第二次二次キャラ聖杯戦争@ ウィキ内検索 / 「黄昏オーヴァードライプ」で検索した結果

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  • 黄昏オーヴァードライプ
    黄昏オーヴァードライプ ◆y0PHxpnZqw 青空が茜色へと変わる最中、テンカワ・アキトは昔の夢を見た。 彼の始まりともいえる炎の残骸が降り注ぐ絶望が、脳裏へと絡みつく。 故郷が戦火に包まれ、人々の怒号が聞こえる――災厄の景色。 親しい友達も、いつも走り回っていた公園も、見慣れた遊歩道も、愛情をたっぷりと注いでくれた両親も血溜まりに沈んでいった。 テンカワ・アキトを構成していた全てが、燃え尽きていく。 醒めたら戻る悪夢ならどれだけよかったことか。ひどく現実感に乏しく、蔓延した死が彼を追い詰める。 そしてひどく熱く、冷たい景色が、見渡す限りに広がっていた。 滅びの赫炎に静められた世界に、一人残された幼き自分。生死の境を綱渡りする恐怖と興奮を糧に、彼は駆ける。 こんな所で、死ねない。生への渇望が悲鳴を上げた。 夢が切り替わる。 自分の転機とも言えるナデ...
  • 破棄SS一覧
    ....clL. 105 黄昏オーヴァードライプ テンカワ・アキト&バーサーカー、美遊・エーデルフェルト&バーサーカー C-9/田園地帯 一日目 夕方 ◆y0PHxpnZqw table_sorter plugin Error テーブル名は半角英数字で指定してください ▲上へ
  • その他候補作一覧
    ....clL. 105 黄昏オーヴァードライプ テンカワ・アキト&バーサーカー美遊・エーデルフェルト&バーサーカー C-9/田園地帯 一日目 夕方 ◆y0PHxpnZqw 109 エミヤの霊圧が……消えた……? バーサーカー(黒崎一護)衛宮切嗣&バーサーカー B-6/市街地C-8(東)/ビル屋上 一日目 夕方 ◆OSPfO9RMfA 本編SS目次 時間順 【オープニング】 【1日目】 【2日目】 投下順 【001~050】 【051~100】 【101~150】 ▲上へ
  • オーヴァン&アサシン
     雨のように注ぐ文字列を、順を追って把握していく。  情報コードの奔流の中、それらを的確に認識し、最適解を打ち込んでいく。  犬童雅人――オーヴァンにとっては、朝飯前の芸当だ。  「The World」の裏側で、凄腕のハッカーとして名を馳せた彼には、この程度のプロテクトなど無いに等しい。 (いや)  あるいは、そうではないのかと。  最初から外部の人間が、ある程度侵入しやすいよう、セキュリティを緩めているのではないかと。  手応えの乏しいハッキングに、雅人はそう仮説する。  自分だからできるのではない。  もちろん複雑なセキュリティなのは確かだが、いくらか腕前で劣るハッカーであっても、何とか侵入することはできるはずだ。  条理の裏側に巣食う魔術師達が、秘密裏に開催した宴にしては、少しばかり不用心だ。 「試されるのはいい心地がしないな」  要は予め用意した穴を、見抜い...
  • 呉島光実&キャスター
    呉島光実&キャスター ◆FFa.GfzI16 「ムーフォーフォーフォー」 奇妙な笑い声だった。 どこか心を安堵の念に包む、あまりにも暴力的な笑い声だった。 呉島光実は自身のサーヴァントであるキャスターの座った車椅子を押しながら、目の前の英霊の戦いを見つめていた。 セイバーのサーヴァントとアサシンのサーヴァントの戦い。 真名はすでに暴いたが、それももはやどうでも良いこと。 二人の英雄は目前の敵だけを撃つことにその魂を注いでいる。 それを至近距離から、それこそ観客のように眺めているキャスターのことなど気にも留めていない。 「ムーフォーフォー、ゴジッポ・ヒャッポ」 「「ガンバルゾー!」」 決着が長引く二騎の戦闘を眺めて、キャスターが威圧的な声を発する。 すると、その声に反応してセイバーとランサーのマスターが不気味なチャントを口にした。 令呪が光る...
  • アンダーナイトインヴァース
    アンダーナイトインヴァース ◆HOMU.DM5Ns 見据えた道の先は、果てが見えないほど長い黒に覆われている。 文明の明かりも、星々の煌めきも届かない、暗闇の茂み。 鳥の囀りも聞こえず、野を駆る獣も見えない、夜のしじま。 見ているのは、宙に浮かぶ月の眼だけ。 まるで、巨大な怪物が大顎を開いて待ち構えているようだ。 飛び込めば二度と這い上がれない無間に繋がっている錯覚に陥り、怖気が走る。 しかしそれは、ただの錯覚でしかない。 たとえ果てのない空間としても、怪物とは別の理由によるものだ。 その検証の為に、シオン・エルトナムはこうして調査をしに来ている。 方舟―――アークセルの調査の一環として、この仮想空間そのものを調べることにした際のことだ。 書店で地図を購入してここが冬木市という地方都市であると確認して、「ここ」より外はどうなっているのかが気になった...
  • 遠坂時臣&ライダー
    つらつらと景色が流れていく。 夜の街。煌めくネオン、若い女の嬌声、若い男の怒鳴り声、すえた臭い。 優雅とは程遠い、まさしく混沌と評する以外にない光景が、目の前をスクロールしていく。 「……で、答えは出たか?」 問いを投げかけられる。 その主は、斜め前に座ってハンドルを握っている男。 何の因果か自分は今、機械文明の手先たるこの鉄の箱に乗って走っているのだ。 聖杯戦争御三家の一角である遠坂家、その当主であるこの遠坂時臣が。 「悩むのは構わんが、目的のないドライブにそう長くは付き合えん。  やるならやる、やらないならやらない。ここらではっきりさせろ」 時折りハンドルを切り、信号に止まり、法定速度を決して違反しようとしないこの男。 見た目はいかにもなタクシードライバーだが、これでもれっきとしたサーヴァントなのだ。 ライダー。それが今回の、時臣のサーヴ...
