DQ8-4 プロローグ4

「DQ8-4 プロローグ4」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

DQ8-4 プロローグ4 - (2007/12/17 (月) 02:27:08) のソース

「それにだな」 
父親の顔になって兵団長は続ける。 
「王族の身辺警護も、近衛兵の大切な役目のひとつなのだよ」 
「そんな、たかが胸騒ぎ、警護の必要などありませんよ」 
「甘えるなエイト!」 
口調とは裏腹に、兵団長の顔には満面の笑みが。 
「これは命令だ、よいな、即刻姫君のもとに出頭せよっ、駆け足!」 

「ミーティア姫、か・・・」 
姫君の居室へと駆けながら、俺は姫の事を想う。 
幼い頃のミーティア姫は、わがままで腕白でイタズラ好きで、俺は散々振り回されてきた。 
高貴な純白のドレスから突き出た、痩せぎすで陽に焼けて真っ黒な肌・・・ 
それが思春期に差し掛かる頃から、心身ともに急に変化し始めた。 
清楚で控えめでおしとやか、肌は抜けるように白く、その美貌は近隣諸国にまで轟いている。 
あまりの変貌振りに、俺はついていけないところがある。 
姫の美貌にフラフラと吸い寄せられそうになる時もあれば、 
昔うけた陰湿なイタズラを思い起こし、顔も見たくないと思ってみたり・・・ 
正直、俺は姫に対して、どういう感情を持っているのか、よくわからない・・・ 

-[[DQ8-4 プロローグ5]] 
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。