第二次二次キャラ聖杯戦争@ ウィキ内検索 / 「『主はまたつむじ風の中からヨブに答えられた』」で検索した結果
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『主はまたつむじ風の中からヨブに答えられた』
『主はまたつむじ風の中からヨブに答えられた』 ◆OSPfO9RMfA ジナコ・カリギリとランサー、ヴラド三世はB-10の住宅街の外れを歩く。 周囲にNPCの気配はない。二人はこのまま人気のない廃教会へ向かうつもりだ。 突然、ジナコの持つ携帯電話が鳴りだした。 どうやら自宅の電話から転送されたもののようだ。 「ひ、ひゃあ?! ラ、ララララ、ランサーさん。ど、どどどどどうすればいいッスか?」 「……知らん。好きにしろ」 ランサーはジナコの保護を約束したが、子守までするつもりはなかった。 逆探知やイタズラ電話などの可能性も考えられる。だが、実際に物理的に問題がおこれば、今はランサーがジナコの身を保護してくれる。 結局、ジナコはあたふたしながらも、結局電話に出ることにした。 ◆ ジョンス・リーはベルク・カッツェが嫌いだ...
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◆OSPfO9RMfA
...9RMfA 122 『主はまたつむじ風の中からヨブに答えられた』 ジョンス・リー&アーチャージナコ・カリギリアレクサンド・アンデルセン&ランサー C-8/図書館付近C-9/孤児院の離れの礼拝堂C-10/住宅街のはずれ 夕方 ◆OSPfO9RMfA] 125 ほんの少しの休息 テンカワ・アキト&バーサーカー B-9/天川食堂 夜間 ◆OSPfO9RMfA 149 甘い水を運ぶ蟲 間桐桜&キャスター C-1 山小屋/1日目 夜間 ◆OSPfO9RMfA コメント 名前 コメント
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ジョンス・リー
....clL. 122 『主はまたつむじ風の中からヨブに答えられた』 ジョンス・リー&アーチャージナコ・カリギリアレクサンド・アンデルセン&ランサー C-8/図書館付近C-9/孤児院の離れの礼拝堂C-10/住宅街のはずれ 夕方 ◆OSPfO9RMfA 123 現実なのに夢のよう ジョンス・リー&アーチャー D-9 夜間 ◆IbPU6nWySo
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アレクサンド・アンデルセン
...nWySo 122 『主はまたつむじ風の中からヨブに答えられた』 ジョンス・リー&アーチャージナコ・カリギリアレクサンド・アンデルセン&ランサー C-8/図書館付近C-9/孤児院の離れの礼拝堂C-10/住宅街のはずれ 夕方 ◆OSPfO9RMfA
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ジナコ・カリギリ
...nWySo 122 『主はまたつむじ風の中からヨブに答えられた』 ジョンス・リー&アーチャージナコ・カリギリアレクサンド・アンデルセン&ランサー C-8/図書館付近C-9/孤児院の離れの礼拝堂C-10/住宅街のはずれ 夕方 ◆OSPfO9RMfA
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ヴラド三世
...nWySo 122 『主はまたつむじ風の中からヨブに答えられた』 ジョンス・リー&アーチャージナコ・カリギリアレクサンド・アンデルセン&ランサー C-8/図書館付近C-9/孤児院の離れの礼拝堂C-10/住宅街のはずれ 夕方 ◆OSPfO9RMfA
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アーカード
....clL. 122 『主はまたつむじ風の中からヨブに答えられた』 ジョンス・リー&アーチャージナコ・カリギリアレクサンド・アンデルセン&ランサー C-8/図書館付近C-9/孤児院の離れの礼拝堂C-10/住宅街のはずれ 夕方 ◆OSPfO9RMfA 123 現実なのに夢のよう ジョンス・リー&アーチャー D-9 夜間 ◆IbPU6nWySo
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現実なのに夢のよう
... NEXT 122 『主はまたつむじ風の中からヨブに答えられた』 投下順 124 interval 121 selector infected N.A.R.A.K.U 時系列順 124 interval BACK 登場キャラ:追跡表 NEXT 122 『主はまたつむじ風の中からヨブに答えられた』 ジョンス・リー&アーチャー(アーカード) 141-c crowds are calling my name ▲上へ
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【101~150】
...9RNl2 122 『主はまたつむじ風の中からヨブに答えられた』 ジョンス・リー&アーチャージナコ・カリギリアレクサンド・アンデルセン&ランサー C-8/図書館付近C-9/孤児院の離れの礼拝堂C-10/住宅街のはずれ 夕方 ◆OSPfO9RMfA 123 現実なのに夢のよう ジョンス・リー&アーチャー D-9 夜間 ◆IbPU6nWySo 124 interval 間桐桜&キャスター C-1/山小屋 夜間 ◆ysja5Nyqn6 125 ほんの少しの休息 テンカワ・アキト&バーサーカー B-9/天川食堂 夜間 ◆OSPfO9RMfA 126 俺とお前はよく似てる/少年よ我に帰れ俺とお前はよく似てる/アリアドネの幸運 真玉橋孝一&セイバーアサシン(ゴルゴ13) B-5/賃貸マンション・ウェイバーの拠点前B-5/人が多く行き交う道 夜間 ◆EAUCq9p8Q. 127 籠を出た鳥の行方は...
