かなり真面目にFFをノベライズしてみる@ まとめウィキ内検索 / 「FF7AC The strange children10」で検索した結果

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  • FF7AC The strange children10
    銃声が響いた。 対応が一瞬遅れ、左手に持っていたマテリアが粉々に砕かれる。指から血が吹き出したが、幸いかすっただけだ。 さらに2発、3発と銃撃するヤズー。今度はクラウドも反応し、セカンド剣の広い刃で銃弾を弾く。 が、その場に足止めされる形となった。 この隙を逃さず、ロッズが再びクラウド目掛けて突進してくる。大袈裟な動作でジャンプし、蹴りを繰り出す。クラウドはセカンド剣の刃を盾にしてその跳び蹴りを受け、ロッズは反動で一瞬バランスを崩し、動きを止めた。 そこへ間髪いれずに振り下ろす。 が、次の瞬間、ロッズの姿がクラウドの視界から消えた。 セカンド剣の切っ先が、空しく砂の地面に突き刺さる。ロッズはいつのまにか、どうやったのか、クラウドの背後に立っていた。 すかさず振り向き、同時に回転の勢いをつけて剣を一閃させる。 剣はまたも空を斬り裂いたが、今度はロッズ...
  • FF7AC The strange children1
    その日は、月が出ていた。寒々しい夜だった。 忘らるる都。その中心に位置する湖に、カダージュ達はいた。 なんの因果か、かつて彼女が葬られたその湖の傍らに。 「兄さんが隠してたのか…」 半ば有頂天になりながら、誰にともなく言うカダージュの足下には、ロッズの持ちかえった「手土産」が置かれていた。 そう、クラウドのマテリアだ。 「ライフストリームから生まれた力…」 ほくそ笑みながら、頑丈そうな箱からマテリアを取り出し、顔にかざしてまじまじと眺める。 星の知識と力を凝縮したその結晶は、淡い美しい光を放っている。たぶん、下手な宝石よりも綺麗だ。 その輝きを後ろに立っているヤズーとロッズにも見せてやろうと振りかえる。と、あるものが目に入った。 小さい女の子が、ロッズに肩の辺りを押さえつけられるようにして立っていた。 それはロッズの手柄の、ちょっとしたおま...
  • FF7AC The strange children12
    狂気的な笑みをたたえたカダージュの手には、刃が2枚ある丈が短めの刀が握られている。 ――くそっ! クラウドはまたも毒づき、次に2刀流では不利ととっさに判断、ファースト剣の刃にセカンド剣をあてがう。 セカンド剣がパズルのようにファースト剣の刃に填めこまれ、一つの剣に合体した――クラウドの剣はこのようにして合計6本ある剣を一つに合体させることが出来る。こうすることによって、剣の重みと攻撃力を増すのだ。 一本になった剣を両手で持ち、走ってきたままの勢いでカダージュに斬りかかる。が、カダージュはそれを片手で持った刀で受け、細い腕からは想像も出来ないほどの腕力でクラウドを押し返した。 今度はカダージュの方から仕掛けてきた。手の上で刀を回転させながら、凄まじい俊敏さで斬撃を放ってくる。さらに刃が2枚あるせいで、目で追おうとすると視界が一瞬歪むのだった。 クラウドは最初にカダージ...
  • FF7AC The strange children11
    宙に投げ出され、砂の地面に無様に転がるクラウド。 立ちあがり、周囲の状況をうかがう――子供たちからはまた離れた――と、すぐ近くにファースト剣が落ちていた。 即座に飛びつき、剣を拾う。同時に、今度はヤズーが木々の間を飛びまわって近づいてくるのが見えた。眼前に着地して左手に持った短銃、ベルベット・ナイトメアを振り上げ、剣を模した銃身を叩きつけてくる。 反射的に左手のセカンド剣でそれを受け、右手のファースト剣で斬り返す。避けられた。クラウドは2本の剣で追撃するが、ヤズーは身を翻してその攻撃をやすやすとかわし、さらに突き出された剣を足がかりにしてクラウドの頭上へと飛びあがり、背後に着地した。 人間離れした身軽さと素早さだった。 剣状の銃身が再び振り下ろされる。クラウドは振りかえりざまにそれを受け、反撃しようと空いている方の剣を振り上げる。 が、その動きはあまりにも遅かった。...
