好きなもの

京太郎「清澄高校麻雀部員共」良子「まとめ食い」内検索 / 「好きなもの」で検索した結果

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  • 好きなもの
    清澄高校  須賀キョータロー  麻雀部員。好きなものはウォークマン。ノイズキャンセリング中もツッコミは欠かさない。  宮永サキ  麻雀部員。好きなものはブックカバー。どんな本でも隠せるから。  原村ノドカ  麻雀部員。好きなものはヘアーゴム。髪を縛ったりぽっちを縛ったり。  片岡ユーキ  麻雀部員。好きなものはタコス。食べさせるのもたべさせてもらうのも。  染谷マコ  麻雀部員。好きなものは裁縫針。さすがに先端は怖いので反対側でつついたり。  竹井ヒサ  麻雀部長。好きなものはロト6。1000円でも当たったらその週は解禁。  阿知賀女学院  新子アコ  麻雀部員。好きなものは携帯電話。メールの消去にはいつもちょっとだけ悩む。  高鴨シズノ  麻雀部員。好きなものはサクランボ。実もヘタも舌で弄ぶのが趣味。  松実クロ  麻雀部員。好きなものは安倍川もち。おもちを肴におもちを食べる贅沢。  松...
  • 好きな食べ物は?
    清澄高校 須賀キョータロー 麻雀部員。好きな食べ物はデミソースオムライス。食べたいときは自作する。   宮永サキ 麻雀部員。好きな食べ物は杏仁豆腐。白くてつるつる、憧れです。   原村ノドカ 麻雀部員。好きな食べ物はソーセージ。嬲るように嬲られるように。   片岡ユーキ 麻雀部員。好きな食べ物はタコス。市販もいいけど作るのもいいけど、作ってもらいたい。   染谷マコ 麻雀部員。好きな食べ物は白味噌汁。濃い目の汁を舌先で舐めとるのがマイブーム。   竹井ヒサ 麻雀部長。好きな食べ物はフレンチトースト。耳を口に含んで甘く噛んだり。     阿知賀女学院 新子アコ 麻雀部員。好きな食べ物はオムライス。誰かが作ると言ったから最近好きになりました。   高鴨シズノ 麻雀部員。好きな食べ物は山菜ごはん。催してる途中は下を向くので見つけやすい。   松実クロ 麻雀部員。好きな食べ物はパンナコッタ。舌の上...
  • 登場人物紹介
      そのいち そのに そのさん   好きなもの 帰宅後の服装は け事情 今年の夏は? 好きな食べ物は 夏のお祭り  
  • 夏のお祭り
    清澄高校 須賀キョータロー 麻雀部員。好きなタイプは振り返り美人。垣間見える首筋が超大事なのは秘密のつもり。   宮永サキ 麻雀部員。好きなタイプは引っ張ってくれる人。面倒を見てくれる人に懐く。   原村ノドカ 麻雀部員。好きなタイプは好きになった人。一途も一途。近づきたいけど戸惑い気味。   片岡ユーキ 麻雀部員。好きなタイプは手を握ってくれる人。こんなとき、どうすればいいのか分からない。   染谷マコ 麻雀部員。好きなタイプは   竹井ヒサ 麻雀部長。好きな食べ物はフレンチトースト。耳を口に含んで甘く噛んだり。     阿知賀女学院 新子アコ 麻雀部員。好きな食べ物はオムライス。誰かが作ると言ったから最近好きになりました。   高鴨シズノ 麻雀部員。好きな食べ物は山菜ごはん。催してる途中は下を向くので見つけやすい。   松実クロ 麻雀部員。好きな食べ物はパンナコッタ。舌の上で転がすと飲...
  • 家出のどっち
    ...かくなので、須賀君が好きなものを知りたいですし」   京太郎「? そっか。まあくつろいでくれよ」   和「ありがとうございます…」チョコン     京太郎「……ん?」チラッ   和「……」ペローン   京太郎「和、スカートめくれてるぞ」   和「あら…すみません」ササッ   和「パンツを穿いてきた覚えはなかったのですが…朝は急いでましたからね」   京太郎「その言葉はどこかおかしいと思わないのかね、和さんや」       和「あのう須賀君…正座しないといけませんか?」   京太郎「スカートを直した直後にM字を取ろうとしたお前を、俺は信用できん」   和「そうですか…いえ、命令されて強制されるのもいいんですけどね」   京太郎「ほんっとタダでは転ばないっていうか、そもそも転ばないよな…」     京太郎「……」ペラッ   和「……」ペラッ   京太郎「あ、そうだ和。俺ちょっと薬局...
  • 覆水盆に返らず
    露天風呂。混浴風呂。阿知賀のみんなと行って、あわよくば誰か…なんてことを考えなかったわけじゃない。   ガラガラと戸を開く音が聞こえた時に、岩の影に隠れてしまったのは…理由は分からない。罪悪感、羞恥心、スケベ心?   もしあの時飛び出していたら、俺は、知らなくて済んだんだろうか。     湯気の向こうに二人の影。柔らかいシルエットは女性のもので、薄い靄の向こうでも、特徴的な色合いの髪。   そんな二人を判定できる極めつけは……やっぱり、声だろう。   「おねーちゃん! 見て、貸切だよ!」   「うん…すっごくあったかそうなお風呂…」   元気な声の妹と、落ち着いた声の姉。温泉に縁深い二人がここに来たことに、なんだか少し笑いそうになる。   しっかし…見えそうで、見えないってのがいいよな。心の瞳で未来を見てみようってなもんだ。   ここで二人の行動が分かれるのも面白い。妹のほうは髪まできっち...
  • アイスとキョータロ!
