咲「京ちゃん、短冊書いた?」
京太郎「おー。咲はもう書いたのか?」
咲「えへへ…実は書く内容はもう決めてたんだー。後は書くだけ!」
京太郎「へえー…どれどれ、見せてみろよ」
咲「あっ! ちょ、ちょっと京ちゃん! 書けてからにしてよー」
京太郎「今見ても同じだろー? どれどれ…」
京太郎「……『おもちがパイ』?」
咲「○リできるくらいおっきくなりますように!」エヘン!
京太郎「今見て良かったぁ! はい新しい短冊!」
和「あら須賀君…短冊、飾るんですか?」
京太郎「おう。せっかくだし上にでも飾っとくかなー」
和「須賀君は背が高いですからね。羨ましいです」
京太郎「なんなら和のも飾っとこうか?」
和「いいですか? それなら是非、私も…上の枝がいいですね。須賀君の隣くらいにお願いします」
京太郎「あいよっと…そういえば、さ」
和「はい」
京太郎「今日は髪、上げてるんだな。浴衣だからか?」
和「ええ。似合いますか?」
京太郎「ああ…良く似合ってるよ」
和「そうですか…ありがとうございます。あ、これです。私の短冊」
京太郎「うーん力強く堂々とした筆遣いで、よくまあこんなこと書けたもんだ!」
和「そんなに褒められても…」ポッ
京太郎「一ミリも褒めてねーよ! 書き直し!」
優希「犬! 私の分も上に飾れー!」
京太郎「へいへい。ここでいいか?」
優希「もっとだじょ! 一番上にしろ!」
京太郎「さすがに届かなねーって…」
優希「よし、浮け! 空中浮遊で届く距離だ!」
京太郎「舞空術はコモンスキルじゃねーよ! ったく…おいタコス」
優希「じょ?」
京太郎「肩、乗れよ。そしたら届くだろ」
優希「え」
京太郎「早くしろって。お前くらいの軽さなら大丈夫だからさ」
優希「う、う…わかった…」
京太郎「おし。立つぞー」
優希「うわわっ!? う、うー…」モゾモゾ
京太郎「動くな動くな! ほら、早く結べよー」
久「さーさーのーはー、さーらさらーっと」
京太郎「部長、ここに居たんですか」
久「あら須賀君。短冊はOK?」
京太郎「ええ、全員分飾っときました。部長は空、見に行かないんですか?」
久「少ししたらイくわよー。せっかく晴れてくれたんだし、天の川も見とかないとね」
京太郎「そっすねー。えーと、あれがデネブ、アルタイル、ベガ?」
久「違うけど」
京太郎「…すんません。ちょっと気取ってみました」
久「ふふ、いーんじゃない? …さーさーのーはー、さーらさらー…」
京太郎「部長、さっきからそれ歌ってますよね。好きなんですか?」
久「そうねー…笹の葉型でサラサラって羨ましいわよね」
京太郎「あっれー? 何の話してんすか?」
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