捌幡産業
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捌幡産業
ja
2024-03-03T03:57:29+09:00
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鬼奇壊界
https://w.atwiki.jp/4lternative/pages/58.html
&bold(){鬼奇壊界 -kiki-kaikai-}
#contents
*&u(){世界観}
**鬼
人間と似た姿形をしていながら人間には超常的な力を有した存在。身体は頑丈で一般的な刃物では傷一つ付けられないほど強固な肉体で、ほぼ見ることは無いが血の色は青く、どこまでいっても人間とは似ているだけで本質は異なる生命体。人間が「獄界」と呼称する死後の世界の住人。
鬼にも様々な形態があり、喰らった魂の量や質で成長し、姿を変えていく。
【瘴鬼(しょうき)】
人々の生活の中で放置された綻びに発生し、人界と異界を隔てる境界を曖昧にして侵食してしまうもの。汚水の滞留やその他の様々な不衛生な環境などによって生じる「澱み/穢れ」という現象を放置し続けてしまうと「瘴鬼」へと転化してしまう。
その形は様々で靄であったり液体であったり個体であったり、いずれも強い臭気を放つ。
【霊鬼(れいき)】
人の肉体という器から開放され葬儀によって死後の世界に導かれる筈が、何らかの要因によって葬儀が行われたものの人界を彷徨うことになった存在。俗に魂と呼ばれるものだったりする。瘴鬼と非常に似た性質を持つが明確な違いは意思を持っているということ。
生前への未練や抱いている負の感情から再び瘴鬼に転化することもある。
【幼鬼(ようき)】
瘴鬼が物や生物に憑いて受肉した姿の総称。
物理攻撃が効くが、人間界の理を超越しているので呪具や神器と呼ばれる特殊な力を備えた武器や、術式を介さなければダメージになりづらい。
澱み・穢れの多い場所で自然発生することもあるが、結界のインフレ化が進んだ現代では犯罪目的で召喚されることの方が多い。
【憑鬼(ひょうき)】
幼鬼が力を蓄えそれまでの姿を捨て人間に憑依した存在。憑依した人間の脳から情報を得て人間の言葉を話し、道具を使ったりする知能を獲得しており、幼鬼と比べても討伐難易度は跳ね上がる。
鬼と聞いて一般的に思い描かれる人型の鬼。
【禍憑鬼(まがつき)】
憑鬼の中でも一部の特別な存在だけが使える特別な力。人間でありながらその身に鬼の精神も宿し一つの肉体を二つの精神で共有している稀有な存在。鬼たちの特殊能力は様々だが共通する能力もある。超再生や異常な身体能力がそれらに分類される。
どうやら禍憑鬼形態の姿は変身者の深層心理に根付いたトラウマによって変化しているらしく、心の奥底の負の感情に触れた鬼が力を得て強力になったことで表層化した姿が【禍憑鬼】という状態を生むらしいことが近年判明した。
【屍鬼(しき)】
「穢れ」が滞留した場所に放置された死体などが周囲の穢れによって鬼に転化したもの。
【吸血鬼(きゅうけつき)】
名の通り血を吸う鬼だが、見た目は人間に酷似している。その血筋によって吸血衝動に駆られてしまう性質以外は通常の憑鬼とほぼ変わらない。
純血の吸血鬼はかなり稀少な存在で、現存する吸血鬼のほとんどが混血種となっている。
ちなみに吸血鬼が太陽に弱かったりニンニクや十字架を恐れたり蝙蝠に変身するというのはすべて迷信らしい。
**澱み/穢れ
人々の生活の中で放置された綻びに発生し、人間の世界と獄界を隔てる境界を曖昧にして侵食してしまうもの。汚水の滞留やその他の様々な不衛生な環境などによって生じる。放置してしまうと霊鬼の発生の原因になる。その形は様々で靄であったり液体であったり個体であったり、いずれも強い臭気を放つ。強い澱みは獄界と人界を繋ぐ門「鬼門」を呼び寄せてしまうことがある。
**角狩
鬼を狩ることを生業とした者達。
かつてはどこかの宗派に属しており各宗派が崇める神の加護を受けた者たちで、宗派毎に修祓術を学び憑鬼を一人で祓うことが出来てから一人前と認められ「角狩」を名乗ることを許されるのだが、時代が移ろい技術の発展により武器や兵器も進化し、より簡単に大勢の人を死に至らしめる手段が増えていき、それと比例するように鬼も増えていったことで自称角狩が増えていった。
名乗ること自体は簡単で、加護を受けた神具と修祓術さえ身に着けていれば誰でも角狩りを名乗ることが出来きてしまうが、憑鬼まで進化した鬼を狩れるほどの実力はないことがほとんどである。職業としての需要が高いことは確か。
【認識票(タグ)】
角狩専門の依頼仲介所「極楽浄土」に属する鬼狩りたちに配られ着用が義務化されている。二枚一組となっており、一枚目は名前などのプロフィール的な情報、二枚目は等級に関する情報が記されている。等級が上位に上がる度に二枚目の認識票の材質が変わる。
銅等級は言わずもがなだが、銀等級でさえ単独での任務は生存率が非常に低い為、基本的には2人から4人程度でチームを組んで任務に挑戦することが推奨されている。
【銅】
素人に毛が生えた程度。最下位の等級で誰もがここから上の等級を目指して始まる。仲介所に申請して審査を通過すれば簡単になれてしまう為、受理できる仕事の幅も狭く制約も多い。
【銀】
単独で幼鬼を祓え、鬼狩りとして一人前と認められるくらいの実力を持った者たちの等級。ある程度制約も緩和され、場合によっては仲介所を通さない直の依頼が来る事ある。最も人口の多い等級でもある。
【金】
単独で鬼人と渡り合える実力を持った者達。鬼狩りとしてもかなり強力な実力者たちで、扱う武器や妖術の類や容姿などから通り名を付けられたりする。
個人に宛てた指名依頼が増え始める等級でもある。
【白金】
各都市に数人程度の実力者。全員がそれぞれ異なる異名を持ち。同業者や一般人にもその名が広く知られている。自身で自身を指示する鬼狩りを集め徒党を組んで行動する者もいる。
【黒曜】
もはや伝説上の存在に近い常軌を逸した凄まじい力を持った者。普通であればまず出会うことも難しい様な者達だが、どういう偶然か、黒曜同士で惹かれ合うように咢都には判明している限りでも4人の黒曜級の姿が確認されている。
**咢都と禍都
西国と東国の国境に位置する特別自治区。両国の特徴を織り交ぜた二つの都市から成る都市国家。
咢都は西国の特徴を多く取り入れ堅牢な高層建築物の建ち並ぶ現代的な景観なのに対し、禍都は東国の特徴や文化を多く取り入れ自然との調和を大事にしている。咢都は鬼に対する警戒網も厳重で結界設備も街の至る所に点在しているが、禍都にはそれらが少なく二つの街を比べた時に圧倒的に禍都の方が鬼の発生率が高くなっている。
【極楽浄土(ごくらくじょうど)】
政府より正式に認められた角狩向けの依頼仲介所兼ホテル。
角狩が「タグ付き」と呼ばれる理由も、仲介所の会員証であり各々の等級を表すために用意しているバッジから来ている。
七階建てのビルで、一階はラウンジ、二階にレストラン&バー。レストランはただの食事場ではなく角狩の依頼仲介所としても機能している。
仕事を欲する角狩がここに集まり、依頼をする側の人たちも皆ここに依頼を持ってくる。都市部の中央部に位置しておりただのレストランとして利用する客も多く、席は常に満席で大繁盛している。
依頼を引き受け仕事を請ける上で、依頼主と仲介所が契約を結ぶように、仲介所と角狩たちも契約を結ぶ必要がある。そこで仲介所側が角狩の依頼履歴を管理するために会員証を発行をしている。
依頼の達成数や討伐した鬼の数や、ホテルの地下にある闘技場での順位などから会員証に等級付けがされており、政府はそれを角狩たちの危険度として認識している。
【輪廻転生(リィンカーネーション)】
極楽浄土の一つ下の階層にあるバー。極楽浄土に出入りする人々の中でも一部の人間しか知らない会員制の施設で、少なくとも銀等級の角狩からしか入店を許可されない。
【喧拳諤楽(けんけんがくがく)】
極楽浄土の何五階層分地下の空間に存在する「地下闘技場」
参加資格は自由で国外からも腕試しで参加する者も多い。ルールは簡単、先に倒れた方が負け。武器の持ち込みも有りだが、怪我や死亡事故は自己責任。最後まで勝ち残った者には毎日違った賞品が用意されている。
【九頭龍巣(くずりゅうそう)】
下層市街南部にあるスラム街。臨海型工業団地といくつもの住宅団地が合わさって一つの街を形成している。
団地間・階層間を結ぶ橋がいくつも掛けられており、どれだけ進めど代わり映えの無い風景が、自分が今どこに居るのかという感覚を狂わせており、一度迷い込めば二度と外に出ることは出来ないと言われている。
複雑な構造な上に治安は最悪で、毎日何十人もの行方不明者が出ている場所であり、入り口は九つもあるのに対して出口は「あの世」の一つしかないと言われている。
【霊亀商会(れいきしょうかい)】
禍都でも有数の市場通りで知られる「三ツ境」は「暗天町」「暁天町」「輝夜町」の三つの地区で構成されている。
毎日何千何万という人の往来があり、商売に限らず発生する様々なトラブルから商店街の人々を守るために発足された商人たちの組織。
三ツ境で商売を始める為にはこの商会に加入する必要があり、人道に反した商売は掟によって禁じられている。
組織の代表は葬儀屋としても名の通った鳥禪衆の「鷲禪」が担っている。
【九龍公司(くーろんこんす)】
表向きは機械部品を輸出し、鉱物資源等を東国へ輸入している貿易業。
しかしその実態は、現地において石油や天然ガスといった天然資源などの権益確保、さらに武装勢力への兵器の横流しから軍事指導まで行う東国の尖兵であり、構成員は書類上では殉職扱いされている東国の将兵や死刑囚である。
構成員の選定は全て会社の代表取締役にして東国の特殊部隊で隊長を経験している大尉、如苑の審美眼による独断。
**仲介屋
鬼の討伐依頼をしたい依頼人と鬼祓いを結び付ける仲介人。
自称鬼祓いが増えている中、実力に伴わない依頼を引き受け自称鬼祓いと依頼人の双方が死にその遺体を基に新たな鬼が生まれる事態が増えていることから近年増えてきている。
**葬儀屋
葬儀を行わず埋葬された遺体からは澱みが発生しやすく、その遺体が埋葬された墓地一帯が澱みの温床になるケースが多く、そういった事態を防ぐために葬儀屋が遺体を様々な方法で死者を獄界を導くことで遺体は浄化され澱みが発生しにくくなる。
一般的に広く普及しているのは火葬だが、中には変わった食葬という方法もある。
**弐界幣
国内で流通している紙幣。見た限りでは何の変哲もない薄緑色の紙幣だが、妖力を込めることで一時的な封印札にもなるという一風変わった紙幣。妖力を注いだ貨幣は赤黒く変色し、紙幣としての価値を失う。
名前の由来は人界と獄界二つの世界で使われてる紙幣というそのままの理由。元より起源は獄界側にあるという。
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*勢力
**[[便利屋]]
禍都で有名な「角狩」でありながら葬儀屋も兼任する万能屋。
便利屋の名の通り、鬼を狩るだけでなく正式に依頼を出せば大抵の事は熟してくれる。足腰が悪く外を出歩けない老人に代わり買い物を済ませたり、多忙でなかなか時間の取れない飼い主に代わって散歩を代行したり、痴情の縺れから誤って殺してしまった元恋人の死体を警察に見つからないように処理したり、その仕事内容は多岐に渡る。
**公安局
暴力主義的な破壊活動や国益侵害になるような行為を取り締まる。「公安」という呼び方が一般的になっている。鬼が関与しない人間と人間の間に生じた事件事故の対応をする。
対鬼(あくまで護身)用の武器として「壱式魂魄乖離弾(いっしきこんぱくかいりだん)」と呼ばれる銃弾を三発とそれを扱う拳銃が貸与されている。
**[[鳥禪衆(ちょうぜんしゅう)]]
「禪」の字を名に持つ一団で、鬼の類ではなく純粋に妖力を扱うことができる謎の一族。大昔から人と魔の中間に位置し、二つの種族の架け橋となり、密かに交流していたというが、大崩壊によって鬼たちが現れるようになってからは余計な混乱を避けるために山に籠る事を選んだ者が多かったらしい。基本的には人間たちに友好的だが、中には一般人にも危害を加えるなど危険性の高い人物もおり、その人物は鬼狩り達からも危険視され依頼仲介所「極楽浄土」の多額賞金首のリストに名前が記されている。
**[[六黎會(ろくれいかい)]]
禍都市内で最も強い影響力を持つ極道組織。都内で簡単に武器が手に入れられるのも六黎會のお陰であり、角狩の役目にも貢献しているため一概に悪い組織とも言えないが、政府の干渉を受けないように裏社会を駆使して違法薬物の売買や売春の斡旋や借金の取り立て、殺人、など犯罪行為に手を染めているのも事実。
**紅血卿(こうけつきょう)
生きた伝説ともいわれる純粋な鬼で、中でもかなりの上位種。人間と同格またはそれ以上の知能を持つ。
「吸血鬼」に分類される鬼だが、本人は都市の人間たちとの共存を望んでおり、長年続いている鬼との戦いも時折手を貸してくれている。
組織と言っても紅血卿とその従者二人だけの組織だが、あまりに強大過ぎる力から誰も手を出す者はおらず、「特異点」の原点として都市内では絶対に敵に回してはいけない人物として広く周知されている。
**烈途風怒(れっどふうど)
人界に潜伏する人狼を探し抹殺することを使命としている集団。構成員の半数が人狼による殺人事件の被害者家族やそれに類する者達で構成されている。制服や隊服というように構成員の全員にフードの付いた赤色のマントが支給されており、それを身に着けていることが組織の一員の証とされている。
**霊柩社(れいきゅうしゃ)
人界と獄界間を走るタクシーの派遣会社。
死後葬儀が執り行われず彷徨ってしまっている霊鬼たちを獄界に導くことを生業としている。
**ラッドキングス
西都・東都双方の裏街に跋扈する鼠たち。
組織の正確な規模や構成員の数など組織の全貌は誰も知らない。街の不良少年や小悪党から都市の一角を支配するギャングにまでラッドキングスを名乗るものがいる。公安局はこの組織の全貌解明に尽力しており専属の対応チームまで編成しているが、組織の幹部を名乗った者達が本物であったことはこれまで一度たりとも無かった。
2024-03-03T03:57:29+09:00
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メニュー
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*一次創作
-[[鬼奇壊界]]
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*中途半端
-[[THUD!!]]