    京太郎「ちわー、ソフトクリーム買ってきましたー…って部長、寝てるんですか?」   久「ん…」   京太郎「参ったな、冷凍庫で冷やすのも難しいし」   京太郎「部長、起きてくださいよ。頼まれてたソフトクリームですって」   久「やー…」ゴロン   京太郎「うおっ、寝相が意外とよくない…げっ」   京太郎「やべ、会長の顔にクリームが」   京太郎「あーもう。ティッシュティッシュ…」   京太郎「そーっと、そーっと」   ガラッ 和「遅れました…え?」   京太郎「よ、和。まだ俺達以外来てないぞ」フキフキ       和「あの、それ…」オロオロ   京太郎「ああこれか? いやちょっと失敗して汚しちゃってさ」   和「いえあの、え? 掛けちゃったんですか?」オロオロ   京太郎「まあちょっと。しっかし、食べたいっていうから用意したのに寝てるんだもんなあ」   和「た、食べたい? いつものジョー...
  • アイス
    甘い物だって? 夜にそんなもの食べてみろ。あっという間に体重計の数字が増えちまう。   京太郎「でもさ…無理なもんは無理なんだよな」   冷凍庫を開けたらさ、牛乳をぎゅっと握ったみたいに白いアイスが見えるんだ。 悪戯心でアイスの棒に触ってみろよ。冷やっとした木の棒が、凍りついたみたいに指から離れないから。   咲「わあ…凄い、おっきくて太いよぉ…」   ああ、何本で数百円なんてチャチなもんじゃない。一本126円だからこその価値だ。 スベスベした白いアイスが部屋の明かりで一層白さを際立てる。   和「こんなに白くて…ん…いい匂いです…」   そう。冷気と一緒にほのかに鼻をくすぐるミルクの香り。口の中でじゅわっと唾液が漏れてしまうくらいに強烈だ。   優希「も、もう…我慢できないじぇっ!」   いい食べ方だ。上から咥えこむ、そしたらじんわり唇と口の熱で溶けたミルクが、舌に触れて広がっていく。 ...
  • はじまり~雀荘るーふとっぷ
    京太郎「清澄高校麻雀部員共」     京太郎「おーい、咲ー」   咲「あ、京ちゃん。どうしたの?」   京太郎「いや別に。たまたま通りがかったからさ。咲は本読んでたのか」   咲「うん…ね、今日は風が気持ちいいね」   京太郎「ああ、そうだな…」   咲「……ふふっ」ペラペラ   京太郎「それ面白いか?」   咲「うん、とっても」ペラペラ   京太郎(なんでこいつは爽やかな場所で官能小説読むんだろ)     京太郎「あ、そういえば咲に頼みたいことがあるんだよ」   咲「なに? 私まだ未経験だけど…」   京太郎「聞いてねーよ、そんなことより今日の昼飯だよ。レディースランチ食べたいからちょっと手伝ってくれ」   咲「え? レディーをランチで食べたいの?」   京太郎「言ってねーよ」   咲「あ、そっか。レディースだもんね。京ちゃんは不良モノが好きなのかな」   京太郎「せめてモノだけ...
  • 似たもの同士
    憧「京太郎ー、あんたご飯どうすんの?」   京太郎「学食かね…憧は?」   憧「私も学食。穏乃と一緒に行くけど、あんたも行く?」   京太郎「おー、行く行く。丁度いいや、レディースランチ買ってくれよ」   憧「またぁ? あんたほんと好きねー、ホントは女の子なんじゃない?」   京太郎「ええ、わたくし京子と申しますの…どうだ?」   憧「キモ。ついてこないで」   京太郎「ひでえ…穏乃はもう行ってるのか?」   憧「教室まで来るって言ってたけど…ああ、この足音」     穏乃「憧ーっ! パンツなくしたーっ!」     京太郎・憧「「そういうことは大声で言わないのっ!」」
  • 気付いて欲しいこと
    桃子「京太郎がおもちより首筋好きなのは、何か理由でもあるっすか?」   京太郎「ん? いや別に…文学少女のせいかもな」   桃子「へ?」   京太郎「いや知らんけど。それよりまた、何でいきなり?」   桃子「え、っと…京太郎、時々先輩の事、見つめてるっすよね」   京太郎「そうかー?」   桃子「特に髪をかき上げるときとか…」   京太郎「…そうか?」   桃子「見てるっすよ。そういうの、女の子は敏感だから気を付けるっす」ファサッ   京太郎「あー、今度から気を付ける…サンキュな」ヒラヒラ   桃子「……」プクー   京太郎「ん、どした?」   桃子「何でもないっす! とーへんぼく! 童貞!」   京太郎「あれれー、なんでばれちゃったんだろー」
  • 黒と金が見てみたい
    智紀「……」カタカタ   京太郎「沢村先輩、お菓子作ったんですけど食べます?」   智紀「もらう…」   智紀「……」ジーッ   京太郎「? どうしたんすか?」   智紀「須賀君は…好きな人、いる…?」   京太郎「珍しいっすね先輩からそういう話。今はいないですね」   智紀「そう…」   智紀「無自覚から始まる恋も、あると思う…」   京太郎「そうですか? まあそれも悪くないかも」   智紀「……!」コクコク   京太郎(なんだろう、いつもより凛々しい表情だけど)   京太郎(嫌な感じがする…!)ゾクゾク
  • どっちのケーキショー
    いちご「うーん、どっちにしよか…」   京太郎「佐々野先輩、お悩みですか」   いちご「あ、いいとこに。どっち食べたらいいと思う?」   京太郎「ミルクレープとガトーショコラ…先輩はどっちが好きなんです?」   いちご「ミルクレープ…でも久しぶりにガトーショコラも…」   京太郎「じゃあ俺がガトーショコラ食べるんで、先輩はミルクレープにしましょうよ。半分こで」   いちご「ええの?」   京太郎「先輩のためなら全然いいっすよ!」   いちご「そんなら両方とも食べたい…」   京太郎「唐突すぎるワガママも可愛いなぁ!」
