は受験生ですよ?」 澪「あ…ぅ…すみません」ショボン 和「………?」 ホームルーム・・・ 担任「最近、下校時間帯に不審者出没が多いので、部活動で遅くなる生徒は…」 澪(早く終わらないかな…)ソワソワ 澪(あぁ!ダメだ!梓とラーメンが気になって、いてもたってもいられない!)ソワソワ 澪(早く部活に行きたい!梓に会いたい!)ソワソワ 和(澪?) 担任「本日の連絡は以上です。それではみなさん部活動がんばってくださいね。部活の無い人は速やかに家へ帰るように」 澪(よっしゃぁ!キタァ!)ガタッ 和「…」ポカーン 和「ぷっ、ふふっ」 澪「あ、え…;?なんだ和…な、なにか可笑しかったか?」 和「ふふふっ。あ、ごめんなさい。その…澪がボーっとしてたり、ソワソワ落ち着きが無かったり、なんだか面白いなって」 澪「え、あ…いやぁ…///」カァァ 和「ごめんなさいね。急いでたんでしょ?」 澪「あ、あぁ!そうなんだよ。じゃあまた明日な、和!」 和「部活頑張ってね」 部室・・・ 澪「はぁ!」バタン!! 律「………」パチンッ 紬「………」パチンッ 澪「………」 澪「…はぁはぁ……よ、よう」 律「お、澪~」パチンッ 紬「澪ちゃんいらっしゃい♪」パチンッ 澪(律とムギだけか…)ハァハァ… 澪(よくよく考えたら、梓と会ったとして何を話すんだ?) 澪(日曜日にラーメン街で出会った事なんて話してもなぁ…) 澪(はぁ~………何をソワソワしてたんだ私は…) 唯「おいっす!みんな!」ガチャ 澪(っていうか、一人でラーメン街にいた所を目撃されてすんごく恥ずかしかったのに…) 澪(その話をまた蒸し返すみたいで、日曜日の事に触れるのはむしろこっちが嫌だよ!) 梓「こんにちわー」ガチャ 澪(でも、やっぱり気になるなぁ~…) 澪(なんてったって、ラーメン街で出会ったのは“あの”梓だもんな~) 唯「あ、あずにゃ~ん」 澪(梓は親を待っていたわけだけど、お昼を済ませるならほかにいくらでも選択肢はあるだろ) 澪(どうしてわざわざ10階のラーメン街に来てラーメンを食べていたんだ?) 梓「?」 澪(そりゃぁラーメンが好きだからだろうけど…あぁ!もう気になってしょうがない!!) 梓「澪先輩?」 澪「へっ!?ひゃぁぁぁぁ!」 澪「はい!はいはい!なんでしょうか!?」ガタン! 澪「ぁ………」 梓「あ~……」 律「ブフwwどうしたんだ澪?」 紬「澪ちゃん、考え事?」 唯「そうなの!?私たちでよければ相談に乗るよ!!!」 澪「え…ぁ…そのぉ…///」 律「なんかおかしいぞ~?最近。和も近頃澪が変だって言ってたし」 紬「学校で何かあったの?澪ちゃん…」 澪「い、いやなんでもない!!そんなことより練習だ!練習!!!」 唯「あ~ちょっと待ってぇー!ケーキまだ食べてるとこだから」 梓「………」 下校・・・ 律「でさでさぁ~その時さわちゃんがさぁ~…」 澪「ははは、なんだそれww」 唯「じゃ!ここらへんで、また明日ね~!」 紬「また明日~」 律「おう!じゃあなみんな」 澪「うん。また明日」 梓「おつかれさまでした」 テクテクテク 澪「………」 澪(梓…) 澪「よしっ!」ダッ 澪「梓~ちょっと待ってくれ!」タッタッタッ 梓「?」 澪「はぁ…はぁ…」 梓「どうかしましたか?澪先輩」 澪「ハァハァ…」 澪「ハァ………」 澪「………ッ!」 澪「梓!」 梓「は、はい!;」 澪「今週の土曜日、私と一緒にラーメン食べに行かないか!?」 梓「………!」 澪「………」 梓「ふぇ……」 澪「………」 梓「澪…せんぱい…」 澪「ぇ…ぁ…いや…その…///」 澪(や、やっちまったか…?) 梓「澪先輩ッ…」パァァ 澪(!?梓がとんでもなく笑顔だ!こんな梓見たの初めてだ…) 梓「はい、行きますッ」ニコニコ 澪(は、ははは。や、やった…) 澪「じゃ、じゃあ…土曜日、街の方に食べに行こうな!」 澪「私、ウマい店いっぱい調べておくから!!」 梓「はい!」ニッコリ 澪「じゃあ今日はこれで、また明日な梓」ドキドキ 梓「はい。おつかれさまでした!」 秋山宅、澪の部屋・・・ 澪「………」ソワソワ 澪「………」ドキドキ 澪「かぁぁぁ~!