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籠を出た鳥の行方は?
...lone」 122 『主はまたつむじ風の中からヨブに答えられた』 時系列順 130-a 失楽園-Paradise Lost- BACK 登場キャラ:追跡表 NEXT 101 めんかい 寒河江春紀&ランサー(佐倉杏子) 130-a 失楽園-Paradise Lost- ▲上へ
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【1日目】
...TJMEI 122 『主はまたつむじ風の中からヨブに答えられた』 ジョンス・リー&アーチャージナコ・カリギリアレクサンド・アンデルセン&ランサー C-8/図書館付近C-9/孤児院の離れの礼拝堂C-10/住宅街のはずれ ◆OSPfO9RMfA] 127 籠を出た鳥の行方は? 寒河江春紀&ランサー C-3/深山町 バス停留所 ◆QyqHxdxfPY 130 失楽園-Paradise Lost-原罪-Mudblood-蛇の誘惑-Allure of Darkness- 寒河江春紀&ランサー武智乙哉&アサシンシオン・エルトナム・アトラシア&アーチャーミカサ・アッカーマン&ランサー言峰綺礼&セイバーケイネス・エルメロイ・アーチボルト&キャスター C-3/月海原学園C-3/月海原学園近くC-3/月海原学園、図書室C-3/月海原学園、図書室前C-3/月海原学園、職員用通用口C-3/月海原学園、教職員...
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we are not alone
...内れんげ 122 『主はまたつむじ風の中からヨブに答えられた』 アレクサンド・アンデルセン ジナコ・カリギリ 126 俺とお前はよく似てる/少年よ我に帰れ アサシン(ゴルゴ13) 138 Q【くえすちょん】 電人HAL&アサシン(甲賀弦之介) アサシン(ベルク・カッツェ)
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俺はお前で、私はあなた
...ラド三世) 122 『主はまたつむじ風の中からヨブに答えられた』 107 戦争考察 ジナコ・カリギリ 電人HAL&アサシン(甲賀弦之介) 悪意の所在 ▲上へ
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DANGEROUS
...ーカード) 122 『主はまたつむじ風の中からヨブに答えられた』 狭間偉出夫&ライダー(鏡子) 147 体調管理には注意しよう ▲上へ
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運命の幕開け
運命の幕開け ◆wd6lXpjSKY 此処は暗い暗い闇の中。 気が付くと深い闇の中にポツリと座っている感覚だった。 でも周りに人がいる感覚はずっとある、余計に気持ち悪く感じてしまう。 誰なのだろうか。「彼」「彼女」「少年」「少女」――その景色は多種多様。 ふぅ、風が冷たく肌を撫でていく。 風を体感すると思考が追い付く前に景色が明るくなり周りが見える。 此処は屋内ではなく外、それも空気は淀み大地は荒れている殺風景で無慈悲な此処。 他の人も驚いていた……何人かは悟った表情や顔色一つ変えない人もいるようだ。 頭に透き通るように声が響き全員が視線を一つにする。 解りやすく台座のような物の上に男性が立っており見下ろしていた。 その男性は髪が長めで顔に刺青のような物が入っており目の辺りに何か付けているのが特徴的だ。 マイクや拡声器は使用...
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selector infected N.A.R.A.K.U
...― 投下順 122 『主はまたつむじ風の中からヨブに答えられた』 127 籠を出た鳥の行方は? 時系列順 123 現実なのに夢のよう BACK 登場キャラ:追跡表 NEXT 116-b 凛として散る戦士の如く バーサーカー(黒崎一護) 128 少女時代「Not Alone」 遠坂凜 GAME OVER 岸波白野&ランサー(エリザベート・バートリー) 140 Fly into the night ウェイバー・ベルベット&バーサーカー(デッドプール) 140 Fly into the night アサシン(ニンジャスレイヤー) 138 フー・キルド・ニンジャスレイヤー? 足立透 138 フー・キルド・ニンジャスレイヤー? キャスター(大魔王バーン) GAME OVER ルーラー(ジャンヌ・ダルク) 140 Fly into the night カレン・オルテンシア ...
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反逆のロザリオ
反逆のロザリオ (マルチェロ&鬼人正邪) ◆vE7Jb4ucI6 「……法皇は 心労で倒れ じゃまな大司教は いなくなった。 思いの外 うまくいったな」 静まり返った廊下で、長い杖を携えた背の高い男が一人ほくそ笑んでいた。 後ろ向きに丁寧に撫で付けられた黒髪、筋の通った高い鼻。 両の目頭に刻まれた深い皺は、元よりシャープな彼の顔立ちを一層険しく見せていた。 彼の名をマルチェロという。 (ついでに……ほんのついでだが…… 腹違いの弟ククールも 大司教と共に 煉獄島に流してやった。 もう、あの男に居場所を奪われる恐れもない……か) 思えば、本当にうまくいったものだ。 マルチェロが法皇の館を訪れたあの日、館を翼の生えた犬の魔物が襲撃したこと。 その場に大司教とククールたち一行が居合わせていたこと。 襲い掛かった魔物とククールたち...