  • レベル10
    憧「もしもしー?」   『うーい。昼時に掛けてくるなんて珍しいな』   憧「暇だったし…ね、お昼ご飯食べた?」   『いんや、今作ってるとこ。つってもカップラーメンだけど』   憧「カップラーメンって作るって言うのー?」   『お湯沸かすのも大事だろー…あったあった、スガキヤラーメン』   憧「ふーん…ちょっと待ってて。私もカップラーメンにする」トトッ   『ん? まあいいけど』   憧「えっと…シーフードかなー。お湯入れて、っと」     『うっし、できたぜ』   憧「こっちもできたわよー。それじゃ、いただきまーす」   『いただきます! あちっ、あづっ! つーか携帯しながらとか食いにくい!』   憧「あはは、落ち着いて食べないからそうなるのよ」   『ええい…一旦切るぞ。また後で』   憧「ん、またね…ラーメン好きなのかなぁ」
  • デート先
    京太郎「ひほうかん? なんだそりゃ」   和「博物館のようなものです。古今東西の資料を集めてあるんですが、一人では行きにくくて」   京太郎「へえ…なんだかんだ言って和には色々教えて貰ってるし、付き合うよ」   和「ありがとうございます…ふふ、これってデートでしょうか?」クスッ   京太郎「へ?」   和「いえ…ジョークです。当日はエスコートさせて頂きますね」   京太郎「それって役目が逆なんじゃ…」   和「私が誘ったんですから、当然ですよ。その代わり…」   和「一日だけ、彼氏になってもらえませんか?」   京太郎「あー…」ポリポリ   京太郎「……おう」     和「見てください豚の○ン○ですよ! ドリル! ドリルです!」   和「凄いです…こんな大きいものが入ってしまうんでしょうか…」ゴクリ   京太郎「テンションたけーなー」ダル…
  • 大関 甘酒カクテル
    今日のお酒は理沙ちゃんの持ち込み、大関の甘酒カクテル。 普段はカクテルばっかりだけど、はやりちゃんと良子ちゃんが日本酒を飲んだって知って日本酒仕立てのお酒を用意したみたい。それでも甘いけど。   理沙「甘い! お米!」   うん、意外としっかりお米の香りがするね。基本は日本酒で、うまく甘酒の甘味を混ぜ込んである感じ。 牛乳を多めで割って…うん、お酒の強さが紛れるから、甘いのが好きな人にはすっごく良いと思う。   理沙「ふわふわ! ぐらぐら…」   あ、やっぱり…理沙ちゃん、一番弱いもんね。前もはやりちゃんや良子ちゃんに潰されてたし… 弱いのにみんなと同じの飲みたがるんだもん、寂しがりだよね。   理沙「…もう、一杯!」   だめだめ、顔真っ赤だし、すっごく眠たそうなんだから。はいお水。 少しだけ不満そうだけど大人しくお水を飲むから、多分回ってるんだろうなぁ。   理沙「……お話!」   う...
  • 彼氏と彼女
    菫「ふ…私の彼氏になったからには、一人前の男になって貰わないとな」   京太郎「はいはい。分かりましたよ」   濃紺の髪が風に舞う。シャンプーか、コンディショナーか、柔らかな香りが漂って。   楽しそうに笑う二つ上の先輩を見て、京太郎は思わずため息と、笑みを零す。   菫「まずはそうだな…聖水は掛けるのと掛けられるのと、どっちがいい?」   京太郎「一人前からは程遠い存在だろ!」   気を抜かずとも、少女から漏れ出る言葉の色はいつもと何も変わらない。   菫「聖水は嫌か…参ったな、それだと私にはこの後買い物をしつつ夕方のコンサートに行って、帰りに食事をするくらいのプランしか思いつかないのだが」   京太郎「パーフェクトじゃんか! チケットも用意されてるんですけど!」   菫「そうか…」   京太郎「なんでそんな残念そうなんだよ! その…普通に行けばいいだろ!」   おや、と少女の頬が、唇が...
  • 特訓合宿~県予選決勝前夜
    和「部長」   久「あらお帰り。そのまま帰ってくれて良かったのに、須賀君も戻ってきちゃったの?」   京太郎「いやまあ、さすがにこの時間に女の子二人は…」   和「部長、強化合宿をやりましょう!」   久「あらあら、急にまた…予選まで日数もないわよ?」   咲「でも、やらないよりはやった方がいいと思うんです」   久「あらそう…ま、こんなこともあろうかと」   久「合宿プランは考えといたわ!」バアン!   和「え…私たちの考えが分かってたんですか?」   久「ま、ね。私も本気だから」   久「今週、金曜の放課後から日曜まで行くわよ。いいわね?」   和 咲「はいっ!」   京太郎「……」ウズウズ   久「それで合宿場所だけど、国道沿いのお城の形をしたホテルだから」   京太郎「そんなとこに麻雀卓ないでしょーが!」       合宿所   京太郎「凄いとこですねこれ、遠いだけはあるなあ...
  • 自害
    いつからだろう。 幼馴染が、同級生が、先輩が。こんな風になってしまったのは。   「京ちゃん!」   思わず漏れたため息が聞こえなければいいんだけどな。   「おう、咲。どうした?」 「えへへ…はいこれ、お弁当!」   知ってるよ。毎日だもんな、きっと今日も昨日や一昨日とは違うメニューなんだろ。 それも俺が好きな物や、苦手でも食べられるように工夫がしてあるんだ。   「ありがとな。一緒に行くか?」 「い、いいよぉ…私なんかが一緒に行ったら、付き合ってると思われたら嫌でしょ?」   ほんと高校生になってからは髪型を気にしてさ、知ってるんだぜ? 身だしなみに時間も掛けてるの。   「私なんか、全然だよ。和ちゃんみたいに、胸も大きくないし、優希ちゃんみたいな元気さもないし、全然、全然」   「ごめんね、頑張ってるのに京ちゃんの隣も歩いたらダメなままで、ダメだよね」   「あ、ごめんね! 気持ち悪...
