第二次二次キャラ聖杯戦争@ ウィキ内検索 / 「角笛(確かに)」で検索した結果

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  • 角笛(確かに)
    角笛(確かに) ◆ysja5Nyqn6      03/ ある記憶/矛盾聖杯  ――――――――剣戟の音が聞こえる。  青い海の底/眩い月明かりの下、彼らは戦っていた。  疾しる青い躰。応じる赤色の人影。  赤い閃光が幾度も奔り、その度に火花が飛び散る。  二つの人影は縦横無尽に戦場を駆け回り、幾度も武器を重ね合う。  その光景は、まるでピントが合っていないかのようにぼやけていた。  戦っているのが、サーヴァントだということはわかる。その背後に、マスターが控えているのも見える。  だが判るのはそれだけだ。  周囲の詳細を知ろうと目を凝らしても、どこかが致命的にズレていてどうにもはっきりしなかった。  そんな光景の中で、比較的鮮明に見えるものは二つだけあった。  私のサーヴァントである青いランサーと、わたしが成長したような姿の“私”だけ...
  • ◆ysja5Nyqn6
    ...13 角笛(届かず)角笛(確かに) 東風谷早苗&アーチャー本多・正純岸波白野&ランサー遠坂凛&ランサーカレン・オルテンシア D-5/教会周辺C-3/月海原学園B-4/遠坂邸D-5/教会 午後 ◆ysja5Nyqn6 124 interval 間桐桜&キャスター C-1/山小屋 夜間 ◆ysja5Nyqn6 142 remorseクレイジー・コースターメモリー・オブ・シーHeaven s Fall Blank moon 岸波白野&ランサー(エリザベート・バートリー)ウェイバー・ベルベット&バーサーカー(デッドプール)足立透&アサシン(ニンジャスレイヤー)アサシン(甲賀弦之介) C-5/双葉商事ビル周辺、?-?/電子コトダマ空間・禍津冬木市 未明 ◆ysja5Nyqn6 コメント 高い文章力を誇り、白野と凛の同盟を結成させてくれた人。また、キャラ一人一人の描写もとても自然。 -...
  • 東風谷早苗
    ...13 角笛(届かず)角笛(確かに) 東風谷早苗&アーチャー本多・正純岸波白野&ランサー遠坂凛&ランサーカレン・オルテンシア D-5/教会周辺C-3/月海原学園B-4/遠坂邸D-5/教会 午後 ◆ysja5Nyqn6 118 前門の学園、後門のヴォルデモート 東風谷早苗&アーチャー D-3/リドルの館付近 夕方 ◆OSPfO9RMfA
  • 岸波白野
    ...13 角笛(届かず)角笛(確かに) 東風谷早苗&アーチャー本多・正純岸波白野&ランサー遠坂凛&ランサーカレン・オルテンシア D-5/教会周辺C-3/月海原学園B-4/遠坂邸D-5/教会 午後 ◆ysja5Nyqn6 116 導火線に火が灯る凛として散る戦士の如く 岸波白野&ランサー遠坂凛&ランサーウェイバー・ベルベット&バーサーカーアサシン(ニンジャスレイヤー)バーサーカー(黒崎一護)足立透&キャスタールーラー(ジャンヌ・ダルク)カレン・オルテンシア B-4/高層マンション跡地B-4/跡地より少し離れた場所(北)B-4/跡地より東に少し離れた場所 夕方 ◆DpgFZhamPE 121 selector infected N.A.R.A.K.U 岸波白野&ランサー遠坂凛ウェイバー・ベルベット&バーサーカーアサシン(ニンジャスレイヤー)足立透&キャスターバーサーカー(黒崎一護)ルーラー(...
  • 角笛(届かず)
    ...た。 後半「角笛(確かに)」に続く BACK NEXT 112 スタンド・アップ・フォー・リベンジ 投下順 113-b 角笛(確かに) 102 A_Fool_or_Clown? 時系列順 113-b 角笛(確かに) BACK 登場キャラ:追跡表 NEXT 079 第一回定時通達 カレン・オルテンシア 113-b 角笛(確かに) 089 バカばっか 東風谷早苗&アーチャー(アシタカ) 118 前門の学園、後門のヴォルデモート 090 健全ロボダイミダラー 第X話 悲劇! 生徒会副会長の真実! 本多・正純 119 会談場の決意者 ▲上へ
  • カレン・オルテンシア
    ...13 角笛(届かず)角笛(確かに) 東風谷早苗&アーチャー本多・正純岸波白野&ランサー遠坂凛&ランサーカレン・オルテンシア D-5/教会周辺C-3/月海原学園B-4/遠坂邸D-5/教会 午後 ◆ysja5Nyqn6 116 導火線に火が灯る凛として散る戦士の如く 岸波白野&ランサー遠坂凛&ランサーウェイバー・ベルベット&バーサーカーアサシン(ニンジャスレイヤー)バーサーカー(黒崎一護)足立透&キャスタールーラー(ジャンヌ・ダルク)カレン・オルテンシア B-4/高層マンション跡地B-4/跡地より少し離れた場所(北)B-4/跡地より東に少し離れた場所 夕方 ◆DpgFZhamPE 121 selector infected N.A.R.A.K.U 岸波白野&ランサー遠坂凛ウェイバー・ベルベット&バーサーカーアサシン(ニンジャスレイヤー)足立透&キャスターバーサーカー(黒崎一護)ルーラー(...