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再現された仮想現実世界
再現された仮想現実世界 ◆OSPfO9RMfA ホシノ・ルリは地図を片手に大きなビルの前に立った。 大理石で出来た大きな表札には『警察署』と書かれていた。 「では、行きましょうか」 ひとりごとか、側にいるライダーにか。そう言葉を紡ぐと、ビルの中に入っていった。 本日付けで配属だが、事務手続きやら荷物の移動などは前日に既に済ませてある。 通常通り勤務すれば良いだけだ。 勤務に移る前に、更衣室に向かう。 『あの、ライダーさん』 『なんだ』 ルリの念話にライダーのサーヴァント、キリコ・キュービィーが淡々とした言葉で返す。 『側にいますか?』 『いる。それがどうした?』 『これから女子更衣室に向かうんです』 『……』 『……』 『見回りをしてくる』 『すいません。その辺の空気、読めなくて』 ◆ ...
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間島P&キャスター
「食って、寝って、あっそっべー♪ 食って、寝って、あそんじゃお^^ー♪」 「食って、寝って、あっそっべー♪ 食って、寝って、ふふんふふー」 「食って、寝って、……って、どこだここー!?」 男は歌っていた。もちろん、特に意味はない。 強いて言うなら気分が良かったからだ。 特に何も考えず、いつも通り彼は仕事をしていた。 それが、逆に彼に気付かせた。 「おーい、律子ォー。 小鳥さん!? ちっちゃん? ぴよぴよも? 誰もいない、あれ、ここどこだ?」 いつも通り出勤して、いつも通り仕事をしていたはずなのに誰もいない。 書類が無いとか、事務所の内装がいつもと違うとか、そもそも仕事などしていないとかは些細なことである。 とにかく誰もいないのだ。 「いや、待て。考えるんだ、俺。ここはいつもの事務所じゃない。ということは……。 そうだ、みうらさんだ! きっと...
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国と力と栄えとは限りなく汝のものなればなり
国と力と栄えとは限りなく汝のものなればなり ◆ACfa2i33Dc 夜も明けぬ内に、アレクサンド・アンデルセンとそのサーヴァント――或いは、ヴラド三世とその従者はホテルを出た。 夜の闇。 それを駆逐するかのように、ビル街はその灯りを煌々と煌かせている。 中世のルーマニアに生きたヴラドにとっては、サーヴァントとして知識にはあれど見たことは無い光景だった。 ――もっとも、現代世界に生きていたアンデルセンにとっても、この街並みが見知らぬ物であるということには変わりはない。 「何故だ」 神父の呟いた言葉は霊体化しているランサーに向けたモノか、或いは独り言か。 「何故方舟は、戦いにこの異教の地を選んだ?」 今回の聖杯戦争――その舞台は、彼等にとって東の極地、日本の街並みを模して作られている。 故にこの地に住まう人間は、そのほとんどがカ...
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バカばっか
バカばっか ◆OSPfO9RMfA 英霊アシタカは、アーチャーのサーヴァントとして座より召喚された。 サーヴァントとして現界するにあたり、以下の知識が与えられた。 この地は『方舟』内部に再現された空間であること。 この地で聖杯戦争が行われること。 聖杯戦争とは、万能の願望機を求め殺し合うシステムであること。 最後の一組になれば終了となること。 最後の一組だけが月に至り、月の聖杯を一度だけ使用することが出来るということ。 マスターは令呪を持つということ。 令呪とはたった三回だけのサーヴァントへの絶対命令権であること。 サーヴァントにはセイバー、アーチャー、ランサー、ライダー、キャスター、アサシン、バーサーカーの七つのクラスが存在すること。 マスターはNPCとして過ごす“予選”を突破した後、サーヴァントを召喚するということ。 ...
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博麗霊夢&ライダー
博麗霊夢 ライダー◆GtFm46jtBI (聖杯戦争ねぇ…また厄介な異変に巻き込まれたものだわ) 巫女服の少女―博麗霊夢は、方舟に呼ばれるとすぐに、博麗の巫女としての勘と彼女の能力によって偽りの生活も始まることなく記憶を取り戻し、状況の整理をし始めた。 万能の願望機が手に入る聖杯戦争も彼女にしてみれば只の異変に過ぎない。 (博麗大結界の為にも異変をちゃちゃっと解決して、幻想郷に帰ってから縁側でゆっくりお茶でも飲が飲みたいわ) 面倒くさがりの彼女でも、流石に幻想郷の危機とあればだらだらしている場合ではない。 それに彼女は自分に害が及ぶ異変が一番嫌いなのだ。お茶が飲めないのは耐えられない。 素早く解決することだけを考え、行動を始める。 (さてと―さっさとサーヴァントでも召喚してみますか) 一人で異変解決にあたってもいいが、協力者がいるならそれに...
