7-040

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7-040」を以下のとおり復元します。
89 名前:1/3 投稿日:2006/07/11(火) 00:07:36 
擁州の平原を一人の男が爆走していた。その爆走している男、楊儀の体力、そして疲労は既に限界に達していた。何故なら彼は開始地点の洛陽からここまでずっと走っているからだ。 
だが彼は一向に止まる気配はない。何かに怯えたような表情で擁州を北へと爆走している。 
その理由はこの殺し合いが始まった直後に遡る。 
ゲームが開始され一人、また一人と参加者が荷物を受け取っていくなか一人の男の名に楊儀は反応した。 
「魏延文長」 
名前を呼ばれ立った男。かつて自分が蜀に謀反を起こしたと伝え、その後、自分の目の前で馬岱に切られた男を見た。 
鞄を受け取りながらきょろきょろと辺りを見回している魏延と目が合った。その瞬間、魏延が凄惨な笑みを浮かべた気がし、楊儀の背筋が凍りついた。 
その後、魏延が誰かを見た後に出てから、自分の番が来るまで陽儀の思考は、恐怖により停止していた。 
その後名前を呼ばれ、鞄を手にした後、楊儀は他の蜀の武将が集まっているだろう成都を目指す事にした。 
そして城でて数分後、変わり果てた王平の姿を見た。 
「ひどい…ここまでされては誰だかもわからん。誰がこんな事を…」 
そう言った瞬間に楊儀の頭の中で魏延が浮かべたあの凄惨な笑みが浮かび上がった。 
(次は自分が殺される…) 
無残な姿で転がっている死体が自分に置きかえられた脳裏に浮かぶ。楊儀の足は自然と北へと向かっていた。 
(私とした事が!あの鋭い男なら大体の蜀の者が仲間を求めて益州に来る事を読んでいるに決まっているじゃないか!とにかく、別の所に逃げねば…!) 
そして全速力で走る事数時間、現在に至る。 

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90 名前:2/3 投稿日:2006/07/11(火) 00:08:16 
既に走れる筈のない体を生への執着と恐怖と気合だけで引っ張ってきたのだ。だが、それもここまでだった。何時間も走り続けた足がついに断末魔の悲鳴を上げた。 
足に力が入らなくなり楊儀は前のめりに転んだ。 
「げほ、げほ、オエェェェェ…」 
酷使してきた体の全てが悲鳴をあげ、楊儀は嘔吐し、地に倒れ伏す。 
それでも楊儀は逃げるように這って前へと進んでいく。 
「嫌だ、死にたくない、嫌だ、あんなふうになるのは…」 
同じ言葉を繰り返しながら楊儀は前へ前へと進んでいく。そしてふと前方を見た陽儀は嬌声を上げた。 
「おお、小屋だ。あそこなら身を隠せる」 
ガタが来ている体を引っ張りなんとか小屋に入り込み、厳重に鍵を閉めた。 
「こ、これで、大丈夫なはずだ…」 
その瞬間、楊儀は倒れこんだ安心した事もあり今までの疲労が一気に襲ってきたのだ。 
「そういえば、まだ支給品を確認してなかった…今の内に確認せねば」 
必死で意識を留めながら鞄を開けると中には銀色の四角い平たい箱と二本の黒い線が付いた物が入っていた。 
「…何だ?これは?」 
付属の説明書があったので読んでみる事にした 

これはMDウォークマン。中には朕の選んだ曲が入っています。疲れた時にでも聞いてね。操作方法は下に書いてあるからby献帝 

楊儀はよくわからなかったようだが、自分は今疲れている。まさに今使うべきと判断し、説明書通りに、イヤホンをセットし、スイッチを押すとある曲が流れてきた 


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91 名前:3/3 投稿日:2006/07/11(火) 00:10:11 

踏み切りの側に咲く コスモスの花 揺らして 

貨物列車が 走りすぎる そして夕日に消えてゆく 

十四の頃の僕は いつも 冷たいレールに 耳をあて 

レールの響き 聞きながら 遥かな旅路を 夢見てた 

思えば遠くへ来たもんだ 故郷離れて 六年目 

思えば遠くへ来たもんだ この先どこへ 行くのやら 

歌詞にはところどころ意味がわからないところがあったが、まるで自分の心境を表している様に聞こえ、楊儀は一筋の涙を流し、深い眠りについた。 

@楊儀【MDウォークマン】(疲労困憊、熟睡、体はまともに動かせません) 
※現在擁州、とりあえず益州から離れたい 
MDにはまだ曲が入ってます。一曲目は海援隊より「思えば遠くへ来たもんだ」 

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