FF9 OP4

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FF9 OP4 - (2007/12/12 (水) 06:40:48) のソース

「幕間にオレがこいつで城の連中を混乱させる…と」 
そう言ってブランクが取り出したものは「ブリ虫」。すばしっこい上に 
しぶとく、しかも見た目にもなんとなく気持ち悪いのでみんなに 
嫌われている虫である。ブランクもその例外ではない。 
「しかし、いくつになっても慣れないもんだな、ブリ虫って。 
まあ、仕方ないから我慢するけどよ。…で、その後はジタン、お前の 
出番だぜ!」 
「よし、わかった!その間にブラネ女王を誘拐すればいいんだなッ!?」 
「そろそろやばいずら…」シナがつぶやいた。 
「………ジタン、今ので何回目だ?」 
バクーが怒りを押し殺すように静かに聞いた。 
「えっ……と……。三回くらい…言ったような……気が……するな。」 
「ちっがーーう!!なんべんやらせるんじゃ! 
こっちはヒマじゃねえんだ!マジメにやらんかい!!」 
「わ、わかってるって!誘拐するのはガーネット姫だろ?」 
「わかってるじゃねえか!!」バクーは続けた。 
「そうだ~、我々が誘拐するのは、アレクサンドリアはじまって以来の 
美姫と名高いガーネット姫!」 
「もうそろそろ着く頃ずら。ちょっと外の様子を見てくるずら。」 
シナが甲板に出て身を乗り出した。アレクサンドリア城の目印でもある、 
巨大な剣を天にかざしたようにそびえたつ塔がかすかに見える。 
「見えてきたずら、アレクサンドリアずら!」 
バクーが威勢よく叫ぶ。「おめーらっ、準備はいいな!?」 
「おおっ!」ジタン達は、その倍近い声で応えた。 
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