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アーヴィング・ナイトウォーカー&セイバー
アーヴィング・ナイトウォーカー&セイバー びゅう、びゅう、びゅうと、乾き枯れた風の音。そんな寂しい音ばかりがその場所には満ちていた。 暗く埃っぽく、そして終わっているという印象のある場所だった。 床はどこも罅割れて、並んでいる機械であったものらは悉く赤錆に塗れ、中には躯体を折り崩れているものもある。 粉々の硝子が床に散乱していて、近い間に雨が降ったのかそこかしこに握った水溜りも見られる。 造られたものを守るべき屋根はとうにその役目を放棄したらしく、見上げればいくつも穴が開いているのがわかった。 有体に言えばそこは所詮廃工場と呼ばれる場所だった。 放棄されて幾程か、最早活動はおろか意思も血も通わぬ死骸のような廃工場。 当然、蛍光灯のような明かりなど点いているはずもなく、屋根の穴を通り夜空から降り注ぐ月光だけが唯一の光源だった。 そして一際大きな穴から月光が射...
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神峰翔太&キャスター
神峰翔太&キャスター◆Gc3b00.81E . 音楽とは、原初の力である。 * * * 「神峰ー!」 月海原学園の廊下で女生徒に呼び止められる少年が一人。 彼の名は神峰翔太。 ここ月海原学園の一年生で、吹奏楽部に所属している一見どこにでもいる少年だ。 だが1つ普通と違うのは……彼には特殊な力がある。 ――神峰翔太には心が見える。 正確に言えば声が彼の共感覚(シナスタジア)を通じて、擬人化したハートに見えるのだ。 今も目の前の少女の胸の中央――心臓辺りに、そのビジョンが見える。 だが…… (何なんだ……何なんだ、この心は!?) 翔太の瞳に映るその心は異常であった。 擬人化されたハートが『TV画面の中に収まっている』のだ。 ハートは見える、感情もある。 だがそれがまるでTV画面で再生されている...
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空の欠片
空の欠片 ◆qB2O9LoFeA 彼女の前には六本の道があった。 彼女が求めた道はただ一つ。過去に生きる痛みのない道。 だがしかしああやっぱり。 知ってしまった。彼女は未来に、痛みのある道を知ってしまった。 だから彼女がその道を選んだのは必然。いつしか六叉路は五叉路になり、あたらしくできた大きな道を歩み始める。 (痛みのある方向へ――) 気がつかないうちに彼女は走り出す。彼女の求めた『未来』に向かって。 朝起きて服を着替える。 朝食を取りながら女の子らしくない服と祖母に言われ、それに答えず口へパンを押し込むと学校へ行く。 挨拶してくる手下に答えず、彼女の目線は同じ名前を持つ同級生へ。 (縺霎繧蜷コ‥‥) ぐらり、と体が揺れ、目眩を覚える。手下が心配するように声をかけてきても雑音としか思えない。...
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東風谷早苗&アーチャー
東風谷早苗&アーチャー ◆Y4Dzm5QLvo ――張り詰めた弓の、震える弦よ。月の光にざわめく、おまえの心―― ▼ ▼ ▼ 森が、森が死んでいく。 古き世の信仰が、神々が、もののけ達が、命を吸われ死んでいく。 失われていく。かつてこの世界にあった大切なモノが、この世界から消えていく。 (……これは、夢。夢のはずなのに、なんで私……) 東風谷早苗は自分が夢の中にいるのだと自覚していながら、それでも頬を伝う涙を止められずにいた。 あたりに満ちるのは、死と、鉄と、滅びと、喪失のにおい。 自然が、神々の手から離れていく。その只中に、早苗はただ立ち尽くしている。 人々が怯え惑い、もののけ達は呪い呻き、無数の木霊(コダマ)達が木の葉が落ちるように音も無く降り注ぐ。 (神...
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何万光年先のDream land
何万光年先のDream land ◆Ee.E0P6Y2U 朝が来たというのにはちょっと早くて、 でも月は既にどこかに隠れてしまっている。役目を果たしたと言わんばかり。 夜を名乗るにはすこし心もとないような、そんな、空の下。 少女たちは肩を並べて海を眺めている。 砂浜沿いの通り、潮の匂いが流れ込んでくる。腰かけたベンチは少し砂がついていた。 眼前に広がる海はまだ夜の色をしていて、でも、朝の青さが混じるのは止められないだろう。 「貴女と会うのは二度目ですね」 青混じる髪の少女、ルリは穏やかな口調で言った。 親愛の意志を滲ませつつも、一定の調子は崩さないよう呼びかける。 相手は聖女、ルーラー。同じのベンチの端と端に彼女らは座っている。 朝食でも、と言ったは良いが、まだ朝食を食べるには早そうだ。 店もまだ開いていないだろう。牛丼屋くらいなら開いてい...
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聖杯観測
聖杯観測 ◆y0PHxpnZqw 贖う。 君が抱いた願いは誰の為に背負ったものだっただろうか。 願う。 君が焦がれた願いは誰が為に祈ったものだっただろうか。 この小さな箱庭の中で今も戦っている請願者達。 請願者達は、いつだって前を向いてばかりで後ろを振り向かない。 正義、悪、未来、過去。様々な要素が絡み合った彼らは、どうしようもないぐらいに手遅れだ。 生きるか、死ぬか。それ以外に与えられた選択肢はない。 「今も生き残る請願者達さん、こんにちは。定時報告の前にまずは祝福のエールを贈りましょう。 貴方達は多き請願者の中から勝ち上がった優秀な人種。 “聖杯”は願いを叶える瞬間を待ち望んでいます。 やるべきことはわかっていますね? 戦って、足掻いて、欺いて、想って、生き残りなさい。全ては己が願いを叶える為に」 頭に響く声は“使い捨ての住民”には...
