「話は終わったようだな」 いつの間にか近くに来ていたテラが見計らったかのように訪ねる。 「あいつのバリアを破れる方法はあるのか?」 先のベイガンとの戦いも彼の力が勝利に大きく影響した。 「勿論だ」 きっぱり言うテラ。 「あのバリアは単純なものだ。本当に回りに水の壁をつくって、攻撃を防いでるだけだ」 本当にあっさりとそう述べただけであった。 「それで……」 「対策か? 水のバリアだ。此方もただ雷の魔法で対抗すればいいだけだ」 「では……さっそく」 やや拍子抜けした様子はあったが、ヤンは攻撃を開始しようとしていた。 「ではいくぞ!」 テラのかけ声と共に、ヤンはカイナッツォに向けて攻撃を開始しようとした。