ジャッジメントですの!
「お姉様〜、どこに居るんですの〜」 広い廊下から高い鈴の様な声が響く。 その声は妙に響き、年齢が若くも、年をくっている様な声に聞こえなくもない。 コツコツと足音を響かせながら少女は階段へ着き、そのまま上へ上へと上がって行った。 少女の特長な髪型である茶色いツインテールを揺らしながら。 彼女の名前は白井黒子。 自分が慕っている御坂美琴を捜すのを優先に行動をしていた。 こんなふざけたバトルロワイアル。 そして知っている者で参加をしている御坂美琴、一方通行、上条当麻。 一方通行は信頼は出来ないが、それだけの実力派のメンバーが揃っている。 それでなくともさっき殺された筋肉質の人以上の実力者全員がシャルル達に立ち向かえば勝てると彼女は確信していた。 黒子は風紀委員の正義を胸に背負っていた。 屋上の扉を右手で開く。 それと同時に叫ぶ。 「お姉様っ」 「……うるさいな」 明らかに不機嫌な男の声が聞こえて来る。 黒子は一歩引く時に声の主が見える。 明らかに眠っている青年で学ランを着ていたので学生だろう。 鋭い目つきで眠そうで不機嫌なのは見ても明らかである。 まだ暗いからであるからなのかはわからない。 「あなた何者ですの?このゲームに巻き込まれた被害者ですの?」 「うるさいな。これ以上近付くと咬み殺すよ」 男は銀色の鉄のトンファーを構える。 彼は使い慣れている様子であった。 「ほっといてほしいのもわかりますのよ。でも私は――」 そう言って彼女は腕章を見せる。 「ジャッジメントですの!」 「へー。僕はね風紀委員長なんだ」 男は風紀委員長の証である『風紀』と書かれた腕章を見せる。 「君、強いんでしょ?」 「では、少しだけお見せしましょう」 と笑みを浮かべたと同時に彼女は消え去った。 「後ろががら空きですのっ!」 『空間移動(テレポート)』能力を使い彼の後ろに回り込む黒子。 いつも通りに敵に回り込んで、そのまま右足で蹴り上げる。 「っ!?」 ――男の学ランを蹴るはずだった右足。 だが彼は余地していたかの様に足を受け止めていた。 「なんだ、その程度なんだ」 「あなた、何者ですの!?」 知られていないだけの能力者なのか。 それともレベル0の強さに特化した者なのか。 男が足を離すと黒子も後ろに退き、また構える。 「いいよ、君の力はわかったよ。楽しかった」 そう言って男はトンファーを離した。 「え……?」 黒子は唖然とする。 それっきり男はまた寝る体制になって殺気など微塵も無くなっている。 「私は白井黒子と申しますの。出来ればあなたの名前を聞かせていただきたいですわ」 「並盛中風紀委員長、雲雀恭也」 それだけ聞くと雲雀に背を向ける黒子。 「ではお姉様捜しに戻りますわ。邪魔をして申しわけありませんでした」 そう言って黒子は屋上から出て行くのであった。 雲雀は何もなかったかの様に、気にした様子もなくまた眠り始めた。 【G-5 中学校屋上/未明】 【白井黒子@とある魔術の禁書目録】 【装備:なし】 【所持品:支給品一式 ランダム支給品×3】 【状態:健康】 【思考・行動】 1:お姉様捜しに黒子が参ります。 2:雲雀に少し興味。 【備考】 ※夏休み終了後からの参戦です。 ※『空間移動』は制限されています。移動は10メートル以内で連続の使用は体に負担が大きくなり、また物を体内や柱に入れる事は出来ません。 【雲雀恭也@家庭教師ヒットマンREBORN!】 【装備:仕込みトンファー@家庭教師ヒットマンREBORN!】 【所持品:支給品一式 ランダム支給品×2】 【状態:健康】 【思考・行動】 1:眠い。 【備考】 ※継承式編終了後からの参戦です。 【仕込みトンファー@家庭教師ヒットマンREBORN!】 恭也愛用の鉄の仕込みトンファー。色々なギミックが付いている。 |[[アナタは恋人を殺せますか?]]|時系列|[[君は僕に似ている]]| |[[アナタは恋人を殺せますか?]]|投下順|[[戦士は独り遥か戦地に埋もれてわたしを動かす]]| |START|白井黒子|[[Island Days]]| |START|雲雀恭也|[[]]|