  • FF7AC The strange children3
    「…治してあげるよ…」 苦痛のあまり思考がばらばらになりそうなデンゼルの耳に、その声はやけに甘く、はっきりと聞こえる。 デンゼルは目を閉じていた事に気づき、開いた。 ちょうど、カダージュが湖のなかに歩いていき、その中央の辺りで立ち止まったところだった。 カダージュは湖から両手で水をすくうと、顔が見えなくなるほど体を反らし、飲んだ。 「僕に続いて」 囁く声が、頭の中でガンガンと響く。額の痛みは相変わらずだ。 なんでもいい。この苦痛を和らげられるなら、無くせるなら、どんな救いの手でもいい。 デンゼルは半ば這うように、湖へと進んでいった。 湖は、黒い影で染められている。 比喩ではない。カダージュが足を踏み入れた途端、それまで清らかだった水が、 どす黒くてどろどろとした影のようなもので汚染されたのだ。 マリンは身動きも取れず、目の前の光景を見て...
  • FF7AC The strange children9
    催眠魔法スリプル。 クラウドが放った起死回生の魔法は、かなりの効果を発揮した。それまで強烈な力で押さえつけてきていた子供たちの重圧が、一気に弱まったのだ。 小さい体が次々と脱力し、地面に横たわっていく。 クラウドは背中にのしかかっていた子供をできるだけ丁寧に、かつ素早く払いのけると、銀髪の敵の姿を、次いでマリンを探す。 辺りを見回すまでもなく、こちらに猛然と向かってくるロッズの姿が視界に入った。 が、彼に捕まえられていたはずのマリンは見当たらない。どこにも見当たらない。 ――くそっ! クラウドは小声で毒づくと、右手のセカンド剣を大上段に構え、突進してくる大男めがけて振り下ろした。 ロッズはクラウドの眼前で止まると、左腕のデュアル・ハウンドで広い刃を受けた。甲高い金属音が響く。 次いで魔法で攻撃しようと左手のマテリアをつきつけたが、クラウドの動きを見ぬくや...
  • FF7AC The strange children6
    他の2人より頭一つぶん背が低いその男は、腰に帯びていた刀を抜き、妙な格好で指を振りながら前に出でくる。 その合図に応えるように、道の両脇に密集する青白い木々のむこうから、無数の影が飛び出した。かと思うと、3人とマリンの前に次々と着地していく。 子供だ。 カダージュ達がエッジからさらった数十人もの子供たちが、まるで壁のように密集し、クラウドの行く手を阻んでいる。 剣を持ったまま慌ててブレーキをかけるクラウド。だが、すでに加速し過ぎていて止まれない。 彼我の距離はもう20メートルもない。 だが、巨大な鉄の塊が迫ってきても、子供たちはまるで動揺しない。代わりに、色とりどりに輝く手をクラウドへと向けた。 バイクの速度をなんとか殺そうとしていたクラウドは、距離が10メートルほどになったとき、その光の正体に気づいた。 それは、マテリアの淡い輝きだった。 次の瞬...
  • FF7AC The strange children5
    銃撃、銃撃、銃撃。 絶えることなく襲い来る銃弾を、フェンリルの車体を倒し、蛇行してなんとかかわす。 前方に目を凝らすと、数百メートル先に3つの人影が見えた。 黒い革のスーツに銀の髪…間違いない、あいつらだ。 3人のうちの2人が、短銃らしきものでこちらを撃ちまくっている。短銃で狙えるような距離ではないはずだが、2人の射撃は驚くほど正確だ。飛んでくる銃弾のほとんどはクラウドのすぐ近くをかすめるし、何発かはバイクに当たって甲高い金属音を響かせている。 道の両脇は白い木で覆われ、横に逃げる事は出来ない。道は一直線。完全に待ち伏せされたのだった。 回避は無駄と悟ったクラウドは、フェンリルの操縦を手動から自動に切り替え―――フェンリルにはオートクルーズ機能がついている―――さらにバイクのカウルを展開、右手にファースト剣を、左手には巨大な刃に柄が埋めこまれたような形状のセカ...