  • シド&アサシン(アルターエゴ)
    シド&アサシン(アルターエゴ)◆A23CJmo9LE 「おはようございます、シドさん。いい天気ですね」 「おう、そうだな。俺には暑くていけねえや」 ここは月海原学院の購買部。優しげな表情をした帽子の男が店員をしている。 「どうした?昼飯でも買いに来たか」 「いやー、ルーズリーフ切らしちゃいまして」 明るく会話をする生徒と店員。微笑ましい学生生活の一ページだろう。 ……帽子の男が生徒の方を一切見ようとしないことを除けば。 「ありがと、シドさん。じゃあ、まったねー」 「……」 結局去っていく生徒を一瞥すらせず男はポツリとつぶやく。 「ったく、ガキは元気でいいね、まったくよ」 その台詞は額面通り親愛のあるものではなく、侮蔑の篭った皮肉気なもの。 「なんで俺が学校の購買員なんだ、ホント……マジでなんでだ?……いてっ」 自身の境...
  • 剣とカード
    「アンタがオレのサーヴァントか?」 「ああ、そのようだな。クラスはライダーだ」 予選を突破したサバタは、自身のサーヴァントと契約していた。 「オレの名はサバタ。ヴァンパイアハンターだ」 「ヴァンパイア……? いや、俺とは違う世界の人間か……」 ライダーの世界にはヴァンパイアは存在しておらず(正確にはかつては存在していたが、ライダーはその事を知らない) 一瞬疑問の表情を浮かべるものの聖杯から与えられた知識によってサバタの言葉に納得した。 「それにしても随分と早いな。予選が始まってからまだ数分も経ってないんじゃないか?」 とライダーが発言したと同時にサバタの隣に黒猫が突然姿を現した。 「どうやらサーヴァントと契約する事に成功したようだな、サバタ」 (猫が喋った? ……使い魔というやつか?) 「ああ。ここに転送された直後にひまわりからいつ...
  • マリア・カデンツァヴナ・イヴ&ライダー
    マリア・カデンツァヴナ・イヴ&ライダー ◆Vj6e1anjAc  決して望んだ道ではなかった。  戦わなくてもいいと言われていたなら、間違いなくこの道は選ばなかった。  マリア・カデンツァヴナ・イヴとは、そういう奴なのだと断言できた。  世界を暴き救うための、偽悪のテロ組織・フィーネ。  育ての親に近いナスターシャ教授から、その首魁となることを求められたのは、ひとえに組織を維持するためだった。  非正規のシンフォギア装者3人と、老い先短い科学者1人――世界を相手取るにしては、フィーネはあまりにも脆弱だった。  新たな人材を得るためには、ナスターシャの研究成果が必要だった。  故にマリアは己を偽り、ウェル博士を組織へと招き入れた。  世界全土を敵に回し、屍の山に立つことを選んだのは、そうした経緯からだった。  要求を受け入れたこと自体は、仕方がなかったとは思...
  • 呉島貴虎&ランサー
    呉島貴虎 ランサー ◆Z9iNYeY9a2 「光実……」 俺は、弟を止めることができなかった。 光実を殺すことが、あいつを苦しみから救う唯一の道だと分かっていながら、最後の最後に躊躇った。 その結果が、俺の死だ、と。 川に投げ込まれ、水の底へ沈みゆく中でそう思った。 だが、それでもまだ諦めきれなかったのかもしれない。 奇跡を求めたのかもしれない。 水底から伸ばした手が、ふと何かの木片に触れたその瞬間。 俺の意識は水の底から消失した。 ◇ 記憶を取り戻すまでの時間は、とても穏やかなものだった。 笑顔で笑う光実を学校まで送り。 休日には街で葛葉達と踊る光実の姿を見て拍手し。 凌馬やシド、耀子達と働く日々。 インベスもオーバーロードもいない。 世界の人々を天秤にかけなければならないような敵もいない。 とても...
  • 斑鳩悟&ライダー
    斑鳩悟&ライダー 24時間営業の全国チェーン店である牛丼の“由野屋”――それは仮想空間の中にも元の世界と同じように存在していた。 そしてその中から牛丼を食べ終えた2人の少年が出てくる。 彼らは一見、街中で見るには珍しくない現代の少年らという風であったが、しかしこの聖杯戦争に参加する一組のマスターとサーヴァントであった。 「“聖杯戦争”……ねぇ」 少年の片方、カッターシャツにズボンと何の変哲もない見た目の少年が顎を掻きながらこぼす。 「どうにもまだピンとこないんだが……現実味がないというか、これって俺の仕事じゃないっていうか」 彼ともう一人は並んで夜の繁華街を歩き始める。 その風景は彼のよく知っている日常と変わるところはない。だからこそ、頭の中に植えつけられた“知識”と“認識”が齟齬を起こしていた。 「ま、オメーがそう言うのはわかんねぇ...
  • 葛葉紘汰&ライダー
    葛葉紘汰&ライダー ◆yrNk0ku7hA 葛葉紘汰が記憶を取り戻すきっかけとなったのは、その手で一人を殺めた事であった。 ただ、それは本人も一切意図しておらず、あくまでも自衛の範疇であると言えなくもない。 それでも人を守りたいという気持ちの強い葛葉紘汰にとって、これはあまりにも心苦しい物となっていた。 そもそもの発端は、今目の前でデリートされかかっている男によるものだ。 彼は唐突に、階段を降りようとした紘汰の背中を思い切り蹴りつけたのだ。 続けて備え付けの消火器を持ち上げ、紘汰と共に居た者を殴り始めた。 男は狂っていた――というより、記憶を取り戻しかけていたのだ。 湧き上がる攻撃衝動が、その記憶を確実なものとなると確信したのである。 それが本来の彼のアイデンティティだったのだろう。 だからこの場で紘汰が被害に遭ったのは、偶然そこに居たからに過ぎない。 ...
