王道ロワイアル@ ウィキ内検索 / 「運命に抗うもの」で検索した結果

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  • 運命に抗うもの
    「う〜…ひっくなのです」 目の前の光景に、衛宮士郎は呆然としていた。 10歳くらいと思われる女の子が、顔を赤くしながらへらへらと陽気に笑っている。 その手に持っているのは…酒瓶。 「っておい、子供がそんなもの飲むんじゃない!」 我に返った士郎は、少女の手から酒瓶を奪い取ると、投げ捨てる。 投げ捨てられた酒瓶は、木っ端みじんに砕け散る。 「…何するのよ」 酒瓶を割られ、少女は士郎をぎろりと睨み付ける。 子供とは思えないその雰囲気とドスの利いた声に士郎は一瞬びびる。 「…まあいいわ。十分憂さ晴らしは出来たし。それじゃあさようなら」 そういった少女は、懐からナイフを取り出し、自らの胸に… 「させるかぁ!」 …突き立てようとしたところへ、士郎が少女の腕をつかみ、それを止める。 「放してよ!私は沙都子のいない...
  • F列
    ...ますか? 032 運命に抗うもの 033 DEAD or ALIVE 066 ひぐらし/CLANNAD night F-5 F-6 F-7 030 こわしや勇治 092 輝きのトモキ F-8
  • 【ひぐらしのなく頃に】
    ... タイトル 032 運命に抗うもの 066 ひぐらし/CLANNAD night
  • 書き手紹介
    ...s氏 1 032 運命に抗うもの ◆MFKn59eM9c氏 1 050 剣ツルギ物モノ語ガタリ ◆jZCpcbFowc 2 085 Oath Sign 089 朝霧の幻影殺人鬼 ◆9hJQr3//3o氏 1 090 HEROES ◆fNONBETA4o氏 1 102 翼ある銃
  • 【Fate/stay night】
    ...物 エリア 032 運命に抗うもの 古手梨花 F-4 066 ひぐらし/CLANNAD night 岡崎朋也、古手梨花 F-4 088 一人じゃないから 岡崎朋也、古手梨花 セイバー 4 No. タイトル その他登場人物 エリア 017 破面の告白 花村陽介、グリムジョー・ジャガージャック C-2 037 悪がもう一人の自分をつくる(前編) 郷田真弓、グリムジョー・ジャガージャック、日向秀樹、篠崎あゆみ C-2 082 光と絶望の境目 古里炎真、園崎詩音、枢木スザク、アサシン C-4 C-5 108 Big mouth C-6 アーチャー 3 No. タイトル その他登場人物 エリア 012 皆の世界をまもるヒト 竜宮レナ G-6 070 アーチャー時を越えた遭遇 衛宮切嗣 H-6 098 この大地の果てで(前編) アウレオルス=イザード、棗鈴、六道骸、真アサシン H...
  • No.000〜050
    ...、古里炎真 032 運命に抗うもの 古手梨花、衛宮士郎 033 DEAD or ALIVE 岡崎朋也 034 するがの法則 神原駿河、綾崎ハヤテ、足立透 035 おまもりらんさー ランサー、戦場ヶ原ひたぎ 036 天城雪子は笑えない 桜井智樹、天城雪子 037 悪がもう一人の自分をつくる(前編)悪がもう一人の自分をつくる(後編) 郷田真弓、セイバー、グリムジョー・ジャガージャック、日向秀樹、篠崎あゆみ 038 クールになれ、刻命裕也! 刻命裕也、遠野美凪 039 fallen down 巽完二、北条かりん、イカロス 040 エンドブレイカー! 御坂美琴、鳴上悠、ウルキオラ・シファー 041 僕は/俺は友達が少ない 黒崎一護、ロロ・ランペルージ、涼宮ハルヒ 042 這い寄る混沌 瀬川虎鉄、水瀬名雪 043 白騎士物語 枢木スザク、宗像形 044 傭兵とリフレイン 高山浩太、手塚義光、羽...
  • 歪曲スル正義
    ...治 投下順 032 運命に抗うもの START 沢田綱吉 DEAD END START 古里炎真 050 剣ツルギ物モノ語ガタリ
  • ひぐらし/CLANNAD night
    ... 一人じゃないから 運命に抗うもの 古手梨花 一人じゃないから 運命に抗うもの 衛宮士郎 一人じゃないから
  • 第1回放送までの本編SS
    ...ぎ B-2 032 運命に抗うもの 古手梨花、衛宮士郎 F-4 017 破面の告白 花村陽介、グリムジョー・ジャガージャック、セイバー C-2 028 少女の戦 川澄舞、国崎往人、御剣総一、椎名 E-4 018 バトルロワイアル狂奏曲 長門有希、坂上智代、人吉善吉 C-4 020 ラブコメディは突然に キョン、ニンフ、姫萩咲実 D-6 031 歪曲スル正義 沢田綱吉、古里炎真 C-4 047 魔女の惨劇会 C.C. E-3 019 俺の救世主さま 岸沼良樹、ユーフェミア・リ・ブリタニア、園崎詩音 A-7 023 夢想曲 来ヶ谷唯湖、御坂美琴、鳴上悠 E-5 027 澄み切った強さを手に 棗鈴、アウレオルス=イザード、バーサーカー H-3 038 クールになれ、刻命裕也! 刻命裕也、遠野美凪 C-7 034 するがの法則 神原駿河、綾崎ハヤテ、足立透 C-2 029 Island Da...