  • 遠坂凛
    ...13 角笛(届かず)角笛(確かに) 東風谷早苗&アーチャー本多・正純岸波白野&ランサー遠坂凛&ランサーカレン・オルテンシア D-5/教会周辺C-3/月海原学園B-4/遠坂邸D-5/教会 午後 ◆ysja5Nyqn6 116 導火線に火が灯る凛として散る戦士の如く 岸波白野&ランサー遠坂凛&ランサーウェイバー・ベルベット&バーサーカーアサシン(ニンジャスレイヤー)バーサーカー(黒崎一護)足立透&キャスタールーラー(ジャンヌ・ダルク)カレン・オルテンシア B-4/高層マンション跡地B-4/跡地より少し離れた場所(北)B-4/跡地より東に少し離れた場所 夕方 ◆DpgFZhamPE 121 selector infected N.A.R.A.K.U 岸波白野&ランサー遠坂凛ウェイバー・ベルベット&バーサーカーアサシン(ニンジャスレイヤー)足立透&キャスターバーサーカー(黒崎一護)ルーラー(...
  • 本多・正純
    ...13 角笛(届かず)角笛(確かに) 東風谷早苗&アーチャー本多・正純岸波白野&ランサー遠坂凛&ランサーカレン・オルテンシア D-5/教会周辺C-3/月海原学園B-4/遠坂邸D-5/教会 午後 ◆ysja5Nyqn6 119 会談場の決意者 シャア・アズナブル&アーチャー本多・正純&ライダー C-6/冬木ハイアットホテル 夕方 ◆ACfa2i33Dc
  • クー・フーリン
    ...13 角笛(届かず)角笛(確かに) 東風谷早苗&アーチャー本多・正純岸波白野&ランサー遠坂凛&ランサーカレン・オルテンシア D-5/教会周辺C-3/月海原学園B-4/遠坂邸D-5/教会 午後 ◆ysja5Nyqn6 116 導火線に火が灯る凛として散る戦士の如く 岸波白野&ランサー遠坂凛&ランサーウェイバー・ベルベット&バーサーカーアサシン(ニンジャスレイヤー)バーサーカー(黒崎一護)足立透&キャスタールーラー(ジャンヌ・ダルク)カレン・オルテンシア B-4/高層マンション跡地B-4/跡地より少し離れた場所(北)B-4/跡地より東に少し離れた場所 夕方 ◆DpgFZhamPE
  • アシタカ
    ...13 角笛(届かず)角笛(確かに) 東風谷早苗&アーチャー本多・正純岸波白野&ランサー遠坂凛&ランサーカレン・オルテンシア D-5/教会周辺C-3/月海原学園B-4/遠坂邸D-5/教会 午後 ◆ysja5Nyqn6 118 前門の学園、後門のヴォルデモート 東風谷早苗&アーチャー D-3/リドルの館付近 夕方 ◆OSPfO9RMfA
  • エリザベート・バートリー
    ...13 角笛(届かず)角笛(確かに) 東風谷早苗&アーチャー本多・正純岸波白野&ランサー遠坂凛&ランサーカレン・オルテンシア D-5/教会周辺C-3/月海原学園B-4/遠坂邸D-5/教会 午後 ◆ysja5Nyqn6 116 導火線に火が灯る凛として散る戦士の如く 岸波白野&ランサー遠坂凛&ランサーウェイバー・ベルベット&バーサーカーアサシン(ニンジャスレイヤー)バーサーカー(黒崎一護)足立透&キャスタールーラー(ジャンヌ・ダルク)カレン・オルテンシア B-4/高層マンション跡地B-4/跡地より少し離れた場所(北)B-4/跡地より東に少し離れた場所 夕方 ◆DpgFZhamPE 121 selector infected N.A.R.A.K.U 岸波白野&ランサー遠坂凛ウェイバー・ベルベット&バーサーカーアサシン(ニンジャスレイヤー)足立透&キャスターバーサーカー(黒崎一護)ルーラー(...
  • 【101~150】
    ...13 角笛(届かず)角笛(確かに) 東風谷早苗&アーチャー本多・正純岸波白野&ランサー遠坂凛&ランサーカレン・オルテンシア D-5/教会周辺C-3/月海原学園B-4/遠坂邸D-5/教会 午後 ◆ysja5Nyqn6 114 days/bugs disillusiondays/knights of holy lancedays/best friend 暁美ほむら&キャスターミカサ・アッカーマン&ランサーキャスター(シアン・シンジョーネ)シオン・エルトナム・アトラシア&アーチャーケイネス・エルメロイ・アーチボルト&キャスター言峰綺礼&セイバー武智乙哉&アサシン C-3/月海原学園C-4/街中(東) 夕方 ◆Ee.E0P6Y2U 115 俺はお前で、私はあなた ジナコ・カリギリアレクサンド・アンデルセン&ランサー電人HAL&アサシン B-10/住宅街のはずれC-6/錯刃大学・春川研究室 夕...
  • 【1日目】
    ...13 角笛(届かず)角笛(確かに) 東風谷早苗&アーチャー本多・正純岸波白野&ランサー遠坂凛&ランサーカレン・オルテンシア D-5/教会周辺C-3/月海原学園B-4/遠坂邸D-5/教会 ◆ysja5Nyqn6 ■夕方 No タイトル 登場キャラクター 場所 作者 097 近似値 ホシノ・ルリ&ライダー衛宮切嗣&アーチャー美遊・エーデルフェルト&バーサーカー B-9/住宅街のはずれB-9/住宅街のはずれ(ルリ達とは離れている)C-8/図書館周辺 ◆FFa.GfzI16 101 めんかい ホシノ・ルリ&ライダー宮内れんげ寒河江春紀&ランサー B-9/キッチン・タムラ前B-9/キッチン・タムラ付近 ◆MQZCGutBfo 103 大人と子供 ホシノ・ルリ&ライダー宮内れんげアレクサンド・アンデルセン&ランサー B-9/田園地帯 ◆holyBRftF6 104 殺人考察(前兆)...
