※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

「ゼファ仮2」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

ゼファ仮2 - (2006/07/26 (水) 05:04:12) の最新版との変更点

追加された行は青色になります。

削除された行は赤色になります。

-ゼファー仮名1
+ゼファー仮名2
 
-※わたつみが勝手に考えたゼファ妄想です。名前も公式が出るまでの仮名だと思ってください。
+ ※わたつみが勝手に考えたゼファ妄想です。名前も公式が出るまでの仮名だと思ってください。
  補足・ピンク髪さんは男です。ピンク髪×青い人でよろしく。ゼファー本編より前の話っぽく。
+ 今回は、緑子ちゃんと青い人。ピンク髪さんが来る前。
 
 
-世界には交えてはならない『針』がある。
-それは『時計台』だった。何人たりとも触れてはならない、誰が決めたとも知れないが、まごうことなき『時計台』であった。
-闇の深淵で岩と岩が積み上げられた『時計台』は動力や絡繰りがなくとも虚空に浮かび、静かにそこに在る。岩座には漆黒の、美しい意匠の『長針』が、真っ直ぐに支えもなくつきたてられていた。
-黒々としたそれが翠の岩に鎮座する姿は、理由もなく不安な心境へと誘う。
-台座には、ひとりの少女がひっそりと座っていた。星々が盛衰するように軌跡を描いては消えてゆく空間は、果てしなく続く宇宙に似ていた。曇りのなく澄んだ翡翠色の瞳でそれを見つめる少女には幾ばくかの寂寥が滲んでいた。
+『雨』が降る。
 
-「冷えるよ、セラ」
+この世界にあって、この世界でない次元である『時計台』のある空間には便宜上、『雨』と呼ばれる現象が起きる。
+真白い屑星の光が上から下へ、落ち続ける情景をセラがいつのまにか『雨』と呼んでいたのだ。実際、雲から落ちる水分というわけでもないが、雹のような白いものが降るゆえ台座の近くに住まうには粗造りの家が存在する。
 
-そっと肩にかけられたのは、高いとも低いともとれぬやわらかな声だった。
+「雨、やまないね」
+「今日は一日じゅう、雨のようだな」
+「…つまんない」
 
-「寒くないもん…カナンの心配性」
+黒い針のような剣を磨きながら、ナフトは答える。青い衣に、老いを感じさせない白髪…生まれながらの色彩であるのだろう。
+整った顔立ちをグラスで覆い、その縁には鼻梁を横切り頬骨に達する傷がある。古いものであるのか今は糸のように細い。
+むくれてしまった少女の顔がグラススコープに映る。
 
-翡翠の瞳の少女はあどけない見た目にふさわしく、幼い声をしていた。その声に答えるは、薄桃色の長い髪をなびかせる少年だった。性徴の捉えづらい顔だちで、カナンと呼ばれてふわりと笑ってみせれば、少女のようにも見えた。
+「つまらないか?」
 
-「駄目。セラが風邪でもひいたら、僕がナフトに怒られるよ」
+『時計台』の世界は、あまりに狭い。彼女は本物の雨を知っているかどうかもナフトにはわからない。
+世界は、もっと広く大きく、限りなくあるものだとセラに教えたい。けれどそれはナフトには許されていない権限である。
+セラという少女は守られるべき存在であり、庇護されなければならない存在である。そして、己は盾であり矛である。それ以上でも以下でもあってはならない守護者。
 
-手にしていたストールで、少女…セラの体を包むと、そのぬくもりに誘われてか、セラは甘えるようにカナンの腕の中にもぐりこんだ。
+「…そのうち、雨の日も悪くないと思えるようになる」
 
-「どうしたの、甘えっ子さん」
-「ナフト、明日にならないと帰ってこないの?」
-「そうだね。セラは眠っていていいんだよ? 明日なんて眠っている間にすぐに来るから」
-「…カナンも寂しい?」
+かつて雨に濡れた己の記憶を語ることはできない。
+だからせめて、壁に身を預けながらナフトは言う。
 
-きゅうっとひな鳥のように小さくなったセラは、拙い言葉でカナンに小さく問いかけた。
-
-「…そうだね、ナフトがいないと、セラに元気がないからね。元気なセラが僕は好きだよ」
-「ん、セラも…カナンの元気がなかったら…、やだ…」
-
-羽根のように軽い少女の体をそっと抱き上げて、カナンは白い頬に軽いキスをした。
-
-「…おやすみ、セラフィー」
-
-時計台の針、そして果てのない虚空に向かって、カナンはそっと呟いた。
-
-「早く帰っておいで…。君がお姫様を心配させてどうするんだ…?」
-
-セラに向けていたものとは違う瞳のカナンはゆっくりとその場を後にした。黒い『長針』と『時計台』だけがカナンの言葉を聞いていた。
-
-
-+++++
-ナフト…青い人。セラの守護者。
-カナン…ピンク髪。
-セラ…緑子ちゃん。セラフィー。『長針』をもつ。
-
-あと金髪さんと赤い人がいますが名前未定(笑)
-
-がっつり妄想ばっかり先走ってます!赤×青もありですが、ピンク×青が今一番萌えです!
+「いまはただ、雨の音を聞いてみればいい」