王道ロワイアル@ ウィキ内検索 / 「少女の戦」で検索した結果

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  • 少女の戦
    タッ、タッ、タッ。 ダッ、ダッ、ダッ! 2つの足音が野原を掛ける足音が響く。 1つは逃げる音。 1つは追いかける音。 しかも明らかに速度が追いかける音の方が早く、逃げる音と重なるのは時間の問題だ。 「はぁ、はぁ、はぁ……」 少年の足は既に限界だった。 ほぼゲーム開始時から逃げ、追われていたのだから。 「な、なんで追われなくちゃいけないんだ……。しかもまたこんな殺し合いをさせるゲームかよ!?」 ――――― 彼、御剣総一は少し前に殺し合いのゲームに巻き込まれた事がある。 13個のPDA、13人の参加者、巻き付けられた首輪。 そして解除条件の通りにすると晴れてその人物はゲームを抜け出せるのだ。 全員は助けられなかったものの、ゲーム内では3人だけ脱出する事が出来た。 だが今回のゲームは規模が違う。 100人もの参...
  • 【AIR】
    【AIR】 国崎往人 2 No. タイトル 028 少女の戦 053 かみのおとされもの 神尾観鈴 1 No. タイトル 045 Lの殺意 遠野美凪 2 No. タイトル 038 クールになれ、刻命裕也! 056 終わりのクロニクル 霧島佳乃 1 No. タイトル 007 それと便座カバー、それと……
  • 【Kanon】
    ... タイトル 028 少女の戦 053 かみのおとされもの 倉田佐祐理 1 No. タイトル 045 Lの殺意 北川潤 2 No. タイトル 025 散りゆく者への子守唄 057 中二病でも殺したい!
  • 【シークレットゲーム-KILLER QUEEN-】
    ... タイトル 028 少女の戦 055 堕ちないネイロ 姫萩咲実 2 No. タイトル 020 ラブコメディは突然に 053 かみのおとされもの 北条かりん 1 No. タイトル 039 fallen down 長沢勇治 2 No. タイトル 030 こわしや勇治 057 中二病でも殺したい! 高山浩太 2 No. タイトル 016 男はつよいよ 044 傭兵とリフレイン 手塚義光 2 No. タイトル 016 男はつよいよ 044 傭兵とリフレイン
  • E列
    ... 幻物語 028 少女の戦 055 堕ちないネイロ 077 運命は、英語で言うとデスティニー 087 撫子の唄 089 朝霧の幻影殺人鬼 090 HEROES 100 奇跡――それはつくられた偶然―― 110 circulation(前編) E-5 023 夢想曲 040 エンドブレイカー! 049 ああっ、侍さまっ E-6 010 その男ら、凶暴につき 036 天城雪子は笑えない 056 終わりのクロニクル 069 朱より赤し E-7 075 学園黙示録 E-8 005 強い意志 058 Departure
  • 【Angel Beats!】
    ... タイトル 028 少女の戦 055 堕ちないネイロ
  • 御剣総一
    ... 初登場話 028 少女の戦 最終登場話 100 奇跡――それはつくられた偶然―― 登場話数 5話 スタンス 対主催 現在状況 一日目朝、E-4森付近 キャラとの関係(最新話時点) キャラ名 関係 呼び方 解説 初遭遇話 姫萩咲実 優希に似てる。発見時死亡 ※未遭遇 長沢勇治 敵対 長沢 ゲーム時襲撃された 高山浩太 中立 高山さん ゲーム時協力関係 手塚義光 敵対 金髪の男 ゲーム時襲撃された 川澄舞 敵対 襲撃される 028 少女の戦 国崎往人 椎名 仲間 椎名さん 助けられ、共に行動 来ヶ谷唯湖 敵対 椎名がギアスをかけられる 055 堕ちないネイロ C.C. 唯湖の共犯 桂ヒナギク 友好 助けられる 077 運命は、英語で言うとデスティニー 黒神めだか イカロス 敵対 殺害される 北条かりん 友好 かりんさん マーダー...
  • No.000〜050
    ...ーサーカー 028 少女の戦 川澄舞、国崎往人、御剣総一、椎名 029 Island Days 園崎魅音、竜宮レナ、白井黒子 030 こわしや勇治 長沢勇治 031 歪曲スル正義 沢田綱吉、古里炎真 032 運命に抗うもの 古手梨花、衛宮士郎 033 DEAD or ALIVE 岡崎朋也 034 するがの法則 神原駿河、綾崎ハヤテ、足立透 035 おまもりらんさー ランサー、戦場ヶ原ひたぎ 036 天城雪子は笑えない 桜井智樹、天城雪子 037 悪がもう一人の自分をつくる(前編)悪がもう一人の自分をつくる(後編) 郷田真弓、セイバー、グリムジョー・ジャガージャック、日向秀樹、篠崎あゆみ 038 クールになれ、刻命裕也! 刻命裕也、遠野美凪 039 fallen down 巽完二、北条かりん、イカロス 040 エンドブレイカー! 御坂美琴、鳴上悠、ウルキオラ・シファー 041 僕は/俺...