  • 卓袱台会議
    ...リー) 113-b 角笛(確かに) 遠坂凜&ランサー(クー・フーリン) ▲上へ
  • 近似値
    ...幸は蜜の味 113 角笛(確かに) 時系列順 101 めんかい BACK 登場キャラ:追跡表 NEXT 089 end of hypnosis 「Standing for Defend You」 ホシノ・ルリ&ライダー(キリコ・キュービィー) 101 めんかい 美遊・エーデルフェルト&バーサーカー(黒崎一護) 105 サツバツ・ナイト・バイ・ナイト 092 同じことか 衛宮切嗣&アーチャー(エミヤシロウ) 106 闘争弓兵クロニクル ▲上へ
  • days/bugs disillusion
    ... NEXT 113 角笛(確かに) 投下順 114-b days/knights of holy lance 112 スタンド・アップ・フォー・リベンジ 時系列順 114-b days/knights of holy lance BACK 登場キャラ:追跡表 NEXT 081 そして、もう誰にも頼らないのか? 暁美ほむら&キャスター(暁美ほむら(叛逆の物語)) 114-b days/knights of holy lance 094 蟲のキャスターは餌を撒く ミカサ・アッカーマン&ランサー(セルベリア・ブレス) キャスター(シアン・シンジョーネ) ▲上へ
  • 健全ロボダイミダラー 第X話 悲劇! 生徒会副会長の真実!
    健全ロボダイミダラー 第X話 悲劇! 生徒会副会長の真実! ◆TAEv0TJMEI 「おおおおおお、あァァァんまりだァァアァああああああああ!!」 真玉橋孝一は号泣していた。 地に膝をつき、時に頭を垂れ、時に天を仰ぐ。 悔しさのあまりに何度も何度も床を拳で叩きながら、この世の理不尽、救いのなさにただただ涙を流していた。 あんまりだ、あんまり過ぎる。 こんな、こんな悲しいことがあっていいのか。 否、あっていいはずがない、あっていいはずがないのだ! しかし、どれだけ孝一が嘆き悲しもうとも、憤怒の叫びをあげようとも、厳然たる事実としてその壁は彼の前に立ちふさがっていた。 絶望的な壁だった。 あまりにも絶望的な壁だった。 略して絶壁。 ではいかにして真玉橋孝一はこの絶壁へと行き当たったのか。 時は数分前へと遡る。    ◆   ◆   ◆ 正...
  • 前門の学園、後門のヴォルデモート
    前門の学園、後門のヴォルデモート ◆OSPfO9RMfA  アーチャー、アシタカは、自身のマスター、東風谷早苗を抱きかかえて山を駆ける。  生い茂った樹木、風に揺れる木漏れ日、草木の臭い、鳥のさえずり……再現された自然は、ここが電子空間だと知っていても、にわかには信じがたいほどのリアリティがあった。  しかし、獣の数は少ない。熊、狼、猪、馬、鹿など、人よりも大きい、もしくは凶暴な動物はほとんど見当たらない。小鳥、リス、狸、狐、虫、兎……おおよそ、人の脅威になりようにない小動物しか見受けられない。  人里近くと言うこともあり、危険な動物は駆逐されてしまったと言うことなのだろうか。  ――これがこの時代の、自然か。  そんな感傷を抱きながらも、アシタカは木々の隙間をかいくぐる。 ◆  ――話は数時間前に遡る。 『アーチャー。白...
  • 導火線に火が灯る
    ...EXT 113-b 角笛(確かに) 遠坂凜&ランサー(クー・フーリン) 116-b 凛として散る戦士の如く 岸波白野&ランサー(エリザベート・バートリー) カレン・オルテンシア 112 スタンド・アップ・フォー・リベンジ ウェイバー・ベルベット&バーサーカー(デッドプール) アサシン(ニンジャスレイヤー) 108 ゼア・イズ・ア・ライト 足立透&キャスター(大魔王バーン) ルーラー(ジャンヌ・ダルク) 110 標的を斬る バーサーカー(黒崎一護) ▲上へ
  • 第一回定時通達
    第一回定時通達 ◆5fHSvmGkKQ 『――この『月を望む聖杯戦争』に参加しているマスター並びにサーヴァントの皆さま、こんにちは。  本来の記憶を取り戻し、令呪を宿し、サーヴァントとの契約を果たしてから幾日か経過している方もいると思います。  このたび予選期間が終了し“本選”へと進むマスターが確定したため、本日より定時通達を執り行うこととなりました。  今回の通達は私、カレン・オルテンシアが担当いたします。よろしくお願いします』 『既に聖杯から与えられた知識の中にもあったかと思いますが、通達は毎日正午12時に行われます。  なおこの通達は念話を用いていますが、遠隔及び多数同時に行っているため、非常に途切れやすいものとなっています。  しっかりと聞きたければ、せいぜい集中して耳を傾けられる環境を事前に整えておくことです』 『もし聞き漏らしなどがあった場合、可能...
  • シロエ&ランサー
    ◆ 迷い無き覚悟を貫くことができれば、世界だってきっと変えられる。 ◆ 戦争の夢を見る。 100年前に端を発した民族対立は、長く続いた王朝を崩壊させて大陸全土に及んだ。 大陸に住まう雑多な民族は、その全てが民族自決の意識を持つに至り、かつての隣人との分裂、そして闘争を決意する。 そして100年の時を経ても、その争いは終わらなかった。 いや、むしろ更に重篤な症状として大陸を包んでいたと言っていい。 滅亡と分裂、そして一種の冷戦状態を経て、更に異常な状態となった民族的感情は、ある一つの切欠によって爆発し、大陸全土を争乱の渦へと巻き込んだのだ。 ――その対立する民族意識の中で、ひとつの理想を抱いた少女がいた。 「百年も前の事ってそんなに大事なのかな……生まれた時から、殺し合い、憎み合うことが決められてるなんて……」 「ボクは、それが当たり...
