第7回三国志バトルロワイヤル ログまとめ内検索 / 「7-020」で検索した結果

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  • 7-020
    38 名前:無名武将@お腹せっぷく 投稿日:2006/07/08(土) 14 56 22 よくはしゃぐ、元気な獲物だった。 一発目は外れてしまった。 逸れたその弾丸は一人の忠実な臣下の頭とその主の青い瞳を抉ったが、それは彼の知るところではなかった。 もし知ったなら彼は幸せそうに微笑んだだろう。それは何よりでした、と。 あるいは悲しそうに笑ったかもしれない。殺せたのは一人だけでしたか、と。 獲物は必死で走っていた。彼の唇は優しい微笑を形作る。 昔から、逃げ足だけは早い方だった。 でもいけません、このライフルの射程から逃れるためにはもっともっと頑張って走らなければ。 それを許す私ではありませんけれど。 さて、じっくりと狙いをつけなければ。 空の箱のお礼に、貴方に死を贈りましょう。 黒光りする銃身とガラス玉の瞳が、鈍く輝く。 私は漢室最後...
  • 7-050 まけるな諸葛瑾
    119 名前:まけるな諸葛瑾 1/2 投稿日:2006/07/12(水) 16 34 34 半泣きで爆走する諸葛瑾。 朱桓らに武器を奪われ(7-037) 禰衡に襟首掴まれ(7-048) 踏んだり蹴ったりである。 もうとにかく必死。走る。逃げる。 進行方向には子供を抱えた男。(7-016) もしやあいつも何か企んでいるのでは?! 慌てて進行方向を変えたその瞬間。 パァン! 「ひええぇ!」 銃声が響いた。震え上がる諸葛瑾。 潜んでいた狙撃手(7-002)は7-016を狙っただけで 彼を狙ったわけではないのだがそんな事は知る由もなく。 ドンッ! 慌てて逃げた先でぶつかったのは捻り鉢巻も勇ましい呂蒙。(7-026) 「あっ、子瑜どの!」 120 名前:まけるな諸葛瑾 2/2 投稿日:2006/...
  • 7-024
    47 名前:1/7 投稿日:2006/07/09(日) 01 42 20 鞄を受け取り城を出る最中、楽進はこれからどうすべきかを考えていた。 この殺し合いの中、自分は何をすべきか。今までと同じように主君曹操の為にこの武を振るうか、 (それとも、自らの命を第一とし、この身修羅と化し、己が主君すら切って捨てるか…) そんな考えが浮かんだ事に、ふと笑みが漏れた。そのような考えは、常に引いてはいけない一線にその身を置き、曹操軍の一番槍として闘ってきた楽進にあるまじき考えだからだ。 (我が身我が武は、曹操様をお助けする為にあるような物だ。そのような考えはこの楽進の考えではない) ならばこの後どうするかも、自然と見えてきた。 (まずは身を隠し、この城の前にて殿、もしくは夏候惇殿や夏候淵殿と合流し、今後の方針を決めればいい。) そう決心し、城から出ようとした楽進は足を止め...
  • 7-021
    41 名前:無名武将@お腹せっぷく 投稿日:2006/07/08(土) 22 02 02 城の付近から少し歩いたとき、どこか遠くから声が聞こえた。 悲鳴、怒号、笑い声…この空気は確実に参加者達の精神を蝕んでいるのがわかる。 「狂ってる」 そう呟いた途端、スコップの冷たくて重い感触がいやに不快になった。 果たしてこの金属の塊で身を守ることはできるのだろうか? …いや、守るのは自分の身だけでは無いかも知れない。 それに、何かあればこれで他の者の肉を抉ることにもなるかも―― そう思えば一層この武器が忌々しく思えるが 武器に対する思いはこの世界に対する思いでもあることに禰衡は気付かなかった。 「(孔融の行きそうな所を目指すか、どこかに居る適当な奴に聞くか。)」 あたりが薄暗くなってきた。これ以上ふらふらしていては危険かもしれない。 「(人は信用...
  • 7-026
    55 名前:1/4 投稿日:2006/07/09(日) 11 03 11 そう、あれは俺が知恵の重要さを知った三日後だったか――― ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「なあ子敬ィー。何か天気いいしさあー。一日ぐらい勉強しなくたってさあー。  何か今日は乗り気じゃあないんだよー。槍の素振りしようぜェー」 「あのね子明。貴方はりっぱだ。『知恵の重要さを知った、俺に勉強を教えてくれ』なんて  なかなか言えることじゃあない・・・そして『史記』だってちゃんと覚えたじゃあないですか・・・。  教えたとおりやればできます、あなたならできるんですよ・・・。  いいですか、『国士無双』は誰です?」 「国士無双は、韓・・・韓、えと・・・韓信?」 「そうッ!やっぱりできるじゃあないですか!  もう楚漢戦争の勝者なん...
  • 7-027
    59 名前:無名武将@お腹せっぷく 投稿日:2006/07/09(日) 16 20 09 ふと我に返ると手が血で染まっていた 「なぜだ・・・私は狂ってしまったのか?」 私が狂い始めたのは、あの男と数刻前に出会ってからだ 仲間との絆を引き裂いた男、曹孟徳に! 奴と目が合ったとき、手にある残鉄剣が熱くなった …それからの事は覚えていない だが、見覚えのない本を持っているという事は奴を殺して 支給品を奪ったという事に間違いはないだろう そして、この剣は呪われている だが捨てるわけにはいかない。唯一の武器なのだから 「孔明、士元。俺とお前らは親友だよな・・・また昔のように語り合えるかな?」 @徐庶[精神不安定]【斬鉄剣・首輪解体新書?】 ※通り魔化は治まったようです。  曹操を殺したと思っていますが、実際は 54で程普を斬っただけです...