  • かみのおとされもの(後編)
    ... question 少女の戦 川澄舞 [[]] 少女の戦 国崎往人 [[]] ラブコメディは突然に 姫萩咲実 ある日 森の中 球磨川さんに出会った 嘘の境界 球磨川禊 ある日 森の中 球磨川さんに出会った バトルロワイアル狂奏曲 長門有希 [[]]
  • 破面の告白
    ...者 時系列 028 少女の戦 016 男はつよいよ 投下順 018 バトルロワイアル狂奏曲 START グリムジョー・ジャガージャック 037 悪がもう一人の自分をつくる(前編) START セイバー START 花村陽介 DEAD END
  • 堕ちないネイロ
    ... 朝霧の幻影殺人鬼 少女の戦 椎名 運命は、英語で言うとデスティニー 少女の戦 御剣総一 運命は、英語で言うとデスティニー
  • SSタイトル元ネタ一覧
    ...s!』より 028 少女の戦 ゲーム「Kanon」のヒロインの川澄舞のテーマ曲『少女の檻』より 029 Island Days ゲーム『School Days』より 030 こわしや勇治 マンガ『こわしや我聞』より 031 歪曲スル正義 小説『空の境界』に出てくる結界名より 033 DEAD or ALIVE ゲーム「アイドルマスター」のラジオ「THE IDOLM@STER STATION!!!」OP『DEAD or ALIVE』より 034 するがの法則 マンガ『うえきの法則』より 035 おまもりらんさー マンガ『おまもりひまり』より 036 天城雪子は笑えない ライトノベル『ブギーポップは笑わない』より 037 悪がもう一人の自分をつくる アニメ「遊戯王」OP「渇いた叫び」の歌詞『闇がもう一人の自分をつくる』より 038 クールになれ、刻命裕也! ゲーム「ひぐらしのなく頃に」の...
  • 第1回放送までの本編SS
    ...ー C-2 028 少女の戦 川澄舞、国崎往人、御剣総一、椎名 E-4 018 バトルロワイアル狂奏曲 長門有希、坂上智代、人吉善吉 C-4 020 ラブコメディは突然に キョン、ニンフ、姫萩咲実 D-6 031 歪曲スル正義 沢田綱吉、古里炎真 C-4 047 魔女の惨劇会 C.C. E-3 019 俺の救世主さま 岸沼良樹、ユーフェミア・リ・ブリタニア、園崎詩音 A-7 023 夢想曲 来ヶ谷唯湖、御坂美琴、鳴上悠 E-5 027 澄み切った強さを手に 棗鈴、アウレオルス=イザード、バーサーカー H-3 038 クールになれ、刻命裕也! 刻命裕也、遠野美凪 C-7 034 するがの法則 神原駿河、綾崎ハヤテ、足立透 C-2 029 Island Days 園崎魅音、竜宮レナ、白井黒子 G-6 059 ぜんきちタイガー 坂上智代、人吉善吉 C-4 014 幻物語 千石撫子 E-4 ...
  • Island Days
    ...ちタイガー 028 少女の戦 投下順 030 こわしや勇治 012 皆の世界をまもるヒト 竜宮レナ 109 acceleration 002 ジャッジメントですの! 白井黒子 093 騎神咆哮バーサーカー START 園崎魅音 DEAD END
  • バトルロワイアル狂奏曲
    ...。 028 少女の戦 時系列 020 ラブコメディは突然に 017 破面の告白 投下順 019 俺の救世主さま START 長門有希 053 かみのおとされもの(前編) START 坂上智代 059 ぜんきちタイガー START 人吉善吉
  • 死者スレ
    ...渚「あれ?前の回の『少女の戦』を見ると御剣さんの支給品の方が酷くないですか?」 佳乃「甲子園の土に羽根付きのランドセル、こけしですよ?」 上条さん「ランサーのブーメラン、柔道着、ミニカーも相当酷いよな」 陽介「つーかなんで俺だけ死者スレ全員からこんな扱いなんだよ!?おっさんにもなんか言えよ」 沙都子「イスカンダルさんは格好良かったですわ〜。死亡なんて冗談だと思ったぐらいですわ」 上条さん「俺の死も評判良かったって作者言ってたけどおっさんも相当だぜ!」 理樹「アサシンさん、ギャルゲ2ndと別人で怖かったよ。改心してほしいな」 ライダー「ワハハハハ、次のロワでは余は大活躍じゃ」 陽介「やっぱり扱い違うのな…。みんなしておっさん、おっさんって!死者スレ全員酷いぜ……。みんな嫌いだ……」 チャド「え?」 ↑ 何も言ってないのに陽介に嫌われた人 ...
  • 澄み切った強さを手に
    ...! 投下順 028 少女の戦 START 棗鈴 071 たとえバラバラになろうとも START アウレオルス=イザード START バーサーカー 061 決意と殺意が交わる時
  • 騎神咆哮バーサーカー
    ...は狂った騎士と1人の少女の戦いの結末の<物語>。 ――――――――――――――――――――――――――― 「お姉さまは死ななくて、わたくしのお姉さまの恋路を邪魔するあの男の名前が呼ばれたのにどうして心の中がこう、……もわっとするのでしょうね……」 中学生のジャッジメントの白井黒子は放送の死亡者で数少ない知り合いの名前を聞かされた。 心に残るのは渦。 それはおそらく今まで人が死んだ事を無理矢理に忘れようとしていたが現実がそれを拒む。 3人の人間が首を飛ばされた。 黒子はまず最初にお姉さまである御坂美琴を探そうと行動。 美琴と再会しても脱出出来ないとわかっているのに。 美琴を優勝させる為に殺し合いに乗っているわけではないのに。 並盛中とは知らない学校であったが、それの風紀委員長と名乗る雲雀恭弥とは戦いを繰り広げたが黒子にと...