  • ジョセフ・ジョースター
    【出展】 ジョジョの奇妙な冒険 【CLASS】 アーチャー 【真名】 ジョセフ・ジョースター 【パラメーター】 筋力C 耐久C 敏捷B 魔力C 幸運A+ 宝具C 【属性】 混沌・善  【クラススキル】 対魔力:D  一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。  魔力避けのアミュレット程度の対魔力。  波紋スキルの併用により一時的にランクを上げる事が可能。 単独行動:A  マスター不在でも行動できる。  ただし宝具の使用などの膨大な魔力を必要とする場合はマスターのバックアップが必要。 【保有スキル】 黄金の精神:A  「正義」の輝きの中にある精神。人間賛歌を謳う勇気と覚悟の心である。  勇猛、戦闘続行を兼ね備えた特殊スキル。 波紋法:A  特別な呼吸法によってエネルギーを生み出す技術。  仙術スキルと...
  • NO.301~NO.353
    NO.301~NO.353 No. タイトル マスター クラス 真名 作者 301 深井零&アサシン 深井零 アサシン 雪風 ◆Ee.E0P6Y2U 302 本多正純&ライダー 本多正純 ライダー 少佐 ◆TAEv0TJMEI 303 うずまきナルト&ライダー うずまきナルト ライダー シモン ◆DpgFZhamPE 304 桜井智樹&アーチャー 桜井智樹 アーチャー 伊月 ◆V0MzQy6yoM 305 七荻鏡花&セイバー 七荻鏡花 セイバー アバン・デ・ジュニアールⅢ世 ◆bi4ho.tYN 306 シロエ&ランサー シロエ ランサー キノ・ポゥ・コルーム ◆ACfa2i33Dc 307 カトル・ラバーバ・ウィナー@アーチャー カトル・ラバーバ・ウィナー アーチャー エックス ◆OSPfO9RMfA 308 野比のび太&キャスター 野比のび太 キャスター ドラえもん ◆ZTnr6I...
  • 相良宗介&ライダー
    相良宗介&ライダー ◆4920cUVuOE 相良宗介 推定年齢16歳。 いつものむっつり顔にへの字口ではない、解りやすく焦りの色を浮かべた顔で彼は小さく呻く。 何を焦っているのか。その理由は聖杯戦争に参加させられた……からではない。 事の切欠はナムサクへ向かう途中、声を掛けてきた露天商。 方舟や聖杯の事など、何やら色々説明しながら小さな木片を売りつけようとしてきた。 通常なら「ナンセンスだ」と切り捨てているところだが、その商人が余りにしつこかったからなのか 、詐欺にしては良心的すぎる値段であった為か、ここ一年余りで超常現象の類にすっかり慣れてしまい、信じる気にさせたのか、 現在置かれた状況的に藁にも縋る思いもあったのか、 或いはその全てが原因なのか。兎に角、宗介はその木片を購入してしまった。 その後、彼は『予選』を突破する事になる。 よって、初めは...
  • NO.301~NO.350
    NO.301~NO.350 No. タイトル マスター クラス 真名 作者 301 深井零&アサシン 深井零 アサシン 雪風 ◆Ee.E0P6Y2U 302 本多正純&ライダー 本多正純 ライダー 少佐 ◆TAEv0TJMEI 303 うずまきナルト&ライダー うずまきナルト ライダー シモン ◆DpgFZhamPE 304 桜井智樹&アーチャー 桜井智樹 アーチャー 伊月 ◆V0MzQy6yoM 305 七荻鏡花&セイバー 七荻鏡花 セイバー アバン・デ・ジュニアールⅢ世 ◆bi4ho.tYN 306 シロエ&ランサー シロエ ランサー キノ・ポゥ・コルーム ◆ACfa2i33Dc 307 カトル・ラバーバ・ウィナー@アーチャー カトル・ラバーバ・ウィナー アーチャー エックス ◆OSPfO9RMfA 308 野比のび太&キャスター 野比のび太 キャスター ドラえもん ◆ZTnr6I...
  • ギルガメッシュ&ライダー
    ギルガメッシュ&ライダー ◆zOP8kJd6Ys 「アハハッ、これは傑作だね!」 少年は笑う。 煌びやかなプラチナブロンドの髪に真紅の双眸。 素肌に絹と思わしきベスト、半ズボン。首元には日食を象った首飾りが揺れていた。 幼いながら高貴なるオーラを身にまとい、何がおかしいのか少年は高らかに笑っている。 「記憶を奪われていたというのは度し難いけれども、これほど愉快な経験をさせてもらえるなら  許してもいいかな――大人の僕ほど我はそんなに強くないつもりだしね」 少年――ギルガメッシュは愉悦に身を震わせていた。 かつてエインズワースにサーヴァントとして召喚されカードに封印された。 その自分が、数奇な道のりの果てにまさかマスターとなる日が来るとは思わなかった。 召喚された世界の平行世界。そこで出会った少女たち。 彼女たちと聖杯を賭けて戦い、その果てに自分は...
  • クラス別一覧(暗)
    アサシン No. タイトル マスター 真名 作者 2 武智乙哉&アサシン 武智乙哉 吉良吉影 ◆QyqHxdxfPY 7 紅月カレン&アサシン 紅月カレン キルア・ゾルディック ◆F61PQYZbCw 12 ジナコ=カリギリ・アサシン ジナコ・カリギリ ゴルゴ13 ◆holyBRftF6 24 ココノエ&アサシン ココノエ 飛竜 ◆CSCT3MMMIs 32 不二咲千尋&アサシン 不二咲千尋 Mr.2ボン・クレー ◆gET0fqCtw2 50 野原しんのすけ&アサシン 野原しんのすけ ニンジャスレイヤー ◆FFa.GfzI16 51 シロウ・コトミネ&アサシン シロウ・コトミネ うちはマダラ ◆z9JH9su20Q 52 宮内れんげ+アサシン 宮内れんげ ベルク・カッツェ ◆tHX1a.clL. 54 デュフォー@金色のガッシュ、アサシン デュフォー ミネルヴァ ◆hqLsjDR84w ...