///」ジタバタゴロゴロ! 澪(勢い余って、梓をラーメンに誘っちゃった…///) 澪(今思い返すと、すごく恥ずかしい誘い方だった気がする…) 澪(いきなり駆け寄ってきて…“ラーメン食べに行かないか!?”って……) 澪(なんだか死にたくなってきたぞぉぉぉ~!!)ジタバタゴロゴロゴロ! 澪「ぐへぇッ!」ゴツンッ 澪「………」パタン 澪(でも梓のあの顔…すごく嬉しそうだったなぁ) 澪(やっぱりラーメンが好きなのかなぁ…) 澪(いや、梓は普段ダルそうにしてて暗い感じだから、あんまりお出かけとかに誘われた事なくて…) 澪「ん~わかんないや」 澪「よし!」ガバッ 澪「さっそくネットで街の美味しいラーメン屋を調べまくるぞぉ!」カチャカチャ 土曜日・・・ ガヤガヤ 澪「………」 澪(駅の中央改札口前、地下へのエスカレーターの前で待ち合わせって言っておいたけど…) 澪(ちゃんと場所わかってるのかなぁ?) 澪(あの梓の事だから、どこかで迷ってるとかありそうだなぁ…) ガヤガヤ 澪(遅いなぁ…梓。いや、私が早く来過ぎなだけか。まだ時間まで20分ある) 澪(来なかったらどうしよう…) 澪(お腹すいたなぁ…) チョンチョン 澪「!」 澪「梓!」ガバッ 梓「澪先輩こんにちわ」 澪「あぁ梓…よかったぁ…」 梓「?」 澪「あ、いや。別に」 梓「待ちましたか?」 澪「いや全然!っていうかまだ待ち合わせ時間になってすらいないじゃないか!ははは」 梓「ふふっ」 澪(無表情だけどちょっとだけ笑った…カワイイ…) 澪「っていうか、梓はメガネかけてたっけ?」 梓「学校ではコンタクトですけど…家とか休日は眼鏡かけてます…」 澪「そうなんだ(眼鏡の梓もかわいいなぁ…)」 澪(真っ赤な色のセルフレーム。少し角ばったデザインでいつもと印象が全然違う…) 澪(まぁ、どことなくダルそうなのは変わらないんだけど…) 澪「さて、どこ行こうか?場所はいろいろ調べてあるんだけど」 澪「それともラーメンの前に何か服でも見に行こうか?せっかく街に来たんだし」 梓「はい、澪先輩とならどこでも…でも、お腹がすきました」 澪(ちくしょう…うれしい事言ってくれるじゃないか。それはさておき、私もお腹ペコペコだ) 澪「じゃぁさっそくラーメン食べに行くか!」 梓「はい」 澪(やっぱり“ラーメン食べに行く”って誘ったから、お腹を空かせた状態で来たのかな?) 澪(嬉しいねぇ…ふふふ) &nowiki(){・・・} 澪「初っ端から結構歩かせてしまってごめんな…」テクテク 梓「いえ…散歩は大好きだから大丈夫です。それに…あんまりお出かけしたこと無いので…その…新鮮です」テクテク 澪「そうか。それはよかった」 梓「あと、バスとか電車だと…どうしても眠くなっちゃって…」 澪「な、なるほどなぁ…(いつもの調子で居眠りしてしまうのかな?よく乗り過ごしてそう…)」 澪「あ、水族館だ。そういえばここにできたんだったなー」 梓「へぇ。魚…いっぱいいるですか?」 澪「あぁ。なんでも、“内陸型水族館”としては日本最大級らしい。もうすぐ開館して一年経つのかな?」 澪「街の真ん中だから海辺の水族館と比べると規模は小さいけど、ちょっとした気分転換とか、休憩にはちょうどいいスポットだと思うよ」 澪「あ…」 澪「そのぉ………」ドキドキ 澪「…こ、今度二人で行ってみるか?」 梓「はい。ゆっくりできる所は大好きです」 澪(ふぅ~…なんで後輩との会話にこんな心臓バクバクさせてるんだ…おかしいぞ私) 澪(後輩なのに“動悸”ってwwwwブフww) 梓「?」 &nowiki(){・・・} 澪「着いた。ここだここ」 澪「やってるみたいだな。(実は前来てみたら定休日で休みだった)」 澪「勝手に店選んじゃったけど、大丈夫だった?」 梓「はい。私、どこに何があるのか全然知らないので」 澪「そうか。じゃ、入ろうか」ガチャ 店員「いらっしゃいませー!何名様でしょう?」 澪「二人です」 澪(ほぉ喫茶店みたいな内装だな。昔はそうだったのかな) 澪(店内に足を踏み入れた瞬間、麺を茹でている匂いに包まれる…これだよ、これ) 店員「テーブル席の方へどうぞ」 澪(ラーメン屋の割には広々とした空間の使い方だな。