  • 運命は、英語で言うとデスティニー
    と、決意と同時にサーベルが総一の頭を狙っていた。 「うわぁっ……!」 総一はそれを後ろに吹っ飛ぶようにして避け――実際は転んだだけだが――事なきを得た。 しかし脅威は終わっていない。 狂った椎名の標的は、未だ総一のままだ。 総一は起き上がって、椎名からの攻撃に備える。 椎名は、サーベルを大上段に構えて勢いよく振り下ろそうとしている。 万事休す、ただの学生である総一が避けられる道理はない。 だが、幸運の女神が微笑んだのか。 総一は今度の攻撃も避けることができた。 「……っくそ!」 それが分かるとすぐに体勢を整え、総一は椎名に背を向けて走り出す。 椎名も遅れはしたが、素早く総一の背中を追い始める。 森の中、2人だけの追いかけっこが始まった。 ◇◇◇ 森の中を横に並んで歩く影が2つ。 黒神めだかと、桂ヒナギク。 眉目秀麗、才色兼...
  • 【ハヤテのごとく!】出典支給品
    サーベル ハヤテとアテネが決闘時に使ったサーベル。椎名に支給。 花びら タイガ坊ちゃんがヒムロの登場の際に演出として撒いてもらう。日向秀樹に支給。 朝風家の剣 朝風理沙の家に伝わる剣。神社なのに刀じゃなく剣が伝わっているのがポイント。珍しいな。ウルキオラ・シファーに支給。 木刀正宗 潜在能力を極限まで引き上げる鷺ノ宮家に伝わる宝具。『風林火山』と彫られている。相沢祐一に支給。 タマ 意志持ち支給品扱い。トラなのだが、何故か二足歩行や人語を話す、2ちゃんねるにて数々の名スレを生み出した(自称)などトラなのかすら不明。『少女の夢を壊したくない』という理由で人語を話せるのを隠すなどちゃんとした意志もある。そんな彼だが主への忠誠心は本物である。人吉善吉に支給。
  • 運命に抗うもの
    「う〜…ひっくなのです」 目の前の光景に、衛宮士郎は呆然としていた。 10歳くらいと思われる女の子が、顔を赤くしながらへらへらと陽気に笑っている。 その手に持っているのは…酒瓶。 「っておい、子供がそんなもの飲むんじゃない!」 我に返った士郎は、少女の手から酒瓶を奪い取ると、投げ捨てる。 投げ捨てられた酒瓶は、木っ端みじんに砕け散る。 「…何するのよ」 酒瓶を割られ、少女は士郎をぎろりと睨み付ける。 子供とは思えないその雰囲気とドスの利いた声に士郎は一瞬びびる。 「…まあいいわ。十分憂さ晴らしは出来たし。それじゃあさようなら」 そういった少女は、懐からナイフを取り出し、自らの胸に… 「させるかぁ!」 …突き立てようとしたところへ、士郎が少女の腕をつかみ、それを止める。 「放してよ!私は沙都子のいない...
  • *~アスタリスク~
    †††††††††† 奇声を放つ醜い怪物が居た。 それは死んだ人間の末路。 心残りは仮面へと姿を変える。 「姿は違えど、俺らの同胞の誕生だぁ!」 ただ1人笑う片腕の戦士。 ただ一匹の仮面の怪物。 ただひとつ再び消える命。 †††††††††† 静かさだけが残ったゲームセンター。 そこから立ち去ろうとするグリムジョー・ジャガージャックは少女に転がった2つのデイパックを見つけた。 自分にも渡されていた、自分が消し飛ばした相手も持っていたもの。 「そういえば俺は中をろくに見ちゃいなかったか」 見る必要はない。 自分は何百年鍛え上げた力、霊圧それ自体が武器。 形ある武器など必要ない。 ――ただの人間がこの霊圧を当てても消えない『制限』にはうんざりするものがある。 少女はいまだ形を保ち目の前で倒れている。 ...
  • DEAD or ALIVE
    1つの人間であった亡骸があった。 既に息はなく、死臭がするぐらいこの体は機能していなかった。 その亡骸に泣いて詫びる少年が居た。 岡崎朋也。 亡骸になった彼女、古河渚を本人の両親並みに愛していた男。 理不尽なバトルロワイアルに巻き込まれ、自分や親友達の命を踏みにじってでも彼女を生かして帰らせようとした直後に自分で犯した罪。 「……渚」 彼女の手を永遠と握っていた。 冷たい手にまたぬくもりを与えて蘇らせようと。 彼女の死を誰より理解しながらも、その手は離さない。 「俺がみんなを売ろうとしたから……、……こんな罰が待っているなんて」 因果応報。 自業自得。 わかってはいるのに……。 やり切れない自分が居る。 朋也は渚を撃ったライフル、ドラグノフを手にする。 結構な重量だが人の体重よりはない。 「……人...