  • 7-029
    63 名前:1/3 投稿日:2006/07/09(日) 21 01 03 「っは、はぁ、はぁ、……はぁ……」 足ががくがくしてもうこれ以上は走れない。 彼は倒れこむように座り込み、近くの木に身を預けた。 息が整わない。血の色が目の前をちらつく。 あれが。あれが呂布か。 自分の生きた時代には既に伝説となっていた猛将。 己が国にも猛将、勇将と呼ばれる存在は数多く居たし、自分もその末席くらいには名を連ねているつもりで居た。 桁が違う。 ―――あれはそんな生易しい言葉で表現できる存在じゃない。 気迫が違う。 ―――自分が何人束になっても勝てるとは思えなかった。 世界が、違う。 ―――まさに声を掛けようとしていた孫呉の仲間、呂範が目の前で斬り殺されたと言うのに、 ただひたすら逃げる事しか出来なかった。 それが恥ずかしいとさえ思えない。...
  • 7-028
    61 名前:1/2 投稿日:2006/07/09(日) 18 19 06 見事な満月だ。 美しいが同時に恐ろしさも感じさせる月だ。 妙に月を近くに感じるからだろうか。重量感というか圧迫感というか、そんなものがある。 陳羣の記憶は徐々に鮮明さを取り戻しているようだったが、 郭嘉の思考は逆にどんどん霞がかかってきているような気さえしていた。 「貴方は、北への遠征中に亡くなられましたから…  北へ拘りを感じるのも、そのせいなのではないですか?」 そう言う陳羣も記憶がはっきりしているのはまだ若かった頃までだ。 「へえ、俺ってやっぱり長生きできなかったんですね」 自分の人生さえ茶化しているような郭嘉の返答に陳羣はムッとする。 「真面目に聞いてください」 「や、真面目ですよ?  ただ自分の死に様を人から聞くってのも妙な話だなって」 確かにそうだ、...
  • 7-023
    46 名前:無名武将@お腹せっぷく 投稿日:2006/07/09(日) 01 24 16 運が良いときは、恐ろしいほど良い事が続くものだ だが、悪いときは何をしても裏目に出る こういうときは動かず、好機が巡ってくるのを待つのが良い だって支給品が紙なんだもん 糞したあとの尻を拭くのには使えたけどな・・・ まぁいいや、南蛮に行けば仲間に助けてもらえるよ、きっと @阿会喃【DEATH NOTE(あと9ページ)】 ※DEATH NOTEのルール追加:1ページにつき、5人まで殺せます  所在地:新野
  • 7-022
    42 名前:1/4 投稿日:2006/07/08(土) 23 05 21 (なるほど・・・打撃用の武器であるようだが、威力のほうはタカが知れていそうだな・・・) やれやれ、と呟きながら、張コウは己の支給武器『竹刀』を片手で振り回す。 銃でも当たれば未来も今より明るいものになっていたのかもしれないが こんな武器で希望を見出せるほど、彼は天才でも阿呆でもない。 (やっぱり天下をつかめる素質のある奴ってのは、こういうところからも違うんだろうな) 曹操殿の武器はなんだったのだろう。 それを知る術は今の張コウにはないが、なぜか立派なものに思えて仕方がない。 ため息を吐きながら近くの切り株に腰を下ろし、かつて仕えた主君『曹操』のことを考える。 曹操には威厳と気品があった。袁紹にも確かにそれはあったが、曹操とはまったく別物だ。 『天下を握りまとめられるのは、きっと...
  • 7-025
    54 名前:無名武将@お腹せっぷく 投稿日:2006/07/09(日) 10 33 19 ───────────────────────────-──────― ────────‐───────────-────────────―─‐ ─‐────────────‐────────‐∧_∧ ───‐──―──‐ ─────‐∧ ∧,~ ────────────‐(; ´Д`) ────―─‐──‐ ──-──‐( (⌒ ̄ `ヽ───_ ───────‐ /    /─―/ヽ────―─‐ ──―───‐\  \ `ー "´, - ⌒ヽ──────‐| | 程 ‐─‐/ | | ─────― ―‐――──‐ /∠_,ノ    _/_───‐―──―─‐| |  /─―/ | |―────―‐ ─────‐ /( ノ ヽ、_/´  \―────‐──‐...
  • 各話リスト(1)
    ...場、郭嘉生存確認 7-020 荀彧登場 7-021 禰衡、孔融捜索中 7-022 張郃・張角登場、袁紹・夏侯惇生存確認 7-023 阿会喃、デスノの一頁で尻を拭く 7-024 曹仁・曹洪登場、夏侯淵生存確認、郭汜・楽進・朱霊死亡 7-025 徐庶登場、程普死亡 7-026 呂蒙・魯粛登場、周瑜生存確認 7-027 徐庶正気に戻る。龐統生存確認 7-028 郭嘉と陳羣、待機中。禰衡の天気予報は的中 7-029 凌統・馬謖登場 7-030 孟達・龐統登場。孟達は片腕切断 7-031 貂蝉登場 7-032 韓遂・韓玄登場 7-033 廖化・馬忠・夏侯惇・高順登場 7-034 貂蝉と司馬孚、パーティ結成 7-035 孫策・文醜登場。支給品は著しくハズレ。 7-036 陳宮登場。ゴスロリセットにご満悦です。 7-037 陳到・朱桓・諸葛瑾登場、朱然死亡 7...
