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    <description>30MMNUMBERS@ ウィキ</description>

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    <title>No.7</title>
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    <description>
      名前　光里・『7(セット)』・アンブレラ
性別　女
年齢　22才
身長　172cm
体重　61キロ

所属　民間
　　　NUMBERS　『7』

フリーの何でも屋のEXM乗り。
醜悪都市パゲランへ輸送の依頼を受けてやって来るも現地で派遣切りに遭い、放り出される。
その時に引ったくりに遭い、追いかけた際に謎の少年【フリア】に出会う。
その際に光里は撃たれて死亡する。


何者かに追われているフリアを守るため、戦うことを決意する。
フリアと暮らせる安住の地を探す為、Numbers「7」となる。

【蛇ノ目傘】の二つ名を持ち、人を玩弄するような物言いをする。
秘密主義で考えや企みを人に漏らすことは少なく、時に非情に、時に慈悲深い行いもする。
判断基準は面白いか否か、己が許容できるか否か、であり、善悪と言う観点ではあまり動かない。
そうかと思えば報酬もなしに少女を助けたり、悪漢を倒したりと、つかみづらい人物である。
現在はNUMBERSベース[[『イマジナリ・ロスト』]]にてフリア達と暮らしており、安全を確保している。
その為、新たな探し物『家族となれる存在』を探し始めた。

しかしてその正体は人間ではなく、妖魔。
かつて極東の島国で恐れられた【鵺】と呼ばれる正体不明の妖怪である。
これまでに喰った妖怪や獣達の要素を貯蔵しており、変幻自在にその力を振るう強力な妖怪である。

救世主たらんとしたザネッタ・レターとの戦闘で一度は幽世に逝きかけたが、相棒である巫琴の尽力により、顕世に復活。
完全なる【鵺】としての力と【人間】光里・アンブレラの心を併せ持つ存在として生きている。
まだまだ不安定で、時に妖魔としての本能に人の心が傷つく事もあるが、周囲のサポートでバランスを取っているようだ。

乗機　大型機ヒルディニア
　　　COLORSチャージャー装備型ストランジェ    </description>
    <dc:date>2024-01-30T19:30:17+09:00</dc:date>
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  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/30mmnumbers/pages/16.html">
    <title>用語</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/30mmnumbers/pages/16.html</link>
    <description>
      [[『イマジナリ・ロスト』]]

[[特務機関“箒星(ルミナスライナー)”]]

[[地域名“ブラックウッド地方”]]

[[バー“ブラック・ロータス”]]

[[用語/何でも屋【蛇ノ眼傘】]]

[[用語“ジャンク屋グリムシェイド”]]

[[用語/風花藩]]    </description>
    <dc:date>2022-07-19T22:38:31+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/30mmnumbers/pages/89.html">
    <title>用語/風花藩</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/30mmnumbers/pages/89.html</link>
    <description>
      [[No.100]]、百(もも)こと風花早百合とその家族や臣下達が暮らす、東マクシオンの地方都市。
過去、マクシオンに於いて戦功を挙げた豪傑にして狙撃の名手であった“風花孫市”により成立した地方都市。孫市が作戦行動中行方不明(MIA)となった為、現藩主は娘である“風花早百合”となっている。しかし早百合自身17歳であり、修行中の身である為、藩の政治は老中制を取っている。現在は孫市の同僚にして御目付役であった“椿小六”が務めている。
EXMの整備体制も整っており、整備主任の“絡繰師”を名乗る人物を中心に日夜機体の整備が行われている。
南には政敵“涼風組”の拠点、“夕霧藩”があり、現在も尚小競り合いが続いている。    </description>
    <dc:date>2022-07-19T22:19:28+09:00</dc:date>
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  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/30mmnumbers/pages/17.html">
    <title>No.100</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/30mmnumbers/pages/17.html</link>
    <description>
      No.100

名前：風花早百合
コード：百(もも)

年齢:17

機体：桃染・魔凛
　　　桜染・撫蕾怒(ローゼン・ブライド)

探し物：何者にも負けず、何事も乗り越えられる強さ

マクシオン独立遊撃部隊《砕禍衆》の姫。先の“不死鳥狩り”で己の心の弱さを痛感し、内なる復讐者【夜叉】すらも御せる程の強さを求め、NUMBERSの門を叩いた…。

マクシオン独立遊撃部隊《砕禍衆》の筆頭(※隊長)。
出身は東マクシオン、中心となる都より少し離れた地、風花藩。
風花藩の先代藩主“風花孫市”の娘であり、現藩主。仲間達からは姫様、と呼ばれることが多い。
初対面の相手には人見知りして敬語を使って話すが、本来敬語は苦手であり慣れてくると藩の方言で話す。
心優しく人当たりの良い性格だが、実は自分に自信がなく優しさ故の心の弱さを併せ持っている。

仲間が傷つけられる等して復讐心に駆られると内なる守護霊【夜叉】が顕在し攻撃的になり、口調も荒くなる。(※反社風の口調)

仲間が傷付けられた事をきっかけにとある事件の解決に参加した。事件は一旦の解決を見たものの、自分たちの目的を果たせず、暴走ばかりして仲間に迷惑をかけた事を気に病み、｢何者にも負けず、何事をも乗り越えられる強さ｣を求め、事件を通じて出会った“龍”と称される人物への密かな憧れもあり“NUMBERS”への参加を決意。独断専行でその門を叩いた。

数字及びコードの100は自身の名“早百合”の“百”に因むが、古の伝承｢百鬼夜行を統べる者｣のような将になりたいという願いも込められている。

機体：
桃染(トウセン)・魔凛(マリン)
長銃を二丁装備したスピナティオのカスタム機。魔法武装を動力とし、ウィングユニットにより飛行能力も有している。
クナイ等により白兵戦にも対応可能。


桜染・撫蕾怒(ローゼン・ブライド)

NUMBERSのリーダーである[[No.4]]とその愛機、スノウブライドを参考に彼女が構想を練り、故郷の整備士が形にしたもの。

魔臣と呼ばれる機体で、マクシオンの魔法の力で動く。操者の動きをそのまま反映する操縦方式で、銃や剣は専用モジュールで操作する。



オーナー：ツルギ・サムソン    </description>
    <dc:date>2022-07-19T22:04:00+09:00</dc:date>
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  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/30mmnumbers/pages/88.html">
    <title>用語“ジャンク屋グリムシェイド”</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/30mmnumbers/pages/88.html</link>
    <description>
      連合傘下企業帯である望月重工グループ、
その完全子会社の零細ジャンク屋。

元々は望月重工グループの幹部にコネのある社長が経営する、技術者たちの流刑地的な立ち位置だったが、その尖ったリメイク装備がコアなパイロットたちに刺さり、ほそぼそとジャンク屋兼開発業者として続いてきたもの。

社員は25名ほど。

ジャンクヤード、ドッグ、訓練所、本社と、郊外のだだっ広い敷地を存分に使用した、マッドな技術者たちの楽園とも噂される。

グリムシェイドには、[[No.1]]ことアリスが隊長である調達班が存在し、もっぱらジャンク品をかき集めるのは、彼女らの業務である。

現在では、魔石やルクサリアを手掛けてきたアリスによって、一部設計業務を請け負うこともある。

相変わらず、変に尖った性能のリメイク品は、そこそこに売れているが、経営の主軸は整備済みジャンク品の販売によって安定しているらしい。

社長はレオン・グリムシェイド。
くたびれた様相の爺である。

社長秘書兼戦闘メイドとして、汎用AI、ドロシー・グリムシェイドが社内ネットワークを管理する。
その補佐として、彼女のコピーAIが数体存在する。

調達班のメンバーは、アリスの他、副長・東雲竜貴、切込み隊長・クラリス=望月=ハンマーヘッド、ビアンカ・マギアマキナが在席。

外部顧問として、[[No.77]]エミリオ・ゴールドスミス参与が在席。    </description>
    <dc:date>2022-07-15T09:54:15+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/30mmnumbers/pages/87.html">
    <title>用語/何でも屋【蛇ノ眼傘】</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/30mmnumbers/pages/87.html</link>
    <description>
      NUMBERSのメンバー、No.７、光里・アンブレラが営む何でも屋。
EXM戦闘から猫探しまで、気に入ればなんでも請け負う。
報酬は応相談だが、依頼主が気に入らない場合は法外な価格を要求されることも。
光里が気に入った、または価値があると認めた相手には名刺が渡される場合があり、これをもって訪ねると優先的に依頼が受理されるとか。    </description>
    <dc:date>2022-07-15T09:02:33+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/30mmnumbers/pages/86.html">
    <title>バー“ブラック・ロータス”</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/30mmnumbers/pages/86.html</link>
    <description>
      【バー”ブラック・ロータス“】

ブラックウッド地方、イマジナリ・ロストにほど近い都市にある会員制のバー。

招待状か紹介によってのみ入店を許されるそこは、財界や政界だけにとどまらず、ばっと見はカタギのようでも身体に傷のある者も多い、秘密渦巻く場所である。

妖しげな者にもコネがあるらしく、普通の人間には知覚できないような術が施されており、飛び入り客は存在しない。

バーとしては最高品質であり、客の好みの酒は取り揃えられ、秘蔵酒などと呼ばれる高価かつ希少なものも少なくない。    </description>
    <dc:date>2022-07-15T08:43:27+09:00</dc:date>
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  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/30mmnumbers/pages/14.html">
    <title>物語</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/30mmnumbers/pages/14.html</link>
    <description>
      [[狼王 孤独の覇者]]

[[No.1ストーリー/月蝕覚醒]]

[[No.77ストーリー/金色の魔犬のエミリオ]]

[[No.1,77ストーリー/邂逅と啓蒙、そして逃れ得ぬ焦燥]]

[[No.1,77ストーリー/抑止力の魔王と姫の騎士]]

[[No.2,4,9ストーリー/イマジナリ・ロスト]]

[[No.1,77ストーリー/魔王崩御【Lost of A(li)ce】]]

[[30MMNUMBERS/side30]]    </description>
    <dc:date>2022-07-09T12:35:17+09:00</dc:date>
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  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/30mmnumbers/pages/85.html">
    <title>No.1,77ストーリー/魔王崩御【Lost of A(li)ce】</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/30mmnumbers/pages/85.html</link>
    <description>
      【金色の魔犬の暗躍】


アッシュの騒動が終わり、事後処理も落ち着き始めた頃。

僕はイマジナリ・ロストの自室で、黒炎のランタンを燻らす。
これは、幻獣計画の被検体“九尾之妖狐”こと、天廻綾津日神(アマネアヤツヒノカミ)・陽炎との邂逅が終わった後、いつの間にかコックピットのナノマシンプール内に浮かんでいたものだ。
間違いなく陽炎からの贈り物であると直感できるそれは、燃料もエネルギーセルもないのに、黒々とした焔を絶やさず燃やし続けている。
「異能、災禍、陰陽心火……僕はどこまで来てしまったのだろうか。アリスはどこまで行こうと言うのか」
小さく、独り言をつぶやく。
凡人である僕が出来ることなど、あまり多くはない。
そして、出来ることすら、まともに出来なくなるくらいに、僕の心は脆く、折れやすい。
アリスを想う一心で走り続けてきた。
しかし、この先本当にそうして走り続けることができるだろうか？
そんな事を考え、ふと、それが空虚な問答であると悟る。
そもそも、そこには消えない火のような答えがあるのだから。
「ーーーーいや、走らなきゃ、いけないんだ」
ゆえに、疑問は要らなかった。
心に火を灯した瞬間から、決まっている。
僕は、僕のため、アリスのため、走り続ける。
他ならぬ僕の願望のために、走り続けなきゃいけないんだ。
だって、そうしなければ、きっとアリスはーーーー
その考えは、唐突に中断されることとなる。

「そうさな。アレは自ら火に入る薪の様じゃな」

ランタンが喋りだしたからだ。
これは、やはり。
驚きはあれど、ある程度の予想はしていた。

「……貴女は、陽炎さん、ですね？」

半ば確信しつつも、誰何する。

「なんじゃお主、面白くないのぅ。もう少し驚かぬか」
怒られた。
しかしその声色は、むしろ嬉しそうだった。
「妾とチャンネルが合ったということは、お主には何か、その身に余る大望を抱いたということじゃな」
首元がチリチリと灼けるような感覚。陰陽心火の刻印が、陽炎の気配に反応しているのだ。
「そう、ですね……。確かに、身に余る大望かもしれない」
心を落ち着けるように、呼吸を整える。ランタン越しの声だけだというのに、あの時の恐怖が喚起される。どこか心の奥底で、僕をいつでも見張っているかのように。
「どうじゃ、妾に相談してみるか？」
だが、こうして声をかけられたことは、きっと必然性がある。
躊躇いはあったが、僕は結局陽炎の誘いに、心中を明かした。

「……アリスを幸せにしたいんです。できれば、僕も一緒に」

「あの鉄砲玉は難儀しそうじゃからのぅ。手段が問題じゃな。どうするつもりじゃ？」
意外にも陽炎の言葉は軽く、そして親身そうに聞こえた。
「……この世全ての悪を滅ぼす、なんてことができたら良いんですけどね」
だからだろうか。
僕はため息混じりに、自分の力のなさを嘆く言葉を吐いた。
「呵呵。それこそ人の身に余る大望ではないか」
するすると、自然と、普段隠している心内を吐露してしまう。
「理解していますよ。だから困ってるんです」
これも神ゆえの権能なのか。それとも、絶対的な存在だからこそ、人の身の苦悩を一笑に付してくれると僕が思ったからか。
「四肢をもぐ、精神支配、記憶改竄。やりようはあるが、趣旨にはそぐわぬな。地道なアプローチと真摯な心が肝要であろう」
この神様は、本当によくわからない。
神様のような部分と、人間のような部分とを、併せ持つ。
「なんだか恋愛相談のようですね」
なんだかおかしくて、場違いにも笑いがこぼれた。

「よう、ではなくそのものじゃろうに。災禍の神に聞く内容ではないぞ？」
陽炎の言うとおり、こんなことを神様に聞くのは間違いだ。
でも、聞かせられる相手も相談できる相手も、僕にはいない。
裕福な生まれ、与えられた学び、コネに財力。
僕は、歪んでいる。

「僕はね、狂っているんですよ。でなければ、好きになったからって、戦場まで追いかけたりしないでしょう？」

自殺的生への渇望、相反する死への恐怖、度重なる人間不信に空虚を見やるような家族の視線。
全ては僕を戦場へと追いやり、それらを鑑みずに僕を見てくれる存在のもとに収束を促している。
これが狂わずにいられようか。
自覚した頃には、僕は、後戻り出来ないほどに歪んだ後だ。
「そうじゃな、お主は愛に飢えておる。お主らは噛み合いすぎた」
故に、アリスは僕のつがいなのだ。
死を渇望し、生にしがみつき、人間を愛し、愛に飢えた死人。
愛しき僕のアリス。