  • A_Fool_or_Clown?
    A_Fool_or_Clown? ◆HOMU.DM5Ns 「ど―――うしてくれるんだよっ!!」 絶叫。叫喚。 不安に焦燥に恐怖に怒り。 それらが纏めてない混ぜになった、そう呼ぶのに相応しい声だった。 乱れ切った髪を手で掻き、立ち止まって落ち着くことが出来ず同じ場所を何度もせわしなく往復する。 現実のマンションとは空間が隔てられた魔術神殿の内部。 他者の目を気にする必要のない自分だけの陣地で、足立透は思うまま唾が飛ぶ勢いで声を荒げる。 正午に通達されたルーラーからの定時報告。 新たな情報は、方舟に集ったマスターとサーヴァントの数。 二十八組という多さだけでも気を揉む事実だというのに、追い打ちをかけたのは警告の旨。 B-4地区で起きた重大な違反行為を犯した主従への最後通牒。 どう考えても、自分達の「魂喰い」―――正確には行ったキャスターだが―...
  • バカばっか
    バカばっか ◆OSPfO9RMfA  英霊アシタカは、アーチャーのサーヴァントとして座より召喚された。  サーヴァントとして現界するにあたり、以下の知識が与えられた。  この地は『方舟』内部に再現された空間であること。  この地で聖杯戦争が行われること。  聖杯戦争とは、万能の願望機を求め殺し合うシステムであること。  最後の一組になれば終了となること。  最後の一組だけが月に至り、月の聖杯を一度だけ使用することが出来るということ。  マスターは令呪を持つということ。  令呪とはたった三回だけのサーヴァントへの絶対命令権であること。  サーヴァントにはセイバー、アーチャー、ランサー、ライダー、キャスター、アサシン、バーサーカーの七つのクラスが存在すること。  マスターはNPCとして過ごす“予選”を突破した後、サーヴァントを召喚するということ。  ...
  • 坂田銀時&ランサー
    努力・友情・勝利    *   *   * 「オイオイオイどーなってんのこれ」 そう言いながら男は銀色の頭をボリボリと掻いた。 黒い服の上に白い着流しという独特のファッションセンス。 四方に跳ねた銀色の天然パーマに何とも気だるげな声……と、その男を特徴付けるものは多い。 だがその男を最も特徴付けているのはその眼である。 死んでいる。どうしようもないぐらいに死んだ魚の眼をしている。 そんな目をした侍――坂田銀時は眉間にしわを寄せた。 「確か学校で教師やってる夢を見て、えーと……っていうかここ何処?  何、これも夢の続き?」 夢の中で何かどう見てもキッツいのが制服着てたから、『お前のようなJKがいるかボケェェェェェェ!』とかいって突っ込んだら、次の瞬間ここにいたのだ。 そもそもいつ夢を見るぐらいに眠りこけてしまったのか、おぼろげな記憶を...
  • 会談場の決意者
    君は 刻の涙を見る 配点(人の心の光) ――――――――――  本日の最後の授業は、特に問題もなく終わった。  最初は武蔵アリアダスト教導院とは勝手の違う授業に戸惑いもしたが、思いの他すんなりと慣れる事ができた。  それは正純本人の適応力もあるかもしれないが、それよりも『日常』の中で覚醒を待っていたあの予選期間、その記憶によるものが大きい。  ……もしかするとあの予選期間は、この聖杯戦争における日常生活に慣れさせるためにもあるのか?  自分のようにこの世界の常識からは遠く離れた世界に住む人間を呼び出しても、どうしても齟齬が生じる。  同じ時代の人間であったとしても、住む地域の違いなどでやはり生活の違いは現れるだろう。  そこで記憶を奪い、この世界の人間としての生活を経験させることで異世界の常識を頭の中に刷り込む。  推理としては筋は通っている、と考え...
  • 榊原恒一&アサシン
    榊原恒一&アサシン ◆ACrYhG2rGk 夏が終わって、大分涼しくなってきた。クラスはすっかり平穏を取り戻していた。 と言っても、もう残っているクラスメイトは数えるほどしかいないのだから、あの平穏はきっと偽りなのだろう。 ぼくたちを襲った災厄は終わった。ぼくがこの手で終わらせた。あの感触は今でも忘れられない。 振り下ろしたつるはしの切っ先が玲子さん――ぼくの叔母、おかあさんと思った人――の背に突き刺さり、肉を突き破って心臓にまで達したときの、あの感触を。 あの人を覚えているのは、今ではもうぼくと見崎鳴の二人だけだ。 クラスメイトたちの記憶は改竄され、色んな記録やデータからもその名前は消されて――いや、消えている。 信じて、と鳴は言った。 ぼくは鳴を信じて、あの人を殺した。 玲子さんの悲鳴は、今でも耳の奥で反響し続けている。 後悔しなかったわけではな...
  • 不動遊星&ランサー
    不動遊星&ランサー ◆Vj6e1anjAc 「あんたが、俺のサーヴァントなのか……?」  不動遊星は困惑していた。  もちろんここに至るまでの、ほとんど全てが異常事態ではあった。  謎の木杭を分析しようとしたら、こんな所に飛ばされてしまったことも。  そこで記憶を封じられ、しばらく触れていなかったデュエルモンスターズに、再び熱中していたことも。  そしてある拍子に記憶を取り戻してみたら、聖杯戦争などという、奇妙なゲームに巻き込まれたこともだ。  しかしこれは極めつけだった。参加者に用意されるサーヴァントが、よもやこんな奴だったとは。 「そうなんでーちゅ」  ふざけた語尾の割に口調は真面目だ。  そんな風に返事をしたのは、筋骨隆々とした大男だった。  ブロンドヘアと高い鼻は、恐らく外国人だろう。その視線には穏やかさと共に、強い意志が伺える。  驚くべきはそんな彼が、...
