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「孕み」(2014/08/08 (金) 22:32:46) の最新版変更点

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<p>「ふぐっ、んぎ、ひぃぐっ！」</p>
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<p>部屋の中には二人の音。声にもならない音が、お互いの喉から漏れ出ていた。</p>
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<p>「ああ、あああ！　出る、でるっ！」</p>
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<p>荒い息、唸り声、肉の当たる音。何よりも耳を覆い尽くすような、欲に塗れて粘つく水音。</p>
<p>追加とばかりに腰から抜け出ていくそれが、和の中で弾けるのが分かった。</p>
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<p>「んぎっ！？　うあぁあああ…あ、ああ…」</p>
<p> </p>
<p>グリグリと捻じ込むように亀頭を押し付ければ、ヒクつく子宮口が貪欲に吸い上げてくる。</p>
<p>力尽きたように倒れる和とは別の生き物ように。そこだけは、喜んで精液を飲みこんでいく。溢れかえった精液を顧みず、新しい子種を迎え入れていた。</p>
<p> </p>
<p>「はー、はー…和、顔こっち向けて」</p>
<p>「んぁ…すがくん…んっ、んむ…」</p>
<p> </p>
<p>柔らかい唇に吸い付くと、息を整える事すら忘れて貪りあう。</p>
<p>汗と色んな液に塗れた体が重なって、酷く気持ち悪い。けれど、それさえどうでもいいと思えるくらい、ただ夢中だった。</p>
<p>それはきっと、和も。</p>
<p> </p>
<p>「ああ…もっと、もっとぉ…」</p>
<p> </p>
<p>甘い息が顔にかかる。蕩けた目はどこか濁っていて、俺を引き込んで逃がさない。</p>
<p>甘えるように唇を俺の首筋へ走らせ、汗を舌が拭い取る。自分の胸から滴る汗には頓着もせずに、だ。</p>
<p>だから…俺がそっちに構ってやる。それならお相子だろ？</p>
<p> </p>
<p>「んあぁっ！？　ひぅ、あ、おひっ！」</p>
<p>「はは…相変わらず、乳首は弱いんだな。ほら、潰れちゃうぞ…」</p>
<p>「ひっ！　ひっ、んおぉおっ！　やめで、ぐださいっ！　イっじゃう、イく！　い、あああああ！」</p>
<p> </p>
<p>摘まんだ乳首が形を変えるたび、和が狂乱したように頭を振り乱していく。鳴き声を撒き散らして、体を震わせて。</p>
<p>やがて小刻みに震えると、むせこみながらシーツへと沈んでいった。</p>
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それにしても…シーツも酷い。一晩中続けたせいで、体液以外にもドリンクの零れたものや、ローションなんかでグチャグチャだ。ただ、今の俺達には似合ってるような気もする。</p>
<p> </p>
<p>「…なに、休んでんだよ。孕むまでやるって、言っただろ」</p>
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<p>白い、ヌルヌルとした腰を掴む。持ち上げればデロリと精液が零れる穴に、あてがった。</p>
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<p>「あ、も、もうだめです…だめ…だめ…」</p>
<p> </p>
<p>耳に届くのは、虚ろに呟く言葉。そしてその中に込められた、ゾクゾクするような色艶。</p>
<p>痛みも疲労も、何もかも忘れたまま、腰を打ち付けた。</p>
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<p>髪が頬に、額に張り付いて気持ち悪い。腰はベタベタで、ひどい臭いがする。</p>
<p>真横で寝息を立てる和の、同じようにベタついた頬からくびれたお腹へ撫でながら、心地悪いまどろみへと落ちていくのだった。</p>