  • 7-002
    10 名前:無名武将@お腹せっぷく 投稿日:2006/07/05(水) 23 20 51 于禁は名前を呼ばれるや否や、洛陽城を脱兎のように飛び出していた。 そしてすぐさま、近くの茂みに飛び込む。 「・・・だいたい100人くらいはいたな。するってえと」 俺を蔑み死に追いやった、奴らもいるだろう。 献帝は忠も義もないと言ってた。なら俺のやることは決まってる、復讐だ。 魏の五将軍にまで数えられた俺を没落させた奴ら、みんな殺してやる。 洛陽には東西南北に四つの門がある。きっと奴は南か東に出るはずだ。 ぶっ殺してやる・・・。曹丕め。 AK47カラシニコフを構える。これでどいつもこいつも蜂の巣にしてやるんだ。 于禁は血走った目で呟く。何が不忠だ、何が厲侯だ。 みんな、みんな撃ち殺してやる。 @于禁【AK47カラシニコフ】 ※乗り気...
  • 7-054 夜の帳にふたり立つ
    127 名前:夜の帳にふたり立つ 1/2 投稿日:2006/07/13(木) 04 11 30 夜の帳は何もかも総てを覆ってしまうものと思っていたが、 不安と狂気だけは覆い隠せないどころか尚一層煽るものだと、ある時気付いた。 ---------------------------------  ……そろそろ雍州に入ったあたりでしょうか……?  まさか夜の間も移動し続けるとは思いもしませんでした…… 諸葛亮を捜す何らかの手掛かりになるかもと思って司馬懿を付けていた姜維だったが(7-041)、 今はすっかり日が暮れてしまい、最早気配だけを頼りに追跡している状況だ。 というのも、司馬懿は何かを確信しているところがあるようで、夜になってもどんどん進んで行って しまうものだから何かと困る。いや、困るのは専ら姜維だが敢えて突っ込むまい。 ――さて、...
  • 7-088
    209 名前:無名武将@お腹せっぷく 投稿日:2006/07/17(月) 02 09 02 楊阜は冀城のある部屋で寝そべっていた。 敵が来ないとも限らなかったが、休む時に休んでおかないと先に進めない。 成果は周到な準備の下に成り立つというのがこの男のポリシーだ。 楊阜、字は義山。 ややマイナーな将といえる彼だが、馬超の第二次反乱を妙計をもって撃退し、また晩年の造営狂いと化した曹叡に諫言をしたほどの気骨の士である。 「別にたいしたことないんですがね」 武器は当たりのようだが、油断はできない。しっかりと策を立てて戦に臨もう。 城内をくまなく探索すると、ボロの縄を発見した。 一見役に立たないようなものでも、拾っておけば役に立つかもしれない。 「曹操様、元気でしょうか・・・」 彼が知る中でもっとも偉大な男。 この狂った世界で、曹操ならばま...
  • 7-041
    92 名前:1/2(楊儀ありがと~) 投稿日:2006/07/11(火) 02 05 04 身体の脇を一陣の風が通り過ぎて行く。その風は、血と火薬の臭いがした。 この臭いが強くなって行く分だけ、人が死んでいるということなのか。 -------------------------------------------- 姜維としては、魏延の行動に思うところがあった。 というのも、魏延が出てから自分が出るまで余り間がなかった筈なのに、魏延は『姜維を待っていなかった』。 つまり『先に出た誰かを真っ先に殺しに行った』、という推測である。 (――果たしてその推測は正しかったが、余りにも原形を留めてなかったからか、それとも慌てていたからか、 あるいは微妙に道を逸れていたか――とにかく姜維は王平を見逃していた。) ということは、何れの方角にせよ、既に自分よりも遠く...
  • 7-049
    115 名前:1/3 投稿日:2006/07/12(水) 02 14 57 楊州の夕闇の中、平原を追いかけっこする二人の影がある。そして追っている方、朱桓が声を上げる。 「大人しく死ねや、ド阿呆!李典の名が泣くで!」 そして追われている方、李典が答える。 「うるさい!百選一計逃げるにしかずだ!」 朱桓が李典を追うのには訳がある。それは李典の支給品、SPAS12を見たからだ。自分が持っていない銃器、しかも少し前にその威力は朱然の身を持って実証している。 スタングレネードで視力を奪ったまではよかったが危機をさっちした李典は即座に逃げたのだ。そしてこの追いかけっこにいたる。 「ええーい!逃げるのも大概にせんといてまうぞ!ダボが!」 その言葉を聴いて李典が振り向いた。 「ああ、そうしよう」 そう言って振り向き様に李典はSPAS12の引き金を引いた。 だが...
  • 7-087
    207 名前:1/2 投稿日:2006/07/16(日) 23 02 46 「ハァ…、ハァ…」 宛の道を走る一人の男の影がある。 「くそ、…なんて運がない。まさか、いきなり攻撃されるとは…」 その影の主、曹植は自分の運の無さを嘆いている。彼の右腕からは血が流れている。 少し前の話である。 「僕みたいな文官がなんでこんな殺し合いに参加する羽目に…」 そんな事を言いながら曹植は自分の兄、曹彰を探していた。洛陽に集められていた時、確かに曹彰は入り口で待っていると、言っていた。 だが、曹植が入り口に向かった時、そこには誰もいなく、微量の血痕が点々と続いていた。不安に駆られた曹植はその血の跡を追ったのだが、それは森に入った途端、忽然と消えていた。 それからは行く宛もなく、助けてくれそうな仲間と、兄を探してふらふらしていた。 「彰兄、無事だといいけど…」 そ...