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--[[プロファイル]]
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-[[∀LTEЯNATIVE]]
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*二次創作物
-PSO2
--[[二次創作小説シリーズに基づいた世界観]]
-PSO2NGS
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**リンク
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//**更新履歴
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1701926842
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∀LTEЯNATIVE
https://w.atwiki.jp/4lternative/pages/29.html
#center(){∀LTEЯNATIVE}
#contents
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*物語の舞台
ローダン共和国は隣国「バロムス帝国」と戦争をしていた。共和国大統領の暗殺と降伏宣言によって長い戦争は集結し、現在でもその爪痕を色濃く残している。ローダン共和国はバロムス帝国の属国となり、今ではバロムス帝国ローダン州となっている。そして現代のローダンは大きな問題を抱えていた。それが戦時中開発された身体強化薬の薬害患者たちだ。防戦を強いられていたかつてのローダン共和国は一人でも多くの帝国兵を倒すために頑丈で強力な兵士を作り上げる為に兵役に志願した青年たちに身体強化薬の投与を施し強力な切り札として戦時中活用していた。しかし戦争が終わり、残された強化兵たちは薬の中毒症状と薬の代償に蝕まれながら死ぬまで隔離することが確約されてしまっている。
*国家
**ローダン法国
|タイプ|大陸国家|
|リーダー|最高神官長|
|人口|800万人|
|首都|オネスト|
|所在地|ローダン大陸中央部|
|種族|人間種が九割、亜人種が一割。|
-帝国との激しい戦火に見舞われたローダン領内で唯一残った要塞都市。
-ローダン大陸中央に位置し、街の外郭を六角形状に高い壁が囲う、孤高の要塞となっている。都市内部は帝国の侵略によって陥落した旧政府の要人や戦火から逃げ延びた難民で溢れている。終戦から長い時間が経過した今でも、当時の戦争にトラウマを抱いており街の外に出れない者が多数いるらしい。戦争で唯一残った首都であり、内部からの崩壊を恐れ、外郭に幾つもの関所を設置しており厳重な警備が敷かれている。首都とそこに住む人々の生活を保障する以上、他に回しておく資金も人員もなく、首都以外の地域は「廃棄領域」に指定し、復興支援の計画も初めから無かったものにするほかなかった。
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**廃棄領域(スラム)
-元々はローダン法国の領土であったが、バロムス帝国との戦争で大きな被害を被り今も尚その爪痕が色濃く残っている地域。新たに設立された法皇新政府によって復興計画も進まぬまま放棄され法国からの支援を受けられなくなりスラムとなった。
-現在のスラムには『四大父』と呼ばれる人物たちを筆頭に四つの勢力が残された都市を統治し、戦争で行き場を失った難民たちと共に生活している。四大父は各々が統治したスラム街を一つの国のように定義しているが、法国新政府はそれら新興国家の存在を認めておらず、「廃棄領域」と一括りにして呼称している。
-新政府となってから税収が支払えず中央都市オネストから追放された者、戦争被災者、放浪者、逃亡犯など様々な人々が集まっている。
-復興支援計画を打ち切り自分たちを見捨てたとして法国に対して強い反感を持っている者が多く、度々オネストにデモ隊が突撃することがある。
***&bold(){カリゴ}
|タイプ|都市国家|
|リーダー|セブン・マクリール・カリゴ|
|人口|70万人|
|首都|ジラーチ|
|所在地|ローダン大陸北西部|
|種族|人間種が七割、亜人種が三割。|
-四大父の中でも異例の帝国出身者で構成された組織。
-廃棄領域北部、かつてはローダンの重要文化財に指定されていた闘技場を中心に黒薔薇の庭園などが広がっている幻想的な風景の多い地域。闘技場の周辺の森には灯が一切ない上に視界の悪い密林という環境であるため、一度迷えば完全に夜の闇に消えてなくなると言われている。この近辺に住む人間は目が非常に発達しており、夜間明かりがなくとも周囲を見渡せるのだという。
-年に何度か強力な酸性雨が降るが、密林の木々は酸に強く葉が枯れることはない。
-庭園はかつて人類最初の男女たちが住んでいた場所だという説があり、薔薇はかつて真っ白の美しい薔薇だったが禁断の果実を口にするよう諭した蛇の出現により悪意によって薔薇が黒く染まったという言い伝えがある。
-能力者を各用途に合わせ派遣する傭兵組合を設立している。
***&bold(){フェルドレヒト地区}
|タイプ|都市国家|
|リーダー|不義者 最高幹部|
|人口|180万人|
|首都|ルーツェル|
|所在地|ローダン大陸北東部|
|種族|人間種が七割、亜人種が二割、魔人種が一割。|
-放棄された集合住宅街に雑多で混沌とした増築を繰り返し形成した階層都市は歪ながらその独特な景観に多くの人々が魅了された。濃霧中でもに浮かび上がるネオン看板が幻想的で不気味な景観を生み出している。
-フェルドレヒトの住人は都市を統治する組織である「不義者」が信仰する宗教に影響を受けており、マキナを強く嫌う者が多い。不義者の信じる宗教では「炎」は聖なるもので、死後、遺体を聖なる炎で焼かれることで魂は清いままあの世に送られるという風に考えられており、聖なる炎で焼くことのできない金属の肉体は邪の象徴という風潮が強く根付いている。
-様々な蒸留酒の名産地としても知られる。
***&bold(){ロクソルス}
|タイプ|都市国家|
|リーダー|デネブ・ケルベリオ|
|人口|300万人|
|首都|ロクサス|
|所在地|ローダン大陸西部|
|種族|人間種が五割、亜人種が二割、機人種が二割、魔人種が一割。|
-かつての都市が帝国の兵器によって瓦礫と砂塵に変わり果てた都市。街の象徴でもあるガラスで建設されたピラミッド型建造物は戦火を免れ未だ健在している。
-廃棄領域の中で比較的治安が良く平和を愛する統治者によって難民への支援も手厚く行われているため、毎日多くの難民が押し寄せている。ケルベリオは四大父の定めた交易上で武器取引を取り仕切っており、平和を口にする一方で武器の製造工場などが多く国内に点在している。工場には働き場を探した難民たちが業務に従事している。
***&bold(){キルヒェンリート}
|タイプ|都市国家|
|リーダー|イーサン・アルグニクス|
|人口|350万人|
|首都|フェイ|
|所在地|ローダン大陸東部|
|種族|人間種が三割、亜人種が四割、機人種が一割、魔人種が二割。|
-かつてはローダンの鉄道産業の中心地だった名残で巨大な鉄道格納庫とターミナルを中心にスラムが広がり、国内には蜘蛛の巣のように至る所に線路が敷かれている。キルフェンリートから伸びる線路は旧ローダン領地全土に広がっており、鉄道に乗れば他廃棄領域にも簡単にアクセスできる。鉱山に囲まれており多くの難民たちが石炭を中心とした鉱石採掘で日銭を稼いでいる。
-新政府には内密に国境線を越えローダン南部のルブルム公国と国交を結んでおり、キルフェンリートは稀少鉱物や人的資源を、ルブルム公国はダウナーを送っており、キルフェンリートは廃棄領域内でのダウナーの流通を仕切っている。
**&bold(){ルべリア公国}
-ローダン大陸東部に広がるルグニサス海峡を越えた先にある隣国。遥か昔から小競り合いが絶えない永遠のライバル国。バロムス帝国がローダン共和国に攻め入ったことを受けて、自国もその対象になり兼ねないと戦争の準備を進めている。
-敵国領土の一つだが唯一キルフェンリートとは古くから親交を深めている。
**&bold(){バロムス帝国}
-最先端の機械義肢技術『マキナ』を発明した先進国。ローダンと比べてもその技術力は10年以上も差が開いていると言われている。最近では月の巨人から摘出した異能器官を人間に埋め込むことで非能力者を能力者にするという実験を成功させ、能力者による世界最強の軍隊で全世界を支配下におこうと画策していると陰謀づけられている。
-かつては王政だったが絶えず続く覇権争いの末、新たに王の座についた「バーソロミュー・D・バロムス」は周辺諸国への侵略を繰り返し帝国領土の拡大を行っていった。人間同士が戦う時代はもう古いと提唱し、自動人形や強化外骨格などの研究開発を推進しており、最近では異能器官を自動人形に埋め込み「異能を操る自動人形」の開発を試みている。
*用語
**ダウナー
-魔力の制御を得意としない人用に作られた抑制剤。魔術の長時間・連続使用を主なトリガーとして引き起こるアドレナリンの過剰分泌によって感覚器官などが暴走を引き起こす場合がある。ダウナーはそのアドレナリンの過剰分泌を抑制することができる錠剤薬で、比較的安価で手に入りやすい代物。
**アッパー
-ダウナーとは正反対にアドレナリンの過剰分泌を意図的に引き起こし、魔力や身体能力を爆発的に高める効果が与える投与剤。投与による代償は大きく、肉体への負荷は勿論、高い中毒性があり一度薬による暴走を引き起こせば身体がアドレナリンの抑制により多くの時間を要するようになりダウナーなどの効果も薄れてしまうとされている。また過剰投与によって痛覚麻痺や躁状態、記憶障害など副作用が起こる。一般的には違法とされており、廃棄領域でさえ高価で取引されており入手困難な代物となっている。
**過剰促進(グラトニー)
-アッパーの過剰摂取によって細胞が爆発的に活性化し、臨界点まで達した異能器官が更に進化しようと異常なまでの成長作用を促してしまい、肉体に変異が起きてしまうという非常に珍しい症状。過去のケースでは変形型能力者の右腕だけが異常に肥大化してしまったなどの事例が挙げられる。
**月の巨神
-月の裏側のクレーターにこびりつくようくっついている謎の生命体。完全に凍結しているだけでまだ生きていると言われている。山王機関の研究者たちを主軸に何度も調査ロケットが打ち上げられ、その調査を行っているがその全貌は未だ解明できていない。しかし極秘裏に行われた解剖実験から『異能器官』と酷似した内臓器官が見られたことから、異能との関連性は強いとされている。少なくとも地球上ではありえない身体構造・見たこともない器官や細胞などが発見されている。
-月の裏側に大きなクレーターをあけた隕石もしくは小惑星の衝突によって月に辿り着いたが何等かのトラブルによって凍結したのではないかと予想されている。
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*登場人物
**&u(){カリゴ 密林の奥地、能力者の秘密の花園で日々鍛錬を積む傭兵集団}
***セブルス・マクリール・カリゴ
-かつて若き日の彼は小国、カリゴ王国の世継ぎであったが、故国カリゴが革命により共和制になった直後、旧バロム王国に併合され、当時まだ王政であったバロム王国からの王族としての扱いをも拒否し、以来王国親衛隊の一人となって戦場を駆けるようになった。
-戦いの最中に攻撃の手を緩めつつ相手を追跡するという行為を時折とるが、彼自身にとっては「敵を理解したい」という率直な願望であるが、敵には執拗に追いすがってくる捕食者を想起させる程の強い恐怖を感じさせるものでもあり、戦績とあわせて他国軍の兵士の語り草にもなっていたことがある。
-高齢となった現在も剣を取って先陣を切るが、肉体は限界を迎え始めており、帰還の度に酸素供給と高度な治療を必要とするほど疲弊してしまう。
-発動型の能力者。剣を無尽蔵に生成できる。能力から『剣聖』の異名で語られている。
***ノーマン・ベインハルト
-代々カリゴ家に付き従うベインハルト一族の現当主にしてかつてはカリゴの宰相だった。従者としてセブルスの盾となるのはカリゴ宰相時代から変わらず単独で先陣を切るセブルスに随伴し防御姿勢を一切取らないセブルスの盾として付き従っていいたが、アッパーによるドーピングを頻繫に利用しているセブルスについていくほどの体力がノーマンの老体には残っておらず、現在は王の盾の後継者としてアスカ・ウォルシンガムの教育に専念している。
-また王に内密に国交問題などを解決するための暗躍部隊を昔から持っており、現在もカリゴ復興のために動いている。
-発動型の能力者。硬化。
***コルト・アッシュバーン
-ノーマンの暗躍部隊で隊長に任命されている暗殺者。「王の盾」の様にセブルスと共に戦場に現れることはなく、普段はイースチナの中心地でバーのマスターをしている。ノーマンからの指示が入った時だけ出陣し、カリゴ復興の邪魔となる勢力の排除やセブルスやノーマンを狙う勢力の暗殺などを行っている。
-カリゴ王家との血縁関係はおろか、交友関係もなく、仕事をせず酒を飲み明かすだけの父親と妹を養うために13歳の時に王国警備隊に入隊。その後身体能力を見込まれ、高度な訓練を受けたのち15歳という異例の若さで国王親衛隊になった。若い頃は傲慢な性格だったようで、アコルド撤退戦を指揮していたノーマンを歯に衣着せぬ物言いで痛烈に非難したらしいが、その一件でノーマンに気に入られ一時は親衛隊に入っていた。しかし共和制を望む革命派との戦いで、再起不能寸前の大怪我を負ってしまい生死の境を彷徨った。頭部が著しく損傷しておりコルト本人も死を覚悟していたが、ノーマンがここでコルトを失う訳にはいかないと旧バロム王国の知人に掛け合い当時バロムの最先端技術であったサイボーグ技術『マキナ』によって損傷した頭部を機械に置換し、生還した。その時点で表向きコルト・アッシュバーンは死亡した者となり、親衛隊から暗躍部隊のリーダーとしてノーマンと共に王国の闇を背負う一人となった。
-発動型の能力者。人間磁石。
***アスカ・ウォルシンガム
-バロム帝国第八軍団第87空中機動師団トルトニスの団長。階級は准将。赤い甲冑のような装甲と空中での慣性制御を可能とした槍を装備、空中戦を得意としている。赤い揚陸艇で各地を飛び回っている。昨今の自動人形頼みの帝国の戦法を嫌い、自らの部隊を人間だけで構成しているためか「傭兵隊長」と呼ばれることもある。元々が傭兵だからか帝国への忠誠はあまり感じられず、近年の帝国をおかしいと評しており、退役を考えていることを口にしている。カリゴ王家の護衛として帝国より派遣されており、王家との付き合いも長いため同郷の友のように扱われている。
-ノーマンからは退役後、王の盾として部下共々カリゴに仕えないかと誘われている。
-発動型の能力者。増強系統の硬化。
***レント・アグナール
-バロム帝国第八軍団第87空中機動師団トルトニスの隊員。
----
**&u(){ロクソルス 平和を愛す武器商人}
***デネブ・ケルベリオ
-ウェポンディーラー。平和を愛すと言いながら武器を作り続ける。戦争は嫌いだが、自分の作った武器が活躍するのは好きだという。
-変形型の能力者。身体の一部を銃にする。血を弾丸に変換する。
***ヌァザ・ウル
-デネブの甥。
-発動型の能力者。触ったものを腐らせる。
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**&u(){キルフェンリート 装甲列車『ナグルファル』をアジトとする巨大組織}
***イーサン・アルグニクス
-ナグルファルの頭領。四大父の一人。
-無能力者。
***リク・ランズ
-ナグルファル最強の一画。イーサンよりも強い。大剣使い。怪力。敵組織の装甲列車を素手で止める程の馬鹿力、しょうじき人間か怪しいレベル。
-発動型の能力者。人間電池。
***イザーク・スポット
-リクの舎弟。組織の盛り上げ役。リクにボコられて舎弟になった。
-発動型の能力者。加速。
***フル・アデク
-ナグルファルのインテリ担当。組織のまとめ役。イーサンの会合などにはフルが同席する。
-無能力者。
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**&u(){フェルドレヒト 謎に包まれた混沌街の守護者}
***ルツ
-数々の娼館を経営する男。赤いウェーブパーマに金色の瞳、丸サングラスにハンチング帽、赤の袍に黒いロングコートと恰好は胡散臭さが極まっているが、フェルドレヒト内外で非常に広い人脈を持っており至る所に彼の協力者が潜伏している。飄々とした口調や立ち振る舞いや性格からあまり上に立つ人間に見えないが、四大父の一人として風俗関係を仕切っている。
-フェルドレヒト地区を中心に活動の幅を広げようとしているギャング組織「不義者(ドルグワント)」と浅からぬ因縁があるようで組織の人間が彼の経営する店によく出入りしているところが散見されていた。
-変形型の能力者。身体の好きな場所に口を生み出せる。
-発動型の能力者。プロメテウスの炎(消えない炎)。
***ヘグニ
-フェルドレヒトを統括するギャング「不義者」のリーダーと目されている人物。無口。怪物のような口が描かれた紙袋を被っている。
-発動型の能力者。匂いによる洗脳や感覚麻痺。
***レイシー・カーライト
-フェルドレヒトで一番大きい娼館のオーナー。ヘグニやXIIIと話している様子から不義者の一員と考えられる。
-発動型の能力者。氷。
***スクリーム
-長身瘦躯で黒い長髪。生気の無い無表情さが不気味な男。
-変形型の能力者。髪を自在に操る。