  • うどん 三玉百円
    イマイチ重いのは食べたくない、そんな暑い夏の日もあるよな。 そしたら俺はこれで行く。三玉百円、スーパーのおうどんだ。   咲「ヌードルより太くて刺激が微妙なんじゃないかな?」   お前に男の何が分かるってんだよ。食いもん粗末にすんな! まあ……用意も別に大したことないけど。うどん、醤油、みりん、ほんつゆ。お好みで削り節、ワカメ、温泉卵、天かすってとこかな。   和「さすがにカスはちょっとツラいんですが」   真顔で何言ってんだお前は。どうしたら思考がそっちに向かうのか…… さて、まずは湯を沸かす。で、うどん入れる。少ししたらザルにあける。水でジャバジャバする。 ここまで5分、麺類の時間のコスパがいかに優れているかがよく分かるぜ。   優希「そ…そのぶん、デートなら他にたくさん回れる…かも」モジモジ   ? どこからその考えが出現したのか…今日はみんな飛ばしてんなあ。 汁はさっきの醤油と...
  • 決勝開始~中堅戦終了
    『さあ、ついに始まりました県予選決勝戦! 泣いても笑っても、今日で全国への切符の行く末が決まります!』   久「前もって説明したけど、決勝は一人につき半荘2回。トータル半荘10回よ」   優希「のぅあっ!? タコスが、タコスが一回分しか持ってきてないじぇ…」   優希「京太郎、タコス買ってこい!」   京太郎「そういや食堂に売ってたな…けどまだ開いてないぞ?」   優希「ぐぬぬ…」   優希「じゃあタコの酢漬けでいいじょ」   京太郎「脈絡もない路線変更されても…むしろ売ってないよ」   優希「じゃあ京タ郎のコスチュームでいいから脱げー」   京太郎「そしたら俺タコス買いに行けないんだけど」       ゆみ「泣いても笑っても、か。とはいえ気負いすぎる必要は無い」   智美「ワハハ、固いぞむっきー。気楽にいってこいー」   佳織「む、睦月ちゃん頑張って!」   睦月「はい…いってきます」カ...
  • 髪型
    「須賀君は、長い髪が好きなんですか」   言葉に詰まったのは、多分、自覚のなかった好みを指摘されたからだと思う。 二つに括った桃色の髪。歩くたびにたなびいて、いつの間にか和と目が合っていて。   「…胸を見られるよりは、はるかに良いと思います」   …また言葉に詰まったのは、自覚のあった好みへの行いを指摘されたからだ。 くすくすと笑う和と対照的な表情を隠すように口元に手を当てる。   「やっぱり分かりやすいか?」 「ええ、須賀君が思ってるよりも、視線は分かりやすいんですよ」   思わず泳ぐ視線。その先にある膨らみは相変わらず…と、察知されたようで和の腕に隠される。   「ほら…見てるじゃないですか。他に見るところはないんですか?」 「そうは言っても…」   しかし、禁止されたら仕方ない。 細すぎず、けれど太いとは思えない白い足。腰は胸よりずっと華奢で…胸を飛ばすと、夏のせいか、いつもより開...
  • 清澄の巻1
    久「ちょっと郊外のコンビニまでお使いを頼んでいいかしら?」   優希「がってん!」   久「肉便器用のマーカーとミルクと笛ラムネお願い」   優希「あいあいさー」   久「あとレシート貰ってきて。おつりで好きなの買っていいから」   優希「らじゃー」   久「覚えた?」   優希「おつりでエロ本買っていい!」   京太郎「年齢認証するまでもなくアウトだよ」       咲「でもどうして郊外なんだろ。購買じゃだめなのかな」   優希「校内じゃエロ本売ってないじぇ。もしくはサプライズがあるに違いないじょ」   和「わざとゆっくり行って準備する時間を上げましょうか」     まこ「にしても何でコンビニなんじゃ。購買じゃあかんかったんか?」   久「購買じゃエロ本売ってないでしょ」   京太郎「買えねっつってんのにこの人は」       まこ「あいつら、またあんたが何か企んどる思っとりゃせんかね」...
  • 見えるもの、見たいもの
    京太郎「あの、塞さん」   塞「何?」   京太郎「そのモノクルって落ちないんですか?」   塞「眼窩にはめる感じだからね。多分須賀君には付けられないかな」   京太郎「へえ…度は入ってないんですよね」   塞「うん。牌もしっかり見えてるから、安心していいよ」   京太郎「そうですか…あー、流局ですね」トン   塞「残念だったね。待ちはこれでしょ?」   京太郎「…分かります?」   塞「まあね…」クスッ   塞「須賀君の表情も、よく見えるから」
  • 星に願いを
    咲「京ちゃん、短冊書いた?」   京太郎「おー。咲はもう書いたのか?」   咲「えへへ…実は書く内容はもう決めてたんだー。後は書くだけ!」   京太郎「へえー…どれどれ、見せてみろよ」   咲「あっ! ちょ、ちょっと京ちゃん! 書けてからにしてよー」   京太郎「今見ても同じだろー? どれどれ…」   京太郎「……『おもちがパイ』?」   咲「○リできるくらいおっきくなりますように!」エヘン!   京太郎「今見て良かったぁ! はい新しい短冊!」       和「あら須賀君…短冊、飾るんですか?」   京太郎「おう。せっかくだし上にでも飾っとくかなー」   和「須賀君は背が高いですからね。羨ましいです」   京太郎「なんなら和のも飾っとこうか?」   和「いいですか? それなら是非、私も…上の枝がいいですね。須賀君の隣くらいにお願いします」   京太郎「あいよっと…そういえば、さ」   和「...
  • 部活開始~インターハイ初戦前
    ...いします」   灼「好きなものははるちゃんです」   憧「あー、憧れてるって感じですよねー」アハハ   灼「? 性的な意味だけど…」   憧「だろーと思ったよちくしょー!」       ――冬――   晴絵「…こっちは結構降るね」   望「そりゃ降るさ。お早い出戻りなのに忘れちゃった?」   晴絵「まさか…しっかしこれからどうしようかなあ」   望「一応社員ではいられるんでしょ?」   晴絵「そうだけど、麻雀で入社して麻雀しないってのは肩身が狭いってもんじゃないし」   晴絵「あ…学校寄ってもらっていい?」   望「ん、おっけ」     晴絵「うわー…懐かし…あれ? 麻雀部の表札、子供教室止める時に外したのに」   晴絵「なんだか音がする…この音は」   ジャララッ…ジャラッ   晴絵「! この音っ!」バンッ     晴絵「誰だ手錠監禁プレイしてるのはー! 交ぜろー!」   憧...