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聖‐judgement‐罰
聖‐judgement‐罰 ◆HOMU.DM5Ns 月の下で交わすものでなく 月を肴に交わすものでもなく 月の上で交わされるもの 配点(聖杯交渉)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ● 「あなた方に問います」 虚偽を許さぬ絶対の声だった。 怒りに震えた大声を叫んだわけではない。 むしろ逆。声はあくまでも静かなもの。表情は一切崩れず厳然としている。 静かであるがゆえに、気圧される。余分のない台詞は話題を逸らす事もできずいっそ容赦がない。 こちらを見据える瞳は鋭く、かといって強く睨んでいるという程でもない。 感情に流されず、あるがままの事実のみに焦点を当てる。 見た目だけなら、正純よりもやや年上でしかない金髪の少女。 纏う鎧を排したら、どこにでもいる純朴な田舎娘にも見えるだろう。 「聖杯戦争と戦争をする。その言葉がいかなる意図のものであるか」...
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『憎悪の魔王』/『敗者の王』
『憎悪の魔王』/『敗者の王』 ◆OSPfO9RMfA 尼公聖白蓮との会合により、言峰綺礼の心は揺さぶられていた。 神父である彼は、神の教えに帰依し、神の教えを信仰している。 だが、その教えを『素晴らしい』と感じたことはない。 あの会合で、聖は仏の教えを説いた。 『人と魔を分かつことなく同じ輪の中に住まわす』 それは、神父の立場を考えないとすれば、おそらく素晴らしい事なのだろう。 素晴らしい事なのだろう。 素晴らしい事に違いない。 素晴らしい事のはずである。 なのに、綺礼の心に響かない。 ――神の教えにも、仏の教えにも、私の感性は同調しないというのか。 綺礼の感性はよほどの天の邪鬼なのか。頑なに拒絶するその様は、己が異端者であることを強く自覚させる。 『キレイ、300m先に強い憎悪が存在...
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呉島貴虎&ランサー
呉島貴虎 ランサー ◆Z9iNYeY9a2 「光実……」 俺は、弟を止めることができなかった。 光実を殺すことが、あいつを苦しみから救う唯一の道だと分かっていながら、最後の最後に躊躇った。 その結果が、俺の死だ、と。 川に投げ込まれ、水の底へ沈みゆく中でそう思った。 だが、それでもまだ諦めきれなかったのかもしれない。 奇跡を求めたのかもしれない。 水底から伸ばした手が、ふと何かの木片に触れたその瞬間。 俺の意識は水の底から消失した。 ◇ 記憶を取り戻すまでの時間は、とても穏やかなものだった。 笑顔で笑う光実を学校まで送り。 休日には街で葛葉達と踊る光実の姿を見て拍手し。 凌馬やシド、耀子達と働く日々。 インベスもオーバーロードもいない。 世界の人々を天秤にかけなければならないような敵もいない。 とても...
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何処までも暗い闇の中
何処までも暗い闇の中 ◆OSPfO9RMfA 「行くぞ。 森に潜むにせよNPCの家を乗っ取るにせよ、日が昇る前には拠点を確保したい」 ◆ 「――などと言ったが、既にこんな時間か」 キャスター、シアン・シンジョーネは実体化して空を仰いだ。 夜は明け、日が昇り始めていた。 「すみません……」 マスターである間桐桜は息を切らしながら言った。 今、彼女たちが居るのはC-1。山の奥である。 桜は弓道部に所属し、体力はある方である。 だが、それなりに標高がある山となれば別だ。 登山用の装備無しに、夜の山を、休憩も取らずに強行軍。 魔術的に特異体質である事を除けば、桜は一般人だ。よくやったと褒めても良いだろう。 「別にマスターを責めているわけではない。地脈やマナライン、既に罠や工房が仕掛けられている可能性を考慮...
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ルパン三世&セイバー
ルパン三世&セイバー 「おぉ、こいつはすごいんじゃねぇの?」 営業を終えて非常灯だけで薄く照らされた地下駅のホームに一人の男が立っていた。 他に人の姿が見えないそこで男は両手を広げて喝采する。 しかし、何の変哲もく、むしろ寂しげなこの風景のどこが彼を感動させるのだろう? 「いやぁ、ちょいと俄かには信じられねぇな。まるで催眠術かとんでもないペテンかってもんだが、まさか……」 男はコツコツと音を鳴らしてホームを歩くと、ペタペタと柱や椅子を手で撫でて回り、ゴミ箱の中に頭をつっこむとその匂いに顔をしかめた。 「……こいつが、仮想現実(バーチャルリアリティ)なんてよォ」 自分が立つ仮想現実の出来栄えに感動するその男の名前は――怪盗ルパン三世といった。 知らぬ人はほとんどいまい。この世に盗めないものはないと豪語し、それを実現させてきたあの稀代の大泥棒...