***XIII
-スキンヘッド、耳にたくさん開いたピアス、やや褐色。口ひげと低い声がダンディな男性。無口なリーダーに代わって交渉を担当している。読み方はサーティーン。
-発動型の能力者。遅延。
***ヴィクセン・ディルヘンド
-ドレッドヘアの黒人。大柄。
-異形型の能力者。生まれつき腕が四本ある。
***スゥ
-ヴィクセンについて歩く少女。姉の方。大きなハサミを武器として持ってる。白髪青眼。白いレインコート(フードなし)
-異形型の能力者。吸血鬼。
***ニア
-ヴィクセンについて歩く少女。妹の方。チェーンソーを武器として持ってる。白髪赤眼。白いレインコート(フードあり)
-異形型の能力者。吸血鬼。
----
**&u(){ダイム郵便 廃棄領域唯一の中立存在であり郵便社}
***ヴィヴィアン
-新人配達員。青髪金目の少女。
-変形型の能力者。跳躍。
***デリコ
-西部担当配達員。緑髪金目の青年。新人の教育担当に任命された。
-発動型の能力者。自身の血を武器に変形させる。
***シャーロット
-東部担当配達員。淡い金髪ロングの少女。
-異形型の能力者。犬の獣人っぽい。
***フレッド
-南部担当配達員。銀髪オールバックの青年。
-発動型の能力者。水銀を操る。
***クリフ
-北部担当配達員。オカマ。紫がかったピンクのウェーブヘア。ピンクのルージュ。肩だしファッション。
-変形型の能力者。擬態。
2023-12-06T18:30:45+09:00
1701855045
-
WARZØNE
https://w.atwiki.jp/4lternative/pages/55.html
#contents
*WARZØNE 用語
**結晶 "エレメント"
別名、「神の石」黒く半透明な結晶。莫大なエネルギーを宿しており、アーツを使う上で媒体として必須となる。
また、発電や機械の動力といったエネルギー源としても利用されており、生活に欠かせない万能資源となっている。
結晶のエネルギー利用は、およそ十数年前、自動車などに使われたエレメントエンジンの出現により一気に進んだとされる。しかし、結晶は結晶病を引き起こす主な原因でもあり、この星の文明は結晶の持つ膨大な力に依存しながらもその力に苦しめられていると言える。
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**結晶病 "スティグマータ"
身体が結晶の放つ毒性の瘴気に侵されることで発症する疾病。
各執行官のプロファイルには「結晶融合率」という項目があり、これらの数値によって感染の有無および進行度(ステージⅠ~Ⅴの五段階)が判断される。侵された部位などに黒い痣のようなものが見られ、痣に侵された者はその部位に結晶が表出する。脳が侵された者は人格や記憶への影響が出るなど症状は表出した部位によって様々。
結晶技術の普及に伴い長い間研究がなされているが未だに顕著な成果は上がっておらず、結晶病に対する特効薬や明確な治療法は確立されていないため、一度発症すると完全治癒することができず、理論上死亡率100%の不治の病となってしまっている。
現時点で判明している結晶病発症の引き鉄は「結晶との直接接触」および「感染者の遺体との接触」であると考えられている。
後者の「感染者の遺体との接触」は、感染者が死亡した場合、素早く感染防止処置を行わなければ遺体から結晶成分が飛散してしまうことが判明している。
フェーズⅡに進行するまでは、未発症の状態とで外見的特徴の差異が見られず事前に対策を練ることが難しいため、結晶が持つエネルギー総量を計る機材を用いて人体をスキャンすることで体内から結晶エネルギーが溢れてないかを確認することでしか、感染者か非感染者かの判別が難しい状況になっている。
しかし現代では、これらの判別機材は駅やレストランなどの公共商業施設などでは至る所に設置され、万が一スキャナーで感染者が発見された場合には保護局が急行するシステムになっている。
-フェーズⅠ……普通の人と特に変化は見られない。
-フェーズⅡ……黒い痣のようなものが体表に見られる。
-フェーズⅢ……結晶化したエレメントが痣から突き出すように表出する。
-フェーズⅣ……体の半分以上が結晶に覆われる。
-フェーズⅤ……完全な結晶となり生命活動が停止する。
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**結晶術 "アーツ"
結晶(エレメント)の特性を利用し、物質の形や性質を変化させる技術。要するに、魔法や超能力に相当する概念。
作中では「アーツ」「術」など略され、またアーツを専門とする者は「術師」と呼ばれる。戦闘においても直接攻撃や回復、身体能力の強化や武器の操作など、様々な形で活用される。
近未来的なこの世界において剣・盾・弓・クロスボウ等の武器が現役で活躍しているのはアーツの影響といえる。
アーツは結晶をエネルギー源とし、基本的に「アーツユニット」と呼ばれる結晶製品を媒体として行使する。
現代世界においてアーツは科学の一部として体系化され、多くの使い手は現代アーツ学に基づきアーツを習得するが、一部地域では信仰・慣習に基づく古典アーツも存続している。
また、アーツの行使には個々人の適性(先天的な資質や結晶病等で後天的に覚醒した能力)が強く影響し、個人の異能として現代アーツ学では説明のできない特異なアーツを発現させる者も存在する。非常に稀少な存在だが、他者の精神的な部分に干渉できるアーツの存在も確認されている。
剣や銃を扱う技術などと違って、先天的に身に付いてしまう力が故に本人の自覚しないままに他者を傷付けてしまうリスクを孕んでいるため非常に危険で、現代では結晶術の習得・使用が確認された時点で自治体に報告、適切な機関へ申請し免許を取得しなければならない。
アーツユニット使用以外の用途でアーツを行使、他者に向けてアーツを使うことは法律によって固く禁じられている。正当防衛が適用される状況下で尚且つ相手が術師認定を受けている者だった場合にだけ法律の適用外となる。
尚アーツの使用は体内の結晶病のフェーズ進行を加速させるため、非常に強力な力であると共に死への高速切符ともなる諸刃の剣でもある。
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**感染者 "エグザイル"
結晶病に感染した者たちの総称。
前述の結晶病の項目にある通り、結晶病は今のところ不治の病であり、さらに感染者の遺体から伝染するという厄介な性質を持っている。
また、多くの地域では感染経路等の理解も進んでおらず、感染者に危険視されており、世界各地で感染者と非感染者の間でのトラブルが絶えず、行政としても隔離や収容といった措置を取ることが多い。
一部地域では「石塊病」と呼ばれたりなど呼称は地域によって異なる場合がある。
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**促進剤 "トリガー"
本来アーツを扱うのに適していない者にその力を与える薬。
体外の結晶を扱うことが出来ない者に結晶片が混合された顆粒剤を摂取することで体内で結晶化させ、後天的に適正を覚醒させるという荒業。強力な力の代償として、結晶病の感染フェーズの進行が加速させる効果があり、未発症の状態での使用は、使用時点でフェーズⅠをスキップしてフェーズⅡへ進行させるほどの影響力がある。
闇市場などでは「禁断の果実」と例えられ、隠語として"リンゴ"が用いられている。
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**抑制剤 "ディレイ"
結晶病の進行を遅らせる注射薬。
体内にある結晶を除去するほどの強力な効果はなく、あくまで体表に現れた結晶を融解させる程度の効果しかなく根本的な解決にはならないが、それ以外の治療薬が存在しなかったそれまでの生活とでは感染者の安心感は大きく変化した。
ステイシスが開発した新薬だが未だ大量生産の目途が立っておらず、一般に普及できるほどの数を確保出来ていないため、深刻な感染者の対応を多く任される斑鳩機関に優先的に提供されている。
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**海
この世界において海は全ての生命の起源であり、非常に神聖な場所として認知されており、魚は神として崇められている。祭事などの場に限られるが、食として魚を頂くこともある。それ以外の場合での魚食は、神を喰らう行為「神喰」として即死刑になりうる重罪として処理される。海と地上では死生観が全く異なり、海では輪廻転生が深く信仰されている。自身等が地上の種族に食べられることでまた新たな生命に生まれ変われるとを信じており、地上の種族が魚食に過敏な一方で海の種族では当たり前のことして見解の相違が発生している。
水棲獣に祖先を持つ獣人は魚と会話する力があると言われ、一部地域では神聖視されることもあるらしい。
魚類の中でも神聖視されるのはヒレや鱗を持つものに限られており、それらを持たないものや頭足類などは悪魔として言い伝えられている。
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**龍と竜 "ドラゴン&ワイバーン"
結晶と非常に強い関りを持つ生物は人間や獣人に限らず、古代よりドラゴンたちは結晶と共生してきた。ドラゴンは星の生態系(海を起源とするもの)とは逸脱した宇宙由来の生命体と考えられている。
同じく宇宙由来とされる結晶とは相性が良く、ひとつのエネルギー源として結晶を喰らっている。また古い文献によるとドラゴンの心臓を含む体内器官や鱗や甲殻は結晶と同等の力を持つとされている。
その起源や生態について書き記した記録は存在せず、言い伝えや各地の伝説程度に語り継がれており謎が多い存在。
一方でワイバーンはドラゴンと非常に酷似した姿を持っているが、海を起源とする生命として様々な記録が残っている存在であり、ドラゴンとは全くの別物として認知されている。動物は絶滅し、その遺伝子を受け継いだ獣人たちだけが生き残った世界において、祖先とその遺伝子を継承した種族が共存している唯一の存在。ドレーグ(竜人)と呼ばれる種族はワイバーンを祖先としている)
----
**航国
感染者のために用意された感染者のための街で、内部は各勢力が分割統治をしている海湾都市。様々な組織が存在しそれぞれの長たちの決定で国の方針が変わる体制を取っているが、国全体を一人の決断で大きく動かす程の実権を持っているのはディミトリエ・スウォルフただ一人だけ。
他国の主要都市では禁止されている行為でも、航国では専門の実施ルートがあり、グレーゾーンの産業についても合理的かつ効果的な管理法が整備されている。
----
**種族
動物的特徴・要素の濃さは親・先祖より受け継いでる遺伝子の濃さによって変わる為、同じ種族でも別の種族とも感じられるほどに姿が異なる場合も多く見られている。
----
&bold(){トルトガ}:亀の獣人。霊獣種の近縁種であり、非常に長命であることが特徴的。
&bold(){リーベ}:鳥類の獣人。共通する特徴として翼手を持つ。
&bold(){エレフト}:象の獣人。
&bold(){ジラフス}:キリンの獣人。
&bold(){フォクスィ}:狐の獣人。尾を持つフォクスィの中で複数本の尾を持つ個体は祖先に霊獣種がいたと追われている。
&bold(){ミノス}:牛の獣人。
&bold(){デール}:鹿の獣人。
&bold(){ガビアル}:鰐の獣人。
&bold(){ラビド}:兎の獣人。
&bold(){ルプス}:狼の獣人。古来より満月下では普段の数倍の力を発揮できると言われている。
&bold(){ドレーグ}:竜人。
&bold(){フィンド}:魔獣の末裔。
&bold(){テンソ}:蝙蝠の獣人。共用語の獣語の他にテンソ特有のコミュニケーション手段として超音波による会話が可能。
&bold(){オニ}:鬼人。極東諸島でしか生まれない種族で、フィンドの近縁種でもある。
&bold(){キメラ}:異種交配によって生まれる混合獣種。親よりそれぞれの種族特徴を同時に引き継ぐことは珍しく、どちらかに偏ることが多い。
そもそもキメラ種は生まれてくること自体が稀。
2022-03-29T19:29:45+09:00
1648549785
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プロファイル
https://w.atwiki.jp/4lternative/pages/56.html
――ライブラリへのアクセスを確認。
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――Aランク閲覧権限で閲覧可能な人物プロファイルを公開。プロファイルは全て公認プロファイラーが本人への事実確認を基に作成しています。
事実と異なる記述などがございましたらプロファイラーにお問い合わせ下さい。
#Contents
----
*IO-0000 SWOLF
名前:ディミトリエ・スウォルフ
性別:男
種族:トルトガ
所属:航国防衛省
出身:航国第一移動都市 アルヌス
#region(結晶病診断)
&bold(){結晶病診断}
造影検査の結果、臓器の輪郭は明瞭で異常陰影も認められない。
循環器系結晶顆粒検査においても、同じく結晶病の兆候は認められない。
以上の結果から、現時点では結晶病未感染と判定。
【結晶融合率】0%
結晶病の兆候は見られない。結晶との接触は極めて少ない。
----
#endregion
#region(身体分析)
[重要機密のため開示不可とされています]
----
#endregion
#region(能力分析)
[重要機密のため開示不可とされています]
----
#endregion
#region(使用武装)
&bold(){使用武装}
[該当データなし]
----
#endregion
#region(第一資料)
&bold(){第一資料}
航国の防衛省の長たる国務大臣。
----
#endregion
#region(第二資料)
&bold(){第二資料}
----
#endregion
----
*IO-0027 MANHATTAN
コードネーム:マンハッタン
名前:ジョー・ドラッドー
性別:男
種族:エレフト
所属:公安特異二課 執行官
出身:王国第一飛空艇エンシェント
#region(結晶病診断)
&bold(){結晶病診断}
造影検査の結果、臓器の輪郭は明瞭で異常陰影も認められない。
循環器系結晶顆粒検査においても、同じく結晶病の兆候は認められない。
以上の結果から、現時点では結晶病未感染と判定。
【結晶融合率】0%
結晶病の兆候は見られない。結晶との接触は極めて少ない。
----
#endregion
#region(身体分析)
&bold(){身体分析}
年齢:65
誕生日:344年1月
身長:202cm
体重:111kg
血液型:XF型Rh-
利き手:右
靴のサイズ:31.5cm
----
#endregion
#region(能力分析)
&bold(){能力評価分析}
総合能力評価:S
生命力:S
精神力:B
物理攻撃力:S
防御力:S
機動力:C
腕力:S
耐久力:A
技術:C
知力:C
隠密性:D
術属性:―
結晶術攻撃力:―
術範囲:―
術効果:―
コメント:
体躯も存在感も山のようにどっしりとした男。実際に対峙した感想、山を相手してるのかと錯覚したね。(By ディミトリ)
----
#endregion
#region(使用武装)
&bold(){使用武装}
管理番号:051
固有名:巨砕マリアボロス
武器カテゴリ:鋼拳
効果:―
備考:背部ユニットに接続した巨大な鋼鉄の拳を自身の拳のように意のままに操ることが出来る。
----
#endregion
#region(第一資料)
&bold(){第一資料}
「みんなのパパ」と呼ばれ慕われている三課の執行官。組織内で非感染者でありながら執行官を務めている。
普段は温厚で穏やかな性格だが、紛争で妻と娘を暴徒によって殺されており、その復讐心からソートゥースに対する恨みは誰よりも強く、ソートゥースに対しては一切の容赦が無い。
----
#endregion
#region(第二資料)
&bold(){第二資料}
かつては航国国籍ではなく、王国で国王陛下の住いを中心とした主要艦隊を護衛する飛行隊に所属していた。しかし王国政府の排他的な感染者差別に異を唱えたことで国外追放とされてしまった。王国の親衛隊で最も強いとされていたドラッドーの国外追放の噂はすぐにスフォルフの耳に入り、組織強化の好機と考えたスフォルフは直々にドラッドーにコンタクトを取り、斑鳩機関へスカウトした。
#endregion
----
*IO-0028 NEWORLEANS
コードネーム:ニューオーリンズ
名前:ドット・バルフィオーレ
性別:男
種族:ジラフス
所属:公安特異二課 監視官
出身:王国第三飛空艇エンシェント
#region(結晶病診断)
&bold(){結晶病診断}
造影検査の結果、臓器の輪郭は明瞭で異常陰影も認められない。
循環器系結晶顆粒検査においても、同じく結晶病の兆候は認められない。
以上の結果から、現時点では結晶病未感染と判定。
【結晶融合率】0%
結晶病の兆候は見られない。結晶との接触は極めて少ない。
----
#endregion
#region(身体分析)
&bold(){身体分析}
年齢:55
誕生日:354年2月
身長:172cm
体重:65kg
血液型:X型Rh+
利き手:両
靴のサイズ:25.0cm
----
#endregion
#region(能力分析)
&bold(){能力評価分析}
総合能力評価:A
生命力:B
精神力:S
物理攻撃力:B
防御力:B
機動力:A
腕力:A
耐久力:B
技術:B
知力:A
隠密性:C
術属性:―
結晶術攻撃力:―
術範囲:―
術効果:―
コメント:
俺としちゃ戦線に出したくないねぇ。だってこいつが死んじまったら毎日の美味い食事は誰が提供してくれるってんだ?