  • 漬けマグロ丼
    ガッツリ肉、サッパリ野菜。そんなのとは違う気分の時、選択肢に上るのが魚ってやつだ。 食い方も色々あるよな、刺身、焼き、煮る…みんな違ってみんな良い。日本人の心って感じだろ?   咲「じゃあ今日は女体盛り? 和ちゃんは体温高いから私かなぁ…」   刺身じゃねえ座ってろ、脱ごうとすんな。お前もわりかし体温高めだろーが! しかし刺身は正直高い。数切れで400円近いと高校生には辛いとこだし、腹も膨れにくい。 そこでこれですよ…マグロの漬け丼! これなら米が腹に溜まって大満足だ!   和「なんなんですか? 私はマグロじゃないですから、確かめてみてくださいよ!」   なんでお前は半ギレしてんですかね。お前の頭の辞書は自費出版とかなのか。 まあキハダとか、その辺のは買わないでおくぜ。狙い目は備長マグロ、これが安いんだよ。 あんまりスーパーには無いことも多いし刺身だと正直微妙もいいところ。けど漬けならそこ...
  • お泊りと、お食事と
    咲「京ちゃーん、きょーおーちゃーん」ピンポンピンポンピポピポピポ   京太郎「人がドア開けてるのに押し続けるのはやめなさい…で、なんだよ?」   咲「えへへ、京ちゃん今日はご両親いないんだよね?」   京太郎「あー、まあ…」ポリポリ   咲「そ、それでね、晩御飯、作ってあげようかなーって…」   京太郎「あー…」   和「咲さん。こんばんは」ヒョイッ   咲「……」   京太郎「なんか和も来てさあ」     咲「3P?」   和「3Pですね」   京太郎「無いから」       咲「和ちゃんは何作るの?」   和「私はシュー・ファルシとエッグベネディクトを。咲さんは?」   咲「うーん…京ちゃんは何がいい?」   京太郎「俺は別に。作ってくれるなら何でも食うぜー」   咲「もー、何でもっていうのが一番だめなんだよっ」プンスコ   京太郎「じゃあ咲が作りたいもので」...
  • 山小屋
    窓が揺れる。冷え切ったガラスが吹きすさぶ風に悲鳴を上げて、頼りなさげに俺達を守ってくれていた。   「……ごめんね、みんな」    パチリと爆ぜる炎の音を遮ったのは、いつもからは想像もできないほど弱い部長の声。驚いて振り返ってみれば、俺意外の四人も、うずくまるその人に目を向けていた。   「いえ……山の天気は変わりやすいといいますし、予報では一日晴れとのことでしたから」 「そうですよ! 部長は悪くないです、そんなこと、言わないでください」    次々と掛けられる慰めの声が部長を包む。和たちの言うとおり、部長が悪いとは思わない。  確かに雪山を歩こうと提案したのは部長だったし、少し強引なところはあった。けれどそんなのはいつもの事だ。コースを決めて、あらかじめ申請をして。天気を調べて歩き方のレクチャーを受けて、緊急時の対応まで、俺達に教えてくれたのも部長じゃないか。  責める気も無いし、責...
  • おかいもの?
    豊音「わー、このネックレスちょーかわいいよー」   京太郎「結構安いんですね。お土産に丁度いいかも」   豊音「うん、これなら私でも買えそうだよー。どれがいいかなー」   胡桃「これ! 赤い首輪は?」   豊音「かわいー。どうかなあ?」   エイスリン「コレ! メカクシ」   豊音「わわ、何も見えないよー? きょーたろーくんどこー?」   シロ「…手錠の玩具…」   塞「悪い子達は塞いじゃおうねえ」   京太郎「何してんだあの人たちは…」   豊音「きょ、きょーたろー君…見えなくてちょっと怖いよー…」オロオロ   京太郎「はいはい。ここに居ますから安心してください」   豊音「わ…えへへ、だっこしてあげよっかー?」   京太郎「後ろからハグってこれ立場真逆だよ」
  • 和の想い
    須賀君の額に滲む汗。よくよく見れば、頬、首筋、目元…あちこちが汗でしっとりと濡れています。 おそらく首元から胸にかけても同じなんでしょう。シャツの下に来た下着が、色を変えているが分かります。   「今、拭いますね…」   そっと布を当てて、横へとスライドさせて。あまり付けていなかったブラですが、たまたま付けてきたときにこんなことがあるなんて…いつどこで役に立つとは分からないものです。 額を右から左へ、髪の根元まで軽く押し当てて。パフのように軽く当てながら鼻筋、目元、頬を撫でていくと、次第に須賀君の表情がやわらいでいきました。   「気持ちいいですか? 私も…気持ちいいですよ」   それなりの時間をかけたせいか、内側は須賀君の汗を吸ってじっとりと湿っています。 戸惑うことなく付けてみれば…十分その感触は伝わって。   「っ…あ、んっ…」   乳首を包むのは冷えた湿り気。まるで口に含んで舐め...
  • 県予選大将戦
    『さあ大将戦、鶴賀学園からは3年生の加治木ゆみ』   桃子「先輩…まいったっす…どーにも清澄だけは抜けなかったっす」   ゆみ「原村にはお前が見えていたようだな」   桃子「あんな相手初めてっすよ…ちょっと自信なくしちゃいました」   ゆみ「何を言う。インターミドル王者相手に副将戦で最も稼いだんだ」   ゆみ「お前が一番頑張ったよ、もも」ナデナデ   桃子「ふあ…先輩…」   ゆみ「よくやった良くやった、さすがだモモ」モニュモニュ   桃子「ちょっ、やめっ! ここではやめるっすー!」       『昨年に引き続き名門風越の大将を務めるのは、池田華菜!』   池田「ふんふふーん」トコトコ   純代「…華菜ちゃん」   池田「すーみんお疲れー、あとは華菜ちゃんに任せとけ!」   純代「ごめん、点を減らして」   池田「ドンマイどんまーい。取り戻してついでに天江衣を吹き飛ばしてやるし!」  ...