  • 翼ある銃
    「ナギ、最初の目的地だけど。あたしは病院がいいと思うわ」 何の前触れもなしに沙耶が話を振ったので、ナギは一瞬びくっとして彼女の方を見る。 二人は何の目的もなくとりあえず歩いていたのだが、その間にも沙耶は地図をしっかり見ていた。 候補地はいくつかあったものの、中でも一番合理的だとして病院を目的地に選んだらしかった。 「怪我なんかをした時に、処置の道具はたくさんあるに越したことはないでしょ? まずは自分の装備を整える、スパイの基本よ。覚えておくといいわ」 「おおっ! そうなのか!?」 スパイ、という響きに格好よさを覚えてナギは大きな両目を輝かせた。 そこまでいい反応をされるとどうしても誇らしくなる辺り、この二人はやはり若干幼稚である。 ナギに戦闘を任せるのは無謀過ぎることは、これまでの他愛もない会話の中で沙耶は承知の上。 理樹のようにパートナーにするのは無理...
  • アナタは恋人を殺せますか?
    0時きっかり。 黄色の少し変わった制服を着ていた学生の岡崎朋也は目を覚ました。 先程の学校らしき場所からは変わって彼が横たわっていたのは別の場所であった。 位置と周りを確認すると大体森と野原の境目という位置に居るらしく、朋也は各々に配られるという参加者の100人の名前が書かれた名簿を見ながら立っていた。 田舎でも都会でもない。 そんな微妙な場所に住んでいる高校生の朋也は父親から連れられた事などなく、この様な場所に行った事はなかった。 いずれ恋人の古河渚と結婚し、働いた時の休日を取り、子供と海や山などに出かけたいと2人で語り合った。 その様な場所に行きたいと話していたのだが、まさかこの様な状況で連れられた事に皮肉を感じ、苛立ちを感じていた。 名簿には当然自分の名前が書き込まれてあった。 知らない名前ばかりがたくさん並んであったが、朋也は見覚えのある名...
  • 朝霧の幻影殺人鬼
    来ヶ谷唯湖という少女は、本来こんな人物ではない。 たとえば『リトルバスターズ』が存在する世界では姉御肌の個性的な人物になるし、気になる男子に告白されれば心が揺らぐ、そんな普通の少女の一面だって持っている。 こんな風に殺し合いに身を投じ、進んで殺人を犯そうとするような人間ではないのだ。 しかし来ヶ谷唯湖はこうして狂人顔負けの行動をして、更には王の力―――ギアスさえ手に入れた。 科学の街の超能力者の高圧電流を受けてもびくともしないその姿は、化け物のようですらあったろう。 彼女がそんな人外じみた真似をやって除けたのはひとえに、彼女が信じていたからだ。 ――――この世界が『ユメ』であることを、ひた向きに信じていたから、たったそれだけの話。 夢の中で怪我をしたって、実際に身体が傷付くわけがない。 子供でも判るような当たり前を、彼女はこの立派な現実に当てはめてしまっていた。 狂...
  • ぜんきちタイガー
    「ところでよ……、俺はいつまでこんなせまっ苦しいところに閉じこめられてんだよ!」 辺り一面真っ黒な場所だった。 光など一切差し込まない、暗闇で猫目で少しわかるぐらいだった。 「腹減ったなー……。お嬢がこんな暗いところに居るわけないしな」 自分の飼い主である三千院ナギは暗いところや1人が苦手であった。 つまりこんなところに居たら絶対にメイドのマリアや執事の綾崎ハヤテに泣きつくであろう。 「おっ!?パンがある。見た目すげーな」 虹色に輝くパン。 それは動物の本能が神秘を求めた結果に彼は見えた。 「いただきマズッ!?」 「いただきます」と言い終える前に噛みついたパンの味はそれはもう、マズいのなんのって。 こんなの人間すら食べられたものではないだろう。 その事故により暴れ出すと閉じこめられていた何かから脱出出来た。 「うわっ...
  • するがの法則
    「メイド服について、どう思いますか?」 唐突に、そう聞いてしまった。 殺し合いの最中に、それも見ず知らずの少女の背中に。 思えば、ぼくは少し気が動転していたのかもしれない。 自分が三千院家の執事であることさえも、一瞬忘れていた。 まったく、常に主人の下で、沈着冷静であるべき執事として、何たる失態だ。 いや、そんなことよりも、まずは謝罪が先だろう。 目の前に居る少女に、不快な思いをさせたことを詫びるべきだ。 今ならまだ間に合う、少女はまだ振り返ってもいないのだから。 そう考えた僕は彼女が口を開こうとしたのを遮るようなつもりで、謝罪の言葉を―― 「す、すみ――」 「うむ、思考するまでもなく至高だな。しかし、私はそういった類の服装を真似て作られた物ならば見たことはあるが、本物と言われるとさすがに無いな。やはり、リアルでメイド服を着ている人など...