  • Gのレコンギスタ
    Gのレコンギスタ ◆Ee.E0P6Y2U みすぼらしい造りの山小屋は夜を迎え、闇に沈み込んでいる。 電灯は消している。夜の山で意味もなく目立つような真似はしたくない。 とはいえ蟲が辺りを徘徊させているし、この小屋に何も知らずに迷い込んでくるような者はいないだろうが。 「…………」 月のささやかな光だけが差し込む中、そこは静寂だけがあった。 桜は壁にもたれかけ、そっと目を閉じている。シアンはその隣に佇んでいる。 互いに会話はなかった。必要もない。闇に慣れた彼女らに明かりが必要ないのと同じように。 ――眠ってはいないな。 シアンは無言のまま桜の様子を窺う。 しばらくは雌伏――その方針を彼女は了解した。 今日一日彼女はほとんど外に出ていない。それはマスターを秘匿する為であり、サーヴァントとしてのシアンの性能を最大限発揮する...
  • notice
    notice ◆holyBRftF6  ホームルームの時間になった。  ケイネスが職員室の席を立ち、廊下へ出てからしばらく。  階段の踊場に足を踏み出したところで声が響いた。耳を震わせる音声ではなく、魔術的にラインを通してだ。 『ケイネスよ、校門のあの虫のことだが』 (ああ、あの虫どもの事ですか。  全く、我が君を試すような真似をするなど不敬にも程が……) 『そうではない。今朝、貴様が取った対応についてだ』  誰の視線もない、と判断した上でヴォルデモートは話題を切り出した。  言うまでもないが二人は校門に仕掛けられた罠について気付いている。潜むというには随分とこれ見よがしだった虫はもちろんのこと、巧妙に潜んでいたもう一匹も把握済みだ。しかも門を通り抜ける片手間に成し遂げたために、NPCが異常に気付く事は無かった。  この発見はケイネスが単独で成し遂げたもの...
  • 御坂美琴&アサシン
    心底、面倒臭い。 横にいる相手には聞こえないよう言の葉は胸の奥に秘めておきながら。 それでも隠し切れない感情を重い溜息に変えて、月のない夜道を進む。 「なぁなぁ! アレはなんだ?赤くて、ピカピカしてるやつ!」 鈴の鳴るような声に反応し、視線を其方に向ける。 恐らく、数メートル先に直立している信号機を指しているのであろう。 華奢な体躯からすらりと伸びる腕の先。 細く、たおやかな指先をぶんぶん振りながら好奇心全開な視線を僕に向けてくる彼女。 「……さっきも教えなかったかい? あれは、信号機って言って――」 本日二度目となる説明を開始した僕の唇は彼女の容赦ない平手打ちによって塞がれた。 強烈なビンタから、悲鳴をあげる隙間すらなくぴったりと唇を覆う掌。 普通に痛い。 そして苦しい。 自然、睨み付ける様な表情を浮かべてしまうがどうやら僕以上に彼女はご...
  • うまくはいかない『聖杯戦争』
    うまくはいかない『聖杯戦争』 ◆Ee.E0P6Y2U 君らしく 愛らしく 笑ってよ ◇ 月明かりが妙に明るく、不気味なものに感じられた。 住宅街は、しん、と静まり返っていた。零時を回り街行く人は誰もおらず、静寂が道に漂っている。 灰色の壁がひんやりと冷たい。アキトはコンクリートに寄り掛かりながら息を吸い、吐いた。熱を持った身体が幾分か冷えた気がした。 昼間はなんてことのない風景も、夜になれば違う顔を見せるものだった。 蜘蛛の巣のように張り巡らされた電線。すすり泣くような虫の声がどこからともなく聞こえてくる。 街の狭間を縫うように伸びた道は途切れることなく、どこまでも続いていた。辺りに並ぶ民家の列はどれも同じぬっぺりとした外観に見える…… 夜の街は闇の濃淡にしか見えない。不気味な月明かりもまた、闇の一部なのだ。 そんな街に、不...
  • 呉キリカ&アサシン
    呉キリカ&アサシン ◆Vj6e1anjAc 「いやぁしかし、驚いたよ」  からからと笑い声を上げるのは、黒髪をショートヘアにした少女だ。  ネコ科の獣のような金眼には、恐怖や緊張の色はない。この状況下で平然としていられるのは、大した器だと言えるだろう。 「聖杯戦争なんてのもそうだし、まさか私のサーヴァントとやらが、君のような奴だったとはね」 「ああ、それは同感だ。おれだってお前のようなやつと、言葉が通じるようになるとは思わなかった」  何よりその光景を、異様なものとして印象づけるのは、彼女の傍らに立った存在だ。  驚くなかれ、ライオンである。  浅黒い体毛を全身に纏い、緑の瞳を怪しく光らす、雄のライオンがいたのである。  しかもそれが黒髪の少女と、人間の言葉を使いながら、平然と談笑しているのだ。  そんな光景が成立するのは、彼らが戦争のルールに定められた、主君と従者の...