  • 凰蓮・ピエール・アルフォンゾ&キャスター
    「Bonjour!(いらっしゃいませ!)シャルモンにようこそ!」 最近巷で話題の人気洋菓子店「シャルモン」に野太い叫びが木霊する。 声の主は凰蓮・ピエール・アルフォンゾ。この店のオーナー兼パティシエであり、一度見たら忘れられない容貌を持つ 心は乙女身体はマッチョメンの40歳である。 お客様に挨拶し、ヒーヒー言いながら働いている茶髪眼鏡の見習いパティシエに喝を入れ 彼は悠々と店の奥の事務室へとその姿を消した。 「どうかしらお嬢ちゃん? ワテクシのgâteau au fromageのお味は?」 誰もいないはずの事務室のテーブルに腰掛けて、夢中でシャルモン特製のチーズケーキを頬張っている銀髪の少女に 凰蓮は自信に満ちた微笑みを浮かべながら声をかける。 「ん……まあまあなのです」 「あら、言ってくれるじゃないの」 凰蓮が入って来たのに気づくと...
  • シオン・エルトナム・アトラシア&アーチャー
    シオン・エルトナム・アトラシア アーチャー ◆HOMU.DM5Ns 「/演算開始/観測/収集/解析/対処/確証/再演算停止」 分割された思考で計算を同時に済ませ、少女は眼を見開いた。 実体(プログラム)、記憶(メモリー)、装備(ソフト)、全て問題なし。 地上に置いてきた肉体(ハード)からの接続もまた、異常はない。 現状の認識を完了し、シオン・エルトナム・アトラシアは霊子構成による目的地への侵入の成功を確認した。 「ここがムーンセル・オートマンの計算処理能力により作られた霊子虚構世界ですか。  世界を構成する全てを己の演算で導き出し、余すとこなく再現する。  これだけの機能も、ムーンセルの見せる一端ですらないのですね」 紫色を基調とした服装と、それと同色の長髪を三つ編みにして下げた少女だった。 表情は少女らしさを残しながらも、根底にあるのは賢者足らんと...
  • アーカード
    【クラス】 アーチャー 【真名】 アーカード@ヘルシング 【パラメーター】 筋力A 耐久D 敏捷C 魔力C 幸運C 宝具A 【属性】 混沌・悪 【クラススキル】 対魔術:E  無効化は出来ない。ダメージ数値を多少削減する。 単独行動:D  マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。  ランクDならば、マスターを失ってから半日間現界可能。 【保有スキル】 吸血鬼:A  人の生き血をすする存在。不死者の王。  吸血によって僕を生み出す、コウモリや獣など別生物への身体変化、霧や液体のような不定形への身体変化、魔眼――といった様々な能力にくわえて、圧倒的な怪力を有する。  また、通常吸血鬼の弱点とされる日光や流水は、嫌悪感こそ抱くものの克服している。 再生:A  これまでに喰ってきた命が尽きない限り、どのような損傷を...
  • 英純恋子&ライダー
    英純恋子&ライダー ◆b/a.2INfCM 月海原学園の右端に密かに建設された時計塔。 その最上階にあるパーティー会場のエレベーターの扉が開き、一人の老人が現れる。 丸型のゴーグルを着用し、老いてなお頑健な肉体を保つメカニック風の男。 彼はパーティー会場の奥に座る優雅に紅茶を飲む少女に話しかけた。 「ようこそライダー。お待ちしていましたわ。英純恋子と申します」 「ふむ、お主が私のマスターかな?お嬢ちゃん」 マスターとなった純恋子に召喚されたライダーのサーヴァント、フリット・アスノは椅子に腰かける。 長いテーブルには不気味な人形が数十体、カタカタ痙攣しながら同席しているが気にしないことにした。 「しかし変わった趣味じゃな。なぜわざわざ私の様な老いぼれを呼んだのじゃ?」 「そうね、他のマスターが女王蜂だとしたら私は女郎蜘蛛だからかしら?」 「え?」 ...
  • ジン&ライダー
    ピンクの悪魔をサーヴァントににするにあたって         留意すべき点は以下の五点である。                  (1)     マイクを持たせるのは全くの厳禁。令呪を使用してでも絶対に回避すること。                  (2)     大きな衝撃・振動は突発的吸い込みを招くので注意する事。                  (3)       毛虫が苦手なのでなるべく近づけないよう計らう事。                  (4)    好物はスイカとトマト、与えると非常に喜ぶので定期的に与える事。      後は、食べられる辛過ぎない食べ物なら大体なんでも好む。                そして…                 (5) できれば……サーヴァントにするのは止めておく事。        (ム...
  • ライダー
    ライダー ◆ZTnr6IpaKg その魔術師が召喚された己が従僕の姿を目にしたとき、思わず総毛立った。 その姿は軍服を着た成人男性のもの。 何ら奇妙な点は無い。 しかし彼は直感的に理解したのだ。 『こいつは、絶対にこの世界にいてはならないものだ』と。 魔術師としての感覚が告げているのか。 あるいは『人間』としての本能の叫びか。 それとも――『抑止力』が彼の後押しをしたのか。 魔術師は魔力を練る。 その令呪に、三つの命令を込めて。 『死ね』『死ね』『死ね』 全ての令呪を費やした自害の命。 正気ではない。 サーヴァントを失ったマスターは、速やかに消去される運命だというのに。 しかし、そんな思考は彼の頭の片隅にも残っていなかった。 あるのはただ一つ、『こいつを殺す』それだけである。 果たして、令呪は正常に...