  • Lの殺意
    少女。 髪が長い。 友達を大事にする。 声がとてもよく似ている。 ――そして心が優しい。 そんな共通点を持つ2人はバトルロワイアルが始まって一番最初に出会った人物なのであった。   ◆  ◆  ◆ 「うわ、びっくりした」 「あははーっ、すいませんびっくりさせてしまいました」 金髪の長い髪をポニーテールにしている少女の神尾観鈴は急に現れた髪が長くてリボンが目立つ少女である倉田佐祐理に驚きの声を上げた。 事前に観鈴を見えていた佐祐理と、佐祐理が見えていなかった観鈴。 落ち着き具合を見れば当然のごとく佐祐理の方が落ち着いていた。 「はじめまして、倉田佐祐理です」 バトルロワイアルという場には相応しくないくらい笑顔が輝いていた佐祐理。 「……私は神尾観鈴です。よろしくお願いします佐祐理さん」 観鈴はその笑顔に往人の...
  • 傭兵とリフレイン
    時計を見る。殺し合いが始まってから、もう一時間半ほど経っていた。 周囲を警戒しつつ、まだ他の参加者に遭遇していないことに焦りを覚える。 さっさと優勝して首輪を外して貰わねばならない。 しかし、隣にいるこの男は、全く焦った様子は無い。 「ところでよぉ、高山さん」 共に歩く青年が、まるで友人に電話してくるような気楽さで話しかけてくる。 緊張感の欠片もないその声に、少し苛立ちを覚えながら反応する。 「どうした、何か問題が発生したか」 「いやぁ、カタいねぇ、やっぱ」 「……?」 何を言いたいのかが分からない。固い?硬い?難い? 脳内で手塚の発した単語を変換しようと試みるが、どれも意味がしっくりこない。 考えている内に、手塚が続きを言う。 「オレの事は呼び捨てでかまわねぇからさ、アンタもあだ名とかあれば教えてくれない?」 ああ、そういうことか。と納得する。 自分の...
  • 皆の世界をまもるヒト
    「…………こんなのって、ないよ」 呆然、といった風な様子で竜宮レナはうわごとのように呟いた。 彼女とその仲間たちは、つい先日一つの大団円を迎えたばかりだ。 大切な仲間・北条沙都子の叔父・北条鉄平が雛見沢村に帰還して、沙都子を監禁に近い状態で虐待を始めた。一度は仲間たちの間で不和に見舞われながらも、村のトップの『園崎家頭首』をも口先で抑え込み、自分たちに賛同させた。 児童相談所に村一丸となって直談判して、沙都子も助けを求めた。 短いけれど長い、一つの戦いが終わったばかりなのに。 北条沙都子は殺された。 ただの見せしめに、余りにも無惨な最期を遂げた。 雛見沢村という小さな寒村で、レナには多くの大切な仲間ができた。 たった一つの、学年も性別もごちゃ混ぜになった小さな分校。 そこでレナ達は一つの『部活』に所属し、日々熱い戦いに明け暮れる。 毎日違う『ゲーム』...
  • ジャッジメントですの!
    「お姉様〜、どこに居るんですの〜」 広い無人の廊下から高い鈴の様な声が響く。 その声は妙に響き、年齢が若くも、年をくっている様な声に聞こえなくもない。 コツコツと足音を響かせながら少女は階段へ着き、そのまま上へ上へと上がって行った。 がむしゃらに1歩1歩探し人を探しながら駆け上がる。 少女の特長な髪型である茶色いツインテールを激しく揺らしながら。 彼女の名前は白井黒子。 自分が慕っている御坂美琴を捜すのを優先に行動をしていた。 なによりも優先順位と考えていたからだ。 こんなふざけたバトルロワイアル。 そして知っている者で参加をしている御坂美琴、一方通行、上条当麻。 一方通行は面識はないが最強の能力者、それだけの実力派のメンバーが揃っている。 それでなくともさっき殺された筋肉質の人以上の実力者全員がシャルル達に立ち向かえば勝てると彼女は確...
  • 魔神が 目覚める 日
    街路灯も無い道を、直井君と二人で並んで歩いている。 「それでその時、音無さんは……」 直井君は自分の話はせず、歩きながら延々と『音無さん』の話をしている。 『音無さん』への尊敬の念がありありとわかる話し方だが、何分も聞いていると流石に飽きてしまう。 適当な相槌を打ちながら、デバイスを取り出して時間を確認する。 [02 07]という表示を見て、思わず立ち止まり溜息をついた。 「どうした?白鐘」 数歩前の直井君も、立ち止まって話しかけてくる。 時計を見てもう2時間が経っていることを伝える。 「ふむ、2時間も経つのにまだ音無さんと遭遇できていない。これは不味いな」 また『音無さん』か。言いたかったのはそういったことではない。 2時間近く、二人でA-2の街中を細かく捜索したものの、誰一人見つからなかった。 その間に犠牲者はどれほど出ている...
  • 生き抜く事/守り抜く事
    重い瞼をゆっくりと開けた。 少女の意識が段々と覚醒していき、そして大きな怒りが脳裏に蘇る。 無惨に殺害された三人の人間。彼女よりもずっと小さい子二人と筋肉質の男が、まさに『見せしめ』として余りにも惨たらしく殺害された悪夢の光景。 許せない。許せない。許せない。許せない許せない許せない―――!! 「許して、たまるもんですか」 少女・涼宮ハルヒは胸の内の恐怖心を押し殺して、静かに呟いた。 それを皮切りに、次々と苛立ちがハルヒの中で沸き上がってくる。自分たちの楽しくて騒がしい、愛すべき仲間たちとの日々を奪い去った主催者達への激しい怒りが。 キョン、長門有希、朝比奈みくる、古泉一樹。 誰一人として欠けてはいけない、大切な仲間達だ。 そしてSOS団の団長として、彼らを守る義務がある、と彼女は思った。 涼宮ハルヒは決して化け物じみた戦闘能力など持っていない。 学...