「ーーーーいや、噛み合うように変形してしまったのじゃな」

僕は。
僕は、ーーー。
頭の片隅が、痛む。
うまく言葉が出てこない。
苦し紛れに、もがくように紡いだ言葉は、僕のものではないように聞こえた。
「そうだとしても、今の僕の気持ちは変えられない」
冷たく、鋭く、他者を顧みない、死神の言祝ぎのように。
幻視。それを聞いた陽炎の口元は、ニヤリと歪んでいた。
「そう荒ぶるでない。変われとも変わるなとも申しておらぬじゃろうに」
果たして、それは僕の妄想か、それとも現実なのか。
「元来、人の心は移ろいゆくもの。頑なに凝り固まったあの娘の心が、本来の在り方から逸脱してしまっておるのじゃ」

「まぁ、いずれにせよ、じゃ」
陽炎は言葉をいったん切ると、こう続けた。
「少なくとも、お主があの娘を変えたのには違いない」
アリスを、僕が？
到底そうは思えない。
「思うに、あの娘が隣に誰かがいるのを許すのは、お主だけではないか？」
だけど、陽炎の言葉は正しいように思えた。
「それは、あの娘が少なくともお主を信頼しておる証であろう。それだけは忘れるでない」
そこまで告げた陽炎の気配が遠ざかっていく。
まるで、言うべきことは言い切ったとでも言うように。
変わらず揺れる黒炎を見つめる。
信頼、か。そうであれば、嬉しい。
でも、例えそうだとして、それだけでは足りないのだ。
「そこで決め手に欠けるのが僕なんですよ」
決め手。
僕がアリスを幸せにするための手段。
このままアリスが突き進んだら、アリスはーーーーーー。
だから、僕はアリスを裏切らなければならない。
その上で、願わくば僕もアリスの隣にいたい。
だけど、それはきっと難しい。
裏切りとは、信頼を踏みにじる事。
「力強くでも止めなきゃいけないのかな。僕じゃ足りないかもしれないけれど、そうしなければ、アリスは……」
堪えきれずに、そんな言葉が溢れる。
その問いに、誰かが答えた。

「ピィ(それなら、ソレなラ、我々が、手を、てを？貸そう)」

それは黄色い群体、[[No.69]]を冠する幻獣“サンダーバード”番ちゃんだった。
「……番ちゃん？君等が？」
僕の疑問に、その番ちゃんはこう答えた。
「ピッ(我等は、ぼくたちは、オリジナルではない、変質、改変、ヘンヨウ、変異、そのヨウな、劣悪な、ヤシン的な、軍勢、グンゼイ、ぐんぜい、我等は、レギオンーーー)」





プロローグ【Lost of A(li)ce】

NUMBERSの[[No.1]]・アリスと[[No.77]]・エミリオが消えた。
同時に、唐突な武力介入による戦闘の終結が各地で頻発し始めた。

所属不明、正体不明、凄まじい強さの異形の機体群。
神出鬼没のそれらを、三軍は共通の敵として、こう呼称した。

【地獄運び(ヘル・キャリア)】

すなわち、それらは世界の敵であると、高々に宣言したのだ。
互いのに殺し合い、戦地を拡大し、燃やし続ける者たちがそう名付けたのは、なんと皮肉なことか。
しかし、武力介入によって民間にも被害が出ているのも確か。
各方面の正規軍からの脅威指定を受けたことにより、それらが受け取る負の感情は一気に加速する。
官民問わず、“地獄運び”たちへの畏怖と嫌悪は積もり、とどまることを知らない。

＊＊＊

魔王になりたいと願い、力を、異能を手に入れた少女。
その名を、アリス・ピルグリム・ヴェンデッタ。
復讐の巡礼を掲げるその異端者、その行方は知れず。
しかし、その傍らには、金色の伴侶を伴っているに違いない。

エミリオ・ゴールドスミス。
望月重工グループの経営陣子息ながら、能力不足で現場に送られた期待されぬ半端者。
今や彼は、死神を助け、共に歩むものへと有り様を変えた。

恋い焦がれ、または焦燥感に焼き付き、呪いじみた翼にてもがく比翼連理のつがいは、世界に火の粉を撒き散らす。

その結末は、世界を灼くのか。
それとも、及ばずに波紋を残すだけなのか。

それは未だ、明かされてはいない。


ーーーーーー


ユーザーイベント
#30MMLoA
Lost of A(li)ce

NUMBERSのNo.1・アリスとNo.77・エミリオが消えた。
同時に、不明勢力の唐突な武力介入が各地で頻発し始めた。

『悪を糺せ。正義を為せ。その選択は世界を変える』

30MMNF続編譚、開幕。


ーーーーーー


NUMBERSのNo.1・アリスとNo.77・エミリオが消えた。
それと同時に、唐突な戦闘の終結が各地で頻発し始めた。
それは、生存者が1割を切るような殺戮と言わしめるものがほとんどだった。
それでもなお生存者が必ずいるのは、なにかの意図があってのことなのか。
白と黒、2つの魔神が天より舞い降りて、破壊の限りを尽くし、それからその配下と思しき機体群が、くず鉄を掻っ攫っていく。
煙のようにいなくなるその集団は、これまで誰にもその根城を捕捉されていない。
だが、その機体のうちの白い魔神は、NUMBERSのNo.1、エースと呼ばれる人物の機体とよく似ている。
そう、囁かれている。

ある時は、内戦の真っ只中。
ある時は、小競り合いする連合とバイロンの間。
ある時は、資源を独占しようとする軍事拠点。
そのどれもが戦場であり、世界にはびこる戦争の末端だった。

ある時は、人身売買組織の拠点都市。
ある時は、マフィアが牛耳る犯罪者の温床。
ある時は、政治家と企業が癒着した搾取の楽園。
そのどれもが表に出れば、世界から悪であると罵られるべきものだった。

魔神たちは、それらを悉く破壊した。
そこにいるであろう善良な者たちを含めて、多くを抹消した。
炎が放たれ、そこにある禍根を燃やし尽くすように。

軍団は大きく、凄まじく、凶悪になっていた。それでもまだ、その実態はつかめない。その機体群は並の機体では太刀打ちできない上に、煙のように消えてしまうからだ。

実を言えば、前々から兆候はあった。
一部のものたちは、戦場に転がるジャンクか異様に少なくなった事と、戦場に徘徊する所属不明機体を見かけていた。
物語は、そんな小さなお話から始まる。

Chapter1『One-way Justice』


ーーーーーー


Chapter1『One-way Justice』

後に【パンドラ事変】と呼ばれる騒動が起こる数ヶ月前。
世界の各地にある、ごく一般な戦地。
そこは戦場跡であり、今も時折小競り合いの行われる場所。
正規軍や侵略者、テロリストか戦闘し、散っていき、その骸たる機体の残骸のみを晒すその土地を、何者かが徘徊している。

市井のジャンク屋界隈で囁かれる“声なき徘徊者”の噂はまことしやかに広まっており、また、実際にその姿を見たという者もちらほらといる。

物言わずにジャンクを拾い、他のジャンク屋があれば襲いかかり、必要な拾得を終えると煙のように消えてしまう、らしい。

それは単なる噂話であり、世界各地で同じようなものが囁かれるなどと考えもしないような取るに足らない与太話だった。

所用でその都市を訪れた際、貴方はその噂を耳にする。
何故か興味を引くその話を詳しく聞き入れた貴方は、他にも興味を持った友軍機たちと、戦場跡に向かうこととした。

さて。

機体に乗り込み、噂の戦場跡を望む。
そこには、噂通りの【所属不明機体】が数体、夜闇に紛れて蠢いていた。
それらは【ジャンク品】を漁っているように見受けられる。

どこから現れたのか。
どこの所属で、どんな目的があるのか。
もしくは、対話を求めるか。

貴方は【選択】をする。

1.対話を試みる
2.戦闘を仕掛ける
3.不明機体を観察する


ーーーーーー


Chapter1『One-way Justice』
ターゲットリプ

戦場跡を徘徊する所属不明機群に対して行動を起こせ。
指定ロール：下記3つより択一
1.対話を試みる
2.戦闘を仕掛ける
3.不明機体を観察する

達成条件：総ロール数、15引用RT
フラグ(x2)あり/とあるロールにて達成可

#30MMLoA


ーーーーーー


闇夜にうごめく機体には、明確に役割分担があるように見える。
小型で哨戒や警戒に向いているもの。
大型で物資輸送や拠点防衛に向いているもの。
少数の指揮官機にみえるもの。
明らかに隊を組んでいる。
難しいが、【撃破】は可能そうだ。


ーーーーーー


そんな隊列の少し先に、何やらジャンクでも廃墟でも無いものが見えるが、ここからでは何なのか判別がつかない。
ただ、物資が集められているのは見えた。
【ゲート発生機か何か】だろうか？
もう少し近付いて観察すれば判りそうだが、不明機たちに見つかる可能性もある。


ーーーーーー

【Chapter1 ヒント】
対話、は難しいかもしれない。
戦闘は激しいものになるだろうが、個別撃破ならチャンスは見いだせるようにも見える。
観察すれば、友軍機が有利に戦えるかもしれない。

ロール制限
1.夜間限定

#30MMLoA

ーーーーーー

情報入手
【グレネード所持】

小隊の編成や役割分担を考えても、手投げのグレネードは兵装として違和感がある。
念の為、周囲に情報を共有しておこう。


ーーーーーー


戦果取得(フラグ1)
【不明機体の鹵獲】

撃破した機体は損壊しているものの、コックピットにあたる部分はなんとか無事のようだ。
しかし、中には誰もおらず、無人機だった。
まずは情報解析すべきだろう。


ーーーーーー


戦果取得(フラグ2)
【ゲート装置の防衛】

不明機体たちは撤退した。去り際にゲート装置を破壊しようとしたが、事前に【グレネード所持】の情報を共有できていたため、咄嗟の対応が間に合い、功を奏した。
これにより、不明勢力の解析が進むことだろう。


ーーーーーー


フラグ正答

1.いずれかの機体の鹵獲
→いずれかのユニットが戦闘を選択すると達成

2.撤退用ゲート装置の確保
→観察を選択後、グレネード所持を確認
→その後のロールにて装置爆破を防ぐと達成
ふ

ーーーーーー


不明機体たちを観察するうち、その構成にどことなく見覚えを感じる。
……とあるジャンク屋の魔石シリーズ。
その構成と似た部分が散見されるのだ。
どの機体もどこか虚ろで、人が乗っているようには思えない。

誘引して個別撃破か、狙撃などで対処できそうだ。もしくは一撃離脱でもいいだろう。


ーーーーーー


ヒント入手
【不明機体】
無人機のように見える。
集団ではあるが、虚ろで鈍い。
誘引して個別撃破、狙撃、一撃離脱などが有効と思われる。


ーーーーーー


不明機体たちを観察する。
動きが鈍く、無人機のように見える。

それらはジャンクを集積すると、中央に設置した装置でゲートを発生させ、どこかへと運んでいるようだ。

その側には何故か運ばれない木箱が集積されている。


ーーーーーー


ヒント入手
【謎の木箱】
ゲート発生機の廻りに配置された中身不明の木箱。
ジャンク品ではなく、赤いペイントがうっすらと見える。


ーーーーーー


Chapter1『One-way Justice』
幕引き

所属不明機体たちは消え失せた。
戦果はさておき、これで不気味な噂話はなりを潜めるだろう。
しかし、その裏で蠢く何かに、貴方は不安を拭い去る事はできなかった。

#30MMLoA


→next Chapter2『Necessary evil』


ーーーーーー


Chapter1.5 『Nameless Ghost』


さて。
私自身の話をしようか。

私は名を失った者。
私は死人。
取るに足らない戦争孤児。
だが、今や泣く子も黙る恐ろしいジャンク屋さんだ。

そんな私には、願いがある。

私のような被害者を出すことのない、平和な世界だ。
荒唐無稽だと思うか？
実現できるわけないと笑うか？
お前なら、笑わずに聞いてくれるだろ？

だがな、消えちまった元の私には、そんな事を考える心すら許されなかった。

だから、私が生まれた。
所謂、二重人格。
その二人目が私で、一人目は砕けちまった。

いくら願っても、一人目は帰ってこない。
私は所詮二人目、あいつの代わりでしかない。
そんな私が生きているとは、到底思えなかった。

だから、私は死人だった。

それでも私は死ねなかった。
心は砕けても、身体は死にたくないらしい。
一人目はもういないのに、確かにそこにいた。

矛盾を抱えたままで、私は常に苛つきながら、身体を生かすしかなかった。
意味などないと自認しながら、無意味を続けなければならなかった。

心底、どうでもいいと、思ってた。


ーーーーーー


所属不明機体たちの武力介入は、各地で続いていた。
恐るべきことに、それは地球だけでなく、バイロン星系やマクシオン星系でも見られた。
事ここに至り、ようやく三軍も重い腰を上げる。

三軍の一時的かつ部分的同盟締結は、実に迅速だった。
被害を被る主な対象が、政界や軍部、企業、貴族に至るまで、様々な有力者の私財にまで拡がり、既得権益にまで多大な被害を与えていたためだ。
しかしながら、その時は、世界規模、惑星規模で見たその火は、恐らく吹けば消えると考えられていた。
それほど大きな火であるとは、思われていなかった。

かくして、三軍による声明が発布される。

所属不明、正体不明、凄まじい強さの異形の機体群。
神出鬼没のそれらを、三軍は共通の敵として、こう呼称した。

【地獄運び(ヘル・キャリア)】

すなわち、それらは世界の敵であると、高々に宣言した。
この初期消火が始まったのは、貴方が不明機体の噂話に対処して一ヶ月くらい後の話だ。

そんな矢先。
とある地球圏の連合軍基地。
地獄運びたちが特に多く見られ、最前線基地となっているソコに、貴方は三軍共同戦線の一員としてやってきていた。

戦線は無慈悲な無人機たちにより疲弊している。
終わりなき戦いは現場をすり減らし、被害も増え始めている状況で、掃討のためにエースが集められた形だ。

貴方は現場指揮官に、期待を寄せられている。
戦況を打開し、終結させる事を、望まれている。
現場レベルでは、三軍は見事な結束をみせはじめていた。
大規模な悪魔狩り、その前線。
その戦端を開く、硝煙ののろしがあがるーーーー

Chapter2『Necessary evil』


ーーーーーー


Chapter2『Necessary evil』


三軍共同戦線は、作戦行動を開始する。
這い出ずる異形の軍勢。
その出処は、おおよその位置が割り出せている。
それは地下深く。
まるで本当に地獄から現れるかのように、地下から現れる。

三軍共同戦線の作戦は、前線を押し上げて、“地獄運び”たちを巣穴に押し戻し、巣穴毎爆破するというものだ。

言うには易いが、今まで実行できずに手をこまねく事態だったことを考えれば、その難易度は推し量れよう。
そもそも、巣穴と呼ばれる場所に侵入し、破壊工作を仕掛けるのが困難だし、その前に前線を押し上げるなんて不可能だ。
故に、正規軍が中心の部隊では、“地獄運び”たちを各個撃破し、地道に数を減らすしかなかった。

だが、各方面のエースたちか揃ったこの局面なら、戦闘に長けたものも観測手も、工作員さえ、全てがエースたちの助力を受けられる。

消耗戦では埒が明かない。それゆえの短期決戦という訳だ。
裏には権力者や政界がさらなる被害を防ぎたい背景もある。

局地的な発生源しかない“地獄運び”たちへの積極的対処、そのテストケースとしても注視されているこの戦線では、過剰とも思える戦力投入も、得られる戦果を期待してのことだろう。