  • 井之頭五郎&ライダー
    井之頭五郎&ライダー ◆bi4ho.tYN. (まいったなぁ……。なんだろう、ここは……。) 井之頭五郎は座り込んでいた。 五郎の仕事で旅をしたどの国とも違う、奇妙な空を眺め、煙草を口に咥え、紫雲を燻らせ、道に備え付けのベンチに、ただ座り込んでいた。 五郎は輸入雑貨商であった。それが、倉庫の商材の整理をしていたら、いつの間にか知らない場所にいたのである。 (見たところどこかの町みたいだが……) (いかんせん土地勘がない。どこへ向かえばいいんだか) (その上、いつのまにか左手に刺青のようなものができているし。これは困るな) たまたま所持していた、フランスの古物店で購入した木彫りの置物をなんとなく触りながら、 五郎は愚にも付かない、他愛のない思考を巡らせていた。 「何かお困りですか?」 「ああ、大丈夫です」 そこに一人の男が話しかけてきた...
  • 如月弦太朗+バーサーカー
          ――― たたかう ―――   彼の頭の中にはそれだけしか存在しなかった。       ――― たたかう ―――   彼の元のマスターはそれしか選ばなかった。   彼はそれに従い、地を駆け、空を舞い、敵を屠った。       ――― たたかう ―――   繰り出した剛腕の一撃が敵の肉を削るたび、マスターは敵に向かって暴言を飛ばした。   吐き出した紅蓮の火球が敵をの全身を包むたび、マスターは声をあげて笑った。   それだけ、ただそれだけ。       ――― たたかう ―――   弱り、傷付き、勝てないと分かっても、退くことはなかった。   なぜならマスターが望んでいなかったから。   例え死にかけても、命令に従い、攻撃の手を止めない。   それが彼に科せられていた使命だった。      ...
  • 怪盗クイーン&ライダー
      夜の闇に浪漫を感じ、   赤い夢の中で生きている子どもがいるかぎり、   怪盗がいなくなることはない。 深紅のカーテンが引かれた室内。 暗赤色に染まった世界で、一組の主従がソファに並んで座りながら話しこんでいる。 テーブルの上には空のワイングラス2つのみが置かれ、 血の色をした紗幕の隙間から僅かに差し込む光にきらめいている。 これから主従の盃を交わすつもりなのだろうか。 深紅のジャケットを優雅に着こなす、貴族然とした風体の黒髪の男が先に口を開いた。 おそらくは、彼がマスターなのだろう。 「初めまして。ライダー――君、と呼んでもいいかな?」 男の隣に座しているのは、ライダーと呼ばれた小学校低学年程度の少年。 ブレザーに蝶ネクタイと、いかにも育ちの良さそうな服装をしているのに 足元は革靴ではなく、スニーカー。床に落ちていた小さなガラス片...
  • バロウ・エシャロット&キャスター
     バロウ・エシャロットは人間ではない。  しかし、母は人間だ。  だから、バロウの言葉は伝わらない。 「人間に、なりたい……!」  バロウが記憶を取り戻したのは、庭で月の絵を描き上げた時だ。  その絵を誰に見せようか考えた時、自分はいつも誰かに何かを伝えたくて絵を描いていた事を思い出したのだ。 「驚いたな。マスターも、私と同じ願いとは」  声に振り向くと、頭身の低いロボットのような者がいた。 「あなたが、ボクのサーヴァントかい?」 「そうだ。私はキャスターのサーヴァント。名は、……氷刃の騎士ディード」 「ボクはバロウ・エシャロット。よろしく、キャスターさん」 「聖杯を目指し、共に戦おう、バロウ。まずは、拠点とする場所を探すとしよう」 「ボクは戦った事が無いから、キャスターさんに任せます」  二人が去った庭には、下手だが愛情を感じ...
  • 鹿野修哉&ライダー
     方舟内に構成された世界も彼の住む世界と色褪せない。  ビルも建っていれば海も山も存在している。現実世界と変わらない景色が広がる。  少年の目の前には一つ、お墓だ。彼は此処に眠る魂に祈りを捧げていた。  厳密に言えば方舟内で構成された、言わば本来の墓ではないのだが少年は変わらず行う。  墓に記された名前は本来の世界で記された名前と同一、彼のために再現されたのだろうか。  少年は興味を抱かない、いや抱いてはいる。自らを欺いて祈りを捧げていた。  この墓に眠るのは大切な人、かけがえの無い大切な、本当に大切な人。  あの人がいたから今の自分が存在している。あの人がいなかったら今の自分は存在しない。  引き取られた先で暖かく迎えてくれた彼女。心が傷付いた自分達に優しくしてくれた彼女。  けれどもう逢えない、手を伸ばしてもこの手を握り返してくれない。  彼女はこ...
  • 遠坂凛&ライダー
    遠坂凛&ライダー ◆FFa.GfzI16 深夜。 何者かの監視から隠れるように、二人の男女が動きを止めた観覧車の中に潜んでいた。 一人は赤い服とミニスカートを着た少女だ。 つり目がちな目は勝ち気な性格を、その奥に宿る爛と輝く光は意志の強さを感じさせる。 もう一人は治安維持組織『HOLY』の制服を着た若い男だった。 痩せぎすの身体は、しかし、野獣じみた精気を発している。 そして、その隠し切れない獣性とは裏腹に瞳の奥には理知的な色があった。 少女は右手に刻まれた刺青を、左手に持った木杭でゆっくりとなぞる。 そう、少女は、『遠坂凛』は『方舟の聖杯戦争』とでも呼ぶべき聖杯戦争にマスターとして参加しているのだ。 となると、もう一人はサーヴァントであろう。 外見からクラスを察することは出来ない。 「ひとまずは、挨拶から。  此度の聖杯戦争においてライダー...