座席をそんなに詰め込んでない) 梓「わ~……」キョロキョロ 澪(ちょっと緊張してるのかな?梓) 澪(さて、どんなメニューがある?ここは魚介系だと聞いていたが) 澪(塩系と醤油系…塩の方がメインなのか?) 澪(じゃあ塩系の“特選拳ラーメン”ってのにしてみようかな?) 澪(ふむふむ) 澪(ん?なんだこれ…) 澪(“牡蠣塩ロックつけ麺”!?) 澪(牡蠣…牡蠣がつけ麺のつけ汁に入ってるのか?) 澪(絶対ウマいだろこれ…) 澪(ど、どうする!?初めて来る店では極力主力メニューを頼みたいが…) 店員「ご注文の方お決まりでしょうか~?」 澪(どどど…どうする!?) 梓「澪先輩…?」 澪「あ、ええと…牡蠣塩ロックつけ麺、チャーシューと煮玉子追加で!」 店員「はい。牡蠣塩ロックつけ麺、チャーシューと煮玉子追加ですね」 梓「…」 梓「あ…私は塩系の“塩釜チャーシュー麺”をお願いします」 店員「塩系の塩釜チャーシュー麺ですね」 澪「あ、あとご飯もお願いします!」 店員「かしこまりました」 澪(ラーメン食べに行くって言っておきながら、いきなりつけ麺頼んじゃった) 澪(まぁ別にいいんだけど) 梓「あの、澪先輩…お水どうぞ…」コポコポ 澪「あ、すまん梓」 澪(気が利くなぁ梓…うぅ、梓と初めての食事だってのに) 梓「………」ボー 澪(でも相変わらず眠そうだな) 澪(学校の時とはまたなんだか違う感じがするんだけど) 店員「お待たせしました。塩釜チャーシュー麺と、牡蠣塩ロックのチャーシュー煮玉子、ご飯です」 澪(おぉ!来た) 澪「いただきます」 梓「いただきます…」 澪(へぇ~、なんだか変わった感じだなぁ。そもそも塩のつけ麺ってあまりお目にかかれないよな) 澪「………」スー 澪(匂いも嗅いだ事のない匂いだ) 澪「………」ズズズ 澪(ほぉ~独創的な味だなぁ。魚介と何かの香辛料の風味がすごくオシャレだ) 澪(こんな味、初めてだなぁ)ズズズ 梓「ふーふー…ぁ、あわわ…」 澪(湯気でメガネが曇ってるwwあ、メガネ外した…) 澪(麺はつけ麺にしては細い。梓が頼んだ塩ラーメンと同じ麺だな) 澪「………」チュルッ!ズズズズズルッ!チュルチュル! 澪「………」ズルズルズルチュルッ! 澪(この麺すごくのどごしがいい。チュルチュルいける!) 澪(塩と魚介の風味がすっきり伝わってくる。牡蠣の臭さは思ったよりも少なめでおいしい) 澪(そしてこのベロンと大きなチャーシュー。これってどの部分だろう?普段チャーシューに使われてる肉の部分と違うよなぁ?) 澪(しかしすんごく柔らかそうだ) 澪「………」ハムッムゥッハムハムモグモグ 澪(味付けはそこまでしてないのか、つけ汁に入れるとおいしそうだな) 澪(肉自体は柔らかいけど、なかなか噛み切れない) 澪「………」モグモグモグ 澪「………」ハムッハフハフ! 澪(ご飯に合うなぁ、このチャーシュー。柴漬けも美味しい!)コリコリ 澪(そしてこの牡蠣!こんな大きな牡蠣がゴロンと三つも) 澪「………」ハムハム! 澪(牡蠣うめー!まさかラーメン屋で牡蠣を食べることになるなんて!) 澪(でももう少しつけ汁をアツアツにしてほしかったなぁ。冷めるのが早い) 梓「………」ハムハムチュルチュル 梓「………」ズズズ 梓「ふぅ……」ホッコリ 澪(梓、すごいホッコリしてる…幸せそうだなぁ~) 澪(ラーメン食べる梓はこんなに笑顔になるなんて…) 梓「………」ズズズズズ 梓「ふわ…」コトン 澪「どう?梓。美味しかった?」 梓「はい。美味しかったです」ニコニコ 澪「お、スープ全部飲んだのか」 梓「塩ラーメン、好きなんです…」 澪「おぉ、それはよかった」 澪(よーし。幸先いいな、当たりだ!) 店員「ありがとうございました~!」 澪「変わった味だったけど、美味しかったな」 梓「はい。こんなラーメン初めてです」 澪(ふふふふ) 澪「休憩がてら、そこらへん見てまわるとするか」 梓「はい」 [[3>澪「ラーメンと後輩」 3]]

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