  • 心の在処
    心の在処 ◆ysja5Nyqn6      03/ 裁定者との会合(続・衝撃のマーボー) 「―――さて。ルーラーも持ち直したことですし、話し合いを始めるといたしましょう」  食べ終わった麻婆豆腐の皿を脇へと避けて、カレン・オルテンシアと名乗った修道女はそう口火を切った。  それを横目にレンゲを手にとり、麻婆豆腐を口に運ぶ。  この麻婆豆腐は、ルーラーと呼ばれた女性の分を譲り受けたものだ。  岸波白野たちの分は別に注文をしてあるのだが、それはそれとして食べ物を残すのはよろしくない。 「実は、貴女方が拠点としている地域で、重大なルール違反が行われていることが確認されました。  そこで貴女方には、裁定者の権限において、自身が知る限りの情報を提示することを要求します」  いきなり直球で投げられた言葉に、凜達の顔が強張る。  裁定者としての権限で、と...
  • 信仰は儚き人間の為に
    信仰は儚き人間の為に ◆IbPU6nWySo アーチャーことアシタカは早苗が眠りについている間。 彼女の住むマンションの周囲を警戒していた。 単独行動のスキルにより早苗が熟睡してようとも、ある程度の闘いはできるだろう。 実際のところ、アーチャーはここでの戦闘は避けたかった。 そうしていると、上空に一筋の光が見える。 アーチャーがそれを見上げると大旗をなびかせ、空を切る女性のサーヴァントだと分かった。 恐らくあれがルーラー。 ならば、と遠くの方に見える炎。 あれはサーヴァントの闘いによるものであるとアーチャーにも理解できた。 この時刻から闘いを始めるのは最悪の場合と捉えていたが どうやら中にはそうもいかない者もいるようだ。 アーチャーはよりいっそう警戒を強めたがサーヴァントが現れる事はなかった。 と言ったのとは少し違う。 サーヴァントはいたもの...
  • トルネコ&セイバー
    トルネコ&セイバー 世界一の商人になる夢を持つ男、トルネコ。 今はまだ雇われている身だが、いずれ自分の店を持つための資金も着々と溜まっている。 苦労も多いが、目標に向けて前進しているのが実感できる、悪くない日々だった。 しかし、どこか満たされない。なにか大切なものが欠けている感覚が拭えない。 ある日の昼食。彼は勤め先の近所の店で好物のパンを買おうとしていた。 その時、ふと思う。 (はて?そういえば、これまでこの店に来たことがあったかな?) この辺りでパンを買うならここしかない。よくパンを食べるトルネコが、この店に来ていないのはまずあり得ない。 なにかの思い違いだろうと、その時は特に気にせずそのままパンを購入する。 だが仕事場に戻ってさあ食べるぞとパンを口の中に入れ咀嚼した瞬間、強烈な違和感を覚える。 決してパンが不味かったわけではない。まして...
  • Fly into the night
    Fly into the night ◆ACfa2i33Dc  ◆選択――岸波白野     ・ルーラー達を見送る。     >・ルーラー達を呼び止める。  アゾット剣を――彼女の形見を、もう一度握り締める。  遠坂凛の死は悲しく、そして重い。彼女が死んだという事実を自分は長い間、背負い続けることになるだろう。  だが――だからといって。ここでその悲しみに膝を折り、前に進むのを一瞬でもやめることはできない。  そんな事をすれば、余計自分はランサーや遠坂凛に顔向けできなくなってしまう。 「……どうかしましたか?」  こちらの引き留める気配を察したか、ルーラーとカレンが振り向いた。  質問がある。そう前置きして、続く言葉を彼女達に投げかける。  内容は――     アサシンについて。     この戦いの後始末はどうする?...
  • クレイジー・コースター
    クレイジー・コースター ◆ysja5Nyqn6      04/ VSアサシン(cause) 「Wasshoi!」  初手はアサシン。その高い瞬発力を生かし、ランサーへと一気に接近する。だが。 「最初からクライマックスよ! 鮮血魔嬢の名の意味を、その魂に刻みなさい!」  ランサーはアサシンを迎え撃つのではなく、己が槍を再び屋上へと突き立てる。  直後、それを起点として、ランサーの周囲が鮮血に彩られる。  その鮮血の中から浮かび上がる巨大な城――“鮮血魔嬢(バートリー・エルジェーベト)”。 「ヌッ!?」  それを見たアサシンの眼が、いきなりの宝具の発動に驚き見開かれる。  だが驚いている暇はない。ランサーの宝具は広域に及ぶ超音波攻撃だ。  しかしランサーへと接近したことにより、回避する余裕はない。先手を打ち宝具の発動を阻止するか、堅実に防御するし...
  • 何万光年先のDream land
    何万光年先のDream land ◆Ee.E0P6Y2U 朝が来たというのにはちょっと早くて、 でも月は既にどこかに隠れてしまっている。役目を果たしたと言わんばかり。 夜を名乗るにはすこし心もとないような、そんな、空の下。 少女たちは肩を並べて海を眺めている。 砂浜沿いの通り、潮の匂いが流れ込んでくる。腰かけたベンチは少し砂がついていた。 眼前に広がる海はまだ夜の色をしていて、でも、朝の青さが混じるのは止められないだろう。 「貴女と会うのは二度目ですね」 青混じる髪の少女、ルリは穏やかな口調で言った。 親愛の意志を滲ませつつも、一定の調子は崩さないよう呼びかける。 相手は聖女、ルーラー。同じのベンチの端と端に彼女らは座っている。 朝食でも、と言ったは良いが、まだ朝食を食べるには早そうだ。 店もまだ開いていないだろう。牛丼屋くらいなら開いてい...