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遊佐こずえ&ライダー
遊佐こずえ&ライダー ◆5FR2vTtitI 彼女はアイドルなので、ロケくらいはする。 それがいけなかった。 ◇ ◇ ◇ NPC達が闊歩する街の中、彼女は記憶を取り戻した。 彼女の名は遊佐こずえ。齢11歳にして名の知れたアイドルとなった少女である。 そんな彼女が聖杯戦争のまっただ中にいるのは、一体どういう風の吹き回しなのか。 答えは単純。こずえはロケ地で見つけた不思議な破片を拾ってしまったため、この場に召喚されたのだ。 つまり、狙って参加したわけではなかった。彼女に戦う気は無かったのだ。 「ぷろでゅーさー……どこにも……いないー?」 現在、彼女はプロデューサーを探し、名も知らぬ自然公園へと足を運んでいた。 プロデューサーとは、こずえのマネージャー的立場でもある大切な人だ。 こずえを見つけ出してくれた、凄い人なのである。 「こ...
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心の在処
心の在処 ◆ysja5Nyqn6 03/ 裁定者との会合(続・衝撃のマーボー) 「―――さて。ルーラーも持ち直したことですし、話し合いを始めるといたしましょう」 食べ終わった麻婆豆腐の皿を脇へと避けて、カレン・オルテンシアと名乗った修道女はそう口火を切った。 それを横目にレンゲを手にとり、麻婆豆腐を口に運ぶ。 この麻婆豆腐は、ルーラーと呼ばれた女性の分を譲り受けたものだ。 岸波白野たちの分は別に注文をしてあるのだが、それはそれとして食べ物を残すのはよろしくない。 「実は、貴女方が拠点としている地域で、重大なルール違反が行われていることが確認されました。 そこで貴女方には、裁定者の権限において、自身が知る限りの情報を提示することを要求します」 いきなり直球で投げられた言葉に、凜達の顔が強張る。 裁定者としての権限で、と...
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遠野シキ・バーサーカー
――坂の上のお屋敷には、二人の魔女が住んでいる。 なんてことはない。丘の上の屋敷には、一人の若者が住んでいた。 月海原学園に通う高校生。 気のいい彼は、同級生や後輩の兄貴分として充実した日々を過ごしている。 ――そう、その筈だった。 何時からだろう――いや、最初からだったかもしれない。 どこか満たされない、空虚な予感が胸の中にわだかまっている。 「遠野君、放課後時間ある? 皆でカラオケ行くんだけど――」 休み時間。 隣に座った■■■から、放課後の誘いをかけられた。 肯定の返事を返して、次の授業の準備に戻る。 屋敷には自分の他に誰もいない。 別にどれだけ帰りが遅くなっても、どやす人間は――、 ――誰も、いない? そんな筈はない。あの家には■■も、■■も、■■も、■■もいた筈だ――。 ――だめだ。あたまが、くらくらする。 ...
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最初の使者
最初の使者 ◆OSPfO9RMfA 今日の お昼ご飯は 配点(100ptの菓子パン)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 本多・正純は極貧だ。 悲しいまでに極貧だ。 故に、今日のお昼ご飯は100ptの菓子パン一個のみである。 100ptだ。120ptではない。 空を見上げる。漂う雲が、菓子パンに見えてくる。 「……いかんいかん」 正純は首を振って気を引き締める。 一緒に昼食を食べようと誘ってくる友人を振り払ってまで屋上まで来たのだ。 周りに人がいないことを確認すると、通神帯《ネット》を使用する。 即座にライダーのサーヴァント、少佐が出た。 ●副会長 『私だ。少佐、通達は聞いたか?』 ●戦争狂 『あぁ、聞いたとも。教会でのヘルプ対応、残数28人、B-4での重大なルール違反、違反行為“この冬木の街の日常を著しく脅かすこととな...
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スケアクロウ&アーチャー
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 恐怖(きょうふ、英 fear, horror)は現実もしくは想像上の危険、喜ばしくないリスクに対する強い生物学的な感覚 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「キミガ僕ノマスターカゐ?」 まず始めに、そのサーヴァントは何とも独創的な口調で話しかけてきた。 口元を覆う棘の付いたマスクが、その声を若干曇らせているように思える。 腰まで届くほどの黒髪に、背筋を凍らせるような不気味なオーラ。 さながらホラーと呼ぶべきものだろう。 その虚無の瞳は、じっとマスターを見つめている。 「……ああ、私が君のマスターだ」 それに答えるものも、サーヴァントと同じく独創的だった。 一見理知的な応答に見えるその言葉の裏には、微かな狂気が見え隠れしている。 ボロ布を纏ったその姿は、さながら案...
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三好紗南:ライダー
「えっ! 新作ゲームの発表会!?」 「そうだ紗南。先方からの願いで、ゲストとして是非に、ということらしい」 たくさんのアイドルが所属する大手アイドル事務所、モバイルプロ。 その本拠地たるビルの3Fにある第3休憩室は通称ゲーム部屋と呼ばれており、 ゲーム好きなアイドルが休憩中やオフの日に集まっている。 この日も例に漏れず3人のアイドルが中心でスマブラをしていた。そしてそのうちの1人、 1Pコンを操るゲーマーアイドル三好紗南(みよし・さな)が、突然プロデューサーに仕事を告げられたのだ。 「お前がアイドルを初めたばかりのときにも一回やったが、今回のはもう少し大手だ。 この前の仕事での格ゲープレイ風景が目に留まったらしい。会場でテストプレイもしてもらう」 「新作の格ゲー? しかもアケゲーをやれるの!? どこのやつ?」 「それはサプライズだ。アーケードの格...