  • Departure
    殺し合いの舞台となった島の、【E-8】にある民家。 そこで少年、前原圭一と、少女、朝比奈みくるは出会った。 そして、圭一をリーダーとして、この殺し合いから脱出する、もしくは主催者を打倒するチームを作ることに決めた。 しかし、二人はすぐには行動しなかった。 これからどこへ向かうか、そしてどう仲間を増やすかを考えるためだ。 圭一はテーブルに地図とノートを広げ、何やらノートに書き込んでいる。 みくるはキッチンにあったティーバッグを使い、お茶汲みの準備をしている。 「(あたしは……殺し合いなんてできない。だからせめて、自分の身を守らなくっちゃ)」 朝比奈みくるは、特殊な能力も無いただの少女である。 前原圭一は「俺が朝比奈さんを守りますよ」と言ったが、中学生に頼るだけではいけない、と彼女が考えたのは当然だと言える。 しかし、みくるのデイパックに彼女が扱える武器は...
  • disillusion
    陽の光を頼りに、衛宮切嗣は名簿に斜線を引いていた。 弓の英霊アーチャーと決別してから、およそ一時間。 アーチャーと対話をした民家とはまた別の民家で、切嗣は休憩がてら放送を聴いていた。 メモを取りつつ、冷静に情報の重要度を格付けしていく。 禁止エリアは、どちらも切嗣が今いるエリアからは離れているので深くは考えない。 エクストラゲームは、要するに不確定要素の追加あるいは補充であり、考えたところで詮無いことだ。 つまるところ、切嗣が重要視することになったのは、死亡者の発表だけだった。 とはいえ、最も心待ちにしたそれも、別段強い衝撃や影響を与えるということはなかった。 例えば、ライダーが脱落したことに、特別な驚きはない。 この島には、聖杯戦争における七騎のサーヴァントが顕現しているのだ。 ゲーム開始直後から、サーヴァント同士で潰し合いが起こっても何ら不思議ではない。 ま...
  • 悪がもう一人の自分をつくる
    暗い暗い部屋。 灯りという灯りはなく並べられたモニターの薄暗い灯りのみ。 「ゲーム開始2時間の経過ね」 全ての参加者を映し出す100個のモニター。 その100個のモニターの内消えているモニターは9つ。 消えたモニターの順番は古河渚、霧島佳乃、上条当麻、直枝理樹、マリア、花村陽介、沢田綱吉、園崎魅音、ライダー。 このバトルロワイアルで散っていったゲームの駒。 この部屋で観察し、足立さんに情報を送っている。 それはともかく今、私はとても頭を悩まされている。 今は確かに順調に数は消えているが問題はマーダーである。 マーダーの数はむしろバランスが良い。 だが、質の問題だ。 せっかくシャルルが色々な世界から集めた駒の選りすぐりな中、人間じゃない超人枠も設けた。 サーヴァント、死神、破面、未確認生物、宇宙人。 魔術師やペルソナ使い、能力者などではなく...
  • かみのおとされもの
    このバトルロワイアルの会場の島ではたくさんの参加者の人間ドラマが繰り広げられようとしていた。 今回はそのドラマを【D-6】にだけ絞って見ていこう。 【START】 「はぁ?」 「……キョンさん?」 「ちょっ、俺をそんな可哀想な目で見るなっ!」 仲間。 戦うつもりがないらしい、普通の女子高生の姫萩咲実さんとエンジェロイドだが未確認生物かは知らんがハルヒが喜びそうな存在ニンフ。 それがこのバトルロワイアルが始まって運良く見つけた仲間。 「あんた脳みそ浮いてんじゃない?」 「…………」 いや、こいつは要らなかったな。 姫萩さんだけで充分だったな。 そんな姫萩さんからも、今は怪しまれているんだがな……。 こうニンフはハルヒ、姫萩さんは朝比奈さん的な雰囲気があるよな。 このまま行くと長門的な無口キャラか読書キャラが...
  • Big mouth
    ――もっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅ―― ■ 時刻は午前八時を少し回った頃、場所はD-4エリアの森の中。 鬱蒼と草木の生い茂る森の中、無言で立っている少女。 そこに居るだけで、他人に少なからず畏敬の念を抱かせる高貴な存在。 セイバーのサーヴァント、騎士王アルトリア・ペンドラゴンはそこにいた。 オルタ化したせいで、平常時とは属性が反転し、柔肌は青白く、碧色の瞳は金色に変化している。 しかし、それでも、少女が相当の実力者であることは、見る人が見ればすぐさま理解できるであろう。 総身から放出される魔力量は、並のサーヴァントでは遠く及ばない。 真っ黒に変色し厳めしい雰囲気を纏った鎧は、並大抵の攻撃ならば、その強靭さをもって跳ね返してしまえそうに思えるほどだ。 “闇に染まった”という形容がこれほど相応しい者は、そういない。 そんな騎士王は...