  • 君の思い出に『さよなら』
    君の思い出に『さよなら』 ◆Ee.E0P6Y2U ――テレビの向こう側は懐かしい臭いがした。 無論来たことがある訳ではない。 空には黄金の立方体の下、0と1が明滅する。赤黒く変色した異様な街は瓦礫にまみれ、荒廃していた。 こんな場所をアキトは知らない。空も街も、どちらにもアキトは縁がない。 けれどアキトはその臭いを覚えていた。 これは――オモイカネの自意識に侵入した時と同じだ。 三年前、ナデシコのメインコンピュータ、オモイカネが反乱を起こしたことがあった。 連合軍との戦いの記録が、戦争を続けるにあたって障害となったのだ。 それ故にオモイカネの自意識は改ざんされることになった。新たなプログラムが植えつけられ、不要なデータを削除する。 しかしそれにはリスクも伴う。 オモイカネが蓄積した火星までの戦闘データも全て飛んでしまう。 そんなことをすれ...
  • diverging point
    diverging point ◆ysja5Nyqn6      01/ 予想外の遭遇  ―――自分なりに、急いで走ってきたつもりだったが、     どうやら、遅刻は確定したらしい―――。  時刻は八時半ば……ごく一般的な、SHR(ショートホームルーム)開始時間。  酸素を求めて喘ぐ息と、激しく跳ねまわる心臓をどうにか宥めながら、岸波白野は現在の状況にそう諦めた。  なぜなら目の前には、鮮血のように紅い髪を靡かせる少女――ランサーの白い背中があり、  その向こうには、しなやかに引き締まった肉体を青い戦装束に包んだ男――ランサーの姿があったからだ。       †  アーチャーと思われるサーヴァントの狙撃を振り切ってから、岸波白野はそのまま学校への道を急いでいた。  理由は主に三つ。  一つ目は、学生ならば学校に行くべきだ、という、NP...
  • 発覚
    発覚 ◆/D9m1nBjFU ―――全くもって情けないことに。 ―――俺という人間はこうなる事態を毛ほども想像していなかったらしい。   ◆   ◆   ◆ チクタクチクタク、と時計が秒針を刻む音が聞こえてくる。 朝陽が昇りはじめ、誰もが今日の仕事の、学生であれば登校の準備をしはじめてもおかしくない時間帯だ。 もっともテンカワ・アキトにとってはそういった喧騒は指名手配となった今もそれ以前も関係のないことだった。 NPC時代は食堂を休業にしていたし、犯罪者として追われる身となった今は言うまでもない。 そしてこれからは過去の思い出に浸るようなこともない。 そのために方舟におけるアキトの過去の象徴とも言える少女、東風谷早苗を殺す。 そうして初めて己は失うもののない一匹の修羅として聖杯戦争を勝ち抜く資格を得る。言わば通過儀礼だ...
  • 首藤涼&アサシン
    首藤涼&アサシン ◆BATn1hMhn2 どこにでもあるような極普通の教室は、どこにでもいるような極普通の生徒たちの声に満ちていた。 昨日見たテレビに出演していた男性アイドルが格好良かっただとか、今週末までに提出しなければならない課題が終わりそうにないだとか。 周りの人間にしてみれば他愛のない、しかし本人たちにとっては何よりも重要な悲喜こもごもが、教室のあちらこちらから聞こえてくる。 この瞬間、確かに彼らは共有していた。口にするのも小っ恥ずかしい――皆が言うところの、青春という時間を。 だが――その中に、周囲の姦しさから切り離され、一人異彩を放つ少女の姿があった。 色素の薄い髪色が見る者の目を引くその少女は、詰将棋の問題が載った雑誌をただ眺めているだけだというのに、他の生徒たちとは一線を画すほどの存在感を持っている。 白髪の間から覗かせる怜悧な瞳の中には知性の光が満ち...
  • 東風谷早苗&アーチャー
    東風谷早苗&アーチャー ◆Y4Dzm5QLvo  ――張り詰めた弓の、震える弦よ。月の光にざわめく、おまえの心――    ▼  ▼  ▼  森が、森が死んでいく。  古き世の信仰が、神々が、もののけ達が、命を吸われ死んでいく。  失われていく。かつてこの世界にあった大切なモノが、この世界から消えていく。 (……これは、夢。夢のはずなのに、なんで私……)  東風谷早苗は自分が夢の中にいるのだと自覚していながら、それでも頬を伝う涙を止められずにいた。  あたりに満ちるのは、死と、鉄と、滅びと、喪失のにおい。    自然が、神々の手から離れていく。その只中に、早苗はただ立ち尽くしている。  人々が怯え惑い、もののけ達は呪い呻き、無数の木霊(コダマ)達が木の葉が落ちるように音も無く降り注ぐ。 (神...
  • 大人と子供
    大人と子供 ◆holyBRftF6 「……はい。  行くならどこの現場に……ファミリーレストランの……そこに行って指揮を執ればいいんですね」  春紀と番号を交換したばかりの携帯電話でルリは長話をしていた。言うまでもないが、相手は春紀ではない。  れんげは不思議そうな顔をしているものの、何か騒ぐこともなくおとなしくしている。ルリとしては正直助かっていた。  ようやく電話を終えたルリに、まず問いかけたのはキリコだ。 『どうした』 「仕事してくれって言われちゃいました」  電話は警察からだった。  元々ルリは昼食を取るという事で署を離れている。配属されたばかりの身にも関わらず夕暮れまで署を空けてしまっては、どこへ行ったのか問い詰められても仕方がない。  暇な時であれば催促されなかったかもしれないが、あいにく警察は今まったく暇ではなかった。 ...