  • DEAD or ALIVE
    ...い寄る混沌 032 運命に抗うもの 投下順 034 するがの法則 001 アナタは恋人を殺せますか? 岡崎朋也 066 ひぐらし/CLANNAD night
  • 汚染残留
    ...よ 時系列 032 運命に抗うもの 012 皆の世界をまもるヒト 投下順 014 幻物語 START 篠崎あゆみ 037 悪がもう一人の自分をつくる(前編) START マリア DEAD END START 戦場ヶ原ひたぎ 035 おまもりらんさー
  • 破面の告白
    「ったく、どうなってんだよぉ!!!」 臆病な声が、ただ広いだけの教会内に響き渡っている。 声の主はただの高校生。 ついさっき目が覚めたが、彼はまだルールを理解できていないようだ。 彼の名前は花村陽介。 デパート「ジュネス八十稲羽店」店長の息子で見た目は、ヘッドホンをつけているただの高校生。 ただ、ペルソナを使用できると言う以外は──── (どうすればいいんだよ!?) 彼の頭の中は、混乱しきっている。 ついさっき、目の前で、3人が殺されてた。 二人は何もしていないのに、殺された。 もう一人は、勇敢に立ち向かって死んだ。 そして、勇敢に立ち向かって殺された男の腕は奇妙に変形していた。 つまり、化け物みたいな奴が普通にいるということだ。 デイパックからはみ出ているのは、木製の野球のバット。 一目見るだけで分かる。─────これで、人は殺...
  • 語られなかった想い
    「まったく馬鹿馬鹿しいな……」 B-3と4を繋ぐ橋を渡りコソコソと行動していた直井と直斗。 しかしルルーシュと奏と出会ってからは参加者の遭遇は0。 彼らはこのロワイアルの中でも参加者と出会った数は少ない方である。 とりあえず出会う参加者が居ないのにコソコソとする自分。 プライドの高い彼はそれが情けなく思い直井は呟いた。 「参加者と出会わない事は良い事なんじゃないかな直井君」 「一概には言えんな。仲間を増やせないという事もある」 「まぁそうだけど。ただたくさんの仲間は集めたいところだね」 「いや、仲間はそんなにはいらん」 仲間が増やせないと言ってからの否定。 直井の意図がわからなく直斗は考えた。 しかし直井の言った意味に辿り着けなかった。 それを察してか直井が直斗に解説を語り出した。 「さっきルルーシュと会ったがあいつも同じ考えなんじゃない...
  • Melodia〜僕に捧げるIの歌〜
     □ 青春に君の死は―――――?  □ 今回の件、『バトルロワイアル』という言葉に僕は無論のこと馴染みはない。 つい先ほど聞いたばかりで馴染めというのが無理な話で、その内容もその居心地の悪さを促進しているだろう。 『バトルロワイアル』。 簡単に言っちまえばそれは殺し合い。 殺し合い、人と人とが、ないしは人と怪異が互いに互いを殺し合う、ただそれだけのこと。 それだけという言葉を使えば中々に危機感が衰えてしまっているがこの場合の「それだけ」とは言ってることが単純、といってることに対してだ。 まあ。 内容については言うまでもなく、意味不明だ。意味朦朧、魑魅魍魎。 これまでの人生に置いて僕に人の死というものが全く縁の無い代物という訳でもないけれど。 正直に言ってなによりも先行する気持ちと言ったら「理解不能」。 冷静でいられるかと言ったら勿論嘘になる...
  • 「ミッションスタートだ」
    棗恭介と伊吹風子の二名は、校内の探索を開始していた。 先の超能力者のように殺し合いに乗った人物と出会ってしまうことも有り得る話ではあったが、もし運良く志を同じくする同志に出会えたなら殺し合いへの反逆は大分楽になる。 一人より二人、二人より三人の方が心強い。 単純明快な理由であったが、勿論一刻も早く大切な仲間や友人と合流しておきたいというのも理由の一つである。亡くすには余りにも惜しい人達ばかりなのだから。 さて、少し話は変わるが。 恭介は仲間を探すにあたり、一つ最悪の可能性を頭に浮かべていた。 リトルバスターズの結束は余りにも強く、そしてその強すぎる結束が生み出すかもしれない事態を脳内で想定してみて、恭介には杞憂と笑い飛ばすことができない最悪。 ある意味では、棗恭介のIF。バトルロワイアルにて、守りたいものを守るために道を踏み外す可能性だって彼にはあった。むしろ可能性はかなり高...
  • 運命の旋律
    (俺はこれからどうしたら良いかなぁ……) 音無結弦は虚無感に満たされていた。 死んだ世界戦線の仲間達、リーダーの仲村ゆりや日向秀樹達を成仏させ、そして自分の告白と共に立華奏も成仏させた。 そして自分はこれから死んだ世界を訪れる者を待つ為、死んだ世界に止まった。 だが今は悲しみが体に溢れ、何もするつもりがない。 ただ体を休ませ眠らせていたかった。 ここは、自分しか居ない静かな空間だから。 『こらー、起きなさいよ君達!』 (なんだよ、煩いなぁ……) なんだがコンピューターの様な聞いた事のない声に結弦は嫌々と体を起きあがらせた。 今は刃向かう気力も結弦には無かった。 「ん?なんだこれ?」 結弦が起きてコンピューターの声の主を探したが見つからなかった。 いや、わからなかったと言うべきだろう。 何故なら声の主が誰かわ...