  • 7-010
    20 名前:無名武将@お腹せっぷく 投稿日:2006/07/06(木) 14 28 13 孫権が城を出たとき、そこはすでに血みどろの争いが繰り広げられていた。 最初こそ曹操派と反曹操派の二分になって争っていたようだが、血を浴びているうちに敵味方などどうでもよくなった者が現れた。 その一人が淳于瓊だった。彼は城から出てきた孫権を見つけるや、持っていた太剣を振りかざし襲ってきたのだ。 一方孫権はというとバックから武器を出してすらいない状況だったので、ただ淳于瓊の攻撃をかわし逃げるしかできなかった。 走り、追いつかれ、右に避け、左に避け、後ろに飛び避け、そして大樹の幹にぶつかった。 絶好のチャンスと見て再び襲う淳于瓊。が、背後から何者かに斬りつけられ、倒れ込み絶命した。 「周泰……!」 驚喜の表情を向ける孫権に対し、かすかな微笑みで返す歴戦の猛将。そして口を開いた...
  • 7-084 見えない恐怖
    196 名前:見えない恐怖 1/4 投稿日:2006/07/16(日) 10 25 50 暗闇の中で微かに動く人影を木陰から見つめる4つの瞳。そのうち2つの瞳は、陰の姿が朧にしか見えていない。 その影は、長柄の武器と、持ち手のある細長いもの(おそらく献帝の護衛が持っていた『銃』というものと同種の ものだろう)を持っている。 「……馬岱どの(註1)、見えますか?」 闇に視界を遮られている2つの瞳の持ち主――姜維が問う。 「んー、ちょっと待ってな、今確認するから……」 残り2つの瞳――馬岱は木陰から身を乗り出し、人影の横顔を良く観察する。50m程離れているようだ。 馬岱の瞳が一瞬大きく見開かれ、そして止まる。軽く歯の根が震える音。汗が額と背中に伝うのを感じる。 「おい……」 ぎりっ。歯噛みする音が不快に響く。もし周囲が明るかったら、その苦々しい表情も見え...
  • 7-018
    35 名前:1/2 投稿日:2006/07/08(土) 06 02 11 ――あのときの魏延の顔が、今も脳裏に強く焼き付いている。 --------------------------------------------------- 遡る事数刻前。 姜維は間も無く呼ばれるであろう順番を待っていた。 彼はこんなもの――最後のひとりになるまで殺し合い――には、まったく乗り気ではなかった。だから一部の者が抱いている ある種の期待とか高揚感といった物は心に皆無で、むしろ強烈な苛立ちと、幾許かの不安に包まれながらの待機であった。 首輪の存在が著しく癇に障る。ただでさえ邪魔な物が、ましてや目の前で爆発などされて、より一層忌々しい物に思えてくる。 「そこで、今日は、皆さんに、ちょっと、殺し合いを、してもらいます……か……」 献帝の言葉を何度か反芻す...
  • 7-014
    26 名前:1/3 投稿日:2006/07/07(金) 20 49 16 生きていた頃は日々の糧として山賊暮らしをしていた彼にとって 今回の事など横光三国志における自分の扱いの様にどうでもよかった。 かつて己を殺した男に対しての復讐の念もないわけではなかったが 死したとき植えつけられた「勝てるわけねえ」という圧倒的な敗北感と 山賊時代の己の友が崇拝してやまなかった男の同僚である事(後で知った事だが)を考えると 「復讐なんて考えても無駄なだけだな、それよりゃあまた山賊でもやっか」 という短絡的、かつ楽観的な将来の展望に復讐の念はかき消されていった。 そんな彼が、大きなバッグを持って城から出て行ったときのことだ。 彼が太陽の光を眼にした瞬間、爆音が辺りに響き渡った。 「げえっ!」 何が起きたのかもわからないまま、とりあえず彼は言いなれた気がする...
  • 7-095
    225 名前:1/2 投稿日:2006/07/17(月) 20 43 03 「そりゃぁぁぁ!」 「くッ」 一方こちらは、照明弾が打ち上げられる直前の陳留。 「おのれ…往生際が悪いぞ…!」 「…ハァハァ…何度も言うが、私と貴殿は面識が無いはず!恨まれる覚えはない!」 「洒落臭いわ!!」 ヒュン! 再び刀が田疇に襲いかかる。 辛うじて避ける田疇。 潘璋は重い日本刀を振り回し、肩で息をしていた。 だが、その斬撃は次第に正確さを増していっている。 田疇にも切り傷やかすり傷が目立つようになった。 (…このままでは斬られる。かといってこんな本じゃ話にならん) こちらも疲労してきている。おそらく、遠からず一刀両断にされるだろう。 その時、背後で強烈な光を浴びた。思わず振り向いてしまったが、それがまずかった。 「しまっ…!」 ...
  • 7-033
    74 名前:1/3 投稿日:2006/07/10(月) 15 15 26 「うーむ」 右目を隠して水面を覗いた。眼を隠した自分がいる。 左目を隠して水面を覗いた。同じように眼を隠した自分が見えた。 「うーむ」 結論は一つ。 水面に映った「俺」には両目がある。 年齢はおおよそ二十代の初めか、十代の終わりだろう。 周りを見渡すと、平和な風景が見えた。今にも作業帰りの農夫でも現れそうだ。 ―しかし、夏侯惇にとっては、この風景が、若い自分が精巧な作り物のように思えた。 朝起きてみれば、いきなり訳のわからないゲームとやらに参加させられている始末だ。 夢かとも思ったが、不気味な首輪の触感と、主催者とやらの挨拶代わりの爆殺で現実だと認識した。 全てが作り物のようなこの世界だが、あの死体だけは絶対に作り物ではない。 長らく戦場に身を置いてきた自分が一番よ...
