7-226

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7-226 - (2007/11/17 (土) 19:34:09) のソース

358 名前:1/2 投稿日:2006/09/24(日) 14:24:11 
予州東部、汝南城近くの高地。。 
劉備玄徳は、Uターンをくらった挙句にこんな所まで南下させられていた。 
「だって仕方ねえだろうがよぉ」 
それに士元なら、幽州が禁止区域になってもどこか自分に縁のある地で待っていてくれるだろう。関・張の義兄弟達もしかり。 
「……そういや子竜の奴は何やってんだかなあ」 
今は天を仰ぎ、頼れる仲間を想うしかない、それくらい恐怖の体験を劉備はした。 

冀州に入り、平原で合流を図ろうとした頃。 
劉備は見てしまった。あの男が『我々』を狩りにきていることを。 

呂布。 

平原の城の城壁にて外を見ていた時、視力には自信のある眼がその姿を捉えた。 
その陰に隠れた驢馬男の姿までは視認できなかったが、天下無敵のあの男が、闘気全開で足を向けていた。そう、城に。 

コ、コッチヘムカッテイル。 

劉備が仲間との合流を諦めてまで反対側の門から逃げ出すのに、理由は十分だった。 
「だってあいつ、完璧に隠れてる人間でもちょっとした空気の流れだかで見つけちまうんだぜ? すにーきんぐみっしょんどころじゃねえよ」 
せめて銃があればまだ良かったのだが、生憎手元にはまだ慣れていない仕掛け棍と調味料だけ。 
義兄弟達の誰かと二対一でようやく五分の相手に、自分独りで敵うとも思えなかった。 



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359 名前:2/2 投稿日:2006/09/24(日) 14:28:56 
士元達なら、まあ遭遇戦以外なら策で何とかしてくれると思いたい。 
義兄弟達なら、二人揃っていれば何とか五分以上で戦えるはずだ。 

そう思わなければ、やっていられない。別働隊も機を読んで、激戦区の冀州を脱してくれると信じたかった。 
「しかし、ほとんどたらればばっかりじゃねえか」 
何だか悔しいので、李典棍の練習でもすることにした。 

小一時間も武器と向き合えば、大体のことはわかる。 
理解能力は高祖からの遺伝だ。 
そして、自分ではこの武器を最大限に活用できないことも理解する。 
武芸は平均よりは上だろうが、せいぜい最大を100としたら75がいっぱいいっぱいだ。得物の雌雄一対の剣さえあればまだマシだが。 
「闘うなら使い方次第、か。やっぱ俺はあの銃ってのを欲しいよ」 
あれなら、さほど武や技の差はでまい。 
だが黄忠や甘寧みたいな達人だと、やはり上手く撃てるんだろうが。 

「つー。しっかしよぉ」 
見晴らしのいい高地に胡坐をかいて座り、劉備はごちる。 
「なんて理不尽だい。ちっくしょー、見てろよ洛陽め」 
再興しようとした漢が、なぜああなったのかは皆目検討もつかない。 
だがこの男はこの男なりに、生以外のことにも闘志を燃やしているようだった。 


「……そのためにも、まずは皆と合流しないとな」 

@劉備【李典棍、塩胡椒入り麻袋×5】 
※予州汝南・中牟付近。場合によっては新野に向かいます。 
※「親子の面影+α」との合流を最優先。勘は絶好調? 
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