  • 回転寿司 K
    驚くことなかれ、今日は豪華に寿司だ! …つっても高校生に行ける寿司なんて限られてるけどな。 目の前を静かに動くレーン、家族連れの騒がしい店内…ま、それは6人で座ってる俺らのボックス席も同じだろ。   咲「えっと…あ、あれ? これってどうやって注文、わわっ! おあいそになっちゃったよぉ!」   誰だ、ポンコツを奥に座らせたの。 お茶も粉入れすぎて凄まじく濃い茶だし…ま、いいや。それよりどうすっかな… 流れるネタは色んな物があるけど、見た目パサパサなものも多い。ここはやっぱり注文するべきか? 和は…サーモンか。いいよな、ピンクからオレンジの色合いの艶やかさ、そして玉ねぎを大量に乗っけても取りきれない臭み。口の中いっぱいになって、それがクセになるんだよな。   和「三皿ありましたけど…これが私のに一番近い色だったので」   髪の毛の話かな? しっかし意外とこう、普段は安っぽいと思うネタでもこの...
  • 四校合同合宿
    京太郎「四校合同合宿、ですか」   久「そ、決勝の時の四校を招いてね。強い相手が多いほど練習になるから」   咲「楽しそう…!」   和「けどそれだと、清澄の合宿所じゃ手狭ですね」   まこ「どっか別のところでやるんかのう?」   久「まあねえ…ふふ、喜びなさい! 今度の合宿はっ」   久「露天風呂よ!」ビシッ   優希「それって清澄のと変わらんじょー…」   久「チッチッチ、甘い甘い…露天かつ、混浴よ!」   京太郎「おっと女性陣に俺一人はマズいんで留守番してますね!」       透華「ハギヨシ、準備は整っていまして?」   ハギヨシ「はい。後は皆様に車へ乗っていただくだけです」   一「温泉かあ。合法的に脱げるっていい空間だよね」ウンウン   衣「その考えは一般的な思考に沿ってない!」   純「決勝の学校で集まるのか。タコスロリとでも遊んでやるかね」   智紀「それと…男子部員…」...
  • パクリ伝説
    人は知らないコトを知りたがる。   例えば幽霊。それの中身や発生条件を知る者は少ないが、その輪郭だけを知る人のなんと多い事か。   肝試し、怪談話、降霊術。知らない人はそれに触れようと、近づこうと試行錯誤する。   そしてそれを危険な行為だとは認識しないまま、無邪気に、欲望に塗れたまま手を伸ばすのである。     京太郎「清水谷先輩が入院?」   怜「せや。腕の骨が折れたんやって」   京太郎「っはぁ!? 大怪我じゃねーか!」   昼食時間ともなれば、健全な高校生はメシを食う。ご多分に漏れず京太郎も、相棒と共にもさもさとパンを頬張っていた。   それを襲う唐突な不意打ちは相棒お得意の下らないギャグではなく凶報。しかし焦る京太郎をよそに、仲良しの筈の相棒はと言えば、目を背けたくなるほどのパンを飲み下していた。   怜「んー、ここのパンは喉越しあんま良くないなー」   京太郎「パンと喉越しの...
  • 清澄の巻2
    まこ「実際どうすりゃええんかいのう」   久「そうね。私に卵焼きくれたらいいと思う」   まこ「そうじゃのうて…うちの雀荘がこの先生きのこるには!」   久「そういうことね…うーん…」チラッチラッ   まこ「…あーん」   久「協力するわ」レロチュパ   まこ「箸○ェラやめんか」       久「咲と和と須賀君もたまになら手伝うって。勉強にもなるし」   咲「何をですか?」   まこ「ありがとう! お礼じゃ、卵焼きをやろう」   和「あの…なんの話…」モグ…   咲&和「手伝います」   咲&和(あまりの舌上の快感に口が勝手にくぱぁと!)     京太郎「…ん? 部室で何か起こってる気がする…」       和「そうでしたか。そういうことならお手伝いしますよ」   和「けれど…何をすればいいんでしょうか」   まこ「色々用意はしちょる。好きなん選んでええからな」ゴソゴソ   まこ「...
  • 体育の日
    久「秋ねえ…」   まこ「なんじゃ急に。グラウンドにおるんは…ありゃ陸上部じゃの」   久「麻雀は好きだけど、たまーに運動もしたくなるのよね」   まこ「言うてものう、ドッジボールでもするか?」   久「悪くないけどどうせなら跳んだり走ったりとかもいいでしょ」   まこ「わりゃ見とるもんに影響されとるだけじゃろ…」   久「球技かあ、走って跳んで弾むと言うと…」   和「すみません、遅れました――」   久「和の走り幅跳びでも撮影しましょうか」   京太郎「さっきから居たけど目に入ったものに影響されすぎだから!」
  • 準決 先鋒戦
    『ついにこの時が来た…準決勝!』   恒子「ベスト4を(シュッ)賭けた戦いが(バッ)今始まる!」   健夜「なにその動作…何、その指」   恒子「これが私のブイライン! あー! でもこれ映像じゃなくて音声かぁー!」   健夜「ぜんっぜん要らないよそれ!? はやく本題に入って!」   恒子「んじゃ対戦校の紹介イっちゃう?」   健夜「はいはい、早く行ってね」     恒子「奈良県代表、阿知賀女子学院は10年ぶりの全国出場! 前回同様じゅんけつを破ろうと気合が入ってます!」   健夜「なんか言い方がおかしいよ!?」   恒子「その勢いはさながら全国童貞! 果たして最後までイクことができるのかー!」   健夜「それは禁止ワードだって決まってたでしょ!」     恒子「福岡県代表、新道寺女子! 北部九州の最強が今年もその姿を晒してくれるのかー!?」   恒子「あ! スカート短い! これはいい画が...