  • 7-004
    12 名前:1/2 投稿日:2006/07/06(木) 00 20 10 洛陽の西、長安に至る道。 目の前に人体の形を留めていない、肉の塊のようなものが転がっている。 それを見下ろして、返り血にまみれた魏延が、満足そうな顔をしていた。 ──元々、俺には落ち度なんかなかった。 まあ……確かに裏切りはやったかもしれない。だが、裏切ったのは蔡瑁に韓玄。どっちもゲスだ。劉備に仕えてからは俺はまともだった。 だというのに、あの儒者崩れの軍師──諸葛亮のせいで、俺は反骨の将扱いされた。 献策したって通らない。真面目に戦ってもろくに報償も出ない。 俺を抜擢してくれた劉備とは偉い違いだ。 そして俺を追い詰め、最後はあんな形で俺は散った。諸葛亮に付き従った楊儀に姜維、そして馬岱。必ず復讐してやる、待ってろよ。 王平は原形を留めないくらいにバラ...
  • 7-059
    137 名前:無名武将@お腹せっぷく 一部訂正 投稿日:2006/07/13(木) 20 18 46 ある日、森の中 熊さんに 出会った 花咲く森の道 熊さんに 出会った 熊さんの 言うことにゃ 南蛮人さん お逃げなさい スタコラ サッサ~サ~ノ~サ~ スタコラ サッサ~サ~ノ~サ~ ところが 熊さんが 後から ついてくる トコトコ トコトコと トコトコ トコトコと 南蛮人さん お待ちなさい ちょっと 落とし物 黒い表紙の 中ぐらいな 死のノート あら 熊さん ありがとう お礼に 仲間になりましょう ラララ ララララ ラララ ララララ ≪最強と最弱/2名≫ 阿会喃【DEATH NOTE(あと9ページ)】 ※曹熊にノートを拾ってもらったお礼に仲間になりました &曹熊[混乱中]【エクスカリパー】 ※阿会喃を殺そうとしましたが、...
  • 7-015
    29 名前:1/2 投稿日:2006/07/07(金) 20 53 46 司馬孚は城を駆け足で出た、しかしすぐに立ち止まり、 木の上に登り考えをめぐらせていた 「うーん、どうやってこの馬鹿げた戦いを生き残るか …やはり一人よりチームを組むほうが 生き残る確率は上がるだろう、しかし」、 (私はいずれ献帝を倒さねば、それに乗ってくれる人が何人いるだろうか、 まぁ考えているのは、私だけじゃ無いだろうな、) そんな事考えるより、どうやって生きる残るかの方が今は優先だ まず鞄の中の武器を見てみるか・・・ゴソゴソ 吹き矢・・・か悪くないな、ならば早急に 仲間を捜さなくては、そう。 そう思っているうちに木の下から声がした 「おーい木の上のあんたチームを組まないか」 まずいと思ったが、なんだチームを組もうって事か しかし油断...
  • 7-001
    4 名前:無名武将@お腹せっぷく 投稿日:2006/07/05(水) 22 38 01 しかしそれまでは、俺達は走り続けなければならない。 ――そのように生まれついたようだ。 5 名前:無名武将@お腹せっぷく 投稿日:2006/07/05(水) 22 38 49 曹操は、薄ぼんやりとした寝覚めの中に違和感を感じていた。 何か、空気が違うのだ。許昌の邸宅でもなければ陣中の幕舎でもない、ましてや幼少を時期を過ごした生家でもない。 知っているようで、まるで知らないこの場所は──? 劉備が目覚めたのは、いつか参じたことのある洛陽の宮廷だった。 ……だが、記憶にある場所とは何かが違う。虚ろで、そして肌に焼き付くほどの禍々しい空気が充満しているのだ。 そして百人ほどの武将達が、この空間にひしめき合っている。 孫策...
  • 7-042
    94 名前:1/4 投稿日:2006/07/11(火) 10 17 28 夏侯和は焦っていた。 あの会場で一枚の紙片が兄達から回ってきた。 『長安にて集合されたし 夏侯淵』 いかにも無駄のない親父らしい文面ではないか。 だが、スタートしてからが大変だった。 妙な2人組(馬忠と廖化)に追い回され、撒くのにだいぶ時間がかかった。 早いところ長安に着かないと、確実において行かれるだろう。 「あの低脳どもめ…」 舌打ちして思い出した。なにせこの訳のわからない状況下で、 「グループを 組 ま な い か?」 しかも大声でだ。他に参加者がいたら蜂の巣だろう。 まぁああいう連中は早晩死んでいくが。 95 名前:2/4 投稿日:2006/07/11(火) 10 19 40 ようやく長安に着いた頃には、燃えるような夕日...
  • 7-013
    24 名前:1/2 投稿日:2006/07/07(金) 20 03 03 新城の森林地帯の一角で一人の女性が途方に暮れていた。 「どうしてこんな事になってしまったの…?私は何もしていないのに…」 その女性、蔡文姫はぽつり、と泣き言を漏らしながら天を仰ぐ。 「天はどうして私の家族を奪うのですか?」 涙を流しながら天に向かい恨み言を言う彼女の脳裏には匈奴の夫、左賢王と、二人の子供、 そして魏に戻ってからの夫、董祀との思い出が巡っていた。そして彼女は悟っていた。名 だたる猛将がひしめくこの殺し合いの中、自分が生き残れる確立は0に等しいことに。 (これから起こる地獄の中、私では到底生き延びる事はできない。ならば、いっそここで …) そう考え、蔡文姫が首輪へと手を伸ばしたその時。 「やめろー!!」 怒声と共に一人の青年が蔡文姫へと飛び掛り首輪へと伸びる...