  • ブラッドチューン
    「阿良々木暦、戦場ヶ原ひたぎ、神原駿河、千石撫子……。知り合いが1人も欠けていないなんて結構な確率なんじゃないかな。何人知り合いが居るかによるけどね少なくともみんなが5、6人ずつ知り合いと考えるとね……」 「わからんがわかった。ワシにそんな確率だとか興味ないわい」 放送を聞き忍野忍が最初に言った言葉は「やはり主様は悪運が強いのぅ」であり、二言目は「ところで主様の知り合いをワシら含めて誰1人死なない確率はどのくらいなんじゃ」と聞いたのであり、羽川翼はそれに答えようとしたに過ぎない。 「主様の悪運が周りにでも感染したのであろう」 「良い事のはずなのになんでそんな悪いものみたいな言い方をするのかなー……」 苦笑。 やはり忍は阿良々木暦の吸血鬼と言っていたがその節は多分に見つかる。 「しかしエクストラゲームの存在は黙っていられんな」 忍が恐ろしそうな表...
  • 白色 の 最強
    第一回目の放送が鳴り響いてから数分後。 白い怪物は、静かに会場を闊歩していた。 純白の髪の毛と素肌の中でよく目立つ真っ赤な相貌は、嫌でも相手に恐怖を叩きつけることだろう。 しかし、何と因果なことだろうか―――この事件が無ければ、彼、一方通行(アクセラレータ)は、とある最終信号の少女と出会い不格好ながらも光の道へと歩み始めていたというのに。 絶対能力進化実験を止めるヒーローは既に没し、この死神を止める者は誰も居なくなった。 歴史が書き換わった。 「――――つゥかよォ」 一方通行は心の底から、もう既にこの『実験』に退屈と不満を覚え始めていた。 あれだけの時間があって、脱落した人間はたった十人弱ときた―――舐めているのか、と彼は思う。 学園都市最強の超能力者が本気を出せばこのゲームはたった数分で崩壊するというのに、他の実験動物はどこまで甘いのか。 まあ退屈...
  • かみのおとされもの(後編)
     ◆◇◆◇◆◇ 姫萩咲実は下校途中を最後に元の世界の記憶は無かった。 つまり彼女は下校途中にゲームに巻き込まれたのだろう。 そんな咲実は実はキョンとニンフには話していないが、肉親を失っている過去を持つ。 そして親戚を転々としたが酷い生活、酷い生活の転々とした暮らしでもあった。 人の信じる事にかけた彼女は学校でも良い生活とは言えなかった。 そして、皮肉にもこのゲームに巻き込まれたキョンとニンフが彼女の支えとなった。 わずか数時間としか話せなかったがそれは確かに彼女を強くさせようとする事であった。 だが、それは急遽殺人者の乱入続きでついに自分の死が決まってしまった。 こんなゲームで何がしたいのだろう? ん な 私の価値とは? の 人として生まれて幸せじゃなかった! 生   と   せ っ   は   に て   な ...
  • 運命は、英語で言うとデスティニー
    と、決意と同時にサーベルが総一の頭を狙っていた。 「うわぁっ……!」 総一はそれを後ろに吹っ飛ぶようにして避け――実際は転んだだけだが――事なきを得た。 しかし脅威は終わっていない。 狂った椎名の標的は、未だ総一のままだ。 総一は起き上がって、椎名からの攻撃に備える。 椎名は、サーベルを大上段に構えて勢いよく振り下ろそうとしている。 万事休す、ただの学生である総一が避けられる道理はない。 だが、幸運の女神が微笑んだのか。 総一は今度の攻撃も避けることができた。 「……っくそ!」 それが分かるとすぐに体勢を整え、総一は椎名に背を向けて走り出す。 椎名も遅れはしたが、素早く総一の背中を追い始める。 森の中、2人だけの追いかけっこが始まった。 ◇◇◇ 森の中を横に並んで歩く影が2つ。 黒神めだかと、桂ヒナギク。 眉目秀麗、才色兼...
  • 零れたカケラ達
    「チクショウ、俺は一体この6時間何してやがった!」 放送を聞いた茶髪の少年は悔しそうに膝を地面に付け、大声で叫び、地面を叩きつける。 痛みが走るが痛みなど気にもならなかった。 それほど彼、音無結弦は自分の無力さを呪いながら悔やんでいた。 目の前で小、中学生くらいの女の子2人と筋肉質な男の犠牲から始まりもう14人。 いや既に15人目の犠牲者が現れていたとしても不思議ではない。 「脱出が目標だったとしても……」 だからといって自分以外の人達が次々と消えるのを我慢して見ている事は出来ない。 「しかし俺は殺し合いに乗った奴と勘違いされちまった……」 名前がわからない5人といずれ会った時自分は彼らに襲われる可能性がある。 自分がゲームに乗ったという偽りの噂を流す可能性も否めない。 あの場に居たやつらとは再会しない事を願うだけだ。 ...