まあ戦わなきゃ明日の飯にもありつけねぇわけだがな。(By マンハッタン)
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#endregion
#region(使用武装)
&bold(){使用武装}
管理番号:054
固有名:
武器カテゴリ:剣
効果:
備考:刺突剣。
----
#endregion
#region(第一資料)
&bold(){第一資料}
空島の超高級ホテルで10年以上料理長を務めていた料理人として実績ある人物。王国飛空艇が燃料供給の際に大地に降り立った瞬間を狙ったスラムの犯罪者たちの襲撃で人質に捕られてしまったが、それを助けたのが非番で偶然店を訪れていた、当時王国護衛飛行艦隊だったドラッドーだった。命を救ってもらった恩返しをしたいとドラッドーに会いに行くがその時既にドラッドーは護衛隊を脱退し、航国の公安警察の対感染者特異対策課に引き抜かれており王国を離れていた。何としてでも恩を返したかったドットは料理長を引退し、航国までドラッドーを追っていった。
ドットのことを覚えていたドラッドーによって推薦され、公安特異課に所属することになった。
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#endregion
----
*IO-0034 TAGES
コードネーム:ターゲス
名前:シャルロット・マリーゴールド
性別:女
種族:フォクスィ
所属:公安特異二課 カウンセラー
出身:航国第五移動都市 テレシア
#region(結晶病診断)
&bold(){結晶病診断}
造影検査の結果、臓器の輪郭は明瞭で異常陰影も認められない。
循環器系結晶顆粒検査においても、同じく結晶病の兆候は認められない。
以上の結果から、現時点では結晶病未感染と判定。
【結晶融合率】0%
結晶病の兆候は見られない。結晶との接触は極めて少ない。
----
#endregion
#region(身体分析)
&bold(){身体分析}
年齢:51
誕生日:360年7月
身長:174cm
体重:49kg
血液型:S型Rh+
利き手:左
靴のサイズ:22.5cm
----
#endregion
#region(能力分析)
&bold(){能力評価分析}
[該当データなし]
----
#endregion
#region(使用武装)
[該当データなし]
----
#endregion
#region(第一資料)
&bold(){第一資料}
今の40~50代の子供時代、数々の流行歌を世に放った人気歌手。その時代の人々で知らぬ者はいない程人気を誇っていたが当時は感染者迫害が激化した年でもあり、非感染者と暴走した感染者の衝突に巻き込まれたシャルロットは怪我を負った。その傷というのが顔の右半分を覆う程の大火傷。それほど大きな火傷を負った顔でメディアに出れる精神状況でもなかったシャルロットは人気絶頂期に引退、引き籠るようになった。
時が過ぎていき、エレメンタルエンジンの出現と共に加速した結晶製品の進化の波は結晶を用いた超能力的な医療技術の進化をもたらし、シャルロットの大火傷は完全に完治した。
感染者を迫害する非感染者同様に、非感染者を力でねじ伏せる暴走した感染者を忌み嫌っているが、ただ抑圧されているだけの感染者たちは何とか救ってあげたいとかつての伝を使って、迫害に苦しむ感染者を応援するプロジェクトを指導。中でも結晶病を抱える人々にもそのままの自分で居ていいんだよと訴えかけるファッションブランドを設立。結晶病に適応した衣服の開発などに尽力していた。その努力が航国政府の高官チャン・ウーの目に留まり、政府からの支援金を貰えるほどになった。
その後チャン・ウー本人の接触により公安特異課のカウンセラー兼広告塔として契約し、現在は公安特異課が保護した感染者たちのケアを行っている。
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#endregion
----
*IO-0044 BERRY
コードネーム:ベリー
名前:デイヴィッド・アルカード
性別:男(性自認は女
種族:ミノス
所属:公安特異一課 カウンセラー/監視官
出身:帝国第二移動都市
#region(結晶病診断)
&bold(){結晶病診断}
造影検査の結果、臓器の輪郭は不明瞭で異常陰影も認められる。
循環器系結晶顆粒検査の結果においても、同じく結晶病の兆候が認められる。
以上の結果から、結晶病感染者と判定。
【結晶融合率】13%
感染者診療所アザゼルの管理者として、結晶に接触する機会が多いからか、感染症状がはっきりと現れている。
血中濃度は病状をコントロール可能な範疇にあることから、アザゼルには感染が広がる速度を遅らせる独自の技術があるのかもしれない。
----
#endregion
#region(身体分析)
&bold(){身体分析}
年齢:42
誕生日:
身長:192cm
体重:80kg
血液型:X型Rh+
利き手:左
靴のサイズ:28.0cm
----
#endregion
#region(能力分析)
&bold(){能力評価分析}
総合能力評価:S
生命力:S
精神力:A
物理攻撃力:A
防御力:A
機動力:C
腕力:A
耐久力:A
技術:B
知力:B
隠密性:D
術属性:治癒
結晶術攻撃力:―
術範囲:B
術効果:S
コメント:
----
#endregion
#region(使用武装)
&bold(){使用武装}
管理番号:
固有名:
武器カテゴリ:
効果:
備考:
----
#endregion
#region(第一資料)
&bold(){第一資料}
医療オペレーターでありながら物理攻撃力に優れた稀少なオペレーター。ミノスの種族特性でもある頑丈な肉体を充分に発揮することができる鍛え抜かれた強靭な肉体を駆使し、依然は総合格闘技で世界を相手に戦うほどのプロファイターの一人だった。
----
#endregion
#region(第二資料)
&bold(){第二資料}
----
#endregion
----
*IO-0052 KID
コードネーム:キッド
名前:シンジロウ・キド
性別:男
種族:デール
所属:公安特異一課 監視官
出身:
#region(結晶病診断)
&bold(){結晶病診断}
造影検査の結果、臓器の輪郭は明瞭で異常陰影も認められない。
循環器系結晶顆粒検査においても、同じく結晶病の兆候は認められない。
以上の結果から、現時点では結晶病未感染と判定。
【結晶融合率】0%
結晶病の兆候は見られない。結晶との接触は極めて少ない。
----
#endregion
#region(身体分析)
&bold(){身体分析}
年齢:34
誕生日:377年6月
身長:171cm
体重:58kg
血液型:XF型Rh-
利き手:右
靴のサイズ:26.5cm
----
#endregion
#region(能力分析)
&bold(){能力評価分析}
総合能力評価:A
生命力:B
精神力:A
物理攻撃力:B
防御力:C
機動力:A
腕力:B
耐久力:C
技術:A
知力:S
隠密性:A
術属性:―
結晶術攻撃力:―
術範囲:―
術効果:―
コメント:
奔放なシーカーを物理的に制御するだけの強さは確実に持ってる。あの暴れん坊を制御するのは並みの精神力の奴じゃ出来ない。分析的にはずば抜けた知力は言わずもがなだがA判定の中でも機動力はA判定中でもトップクラスで機動力最高得点を叩き出したオルゼンの能力未使用時に匹敵するという検証結果が出ている。恐ろしいね。 (By デクスター)
----
#endregion
#region(使用武装)
&bold(){使用武装}
管理番号:012
固有名:絶零剣ハクヒョウ
武器カテゴリ:剣
効果:触れたもの一時的に凍結を与える
備考:氷と結晶の複合鉱石を素材に使用しており、氷系術師のような凍結能力を備えた剣。
----
#endregion
#region(第一資料)
&bold(){第一資料}
公安特異課特区支部の参謀。特区支部の行動方針や作戦は全てキド考案であり、実質組織の指導者のような人物。
非感染者でアーツも扱えず、獣人ではなくただの人間のため基礎身体能力は低いが、鍛錬によってそれらのアドバンテージを感じさせない実力がある。
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#endregion
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*IO-0055 CINDERELLA
コードネーム:シンデレラ
名前:シンディ・コール
性別:女
種族:デール
所属:公安特異一課 監視官
出身:航国第一移動都市 アルヌス
#region(結晶病診断)
&bold(){結晶病診断}
造影検査の結果、臓器の輪郭は明瞭で異常陰影も認められない。
循環器系結晶顆粒検査においても、同じく結晶病の兆候は認められない。
以上の結果から、現時点では結晶病未感染と判定。
【結晶融合率】0%
結晶病の兆候は見られない。結晶との接触は極めて少ない。
----
#endregion
#region(身体分析)
&bold(){身体分析}
年齢:34
誕生日:377年4月
身長:170cm
体重:52kg
血液型:S型Rh+
利き手:右
靴のサイズ:25cm
----
#endregion
#region(能力分析)
&bold(){能力評価分析}
総合能力評価:B
生命力:B
精神力:A
物理攻撃力:C
防御力:C
機動力:B
腕力:C
耐久力:C
技術:A
知力:A
隠密性:C
術属性:A
結晶術攻撃力:A
術範囲:A
術効果:A
コメント:
----
#endregion
#region(使用武装)
[該当データなし]
----
#endregion
#region(第一資料)
&bold(){第一資料}
ミステリアスな学者。タロット占いを最も得意とし、カードゲームにも造詣が深い。公安特異課に加入する前のことは誰にも語らないため、その過去は一切が謎に包まれている。皆が知り得るのは、彼女の占いが素晴らしいということだけだ。
占い師は自身の未来を占うことは出来ないが、シンディは様々な予兆から不測の事態に事前に備える術を持つ。
----
#endregion
----
*IO-0055 SEEKER
コードネーム:シーカー
名前:オルゼン・エルネイト
性別:男
種族:リべリ
所属:公安特異一課 執行官
出身:航国第一移動都市 アルヌス
#region(結晶病診断)
&bold(){結晶病診断}
造影検査の結果、臓器の輪郭は不明瞭で異常陰影も認められる。
循環器系結晶顆粒検査の結果においても、同じく結晶病の兆候が認められる。
以上の結果から、結晶病感染者と判定。
【結晶融合率】8%
左腕及び肩部に明らかな結晶の痕跡が確認されている。人為的な感染性の創傷が原因とみられる。
感染状況は抑制可能な範囲にある。
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#endregion
#region(身体分析)
&bold(){身体分析}
年齢:34
誕生日:377年9月
身長:174cm
体重:70kg
血液型:S型Rh-
利き手:右
靴のサイズ:26.0cm
----
#endregion
#region(能力分析)
&bold(){能力評価分析}
総合能力評価:S
生命力:A
精神力:A
物理攻撃力:S
防御力:A
機動力:S
腕力:S
耐久力:A
技術:S
知力:S
隠密性:S
術属性:自己強化
結晶術攻撃力:―
術範囲:C
術効果:S
コメント:
次期指揮官候補と名高いカリスマ性とその評判に見合った強さを持っている。新人オペレーターの憧れの的だ。
誰しも一度は彼になりたいと思う。アタシだって思った。風による機動力強化アーツが無くても隼の如きスピードで敵を翻弄するようにアタシも翻弄されたいわ (By デイヴィッド)
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#endregion
#region(使用武装)
&bold(){使用武装}
管理番号:010
固有名:ザ・シーカー
武器カテゴリ:剣
効果:―
備考:先代の第一課の課長より譲り受けた剣を義足へと改造したオルゼン専用武装。
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#endregion
#region(第一資料)
&bold(){第一資料}
公安特異課の筆頭、第一課の筆頭執行官。
リーダーとしての威厳や厳格さ、強さを持ち合わせていない適当かつ無能な男。だが彼から溢れ出る人の良さや、カリスマ性に自然と彼の周りには人が集まる。強さとは無縁な能力と平和主義な性格も相まって基本前線に出ることはないが、後方から前線に居る味方へ喝を入れることや、他人の様子を観察し異常をいち早く察知することに長けており、リーダーとしては最高最善の腕を発揮している。仲間や家族を何よりも大切にしており、それらを傷付ける敵に対しては一切の容赦がない。
人類最強と呼ばれているが彼の能力は戦闘向きではない。人類最強の由縁は腕っぷし強さでも戦闘技術でもなく、オルゼンが持つ心の強さや挫ける事を知らない強靭な精神力によって他人からそう評価されている。決して屈しない強い心は一緒に戦う者たちの士気を向上させることを加味して参謀のキドは戦場にオルゼンを連れていくことを許可している。
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#endregion
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*IO-0066 NIGHTINGALE
コードネーム:ナイチンゲール
名前:アサミ・キリシマ
性別:女
種族:フィンド
所属:公安特異二課 カウンセラー
出身:東方領域
#region(結晶病診断)
&bold(){結晶病診断}
造影検査の結果、臓器の輪郭は不明瞭で異常陰影も認められる。
循環器系結晶顆粒検査の結果においても、同じく結晶病の兆候が認められる。
以上の結果から、結晶病感染者と判定。
【結晶融合率】9%
明かな感染症状あり。
基準値を大きく上回っている。彼女の症状に関しては特に注意するように。
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#endregion
#region(身体分析)
&bold(){身体分析}
年齢:30
誕生日:381年3月
身長:164cm
体重:47kg
血液型:XF型Rh-
利き手:右
靴のサイズ:24.0cm
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#endregion
#region(能力分析)
&bold(){能力評価分析}
総合能力評価:EX[研究対象]
生命力:―
精神力:―
物理攻撃力:―
防御力:―
機動力:―
腕力:―
耐久力:―
技術:―
知力:―
隠密性:―
術属性:S
結晶術攻撃力:S
術範囲:S
術効果:S
コメント:
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#endregion
#region(使用武装)
&bold(){使用武装}
管理番号:
固有名:
武器カテゴリ:
効果:
備考:
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#endregion
#region(第一資料)
&bold(){第一資料}
彼女はアーツによる治療に非常に長けているが、大多数の医療オペレーターとは異なり、現代の医療技術や原理は理解しておらず、筆記試験の成績も良いとは言えない。しかし人体構造とその運用方法には精通しており、彼女の使用する医療アーツは極めて高等なものとなっている。アーツの観察、研究を行う術師オペレーターでさえそれを掌握することはできないほどである。
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#endregion
#region(第二資料)
&bold(){第二資料}
また、彼女は医療アーツ以外に、非常に奇妙で珍しいアーツも得意としている。それは、彼女を中心として不可視の領域を形成し、その領域に向けて放たれる敵のアーツを弱体化したり、跡形もなく消し去ってしまうというものである。アーツに詳しくないオペレーターたちは、畏敬の念からその強大で神秘的な力を「聖域」と呼んでいる。
医師団は彼女の医療アーツと「聖域」は実は同じ系統のアーツなのではないかと推測しているが、まだその信憑性は定かではない。
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#endregion
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*IO-0070 SEATTLE
コードネーム:シアトル
名前:シリウス・コンスタンティン
性別:女
種族:フィンド
所属:公安特異三課 カウンセラー
出身:東方領域
#region(結晶病診断)
&bold(){結晶病診断}
造影検査の結果、臓器の輪郭は不明瞭で異常陰影も認められる。
循環器系結晶顆粒検査の結果においても、同じく結晶病の兆候が認められる。
以上の結果から、結晶病感染者と判定。
【結晶融合率】7%
体表に鉱石病の症状は見られない。
感染は中期にあるが、現時点で拡散する傾向は見られない。
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#endregion
#region(身体分析)
&bold(){身体分析}
年齢:32
誕生日:不明
身長:176
体重:60
血液型:XF型Rh-
利き手:右
靴のサイズ:24.5
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#endregion