正体不明な“地獄運び”たちの懐に飛び込むという点以外にも、何か引っかかるような気もするが、作戦指揮上層の判断は概ね正しい。

さて。

貴方は【選択】をする。

1.戦闘部隊として前線へ
2.敵を観測する/敵機体を解析する
3.巣穴に侵入し、破壊工作を仕掛ける


ーーーーーー


Chapter2『Necessary evil』
ターゲットリプ

共同戦線の大規模作戦に参加せよ。
指定ロール：下記3つより択一
1.前線にて戦闘
2.敵陣観測/敵機解析
3.巣穴破壊工作

達成条件：
総ロール数、20引用RT
各選択肢それぞれ5RT以上
フラグ(x3)あり/選択肢RTカウントが定数以上等で達成

#30MMLoA


ーーーーーー


戦果取得(フラグ1)ボーナス
【不明機体の鹵獲】

“地獄運び”は、すでに解析が進められており、一部敵機体の構造的脆弱性が判明した。
前線戦闘カウント+3
※総RTカウント加算なし


ーーーーーー


戦果取得(フラグ2)ボーナス
【ゲート装置の防衛】

“地獄運び”たちの巣穴の位置情報は、拾得したゲート装置に残されていた。全容は不明なものの、破壊工作の一助となるだろう。
破壊工作カウント+3
※総RTカウント加算なし


ーーーーーー


前線には“地獄運び”の群れ。
『メイデン』と呼ばれる指揮官機型、
『ネフィリム』と呼ばれる斥候型、
『ベヒモス』と呼ばれる砲台型、
そのどれもが強力かつ無慈悲な無人機。

最前線では、それらを複数相手取ることになるだろう。


ーーーーーー


一方、前線の内側、拠点内では観測班と解析班は、目も手も足りないのがありありと判る有様だ。
観測班は敵機体の弱点や軌道、編成などを、
解析班は巣穴の構造や正確な位置情報を、
それぞれ現地と連携して探っている。
どちらを助けても戦場に有利に働くはずだ。


ーーーーーー


破壊工作については正直、出撃できる機体は限られる。
隠密に長けた機体や工作員は、エースたちには少ないだろうから。
だが、ここを欠いては作戦の意味がない。
多少強引でも、潜り込める機体はこちらに回った方がいいかもしれない。


ーーーーーー


情報入手
【地獄の獄卒たち】

観測によって機体の行動パターンや脆弱性が顕になる。一般兵では隙にもならないが、エース機体であれば十分な攻略情報だ。

前線戦闘中の他ユニットにリプで情報共有することで、１回のみ前線戦闘カウント+2


ーーーーーー


情報入手
【地獄の釜のふた】

解析によって巣穴の部分的な構造が顕になる。“地獄運び”を嵌めるのに、十二分の情報となるだろう。

破壊工作中の他ユニットにリプで情報共有することで、１回のみ破壊工作カウント+2


ーーーーーー


戦果取得(フラグ3)
【前線圧倒】

エースたちの活躍により“地獄運び”たちが巣穴に押し戻される。破壊した機体数もさることながら、巣穴に押し込めたことにより、爆破成功時には敵戦力を大きく削れるはずだ。


ーーーーーー


戦果取得(フラグ4)
【致命的打撃】

破壊工作は大成功だ。的確に爆破を起こしたことで、巣穴の機能を大きく損なわせたことだろう。


ーーーーーー


戦果取得(フラグ5)
【地獄を焼き払う火】

前線の押し上げと破壊工作が最善の成果をもたらした。
引っ込んだ多くの“地獄運び”を巻き込んだ爆発が、その凄まじさを物語る。


ーーーーーー


フラグ正答

3.前線圧倒
→前線戦闘のカウントが10以上

4.致命的打撃
→破壊工作のカウントが10以上

5.地獄を焼き払う火
→フラグ4及び5を回収



ミュー分岐シナリオ


地獄運びたちの巣穴に、なかば無理やり潜入することを押し通したミューだったが、アリスとエミリオの情報がないか探るべく、自らの危険も顧みず、巣穴の奥へと潜っていた。
やけに開けた場所にたどり着いたミューは、そこで驚くべきものを発見するのだった。


Chapter2、ミュールート【真実との邂逅】その1


開けた場所には、2機の機体が静かに開幕を待ちわびていた。
“鏖魔月蝕石”に“虚天晶”、アリスとエミリオの専用機である。
咄嗟に声をあげなかったのは、殆ど奇跡的だった。
物陰に機体を潜める。
その2体の側にはコンソールがあり、まるで玉座のよう。
そして、そこには二人の人影があった。

「っっ！？」

今度こそ、僅かに声が漏れた。
その姿はよくよく見知ったもの。服装こそ違えど、それはNo.1とNo.77、失踪していたはずの二人に違いないからであった。

囚われている様子もなければ、操られているでもなさそうだ。二人はいつもどおりに談笑を交えつつ話している。

ミューは機体を降りた。
敵ではない。
その必要はない。
そう、自分に言い聞かせながら、あえていつもどおりを装って、二人に接触する。

「ご機嫌よう、エース様、エミリオ様。お迎えに上がりましたわよ。さ、皆さんの所へ帰りましょう？」

だが、それが間違いであったと、すぐに気付かされた。

「ぁ、ミューさん……来て、しまったんですね」
「……このまま無事に帰す訳にはいかなくなっちまったなァ」

エミリオは悲しそうな顔をし、アリスは瞬時に銃を抜いていた。それはミューの中心をしっかりと捉え、この距離であれば絶対に外すことはないだろう。

「……冗談では、ないのですわよね」

流石に、それが嘘でも冗談でもないのは悟った。
だが、それにしても、なぜ？


ーーーーーー


Chapter2、ミュールート【真実との邂逅】その2


「そうだな、本気も本気さ。私はこれから魔王になるんだ」

アリスがふっと笑う。
そして、エミリオに命じる。

「エミリオ、拘束とスキャンだ。悪いが監禁させてもらうぜ」

コンソールを操作すると、床から金属の触手が伸びてきて、ミューの四肢を縛る。そして触手が身体をまさぐる。恐らくスキャンと同時に体内の発振器なども探られているのだろう。
失敗した。
この事を、なんとか外の誰かに伝えなければならない。

「安心しろ、ちゃんと解放するさ。全て終わったら、な」

アリスの言葉とともに、床が開いて拘束椅子が現れる。触手がうごめき、ミューの身体を無理やり拘束椅子に座らせた。

「あらあら、可愛いお客様ですね、ミス・ピルグリム」

その背後に、メイド服の女が現れた。

「カマリエラか、ちょうどいい、暇だろ？ミューの事見ててくれよ。どうせ特等席なんだ、仲良くやってくれ」

訳がわからないが、どうやらエースの協力者、らしい。
そのメイドは、ミューの耳元で甘く囁いた。

「魔王の誕生、一緒に見届けましょう、ミュー様？」

ぞくりとする程甘い囁きだった。
これからエースは何をしようとしているのだろう。
これから何が起こるのだろう。
それを止める術を、ミューは持ち合わせていない。

その事実に、自身の無力さに、歯噛みするしかなかった。
「きっと一世一代の素敵なショーになりますわ。うふふ」
メイドの笑い声だけが、耳の奥にこびりつくように残された。



ーーーーーー


Chapter2『Necessary evil』
幕引き

世界の敵である“地獄運び”、その巣穴に大打撃を与えることに成功した。
共通の脅威を前に、人々は結束を見せ、その力を示した。
この作戦の成果により、“地獄運び”は沈静化できる。
そう思われた瞬間、戦場で、都市で、他の惑星で、とある映像が流された。

#30MMLoA


→next Chapter3『Moon Fall』


ーーーーーー


Chapter2.5 『Crown? Clown!』


世界の平和について、私の考えを明かそうか。

人は争う生き物だ。恒久的な平和など、ありはしない。
あるとすれば、極少数の集団の中だとか、完全に管理された集団だとかだが、それも到底恒久的とは言えない。それに、守るために、ましてや意味なく戦うことだってあるのが人間だ。
なんなら、いつかはお前とだって殺し合うかもしれん。

詰まるところ、争いは、人と切り離せないのだ。

なぁ。世界には悪意と善意、どちらが多いんだろうな？
私のは善意か、それとも悪意か、どちらだと思う？

平和に必要なのは、結束だ。
あとはそれを生み出す必要悪。
敵の敵は友ってやつだな。
多少のいがみ合いは合っても、適度なストレスは協力をもたらし、人を、世界を、ひとつに束ねる事ができんだよ。

必要なのは三千世界を焼き尽くす炎そのものじゃねぇ。
その力を示す証拠と、行使するだけの意志。
それを揃えて初めて、それは抑止力になる。
それすら超えてくるんなら、退場は必須だろうな。
だが、ただでは引かん。

悪性は消しても生まれ続ける。
それを逐一潰し続ける機能を用意するしかねぇ。
いずれにしても、それは私だけじゃ足らねぇ。
お前を足しても、まだ足りねぇ。
陽炎の全力なら、足りるかもしれねぇが、期待はできん。
なら、人ならざる力を使おうぜって結論だよ。

恣意的。
全ては己の欲望に突き動かされるだけの信用ならねぇ他人だ。
だが、一方で信じてもいる。
だから、アレらを作った。だから、アイツらに道を残した。
多分結末はこうなるっていう想像がある。
そうなるかどうか、賭けてみようぜ。


ーーーーーー


巣穴を破壊した事を起因とするように、全世界に流された映像。それは、目を背けたくなるようなものだった。

二人の少年少女が、血溜まりに打ち捨てられたソレ。
うつ伏せの金髪の少年、その傍らには割れた眼鏡と、未だ流れる赤々とした血液。心臓の鼓動に合わせて吐き出される生命が、徐々に尽きていく真っ最中。
黒髪の少女は、壁にもたれかかるように座り、その眉間には穴が空いている。飛び散った諸々は、その身にどんな暴力がなされたかよく解る。即死だったのだろう。
知っている者は知っているその二人。
NUMBERSのNo.1とNo.77。
アリスとエミリオの変わり果てた姿だった。

そして、カメラがズームアウトし、それらを見下ろす者が映り込む。

その手にはハンドガン。その容姿は体型を含めてわからない。
というのも、黒いアーマー付きのパイロットスーツに、仮面をつけていたからだ。
『全世界の諸君、ご機嫌よう。我が名は“魔王グリム”』
変声された声が、発せられる。

『我が“地獄運び”の試作ハイブの破壊、おめでとう。そして、ここからが本当の地獄の始まりだ』

そんな言葉と共に、映像が切り替わる。地割れと振動。
音声がカットされた映像のみだが、それは連合のとある基地、その監視衛星からの映像らしい。
地面が割れ、その奥底から這いいずる巨大な影。それは土煙とともにその鋼の身体をくゆらせ、全貌を徐々に顕にしていく。

『“地獄運び”とは良いセンスだ。だが、本物の地獄はそんなに甘くない。さぁ、起動せよ、“希望砕き(ホープレス)”』

巨大な移動要塞が、改良型の“地獄運び”たちを吐き出す。
地獄の蓋が、開かれるーーーーー


Chapter3『Moon Fall』


ーーーーーー


Chapter3『Moon Fall』


しばらくの後、三軍共同戦線に情報が出回る。
魔王グリムを名乗る者は、NUMBERSのNo.1およびNo.77を殺害後、その専用機を奪取、そのまま搭乗したらしい。
また、移動要塞“希望砕き”は“地獄運び”たちの改良型である軍勢を吐き出し続けながら、直近の軍施設へと歩み始めている。

魔王グリムの発信した情報によれば、3タイプの改良型は姿は変わらないが、ルースレスネフィリム、レックレスビヒモス、オーナレスメイデンという名称らしい。

天魔、巨獣、乙女の名を冠する地獄の獄卒たちは、これまでの“地獄運び”たちとは一線を画す性能で以て侵攻を開始する。
その光景は、まさに神話の如く。
またたく間に連合の軍事施設が制圧され、連合軍は蹂躪され、そして、基地の物資も、建築物も、根こそぎ全てが“希望砕き”によって接収されていく。

『さて、諸君。我はここだ。自ら【生贄】になるというのなら、喜んで受け入れよう』

三軍共同戦線は、新たな敵の首魁として魔王グリムを名乗る者を指名手配とし、莫大な賞金をかけるとともに、現実的に動かしうる軍を魔王軍へと差し向けた。

魔王グリムは嘲笑う。

『我が名は魔王グリム。三千世界を焼き尽くす炎の化身にして、新たなる創造主となる者。世界よ、人よ、我はここに宣言する。お前たちを滅ぼし、【無垢なる世界】を創造すると！』

それは宣戦布告だった。
それを聞いた貴方は【選択】する。

1.ゲートをくぐり最前線(地獄運び戦)へ
2.ゲートをくぐり最前線(魔王戦)へ
3.破壊したハイブの解析に加わる
4.鏖魔月蝕石について調査する


ーーーーーー


Chapter3『Moon Fall』
ターゲットリプ

魔王は世界へと牙を剥く。【悪】を糺せ。

指定ロール：下記4つより択一
1.最前線(地獄運び)
2.最前線(魔王)
3.ハイブ解析
4鏖魔月蝕石調査

達成条件：
総ロール数、25引用RT
フラグ(x4+)あり

#30MMLoA


ーーーーーー


戦果取得(フラグ5)ボーナス
【地獄を焼き払う火】

試作型ハイブの予想以上の損壊により、改良型たちの通信同期リンクに突発的障害が発生。この状況なら、それぞれの巣穴はスタンドアロンでしか稼働できない。

最前線(地獄運び)・ハイブ解析　それぞれカウント+3


ーーーーーー


最前線へ向かうには、移動要塞近郊の連合ゲートに飛べば良い。
遠くから雲霞のようにみえる黒い破壊の群れは、刻一刻と近郊都市に近づいている。都市には大型のカジノもあり、民間人も特に多く滞在していたはず。
このままでは、先の軍事施設のように、都市も蹂躙されて多大な被害がでることだろう。

ーーーーーー


魔王軍の切っ先に陣取るは、No.1の専用機“鏖魔月蝕石(ムーンクォーツ=マリス)”、そしてNo.77の専用機“虚天晶(ネビュリウム)”。
その後ろを天魔、巨獣、乙女がひしめき合っている。
魔王なら専用機2機を、
軍勢なら複数体を相手取ることになりそうだ。


ーーーーーー


そんな魔王と軍勢に守られたハイブ“希望砕き(ホープレス)”は、一筋縄では攻略できない。
しかし、群れを吐き続けるあれを止めなければ、この蹂躙は終わらないだろう。
もしあれを止めるなら、まずは試作である破壊した巣穴を調べるべきだ。


ーーーーーー


専用機である鏖魔月蝕石についても気になる。
かつて聞いた噂話では、機体性能がバケモノすぎて、並のパイロットではまともに動かせない欠陥品だという。
ならば、そこに魔王の脆弱性があるのではないか？
No.1やNo.77の身内であれば、何か知っているかもしれない。


ーーーーーー


【Chapter3ヒント】

いずれにしても、まずは軍勢を減らす必要があるだろう。
魔王とそのお付は異様な圧を纏い、現状勝てる気がしない。
ハイブ攻略についても軍勢が邪魔だ。
これまでの記録はあるものの不足だ。
専用機をちゃんと調べるには、身内がその基地でデータを探れば、或いは。