  • 【そらのおとしもの】
    【そらのおとしもの】 桜井智樹 1 No. タイトル 036 天城雪子は笑えない イカロス 1 No. タイトル 039 fallen down ニンフ 2 No. タイトル 020 ラブコメディは突然に 053 かみのおとされもの アストレア 2 No. タイトル 011 バカと筋肉と未確認生物 062 悠久の旅人〜Dear boys
  • 一人じゃないから
    俺、梨花ちゃん、衛宮は俺の彼女の古河渚を埋葬する事は道具がない事、時間がない事などの理由にて不可能だったので森の葉をかき集めて、その葉で誰にも見つからない様に隠して出来る限り手厚く葬った。 祈りながら俺は絶対に知り合いや仲間達と脱出する事を誓いながら……。 心の中で泣きながら……。 そしてそれからは俺達3人殺し合いを終わらせる為、歩き出していた。 目的地などはない。 ただ自分達の本能で場を切り抜いていくという意味が込められている。 そんな事は知らないが……。 先頭を衛宮、真ん中を梨花ちゃん、殿を俺が務めている。 これをはじめてもまだ俺達は誰にも会っていない。 見渡してみても今のところは異常はない。 殺し合いに乗った参加者も、俺達の様に脱出を試みる参加者も、襲われている参加者も誰も見つからない。 このまま異常無しでずっと続いていくなら平和で良いのだがこ...
  • 偽善正義
    「(よし、射程距離にヨーヨーを持った少年が踏み出した)」 ワルサーP38を構えた、全身を黒く着飾っている男―衛宮切嗣―はまさに暗闇の中の暗殺者といった風貌であった。 真っ暗闇な黎明な空に溶け込んでいる様でもあるのであった。 彼の目の前の男―六道骸―の先程のヨーヨーから針を出した攻撃を切嗣は威嚇判断捉えた。 皮肉にも骸の先程の攻撃は敵意が無い事を示すはずの攻撃が、逆に切嗣の神経を逆撫でさせてしまっていた。 だが結局切嗣にとって威嚇してくる者に問わず、怯える者、助けを請う者、仲間に勧誘する者、無条件で息子の衛宮士郎以外の参加者は敵と見なされるのではあるのだが。 「そんな銃を構えないでくださいよ」 一方、切嗣の心理を知るはずのない骸。 交渉をする者ではあるのだがその目は圧伏させる様な鋭い目つきで、どんな者に対してもこの警戒心は解かないであろう。 ...
  • バトルロワイアル狂奏曲
    とりあえず。 先に言っておこう。 人ってものは何時でも狂うことが出来る。 いくら正義を貫こうと。 いくら王道を歩もうと。 いくら良心が働こうと。 いくら公正で在ろうと。 いくら正しく、より正しく生きたところで、狂うこと自体は容易いのである。 ただ、ここで狂うという言葉を使うと。 このバトルロワイアル内で「狂う」という単語を使うとどうしても負のイメージが先行してしまうものだが。 ここで言う「狂う」は別に負のイメージとは限らない。 要するに。 今までの「存在証明」という名の志から逸れることを「狂う」と使わせてもらおう。 例えば、今まで軽犯罪を繰り返してきた男が真っ当に生きているのも一つの「狂い」だろう。 例えば、ずっと引き籠って不登校生活していた学生が学校に行こうとするのもまた一つの「狂い」。 ただ一つ。 一つの切っ掛けにおいて...
  • 終わりのクロニクル
    地獄絵図が、広がっていた。 むせ返りそうな程の腐臭と、そこかしこに散らばる得体の知れない生物の屍。 巨大なオニヒトデのような生物は現代の科学では有り得ないサイズと、余りにもショッキングな外見をしており、まさしく『海の魔物』と呼ぶに相応しい。 そんな魔物が、幾十もの屍を積み上げている。 いや――もしかすると既に百を超えていたかもしれないが。 『触手』がうねる不気味な音と共に、屍から更に生まれ出てくる魔物。 それらが一斉に獲物に喰らいかかり、そして切り散らされる。 ずっとその繰り返しだった。終わりも進展もない、只同じ場面だけが続いていく。 殺戮を殺戮し、暴力を暴力し、蹂躙を蹂躙する。 普通の人間になら捌ききれないだけの魔物――『海魔』を、眼帯をした如何にもな風貌の男が次から次へと散らして、そして少し退屈そうに顔をしかめている。 そして、海魔どもを生み出す魔力炉となって...
  • 朱より赤し
    キャスターであるジル・ド・レェは、自分が人を殺した直前をその目に焼き付けながらも臆する事がないどころか、興奮しながらわくわくとした感情が沸く目をした少年に目を惹かれた。 その目はまるで先程殺した巽完二には見る事の無かった自分を鏡合わせをした目であったのだから。 「僕――、いや俺の名前は刻命裕也だ」 そして殺人者、しかも人間から見たら化け物に近い自分を目にしながらも堂々とする態度にキャスターは刻命を気に入ったのであった。 マスターであるならば理解の出来るマスターが欲しい、それはサーヴァントも人間も当たり前の感情であった。 「よろしくですユウヤ、この私ジル・ド・レェはアナタの様な理解ある者を探しておりました アナタと出会えるまでは臆病なエサにしかならない少年2人に戦闘狂の騎士、私を騙す愚か者にしか出会えないのでした この出会いはサーヴァントとして我が召喚されてか...