  • ココノエ&アサシン
    「………」 「………」  一体、何度目であろうか?  ピリピリとした殺気だった空気感が辺りを漂う。 「で、貴様が俺のマスターと言うわけか?」 「そうだ、アサシンのサーヴァント」 「暗殺者(アサシン)か……確かに俺には合っているようだ」 「………」 「………」  ピンク色の長髪で眼鏡を掛けて、猫の耳と2本の尻尾を生やした女性。  口元に飴を舐めながらも、その顔にイラつきは隠せない。  その女の名を『ココノエ』という。 「ココノエよ、貴様は殺したい奴はいるか?」 「いる……私は早急に『奴』を……『ユウキ=テルミ』をこの世界から消滅させる……!」 「ほう、貴様も俺と同じか……」  その隣。  口元に赤色のマフラーを巻き、藤色の忍者っぽい格好のアサシンのサーヴァントの青年。  その眼は鋭くココノエをしっかりと見る。  そのアサシンの...
  • 虹村刑兆&ライダー
    虹村刑兆&ライダー ◆A23CJmo9LE 装飾の少ない部屋に学ランを来た大柄な青年が一人。 飾りと言えるのは壁にかかった古い木製の弓と部屋の隅におかれた箱くらい。部屋の床に獣の引っ掻き傷のようなものはあるが、それ以外はきれいに整っていた。 机もベッドも箱も本棚も壁の角にきちんとあわせられており、シーツはキチンと。本は上下正しく、順番通りに。机の上も整頓されている。持ち主の几帳面さがうかがえる。 その部屋の主であろう青年は壁の方を向いている。視線の先にあるのは『弓』。それをまるで親の仇でもあるかのように睨みつける。 そして視線を振る。箱には一瞥もくれずに本棚の中身を見、次々手に取る。 文庫の小説。……ドラキュラ。この段は吸血鬼関連の本や資料があふれている。埋葬機関?イスカリオテ?よくわからない資料もある ハードカバーの学術書。……ウイルス進化について。病か...
  • ラニⅧ&ライダー
    ――汝、自らを以って最強を証明せよ    *    *    * ――負ける要素はなかった。 自身はアトラス院最後にして最高傑作である錬金術士。 サーヴァントは最強の一角である呂布奉先。 そしてバーサーカー化により一層のステータスアップが図られている。 だが膝を付いているのは私のバーサーカーだった。 そして目の前にいるのは"あの人"とそのサーヴァントだった。 そう、私はあの人達に負けたのだ。 でも、何故だろう。 こちらに勝ったのに笑顔を浮かべていない。 かと言って私のように何も感じていないわけではない。 むしろ辛そうな、今にも泣きそうな顔をしている。 何故だろう、という疑問符が浮かぶがそれを遮るようにあの人達との間に光の壁が走る。 「おしまい、ですね」 口をついて出たのはそれだけ。 消え...
  • ルドガー&ライダー
    ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ただ一人、君のためなら。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ――――オリジンの審判。 それは2000年前に原初の三精霊と始祖クルスニクが交わした契約である。 骸殻能力を与えたられたクルスニク一族の者たちが、時歪の因子が百万に達する前にカナンの地にいるオリジンの元にたどり着けるかどうか。 ただそれだけの契約だ。 辿り着けなければ人間は『失格』。 精霊は人間を見限り、瘴気を抑えることをやめる。 辿り着ければ人間は『合格』。 最初に辿り着いた者のどんな願いでも一つだけ叶えることができる。 そういう契約である。 だが、契約の過程、際限なく分子世界は増え続け、魂の浄化は限界を迎えようとしていた。 このまま魂の浄化に支...
  • 小ネタ
    鯖のパラメータ早見表 +... 総合は各パラメータの評価ABCDEをA=50、B=40、C=30、D=20、E=10として計算し、宝具を除いた合計を表したもの。 パラメータEXは数値化できないので、EXを除いた合計値の後ろに「*」と記載する。 (最大)はパラメータ評価の+-によって一時的に加算される分も合計したもの。+は2倍、++は3倍、+++は4倍。 ただし、-の加減は詳細不明のため、(最大)には加減しない。(もしくは-は1倍とする) クラス 真名 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 総合(最大) セイバー オルステッド A B B C E- A++ 170 セイバー 神裂火織 通常 B+ B C B EX E 150*(190*) Hi-Ero粒子 A+ A B+ A EX A 190*(280*) セイバー 勇者ロト B B B B A A 210 ...
  • 遊佐こずえ&ライダー
    遊佐こずえ&ライダー ◆5FR2vTtitI 彼女はアイドルなので、ロケくらいはする。 それがいけなかった。  ◇ ◇ ◇ NPC達が闊歩する街の中、彼女は記憶を取り戻した。 彼女の名は遊佐こずえ。齢11歳にして名の知れたアイドルとなった少女である。 そんな彼女が聖杯戦争のまっただ中にいるのは、一体どういう風の吹き回しなのか。 答えは単純。こずえはロケ地で見つけた不思議な破片を拾ってしまったため、この場に召喚されたのだ。 つまり、狙って参加したわけではなかった。彼女に戦う気は無かったのだ。 「ぷろでゅーさー……どこにも……いないー?」 現在、彼女はプロデューサーを探し、名も知らぬ自然公園へと足を運んでいた。 プロデューサーとは、こずえのマネージャー的立場でもある大切な人だ。 こずえを見つけ出してくれた、凄い人なのである。 「こ...
  • 七原秋也&キャスター
     その時、少年は十五歳だった。  十五歳。  まだ音楽や、スポーツや、勉強や、友人とのたわいない会話が世界の全てで、  そうであることを許されるはずの年頃だった。  少年には幼い頃から共に育った親友がいた。  共に学園生活を送ってきた、心許せる級友達がいた。  彼自身は知らなかったけれど、自分へと想いを寄せている異性だっていた。  あまり付き合いがない連中だって、掛け替えのない存在には違いがなかった。  だけど。  そんな生活は、たった一日で、何もかもぶち壊しにされた。  あの日、バスに充満したガスの中で遠のいていったのは彼の意識であり、日常だった。  そして離れていったものは、もう二度と戻っては来なかった。  ――戦闘実験第六十八番プログラム、通称『プログラム』。  少年――『七原秋也』の全てを奪い去った悪...