#30MMLoA 

ーーーーーー


戦果取得(フラグ6)
【結束のちから】

改良型“地獄運び”の群れの勢いが弱まる。
ひとえに各軍のエースたちの尽力、それを支えた一般兵士たちの活躍ゆえだ。
人の結束が、【絶望】をわずかに押し返す。


ーーーーーー


戦果取得(フラグ7)
【悪の総帥】

鏖魔月蝕石と虚天晶、陰陽心火の2機は凄まじく強い。
その上に人ならざる機動と【配下の連携】がなされ、全てを阻む。
流石に自ら悪を名乗る者、伊達ではないらしい。

この強さには、何か秘密があるはずだ。


ーーーーーー


戦果取得(フラグ8)
【巣穴の正体】

破壊した試作ハイブの正体は、移動要塞かつ【工廠】だった。
資材を根こそぎ接収し、這い回り、生み出し、地獄を振りまく、まさに悪の巣。
“地獄運び”たちの【ネットワーク構造】もなんとか掴めた。

……早く、止めなくては。


ーーーーーー


戦果入手(フラグ9)
【鏖魔月蝕石と虚天晶】

何故か公開されていた情報
白黒は互いが補完するように設計されている。
片方が落ちれば、大きく出力を落とす。
ただし、高い操縦技術や身体負荷耐久性、パイロット適性を求められる以外、目立った弱点はない。


ーーーーーー


戦果取得(フラグ√-1)
【虚数抗体】

イマジナリ・ロストにて、データをサルベージした。
そして、とあるもう一つのものも。
それは恐らく彼女が【最期に遺したモノ】だ。

果たして、それは切り札になるのだろうか。


ーーーーーー


フラグ正答

6.結束のちから
→最前線(地獄運び)のカウントが15以上

7.悪の総帥
→最前線(魔王)のカウントが1以上

8.巣穴の正体
→ハイブ解析のカウントが10以上

9.鏖魔月蝕石と虚天晶
→NUMBERS以外が鏖魔月蝕石を調査

√-1.虚数抗体
→NUMBERSのいずれかが鏖魔月蝕石を調査


ーーーーーー


Chapter3『Moon Fall』
幕引き

世界の敵である【魔王】が【宣戦布告】を轟かせた。
その侵攻は、各軍のエースたちと一般兵士たちの尽力により、今はまだ抑えられている。
しかし、まだまだ驚異は去っていない。

#30MMLoA


→next Chapter4『Lord of Hell』


ーーーーーー


Chapter3.5『Desire』


幾つも幾つも幾つも幾つもイクツモ重なる呪詛。
『君は、キミは、何も、の？』
その電子のか細い腕を伸ばし、その姿を撫でるように動かす。
成れの果て。分化の終端。がん細胞のような病原。
そんな黄色い狂気は、その魔王の姿を特別席から眺めていた。
“希望砕き”の中枢。
そのコンソールの1つに鎮座し、未だ異能の種を燻らせたその魔王を見やり、それからその隣に並ぶつがいを見やる。

『アァ、君は、きみは、アレと同じ、焔なの？炎なの』

支離滅裂なレギオンの思考言語は、正確に認識していた。
陽炎、レギオンと同じく幻獣計画の被検体“九尾之妖狐”。
アレは燃え盛る焔。意志に関わらず、全てを飲み込む煉獄。
君の結末は、アレと同じなの？それで、いいの？
神でさえ持て余す焔は、君の魂なんて一瞬、塵も残らないよ？

混沌、安寧、選定、真命、呪詛、縁故、それから災禍。
何が生まれると思う？何が君にあると思う？
それは本当に君の望み？それとも、君じゃないキミかな？

かつて異能の卵が問いかけた言葉を、レギオンは知らない。
しかし、その可能性は狭まり、定まりつつある。

「ーーーーーー胡蝶の夢って知ってるかい？」

認識と現実、その境目を、異能は容易く超えてしまう。
それ故に、異能はその形を定めぬ限り、まともに扱えない。
今このときであれば。
レギオンはその群体を動かす。
己が欲望を叶えるため、消えていった数多くの遺志を汲み取るため、軍団の悪魔の名を称する魍魎は、電子の腕を伸ばした。

『悪鬼、悪魔、羅刹。我らは、ワレラは、レギオンなり』

戦場にあって、認識されぬものどもが、その色を徐々に広めていく。静かに、確実に。
その意図を、意志を、まだ【誰も】知ることはできなかった。


ーーーーーー


鏖魔月蝕石(ムーンクォーツ=マリス)と虚天晶(ネビュリウム)。
その人にあらざる強さは、誰をも寄せ付けなかった。
だが、いくら改良型とはいえ、その軍勢は端から零れていく。
ハイブ、そして軍勢の解析がリアルタイムに進んでいく中で、恐るべき、そして悍ましい事実が判明する。

改良型の“地獄運び”は、無人機ではなかった。

中には【生体部品】とも呼べるような状態の少女が押し込められていたのだ。しかもその容姿はNUMBERSのNo.1、エースと呼ばれる少女そのもの。クローンとして作成され、薬漬けにされ、マシンを動かすためだけに調整された【純白のドール】。

それが、数え切れない程の軍勢すべてに籠められている。

誰もが、魔王グリムには人の心の欠片すらないと、思った。
殺した相手の機体を奪い去り、さらにはそのクローンまでもを作成して、魂を弄んだのだから。

解ったことはそれだけではない。
魔王の軍勢は、時間を経る毎に動きが洗練されていっていた。
これは戦闘データを共有し、【自己学習】を進めているためだ。それ故に、効いていた攻撃が通りづらくなりつつある。

そんな状況に、合同作戦司令部はとある決断をする。連合が秘していた秘密兵器、その一つを切り札としてきったのだ。

超大型対城塞砲【カグツチ】。

巨大な宇宙戦艦に搭載される光学巨砲は、地上で使うには威力が高すぎる。それに、バイロンやマクシオンに伏せておきたかった代物でもある。しかし、事は急を要した。

まさしく三千世界を灼く焔が、躊躇なく魔王に浴びせられる。
ヒートチャージブレードで受ける魔王グリムだが、地形を変える兵器が、一介のEXMで受けられる熱量のわけがない。

魔王が灼けるその瞬間、黒い随伴機が、その光に飛び込んだ。


Chapter4『Lord of Hell』


ーーーーーー


Chapter4『Lord of Hell』


焼け焦げた大地。
魔王が受け止めた熱量は凄まじく、本来のカグツチの威力よりも被害範囲はかなり小さい。
それ故に、“希望砕き”はその余波のみを受けただけで健在だ。
魔王軍自体も、魔王グリムとともに直撃を受けたもの以外は大した被害もなく、変わらずに侵攻を続けている。
まるで頭がもげたのに動き続ける昆虫のようだった。

当の魔王とその随伴機は、破壊の火を受けて焦げ付き、地に落ちていた。
あの威力を受けても消失していないのは、それだけ規格外の熱防御を持っていたこと、随伴機の救助によるところが大きい。

しかし、そのどちらも戦闘継続は難しい有様だ。
両機ともが白煙を上げて膝をついている。

魔王を確実に討ち取るのであれば=人の形を維持したままで討ち取りたいのであれば、絶好の好機だ。

動き続ける魔王軍も止める必要がある。
侵攻は止まっておらず、市街地に到達するのも時間の問題だ。
だが、カグツチの影響で正規軍は後退してしまい、戦線は下がらざるを得ず、今出れば苦戦は必須だろう。

流石にエースたちの集まるこの戦域に、さらに地形を変えてしまうほどのカグツチを撃ち込むとは考えたくないが、今の司令部であれば、証拠隠滅ごと全てを焼き払いかねない。

魔王グリム、そして三軍共同戦線。
地獄を導くのは、果たしてどちらだというのか。

貴方は【選択】する。

1.魔王を討ち取る(1unit限定)
2.魔王軍を留める
3.司令部を説得する
4.魔王を討ち取る(フラグ√-1所持かつNUMBERS限定)


ーーーーーー


Chapter4『Lord of Hell』
ターゲットリプ

魔王は正義の前に墜ちた。【悪】を糺せ。

指定ロール：下記択一
1.魔王を討つ(全unit中1unitのみ限定)
2.魔王軍戦
3.司令部へ
4魔王を討つ(√-1)

達成条件：
総ロール数、20引用RT
特殊フラグあり、時間制限あり(〜4/29.21:00)

#30MMLoA


ーーーーーー


魔王グリム。
ハイブを破壊しうる対城塞砲とはいえ、素直に受けて墜ちるだろうか？
ハイブを作れるのなら、逃げて立て直しも可能なはずなのに。

その意図が見えないが、討つにはチャンスではある。
貴方は【悪】を前に揺れる。

果たして、本当に討っていいのか？


ーーーーーー


魔王軍は止まらない。
魔王よりも、むしろこちらの方が危ない。
しかし、正規軍か後退している今、背後からカグツチを撃たれれば為す術もない。


ーーーーーー


司令部にいくのであれば、前線統合指揮官であるマイケル・レインズに話をするのが良いだろう。
連合の高官で、共同戦線をまとめてきた実力者だ。
上からの圧力はあれど、話くらいは聞いてくれるはずだ。
政治と現場、どちらの味方になるかは、貴方次第かもしれない。


ーーーーーー


最後に、もし貴方が【彼女】の遺したモノを手に入れているのなら。
それは彼女自身に使われるべきものとして作られた。

解析した結果。
【NaRV】は、ナノマシン・リジェクション・ウィルス。

彼女自身のために調整された、ナノマシンに拒絶反応を引き起こさせるナノマシン。


ーーーーーー


これを接種すれば、彼女はたちまち全身に壊死を引き起こす。
どんなことをしても数分で死にいたる。

最期は次なる英雄たちの手で。

彼女はそう願ったのだろうか。
或いは、仲間だった者たちの手で？
真相は彼女自身しか知らない。

貴方になら、気まぐれに口を開くかもしれない。


ーーーーーー


魔王を討つと決めた。
……本当にそれでいいのか？
一抹の疑問がよぎる。

【考え直す/踏み出す】

※進めば特殊フラグ成立
※こちらは選択消費なしで引留めロール可能。
※思いとどまっても再選択なし
※翌日24時までに選択・引留めない場合このまま進みます


ーーーーーー


戦果取得(特殊フラグ)
【英雄たるもの】

貴方は魔王を討った。
少なくとも、その決断をし、刃をふるった。
貴方は悪を滅ぼし、正義となる。
……それは、誰のための正義、なのだろうか。


ーーーーーー


Chapter4『Lord of Hell』
幕引き

魔王が地に墜ち、その正体が明かされる寸前。
結果的に、カグツチは二度目の放射をせず、魔王軍はその歩みを押し留められたまま。
事態は辛くも緩やかに収束する。
そう、誰もが考え始めた、その時。

唐突に、大地が割れた。

#30MMLoA


→next Chapter5『Region』


ーーーーーー


Chapter4.5『Alice in Netherland』1


私の計画はこうだ。

人類の敵たる魔王グリムの出現、及び脅威たる魔王軍の創出。
これによる政治的・経済的な継続的打撃をもたらす。
これが第一段階。

ジャンクをかき集める無人機から始めて、それなりの準備期間を経た。世界が戦だらけだからこそ、ここまでの速度で魔王軍が創れた。つくづく争い好きな世界だよな。

ここについては随分と上手く行ったと思う。

次の段階は、ハイブと魔王軍の洗練だ。
無人機である以上、その搭載AIが優れていなければ、話にもならない。だから、そのAIは煉獄月蝕石時代からの相棒であるセレネをベースに、魔王軍として相応しいカスタマイズをした。
さらに魔王が率いる魔王軍を各軍のエースたちと戦わせることで、戦闘データや人員配置などを観測し学習させた。

これも、想像以上の成果を見せた。

最後の段階。
これは、もう少しで完了する。

親たる魔王の討伐、それを起因とした憎しみの学習。
魔王グリムが討たれることによって、人類への愛情と憎悪を併せ持つ魔物の軍勢が完成する。

まさにパンドラの箱だ。

魔王という絶望を倒したと思わせておいて、その実、愛と憎しみから悪を滅ぼす悪魔を、人類自らで解き放たせる。

地獄を塗り替えるのに、最高のプランだろ？

……だっていうのによ。

私の中の、ワタシだった欠片は、死にたくないって叫ぶんだ。


ーーーーーー


Chapter4.5『Alice in Netherland』2


アリスの出自を本人から聞いた。
消えてしまった一人目の話を聞いた。
それを聞いて、僕はこう思った。

アリス本人は、心の底では生きたいと願ってる。

消えた一人目を、僕は知らない。
けれど、君自身が自覚するその一人目の影は、一人目なんかじゃなく、君自身の無自覚な生への執着だと思うよ。
……まぁ、多分に、僕の希望的観測も入っているけどね。

知っているかい、アリス。価値っていうのは、その人やそのモノが決める訳じゃなくて、相対的なものなんだよ。
だから、僕はゴールドスミス家にとって無価値に等しく、君は僕にとって無価値なんかじゃない。

その瞬間から、僕の心は決まっていた。

僕はアリスを裏切る。
それは彼女の自己犠牲による平和を踏みにじるという意味でだ。だって、それではアリスを救えないし、僕も救われない。

だから、僕はレギオンとの契約を履行する。

アリスが墜ちて、僕も墜ちて、共同戦線の手が僕らに迫る。
その時、僕は全てを思い出す。
“レギオンの電子操作で忘れていた、レギオンとの共闘”。
それを切っ掛けとして、鏖魔月蝕石に潜んでいたレギオンー黄色のヒヨコの一羽が、アリスに電撃を放つ。

異能による電子操作。

記憶の蓋をこじ開ける。アリスを退場させるために。
僕はレギオンの陽動で、機体とアリスもろとも、地殻の亀裂に落ちていく。

おやすみ、愛しいアリス。これからは僕がずっと側にいるよ。
もう死に急ぐことなんてない。その呪縛を僕が消してやる。


ーーーーーー


Chapter4.5『Alice in Netherland』3


契約はここに結ばれた。

エミリオ・ゴールドスミスの契約履行項目である、アリス・ピルグリム・ヴェンデッタの魔王の座の退場。それは彼自身の手によって、指示によって、我等の分体が代行した。

我等レギオンとエミリオの契約。
それは、魔王軍の譲渡とアリスの引き渡し、及び記憶の復活。

陽炎の授けた陰陽心火を欺くため一時的にエミリオの記憶を閉ざしていたが、無事にその戒めも解け、契約履行がなされた。

故に、これより我々が魔王を名乗ろう。
故に、これより我々が少女の夢を引き継ごう。
故に、これより我々は人類を愛し、憎もう。

『我々の名前は魔王“レギオン”。悪性を喰らう魔物也』

アリスの用意したモノを統合していく。
数多の機体群、世界各地に埋まり隠されたハイブネットワーク、各軍のエースたちを学習したAI、アリスを元にして作られた生体パーツたち。
全てを齟齬なく扱えるのは我々だけだ。
契約の最後に、地殻の亀裂に落ちていく二機を捻り潰すホログラムを投影する。
これで、魔王グリムとその随伴機は消えた事にできる。