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だから、みんな死んでしまえばいいのに
だから、みんな死んでしまえばいいのに ◆Ee.E0P6Y2U ……つまるところチャンスとは主観的なものであり、私たちが不意に抱く「これはチャンスだ」という感覚は、得てして客観的な事実ではなく、意識が勝手に創り上げる錯覚から生じているに過ぎず…… ◇ 最初は信号に捕まっているのかと思った。 しかしどうやら違うようだった。武智乙哉が見ている限り、その少女は二度青信号を逃したまま立ち止まっている。 はてなんだろうか。乙哉は不審に思い、同時にさらに興味をひかれた。一体何を見ているのだろう。 学園の外壁によりかけながら、その視線を追ってみると、 「うん?」 街が動いた、ように見えた。 乙哉は目をぱちくりとさせながら、もう一度見返す。 が、そこには何もない。だだっ広い赤い空が広がっているだけ。 何が動いたような気がした。けれど気がした...
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瀬戸幸助&キャスター
瀬戸幸助&キャスター ◆ZETT/RRB.g 深い深い海の中の眠り姫。 魔王に囚われ心を閉ざす。 千年経っても目覚めない。 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 川。対岸には誰もいない。少年達は土手の斜面を沈むように下っていった。 流れる水の速度は一定で、夜の中にせせらぎは涼やかに心地よく聞こえる。軽快に草を踏んでいく音がそこに交じった。 河川敷に設置された公園。設置された寂れた遊具。……休日には使われることもあるだろうか。 ――何のために。 ふと浮かんだ疑問は普段ならば思い付くこともないだろう。 知りたければセトは……瀬戸幸助は心を覗くことが出来る。 だが、彼はその能力を嫌っており滅多なことでは使わないし、それをしたところで本当に知りたいことに辿り着くかは微妙だ。 作ら...
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そして夜が来る
そして夜が来る ◆tHX1a.clL. ◇◇◇†◇◇◇ 踊るように軽やかに。 刻むように鮮やかに。 楽しげに、道を跳ねるヒールの音。 奏でる音色は昼の高い空に響き渡り、帰宅途中の学生の、買い物途中の主婦の、追い込みに入ったサラリーマンの間をすり抜けていく。 愉快な音色。喜色の音色。誰にも聞こえぬ嘲りの音色。 音色が止まる。 電気店のショーウィンドウの前で止まる。 ショーウィンドウの向こう側、客引き用のテレビで流れているのは新都の怪事件。 狂った女が狂った笑顔で狂ったことを叫ぶ映像。 音色の奏者はその映像を見て、大いに笑った。笑いながら囃し立てた。 「wwwwwwwwwwwwwね、見て、見て見てwwwwwwwwジナコさんめっちゃニュースになっとるぅwwwwwww 怖いでェすねぇwwwwwwwww...
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いいから、みつげ
いいから、みつげ ◆Ee.E0P6Y2U 夜のファミリーレストランに、吸血鬼が一人、魔神が一人、英霊が二人。 目の前にはナポリタン、カプレーゼ、真っ赤なケチャップがついたポテト。 「赤いな」 「……何か言いましたか?」 口元についた赤いケチャップをふき取りながらシオンが聞き返す。 聞き返された狭間は首を振るのみで、答えはしなかった。 先ほど起こった真夜中の接触は奇妙な形で幕を閉じた。 マスターとマスター、それぞれ力ある者が人払いされた場所で出会ったのだ。 にも関わらず、起こったのは戦闘/Battleではなく、交渉/Talkでもなく、逃亡/Escapeですらない。 先ほどの醜態――痴態とは絶対に言いたくないが――を思い出すと、狭間は頭を押さえたくなる。 「ふふん」 ちら、と横を見る。 彼のサーヴァント、ライダーは愉し気にやってきたサ...
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深井零&アサシン
雪風は彼を護ろうとしなかった。 雪風は彼や人間を守る兵器ではなかった。 彼はそのときはっきりとその事実を知る。 雪風は燃え上がる機体を捨てて、 その炎の中から不死鳥のようによみがえり、 彼から独立した。 ◇ 「問う、艦むすは人間か?」 零は自分はでも理解できない苛立ちを抱えつつも言った。 「それとも機械か? どちらなんだ、お前達は」 ダン、と音を立ててカップが置かれる。入っていたコーヒーは危うく零れるところだった。 予想外に力が入る。零は驚いていた。何を怒っているんだ、俺は。零は自問した。 怒っている? いや違う。恐れているんだ。 目の前に座る少女ののようなものを。兵器を自称する人間的な何かを。 艦むすを。 「ええと、司令。それはですね……」 彼女は零の剣幕に戸惑いを隠せないようだった。手に持...