  • FF7AC The strange children2
    「なに、怖がることはないよ。これは僕が授かった、ありがたい力なんだ」 カダージュと名乗る男が光る腕を振り上げながら、声高らかに言った。 全身黒尽くめの衣装に、子供の頃からまったく成長していないような顔立ち。得体の知れない、不気味で小柄な男だ。 「人間を苦しめる、この星と戦う力をね」 言葉を続け、小さい湖の対岸から、デンゼル達ひとりひとりに、睨むような視線を送る。 その刺すような眼光に身動き一つ取れないでいると、彼は少しだけ表情を和らげた。 「実は、この力はみんなも持っているんだ  …わかるかい?そう、僕達は兄弟なんだよ」 え? 「もう一度言うよ。僕達は実はみんな兄弟なんだ。  ライフストリームに溶けていた、母さんの遺伝思念を受け継いだ、選らばれし兄弟なのさ!」 困惑が辺りを包むなか、カダージュが畳みかける。 デンゼルも混乱していた。 兄弟...
  • FF7AC The strange children7
    重量にして数百キロに達するフェンリルが派手に横転し、黒塗りの車体が音を立てて地面を這う。 クラウドの体も宙を舞い、地面を無様に転がった。 魔法の閃光を受ける寸前、とっさに回避してなんとか直撃は防いだし、地面はほとんど砂なので叩きつけられてもそれほどのダメージにはならなかったが、それでも全身を鈍痛が走っていて起きあがれない。 クラウドが顔を上げると、先ほどの刀を持った男―――おそらく、この男がカダージュだ―――がこちらを見下ろしていた。 「やっぱり来たね!」 カダージュの声は甲高かった。その淡いグリーンの目には狂気が宿り、子供のような顔には狂気じみた笑みが浮かんでいる。 狂気の滲む目で睨まれた瞬間、左腕の星痕が灼けるように痛んだ。 「子供たちを迎えに来た」 呻き混じりでクラウドも言い返す。カダージュはやたらと嬉しそうな様子で、辺りをうろうろと右往左往し始めた。...
  • FF7AC The strange children8
    小さい体が、次々と飛びかかってくる。クラウドはとっさに剣を下に向け、背を丸めた。 これが余計に状況を悪くした。 無防備な状態のクラウドの上に、子供たちがのしかかっていく格好になってしまった。 数重人分もの体重に押しつぶされ、地面に這いつくばったクラウドは、それでも懸命に首だけを動かし、状況をうかがう。 そして最初に視界に入ってきたのは、自分を見つめる、子供達の無数の目だった。 奇妙に輝き、しかし瞳の奥底は虚ろで、生気がない。 それは、完全に正気を失い、意思を持つことを忘れてしまった眼。機械のような眼。すべての思考を奪われた眼だ。 相変わらず地面に這いつくばりながらも、クラウドはまたも怒りに口元を歪めた。カダージュ達が何をしたかは知らないが、それでも、子供たちをこんなふうにした行為が、どれだけ非道なものだったかはわかる。 剣を持っていない左腕に力を込め、...
  • FF7AC The strange children4
    その数時間後… 迷いをひきずったまま、クラウドはフェンリルを駆り、ようやく忘らるる都へとやってきた。 昔は海底だったのだろうか、砂浜の湿った砂のような地面の両脇には、白い輝きを発する不思議な枯れ木が並んでいる。 無数の枝が折り重なり、純白に輝く光景はひどく夜空に映えていた。 クラウドはバイクを駆りつつ、その幻想的な木々を眺めていた。 そして、眺めているうちに、妙なことが起こった。木々の白い輝きが、辺りの風景を白く染め、視界全体を包みだしたのだ。 クラウドは最初、なにかの錯覚かと目をしばたいたが、それでも白い光は消えない。 やがて、目の前が完全に白に支配されると、彼は体が何処かへ引きこまれるのを感じた。 クラウドは前につんのめり、慌てて体勢を整えた。 辺りを見まわす。相変わらず真っ白な靄に包まれているが、足下には花畑が広がっていた。 クラウドはそ...
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