  • 7-052
    122 名前:1/3 投稿日:2006/07/12(水) 23 26 44 「荀イク…お前は朕の忠実な臣だ…お前は朕の障害となる者を…」 頭の中で帝の言葉が繰り返されている。私は帝の…漢王室の忠臣、それを脅かす全ての者は、誰であろうと生かしてはおかない。 そしてまずは貴方に犠牲になってもらいます、曹操様。ふふ、どうやらこのまま許昌まで逃げるようですが、私は、それをむざむざ逃がすような人間ではありませんよ? そろそろ引導を渡してさしあげましょうか。おさらばです曹操様。 「叔父上?何をなさっているのですか?」 この声、ああ、公達じゃないですか、見てわからないんですか?そこらの愚鈍な人間じゃないんですからわかるでしょう? 「おやめください叔父上!こんなゲームに乗るなんていかがなされたのです!?」 おや?そんな事を言うとは貴方は乗っていないんですか?やれやれ、貴方ま...
  • 7-017
    33 名前:1/2 投稿日:2006/07/08(土) 04 15 09 郭嘉は北を目指していた。 何故自分がこんなにも北へと魅かれるのかは解らない。だがどうしても北に行きたい。行かねばならない気がする。 何かに吸い寄せられるように郭嘉の足は急ぐ。 「郭嘉殿!」 郭嘉の意識にかかっていた霧がその声で晴れた。 誰だ。ここはどこだ。状況は。俺の武器は? 急速に回り出す郭嘉の頭脳。しかし戸惑う郭嘉に構わず彼は言葉を続ける。 「貴方はどうしていつもそうなんですか!  畏れ多くも陛下に対してまであのような言葉遣いを…」 そうだ。こいつは陳羣。いつも俺の不品行を口やかましく… 陳羣も困惑していた。 郭嘉がふらふら歩いていた。 ああまたあんな風にだらだら歩いてあの人は。そう思ったら声をかけていた。 先程の態度だって何だ。陛下に向かってあのよう...
  • 7-006
    16 名前: 15を訂正 投稿日:2006/07/06(木) 00 50 01 俺の名は董衡。太陽の下でしか生きる事ができない男 (そして俺の名は董超。月の下でしか生きる事ができない男) え?なぜかって? 董衡&董超「玉手箱を開けたらこうなってしまったのだ!!!」 さて、直し方の分かる人を探さなきゃ・・・ @董衡&董超[二心同体(朝昼夕方は董衡、夜は董超が活動)]【空き箱・偽造トカレフ】 ※医者or仙人を探しに揚州へ。月のない夜になると2人ともあぼん
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    70 名前:1/3 投稿日:2006/07/10(月) 14 27 11 貂蝉は木の幹にぶつかるように寄りかかるとそのままずるずると崩れ落ちた。 喉が灼ける。さっきぶちまけてしまった胃液のせいだ。 義父の死を前にして悲しみよりも生理的な嫌悪を抱いてしまった自分に罪悪感があった。 あんな陰惨な光景を目にしているのだからそれは仕方のないことだ。誰が彼女を責められよう。 まして彼女は武人などではなくまだ若い娘なのだから。だが彼女は自分が許せなかった。 しかしそれよりも強く彼女を突き動かしているものがあった。 恨みと憎悪。 義父は誰よりも忠臣であったのに。見せしめの為だけに殺された。あんな、あんな…! 義父の死に様を思い出してまた吐き気がこみ上げてきたが、もう胃液すら吐けないようだ。 口元を押さえていた手を離し胸元をぐっと掴む。 反対の手は憎しみのままに...
  • 7-034
    78 名前:国 投稿日:2006/07/10(月) 17 06 17 「たれか、俺の傷を治しておくれよ……」 苦しそうな声につられ、貂蝉は辺りを見回した。 (声はすれども、姿は見えず……まるで、屁のようなお方ですねえ) 彼女が不思議がっていると、藪の中から一本の手がスーッ。 「ここだ! 怪我人はここにいる!」 貂蝉は、声の主へと呼びかけた。 「どなたですかあ? 一体、どこのどなたですかあ?」 「その前に、ここへ隠れてくれないか? 一人歩きは危険だからな」 指示されるまま、彼女は藪へ入り込む。 そこにいたのは、文官風の男であった。つけている首輪は、自分の しているものと同じ――明らかにバトロワ参加者である。 「俺は、さっきの戦いで、左の腕を怪我してしまった。お嬢さん、傷薬は ないか?」 「救急セットでしたら、持ち合わせておりますよ」 ...
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    87 名前:無名武将@お腹せっぷく 投稿日:2006/07/10(月) 22 22 20 関羽のザックには、かつて直に戦った男・呂布の愛戟が入っていた。 この戟を握って目を閉じれば、すぐにあの男の天下無双と言われた武勇が思い出せる。 名馬・赤兎にまたがり、この方天画戟を振るって無人の荒野のように戦場を駆け抜けていた。 数々の猛将をいとも簡単に斬り落とし、蟻を踏みつぶすように雑兵を殺戮していったあの男。 虎牢関で打ち合った時の感覚は今でも覚えている。どんな死角にめがけて振り下ろしても、呂布は瞬時に反応し跳ね返す。 その時の衝撃、手の痺れ、呂布の鬼神のごとき面容と殺気。関羽は長い生涯前線で戦い続けたが、あれほどの打ち合いは生涯をかけてただ一度のみである。 あの時は兄と弟の三人がかりであったのに、呂布は百合以上もの耐え続けたのだ。 ―――呂布ともう一度会い、そして...