  • 女子力向上委員会。レベル8
    女子力向上委員会。レベル8   健夜「うーん、ぶらぶら買い物ってすっごく久しぶりだけど」   健夜「今日は…いつもの、麻雀用品じゃないよ」   健夜「読み方はフランフラン、でいいんだよね? こーこちゃんはここが好きって言ってたけど」   健夜「わあ…これ可愛いかも」   健夜「アロマかあ。こういうのも使った方が女の子っぽいのかな? でもあんまり…」   健夜「ペアカップ…いつかは、こういうのも使えるのかな…」   健夜「んー」   健夜「あ…」   健夜「これ、男の子でも使えそう。こーゆーのもあるんだね」   健夜「…今日はこれくらいにしとこうかな。また、気が向いたら来よっと」
  • ~試合開始まで
    ――長野、朝――   京太郎「よ、咲」   咲「京ちゃんおはよー…あ、和ちゃんも」   和「おはようございます咲さん、須賀君」   京太郎「和もな。おはようさん」   和「ええ…いよいよ、ですね」   咲「うん」   京太郎「いよいよ全国か…」     咲(お姉ちゃんに、会える!)ワキワキ   和(東京…なかなかのアバンチュールですね…)ポッ   京太郎(なんか動作がおかしい)       恒子「ふくよかすこやかインハイレイディオー!」   恒子「はい今週も、ふくよかじゃ……うるせー!」   健夜「な、なに!? どうしたのこーこちゃん…」   恒子「夏が悪いんだー! アイスとジュースとエアコンが悪いんじゃー!」   健夜「はいはい…今度一緒にジム行こ? 付き合ってあげるから」   恒子「すこやん…! 好きー!」   健夜「ちょっ、やっ、どこ触ってるの!?」     照「いつ聞いてもまとも...
  • 初戦(千里山、釼谷、越谷女子)
    『さあインターハイ二日目! 本日は左下ブロックの一回戦、12校が3校に絞られます!』   晴絵「みんな、準備はいい?」   「「「「「はいっ!」」」」」   晴絵「よし! それじゃあ新生阿知賀、全国初お披露目といこうか!」   『あと15分で試合開始となります。出場校の先鋒選手は対局室へお集まりください』   晴絵「出番だよ玄!」   穏乃「がんばってください!」   宥「わわ」   憧「全国デビュー!」   灼「気合で」   玄「おまかせあれ!」   ハラリ   玄「わわっ!? 処理してるのにー」   晴絵「こらこら、本番中にも毛落とすなよー」アハハ   憧「穿けえええええ!!」       『一回戦第6試合! 岡山代表は讃甘高校。先鋒は新免那岐!』   『あれだねえ、ひとーつ人の世の生き血をすすり、って感じじゃない? 知らんけど』   『福島代表は裏磐第高校の森合愛美! 特技はスキーと...
  • 鶏ハンバーグ ちょい和風
    量が多くて、男でも満足できる。そして安い。そんな料理の一つがこれだ。 用意するのは玉ねぎ、鶏ミンチ、パン粉、卵。まずは玉ねぎを縦と横にザクザクと、微塵切りにはせずにカット。   咲「京ちゃん…なんでそんなことするの…? ひどいよ…」ウルウル   いいから離れてろ。あと擦ると余計目が痛くなるぞ。 後はもう適当にボウルにぶち込んでしまえ。さっきの材料を目分量! 適当にドバっとぶち込め! そんでー…手で混ぜる! 思いっきりな!   和「ああんっ! お肉がグチュグチュ音を立てちゃいますぅ…なんか私こういうのばっかじゃないですか? いいんですけど」   お前が率先して声出してんだろ… まあ分かってるとは思うけど、ハンバーグだな。鶏の淡白な色のせいで肉々しい感じは薄い。 でもな…焼く前でもわかる、この鮮やかな照り。卵が絡んだおかげで黄金色の宝石みたいじゃねーか。   優希「タコスはまだかー? ひき肉な...
  • 脱衣麻雀スペシャル
    あえて言うなら、地獄。それ以上の言葉があるだろうか。   和「リーチ」ヒュンッ   咲「カン」ゴッ   久「んー…それじゃ、私もリーチしようかしら」フフッ   京太郎「……ふぅー」   和「須賀君? どうしたんですか?」   どうしたんですか、とはまた嫌な言い方だ。 その目を見ればお前らが何を期待しているのか、まるっと御見通しだっつーの。   京太郎「……ツモ」パタン   咲「わー、京ちゃん強いねっ!」   和「本当に。実際私達も本気なのですが…」   久「まいっちゃうわねー。それで須賀君? 次はどれにする?」   京太郎「……」   選べと。どれにするかを選べと、みんなの目が突き刺さる。 和はおそらく上…上に視線が行ってるからな。 部長は下。目が面白そうに笑ってるが、正直狩人っぽくてこえーよ… 咲は…更に下、か。そこはもう何もないんだが…何もないからこそ見てるってか?   京太郎「…...
  • プロローグ
    和「けど、阿知賀の制服はかわいいですね」   穏乃「玄さんから借りてみれば?」   和「いえ…制服として着たいなあと」   穏乃「あー、乱れた時にも画が映えそうだよね」   和「きっちり上まで締めるので私には関係ないですね」       憧「じゃあ…和は来年阿知賀に行くの?」   和「そうですね。そうしたいです」   穏乃「私も阿知賀かなー。ここの部室好きだしー」   憧「あたしは…阿太中かな…麻雀がしたいから」   穏乃「…中学だとこの辺は阿太中が一番強いからね。高校なら晩成かな」   穏乃「でも…たまには遊ぼうな!」   憧「もちろん!」   穏乃(貝合わせとか)ポワーン   憧「おっ? 煩悩を感じるぞー」       穏乃「実業団…」   晴絵「ん…前から誘いが掛かっててね。色々あって、やってみようと思うんだ」   穏乃「そっか…よし! 壮行会やろうよ! 今から!」   憧「さんせ...