  • 保登 心愛&ライダー
    月海原学園 調理室 現在この場所で調理実習が行われていた。 題材となる料理はパンであり生徒達はそれぞれパン生地を一生懸命にこねていた。 「~♪」 そんな中、ああ~心がぴょんぴょんするんじゃ~と思わず言いたくなるような鼻歌を歌いながら 手慣れた手つきでパン生地をこねる少女がいた。 少女の名前は保登 心愛(ほと ここあ) 天然でドジな所もあるが、笑顔を絶やさずフレンドリーで優しく明るい少女である。 彼女の実家はパン屋であり、自慢の腕を披露するべく張り切っていた。 そしてパンを焼き、オーブンから香ばしい匂いが漂う。 その時、ココアの身に異変が起きた。 『――――さん……』 脳裏から見たことも無い少女の顔と声がフラッシュバックした。 (誰……なの……?) 思い出そうとしても激しいノイズが頭の中を掻き乱し 少女の顔が...
  • セレスティア・ルーデンベルク&アーチャー
    「それでは皆さん、また来世でお会いしましょう」 そう言って西洋かぶれの賭け事師は、処刑台にかけられました。 演目は彼女が愛した西洋貴族式。     Versailles style Witch Hunt Stake ~   ベルサイユ産火あぶり魔女仕立て   ~ 火あぶりにかけられた魔女は、それでも満足気に死への階段を登ります。 足から焼かれる痛みと巻き上がる煙を吸いこんでの一酸化炭素中毒が彼女を苛みますが、それでも湧き上がる高揚感にはかないません。 だって、憧れのマリー・アントワネットのように死ねるのですから。 本当はマリー・アントワネットの処刑はギロチンですが、そんなことは関係ありません。 死なせることには慣れていましたし、夢を叶えられないのは死ぬよりもごめん。 だからこの結末にも後悔はありません。 ひとつやり残したことがあるとすれば、やはり夢を...
  • 電脳淫法帖
    電脳淫法帖 ◆FFa.GfzI16 ピチャリ、と奇妙な音が響いた。 早朝、一限目の前に食堂へと向かう予定だった学生は首をひねる。 なにか朝日に光るものがある。 首を捻りながら、空腹を押してその場へと駆け足で向かう。 普段ならば無視していただろうが、今となっては『そちら側』に重要な意味を持つ。 とある教棟の裏。 その近くに迫った瞬間、不可解な悪寒が襲う。 この学生は、その悪寒が無意識と習慣から生まれる、一人の男が向けた警戒の念と気付けるほどの訓練を受けていない。 用務員の怠慢か、生い茂った草の中で一人が壁にもたれるように倒れかかっている。 不審に思った学生は、その男へと近寄ってみせた。 それが始まりだった。 「くぅぅおおぉぉぉんぉぉぁぁああああ!?」 股間から走る激痛にも似た快感。 突然のことで膨大な感情の処理が脳が処理出来ず、それを激痛として...
  • ジャギ&バーサーカー
    ジャギ&バーサーカー 「ヒャーッハハハハハハハァ! どうしたどうした! 物足りねぇなぁ!」 「同感だなぁ! どうしたー!? もっとこのジャギ様を満足させてみろぉー!」 人通りの激しい環状道路に、狂ったサーヴァントと狂ったマスターの笑い声が木霊する。 一人は妙な魔物を伴いながら青い攻撃的なバイクを運転するショートカットの青年。バーサーカーの英霊だ。 一人はワイルドさ溢れるバイクに乗り、イカれたメットを被った〝ジャギ様〟と名乗る男。マスターだ。 似たもの同士である彼らは今、マスターと二人乗りで馬を駆る敵サーヴァントと戦っているのである。 「俺のターン、ドロー! クッククククク!」 バーサーカーがバイクに乗ったまま、山札からカードを一枚引いた。 バイクに乗りながらカードゲームに興じているらしい。危険だ。二重の意味で。 まぁずっと見ていると、不思議と違和感が...
  • シオン・エルトナム・アトラシア
    【出展】 MELTY BLOOD 【マスター名】 シオン・エルトナム・アトラシア 【参加方法】 自らの意志で参戦。霊子ハッキングによる経路で侵入した。 なおシオンらアトラスの錬金術師は、魔力の枯渇したEXTRA世界においても魔術を行使できる数少ない系統である。 【マスターとしての願い】 ムーンセルの調査。及び吸血鬼化の治療法を探す。 それと、さる町で知り合った友人に被害が及ばぬよう尽力するのも望み。 【weapon】 「エーテライト」と呼ばれる、第五架空元素という存在を編んで作られたナノ単位のモノフィラメントを両手首の腕輪に仕込んでいる。 医療用に開発された擬似神経でもあり生物に接触すると神経とリンクして擬似神経となる。 他人の脳に接続すれば、対象の思考や精神を読み取り、行動の制御(活動停止、リミッター解除)が出来る。 肉体や神経の縫合、ワイヤー...
  • 遠坂凛&セイバー
    カタカタカタカタカタカタカタ。 とあるアパートメントの一室でひたすら情報端末を操作する音が鳴る。 サーヴァント・セイバーは自身のマスターが端末で行っている作業をまんじりと眺め続けていた。 途中で焼きそばパンを食べつつほぼ休みなく続けていたそれを、彼女のマスターはようやく終えたようだった。 「よし、とりあえず基本スペックの再現はできたわね。 セイバー、ちょっとこれ見てくれる?」 疲れた様子を見せながらも満面の笑みでマスターはプログラムを実体化させた。 現れたのはマスターの適性試験用に用意されたドールを青く塗り替えたもの。 だが、その人形からは有り得ざる濃密な威圧感が感じ取れた。 「これは、まさか……」 「そう、あなたの性能をコピーして作ったドールよ。 あなたの実戦データを反映しないと本当の意味で完成はしないんだけど」 この数日間自分の新たなマス...