#region(能力分析)
&bold(){能力評価分析}
総合能力評価:A
生命力:S
精神力:A
物理攻撃力:B
防御力:B
機動力:A
腕力:B
耐久力:A
技術:S
知力:A
隠密性:S
術属性:―
結晶術攻撃力:―
術範囲:―
術効果:―
コメント:
本人曰く「今は戦う時ではない」とのことからカウンセラーに着任しているが、カウンセラーにしておくには勿体ない優秀な人材であることは確かだ。世界中を渡り歩いた経験や多くを見てきた彼女だからこその視点を持っておりカウンセラーとしてもとても優秀だ。「戦う時」が来たらその力を存分に発揮してもらおう (By ウー)
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#endregion
#region(使用武装)
&bold(){使用武装}
管理番号:070
固有名:氷瀑
武器カテゴリ:こん
効果:凍結
備考:一見するとただの鋼鉄の棒だが、氷属性を有する結晶片が内部に埋め込まれており強い衝撃を与えることで凍結効果を与えることが出来る。
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#endregion
#region(第一資料)
&bold(){第一資料}
カウンセラーでありながら別の役割を担うオペレーターは数居れど、その中でも監視官ではなく執行官の適正を持つのは恐らく彼女だけだろう。
態度は冷たいが実は親切なフィンドの女性である。遠慮のない発言をするが、彼女の口調に慣れれば、相手への気遣いが伝わってくる。フィンド人に関するニュースや情報に特に関心がある。
感染者とまではいかないが、事実フィンドは現代社会において、地域差はあるものの差別の対象となっている。
これは歴史的な問題で、ここで語ることははばかられるが、結論を言えば多くのフィンドは世間の主流から逸脱しており、皮肉屋、独善、自分本位など、彼らを指す呼び名が数多くある。
そうした意味では、シリウスはフィンドの中でも異質であり、彼女は主流社会の差別の中で冷めた性格をよそおって生きてきたが、その下には熱い思いを抱いており、公安特異課のオペレーター達はその思いに気づいていた。
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#endregion
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*IO-0129 PHENIX
コードネーム:フェニックス
名前:アンク
性別:男
種族:リべリ
所属:公安特異四課 執行官
出身:帝国第八移動都市 エルメット
#region(結晶病診断)
&bold(){結晶病診断}
造影検査の結果、臓器の輪郭は不明瞭で異常陰影も認められる。
循環器系結晶顆粒検査の結果においても、同じく結晶病の兆候が認められる。
以上の結果から、結晶病感染者と判定。
【結晶融合率】6%
体表に結晶の分布が確認されているが、適切な治療により、病状は安定している。
【血液中結晶密度】0.19u/L
事故による感染ではあるが、普段は結晶との接触が極めて少なく、また適切な治療を受けているため、
現在は病状が安定しており、悪化する予兆は見られない。
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#endregion
#region(身体分析)
&bold(){身体分析}
年齢:24
誕生日:886年8月
身長:180cm
体重:72kg
血液型:S型Ph-
利き手:右
靴のサイズ:27.0cm
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#endregion
#region(能力分析)
&bold(){能力評価分析}
総合能力評価:A
生命力:A
精神力:A
物理攻撃力:A
防御力:B
機動力:A
腕力:B
耐久力:B
技術:S
知力:C
隠密性:D
術属性:炎
結晶術攻撃力:A
術範囲:S
術効果:A
コメント:
本人の性格からは想像できないほど繊細で器用な術利用が出来る天才。彼が作り出す炎の鳥が戦う姿は一種のアーティストのパフォーマンスを見ているような感覚に陥るほど綺麗だった。 (By シリウス)
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#endregion
#region(使用武装)
&bold(){使用武装}
管理番号:―
固有名:―
武器カテゴリ:―
効果:―
備考:―
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#endregion
#region(第一資料)
&bold(){第一資料}
自称公安特異課最強の火炎系能力者。自信家で俺様気質な上、お調子者なせいであまり褒められないが、その実力は他から見ても最強の称号が相応しいものと言える。
普段は面倒見のいい兄貴肌で、特区支部で保護されている子供たちには憧れの的として慕われている。
能力分析に記載の通り炎のアーツを使う術師。小鳥を模した火炎を操る。
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#endregion
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*IO-0130 CYPHER
コードネーム:CYPHER
名前:マガト・オリオライト
性別:男
種族:フィンド
所属:公安特異一課 執行官
出身:第三移動都市
#region(結晶病診断)
&bold(){結晶病診断}
造影検査の結果、臓器の輪郭は不明瞭で異常陰影も認められる。
循環器系結晶顆粒検査の結果においても、同じく結晶病の兆候が認められる。
以上の結果から、結晶病感染者と判定。
【結晶融合率】8%
現状体表に結晶病の症状は見られない。
感染状況は浅く、現状明らかな身体への影響は見られない。
----
#endregion
#region(身体分析)
&bold(){身体分析}
年齢:17
誕生日:894年7月
身長:172cm
体重:84kg
血液型:XF型Rh-
利き手:右
靴のサイズ:―
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#endregion
#region(能力分析)
&bold(){能力評価分析}
総合能力評価:A
生命力:S
精神力:C
物理攻撃力:A
防御力:B
機動力:S
腕力:A
耐久力:B
技術:B
知力:B
隠密性:C
術属性:―
結晶術攻撃力:―
術範囲:―
術効果:―
コメント:
高度な高速戦闘を可能にするため全身義体に換装、その性能を遺憾なく発揮していると言えるだろう。改造前のただの小童だったころが懐かしい。今じゃ身も心も復讐心に駆られた戦闘マシンだ。ロスト同様にカウンセリングが必要だと私は進言するよ。
(By スフォルフ)
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#endregion
#region(使用武装)
&bold(){使用武装}
管理番号:093
固有名:白虎
武器カテゴリ:鉤爪
効果:―
備考:全身義体の骨格を結晶と鉄を組み合わせ造り出した特殊金属の骨格に置き換えており常人離れした身体能力を持っている。
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#endregion
#region(第一資料)
&bold(){第一資料}
能力分析に記載の通り、全身の80%を機械化している。義体が故に結晶が身体に影響を及ぼすこともなくある意味ではオペレーターのあるべき姿と言っても過言ではないかもしれない。しかしそれはあくまで肉体面の話で、結晶が彼の中にある復讐心という負の感情に呼応して、彼の力を必要以上に引き出しており、彼はその感覚に酔いしれている。生命力に対し異常に低い精神力はその不安定さ故にその判定が出されている。
----
#endregion
#region(第二資料)
&bold(){第二資料}
14の時に、ソートゥースに親を殺され、姉を連れていかれその復讐に燃える青年。ソートゥースと戦うために第三移動都市支部に志願する。試験に合格し入隊することは叶ったがそこは公安特異課の中でも腐敗が進んだ支部だった。新人はロクな教育も受けず任せられるのは掃除や雑用、本部から渡された危険な任務での盾役など上位階級の人間が甘い蜜を啜る為に下位階級の人間を奴隷のように従えていた。自身がなりたかったのはこんな腐った隊士ではないと、上官に楯突くが権力もなにもない身でどうすればいいのか分からなくなり、暴れるほか何も思い浮かばなかった。
地道に鍛えてきた努力が功を奏したのか、上位階級の隊士が弱いのか当時マガトに適う者は誰もいなかった。
第三移動都市支部が何者かに襲撃を受けているという通報から特区本部より非番だった第一課が出動、その時初めて第三移動都市支部の腐敗を目の当たりにする。そこで第一課によってマガトも捕らえられるが、事情を説明し第三移動都市支部は一時解体。再編成が為されることとなった。マガトも異動となり、駆け付けたオルゼンの推薦から第一課に配属となった。
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#endregion
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*IO-0132 LOST
コードネーム:ロスト
名前:不明
性別:男
種族:不明
所属:公安特異第六課 執行官
出身:不明
#region(結晶病診断)
&bold(){結晶病診断}
造影検査の結果、臓器の輪郭は不明瞭で異常陰影も認められる。
循環器系結晶顆粒検査の結果においても、同じく結晶病の兆候が認められる。
以上の結果から、結晶病感染者と判定。
【結晶融合率】18%
感染レベルは比較的高く、顔面及び頸部に鉱石病の浸蝕の痕跡あり。
神経系への感染は顕著。病状は芳しくなく、更に悪化する可能性があるため、慎重な経過観察が必要。
また、彼には重症な精神障害がある。記憶障害や感情障害、認知障害、またその他にも障害があるかもしれない。
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#endregion
#region(身体分析)
&bold(){身体分析}
年齢:22
誕生日:不明
身長:182cm
体重:78kg
血液型:S型Rh+
利き手:左
靴のサイズ:27.5
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#endregion
#region(能力分析)
&bold(){能力評価分析}
総合能力評価:S
生命力:S
精神力:C
物理攻撃力:S
防御力:A
機動力:S
腕力:A
耐久力:A
技術:A
知力:B
隠密性:C
術属性:炎
結晶術攻撃力:S
術範囲:B
術効果:A
コメント:
これほど戦力が元は敵だったと考えると背中が凍えそうだ。診断で判明した精神障害などの精神的脆弱性が唯一の心配点。
精神面のケア専属カウンセラーであり、ウォッチャーのアイスに期待するとしよう。 (By デクスター)
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#endregion
#region(使用武装)
&bold(){使用武装}
管理番号:042
固有名:ヴォストフォッグス
武器カテゴリ:剣
効果:不明
備考:彼がソートゥースに居た頃から持っていた物らしいが効果や製作者など不明点が多い代物。唯一判明してるのはただならぬ名工による一品であるということのみ。
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#endregion
#region(第一資料)
&bold(){第一資料}
元ソートゥースの少年兵だったという公安特異課の人間にしては異例の経歴を持つ。
年齢の割に身長が低く顔も幼い為、実年齢よりももっと若く見られることが多い。性格は年齢に伴いかなり落ち着きのある青年らしさがある。感情を必要以上に昂らせたり取り乱す様子もほとんど無いが、決して感情の無い冷淡な人間というわけではなく、仲間に対しての情は深く相応の礼節も弁える。
身体はまだ若いながらも兵士としては成熟しており、その肉体は鍛錬によって鍛え抜かれているが、身体の成長が遅く、当時所属していた支部の少年兵たちと大差ない身長しかないことを悩んでいる。また貧困層の出であり、就学経験がないため文字の読み書きは苦手としているが、知識が不足しているだけで頭の回転はむしろ早い方であり、また学習意欲も無いわけではない。
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#endregion
#region(第二資料)
&bold(){第二資料}
彼にはニコという兄がいた。
ニコとは、血の繋がりはなかったが、実の兄弟以上の信頼関係で結ばれていた。
二人の出会いは、ソートゥースだった。ニコが少年兵となった二年後に連れてこられた新しい少年兵がロストだった。彼にはロスと呼ばれている。ロストにはニコと出会う以前の記憶がなく、記憶喪失ということを聞いたニコラスが「ロスト」という名前をつけた。それ以前は番号で呼ばれていた。
支部長に石を当て連行されていくニコを引き留めようと当時大人に噛み付きそのまま仲良くニコと共にハデスに投獄された。
自分のことを「戦うことしか出来ない」と評価しつつも大抵の事は何でもそつなくこなせてしまう天才肌であり、相当な技術が必要なニコの四丁拳銃術も一目見ただけで真似てしまい、ニコを困惑させたこともある。
ニコとの出会いでヒトとしての人生を歩み始めていたロストだったが、ニコが亡くなってからはまた無慈悲な戦闘マシンへと逆戻りしてしまった。
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#endregion
#region(第三資料)
&bold(){第三資料}
【面談記録:抜粋・考察】
かつて竜害によって地図から消失した都市ウルズの出身だった。暴虐無尽なソートゥースたちによって竜害被災者キャンプまでもが襲撃され、全てを失った被災者たちはソートゥースの駒として戦うことで自分の存在価値を証明して生き永らえるしかなかった。ロストもその境遇下で育ち、名前すらも失い番号で呼ばれながら人として扱われない生活を送っていた。両親やそれ近い者からの愛を受けないまま成長してしまい、愛を知らないロストは人としての尊厳すらも失いかけていた。
そんなロストを一人のヒトとして扱ったのがニコ、そしてリタだった。
十三区抗争時に一人で殿に任命されギルドの主力部隊である第一部隊を一人で抑え込むが、流石の実力差にロストは渡されていたトリガーを使用し、能力を暴走させ一人でも道連れにしようと暴れたがそれでも第一部隊に抑えられてしまう。トリガーによる能力の暴走で命の危機に瀕していたがリタの治療によって一命を取り留めた。他のギルドのメンバーがロストを敵として見る中でリタだけはそうではない目を向け、ニコ同様ロストを一人のヒトとして扱い、ロストは徐々に心を開いて行った。
#endregion
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*IO-0133 ICE
コードネーム:アイス
名前:リタ・アルバレス
性別:女
種族:デール
所属:公安特異第六課 監視官
出身:航国第二移動都市ウェンデル
#region(結晶病診断)
&bold(){結晶病診断}
造影検査の結果、臓器の輪郭は不明瞭で異常陰影も認められる。
循環器系結晶顆粒検査の結果においても、同じく結晶病の兆候が認められる。
以上の結果から、結晶病感染者と判定。
【結晶融合率】3%
軽度の感染。体に結晶はまだ生成されていない。
身体への明らかな影響は見られない。具体的な状況は更に観察する必要あり。
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#endregion
#region(身体分析)
&bold(){身体分析}
年齢:18歳
誕生日:893年12月
身長:151㎝
体重:アクセス拒否―本人の意向により看護官のみ閲覧可能
血液型:X型Rh-
利き手:右
靴のサイズ:22cm
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#endregion
#region(能力分析)
&bold(){能力評価分析}
総合能力評価:C
生命力:C
精神力:B
物理攻撃力:D
防御力:C
機動力:C
腕力:D
耐久力:C
技術:B
知力:A
隠密性:B
術属性:治癒
結晶術攻撃力:―
術範囲:A
術効果:S
コメント:
戦闘経験が浅く実践ではまだ少し粗が目立つものの、その卓越した治癒能力によって多くのオペレーターの命を救っている。
結晶術だけに絞れば評価はAランクだが物理強度面に難が見られるため基礎身体能力向上訓練が必要と思われる。
(By デクスター)
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#endregion
#region(使用武装)
&bold(){使用武装}
管理番号:003
固有名:グウェンテイル
武器カテゴリ:杖
効果:術効果の増幅
備考:名工キリツグの一品。術効果を高める紅の結晶が使用されている。アーティファクトに分類される。
#endregion
#region(第一資料)
&bold(){第一資料}
航国感染者特区公安特異課支部所属のオペレーター。
新設された実験部隊"第六課"の主力スレイヤー「ロスト」の監視官に任命された。戦闘経験はまだ浅いが非常に強力な治療系アーツを扱える一線級のオペレーターとして上層部からは非常に期待されている。