  • 私が普通、だったなら
    京太郎「おーっす和」   和「須賀君、こんにちは」   京太郎「今から部活か? それなら一緒に行こうぜ」   和「そうですね…話しながら行きましょうか」   京太郎「おう。それで早速だけど、今日の部活終わり空いてるか?」   和「ええ…またいつもの場所で」   京太郎「ああ」     和「すみません、待たせてしまいましたか?」   京太郎「いや、さっき来たとこだし、借りたこの教本読んでたし大丈夫だぜ」   和「…そこは今来たところ、って言ってほしいですけどね」   京太郎「和って意外とそういうベタなの好きだよな…」   和「…ダメでしょうか」   京太郎「ん? いやそんなこと無いけどな。それじゃ対策会議始めるか」   和「ええ…まずは咲さんですが――」     京太郎「っと…もうこんな時間か。結局途中から違う話になっちまったなー」   和「そうですね…それじゃあ今度はまた同じ曜日で――」 ...
  • 斎王の御座
    衣「まーじゃんっ、まーじゃんっ」   京太郎「天江先輩、落ち着いてくださいよ」   衣「やーだっ。衣は京太郎の椅子で打つ!」   京太郎「俺の椅子じゃなくて俺が椅子なんですけど…」   衣「神代の神々は高天原に座す。だから衣も京太郎の膝に座すー」   京太郎「もうすぐ三人が来ますよ?…ってかマジでこのままで?」   衣「勿論このまま!」   京太郎「聞き分けのないお嬢様っすね…」       衣「ふーんふんふんっ、膝に座さぬ有象無象は雑魚そのもの!」   照「……リーチ」トン   淡「ちぇー、なんかムカつくー」ザワッ   小蒔「……」ウトウト   衣「この山肌に、衣の牌はある」ズズズ   衣「つもっ! 衣の勝ちだー」   衣「わーい! 次も衣が京太郎椅子っ」ポフッ   京太郎「こんなもん景品にならんでしょーに」ナデナデ       衣「ん…京太郎は、斎王だ」   京太郎「さい...
  • 愛知県 蓬莱泉 空
    頂くお酒は続くもので、今日は愛知県のお酒。 空…『くう』って読むみたい。純米大吟醸かあ…これまた良いのを頂いちゃったなあ。   良子「イエス。大吟醸ともなれば随分と米を削っています…頂いても?」   今日のお相手は、戒能良子ちゃん。普段はみんなの中でも一番突拍子がないけど、お酒には何故か真摯。 ビール、ワインから焼酎、ウイスキー、日本酒。なんでもイケるみたい。 はやりちゃんとは違って、グラスに鼻を寄せて、軽く舐める。その後一口含んだら、少し汚いけど空気を口に含む。   良子「ソーリー、こうすると日本酒のフレグランスが鼻腔に広がります…素晴らしい、フルーティーですね」   うん。一口入るだけでびっくりするくらい、フルーツみたいな香りが広がっていく。 下に触る感覚もびっくりするくらいまろやかで。包み込んで染み込むような甘口。 そのくせあとに残さない清涼感があるんだから凄いよね。   良子「ええ...
  • プール。各校の思い
    久「とゆーわけで。今日は水着で部活…すなわちプール!」   咲「それで水着持参だったんですね」   和「でも、それになんの意味があるんでしょう…」   久「意味ねえ…」   久「んー、なんとなくというか」チラッ   久「須賀君の水着が見たから! とか!」   京太郎「意味がわか」   和「いいですね」   咲「賛成です」   優希「ばっちこーい!」   まこ「ま、そういうことなら仕方ないのう」   京太郎「いやーん!」       久「ま、団体戦を勝ち抜いたご褒美と、個人戦への英気を養うってことで」   咲「そっか、ご褒美か…そうだね」   和「咲さん?」   咲「京ちゃん」トトッ   京太郎「ん? どうしたよ」   咲「えっとね…もし、その」モジモジ   咲「個人戦で勝ったら…」   京太郎「おう、弱いけどそれなりには頑張るぜ!」   咲「うん…ふふ、それで勝ったらご褒美あげようかな...
  • 冷やし透華と納涼川床
    春の小川はサラサラかもしれないが、夏の川床はどっどどどどうって感じだ。   衣「見ろトーカ! 鮎の成魚が竹床で七転八倒だ!」   透華「衣、そんなに急ぐと転びますわよ?」   トテトテ走りよる天江さんは…なんというか、周りではしゃぐ子供たちより、更に。 あ、滑った。転んだ。びちょびちょになってる。   衣「う゛あ゛ああああん!」   京太郎「あーあ…ほら、立てるか? 結構滑るから気を付けないと」   泣き声は甲高く、周りの子供が心配して寄ってくる。 俺が手を差し伸べる前に駆け寄る、小学生の少女たち。いいねえ、世の中優しいもんだ。 俺に出来る事と言えば、タオルで体や頭を拭ってやって、ワンピースの裾を軽く縛ってやるだけ。   京太郎「うし…こんなもんだろ。ほら、さっきの子達も待ってるし行ってこい」ポスン   衣「…衣は子供じゃない。年嵩の離れた小娘らと遊ぶ時間なんて無いんだ」チラチラ   素...
  • 強い絆
    携帯に映る名前は、ただ一人の男の子。 履歴には残らず、けれど記憶には残るほど。暇さえあれば見つめるその名前は少女の心を火照らせる。   憧「……」   穏乃「……」   ギシリと空気が一欠片。割れては落ちて消えていく。 ひとつふたつと、思い出を削り取るように。   憧「アンタさ、京太郎とサッカー見に行ったんだって?」   穏乃「うん、楽しかったよ…憧は、映画と買い物行ったんだよね」   殊更明るい声はまるで、冷えた心を隠すように大げさに響く。 お互いへの敵意の角を透明な包みで覆ってしまえば、あとは傷つけることは無く、透けて見えるだけのもの。 だからこそ。お互いを傷つけ合わないからこそ。二人の気持ちは剥き出しで。   憧「ほんと嫌…アンタって、私の居ないトコで私のできない事するわよね。楽しくも無いのにさ」   穏乃「あははっ、私も憧の事むかつくなあ。買い物とか、全然楽しくないじゃん」   憧...
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