  • 浅井ケイ&セイバー
    咲良田という街がある。太平洋に面していて、どうにか市に区分される程度の数の人たちが暮らしている。 日本のどこにでもあるような地方都市そのもので、他の街と違うところがあるとすれば、咲良田に住む人たちのおよそ半分が特殊な能力を持っていることくらいだ。 殆どが物理法則に反しているその能力は種類や強度もバラバラで、大半はあってもなくても問題がないような能力だったりする。 中には悪用できるほど強い力を持っている人間もいるけれど、結局その力を使うかどうかは持ち主の意志にかかっているからそこまで物騒なことにもならない。 能力を悪いことに使おうとする人間がいるのと同じように善いことに使おうとする人間もいるから、合計して、平均を出せば、咲良田はおおよそ平和な街だと言えるだろう。 四月二十八日、水曜日。咲良田で、二人の少女と一人の少年が出会った。 野良猫のような少女と、人形のような少女...
  • 泉研&ランサー
    「ジュラル星人め!よくもこんなキチガイ聖杯戦争を!」 偽りの未来の街の夕焼けの下、一人の異装の少年が怒りの叫びを上げていた。 彼の名は泉研。もう一つの名をチャージマン研という。 警視総監の依頼で精神病院に患者を装って潜入していた際、院内でおかしな木片を拾い上げ そして気がつくとこんなところに転送されていたのである。 「英霊を七種のサーヴァントとして召喚し、万能の願望器・聖杯を賭けて最後の一組になるまで戦わせる聖杯戦争……  ジュラル星人の仕業に違いない!」 研はそう断言した。特に理由は無い、悪事がジュラル星人の仕業なのは当たり前である。 おそらく研を抹殺するためにこんな聖杯戦争などというキチガイじみた催しを開いたのだろう。 回りくどい手が好きなジュラル星人ならそのくらいはする。 他の参加者やサーヴァントもジュラル星人の変装か、もしくはジュラ...
  • あ行の用語
    【英数字】【あ行】【か行】【さ行】【た行】【な行】【は行】【ま行】【や行】【ら行】【わ・を・ん】 【アーチャー】 『弓兵』のクラス。参戦数は五体。 その名の通り飛び道具を主体とするクラスで、低い能力を多彩なスキルや宝具で補う。 クラス特典に「単独行動」を備えているので斥候としても優秀。遠距離戦での宝具戦で真価を発揮するサーヴァントといえる。 ……だが原作でのアーチャーはまともに弓を使う方が少ないという前例があり、クラス詐欺という通称が存在する。 staynightは宝具複製してチャンバラやらかす紅茶、zeroでは「飛び道具だからOK」理論で蔵から宝具ぶっぱの金ピカ、 EXTRAでようやく弓が宝具オンリーの緑茶はトラップ設置型のむしろアサシン気質、 弓による戦闘を主眼にした正統のアーチャーの登場は、最新作であるApocryphaのケモミミ娘とケンタウロス先生を待...
  • 脱落者名簿
    脱落者名簿 DEADが付いているのが脱落済みの参加者です。 ※脱落したキャラクターの名前をクリックすると、そのキャラの退場話に移動します。 【セイバー陣営】3/3 状態 マスター名 状態 サーヴァント名 言峰綺礼 オルステッド 真玉橋孝一 神裂火織 聖白蓮 勇者ロト 【アーチャー陣営】4/5 状態 マスター名 状態 サーヴァント名 シャア・アズナブル 雷 東風谷早苗 アシタカ シオン・エルトナム・アトラシア ジョセフ・ジョースター DEAD ジョンス・リー RETURN アーカード 衛宮切嗣 エミヤシロウ 【ランサー陣営】2/5 状態 マスター名 状態 サーヴァント名 DEAD アレクサンド・アンデルセン DEAD ヴラド三世 岸波白野 エリザベート・バートリー DEAD 遠坂凛 DEAD クー・フーリン ミカサ・アッカーマン...
  • ヘブンズフィール・オンライン
    ヘブンズフィール・オンライン ◆SwceDDUeOc あなたはゆっくりと目を覚ます。 目の前には真紅のフード付きローブをまとった巨大な人の姿がある。 『プレイヤーの諸君、多元世界対戦シミュレータ《ヘブンズフィール・オンライン》にようこそ。  私の名前は茅場晶彦。当ゲームの管理者、いわゆるゲームマスターだ』 ローブの人物は厳かな声であなたに語りかけてくる。 『当ゲームのクリア条件は単純だ。自分以外の全プレイヤーを打倒し、最後の一人になること。  勝ち残ったプレイヤーには、ゲームクリア報酬として私の持つ現実・電脳問わずあらゆる事象を支配する権限を譲渡することを保証しよう。  簡潔に言えば、何でも願いが叶うということだ。ただし、プレイヤーを無条件で参加させることはできない。  このゲームに参加するならば、諸君の命を賭けてもらう。無論、ゲームではなく現実世界の...
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     ――――女の話をしよう。  現実に敗れてなお結末を拒む、とある恋の話を。 「………セ…………イ」  黒い少女が、往来の中を歩いている。  いや、歩いている……というには語弊がある。その動きはあまりにも弱々しい。  体を折り曲げながら、今にも地に手を付きそうな進みはもはや人の歩みではなく虫の這いずる様に等しい。  かつては美しく風に靡いていたであろう長い藤色の髪も、今は萎れているようにバラけている。  かろうじて人の形を保ってはいるものの、少女は明らかに死に体だった。 「セ…………ハ……ィ」  だというのに、誰もその少女に救いの手を差し伸べようとはしない。  この往来に人が――――NPCがいないとは言うわけではない。  むしろ、今この道路には多数の人影がいる。人の形をした多数のデータがいる。  明らかに目に入っているはず...
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