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    72 名前:無名武将@お腹せっぷく 投稿日:2006/07/10(月) 14 29 08 なぜ自分が100人の英雄の中の一人に選ばれたのか分からない 歴史に名を残すような事は何一つやっていないし 陛下に対して反旗を翻した訳でもない それに自分は極一般的な地方の役人だと思う そして目の前の男に対して何かが込み上げてきた ───言いたい、言わなければならない そう本能が告げている。告げよう、この言葉を 「ワシ、韓玄だけど。」 @韓玄[記憶喪失]【項王の剣】 ※痴呆が進んでいます。とりあえず、目の前の男に話しかけました @韓遂【袁術陛下写真集『はちみつ』(初回限定版)】 ※韓玄には興味ありませんが、武器に対して興味津々
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    191 名前:無名武将@お腹せっぷく 投稿日:2006/07/16(日) 01 29 50 ふらふらふらふらふらふら おぼつかない足取りで、夏侯楙は歩き続ける 夏侯楙「・・・とりあえず、森を出るかぁ。     こんな辛気くさいところにいたら根性まで腐っちまう。」 こうして、危険地帯へと足を進めるものが一人・・・ @夏侯楙 【越乃寒梅】 ※森を出て、許昌都市部への移動を開始しました。
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    89 名前:1/3 投稿日:2006/07/11(火) 00 07 36 擁州の平原を一人の男が爆走していた。その爆走している男、楊儀の体力、そして疲労は既に限界に達していた。何故なら彼は開始地点の洛陽からここまでずっと走っているからだ。 だが彼は一向に止まる気配はない。何かに怯えたような表情で擁州を北へと爆走している。 その理由はこの殺し合いが始まった直後に遡る。 ゲームが開始され一人、また一人と参加者が荷物を受け取っていくなか一人の男の名に楊儀は反応した。 「魏延文長」 名前を呼ばれ立った男。かつて自分が蜀に謀反を起こしたと伝え、その後、自分の目の前で馬岱に切られた男を見た。 鞄を受け取りながらきょろきょろと辺りを見回している魏延と目が合った。その瞬間、魏延が凄惨な笑みを浮かべた気がし、楊儀の背筋が凍りついた。 その後、魏延が誰かを見た後に出てから、自分...
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    146 名前:1/4 投稿日:2006/07/14(金) 00 26 35 「ちっ……まったく、まずい相手にぶち当たったもんだ」 大木を背にしつつ、甘寧は自嘲気味に呟く。 荊州は博望。複雑な地形のこの地で、宵闇の中甘寧はばったり徐晃と遭遇してしまったのだ。 当然戦闘となり、今は闇に包まれた森の中でお互いに探りあいをしているというわけである。 息さえ迂闊にできない。お互い使えば的となる懐中電灯は使えないのだから、後は気配を読み取ることで仕掛けるしかなかった。 この戦闘だけに限って言えば、甘寧の方が有利ではある。 甘寧の武器はザウエルP228。M-11とも呼ばれる高性能拳銃で、30m以内ならば精度の高い命中率を誇る。 対して徐晃の武器は刀だった。一対一で森林での戦いならわずかながら飛び道具持ちのほうが有利ではあろうが……。 「ありゃ、やべえ。下手すりゃ木ごと...
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    22 名前:無名武将@お腹せっぷく 投稿日:2006/07/06(木) 22 16 06 「百人か」 名簿を一瞥した夏侯覇は何ともなしに呟いた。 「まぁ雑魚はどうでもいい」 一番の問題は呂布、関羽、張飛といったあたりか。 このレベルの相手ではまともにやっても勝ち目はない。 「まともに…か」 確かに普通の武器では無理だろう。だが、彼の手にはドラグノフが握られていた。 (俺があの連中に勝つ可能性があるとすれば、これか) 磨き上げられた銃口が光る。 だが、何の策もなしに突撃するのは馬鹿げている。 それに、初めて銃を握るのに、訓練もなしで本命を狙うほど天才でも自信家でもない。 「まずは…ここが戦場だという認識の無い奴から消していくか」 狙撃手は溶けるように茂みに消えた。 @夏侯覇【ドラグノフ・スナイパーライフル】 ※隙のある者から...
  • 7-016
    31 名前:1/2 投稿日:2006/07/07(金) 22 37 59 最初はゲームに乗るつもりだった彼だったが、そんな思いはもう消え失せた。 本当の父に会わせてやろうか。この幼い弟を。 曹丕は曹幹の小さな手を握って外に出た。その暖かさに知らず笑みがこぼれた。 確か父は東門から外に出たはずだ。 しかし。曹丕はわずかに目を伏せる。 自分が父の元に出向いたとしても父は自分を信じるだろうか。 心残りだったろう末の息子を連れていれば…いや、それすらも策と取られるかもしれない。 父の信頼する臣下、例えば夏侯惇とか郭嘉だとかに託したほうがこの子のためか…。 「とうさま?」 きゅっと眉根を寄せた曹幹が曹丕を見上げている。 「とうさま、どこかいたいの?」 「…いや」 確かめるようにその手を握り返して、曹丕は微笑む。 「何でもないよ」 3...
  • 7-046
    106 名前:1/5 投稿日:2006/07/11(火) 23 07 54 「殺し合い、かぁ…」 益州のある小屋で劉備がぼやいていた。 「まさか劉章のおっさんまで乗ってたとはなぁ…」 劉備はこの小屋に来る前に蜀の武将がここを目指すとふんで成都へと向かっていた。そしてその途中で劉章、張任、王累、の一団と遭遇していた。 その時劉備はあまりよく考えずに劉章に声をかけた。 「おお、劉章のおっさん、あんたも成都を目指しているみていだな。どうだ?ここは一つ…」 一つの銃声が聞こえ、劉備の頬を何かがかすめた。劉章の持っていた銃から煙が上がっているのが見える。 「失せろ劉備!この益州は私の物だ!同じ劉性のよしみ、ここは逃がしてやる!だが今度会った時には命は無いと思え!貴様の部下も同様だ!」 全員から発せられる殺気に劉備は慌ててその場を逃げ出したのだった。 「蜀の皇帝...