  • HEROES
    「こんなにも全力で戦える者がいるなんて私は嬉しいぞイカロス後輩!別に貴女が後輩かどうかはわからないがな!」 「……別に私は嬉しくなんかない。ただマスターの命令だから殺すだけ」 私の最初の同行者で仲間のめだかさんは原初の海という扇子の様な物を持ちながら、イカロスという参加者の持つ大きな刀相手に互角以上の力を見せていた。 おそらくこれが拮抗しているという状態なのであるのだろう。 どちらともあまり武器よりも素手で戦っているようなものだが……。 私、桂ヒナギクは本当であるなら仲間のめだかさん相手に助太刀したいのはやまやまだ。 私が乱入すれば少しは戦局を変えられるであろうか、足手まといになるかはわからない。 しかし私の横には気絶している椎名さんという参加者がいるので戦いの巻き添えや北条かりんさんや他の殺し合いに乗った人が現れた場合恰好の獲物になるだろう。 それだけはあって...
  • 【そらのおとしもの】出典支給品
    こけし OP時とかちょいちょい出る。多分桜井智樹の家の物。御剣総一に支給。 クリュサオル(chrysaor) アストレアの持つ最強の矛。近接戦最強の武器らしい。三千院ナギに支給。 大量のエロ本 桜井智樹の所持しているエロ本。捨てたり持って行かれても減る事のないエロ本。三千院ナギに支給。 イカロスのスイカ いわゆる地雷。イカロスの目の前でスイカを壊すなり食べたりするならば死亡フラグです。棗恭介に支給。 新型の転送装置 本来はシナプスにあるものを地上へ転送する装置。 だが透明になったりと転送以外の用途にも使える。 しかし現在は桜井智樹が夢にしてしまい存在しない。 作中に度々使われる転送装置はこれの旧式であり、こちらは1枚で色々使えるが旧式は1枚で1つの効果しか使えない。 北条かりんに支給。
  • 澄み切った強さを手に
    おきろ、なんでこんなところでねてるんだ。 □ 「う、ぇ………」 啜り泣く声が、静かな夜の街に聞こえていた。 その声にあるのは恐怖と不安よりも、深い深い悲しみが大半だ。 やり場のない不安定な感情と、自分の仲間たちへの心配。そして、この『バトルロワイアル』に招かれる前に見た、世界の秘密。終わってしまう楽しいユメ。 願い星に誓って、大切な親友と苦難の丘を越えることを決意した。 暖かかった毎日、友と過ごした時間。 全てがユメでも、嘘だったとしても、一緒に歩んでいこうと決断させた友。自分たちの中では弱い方だと思っていたのに、本当はいつの間にかすごく強くなっていた少年。 直枝、理樹。 自分の手を引いてくれた人。 ユメから覚めて、やがて来る過酷を乗り越える決意をさせてくれた人。 なのに。なのに。なのに。なのに。なのになのになのになのに――――。 「こんなの、...
  • 「生きろ」
    太陽が昇る。 僅かに肌寒い風が、二人の男の肌を撫でる。 方や、ブリタニア最強の騎士として名を馳せた男───枢木スザク。 方や、イレギュラーだが『暗殺者』のクラスとして現界した剣豪───アサシン。 戦士として飛び抜けた技量を持つ二人は、その場から動かない。 一度刀と銃を交えたその瞬間に互いの実力を把握した両者は、下手には動かない。 間合いを測っているのか、タイミングを合わせているのか。 そのどちらかはわからないが、両者は凛として見合ったまま、微動だにしなかった。 そして。 その沈黙を破ったのは、アサシンだった。 「───どうした。敵と見定めた者には容赦無く、そして誇りを持って戦に臨む獅子の類いかとお見受けしたが……私の見誤りだったか?」 「……君の間合いに入る訳にはいかないからね。此方の間合いで仕留めさせて貰う」 「ほう。其れならば結構、不粋なことをした。  ...
  • かみのおとされもの
    このバトルロワイアルの会場の島ではたくさんの参加者の人間ドラマが繰り広げられようとしていた。 今回はそのドラマを【D-6】にだけ絞って見ていこう。 【START】 「はぁ?」 「……キョンさん?」 「ちょっ、俺をそんな可哀想な目で見るなっ!」 仲間。 戦うつもりがないらしい、普通の女子高生の姫萩咲実さんとエンジェロイドだが未確認生物かは知らんがハルヒが喜びそうな存在ニンフ。 それがこのバトルロワイアルが始まって運良く見つけた仲間。 「あんた脳みそ浮いてんじゃない?」 「…………」 いや、こいつは要らなかったな。 姫萩さんだけで充分だったな。 そんな姫萩さんからも、今は怪しまれているんだがな……。 こうニンフはハルヒ、姫萩さんは朝比奈さん的な雰囲気があるよな。 このまま行くと長門的な無口キャラか読書キャラが...
  • 僕は/俺は友達が少ない
    森の中で、僕は/俺は、覚醒した。 周りをぐるりと見渡すと、僕の左に/俺の右に、少年が居た。 その少年に、声を掛けられた/声を掛けた。 どうやら彼も/こいつも、このバトルロワイアルの参加者の様だ。 バトルロワイアル。まさか僕が/俺が、殺し合いに巻き込まれるとは。 だけど、僕は/俺は、殺し合いなんてするつもりはない。 そう、僕には/俺には、しなければいけないことがある。 兄さんを/みんなを、守らなければいけない。 そのためには―――― ◆◇◆◇◆◇◆ 息が苦しい。脇腹が痛い。心臓が早鐘を打つ。 立ち止まり、息も絶え絶えに後ろを振り向いた。 今の所、誰かが後を追ってくる様子はない。が、用心はしておくべきだろう。 ここがどこかはわからないけれど、周りは野原で、見通しもいい。 それは人を見つけやす...