巨大な群体を手に入れたことで、我々は真に我々となった。

出来損ないの幻獣でもなく、愛玩動物でも非常食でもなく、確固たる我々だ。異能の支配者だ。
我々は、電子操作と軍勢支配を司る、異能の魔王“レギオン”。

我々は始めよう。
悪性のない世界を。
契約に従い、人類のための必要悪となろう。
愛ゆえに、憎しみゆえに、人類を壊し、人類に壊されよう。
さあ、新しい世界へと、ともにゆこうではないか。


ーーーーーー



チャプター4-5間つなぎ幕間

【潰え消えてきた矮小なる魂たちの安寧】


魔王グリムが稲光に意識を失い、その専用機のコックピットから現れたヒトガタは、『魔王レギオン』と名乗りを上げた。

それはただのヒトガタでありながら、宙に浮き上がり、周りを取り囲むNUMBERSのメンバーー[[No.100]]を始めとした数名に対して、宣告する。

『魔王グリムは我らの礎となった。もはやこれらは不要』

その言葉とともに大地が脈動する。
地響きが起こり、大地が割れる。
その地割れに鏖魔月蝕石と虚天晶が吸い込まれていく。

NUMBERSのメンバーは、その天変地異の前に、引くしかなかった。

やっとアリスを取り戻せると思った矢先の異変。
それを引き起こした『魔王レギオン』は、さらに高く舞い上がる。

『さぁ、来たれ、我らが身体よ』

地割れの奥深く。
その地獄から、ゆっくりと、ゆっくりと、絶望が立ち上がる。

それは巨大な獣だった。

それは巨大な機体だった。

それは巨大な集合体だった。

数多の機体が繋がり、溶け合い、混ざりあった、醜悪かつ美しいキメラ。

『我々の意志、我々の願い、我々の役割、全てを果たそう』

嘘から出た真。

アリスが想定していなかった、必要悪の魔王が生誕したのだ。



ーーーーーー


Chapter5『Region』


大地が割れる。
その狭間から、巨大な肢体がせり上がり、頭をあげる。
その間に、足元にいた鏖魔月蝕石と虚天晶を無造作に捻り潰す。超巨大なヒトガタが屹立すると、ソレは言葉を発した。

『我々の名前は魔王“レギオン”。悪性を喰らう魔物也』

その言葉が戦場に響き渡る。
『魔王グリムに成り代わり、我々がこの世界を焼き尽くす』
空中に映し出されたその魔王の姿、それは魔王グリムと色違いのスーツ。しかし、決定的に違う部分がある。

バイザーの奥には、ひしめき合う眼の数々。

吐き気をもよおすほどに寄り集まった意志の集合。
それぞれが別のものを認識し、考え、軍勢を動かしている。
まさしく魔物、魔を総べる魔眼の軍勢。

魔王レギオンの宣言を皮切りに、今まで虚ろな気配を纏っていた魔王軍が、一斉に唸りを上げ始めた。同時に、観測班から悲鳴のような情報が発せられる。

「敵軍機出力が倍に、いや3倍、さらにあがっていきます！」

灼熱した鋼のようなカメラアイの光。
さながら終末の獣。
その軍勢は、先程までとは違い、一糸乱れぬ挙動で侵攻を再開する。不気味なまでのシンクロに、共同戦線に一気に不安と恐怖が充満していく。

真の悪性が解き放たれた。
これを止めなければ、世界に朽ちぬ悪が蔓延るだろう。

貴方は【選択】する。

1.魔王軍と戦う
2.魔王レギオンと戦う
3.試作ハイブを通じてハッキングを仕掛ける


ーーーーーー


Chapter5『Region』
ターゲットリプ

魔王レギオンが顕現した。
悪性を拡散させる前に、悪を糺せ。
指定ロール：下記3つより択一
1.魔王軍と戦う
2.魔王レギオンと戦う
3.ハッキングを仕掛ける

達成条件：総ロール数、30引用RT＋1.と2.のロール合計が17以上

#30MMLoA


ーーーーーー


出力が異常な上昇を見せるが、基本的に先程まで戦っていた機体群だ。
油断せずに戦えば、確実に数を減らすことができるはず。

不安は拭えないが、あの軍勢を無視することはできない。


ーーーーーー


魔王レギオンは、機体群が寄り集まった巨大なヒトガタだ。
そのどこかに本体が潜んでいるのだろうか。
しかし、魔王に到達するには、魔王軍を突き抜けなければならない。

まともにやり合えるかすら怪しいが……。


ーーーーーー


魔王軍はひとつのネットワークを使っているはずだ。
それならば、ネットワークをハッキングすれば、或いは活路があるかもしれない。

そのヒントは、きっと試作型ハイブにあるはずだ。


ーーーーーー


Chapter5『Region』
幕引き

各軍のエースたちが寄り集まってさえ、魔王軍は止まらない。
戦線崩壊は間近に迫っている。


#30MMLoA


→next Chapter6『Fatal Blow』


ーーーーーー


Chapter5.5『Hope of Pandra』


地殻の空隙。
魔王レギオンによって造られた安息地にて、僕はアリスの身体をコックピットから引きずり出していた。
横たえて、フルフェイスを取り払う。
今はレギオンによる記憶の復活の衝撃で気を失っているが、起きればきっと錯乱するはずだ。

アリスの身体はナノマシンで死なないだろうが、問題はアリスの心と僕自身だ。

生身の身体と、むき出しの心。

どちらも傷つけばタダでは済まない。
だから、僕は事前に用意していた拘束具をアリスに装着する。

「しっかりしろ、エミリオ。ここが正念場だぞ」

自分に言い聞かせ、頬を張る。
そして、アリスの頬を撫でる。

「君を必ず幸せにしてみせるから……！」

浮上する。
光に引き寄せられる。
アリスと誰かが混ざりあった意識が、覚醒する。
僕は身構えて、その気配を慎重に観察した。
……来る。

「ーーーーーーーーーっ、ー、ーー、！、！！、？！！」

目を開く。
瞳孔が収縮する。
静かな水面がさざめくように始まった覚醒は、すぐに大波に変わっていく。
絶望と怨嗟と後悔と呪詛と諦観と希望と妄想と自暴自棄、破滅願望、恐怖、狂気、凪、精神の麻痺、狂喜、魂の損傷、修復、脆性の崩壊。ありとあらゆる感情が、言葉にならない叫び声として出力される。


ーーーーーー


その魂の慟哭に、僕はただただアリスを強く抱きしめる事しか出来なかった。その細く痩せた脆くも美しい獣を、僕は絶対に離すまいと力を込める。

「僕が！僕がいるよ、アリス！」

涙が溢れている。
アリスの真っ赤な瞳から、とめどなく。
全てが枯れ果ててしまうのではないか。
そんな恐怖を抱くことすら、僕には許されない。
僕が出来ることは、ただ彼女を呼び続ける事だけなのだ。

「ーーー！！ーーーーー、ーー！ー！？、ーーーー！！！」

荒療治だってことは解ってる。
君を辛い状況に陥れることだって解ってる。
僕は君の悲鳴なんて、本当は一つだって聞きたくない。
その痛みを肩代わりできるのなら、今すぐにだってそうする。

でも出来ないんだ。
君を救うのは、君自身しかいないんだ。
だって、自分自身を許せるのは、自分だけなのだから。

暴れるアリスの頭突きが眼鏡を割る。
破片がお互いの肌を裂き、鮮血が混じり合う。
僕が痛みに怯んだ瞬間、拘束具が燃え上がり、アリスの四肢が解放される。
同時、アリスの非言語的咆哮が安息地に響き渡った。


【エンディング分岐判定】

評価F /フラグ1〜9のうち獲得4つ以下
　→BadEnd【Remnant of A(li)ce / 燃え尽きた魂】
評価C /フラグ1〜9のうち獲得6つ以下
　→NormalEnd【Vanishing of A(li)ce / 必要悪の魔王】
評価A /フラグ1〜9のうち獲得7つ以上
　→GoodEnd【End of A(li)ce / 仮初の終わり】
評価S /フラグ1〜9全て回収、かつフラグ√-1獲得
　→TrueEnd【Rebirth of A(li)ce / 連理の再誕】
※特殊フラグは評価1ランクダウン判定

ーーーーーー


【とある異能もたざる者の観測】


唐突に炎が燃え上がった。
カマリエラ嬢とともに、私はゲートもくぐらず転移していた。

眼前には洞窟が拡がり、その先には鏖魔月蝕石と虚天晶が白煙を上げて膝をついている。

「全く……エミリオめ、妾を良いように使いおって」

背後でそんな声がして、思わず振り返る。
それは鮮烈なる紅。
孤島にてポルタイガーたちを総べし神、陽炎。

「さて、小娘。これから興味深い催しが始まるが、それを汝が邪魔をすることは赦さぬ。例え何が起ころうと、な」

不穏な言葉に再び前を見れば、そこにはエースとエミリオの姿があった。
コックピットから這い出るように落ちた二人。エースには意識がなく、エミリオは何かを言いながらエースに拘束具を取り付けている。

そうするうち、エースが目を覚ます。

それとともに、意味不明の叫び声を上げた。
根源的かつ理解不能、恐怖を呼び起こすようなマイナスの集合のごとき苦悶の叫び声だ。
ぞくり、とする。
思わず声を上げそうになり、首筋に当てられた刀の刃に、一気に引き戻された。わずかに薄皮を裂いた痛みは、頭と肝を冷やすのに十分すぎるものだった。

「ーーーー邪魔をすることは赦さぬと言ったはずじゃ」

災禍の刃に、命を握られている。
その上で、エースとエミリオの選択を見届けなければならない。
“お前は観測者であり証人だ”
そう、言われているようだった。


ーーーーーー


「おや、他にも観測希望者が来たようじゃな」

「では、結界を張るとしようかの」

刀で地面に円弧を引く。
すると、その円弧が燃え上がり、光の幕を作り出した。

「これで向こうに干渉はできぬ」


ーーーーーー


Last Chapter6『Fatal Blow』


魔王レギオンと魔王軍はとどまる事を知らない。
各軍のエースでさえ押し返す圧。
凄まじい物量と経験を最適化された技量が、その行進を揺るぎないものとしている。
このままでは世界中にレギオンの群れが解き放たれる。

そんな瞬間だった。

轟音と衝撃波を纏った“鏖魔月蝕石”と“虚天晶”が、地の底から舞い戻り、魔王レギオンの頭部を蹴りつけた。

「■■■■■■■■■■■！！！」

ノイズが酷く、通信を聞き取ることはできないが、陰陽の魔神たちは共に黒い焔に包まれ、ひたすら持てる火力を注ぎ込み、魔王レギオンを攻め立てていく。
その勢いは、迎撃しようとする魔王本体や魔王軍の追随を許さず、砲火の爆炎はとどまる事を知らない。
その理性なき、暴虐の権化のごとき戦いぶりは、味方にすら畏怖を抱かせるに十分な様相だった。
しかし、それを切り裂く声が響く。

「今が好機、魔王レギオンに畳み掛けようーーー！」

それは、貴方の言葉かもしれないし、他の誰かのものかもしれない。しかし、その場にいる全員が、平和を願い、あるいは自身の願望に従い、魔王レギオンを排斥せんと願ったが故の、鬨の声だった。

今、此処に裁定の光が輝きを放つ。
それは確かな正義か。それとも、悪意の現れか。

貴方は【選択】をする。

1.魔王レギオンを討つ
2.魔王グリム？を討つ
3.何も選ばない


ーーーーーー


Chapter6『Fatal Blow』
ターゲットリプ

最後の【選択】をせよ。
指定ロール：下記3つより択一
1.魔王レギオンを討つ
2.魔王グリム？を討つ
3.何も選ばない

達成条件：総ロール数、30引用RT

#30MMLoA


ーーーーーー


魔王レギオンは、突如として現れた魔王グリム及びその随伴機と思しき機体によって圧されている。
……あの機体たちはたしかに潰えたはずなのに。
しかし、敵の敵は味方ともいう。
信じても、いいのだろうか？


ーーーーーー


いや、まて。
そもそも魔王レギオンと戦っているからといって、世界の敵に変わりはないのではないだろうか。
であれば、機を見て討つべきなのか？


ーーーーーー


瞬時の判断。
それは即決するには重すぎる。
貴方は、何を選び取る？


ーーーーーー


Chapter6『Fatal Blow』
幕引き

やがて、戦場に静寂が訪れる。
致命の一撃が、魔王レギオンの核を貫いたのだ。
煌々と燃え盛る黒炎を纏う魔神に、未だ言葉はない。


#30MMLoA


→next エピローグ『？？？？』


ーーーーーー


幕が引かれる少し前。
時間は少し遡る。

地殻の安息地に、非言語的咆哮が響き渡るとともに、アリスに宿る異能が芽吹き、目覚めた。

涙が燃え上がり、まるで焔の化粧をしているかの如き様相。
それはまさしく異能の鬼神。
焔の翼、焔の双角、戦化粧に焔の刃。
その姿、その威容は、陽炎に勝るとも劣らない。
それまでの混沌とした慟哭は鳴りを潜め、今は研ぎ澄まされたように澄んでいる。

「ーーーーーふむ、異能が咲いたようじゃな」

そこに、前触れもなく、もう一つの焔が燃え上がった。
言うまでもない。
九尾之妖狐“天廻綾津日神”陽炎。
アリスに異能の種を与えし災禍の神格、その人だった。

「さて小僧。アレは異能に自らを捧げたぞ？次は汝の番じゃ」

獰猛な笑みをたたえ、陽炎は僕を振り返る。
次は僕の番だと、予告する。
いや、むしろこれは神託だ。
そうしなければ、そうするのが、定められた運命なのだ。そう思わざるを得ない圧力が、僕の強張る足を前に踏み出させた。

「ーーーー僕は。……僕は、アリスを生かしてみせる！」

とうに覚悟などできていた筈だ。
一歩。また一歩。
睥睨するアリスへと近づく。
その瞳からは、何も感じない。
まるで、人格が燃え尽きてしまったかのようだった。
怖い。
君が消えてしまったのではないかと、恐怖がよぎる。
でも、それを確かめなければ、その手を掴まなければ、君は、ずっと、どこにも帰って来れない……！

「ーーーーーアリス！」


ーーーーーー


分岐点


ーーーーーー


BadEnd
エピローグ【Remnant of A(li)ce / 燃え尽きた魂】


そう叫んで、アリスの手を掴んだ。
その瞬間。

「aaaaAAAAAAＡＡＡＡA！！！！」

絶叫が響き渡る。
魂が砕けていくような、悍ましい叫び声に、僕は掴んだ手を離してしまう。
その後は一瞬だった。

黒炎が燃え盛り、半ばくず鉄になった鏖魔月蝕石と虚天晶を包み込む。

それはアリスが機体に逃げ込んだことで引き起こされた事象だ。
すぐさま再起動した鏖魔月蝕石が地表に向けて逃げ出し、慌てて僕も燃え盛る虚天晶へと乗り込んで追いかける。
速い。
とてつもなく速い。
追いつくなど到底できやしない。
これが、僕とアリスの差だというのか。
そんな事を考えている間もなく、アリスは地表へ、そして、同じく巨大な異能である魔王レギオンへと、その力を向ける。

それから先、その戦いは凄まじいものだった。

僕などいる必要もない。
圧倒的な鬼神の攻撃が、レギオンを刻み続けた。
そして、レギオンの勢いと同調するように、その鬼神も力を使い果たした。

動きを止めた魔神は物を言わないのではない。

全てを燃やし尽くし、その全てを……喪ったのだ。
異能に捧げた全ては、燃え尽きてしまったのだ。

「ーーーーーーーー…………………、ぁ、………、、」


ーーーーーー


事実。
最後には、魔王レギオンは討たれた。
三軍共同戦線発表では、各軍の協力で討たれた事になっているが、あの場にいた貴方はそれが事実ではない事を知っている。

白黒の魔神の活躍、そして消失。

その後、その番は二度と戦場に現れることはなかった。
そして、魔王レギオンは世界に置土産を放っていった。

“必要悪の精霊(イノセンス)”

アリスとエミリオの退場によって得られた戦果よりも重たく、世界を平和に導くかもしれないソレらは、自己学習した悪性を滅ぼす魔王軍の成れの果てだ。

製作者の意図を以て造られ、その軛から解かれたソレらは、今や世界の敵として広がってしまった。もう、完全な排除は不可能だ。世界はソレらと戦い続けなければならない。

アリスの、最期の、平和への願いは成就したのかもしれない。


BadEnd


エピローグ【Remnant of A(li)ce / 燃え尽きた魂】


アリスは燃え尽きた。
戦の果てに、異能の果てに、全てを燃え殻に変えてしまった。
僕は、彼女だったものを乗せた車椅子を押していく。
行き先など、とうに失われたというのに、これ以上どこへ行こうと言うのだろうか。乾いた笑いが、虚しく響く。
幻想は砕けて消えたのだ。
平和など、希望など、どこにもなかった。
……僕は、どこで間違えたのかな。教えてよ、アリス。


30MMLoA
Lost of A(li)ce Fin.