  • ケイネス&キャスター
    ケイネス&キャスター ◆A23CJmo9LE ケイネス・アーチボルトは激怒した。 極東の地にて行われる聖杯戦争、その下準備の一環として取り寄せた触媒をあろうことか盗み出した愚物がいるという。それが誰かと思えば時計塔の末席、歴史も浅い魔術師の端くれ風情が我が栄光の道を邪魔立てしようというのだ。 ロード・エルメロイを警戒した他マスターとの駆け引きならば戦争の一環として認めよう。むしろ早期から自身をマークし、手を伸ばす周到さを讃えようではないか。しかしあんな何もできない小僧が…… 「ええい、あの男は何をやっていたのだ!」 「落ち着いて、ケイネス」 バン!と苛立ち露わに机を叩くと婚約者、ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリにいさめられる。 「確かに征服王の触媒を失ったのは痛手よ。けど万が一、こういう場合に備えて私の家に予備の触媒を手配させておいたんでしょう?」 「それは...
  • 体調管理には注意しよう
    体調管理には注意しよう ◆k7RtnnRnf2      01/ 選択……そして帰還 『へえ、今から帰っちゃうんだ?』 「そうだ。万全とは言えない今の状態では、聖杯戦争に勝てるとは限らない」 『マスターってそんなに消耗してたっけ?』 「…………君が私にしたことを忘れたのか? 忘れたとは言わせないぞ」 『ああ……そういえば、色々と気持ちよくなってたわよね。ごめんなさい!』 「ごめんなさい、の一言で済ませる気なのか? 君が……!」 『わかってるよ! 今度からはもうちょっと気を付けるわ……きっと』  ライダーとして召喚されたサーヴァント・鏡子は、マスターである狭間偉出夫の決定に頷く。  彼の選択は、一旦拠点に戻ることだった。理由は単純。明日に向けて体力を回復する事に努めることが、現状では最適の判断だから……らしい。  狭間が体力を消耗した理由に心当たりが...
  • 横島&ライダー
    横島&ライダー ◆rhFJh.Bm02 「ちょっと美神さーーーん!!!」 街の真ん中で叫んでる男がいた。 青年というよりもまだ少年と言ったほうがいい年齢ではある。 赤いバンダナに青のジーンズ。どこか軽薄そうな雰囲気を漂わせる。 少年の名は横島忠夫。美神令子除霊事務所の超薄給かつ奴隷同然の待遇で、彼女の助手(アルバイト)である。 普段の彼は所長の美神令子と同僚のおキヌちゃんと一緒に悪霊退治に精を出しているはずなのになぜこんな所にいるのか。 彼がこの戦争に参加した経緯を説明しよう。 始まりはオカルトGメンの西条の訪問だった。 普段は国家公務員として妖怪や悪霊退治、超常現象の解決などを行う彼がきたのも当然訳があった。 曰く、ICPOの通達で万物の願いを叶える聖杯の存在が確認された。 悪意のある第三者に渡る前に回収したいがアシュタロスとの事件などによ...
  • スタンド・アップ・フォー・リベンジ
    スタンド・アップ・フォー・リベンジ ◆7DVSWG.5BE 「すまない……」 ウェイバー・ベルベットは俯きながらニンジャスレイヤーに謝罪の言葉を述べた。別にウェイバーにしんのすけを助ける義理はない。しかし彼の善良さがしんのすけを助け、彼の善良さがしんのすけを助けられなかったことに対して謝っていた。 「そこのオッサンがしんのすけを殴っているのを見かけたので魔術を使って動きを止めたんだが……オッサンの影にモンスターが潜んでいてしんのすけに魔術を使った……それを喰らって……」 しかしニンジャスレイヤー、いやフジキド・ケンジにはウェイバーの言葉はまるで耳に入っておらず、しんのすけが消えゆく瞬間と最後の言葉が脳内で再生し続けていた。 「と……ちゃ……」「と……ちゃ……」「と……ちゃ……」 「イヤーッ!」 フジキドはカラテシャウトを発しながら突如アス...
  • ベレアス&ライダー
    ベレアス&ライダー ◆PWDlpZDIGY 「何か、何か方法はないのか!?ディンを救う方法は…!」 必死に文献を読みあさり、どうしようもない現状の解決策を模索している時、 彼は城の隠し部屋にあった本の一つに目をつけた。 「この本に もしかしたら…――――!?」 まるで木からそのままくりぬいてきたような無骨な外装の本を手にとった瞬間、彼の視界は暗転した。 程なくして彼は目を覚まし、なんとか予選を突破し記憶を取り戻した。 と同時に聖杯戦争、まさに現状を解決してくれるかもしれない戦いの知識が流れ込んできた。確かに自分の片方の手には忌まわしき血の盟約の印が、そしてもう片方の手には令呪が宿っていた。 「聖杯戦争…。これなら、血の盟約もなかったことにできるかもしれない…!だけど…」 自分には明確な願いがある。聖杯の力で血の盟約をなかったことにし、今度こそディンの復興を成す。しかし...
  • DANGEROUS
    DANGEROUS  ◆tHX1a.clL.   透き通るような肌。白磁のような艶めく肌。   白昼でも目立つ白い制服。肌の色によく似合う制服。   癖の強い黒髪。白尽くめの容姿を彩る烏の濡羽色の髪。 「魔神皇、狭間偉出夫だ」   その上から身に纏うのは、魔を統べる皇(すめらぎ)たるオーラ。   その存在感は、NPCなどとは程遠い。   言葉で説明されるまでもない。   放っている威圧感が、内に秘めた『何か』が。肌で感じ、分かる。彼は―――魔神皇・狭間偉出夫は、圧倒的な強者だ。 「ついてるのか、ついてないのか……どっちも、か」   これだけの相手に出会える。出会ってしまう。   満足の行かない結果にむしゃくしゃしてたこの状況で出会える。技の要となる足に傷を負い出会ってしまう。   運命の女神が居るなら、そいつはそうとう、ジョンス・リーとい...
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