性格も穏やかで無闇な争いを嫌い、相手が誰であろうと対等な立場として接する。公特に保護された子供たちと積極的にコミュニケーションを取ったり、旧市街のスラムでのボランティアなどに意欲的に参加するなど非常に面倒見のいい性格をしている。
#endregion
#region(第二資料)
&bold(){第二資料}
出身は航国の第二移動都市ウェンデルで、兄と二人暮らしで生活していた。両親は幼い頃に他界し兄だけが唯一の頼りで兄に依存して生活していた。しかしその兄の行方が分からなくなり、兄を探す旅をしていた。燃料供給のため航国の主力移動都市と特区の移動都市が接続された時にスカベンジャーズ関連の事件に巻き込まれ旧市街へ足を踏み入れる。事件解決と共に成り行きで公安特異課に所属することになった。
#endregion
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*ST-0001 BARTHOLOMEW
名前:バーソロミュー・ウォーデン
性別:男
種族:ガビアル
所属:ソートゥース狩猟兵団頭領
出身:航国第四移動都市 アンダス
#region(身体分析)
&bold(){身体分析}
年齢:29
誕生日:
身長:198cm
体重:102kg
血液型:X型Rh+
利き手:両
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#endregion
#region(能力分析)
&bold(){能力評価分析}
総合能力評価:EX
優先排除判定:S
生命力:S
精神力:S
物理攻撃力:S
防御力:S
機動力:S
腕力:S
耐久力:S
技術:S
知力:S
隠密性:D
術属性:振動
結晶術攻撃力:S
術範囲:S
術効果:S
コメント:
総合評価S判定のスレイヤーが2~3人でようやく匹敵する無類の強さを持つと予想される。
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#endregion
#region(使用武装)
――データベースに該当する情報がありません。
――サイレンス・マジョリティーに確認を行います。
――サイレンス・マジョリティーより閲覧規制が確認されました。当該項目の閲覧は出来ません。
----
#endregion
#region(第一資料)
&bold(){第一資料}
ソートゥースの大親分。ひたすらに“世界最強”を目指す戦闘狂の危険人物。
極めて好戦的かつ攻撃的な性格をしており、加えて過去の経験から他者をほとんど信頼しない文字通りの孤高主義の無頼漢。
アーツや能力の使用過多によるフェーズ進行が顕著に表れているいい例で、375抗争の際にフェーズ3感染者となった。
振動系のアーツを操る。
----
#endregion
#region(第二資料)
&bold(){第二資料}
閲覧規制:Bクラス権限
&color(#FFFFFF){父親ヴァンダルフ・ウォーデンはバーソロミューにとってはクソ親父だった。ヴァンダルフは正義感が強く小さな悪事も許さない警察官。世間に晒している良い顔とは反対の家庭内暴力を一番に受けていた彼は父親の暴力的な背中を追う様に、傍若無人な暴漢へと変貌していった。自分の気に障るようなことがあればなんでも暴力で解決してきたが、父親の存在だけはバーソロミューの心に深い傷を負わせており、逆らうことが出来なかった。しかし、ヴァンダルフが姉のナキアに性的暴行をはたらいたことで激怒したバーソロミューは、初めて父親に暴力を振るった。取っ組み合いの喧嘩なら可愛いもんだが、二人の喧嘩は喧嘩に留まらず殺し合いに発展し、バーソロミューは父親であるヴァンダルフを殴殺してしまった。しかしバーソロミューの心の中に罪悪感などは一切湧かず、むしろ晴れ晴れとした気持ちになったという。大きなトラウマとなっていた父を殺すことでトラウマを克服したバーソロミューに怖いものはなくなり、バーソロミューは自らの欲しいものを全て手に入れ、自分自身が最強の存在として世界を支配しようと計画した。}
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#endregion
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*ST-0002 NAQIA
名前:ナキア・ウォーデン
性別:女
種族:ガビアル
所属:ソートゥース研究班ヘックス第一席
出身:航国第四移動都市 アンダス
#region(結晶病診断)
&bold(){結晶病診断}
造影検査の結果、臓器の輪郭は不明瞭で異常陰影も認められる。
循環器系結晶顆粒検査の結果においても、同じく結晶病の兆候が認められる。
以上の結果から、結晶病感染者と判定。
【結晶融合率】11%
現状体表に結晶病の症状は見られない。
感染状況は浅く、現状明らかな身体への影響は見られない。
----
#endregion
#region(身体分析)
&bold(){身体分析}
年齢:31
誕生日:
身長:174cm
体重:52kg
血液型:X型Rh+
利き手:右
----
#endregion
#region(能力分析)
&bold(){能力評価分析}
総合能力評価:EX
優先排除判定:S
生命力:―
精神力:―
物理攻撃力:―
防御力:―
機動力:―
腕力:―
耐久力:―
技術:―
知力:―
隠密性:―
術属性:―
結晶術攻撃力:―
術範囲:―
術効果:―
コメント:
一度も戦線に現れたことはなく現状能力分析は不可能だが、あのバーソロミューが大人しく従う人物であるというだけで組織にとっては非常に脅威的な存在と言えよう。 (By イェーガー)
----
#endregion
#region(使用武装)
――データベースに該当する情報がありません。
――サイレンス・マジョリティーに確認を行います。
――サイレンス・マジョリティーより閲覧規制が確認されました。当該項目の閲覧は出来ません。
----
#endregion
#region(第一資料)
&bold(){第一資料}
ソートゥースの参謀。
弟を何よりも愛し、父親からの乱暴もあってか弟以外の男はゴミ同然に思っている。
----
#endregion
#region(第二資料)
&bold(){第二資料}
&color(#FFFFFF){ただ力だけを追い求め最強の座を望む、バーソロミューの野望を隠れ蓑に自身の望みを叶えるべく、ただの感染者の寄り合いだった集団に体制に反旗を翻さんとする人物を演じ、「ソートゥース」を組織した。ただの烏合の衆だった者達をバーソロミューの力によって統率し、ナキアがアーツという力を与え、最強の軍隊を作り上げた。
ギルドや政府との戦争や、ブローカーとの共謀などは全てナキアの作戦で実質組織の黒幕と言える。}
----
#endregion
----
*ST-0003 MARIONETTE
名前:マリオネット
性別:不明
種族:不明
所属:ソートゥース狩猟部隊
出身:不明
#region(結晶病診断)
&bold(){結晶病診断}
【結晶融合率】
不明。
----
#endregion
#region(身体分析)
&bold(){身体分析}
年齢:不明
誕生日:不明
身長:230cm
体重:121kg
血液型:不明
利き手:不明
----
#endregion
#region(能力分析)
&bold(){能力評価分析}
総合能力評価:EX
優先排除判定:S
生命力:S
精神力:S
物理攻撃力:S
防御力:S
機動力:S
腕力:S
耐久力:S
技術:S
知力:S
隠密性:S
術属性:S
結晶術攻撃力:S
術範囲:S
術効果:S
コメント:
単純な戦闘力で言えばバーソロミューすら凌駕し全世界の脅威となる。その存在は龍に等しいと言っても過言ではないかもしれない。 (By デクスター)
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#endregion
#region(使用武装)
――データベースに該当する情報がありません。
――サイレンス・マジョリティーに確認を行います。
――サイレンス・マジョリティーより閲覧規制が確認されました。当該項目の閲覧は出来ません。
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#endregion
#region(第一資料)
&bold(){第一資料}
全てが謎に包まれたナキアの操り人形。
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#endregion
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*ST-0004 REX
[&bold(){アクセス拒否}]
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*ST-0005 NECTO
コードネーム:ネクト
名前:ネクト・ゴールドスタイン
性別:男
種族:ラビド
所属:ソートゥース工作部隊
出身:航国第四移動都市 アンダス
#region(結晶病診断)
&bold(){結晶病診断}
造影検査の結果、臓器の輪郭は不明瞭で異常陰影も認められる。
循環器系結晶顆粒検査の結果においても、同じく結晶病の兆候が認められる。
以上の結果から、結晶病感染者と判定。
【源石融合率】8%
医療機器での検査では明らかな感染症状が認められる。
しかし不思議なことに、彼の体表には全く結晶が現れていない。
感染状況は中期にあり、このまま症状が進行すれば、感染は一定速度で広がっていく見込み。
病状のコントロールと定期的な検診を行う必要がある。
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#endregion
#region(身体分析)
&bold(){身体分析}
年齢:16
誕生日:
身長:165cm
体重:42kg
血液型:X型Rh+
利き手:右
靴のサイズ:24.0cm
----
#endregion
#region(能力分析)
&bold(){能力評価分析}
総合能力評価:C
優先排除判定:EX[保護対象]
生命力:C
精神力:C
物理攻撃力:C
防御力:C
機動力:A
腕力:C
耐久力:C
技術:D
知力:B
隠密性:S
術属性:爆破
結晶術攻撃力:S
術範囲:S
術効果:S
コメント:
帰ってこい、兄弟。(匿名希望)
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#endregion
#region(使用武装)
&bold(){使用武装}
管理番号:056
固有名:パンクパニッシャー
武器カテゴリ:銃器
効果:結晶と火薬を複合して徹甲榴弾を作り出す。
備考:元々公安特異課が保管していた武器だったが組織離反時に保管庫から強奪された模様。
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#endregion
#region(第一資料)
&bold(){第一資料}
一ヶ月前の「ヘクセン紛争」で被害にあった都市で行き場を失った放浪者だったが、しばらく公安特異課に保護されていた。
「アクマ」というソートゥースに所属している友人と、公安特異課との間でどちらにつくか葛藤していたが、組織同士の衝突により公安特異課のオペレーターによってアクマが殺された事をキッカケにソートゥース側につくことを決める。
公安特異課ではアンクと親しかったが、最後ソートゥースに行こうとするネクトを引き留めたアンクの声はネクトの心に届くことはなかった。
元は非感染者だったがソートゥースに入ってナキアからトリガーを渡され、爆破属性のアーツを身に付ける。
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#endregion
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*SS-0001 SEVERUS
名前:セブルス・マクリール
性別:男
種族:ミノス
所属:ステイシス
出身:航国第一移動都市 アルヌス
#region(結晶病診断)
&bold(){結晶病診断}
造影検査の結果、臓器の輪郭は不明瞭で異常陰影も認められる。
循環器系結晶顆粒検査の結果においても、同じく結晶病の兆候が認められる。
以上の結果から、結晶病感染者と判定。
【結晶融合率】
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#endregion
#region(身体分析)
&bold(){身体分析}
年齢:72
誕生日:
身長:174cm
体重:65kg
血液型:X型Rh-
利き手:右
靴のサイズ:27.5cm
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#endregion
#region(能力分析)
&bold(){能力評価分析}
総合能力評価:EX[保護対象]
生命力:―
精神力:―
物理攻撃力:―
防御力:―
機動力:―
腕力:―
耐久力:―
技術:―
知力:―
隠密性:―
術属性:治療
結晶術攻撃力:―
術範囲:S
術効果:S
コメント:
記載なし。
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#endregion
#region(使用武装)
&bold(){使用武装}
管理番号:―
固有名:―
武器カテゴリ:―
効果:―
備考:―
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#endregion
#region(第一資料)
&bold(){第一資料}
民間のアーツ研究会「ステイシス」の創始者。
地質学と結晶地質学の二つの学位を所持するロンデル公認上級職業術師で、アーツの運用及び理論研究方面では特に造詣が深い。現在ステイシスのギルド駐在首席術師の任にあり、ギルドとの協力協議を結んでいる。
無知な非感染者による感染者迫害を嫌い、様々な場所で感染者とは何かに関する講習を開いているが活動はあまり認知されておらずまだ結果に結びついていない。また非感染者であるが故に、感染者たちには自身の評判を上げるための道具として感染者を利用していると思われており、特に強い迫害を受けてきたもの達が集うソートゥースにはかなり敵視されている。
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#endregion
#region(第二資料)
&bold(){第二資料}
エイトという息子がいたが、違法薬物によって廃人となった姿を目の前にしてから薬物を忌み嫌い、また息子を薬漬けにしたドルグワントを憎んでいる。信頼のおけない者を領内に招き入れるとまた大切な人々を奪われるのではないかと他勢力との接触を恐れている。
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#endregion
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*SS-0002 TIRAN
コードネーム:ティラン
名前:アスカ・ウォルシンガム
性別:女
種族:リべリ
所属:ステイシス警備隊筆頭
出身:航国第四移動都市
#region(結晶病診断)
&bold(){結晶病診断}
造影検査の結果、臓器の輪郭は不明瞭で異常陰影も認められる。
循環器系結晶顆粒検査においても、同じく結晶病の兆候が認められる。
以上の結果から、結晶病感染者と判定。
【結晶融合率】18%
感染レベルは比較的高く、顔面及び頸部に結晶病の侵蝕の痕跡あり。
感染は中期段階だが、差し当たって本人への影響を判別する方法はない。
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#endregion
#region(身体分析)
&bold(){身体分析}
年齢:48
誕生日:
身長:175cm
体重:アクセス拒否―本人の意向により看護官権限を所持するオペレーターのみ閲覧可能
血液型:S型Rh-
利き手:右
靴のサイズ:
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#endregion
#region(能力分析)
&bold(){能力評価分析}
総合能力評価:A
生命力:A
精神力:A
物理攻撃力:A
防御力:S
機動力:S
腕力:A
耐久力:A
技術:A
知力:A
隠密性:A
術属性:自己強化
結晶術攻撃力:―
術範囲:C
術効果:A
コメント:
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#endregion
#region(使用武装)
&bold(){使用武装}
管理番号:064
固有名:ヴァルカン
武器カテゴリ:薙刀
効果:―
備考:高い硬度を持つ結晶と鋼鉄の複合金属ですら一太刀で両断する無類の切れ味を持った妖刀に分類される武器。
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#endregion
#region(第一資料)
&bold(){第一資料}
元航国政府の高官という異例の経歴を持つ。
国民や感染難民の命を背負い、ステイシス警備隊を束ねる長に相応しく凄まじい気迫を持ち、秩序の維持のためにはあらゆる荒っぽい手段をも辞さない。政府の高官になる以前から医学・薬学を専攻しており、現在はその頃の知識を活かし、より効果的な抑制剤の生産に集中している。その姿に薬害に苦しむ感染者から「慈悲深き救済の女神」と呼ばれ、事情を理解できない非感染者たちには「麻薬女帝(ドラッグクイーン)」と呼ばれている。
----
#endregion
#region(第二資料)
&bold(){第二資料}