  • 汚染残留
    殺し合い―――――、それは日常の終わりを、あまりにもあっさりと告げるのでした。 今まで楽しく過ごしてきた日常が、壊れてしまう。 人殺しは絶対に許されていいことではありません。その人の人生を奪ってしまう、尊い命を摘み取ってしまう。それが『人間』という生物にとって絶対的なタヴーだということくらい、幼稚園児でも知っています。 しかし、あの三人はきっとそんな道徳は持っていないのでしょう。 あんなにも簡単に三人の人間を殺したのですから。 お嬢様よりも年下の女の子たちが、首を吹き飛ばされて殺された。 そんな情景を見て、心が痛まないほど私は冷徹ではなかったようです。 可哀想だと、あんまりだと思いました。 ですが、私の心は禁断の道を選ぶことを決断していたのです。 私の名前はマリアといいます。 三千院家にメイドとして仕えさせていただいています。 毎日を、お嬢様――――三千...
  • Melodia〜僕に捧げるIの歌〜
     □ 青春に君の死は―――――?  □ 今回の件、『バトルロワイアル』という言葉に僕は無論のこと馴染みはない。 つい先ほど聞いたばかりで馴染めというのが無理な話で、その内容もその居心地の悪さを促進しているだろう。 『バトルロワイアル』。 簡単に言っちまえばそれは殺し合い。 殺し合い、人と人とが、ないしは人と怪異が互いに互いを殺し合う、ただそれだけのこと。 それだけという言葉を使えば中々に危機感が衰えてしまっているがこの場合の「それだけ」とは言ってることが単純、といってることに対してだ。 まあ。 内容については言うまでもなく、意味不明だ。意味朦朧、魑魅魍魎。 これまでの人生に置いて僕に人の死というものが全く縁の無い代物という訳でもないけれど。 正直に言ってなによりも先行する気持ちと言ったら「理解不能」。 冷静でいられるかと言ったら勿論嘘になる...
  • 運命の旋律
    (俺はこれからどうしたら良いかなぁ……) 音無結弦は虚無感に満たされていた。 死んだ世界戦線の仲間達、リーダーの仲村ゆりや日向秀樹達を成仏させ、そして自分の告白と共に立華奏も成仏させた。 そして自分はこれから死んだ世界を訪れる者を待つ為、死んだ世界に止まった。 だが今は悲しみが体に溢れ、何もするつもりがない。 ただ体を休ませ眠らせていたかった。 ここは、自分しか居ない静かな空間だから。 『こらー、起きなさいよ君達!』 (なんだよ、煩いなぁ……) なんだがコンピューターの様な聞いた事のない声に結弦は嫌々と体を起きあがらせた。 今は刃向かう気力も結弦には無かった。 「ん?なんだこれ?」 結弦が起きてコンピューターの声の主を探したが見つからなかった。 いや、わからなかったと言うべきだろう。 何故なら声の主が誰かわ...
  • にげないで 過ちも 真実も 嘘も 全て赦す魔法へと変えよう
    金髪の小柄な学生の男が野原を走っていた。 その走っている姿は移動している為でも、誰かを追っている為のものでもなかった。 逃げている走りであった。 だが彼を追う者は居ない。 では何から逃げているのか? 人を殺してしまった少女の罪からであった……。 ▼ 僕の視界は今、ぐにゃぐにゃしている。 走って駆けている野原の草、地面、全てが曖昧で歪に見えてしまっている。 それの原因は僕の目から溢れている涙のせいである。 後悔はないと誓ったのに。 大事な妹の為なのに。 ――たった1人の人間を殺しただけで精神が落ち着かない。 これから何人も殺さなくてはいけないのに、今くよくよしていたらいけない。 「くそっ、だから僕は岡崎にバカにされるんだ!」 制服の袖で涙を拭く。 袖が涙を染み込み視界が直る。 だが完全な視界にはなっていなく、ま...
  • 悠久の旅人〜Dear boys
    001 ――僕は死んでしまったらしい。 それは僕と今一緒に同行している仲村ゆりの言うぶんには、である。 これに関しての僕の結論はNoである。 これが僕と忍のみだったら多分信じていた。 『僕の死=忍の死』であるのだから。 だが、そこに戦場ヶ原、羽川、神原、千石の4人がこぞって死ぬのか? しかも八九寺が参加しているのなら決定的な証拠になるのだが、成仏したから参加出来ないのかはわからないが残念ながらそうはいかないらしい。 くそー、八九寺が入れば俺がそのまま八九寺のところにすっ飛んで――おっと、話の方こそすっ飛んでいるではないか。 「阿良木君、他に聞いておきたい事はもうないのかしら?」 「ちょっと待て仲村、僕の名前は阿良々木暦だ」 「そうだっけ?ごめん、間違っちゃたわ」 「違うわざとだ」 「……」 無言で蹴られました。 うはっ、ご褒美ありがとう...