  • 番外編参加者名簿
    参加者名簿 6/6[シークレットゲーム-KILLER QUEEN-] ○御剣総一/○矢幡麗佳/○綺堂渚/○長沢勇治/○高山浩太/○手塚義光 6/6[永遠のアセリア] ○高嶺悠人/○アセリア/○エスペリア/○碧光陰/○岬今日子/○秋月瞬 6/6[スパイラル〜推理の絆〜] ○鳴海歩/○結崎ひよの/○アイズ・ラザフォード/○浅月香介/○竹内理緒/○カノン・ヒルベルト 6/6[真剣で私に恋しなさい!] ○直江大和/○川上一子/○椎名京/○風間翔一/○福本育郎 5/5[ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生] ○苗木誠/○舞園さやか/○霧切響子/○十神白夜/○戦刃むくろ 5/5[スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園] ○日向創/○狛枝凪斗/○九頭竜冬彦/○辺古山ペコ/○七海千秋 5/5[物語シリーズ] ○阿良々木暦/○戦場ヶ...
  • 第1回放送までの番外SS
    【オープニング】 No. タイトル 登場人物 000 運命の旋律 音無結弦、立華奏、織斑一夏、蟹沢きぬ、白井黒子、スミス 【未明:0〜2時】 No. タイトル 登場人物 001 残された者達の決意 御坂美琴、伊達スバル、篠ノ之箒、高嶺悠人
  • No.051〜100
    【No.051〜100】 No. タイトル 登場人物 051 偽善正義 衛宮切嗣、六道骸 052 「ミッションスタートだ」 棗恭介、伊吹風子、雲雀恭弥 053 かみのおとされものかみのおとされもの(後編) キョン、ニンフ、姫萩咲実、長門有希、川澄舞、国崎往人、球磨川禊 054 魔神が 目覚める 日 白鐘直斗、直井文人、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア、立華奏 055 堕ちないネイロ 来ヶ谷唯湖、C.C.、椎名、御剣総一 056 終わりのクロニクル 更木剣八、キャスター、巽完二、刻命裕也、遠野美凪 057 中二病でも殺したい! 北川潤、長沢勇治 058 Departure 前原圭一、朝比奈みくる 059 ぜんきちタイガー 坂上智代、人吉善吉 060 この島に1人、――がいる! 三千院ナギ、??? 061 決意と殺意が交わる時 涼宮ハルヒ、黒崎一護、ロロ・ランペルージ、バーサーカー、春原陽平 ...
  • E列
    E列のSS一覧 E-1 1日目午前10時侵入禁止エリア E-2 E-3 047 魔女の惨劇会 068 幻想会話 E-4 014 幻物語 028 少女の戦 055 堕ちないネイロ 077 運命は、英語で言うとデスティニー 087 撫子の唄 089 朝霧の幻影殺人鬼 090 HEROES 100 奇跡――それはつくられた偶然―― 110 circulation(前編) E-5 023 夢想曲 040 エンドブレイカー! 049 ああっ、侍さまっ E-6 010 その男ら、凶暴につき 036 天城雪子は笑えない 056 終わりのクロニクル 069 朱より赤し E-7 075 学園黙示録 E-8 005 強い意志 058 Departure
  • Island Days
    彼女が親友を見つけるのにそう時間がかからなかった。 竜宮レナ。 少し変な子でいつもぼーっとしている女の子。 行動も少し変で、近所のゴミ山で本人曰わく『かぁいい』物が好きなのだがセンスが良くわからない。 でも普通に可愛い物も好きで、毎日毎日お持ち帰りしようとしては周りに止められる。 「レナ……。良かった……」 親友の無事な姿が見えて安心する。 園崎魅音は同じ仲間であった北条沙都子を見せしめで失っている。 命に変えても前原圭一、竜宮レナ、古手梨花、そして双子の妹の園崎詩音を護らなくてはいけない。 一番の年上で、部活動の部長である自分園崎魅音が、と……。 だが安心出来たのもレナを見つけて10秒のみ。 声をかける暇すらない。 レナに弓を向ける赤い外套の男の姿が見える。 アーチャーの赤原猟犬の一撃が竜宮レナのその心臓を一直線に狙うが...
  • Oath Sign(後編)
    ごく僅かな人間だけが記憶を持ち続け、他の者は記憶を失う。 そしてそれが断片的に残ることもある。潜在意識だ。 今の二人の様子は、それに酷似していた。 尤も風子があんな過酷を背負っている風には見えなかったが、それでも疑問は残る。 「……あーもう! 分かったよ! 分かったから離せって」 観念したのだろうか、春原は抵抗の一切をやめる。 武器も取り上げられて、そして二対一のこの場では、暴れたところでどうにもならない。 春原は素直に、観念したのだ。 敗北を認めた、とも言える。 それでも殺し合いを止めるという考えはない―――あくまでこの場は従うだけである。 「……良いだろう。その状態じゃ何も出来ないだろうしな」 「ん。……聞いてもいいかな、君」 「なんですか、春原さん」 「君と、さ……どっかで、会ったことあるよね?」 ...
