女子力向上委員会。レベル14
『決着ー! 個人戦決勝、全国行きが決定しました!』
『清澄の須賀選手、惜しくも全国を逃しましたが堂々の4位! まだ一年生の彼は今後が期待されます!』
健夜「……頑張ったね。京太郎くん」
「……」
「あー」
健夜「京太郎君」
「…すんません、負けました」ペコッ
健夜「ううん。頑張ってた。初めから見てたから、分かるんだよ?」
健夜「悔しいよね。泣きたいよね…」ギュッ
「……ふ、ぐっ…」
「お、れっ、本気で、がぢ、勝ちたくてっ!」
健夜「うん…いいんだよ。泣いていいの」ギュウッ
「…う、ううううううう!!」
健夜「落ち着いた?」
「はは…すみません、みっともないとこ見せちゃって」
健夜「いいのいいの。ふふ、なんだか弟ができたみたいで嬉しいなあ」
「弟ですか?」
健夜「うん…さっきみたいな可愛いところ、いつでも見せてくれていいからね?」
「うっ…み、見せません」
健夜「えー? なんでー?」
「見せませんってば!」