  • 錯乱、・・・
    逃げて。   逃げないと。 ここからどこか遠くへ。 隠れて。   隠れないと。 こことは違う別の場所へ。 「ここなら誰も来ないかな……」 自分は絶対にしないと思っていた。 人殺しなんてしたくないし、するわけがないと思っていた。 佐祐理さん。 ごめんなさい。 謝っても謝っても……許されない事はわかっています。 佐祐理さんの親友の祐一さんや舞さん、別の参加者に殺されても文句は言えないです。 泣く資格はありません。 怒る資格はありません。 言い訳をする資格はありません。 佐祐理さんを大事に思っていた人に殺される資格しかありません。 それでも、、、私は嫌です。 醜い思考ですが、私は死にたくないです。 「ここは……、ゲームセンター?」 目に入った大きな建物に入ってみるとそこにはUFOキャッチ...
  • この大地の果てで(前編)
    あうれおるすからかみじょーに謝らせるんだ。 本当は、私の親友のバカの謙吾からも頭を下げさせたいがそれはあいつが罪の意識を持ってから殺し合いに乗った事を後悔させたうえで謝らせるんだ。 それまで私は生きる。 弱い私だけど理樹のぶんも生きなきゃいけないから。 「鈴、そろそろ覚悟を決めた方が良い」 あうれおるすが辛そうに言う。 はて?なんの事だ? あうれおるすの話は難しくて理解するのに時間がかかる。 これで本当に18歳なのか? 「時間なんだ」 「時間……?」 私は忘れていた。 本当に時間が過ぎていっている事。 このバトルロワイアルが始まってからはショックの連続だったのだから。 『ご機嫌いかがですか皆さん?』 定時放送。 あうれおるすはペンをと名簿を取り出し必死に死んだ者に印を付ける準備をしている。 私はただ呆然と聞いていた...
  • 魔女の惨劇会
    月夜に照らされ輝く女が1人立っていた。 ただ怖がるわけでも、笑うわけでも、怒るわけでもなかった。 ただ無表情にただその場に居るだけの様に。 C.C.は立っていた。 「ゲームか。あいつもまたよくわからん事を始める」 月の光で首輪を照らす。 C.C.にはどの様になっているかはわからない。 上から見るそれは不釣り合いにキラキラと銀色の首輪がキレイに輝いていた。 人の血を求める様にわざとキレイにしていると感じさせる。 「久し振りな面子を見た。相変わらず変わらない2人だなぁ」 常に上から見下ろすシャルル。 常に父親や権力を嫌悪するルルーシュ。 どちらも良く知る人間で、死んだ人間。 「しかし私はまだ呪いに縛られているはずだ。そんな私でも死ねるのかシャルル?」 元々生や死にはもうこだわらない。 既に死に、生きたから。 C.C...
  • それと便座カバー、それと……
    「こ、殺し合い?ほ、本当にそんな事に巻き込まれているのかなぁ?」 私が目を覚ますと一番最初に出た言葉がこれだった。 普通の学生で、普通の一般人の自分がこんな殺し合いに巻き込まれた理由が思い当たらない。 喧嘩もなく。 問題もなく。 異常もなく。 いきなり、理不尽に、唐突に巻き込まれてしまった。 デイパックを開けると主催者が言っていた様な食料や地図など必要最低限の物は入っていた。 そして中には夏によくお姉ちゃんと食べるそうめんが3袋が出てきた。 そして鍋も入っている。 これに水がたくさん手に入れば食料には2日ぐらいは持つだろうか? デイパックの最後の1つの支給品は黒光りした不思議な形をした鉄の塊だった。 いや、不思議というより見慣れていて、見慣れない形をしていた。 ――――― 「こんな武器で人を殺すなんて犯罪だよ...
  • That is the question
    その視線は、冬の空気のように冷え切っていた。 某有名RPGには『いてつく波動』とかいう技があるが、それで例えると『いてつく視線』だろうか。 いずれにしても、溶かすにはかなりの時間を必要とすることが予想されるほどに、その視線は冷えていた。 何を問いかけても、何を尋ねても、帰ってくるのは視線だけ。 まるで感情まで凍らせてしまったかのように、視線をこちらに向けてくるだけ。 何故なのか。唐突にそう思った。 何故、自分の心を氷漬けにしてしまえるのか。 自分自身よりも優先すべきことが、他にあるとでもいうのか。 言葉にならない、だけど確かに胸の内にある思いを視線に込めてぶつける。 そして長い時間が経った。 不意に、視線ではなく言葉が返ってきた。 ――全ては世界の為に―― ■■ 目を覚まして最初に視界に入ったのは、俺の部屋の物ではない天井だった。 ...
  • イキキル(非)日常編
    022 後日談というか、今回のオチ。 この殺し合いには答えなんかない。 そんな当たり前のオチ。 面白くもなんともない、珍しくもなんともない、人間であった僕の最後のオチ。 まあ、落ち着いてくれ。 落ち着いて語るには酷いオチだが。 人間最後のオチがこんな笑えない昭和なくだらないダジャレで終えたのは悔しいが。 救いのないひとりの1人の一人の何回でも語るが――独りのある少年の人間が終わった『物語』。 【????@???  死亡】 000 今回の話を語るには僕だけでは語り尽くせない。 だって結局僕は僕の、例えば戦場ヶ原には戦場ヶ原の、ゆりにはゆりの。 物語の主人公は本人にしかわからないのだから。 001 直井文人と白鐘直斗は特に会話も無い探索が続く。 直井も直井で直斗に隠し事はしているものの特に直斗を襲う...
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