  • 剣ツルギ物モノ語ガタリ
    ■□ 殺した。 殺した。殺した。 殺した。殺した。殺した。 成し遂げた。 成し遂げた。成し遂げた。 成し遂げた。成し遂げた。成し遂げた。 目的だった復讐、シモンファミリーの悲願を首尾よく遂げてやった。 しっかり死体は確認した。間違いなく、あいつ―――沢田綱吉の頭をぶち抜いて、殺したんだ。 もしも大空のリングを持っていたら危なかったけれど、間抜けなことにあいつは丸腰で、敵対している僕に向かってきた。そして、すぐに殺した。 ああも拍子抜けする程あっさり殺されるとは、ボンゴレの呪われた名が泣いているだろうな。 ざまあみろ。お前等のボスは死んだ。 誇りも何もない、どうしようもなく無様な最期だったぞ。 心配するな、残った奴らもすぐにボスの元へ逝かせてやる…………。 ボンゴレに肩を貸す者も当然皆殺し―――――1人だって、生かしてやるものか。 しか...
  • つぎへの方向
    「タイム!」 目の前に立ちふさがる番犬『雲雀恭弥』に対峙する棗恭介は手を上げながらそう叫んだ。 タイム、つまり恭介は恭弥に『待ってくれ』と頼んだのであった。 トンファーで殴られ、しかもタイムを頼んだ恭介だ。 当然同行している伊吹風子からは「どれだけ格好悪くなれば気が済むんですかっ!最悪ですっ!」と呆れられた。 「そんなの僕が許すとでも思うの?」 ただでさえ低い声の恭弥がそれ以上に低い声で睨みながら恭介のタイムは無しで戦闘を続行させようとトンファーを構える。 『戦闘は出来る時に全力でやり合いたい。』 恭弥の言動で思考が読み取れた。 「まぁ、待てお前。ここで俺がタイムを取る事によって俺はパワーアップしてお前と全力で戦えるだろう。ただの地球人からスーパー地球人へと変わるぐらいになっ! どうだ、タイムを取らせる気はないか?」 「…………10分以上は認め...
  • 学園黙示録
    「朝比奈さん、良いですよ〜」 案外小さい言葉というものは届きやすいものであった。 少年が高校の目の前で小さくそう答えて同行者を手招きすると、ゆっくりと怯えながら少年に近付いた。 「無事に高校にたどり着きましたね」 「そうだな……、けど俺は未だにまだ誰も会えないと逆に不安になります」 前原圭一は自分達が動いているのではなく、動かされているのではないかと不安になっていた。 自分が朝比奈みくると出会って、支給品を確かめ、高校に足を運ぶまで。 「魅音がいきなり言いそうな事だな」 「ん?どうしたんですか?」 「いや、ただの独り言です」 圭一は高校に向き直し、震える右手を左手で抑えようとするが、一緒に左手を巻き込むだけであった。 「……行きましょう、朝比奈さん」 未だ参加者が足を踏み入れていない施設。 だが、この時間から高校を舞台にし...
  • disillusion
    陽の光を頼りに、衛宮切嗣は名簿に斜線を引いていた。 弓の英霊アーチャーと決別してから、およそ一時間。 アーチャーと対話をした民家とはまた別の民家で、切嗣は休憩がてら放送を聴いていた。 メモを取りつつ、冷静に情報の重要度を格付けしていく。 禁止エリアは、どちらも切嗣が今いるエリアからは離れているので深くは考えない。 エクストラゲームは、要するに不確定要素の追加あるいは補充であり、考えたところで詮無いことだ。 つまるところ、切嗣が重要視することになったのは、死亡者の発表だけだった。 とはいえ、最も心待ちにしたそれも、別段強い衝撃や影響を与えるということはなかった。 例えば、ライダーが脱落したことに、特別な驚きはない。 この島には、聖杯戦争における七騎のサーヴァントが顕現しているのだ。 ゲーム開始直後から、サーヴァント同士で潰し合いが起こっても何ら不思議ではない。 ま...
  • SSタイトル元ネタ一覧
    SSタイトル元ネタ一覧 ここに記載されているのは、SSの作者が明言したもののみです。 【000~100】【101~200】 No. タイトル 元ネタ 000 それはとても眩しい夜 ゲーム「D→A WHITE」OP『From silent sky』の歌詞より 001 アナタは恋人を殺せますか? ゲーム「シークレットゲーム-KILLER QUEEN-」OP内キャッチコピー『アナタはQを殺せますか?』より 002 ジャッジメントですの! ライトノベル「とある魔術の禁書目録」の登場人物の白井黒子の名言及び口癖より 003 戦士は独り遥か戦地に埋もれてわたしを動かす 初音ミクオリジナル曲『子猫は独り遥か雪に埋もれてわたしを見つめる』より 004 君は僕に似ている アニメ「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」第4期EDより 005 強い意志 アニメ「ひぐらしのなく頃に解」第11話皆...