48歳にしては若く見える外見は女性としての尊厳を守る為、常に美しく完璧な状態であるべきという彼女の考え方からダウナー生産の傍ら続けている日頃の努力と薬の成果である。後ろ姿は男性にも見紛えそうな歴戦を思わせる強靭な身体にはいくつもの深い傷が深く刻まれている。
過去の事故により下半身が動かなくなっているが公安特異課と契約締結のお礼に最新鋭の義体が送られ現在は難なく生活している。
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#endregion
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*HD-0001 LUTZ
コードネーム:ルツ
名前:ウォルター・ルッツ
性別:男
種族:不明
所属:ハイドラ
出身:航国第七移動都市 エペル
#region(結晶病診断)
&bold(){結晶病診断}
造影検査の結果、臓器の輪郭は不明瞭で異常陰影も認められる。
循環器系結晶顆粒検査の結果においても、同じく結晶病の兆候が認められる。
以上の結果から、結晶病感染者と判定。
【結晶融合率】
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#endregion
#region(身体分析)
&bold(){身体分析}
年齢:28
誕生日:383年2月
身長:178cm
体重:66kg
血液型:XF型Rh-
利き手:両
靴のサイズ:27.5cm
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#endregion
#region(能力分析)
&bold(){能力評価分析}
総合能力評価:A
生命力:A
精神力:A
物理攻撃力:B
防御力:B
機動力:A
腕力:B
耐久力:B
技術:A
知力:A
隠密性:B
術属性:氷
結晶術攻撃力:A
術範囲:A
術効果:B
コメント:
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#endregion
#region(使用武装)
&bold(){使用武装}
[該当データなし]
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#endregion
#region(第一資料)
&bold(){第一資料}
龍害研究家として名の知れた人物。龍が齎す災害と結晶の関連性について研究しており、公安特異課やステイシスとは関わりが強い。自身がフェーズ3感染者ということもあって特にステイシスが開発した抑制剤に非常に興味を抱いており、その研究に参加させてほしいと自ら志願したほどで、アスカとは付き合いが長い。
----
#endregion
#region(第二資料)
&bold(){第二資料}
&color(#FFFFFF){竜害研究家としての姿はあくまで表向きの仮初の姿。真の姿はスカベンジャーズのリーダーである「V」その人であり、「死の商人」として指名手配されている大罪人。}
&color(#FFFFFF){自身が稀少な竜族の末裔であることから、一族の秘密を小出しに発表することであたかも研究で導き出した新事実のようにして発表している。竜害研究家として公的機関に潜み内部に内通者を作ったり様々な場所で暗躍している。}
&color(#FFFFFF){悪魔信仰で知られ、黒魔術の研究が盛んに行われていたという禁足地「アヴェスラン」の出身。過去の出来事を事細かに知っていたり、齢100を超える老人たちと友人のように語らい昔を懐かしむ姿などを見せており、実年齢がいくつなのかが不明。}
&color(#FFFFFF){世の中を術師で溢れさせ、弱肉強食の実力社会を築き上げようとしている組織「ドルグワント」のリーダー。本人はリーダーを名乗っているつもりはないが多くの部下は彼に忠誠を誓っている。部下でも幹部でも取引先の人間でも、誰に対しても飄々とした態度、軽い口調で接している。そのためか組織内では部下や幹部との距離が近く上下関係がないように見える。}
----
#endregion
2022-03-29T18:05:26+09:00
1648544726
-
組織情報
https://w.atwiki.jp/4lternative/pages/57.html
*組織簡易表
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**斑鳩機関
民間軍事会社。
国の防衛大臣補佐にも就任しており、非感染者と感染者の共存を目指す航国政府の権力者「ディミトリエ・スウォルフ」に雇われており、表向きにはスウォルフ氏の警護が主な仕事とされているが、実際にはスウォルフ氏の指示により、感染者たちを保護、暴走した感染者の鎮圧を主な仕事として活動している。
政府関係者の後ろ盾があるだけあって福利厚生が厚く、高給であることから給与目当てで就職する者も多いが、その性質上国の警備隊では対処出来なかった強力な感染者や感染生物と対峙することも多いため、殉職率も高くなっている。
感染者として非感染者を守るため、暴徒化した感染者に対抗する場合に限り戦闘を許可されている。
感染者は力を持つ者として非感染者によって監視・管理されるという規定がある。これによって機関に属する感染者たち、通称執行官たちは庁舎外での自由行動が制限されるが、本来立ち入りを禁じられていることの多い特区以外の都市内部にも立ち入ることを特別に許可されている。
スウォルフ氏はOTTOを利用してオペレーターたちの特性をまとめたプロファイルを作成している。
プロファイルには個人情報の他に身体能力やアーツ適正などの能力分析、結晶病の感染状況などが記載されている。
中でも特徴的なのは様々なデータを管理したOTTOによる能力評価。評価はS(特級)、A(一級)、B(二級)、C(三級)、D(四級)とEX(何等かの理由により判断が難しい場合)の六つに分かれている。現在編成されている一課から四課はこれらのバランスが均等になるように人選されている。
各々の階級と能力評価に直接的な関係はなく、階級が低ければ能力評価も低いということはない。
執行官たちはドミネートチョーカー、通称DCの装着が義務付けられており、監視官は執行官の能力制限を解除するキーが渡される。監視官の許可なく能力を使用しようとするとDCに組み込まれた特殊なギミックが発動し、激しい電気ショックに襲われるようになっている。
また各課長には執行官の裏切り行為や一般人への暴行・能力使用などの違反行為が認められた場合に各々の判断で執行官を粛清する権限が与えられている。
斑鳩機関の名前の由来は会社を創設したリーベの姿から取られている。かつては斑鳩機関という名称ではなく、もっと普遍的な会社らしい名前であったが、非感染者たちによる感染者迫害から仲間たちを守るために常に最前線で戦い続けたリーベの女性は、力を使うあまりその美しく白い肌に結晶が表面化し斑模様のように浮き出ていった姿を見た当時の政府高官が彼女を「斑鳩」と呼んだ。
蔑称にも思える呼び名だが彼女にとっては感染者の同士たちの為に戦った勲章として自身の斑模様を誇りにしていたといい、彼女亡き後、彼女の意志を継ぎ同士たちの為に戦い続けることを決めた仲間たちが組織の名前を「斑鳩機関」に改名した。
|名前|所属|役割|備考|
|オルゼン・エルネイト|第一課|執行官|リーダー。次期指揮官候補。|
|シンジロウ・キド|第一課|監視官|組織の作戦考案を担当。|
|ダレス・ローウェル|第一課|執行官|新人たちの実技教育担当。|
|シンディ・コール|第一課|監視官|新人たちの座学教育担当。|
|マガト・オリオライト|第一課|執行官|オルゼンの推薦枠。|
|デイヴィッド・アルカード|第一課|カウンセラー/監視官|オカマちゃん。医療班リーダー。|
|アンク|第二課|執行官|切り込み隊長。|
|イライ・レオーネ|第二課|監視官|公安特異課のアイドル。|
|ジョー・ドラッドー|第二課|執行官|みんなのパパ。|
|ドット・バルフィオーレ|第二課|監視官|元一流シェフ。|
|シス|第二課|執行官|忍者みたいな人。|
|アサミ・キリシマ|第二課|監視官|ダウナー系美女。|
|シャルロット・マリーゴールド|第二課|カウンセラー|元歌手。高級クラブ経営者。|
|ヘンリエッタ・シャーベット|第三課|執行官|図書館の妖精と呼ばれてる。|
|クロウ・ヤーゲン|第三課|監視官|公安特異課特区支部内の喫茶店「Tweet」の店長。|
|アオイ|第三課|執行官|八人兄弟の長男。家族を養うために戦う。|
|ネネ・グラベル|第三課|監視官|実家が金持ち。|
|シリウス・コンスタンティン|第三課|カウンセラー/執行官|謎多き狙撃手として名を馳せている。|
|ロスト|第四課|執行官|元ソートゥース。試用期間中。|
|リタ・アルバレス|第四課|監視官|治癒能力者最高戦力。|
|デクスター・マゼラン|第四課|カウンセラー|元スラムの闇医者。|
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**ソートゥース
非感染者による感染者迫害の圧制に抗う者たち。その中でも暴徒化しアーツを以て非感染者を襲う過激派集団。
感染者であれば種族を問わず受け入れるが、非感染者に対しては極端に排他的な姿勢を見せる感染者組織。彼らは「感染者は自らの立場に誇りを持ち、積極的に力をつけ、そしてそれを行使すべきだ」と宣言し、暴力という最も原始的な手段を用いて感染者の権利を奪い返そうと目論む。
元々は感染者迫害によって国や都市を追放された子供たちを中心とした寄り合い所帯に過ぎない小さな組織だったが、感染者迫害の圧制に反旗を翻した人物が現れたことで暴力的思想が徐々に伝播されていき、次第に武装集団へと変化していった。
後に組織に加わったバーソロミューという非常に強力な術師によって組織の力はより一層強いものとなり、現在の軍隊にも匹敵する力を有した暴徒組織となった。
|名前|所属|備考|
|バーソロミュー・ウォーデン|狩猟部隊|リーダー。|
|ナキア・ウォーデン|研究班|参謀。|
|マリオネット|狩猟部隊|ナキアの操り人形。|
|レックス|山岳行動隊|詳細不明。|
|ネクト・ゴールドスタイン|工作部隊|期待のルーキー。|
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**ステイシス
現代アーツ学の進歩と未知なる結晶の解明を目的とした研究機関。ウェルザスを拠点とし、生命科学や化学工業、生物応用などの技術領域の開拓、発展に力を入れている会社で、航国が国力を挙げて支援している科学技術団体である。ステイシスが世間に発表する成果物の多くはあらゆる業界で注目を集めており、毎年多くの志願者がステイシスへ加入している。
|名前|所属|備考|
|セブルス・マクリール|研究会|ステイシス創始者|
|アスカ・ウォルシンガム|研究会/警備隊|元航国政府高官。抑制剤開発者。|
|ノーマン・ベインハルト|貿易班|元航国政府外交官。|
|アルティオ|警備隊|セブルスの孫娘。|
|セクアンヌ|貿易班/警備隊|セブルスの孫娘、アルティオの妹。|
|コルト・アッシュバーン|貿易班|ベインハルトの私兵。|
|ヴァレーリア|警備隊|アスカに憧れて特異課から移った。|
|レナータ|警備隊|ジアーナとイイ仲。|
|ジアーナ|警備隊|レナータとイイ仲。|
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**ハイドラ
人々と海を繋ぐ架け橋となる海洋界研究チーム。結晶が海に齎す影響などを日々研究している。
|名前|研究内容|備考|
|ユアン・ルーシェン|種の起源と海の関係|「悪魔」と忌み嫌われる海の生物に詳しい。竜害についての研究も行っている。|
|アルバート・グレイラス|海と宗教|神々の姿を世間に広める為に木像アーティストとしても活動。|
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**売人 "スカベンジャー"
インターネット上に存在する「とある掲示板」に書き込みをすると投稿主の元に現れる。力を求める者にしか辿り着けないその掲示板に書き込むと「トリガー」を売り込みに現れるトリガーブローカーたち。
触手の生えた目のようなロゴが入ったコート姿に様々な動物を模した仮面を着けており、素顔は一切曝さない。中でもリーダー格と思われる人物だけは恰好が固定化し認知されており、他メンバーと同じコートと仮面に黒い羽で作られたファーを首に巻いている。リーダーはハゲタカ(ヴァルチャー)の名を冠し「V」と呼ばれている。トリガー以外にも都市外で手に入れた竜の骨や肉、鱗など一般の市場では入手困難なものを扱っている。
世界中で起きている全ての事象を観測するスーパーAIの「サイレント・マジョリティー」でさえ、その実態を掴み切れずにいる。
最近旧市街で頻発しているする様々な事件の裏には必ずVの影がある噂されている。
|名前|階級|備考|
| V|クラス:Ⅰ|スカベンジャーズのリーダーと目されている。|
| S|クラス:Ⅰ|Vの側近と思われる。|
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2022-03-29T17:51:27+09:00
1648543887
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機奇壊界
https://w.atwiki.jp/4lternative/pages/48.html
*機奇壊界
タイトルの語源は奇々怪々。奇々怪々=非常に奇怪で不思議なさまという意味。
&u(){機}械的な景観に&u(){奇}妙な生き物たちが跋扈するぶっ&u(){壊}れた世&u(){界}=&u(){機奇壊界}というタイトルにしました。
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&bold(){極東}
物語の主な舞台になる階層都市がある国。
階層都市はその名の通り、巨大な縦構造の都市。かつて名前もあったがすっかり忘れ去られ、住民からは「都市」などとしか呼ばれない。主に上層・中層・下層・に分かれていて、層は地下にも及ぶ。極東の顔と呼ばれるほど世界的に有名な場所だが、それはあくまで上層階のほうだけで下層と更にその下の深層はかなりアングラな場所となっている。主要都市なだけあって多くの人間が出入りするため人の負の感情が集まりやすく怪異の発生件数も世界トップクラスになっている。
上層
その名の通り階層都市の上層階にある場所。極東の顔として華のある神秘的かつ美麗な景観に仕上げられていて、世界絶景名鑑に名を連ねている。景観の維持を徹底しており、外国からの入国は上層階に近い空路だけに限定している。中層以下の人間は上層階の人間の紹介状や政府からその安全性が保障された人間しか立ち入りを禁止されている。
中層(八刻夜町)
天蓋によって上層階から隔絶された一般階級の人間が住む階層。上層階とは比べ物にはならないが、住めば都の場所でわざわざ上層に赴かなくてもこの階層に住んでいれば生活に困窮することはない。しかし安全という訳ではなく、この階層から怪異の発生件数は上層の倍以上に増加する。
隔壁は8日周期で開閉し、陽の光を地下に取り入れる仕組みになっており、地下では一度陽が沈むと八日間は夜が続くことからこの名前が付けられたという。
下層
中層から階段経由で直接アクセスが可能な下の階層。上層と中層を隔てる天蓋ほどの警備の厳重さはないが、この階層間にも隔壁はある(というかここが本来の地面)。下層からは文字通りの地下都市となる。暮らしのレベルは中層とさほど変わらないがより怪異の出現も犯罪件数も倍以上に増加する危険地帯。統制局が治安維持に派遣した監視官たちもこの階層では己の贅沢のために国の信頼を裏切り、巨悪に飼い慣らされた犬となり治安維持部隊は機能していない。
深層
下層の更に下、下層都市の各地に設置された電悌(エレベーター)でのみアクセスが可能で階層都市の全ての闇が凝縮された混沌の渦の中心。歩き方を熟知していない者が足を踏み入れれば絶対に生きて帰ってこれない場所として下層の人間からも恐れられている。古くから下層に住んでいる人やアングラな組織と深い関りのある監視官の一部くらいしかその存在自体を知らないという。
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&bold(){事件記録}
-[[地下鉄・東京メトロ参丁目]]
2022-02-15T15:06:55+09:00
1644905215
-
二次創作小説シリーズに基づいた世界観
https://w.atwiki.jp/4lternative/pages/20.html
#center(){PSO2 目次}
#contents
*SS
**[便利屋:Lutz]
----
***[[#1 Handyman]]
&bold(){あらすじ}
友人が第11階層を仕切るヤクザ「ブラックウッズ」の下っ端から乱暴を受け、その報復に向かう明日香。
ウッズはシマで派手に暴れた彼女を抹殺するために始末屋を雇い、彼女を襲った。それがルツと明日香の出会いだった。
----
***[[#2 Hunt]]
&bold(){あらすじ}
ルツは明日香の友人が乱暴された事実を知り、彼女を始末するのではなく逃がす道を選んだ。だがその結果、彼も彼女も組織に追われることになってしまった。相手を潰さなければいつまでも追われる生活が続くことを悟ったルツは明日香に組織の根城を強襲することを提案。提案に乗った彼女と共に、ウッズの拠点に殴りこむ。
----
***[[#3 Demons Out]]
&bold(){あらすじ}
ウッズを壊滅させた一件のおよそ一か月後。
声を失った一人の少女との出会いから物語は混沌へと向かっていく。
移送中のトラックから逃げ出し無我夢中に走っていた彼女を救ったのは明日香だった。明日香は少女が誰かに追われていると知った、少女を匿うために第6階層の便利屋の事務所を頼った。
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*二次創作小説オリジナルの設定多数、注意!