  • 7-097
    229 名前:1/5 投稿日:2006/07/18(火) 00 36 40 旗本八旗 の八人は、故郷である涼州へ向かっていた。 どうせ戦うのであれば地理感のある所の方がいいし、ひょっとすると韓遂様にも会えるかもしれない。 不慣れな土地では警戒しながらゆっくりと移動し、京兆府で交代で睡眠をとった。 そし朝を迎える。 「いい朝だな」 唯一の智謀の持ち主でリーダー格の楊秋が、、ぽつりと呟く。 暑くもなく寒くもない陽気に包まれ、遠くには鳥のさえずりも聞こえる。 とても今の瞬間も殺し合いが行われているとは思えなかった。 やがて一行は扶風郡に入る。左手に台地、右手に草原に囲まれた安定城があるが、この間を抜ければ天水、その先は武威である。 自然、八人にも安心感が生まれる。 故郷に思いを馳せて、歩も進み始めたところで、楊秋は奇妙な重低音に気づいた。 ...
  • 7-005
    14 名前:無名武将@お腹せっぷく 投稿日:2006/07/06(木) 00 23 19 禰衡は農業用の長いスコップを右手に握り、ぼんやりと考えていた 「(全く。上も気が狂ったらしい。 この馬鹿げた催しでアホな奴らが調子に乗るのは目に見えてるのに)」 くだらない、と心中で悪態を吐く。 ―そういえば と呟いて禰衡は頭を上げた。 「(孔融も居たような)」 自分が認めた数少ない"人間"の中の一人。 曖昧だった記憶が鮮明になってくるのを感じる。 「(とにかく…話がしたい。会わなくては)」 @禰衡【農業用スコップ】 ※孔融を捜すようです 【孔融 生存確認】
  • 7-056
    134 名前:無名武将@お腹せっぷく 投稿日:2006/07/13(木) 13 45 07 ドピュ… 「きゃぁ!なんでこんな汚らわしい物が出てくるの!?」 支給品のシャンプーの使用方法を読み、使ってみたら出てきたのだ …精子っぽいのが。しかも良い香りだ 彼女は一応、生娘ではないのでそれを見た事はある だが、誰のかも分からないそれを触る気など到底しない 「まさかこれって未来の子作りマシーン?これなら玄ちゃんの子供が作れるかも!」 だが、此処で試すのには少々恥ずかしい どこか誰もいない様な場所を求め、夜中のうちに移動を始めた @孫尚香【シャンプー(結構入ってます)】 ※どこかで試す勢いです。現在地は汝南
  • 7-030
    66 名前:1/3 投稿日:2006/07/10(月) 00 01 56 「皆さんで殺し合いをしてもらいます」 あの言葉を聴いてから何時間が経っただろうか…。山々の間に太陽が沈もうとしている 「殺し合い、か…」 言って自分の口が自然と笑みを作っているのを感じた。 せっかく人がよこした援軍を、余計な事をするな。と、断った挙句、自業自得で死に、俺を蜀から追い出す原因を作った関羽。 あのままじゃどちらも殺されるからと脱走に誘ったが断り、挙句、俺を罵り蜀に残り、敬愛する義父殿に処刑された馬鹿な劉封。 蜀に戻るのを妨害し、俺の命運を絶ってくれた忌々しい司馬懿。 こいつらを俺の手で殺せるのかと思うと、ぞくぞくしてくる。 無論こいつらだけ殺して終わりじゃあない。俺はむざむざこんな所で死ぬ気は無い。 「最後まで残るのはこの孟達子慶だ」 そう言って俺は声を出さずに...
  • 7-039
    88 名前:無名武将@お腹せっぷく 投稿日:2006/07/10(月) 23 24 33 暖炉の火が燃えている 初めて見るはずの文明の利器が懐かしくて仕方がない そして、何かが、何かが俺たちの頭を駆け巡る 「不思議だな、貴様を殺したいが、今は敵だと思いたくない」 「ああ、俺もだ。なぜか貴様と決着をつけなければならない、そんな気がする」 吹毛剣を持つ男・華雄と七星宝刀を持つ男・孫堅は語り合っていた 「記憶の欠片が貴様と手を組めと言っている」 「ああ、俺もだ。そして最後の二人になったら、決着をつけろ、と」 記憶の断片が2人の記憶を蘇らせる あの時は果たせなかった約束を果たせ、と そして剣を重ねあい誓う。 「再び、我等が道を阻むものを全て斬り、約束を果たさん!」 ≪二本刀リターンズ/2名≫ 華雄[第三回目の記憶が蘇っています]【吹毛...
  • 7-003
    11 名前:無名武将@お腹せっぷく 投稿日:2006/07/05(水) 23 44 36 一番最初に城を出る それがどれだけ有利なのかを彼は知らなかった そして彼の支給品を駆使すれば、開始数分後には 参加者の大半は死んでいたであろう事に気づいていなかった そして彼は不運な事に・・・漢字の読み書きができなかった @阿会喃【DEATH NOTE(何らかの制限あり?)】 ※とりあえず南蛮へ・・・
  • 7-057
    135 名前:無名武将@お腹せっぷく 投稿日:2006/07/13(木) 19 12 18 「久しぶりだな。貴様に斬られた恨み、忘れはせん!覚悟!」 潘璋は、なぜかこんな台詞を口走っていた。 「人違いではないか?…私は貴殿と面識はないはずだが…しかしむざむざ死ぬ気はない」 田疇は困惑していた。 友人でも探そうかというところに、いきなり斬りかかってきたのだ。 出来れば戦闘は避けたいところだが、そうは行かなさそうだ。 でも、私がいくら読書好きだからといって、この武器は無いだろう… @潘璋【備前長船】vs@田疇【広辞苑】 ※戦闘開始!潘璋は記憶の欠片が残っている模様。現在地は陳留付近。
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