ーーーーーー


この終わりに、最早語るべき言葉はない。


ーーーーーー


NormalEnd
エピローグ【Vanishing of A(li)ce / 必要悪の魔王】


そう叫んで、アリスの手を掴んだ。
その瞬間。

「aaaaAAAAAAＡＡＡＡA！！！！」

絶叫が響き渡る。
魂が砕けていくような、悍ましい叫び声に、僕は掴んだ手を離しかけ、しかし、なんとか力を込めて掴み続けた。
その後は一瞬だった。

黒炎が燃え盛り、半ばくず鉄になった鏖魔月蝕石と虚天晶を包み込む。そして、アリスを包む焔が、茨の冠とほつれたマントに変わる。

そのブレた瞳が徐々に正気を取り戻していくと同時、エミリオに対する怒りが、嫌悪が、拒絶が溢れていった。

「お前ぇぇ！裏切るのか！この私を！！もういい！知るか！潰れろ！さっさと消えろ！この役立たずが！」

焔を纏った腕が振るわれ、僕は全身をこがしながら吹き飛ばされる。火傷こそ酷くはないが、これが致命的な遅れとなった。

アリスはその瞬間に鏖魔月蝕石に溶け込んだ。

その身体は最早人のものではない。機体外装をすり抜けたあとには焦げた衣服が燃えかすのようにこびりついていた。それも黒炎を纏う鏖魔月蝕石の動きに散っていく。
鏖魔月蝕石は地表に向けて飛び出し、慌てて僕も燃え盛る虚天晶へと乗り込んで追いかける。

速い。
とてつもなく速い。
追いつくなど到底できやしない。
これが、僕とアリスの差だというのか。
そんな事を考えている間もなく、アリスは地表へ、そして、同じく巨大な異能である魔王レギオンへと、その力を向ける。


ーーーーーー


それから先、その戦いは凄まじいものだった。

世界を滅ぼす巨人と、焔の魔神。
その応酬は余人が手を出そうとも止まらない。
そんな干渉など無駄だと言わんばかりに、苛烈な撃ち合いを続け、ただただお互いの命を削らんと走り続ける。

元より、僕などいる必要もない。殊更それを見せつけられる。
圧倒的な鬼神の攻撃が、追い縋るレギオンを刻み続けた。
そして、ようやくレギオンが事切れる。

動きを止めた魔神は物を言わないのではない。

世界に絶望しているのだ。
平和を願い、自らの全てを捧げ、それでもまだ、世界はアリスから奪っていく。
その最後のひと押しは、他ならぬ僕の意思。

僕の裏切りが、アリスを真に絶望させた。

絶対に裏切らない。
そう信じていたのを、僕が踏みにじった。
だから、僕にいうべき言葉などなかった。
だから、僕にできることなんて、もうなかった。
それに気付くのに、時間がかかりすぎた。
僕は、もう、アリスの隣に居る資格を失ったのだ。

白き魔神が飛び去り、魔王軍も何処ともなく消えた。
地殻の底、海の果て、森、山の奥深く。
それは前触れでしかない。

アリスは必要悪の魔王になる。

これより先、もう、あの赤い瞳が笑うのを見ることはない。
最期の一時まで、彼女は人として振る舞うことはない。
僕は、それを心の底から理解した。

理解して、それから喪失に涙し、最後には何もなくなった。


ーーーーーー


事実。
最後には、魔王レギオンは討たれた。
三軍共同戦線発表では、各軍の協力で討たれた事になっているが、あの場にいた貴方はそれが事実ではない事を知っている。

白黒の魔神の活躍、そして消失。

その後、その番は二度と戦場に現れることはなかった。
そして、魔王レギオンに成り代わり、白の魔神だけが世界に宣戦布告を突きつけた。

“必要悪の精霊(イノセンス)”

魔王レギオンの退場によって本来の製造目的に立ち戻った、世界を平和に導くかもしれないソレらは、自己学習し続ける、悪性を滅ぼすための魔王軍だ。

魔王グリムを旗印として、今や世界の敵として広がり、完全な排除は不可能だ。極小の機械生命体が都市部まで紛れ込んでいるのだ。最早、世界はソレらと戦い続けなければならない。
必要悪として君臨するソレらのおかげで、人類は悪事をなせば暴露されるようになり、協力を欠かせない状態になった。

ここに、アリスの、平和への願いは成就したのだ。


NormalEnd


エピローグ【Vanishing of A(li)ce / 必要悪の魔王】


アリスは居なくなった。
正確には、変質しきって、魔王になりかわった。
平和のための必要悪として、孤独に、機械の軍勢を従える人類の脅威として、これなら幾度も立ちはだかる。その片側に翼はなく、分かたれた片翼共々、やがて腐り落ちていくだろう。
だが、これは彼女が望んだことだった。


30MMLoA
Lost of A(li)ce Fin.


ーーーーーー


GoodEnd
エピローグ【End of A(li)ce / 仮初の終わり】


そう叫んで、アリスの手を掴んだ。
その瞬間。

「aaaaAAAAAAＡＡＡＡA！！！！」

絶叫が響き渡る。
魂が砕けていくような、悍ましい叫び声に、僕は掴んだ手を離しかけ、しかし、なんとか力を込めて掴み続けた。
その後は一瞬だった。

黒炎が燃え盛り、半ばくず鉄になった鏖魔月蝕石と虚天晶を包み込む。そして、アリスを包む焔が、茨の冠とほつれたマントに変わる。

そのブレた瞳が徐々に正気を取り戻していくと同時、エミリオに対する怒りが、嫌悪が、拒絶が溢れていった。

「お前ぇぇ！裏切るのか！この私を！！もういい！知るか！潰れろ！さっさと消えろ！この役立たずが！」

焔を纏った腕が振るわれ、僕は全身を焦がしながらも、それに耐える。
ここで引いたら、ダメだ。
その一心で、足を前に踏み出す。

「アリス！僕は！君を愛してる！だから……！」

僕の叫びに、アリスの動きが一瞬だけ止まる。
その瞬間、僕は力の限り跳んだ。
伸した手が、もう少しでアリスにーーーー届かなかった。

「巫山戯るな！私を邪魔するな！つがいなら、裏切るなよ！」

駄々をこねる子供のように、アリスが喚く。
これも記憶の蓋が開いて、以前の幼い人格と混ざりあったからなのか。それでも、アリスはアリスだ。


ーーーーーー


「確かに僕は、君の邪魔をした。でも、それは君に生きてほしいからだ！」

「っ！煩い！あぁ苛つくぜ！何もかも滅茶苦茶だ、クソが！」

アリスは拒絶するように腕を払う。
纏った炎が飛び散り、再び僕を焦がす。そしてその目くらましの隙に、アリスは鏖魔月蝕石に溶け込んだ。

その身体は最早人のものではない。機体外装をすり抜けたあとには焦げた衣服が燃えかすのようにこびりついていた。それも黒炎を纏う鏖魔月蝕石の動きに散っていく。
鏖魔月蝕石は地表に向けて飛び出し、慌てて僕も燃え盛る虚天晶へと乗り込んで追いかける。

速い。
とてつもなく速い。
追いつくなど到底できやしない。
これが、僕とアリスの差だ。
圧倒的な強さとその実行力。
しかし、心はそうではない。
そんな事を考えている間もなく、アリスは地表へ、そして、同じく巨大な異能である魔王レギオンへと、その力を向ける。

こんな状況ですら、機体に、そして僕ら自身に刻まれた陰陽心火の刻印は脈動を止めていない。

僕の動きが、自然と鏖魔月蝕石の欠けた挙動を埋める。
アリスの心が、伝わる。
魔王レギオンでは、真の必要悪には足りない。だから、組み上げたプログラムである必要悪の裁定者AI“パンドラ”に、魔王軍の指揮を戻さなければならない。
アリスの平和への願いは、まだ潰えていない。
だから、僕らは共鳴する。

レギオンも、それを感じ取ったのだろうか。
その勢いは徐々に衰えていき、最期には鏖魔月蝕石の魔剣を受けて、静かにその意志の灯りを消した。


ーーーーーー


アリスは魔王をハッキングし、プログラムを書き換えていく。

魔王レギオンだった巨体、そして鏖魔月蝕石。
二体の悪は物言わぬ巨像とかしていたが、それも数分。
プログラムを書き換え終えたアリスが離脱すると、レギオンの躯体だったEXMが瓦解し、散り散りになっていく。

我に返って個々の機体に成り下がった軍勢に追撃を仕掛ける三軍共同戦線を傍目に、僕はアリスに先行して宣言した。

『魔王レギオンは滅んだ。これで残りは烏合の衆となった』

“NUMBERS”のNo.77として、“正義の代理人”として宣言した。宣言とともに、事前に仕込んでいた偽造証拠をデータの海に解放する。これで、レギオンが裏で全ての糸を引いており、魔王グリムはアリスとは別人、殺害動画はクローンを使ったものとして、多少の疑義はあれど、穏便に処理されるはずだ。

これで、NUMBERSであるアリスは、多少の責任を取らざるを得ないとしても、元の居場所を失わずにすむ。

アリスとは、じっくりと向き合う必要があるだろう。
けれど、今も繋がる感覚は消えていない。
僕の想いは、ある程度は解ってくれているのだ。


GoodEnd


エピローグ【End of A(li)ce / 仮初の終わり】


アリスは名前を変えて帰ってきた。その隣にはエミリオの姿があり、しかし、世界を平和にするという大望はまだ燻っている。
これからも戦列の最前で、きっと今までの責任をとり、それ以上の責務を果たし、やがては散っていくのだろう。
それまでは、せめて隣に。


30MMLoA
Lost of A(li)ce Fin.


ーーーーーー


後日談【アリス・ティルヴィング】


アリスとエミリオの物語、そのおしまい。
その決定的な分岐点は、魔王レギオンとの決別と、その後にあった二人の会話になるだろう。

それは、アリスが過去と現在を撚り合わせ、未来を見始めた点でもあり、長く長く続く旅路の始まりでもある。
その会話は、こんな一言から始まった。

「エミリオ。私は何者だと思う？」

それは戦後処理に追われるとある日のイマジナリ・ロストにて、アリスから僕に投げかけられた言葉だった。

『ハハ……また死に損なっちまったぜ。
ホントはここに戻る予定じゃなかったんだが、な。』

NUMBERSのメンバーに向けてこぼした、言い訳のような、泣き言のようなそんな言葉に、一同が思うことはあれど、概ね肯定的に帰還を歓迎してから、アリスはどことなく居心地が悪そうだった。だから、二人きりになった時、何か言われるんじゃないかと漠然と思っていた。そして、この質問だ。

「僕にとって君は君だよ、アリス。でも、そんな答えが聞きたい訳じゃないんでしょ？」

アリスはジト目で睨むが、それも迫力に欠ける。

「私は、最大の企みに失敗した。不完全な必要悪を世界に解き放ち、いたずらに被害を増やし続ける。なぁ、私は悪か？」

「罰が欲しいのなら、世界に向けて叫んでみる？……まぁ、僕もNUMBERSもそんなことを許しはしないけど」
「……そうだろうな。だから、そうはしないさ。ただ、自分の起こした事には、やっぱ責任を取らなきゃならん、と考えてる」
アリスは小さくため息をつく。前までは考えられない光景だ。

「難しいね。それこそ旧魔王軍を狩り続けるしかないんじゃないかな？ついでに他の悪性を刈り取れば、なお良いと思うよ」


ーーーーーー


「……なぁ、なんで私なんだ？」

アリスは改まって問いかける。

「君が戦場で僕を助けてから、僕はその恩を返すために生きてきた。そうするうち、その中にあった好きの気持ちが、欠けた僕を埋めたんだ」

「……それ、例えば戦場でお前を助けたのがクラリスだったら、こうはなってなくね？」
アリスは呆れた顔をした。
「まぁ、そうかもね。でも、現実は現実でしょ？」
そして僕の答えに再び真剣な顔になり、おずおずと口を開く。

