19 名前:無名武将@お腹せっぷく 投稿日:2006/07/06(木) 14:18:33 誰かの思惑に乗せられるのは面白くない。 だが、己の才覚を試せるというのは悪くない。 ザックに手を突っ込めば冷たく重い銃の感触。 曹丕は唇を歪めるようにほくそ笑む。 「とうさま!」 自分を父と呼ぶ幼い声に曹丕は弾かれたように顔を上げた。 荷物を受け取る人々の波をかき分け、小さな人影が一心に曹丕を目指してやってくる。 「とうさま!とうさま!」 曹丕の腕に無邪気に飛び込んできたのは、しかし彼の息子ではなかった。 末の弟、曹幹。 曹幹の小さな背に背負われたザックからは小首を傾げた鳩が顔を覗かせている。 四つの無垢な瞳に見つめられ、殺戮ゲームへの暗い欲望が急速に萎えていくのを感じた。 その柔らかな髪を撫でてやりながら、曹丕はいつかも言った言葉を繰り返した。 「…とうさまではない。私は、お前の兄なんだよ」 《パパじゃないよお兄ちゃんだよ/2名》曹丕【銃器?】曹幹【白い鳩】 ※困惑中。まだ城の中なので入り口付近の騒ぎにも干禁にも気づいていません