  • 園崎魅音
    【名前】園崎 魅音(そのざき みおん) 【出展】ひぐらしのなく頃に 【種族】人間 【性別】女性 【声優】雪野五月(参加者関連では、BLEACHの四楓院夜一、CLANADの相楽美佐枝。その他では犬夜叉の日暮かごめなど) 【年齢】15歳 【職業】中学生(受験生) 【外見】緑髪のポニーテールでスタイルは良い。 【口調】  一人称は「私」「おじさん」。二人称は「こいつ」。普段はおじさんっぽい口調。 【概要】  雛見沢を実質的に支配している園崎家頭首の孫にして園崎家次期頭首。姉妹に双子の妹である園崎詩音がいる。  前原圭一や竜宮レナより1学年上級生であり、クラスでは委員長を務めるリーダー格。  テンションが高くノリが良いアクティブな性格。部活内では一番のムードメーカーである。  調子付くと何者をも恐れず、誰にも止められなくなる反面、一度勢いが止まると一気...
  • Oath Sign
    ◆ ◆ 定時放送が響いて、殺し合いは加速する。 結論から言えば、棗恭介と伊吹風子にとってその放送は、意気を消沈させるものでしかなかった。 恭介のあの飄々とした態度はすっかり影を潜め、風子も騒ぎ立てることをせずにしゅんとしている。 互いに―――特に棗恭介の失ったものはあまりにも大きく、風子の悲しみよりも更に深いものだった。 長年、時間を共にした最高の親友、直枝理樹。 他の仲間達のようにずば抜けた個性は持っていなかったものの、バスターズ一の良識派として、誰からも愛される人間性を持った、こんなところで死んではいけない少年。 修学旅行の悲劇を乗り越え、未来へ進むべき存在だった。 彼にならば妹を託せる。彼と自らの妹、鈴に強さを与えるために、仲間の想いを踏みにじりもした。 愛すべき親友にありもしない幻を見せて暴走させ、愛すべき親友との勝負を卑怯な手段で制した。 そんな、...
  • CODE:Revise
    ナギの泣き声、慟哭が止み静まり返った病室。 ルルーシュ、奏、沙耶は小さなナギの背中を見て、それぞれ口を閉じていた。 みんな最初に見た死亡者だ。 ルルーシュは人の死に見慣れているとはいえ、驚きは隠せていなかった。 「ナギを落ち着かせたいわ」 沈黙を破ったのはナギの同行者であり、このゲームのイレギュラーである朱鷺戸沙耶であった。 沙耶には思惑があった。 そして、恐怖が近くから生まれていた。 「そうか」 その恐怖の根源が沙耶の言葉に反応を示した。 整った口や眉、眼。 仕草を含めその全てがつくりものであるかのような男、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアであった。 今はまだナギからもそして自分からも遠ざけたい。 そんな感情が沙耶にはあった。 「天使、待合室で2人を待とう」 「……わかったわ」 無表情、無感情。 敵か味方なのか、彼女...
  • 御剣総一
    【名前】御剣 総一(みつるぎ そういち) 【出展】シークレットゲーム-KILLER QUEEN- 【種族】人間 【性別】男性 【声優】なし 【年齢】18歳 【職業】高校生 【外見】黒髪短髪の少し目が鋭い。 がたいが良いらしく格闘技でもしているのかと聞かれる事もある程(本人は卓球部所属)。 【口調】 一人称は「俺」、二人称は「お前」「君」「あなた」。丁寧語で話す事が多い。 【概要】 わけがわからないまま13人が閉じ込まれたゲームに参加させられる。 渡されるPDAはAであり、解除条件はQの持ち主を殺す事である(とあるEPでJOKERも手渡される場合もある)。 ゲーム開始より少し前、幼なじみで彼女であった桜姫優希を亡くしており後悔の念と喪失感に捕らわれている。 しかし優希と卑怯な事はしてはいけないと約束しており人殺しは出来ないと考えており脱出不可能な状況...
  • その男ら、凶暴につき
    このバトルロワイアルにて、おかしいのは世界なのか? それとも自分なのか? はたまたおかしな事自体起きていないのかもしれない。 ただ最低であっても俺やその仲間をバトルロワイアルに混ぜる事自体が不自然だ。 何故なら、俺達は既に死んでいて、死んでも死んでもすぐに蘇ってしまうのだから……。 ――――― 俺は街を歩いている。 普通、こんな街なら人は賑わいがあるだろう。 だが、このバトルロワイアルというゲーム内だからなのかはわからないが、人以前に猫一匹居ない。 こんなに静かなところの方がよっぽど死後の世界みたいだけどな。 死後の世界以上に死後の世界みたいな場所という印象を持った。 地図にて大きく表記された主要場所らしき寮を通り、街中を歩いているが全然人が見当たらない。 名簿を見る限り奏、ゆり、日向、直井、椎名が俺の知り合い。 それと顔...
  • 生徒会の一存
    桃色の髪の少女が1人バットを握りながら怒りを抑えている。 ――あんな小さな女の子達が何したっていうのよ! ――こんなゲームになんの意味があるっていうのよ! その怒りの数は1つ1つと増えていき、やがてその数は手の指で数えられる10を越した。 「ふざけんじゃないわよ!」 そのバットで怒りをぶつける為、八つ当たりで木に叩きつける瞬間バットは刀に変形し、『サクッ』と気持ち良い音をたてて木に突き刺さる。 「驚いたわ……。まさかこんなバットがあるなんて」 すぐに刀はバットへと戻り、突き刺さっていたバットが刺さらなくなり、重力に沿って下に落ちる。 と、今の科学では作れそうにないバットを見て彼女は少し未知の力を信じ始める。 ――――― 「そういえばこんなくだらない事をしている場合じゃなかったわね」 どうやらこのバトルロワイアルには...
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