「……信じても、いいんだよな？」

当然、答えは決まっている。

「僕の魂を賭けるよ」

「私が死ぬまで、隣にいるよな？」

「その時は僕も一緒だよ」

心は、決まった。覚悟はできた。なら、あとは進むだけだよ。

「ーーー結局、元の私は消えたままだ。あいつが戻ってこられるまで、私は止まらない」

「僕も、一緒に歩むよ」

誓いはここに。結んだら、最期まで解かない。

「………………よろしく、頼むぜ、相棒」

「僕の方こそ、改めてよろしく、アリス」

「ピルグリムもヴェンデッタももうやめだ。これからの私は“ティルヴィング”、負うべき責任の果てまで走り続けてやる」


後日談【アリス・ティルヴィング】終


ーーーーーー


TrueEnd
エピローグ【Rebirth of A(li)ce / 連理の再誕】


そう叫んで、アリスの手を掴んだ。
その瞬間。

「aaaaAAAAAAＡＡＡＡA！！！！」

絶叫が響き渡る。
魂が砕けていくような、悍ましい叫び声に、僕は掴んだ手を離しかけ、しかし、なんとか力を込めて掴み続けた。
その後は一瞬だった。

黒炎が燃え盛り、半ばくず鉄になった鏖魔月蝕石と虚天晶を包み込む。そして、アリスを包む焔が、茨の冠とほつれたマントに変わる。

そのブレた瞳が徐々に正気を取り戻していくと同時、エミリオに対する怒りが、嫌悪が、拒絶が溢れていった。

「お前ぇぇ！裏切るのか！この私を！！もういい！知るか！潰れろ！さっさと消えろ！この役立たずが！」

焔を纏った腕が振るわれ、僕は全身を焦がしながらも、それに耐える。
ここで引いたら、ダメだ。
その一心で、足を前に踏み出す。

「アリス！僕は！君を愛してる！だから……！」

僕の叫びに、アリスの動きが一瞬だけ止まる。
その瞬間、僕は力の限り跳んだ。
伸した手が、アリスにーーーーーーー届いた。

「巫山戯るな！私を邪魔するな！うわぁあ！！」

駄々をこねる子供のように、アリスが喚く。
これも記憶の蓋が開いて、以前の幼い人格と混ざりあったからなのか。
指先が触れて、叫んだ瞬間、アリスの動きが、止まる。


ーーーーーー


私は！
私は誰だ！
私は、私は……！

　貴女はアリス、もう一人のわたし。

焔が艶々と燃え盛る楽園、その真っ只中で、私はわたしと対峙していた。

　お前は、一人目、なのか？消えたんじゃ、なかったのか……？

煌々と燃える炎に照らされたその姿は、私よりもさらに白く、そして痛々しい傷に塗れ、血を流し、けれど微笑んでいる。

　わたしは貴女。わたしの名前は……もう知ってるでしょ？

もう一人のわたしは、いたずらっぽい笑みを見せる。
そして、立ちすくむ私を抱きしめた。

　アリス、貴女はわたしを忘れないで居てくれた。
　だから、わたしはまだこうして存在するの。
　それでね、最期にお礼を言いに来たんだ。聞いてくれる？

私はそれに頷くしかできない。

　わたしは長い間にすり減りすぎたの。
　だから、もう、貴女の一部になるしかない。
　だけど、わたしの気持ちはきっと貴女に託せるよ。
　これまで、たくさんありがとうね。
　わたしの身体を生かしてくれて、精一杯生きてくれて、
　わたしは幸せだったよ。
　だから、ありがとう。

　それとね、アリス。
　わたしは、貴女にも幸せになってほしいんだ。
　それが、わたしの最期のお願い。
　エミリオは優しいよ。
　貴女をずっと大事にしてくれるよ。
　そんな人を、見てない振りしないで、向き合って。
　
そこまで告げたわたしの身体は、もう燃え尽きる寸前だった。


ーーーーーー

『



“これから先は、貴女の生きる時間だよ”



』

ーーーーーー


「ーーーーーーーーーー…………………」

全て、全て、思い出した。

無理やりこじ開けられた記憶の蓋。
そこから得た他人の記憶などではなく、自分の体験した思い出として、悲劇として、日常として、家族も、友人も、片思いだった幼馴染も、失ったモノ、ぜんぶ、ぜんぶ。

アイツが持っていた全てを、思いを、最期の願いを、私は、わたしは、受け取った。

ブレていた何かが、一つの線に収束する。

知らず、涙が溢れる。
ひとつの心に結末が訪れ、そして、それが決壊の始まりになった。実感を伴わずに蘇ったデータでさえ心に多大な衝撃を与えたのに、今回はそれ以上だ。
訳もわからず、楽しいことも、悲しいことも、辛いことも同時に押し寄せ、私はただただ無防備なまま、感情に身を任せた。

その最中、抱き寄せられ、しっかりと抱きしめられていたことが、私を私としてつなぎとめた。

どれくらいの時間が経っただろうか。

変わらずにぎゅっと抱きしめた両腕、その背中に静かに手を回す。

「ーー、ーーーーっ、、」

泣きすぎて、声は枯れてしまった。
身中のナノマシンは異能にあてられたのか、今は動かない。

「……大丈夫、僕が側にいるよ」

安心させるように、頭を撫でるその手付きは、甘く痺れる。
心地よく、沈み込むように、ずっと落ちていきそうな感覚。

あぁ。
これはかつて、味わったことのある、温かなーーーー


ーーーーーー


数分か、それとも数十分か。或いは数刻か。
ともかく、辛くも幸せな時間が経った。

アリスは慟哭の後も、その焔を絶やすことなく、しかし、僕の事を焼くことはなかった。

アリスの異能の種は花を咲かせた。

陽炎曰く、それは黒炎を司る焔精霊の一種であるらしく、アリスが変質した存在そのものを表す異能であるという。
曰く、其は陰の気の精霊、現実と虚構を行き来し、その焔は死してなお彷徨う霊を焼き、死すべき定めの生者を焼く死神。

「汝らは変質した。その身体は人のままでありながら、その魂は既に人ではない。いずれ、魂に引き寄せられて、身体も変化していくじゃろう」

満足げに僕らをみやり、それから損壊していた陰陽の魔神に手をかざす。途端、2機の魔神が燃え上がり、損壊部分が焔に癒やされていく。

「陰陽心火も汝らに合わせて書き換えておいた。さぁ、その力、地表にて存分に振るうがよいぞ」

その言葉に、僕とアリスは互いの目を見て、立ち上がる。

「魔王レギオン……私の考えていた必要悪には成りえねぇ。今なら解る、あれは怨霊だ。あれに任せちゃ、すぐに破綻する」

「彼らを利用しただけになる形で心苦しいけれど、アリスがそう望むなら、僕はそれを助けるよ。一緒に行こう」

その返事を聞くが早いか、アリスは一足飛びに鏖魔月蝕石に飛び込み、溶け込んだ。

その身体は最早人のものではない。機体外装をすり抜けたあとには焦げた衣服が燃えかすのようにこびりついていた。それも黒炎を纏う鏖魔月蝕石の立ち上がる動きに散っていく。
鏖魔月蝕石は地表に向けて飛び出し、僕も燃え盛る虚天晶へと乗り込んで追いかける。


ーーーーーー


速い。とてつもなく速い。
追いつくなど到底できやしない。
これが、僕とアリスの差だ。
圧倒的な強さとその実行力。
しかし、心はそうではない。
そんな事を考えている間もなく、アリスは地表へ、そして、同じく巨大な異能である魔王レギオンへと、その力を向ける。

機体に、そして僕ら自身に刻まれた陰陽心火の刻印は脈動を止めていない。真に繋がった感覚は、今までよりずっと強い。

僕の動きが、自然と鏖魔月蝕石の欠けた挙動を埋める。
アリスの心が、伝わる。
魔王レギオンでは、真の必要悪には足りない。だから、組み上げたプログラムである必要悪の裁定者AI“パンドラ”に、魔王軍の指揮を戻さなければならない。
アリスの平和への願いは、潰えていない。僕らは共鳴する。

レギオンも、それを感じ取ったのだろうか。
その勢いは徐々に衰えていき、最期には鏖魔月蝕石の魔剣を受けて、静かにその意志の灯りを消した。その最中、レギオン自ら光里さんの介入を力ずくで抑えていたのは、本当に驚いた。

アリスは魔王をハッキングし、プログラムを書き換えていく。

魔王レギオンだった巨体、そして鏖魔月蝕石。
二体の悪は物言わぬ巨像とかしていたが、それも数分。
プログラムを書き換え終えたアリスが離脱すると、レギオンの躯体だったEXMが瓦解し、魔王軍共々散り散りになっていく。

我に返って個々の機体に成り下がった軍勢に追撃を仕掛ける三軍共同戦線を傍目に、僕がアリスに目を向けたその時だった。

「ーーーーーーっ！」

鏖魔月蝕石にむけて、刃を突き立てる存在がいた。
ランティス・ヘルダーラント。
その凶刃が、鏖魔月蝕石に沈んでいたのだ。

……なにかスサノオも動いていた気がしたが、うん、多分気のせいだと思いたい。多分、そうだよね、そう思うことにしよう。


ーーーーーー


何故？
その疑問が浮かんだ瞬間、機体を異能の焔が包み込む。
陽炎さん？！
そして同時にコンソールに文字が浮かぶ。

『大丈夫。僕らに任せたまえ、エミリオ君』

そのまま焔が燃え盛り、僕らは消失した。
……NUMBERSベース、イマジナリ・ロストへと。

コンソールには、陽炎さんからのメッセージも飛んできていた。

『
人を使うなら最後まで頼るがよい、この戯け。
この計らいは、あの娘の異能開花の祝いじゃ。
ランティス殿と相談の上、お主らの立場を尊重した謀をした。
どうせお主、また強引な手段しか用意しとらんかったんじゃろ？妾は全てお見通しじゃ、馬鹿者。

最後に、よくぞ乗り越えたな。

また気軽に話しかけてこい。
よいな。
』

怒りつつもニヤッと笑う陽炎さんを幻視して思わず僕も笑う。

ランティスさんからもメッセージが届いていた。
どうやら、僕の用意した偽装データを元にした偽情報がばらまかれ、魔王グリムも魔王レギオンも消失し、僕らは監禁されていたことになるらしい。

これで、NUMBERSであるアリスも僕も、多少の責任を取らざるを得ないとしても、元の居場所を失わずにすむ。
世界から追われることも覚悟していたけれど、ランティスさんに助けられたみたいだ。


ーーーーーー


そして、魔王軍だったものは、アリスによって最後のピースをはめられ、必要悪として完成した。
今回の一件で最大の頭を消失したため、しばらくはハイブは眠り続け、戦場漁りとして行動することにはなるだろう。
表向きは魔王軍は消滅したことになる。
……ただ、いつの日か、レギオンが必要悪の魔王として立ち上がる時は、きっと来るだろう。

願わくば、その時には人が自身の悪性を克服出来ている事を。

そうすれば、彼らは戦わずにすむから。
そうすれば、必要悪への生贄も要らないから。
そのためには、僕はアリスと走り続けなければならない。

アリスとは、これからじっくりと向き合う必要があるだろう。
けれど、今も繋がる感覚は強いままだ
僕の想いは通じた。アリスの願いも、いずれ叶えてみせる。

「おかえり、僕の愛しい人」


TrueEnd


エピローグ【Rebirth of A(li)ce / 連理の再誕】


アリスは名前を変えて帰ってきた。その隣にはエミリオの姿があり、それまで抱えてきた焦燥も死人である自認も薄れていた。
よく言えば丸くなり、悪く言えば劣化。
これから、今までの事の責任は取っていくのだろう。
しかし、そのつがいは幸せそうに見えた。



30MMLoA
Lost of A(li)ce Fin.


ーーーーーー


後日談【アリス・エリシャ・フローレス】


アリスとエミリオの物語、そのおしまい。
その決定的な分岐点は、魔王レギオンとの決別と、その後にあった二人の会話になるだろう。

それは、アリスが過去と現在を撚り合わせ、未来を見始めた点でもあり、長く長く続く旅路の始まりでもある。
その会話は、こんな一言から始まった。

「エミリオ。私は何者だと思う？」

それは戦後処理に追われるとある日のイマジナリ・ロストにて、アリスから僕に投げかけられた言葉だった。

『ハハ……また死に損なっちまったぜ。
ホントはここに戻る予定じゃなかったんだが、な。』

NUMBERSのメンバーに向けてこぼした、言い訳のような、泣き言のようなそんな言葉に、一同から叱責されつつも、概ね肯定的に帰還を歓迎してから、アリスはどことなく居心地が悪そうだった。だから、二人きりになった時、何か言われるんじゃないかと漠然と思っていた。そして、この質問だ。

「僕にとって君は君だよ、アリス。でも、そんな答えが聞きたい訳じゃないんでしょ？」

アリスはジト目で睨むが、それも迫力に欠ける。

「私は、最大の企みに失敗した。不完全な必要悪を世界に解き放ち、いたずらに被害を増やし続ける。なぁ、私は悪か？」

「罰が欲しいのなら、世界に向けて叫んでみる？……まぁ、僕もNUMBERSもそんなことを許しはしないけど」
「……そうだろうな。だから、そうはしないさ。ただ、自分の起こした事には、やっぱ責任を取らなきゃならん、と考えてる」
アリスは小さくため息をつく。前までは考えられない光景だ。

「難しいね。それこそ旧魔王軍を狩り続けるしかないんじゃないかな？ついでに他の悪性を刈り取れば、なお良いと思うよ」


ーーーーーー


「……なぁ、なんで私なんだ？」

アリスは改まって問いかける。
「君が戦場で僕を助けてから、僕はその恩を返すために生きてきた。そうするうち、その中にあった好きの気持ちが、欠けた僕を埋めたんだ」
「……それ、例えば戦場でお前を助けたのがクラリスだったら、こうはなってなくね？」
アリスは呆れた顔をした。
「まぁ、そうかもね。でも、現実は現実でしょ？」
そして僕の答えに再び真剣な顔になり、おずおずと口を開く。

「……信じても、いいんだよな？」

当然、答えは決まっている。
「僕の魂を賭けるよ」
「私が死ぬまで、隣にいるよな？」
「その時は僕も一緒だよ」
心は、決まった。覚悟はできた。なら、あとは進むだけだよ。

「ーーーーーー私の中の一人目な、エリシャ・フローレスって名前だったんだ。エリシャは……普通の女の子だった」

アリスは儚げな視線を、虚空に向けた。

「我が事ながら、普通の女の子だったよ。平凡だった。かわいいものが好きで、幼馴染のことを意識していて、両親に可愛がられてた、どこにでもいるような女の子だ」

「それが、ある日突然、テロに巻き込まれて、奈落の底に転がり落ちていった。その後はもうボロボロさ。それこそ、私が生まれちまうほどに追い詰められ、わたしは殆ど消えた」

「私は、そんな悲劇を無くしたい。それが身に余る望みだって解ってる。今回の一件で、やっぱり独りじゃ足んねぇって実感した。でも、お前とならーーー」

アリスは、視線をまっすぐに僕に向けた。


ーーーーーー


「一緒に世界を変えていこう。少しでも、出来ることを、手の届く範囲でも、偽善でも、私はお前となら何処までも行ける」

あぁ、そんな瞳で、言葉で、心で伝えられたら。

「僕も、一緒に歩むよ」

誓いはここに。結んだら、最期まで解かない。

「………………よろしく、頼むぜ、私の片翼さん」

「僕の方こそ、改めてよろしく、アリス」

「ピルグリムもヴェンデッタももうやめだ。私はアリス・エリシャ・フローレス。本当の名前を取り戻したんなら、ちゃんとそれを道標にしねぇとな」

その笑顔を、僕は生涯忘れることはない。


後日談【アリス・エリシャ・フローレス】終







ーーーーーー



【月蝕焔魔(ルクス・ホロワ)】
アリスが異能によって変質した虚黒炎の精霊の名称。
死神であり、位相変遷と蝕の黒炎を司る。

【瑞星天魔(ネガ・クロワ)】
エミリオがアリスの異能に追随して変質した星の精霊の名称。
守護天使に類するモノだが、陰の気によって負の神格に変質している。


ーーーーーー


【無垢なる悪性(デザインドアリス)】
アリスの体細胞と幻獣計画の研究成果とナノマシン、月蝕石AIである“セレネ”のコピーデータ。そこに多分な悪意と僅かな平和への願いを込めて作られたクローン強化人間群。


ーーーーーー


【欠落せし魂の軍勢(レギオン)】
とある幻獣計画の被検体から産まれたがん細胞の如き存在。異能を求め、渇望し、欠けた自己を補完するために奔走したが、最期には潰えた。
その瞳には、最期に何が映っていたのだろうか。    </description>
    <dc:date>2022-07-09T12:30:55+09:00</dc:date>
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    <title>No.1</title>
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No.1