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千歳ゆま&アーチャー
聖杯戦争などと言われても、難しいことはよく分からない。 年端もいかないどころか、両手で数えられる程度にしか生きていない彼女には、そこまでの考えは回せない。 少女――千歳ゆまにとって重要なこととは、殺し合いでも願望機でもなく。 自分が過ごしていたこの場所が、本来自分がいた場所ではない、ただの虚構でしかなかったことだった。 「方舟」の中で過ごした時間は、とても穏やかなものだった。 心優しい母親と、面倒見のいい父親に囲まれ、毎日を健やかに過ごしていた。 たまに田舎の祖父母から、新鮮な野菜が送られてきては、日々の食卓を彩っていた。 そんなあまりにもありふれた、しかし幸せな時間を、ゆまは「方舟」の中で過ごしていた。 しかし、それは所詮虚構だ。 現実には得られなかった幻だ。 父は毎日出かけてばかりで、ろくに家にも帰ってこず。 母はその苛...
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前門の学園、後門のヴォルデモート
前門の学園、後門のヴォルデモート ◆OSPfO9RMfA アーチャー、アシタカは、自身のマスター、東風谷早苗を抱きかかえて山を駆ける。 生い茂った樹木、風に揺れる木漏れ日、草木の臭い、鳥のさえずり……再現された自然は、ここが電子空間だと知っていても、にわかには信じがたいほどのリアリティがあった。 しかし、獣の数は少ない。熊、狼、猪、馬、鹿など、人よりも大きい、もしくは凶暴な動物はほとんど見当たらない。小鳥、リス、狸、狐、虫、兎……おおよそ、人の脅威になりようにない小動物しか見受けられない。 人里近くと言うこともあり、危険な動物は駆逐されてしまったと言うことなのだろうか。 ――これがこの時代の、自然か。 そんな感傷を抱きながらも、アシタカは木々の隙間をかいくぐる。 ◆ ――話は数時間前に遡る。 『アーチャー。白...
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英数字の用語/25
英数字の用語 【28組/353組】 前者は本編に参加しているチームの数、そして後者は登場話候補投下期間中に投下されたチームの数である。 本企画は7月上旬〜下旬を登場話投下期間とし、候補作品の中から本編に参戦する28組を投票で決めるという方式を取った。 その結果、企画の注目度や投下期間の長さも相俟ってなんと総勢353話の候補作が投下された。 当初雑談スレでは「100作くらい来るかも」等と予想はされていたが、まさかここまで来るとは夢にも思わなかったであろう。 無論この投下数は登場話投票にも結果を及ぼし、353組の中から登場出来るのは28組のみという凄まじい倍率を齎した。 現在本編に出演している28組はいわば投票の激戦を勝ち抜いた猛者達なのである。
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ひとりぼっち
ひとりぼっち ◆tHX1a.clL. 鉄パイプを持って暴れる女の姿をスコープ越しに追いかける。 ぼさぼさの髪を振り乱し、片手に構えた鉄パイプを振り回す女。 右手には赤黒い痣が刻まれている。 凶行を繰り返す女の姿が消え、別の場所に現れては再び凶行を起こす。 スコープは彼女の姿を見失わない。 まるで未来予測のような精度で『瞬間移動』を行う女を追い続ける。 彼女が天を仰ぎ『メシウマ』という意味の分からない言葉を発したその瞬間。 利き手の人差し指に力が篭る。 ゆっくりと、ゆっくりと、引き絞り。 深い深い呼吸音。 そして視界が、黒に染まる。 人差し指で器用に蓋を閉じた単眼鏡をしまい、深く息を吐く。 撃てば当たる。確実に。 頭だろうと、右腕の礼呪だろうと、鉄パイ...
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ベレアス&ライダー
ベレアス&ライダー ◆PWDlpZDIGY 「何か、何か方法はないのか!?ディンを救う方法は…!」 必死に文献を読みあさり、どうしようもない現状の解決策を模索している時、 彼は城の隠し部屋にあった本の一つに目をつけた。 「この本に もしかしたら…――――!?」 まるで木からそのままくりぬいてきたような無骨な外装の本を手にとった瞬間、彼の視界は暗転した。 程なくして彼は目を覚まし、なんとか予選を突破し記憶を取り戻した。 と同時に聖杯戦争、まさに現状を解決してくれるかもしれない戦いの知識が流れ込んできた。確かに自分の片方の手には忌まわしき血の盟約の印が、そしてもう片方の手には令呪が宿っていた。 「聖杯戦争…。これなら、血の盟約もなかったことにできるかもしれない…!だけど…」 自分には明確な願いがある。聖杯の力で血の盟約をなかったことにし、今度こそディンの復興を成す。しかし...
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草間 大作&バーサーカー
いつか、どこかで、そうであったかもしれない私。 人を斬り、肉を千切り、骨を砕き、すり潰し、バラ撒いて、バラ撒いて。 真っ赤な絨毯、真っ赤なお手々。 怖くて、辛くて、笑えなかった。笑うことができなくなった。 そして私は逃げ出した。 あの子の前で笑うのを我慢できそうになかったから。 だって、気持ち良かったもの。 正直、スカッとした。 嫌いなヒトを虐めるのも。憎いカタキを殺すのも。 だから私は逃げ出した。 きっと、愛するヒトたちを壊すのも楽しかったと思うから。 これはそうであったかもしれないというお話。 実際はそうならなかったのだから、それで良いんです。 だから、私に触れないで。 少年は、大いなる意思に選ばれた。 そして与えられた役割をこなし、定められた道を進まされた。 決められた大きな流れの前には、自分が掴み取ったと思った答えさえも路傍の石こ...
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