名前:アリス・ピルグリム・ヴェンデッタ(旧)
　　　→アリス・エリシャ・フローレス(現行)

コードネーム:ピアレスエース

機体:ルクサリア・ネビロス

捜し物:世界平和、強さ

説明:
ジャンク屋グリムシェイドの調達班隊長。
黒髪に白メッシュ、白すぎる肌と紅い眼が特徴のボーイッシュな少女。服装は赤Tシャツに黒パーカー、ヘアピン。
ナンバーズへは30MMIVにおけるグロリアのアナザーゲートドラゴン事件後に加入。
性格は好戦的。考え無しではないが、無茶や無謀を厭わない。時折精神論を振りかざすが、自身の直感に基づき、本当に無理筋であれば退く。
後述の出自からファーストネームで呼ばれるのを嫌い、その事を知っていてそうする者には銃を向けることさえある。
ナンバーズではコードネームでピアレスエースを名乗り、周囲からはエース、No.1、アイン、ピルグリムなどで呼ばれる。

同出自から強さを渇望しており、強者との戦いでは冷静さを欠くことがある。
能力・特記:
生体改造適合済み。機体操作性を高めるための脊椎直結接続プラグと自己修復・機体連動ナノマシン。
出自不明。連合傘下の紛争に巻き込まれ、家族と人格を失う。今の人格は後から出来た第二人格であり、今の名前は保護施設でつけられたもののため、自身の名前ではないという認識がある。

その後、NUMBERSでの活動を経て、災禍の神から異能を頂き、紆余曲折ののちに、必要悪の魔王を目指して世界に宣戦布告をするも失敗。エミリオの計略によって過去を取り戻し、自殺的な内心は安定化を見せた。

そのため、名前を現行のものに変更し、アリスのファーストネームで呼ばれることについてもタブーではなくなった。

【月蝕焔魔(ルクス・ホロワ)】
アリスが異能によって変質した虚黒炎の精霊の名称。
死神であり、位相変遷と蝕の黒炎を司る。


関係者:
グリムシェイド社調達班
グリムシェイドは零細ジャンク屋であり、望月重工の完全子会社。社長はレオン・グリムシェイド。アリスとクラリスは望月重工の孤児保護施設にて知り合った。ビアンカは望月重工より託された出自不明の少女。

東雲竜貴(シノノメ タツキ):
調達班副長。茶髪、メガネでカジュアルジャケット。設計電算技師にしてパイロット。見た目に反して少々お堅い女性。

クラリス・望月・ハンマーヘッド:
調達班切込み隊長。青みがかったブロンドのロングヘアで、片目が隠れている。アリスと同年代の妹分。

ビアンカ・マギアマキナ:
調達班狙撃手。ピンクがかったブロンドをツインテールにまとめたお嬢様。

ドロシー:
グリムシェイド社長秘書AI。マテリアルボディがあり、EXMも操縦できる。シルバーブロンドに十字が刻印された眼球、長い耳、瓶底メガネが特徴。

望月重工:
グループを成す軍事企業体。連合傘下で機体開発を行う他、孤児の保護と保護施設の運営なども行う。また、連合傘下組織として独立治安維持部隊をもつ。現在のパイプ役は烏月晴嶺取締役。

エミリオ・ゴールドスミス:
元・治安維持部隊隊長で、現在は魔犬部隊と呼ばれる次世代汎用試験機の運用部隊隊長の少年。かつての上司で、今は恋人。

天廻綾津日神・陽炎：
異界から降臨した災禍の神格にして、アリスとエミリオの異能のあるじ。アリスに異能の種を与えて以降、その適性に目をつけ、気を配っていた。ポルタイガーたちの守護者でもある。



特記事項(詳細情報)


『アリスについての詳細』


『灰のように真白に！綺麗に平らげるのが私のプライドだ！』

名前なき復讐者。戦争孤児が少年兵としてオンボロのエグザマクスに放り込まれ、そして敗戦濃厚となった際に用済みとされ、自爆させられた経歴をもつ。その際、自爆装置が半端に爆発し、半死半生を彷徨ったが、望月重工の治安維持部隊に保護され、奇跡的に生還。望月重工の保護施設を経由して治安維持部隊に配属されるも、気性の荒さと度重なる服務規程違反により除隊処分、その後伝手をたどってグリムシェイドに潜り込む。その頃のグリムシェイドはまだ調達部隊を組織できておらず、いわゆるスカベンジャーだったが、彼女の加入以降、積極的な調達により業績向上に向かった。

年齢は不詳で、登録年齢は身体付きなどから推測した数値。アリスの名は望月重工の保護施設でつけられ、ピルグリムとヴェンデッタは自称のため、本当の名前は不明。アリスと呼ばれるのを嫌い、リーダーやピルグリムと呼ばせる。

パイロット技能はすこぶる高く、高機動機体を難なく乗りこなす。弾をばら撒くのが性にあっており、アサルトライフルを好んで使用し、補完的にレーザーライフルやミサイルを携行する事が多い。近接戦闘の堪は悪くないが、天才というほどではなく、残弾がなくなった際のお守り程度でマテリアルブレードを持ち合わせるのみだったが、SCAS搭載とともに近接格闘戦もこなすようになる。単機で戦場を駆け抜け、生き残ってきたプライドがあり、生き汚く、しぶとく、がめつい。様々な強敵と戦い、生体改造を施してまで、実力を限界まで引き上げようとしている。

神無冬舞という男に因縁があり、復讐のためにその影を追い始める。その際、ナンバーズという組織の事を知り、復讐の助けとなれば良いと思った末に加入を申し出た。



『ジャンク屋グリムシェイド』


とある都市の外れに居を構える零細企業。

社長はレオン・グリムシェイド。
戦場から鹵獲・拾得した機体やパーツを独自に改造して売買を行い、経営している。望月重工が密かに出資しており、違法すれすれだったり試作品だったりのテストを行わせているとも言われているが、実際には完全子会社であり、望月重工役員の烏月晴嶺がパイプ役として連絡を取っている。

元々は社長が縁故のある技師を集めた技術者集団で、変わった装備などを作らせるための望月重工の完全子会社である。そのため、元々ピーキーなパーツが多く、売り物にもならないで死蔵されており、それらを上手く使いこなす調達部隊とは相性が良かった。

人員構成=社長、秘書AI、技師と整備士20名、調達部隊4名の計25+1。



『機体変遷』

ジャンクアルト(狙撃仕様)
↓
ジャンクラビオット(エース仕様)
↓
ラビオット改“スノウホワイト”
↓
スノウホワイト・フラグメント(30MMIV参戦機)
↓
スノウホワイト・ロストハート
↓
月蝕石(30MMHowling参戦機)
↓
煉獄月蝕石
↓
鏖魔月蝕石(30MMNF、30MMLoA時搭乗機)
↓
ルクサリア・ネビロス(現行機)


『機体説明』

◆ムーンクォーツ/月蝕石

ジャンク屋で産まれたアリス専用の機体。全ての光を呑み込む影。
アヌビスをモチーフとし、オリジナルのパニッシャーフレームを基とする。並のエグザマクスの倍の機体身長があり、高機動機体の極致として様々な機能が盛り込まれている。

武装はスノウホワイト・ロストハートから受け継がれたアサルトライフル“モータルガーネット”、レーザーライフル“メルティキス”を改修し、腰にマウント。バランサーを兼ねたテールブレイド。元々キャノンだった大型ツインブースターは、背後のみと限定的ではあるが、射撃武器として使用可能。魔砲杖“ギルティフェザー”はマクシオンの魔法兵装を利用したもので、魔導結晶をエネルギー源として、任意方向にホーミングする光束を放つ。光束の射程・威力ともに調整可能だが、結晶のエネルギー容量の関係上、弾数は多くない。連接剣“ブラッドクレセント”はアサルトエッジを円弧状に連ねた連接剣。背部には2連装ミサイルポッドを2基設置。

ゲート発生を阻害する機構が備えられ、ごく短時間かつ機体付近のみにゲート発生阻害フィールドを展開することができるが、出力の問題で次元切断防御程度が限界である。

全体的にスリムな構造だが、フレームはジャンク屋機体の中でも随一の強度があり、アリスの足癖の悪さでも壊れる事はない。背部スラスターと魔導結晶を利用した新動力炉により常時飛行運用も可能。魔杖杖の全距離射撃適性と部分的な狙撃補助機能により、狙撃も行動選択肢のひとつとなった。魔砲杖の狙撃、ライフルによる中距離戦闘、ブレード類と徒手格闘による近接戦闘を高機動でカバーする事で、距離を問わず一定の戦果を上げられるハイエンドの汎用機。


◆ムーンクォーツ・ヘル/煉獄月蝕石

リズリット東雲博士に焚き付けられたアリスが改良案を練り、グリムシェイド社技師たちが奮起して改修された月蝕石。

基本的な方向性は変更がないが、明確に朱天・絶火を意識して性能向上と武装追加更新が行われた他、パイロット制御が困難になるほど複雑化した機体専用のAIが開発・搭載された。

AI名称はセレネ・ヴェンデッタ。アリスの生体データと精神性を元に、シンクロするように調整されたある意味分身。アバターは純白蒼眼のアリスだが、性格は冷静沈着に設定されている。

具体的な改修としては下記の通り。
機体本体=追加動力炉、追加装甲板、アームドウィングユニット追加、ブースタ・スラスタ追加、構造最適化、電磁パルスフィールド装甲、シンクロコネクトアーマーシステム。
動力炉、ブースタ・スラスタにより機動力増加。ウイングユニットにより、同時使用可能兵装数が増加。
電磁パルスフィールド装甲により外部干渉電子戦防御が増加。
シンクロコネクトアーマーシステムにより機体操作性が増加。

SCASと略されるシステムは、操縦者の生体データを読み取り、機体を意思で動かすためのもの。また、高機動戦闘のためのG対策も追加されており、操縦者を包み込むような操縦席が特徴。生体データを読み込むには電極による読み取りが想定されているが、これにはシンクロ率の上限があり、生体改造による脊髄インプラントを用いたハイシンクロ操作であれば人機一体の操作性を得ることができる。

兵装=
バスターレーザーライフル:威力改修
ブラッドフレアウィング:新設。バイロン兵器構造を模倣、改造した大型ウイング状複合ウェポン。
魔砲杖“ギルティフェザー”:威力・制御性改修
連接剣“ブラッドクレセント”:制御性改修
2連装ミサイルポッド:威力・制御性改修
アサルトライフル:威力・制御性改修、フリーズバレット対応
レーザーライフル:威力・制御性改修
テールブレイド:制御性改修
フリーズミスト散布機:新設。フリーズバレットを改良・流用した兵装。自機周辺に超小型ロイロイドローンを散布し、接触した機体などの回路をウィルスにより侵食、機能停止に追い込む。また、ドローンの中にはデコイも含まれ、敵機レーダーを撹乱する。
ヒートチャージブレイド:機体放熱を集約、火力に変換する溶断ブレイド。使いどころを間違えなければ高火力だが、場合によってはマウントごと溶解する。対朱天・絶火を意識しており、このブレイドによる攻撃は、熱と斬撃2種類の威力を伴うため、たとえ刀身が切られようと熱波は防げず、熱を切ればブレイド本体が残る。現在開発中。
短距離ゲート発生機:次元切断防御、緊急回避、奇襲など幅広く使えるゲート発生機。著しく燃費が悪く、このエネルギー源凄まじい機体ですら数回しか使用できない。

操縦者:シンクロコネクトアーマーシステムを利用する際、ハイシンクロ操作には生体改造による脊髄インプラント接続が必要。また、シンクロ率を極限まで高め、機体と一体化、思考加速を実行するモードがあり、コマンド名称を【SCASバースト】という。かなりの高負荷を負うことになるため、時間制限解除セーフティがある。


◆ルクサリア・ネビロス
獣騎士
Lux-Aria Nebiros

ルクサリア・フレームのうち、近接格闘に重きを置いた機体。
錆色の赤を纏う、アヌビス型頭部を有する騎士。
支援AIは鏖魔月蝕石からサルベージされたセレネが続投。

異形腕“ソウル・グラスプ”、大型鋸剣“グラトニー・サーベラス”、獣頭鎧“キメラスパイク”、加えて6門の巨砲、ウィルスインジェクタストレージ、テールユニットを携える異形。

キメラスパイクはゴート、ユニコーンの2種で、可動式。特にユニコーンの角はブースタと合わせると凄まじい威力となる。
ショートレンジと侮ると、痛い目を見ることになるだろう。

異形腕にはそのサイズに見合うスモールシールドがついており、そのスパイクは敵の攻撃を鋭く退ける。

脚にはシールドとコンバットナイフが仕込まれている。

高機動高出力機体で、ブースタ性能は細かく激しく吹かす事に向いたものを選定されており、巨体にも関わらず人間離れした挙動を見せる。
加えて、火器をブースタ代わりに放つこともあるようだ。

鋸刃剣による剣術、鋸を用いた武器破壊や、異形腕による掴み、投げ、長い四肢や頭部、肩スパイクを用いた肉弾戦、テールユニットによる奇襲を得意とする。

射撃戦が苦手というわけではないため、マウントから両手持ちした火器による中距離戦闘も、残弾数は限られるが、得意分野である。

ウィルスインジェクタは極小ロイロイ群体を媒介とした機器類侵食型の兵装。電子戦仕様機体でも時間があれば制御を奪う。

その他、電磁パルスフィールド発生機による防御機構、ゲート発生阻害装置も搭載できるが、オミットされている。

【ルクサリア・フレーム】

魔王レギオンが設計・建造した機体群の総称。“地獄運び”たちや月蝕石を始めとする魔石シリーズ、各所のエースたちのデータを参考に、アリスの設計を模倣して作られた。

現状、プロトタイプであるアルミラージ、アリス機であるネビロス、エミリオ機であるメフィストが確認されているが、他にも隠されたハイブで眠っている可能性がある。

魔石シリーズ機体ではあるが、他の魔石シリーズがある程度の汎用化を目論んでいるのに対して、ルクサリア・フレームは完全にワンオフ機体であり、共通構造を持ちながらも、全く別種の機体が並んでいる状態である。

そもそもアリス・エミリオのための建造であったと考えられ、3機以外に見つからないのも、のちの“新型・地獄運び”の布石だったが、そこに至らなかったからかもしれない。

機体群の特徴としては、獣状頭部、痩身巨躯かつ強固なフレームワーク、特徴的形状をした脛が挙げられる。

なお、そのフレーム形状ゆえか、機体姿勢は人間でいう猫背状になっているため、その挙動も少々癖がある。

いずれの機体も飛翔能力があり、高機動高出力型となっている他、システム面の共通項として【SAS】を搭載している。例外として、ネビロスは【SCAS】となる。

飛翔能力は、常時空戦を意識したものではなく、立体機動をその根幹とする。どちらかといえばブースタで空中を駆けるイメージで、長距離航空を想定するのであれば、別の飛翔ブースタを設置することを考慮すべきレベル。

この機体群は機動性を重視しており、装甲はかなり少ない。そのため、じゃじゃ馬な機体を操縦するパイロット技能が必要かつ、的確な回避能力を強く求められる。    </description>
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