-これはPixivで投稿中の二次創作小説の世界観を紹介しているページです。
-本来のゲーム内では登場していない部分の世界観を都合のいいように解釈・改変・考察しオリジナルの設定を考えた上で成り立っている世界なので、そもそもpso2である必要性は皆無といってもいいが、フレンドのキャラの設定を殺さずに活躍させる場として本題材は非常に都合がいいため、独自の世界観を展開しつつもPSO2というゲームを基に創作を続けています。
-以上を注意した上で、本作品を読んで欲しい。
**国という概念
-ゲーム内でも無数のアークスシップの存在が示唆されているが、国という概念については明記されていない。NPCのアリスがオラキオ王国 (仮称)という国の話をしている以外で国というものが公式から明言されたことは恐らくないと思われる。なので当創作ではアークスシップ一隻を「一国」という風に認識することにしている。出身の国(船)の差で、文化の違い、言語の違い、訛りなど、キャラクターの特徴付けがしやすいと思ったのでそうするとにしました。その上でアークスシップ数隻が結束・同盟を結び艦隊を作り上げることでその同盟を大国として認識するような形態もある。
-市街地にも国の特徴が大いに現れているというような設定もあり、建築法や育つ農作物や果樹に違いがあったりする。
#endregion
**オラクル連邦政府
-オラクル船団全域を統治している組織。アークスの六芒均衡をはじめとした、各艦各国の大統領たちが会している。
**エウレカ政府
-六隻のアークスシップから成る艦隊をまとめ上げる組織。各国は同盟を結びダーカーだけでなく各国間における戦争においても協力し平和を維持する協定を結んでいる。六隻の船にはそれぞれ最高権力者がおり、それらが行政の管理をしている。エウレカ同盟に名を連ねている船は11番艦・27番艦・42番艦・51番艦・66番艦・94番艦の七機。
**公安局
-階層都市を治安維持と犯罪の取り締まりを行う機関。他アークスシップでは形骸化しつつあった組織だが階層都市では広い市街地を反政府勢力から守るため取り締まりを強化し日々活躍している。
**シュツルムリヒター
-情報局参謀本部の秘密諜報部隊。三英雄の一人にして情報参謀本部主席のカスラによって率いられた隠密戦闘のスペシャリストたち。反政府勢力に所属するアークスを罰する為に編成されており、対ダーカー用の戦闘成績より対人戦闘に秀でた構成員が集められている。
**カースド(CURSED)
-虚空機関の残党たちによって作られた後継組織。「アルバス製薬」を隠れ蓑とした極秘研究機関。
-特定のナノマシンの命令信号を上書きして自在に操る高周波「ローレライ」の研究を進めていた。しかし実験体が逃げ出しアークスに助けを請うたことが原因で実験は阻止され、完成した能力を保持した少女が二人、アークスに保護される結果となった。
**黒王教団
-ドルグワント石盤には黒王からの啓司が独自の言語「黒王文字」で記されている。石盤の数は六つ。元は大きな石碑であり、啓司は全部で8つあったとされている。
1. &u(){死血に酔いし贄を成せ、漆黒より黒く穢れた血、生まるるは瞳を持ちし、永久の赤子}
2. &u(){終えし魂は血と共に、赤子に受け継がれる}
3. &u(){人ならぬ生り損ないの獣たち、血は赤子に骸は母の糧となり}
4. &u(){血の渇きだけが赤子を満たし、また赤子を鎮める}
5. &u(){漆黒を、闇を、深淵を拝礼せしは炎を恐れよ}
6. &u(){瞳を持ちし六つの器、揃いし時、飢えし母は赤子を食らう}
7. &u(){母は再び子を孕み永久の時を生き続ける}
8. &u(){血族喰らいは母を内から喰い破る凶星の兆し}
-&bold(){母胎}
--エウレカ同盟内に六箇所存在する人工ダークファルスの研究所。表向きは身寄りのない子供たちを預かり独り立ち出来るように支援する孤児院を経営しているが、その実世界各国から戦争孤児などを集め儀式の贄として利用するなど非人道的に扱っている。
-&bold(){信徒構成図}
&bold(){総帥}
教典をもとに計画を進める教団の最高指導者。基本的に表に出ることはなく、母のもとで母の世話をする
&bold(){司祭}
総帥の側近。総帥の言葉を以下の信徒に伝える役割を持ち、実質的な指導者に近い存在。各母胎に一人いる。
&bold(){記人}
アークスで言うところの情報部にあたる役割。情報や技術を総括し、また母胎の管理を担っている。
&bold(){唱人}
信徒と共に儀式を執り行う。降臨の唄を率先して唱和する重要な役割。
&bold(){矛人}
司祭を護衛する役割。司祭からの任命によりこの座に就くことを許される。
&bold(){精鋭信徒}
高い功徳と鍛錬を積んだ信徒。より複雑な使命が与えられる。
&bold(){信徒}
正式な教団員。信徒面を着用し、読経の訓練を受ける。
&bold(){被験体}
人体実験の為にダフマフォグ経由で連行された犯罪者や、各国から連れて来た戦争孤児
&bold(){遂行員}
司祭の命令により秘密裏に教団の計画を進めるアークス。任務は人物の監視、捜索、プロパガンダの流布、暗殺など多岐に渡る。
**ブラックウッズ
-第壱拾壱層以下階層(中層)を裏から支配するギャング組織。
-オラクル政府の監視下で数ある犯罪組織たちが暴走して大きな事件を起こし表社会と裏社会の均衡が崩れないように、他組織の監視し、必要と判断した場合には粛清している。ギャングであるが、この組織があるお蔭で公安局が本来担当するはずの治安維持も結果的に良好と言えるようになっており、ブラックウッズの直属の組合は一部仕事の自由が認められている。
-ルツが「ネイビーツ」の件を暴露したことでフロント企業の一つを失い、業務に大打撃を受けたがまだ他にも事業が残っていたり、事務所自体も他にも存在する。
*登場人物
**ルツ
イメージCV:杉山紀章
名前:ルツ
表記:Lutz
性別:男性
種族:ヒューマン
年齢:26
職業:アークス/清掃代行業者(便利屋)
趣味:映画鑑賞
好きなもの:肉料理/野菜/コーヒー/タトゥー
嫌いなもの:野菜は好きだけどニンジンだけは嫌い
イメージカラー:ワインレッド
イメージソング:Rock and Load (DMC4 OST)
#region(【容姿】)
【容姿】
-コーンロー16
-縦長瞳 極小/檸檬色
-ブルーノひげ
-【敗者】タトゥーB
-身長183cm、体重75kg。
-身体の至る所にタトゥーがある。気に入ったデザインを見つけるとすぐに彫りに行くので、会うたびに増えていることもザラ。首から胸にかけて「Nec possum tecum vivere, nec sine te.」という文字が彫られている。
#endregion
#region(【服装】)
【服装】
清掃代行業
-[頭部] ドクロヘッドバンド
-[Ou] なし
-[Ba] オールブリンク影
-[In] ブレイブクローリー影
-[アクセサリー] チェッカーフラッグピアス / リップピアス銀 / SPベルト / 腕章
便利屋稼業
-[頭部] コーンロー16
-[Ou] スーツジャケット
-[Ba] スーツスラックス紅
-[In] ジャスパーC・レプカ影
-[アクセサリー] チェッカーフラッグピアス / リップピアス銀 / SPベルト / コンバットタグ
アークス
-[頭部] ヒューキャストヘッド
-[Ou] ミニダウンベスト
-[Ba] オールブリンク影
-[In] ブレイブクローリー影
-[アクセサリー] スコープガジェット / ハトゥールキャップB / キジンマスク影 / ソリッドマスク
アークス(正装)
-[頭部] ヒューキャストヘッド
-[コスチューム] オフィサーコート影
-[アクセサリー] レクイエムマスク / RINAヘッドギア / ハーフアームドマスク白 / リアドヘッドギアB
DF憑依態
-[頭部] ヒューキャストヘッド
-[Ou] ラボコートM
-[Ba] フロワガロウズM
-[In] ジャスパーC・レプカ影
-[アクセサリー ]ブラックファー / トゲトゲレザーマスク / スカルマスク黒 / ガスマスクB
#endregion
#region(【能力測定】)
【能力測定】
戦闘経験:22年 (本格的な戦闘訓練を受け始めたのが6歳の時で、その後の人生は戦うことで自身の価値を示して来た
物理強度:A級
戦場機動:S級
クラス適正:ガンナー/ブレイバー → ファントム
フォトン保有量:SS級
感応特性:聴覚
テクニック適性:メギド
#endregion
#region(【戦闘スタイル】)
【戦闘スタイル】
一対一の一騎打ち→ カタナによる超接近戦型
-特に強いこだわりがなく、初級アークスに支給される初期型の「カタナ」を使っている。だが戦い方の荒く武器の耐久力の方がルツに合っておらず頻繁に折れてしまう。その為アイテムパックには常に二本から三本予備のカタナが常備されている。刀使いと言う訳でもなく、アークスの多岐に渡る戦闘技法の中で抜剣が一番振り回しやすいという理由だけで使用している。アークスの任務中ではほとんどコレ。だが使い勝手が良くてそれ以外の仕事でもたまに使っている。
一対多数の戦い→ リボルバー(回転式小銃)と投擲ナイフによる中~近距離戦闘型
-元々のブラックウッズの用心棒時代はこの組み合わせをメインに使っていた。政府の体制変化前(二年前)まで来ていた『特殊清掃依頼』ではほとんどこっちを使っていた。体制変更による取締の強化が実施されてからは、特殊清掃依頼を受け付けないようにしてからは自宅のガレージの地下に封印していたが、ブラックウッズの一件からかつての仲間や業界の人間に命を狙われるようになり、やむなくその封印を解くことにした。
-過去にチームマスターと訪れた『遺跡船』と呼ばれるかつてのとある戦争で舞台となってしまったアークスシップで出土した小型拳銃型創世器『帝釈天』を譲り受け愛用している。帝釈天はその特性として一発ずつしか弾を装填することが出来ないが、その弾丸一つがとんでもない威力を有している。
#endregion
#region(【性格】)
【性格】
-クールだが人情深い一面もある。意外と義理堅く、恩には相応の礼で返す。
-相手が全うな人間であれば敬意をもって接するが、そうでなければ何も感じることなく簡単に殺すことが出来る冷徹な面もある。人を殺すことに関しては何の躊躇いも感じておらず、必要となれば簡単に切り捨てる事もある。
-女性の趣味が特殊で自分に興味のない女性が好きで、「貴方など眼中にない」という態度で接すれば接するほどアプローチが強くなる。仮にそのアプローチを受けて相手が自身に興味を持つとルツからその女性に対する興味はなくなる。なんともまあ面倒な奴。
#endregion
#region(【その他詳細事項】)
【その他詳細事項】
-清掃代行を生業としているアークスという異質の経歴を持っている。後述の病気の影響でアークスとして市街地外での任務に一定の制限が掛けられている。緊急任務でのダーカー襲撃などにのみ対応するアークスとして普段は清掃代行の仕事している。
-第6階層では結構な有名人で、街のあちこちに知り合いがいる。清掃代行の傍ら、便利屋として街の人々の雑用を引き受けることで周囲の信頼を得ている。
-また一部には知られてしまっているが『特殊清掃依頼』という名の抹殺依頼も引き受けている。これは主に前職の関係者やその繋がりからの依頼のみで市街地の住民や一見は基本的にお断りしている。
-真面とは言い難い人生を送ってきているため学はないが、経験による知識量は豊富で地頭はいい。
-「粒子放射光過敏症候群」という珍しい病気を持っており、フォトンの光に過敏に反応してしまう。フォトン保有量の少ない非戦闘員とすれ違う分には問題ないが、上層などフォトン保有量が大きいアークスの多い場所では、体内から溢れ出るフォトンの光に中てられて発作を起こしてしまうため、市街地の外では特殊加工が施されたサングラスやゴーグルやマスクの着用が必須となっている。病気の影響もあって視力、眼はあまりいいとは言えず、戦闘などにおいては音と匂いそして気配で相手の位置を察知することに優れている。視覚の代わりに嗅覚が発達しており、固有の匂いを嗅ぎ分けて対象を覚えることが出来る。
-アークスとしての強さはそこまで高くない。フォトン保有量はずば抜けて高いがそれをテクニックに変換させたりすることが苦手。主に戦闘面ではフォトンに頼らない戦い方をしており技術面でそれを補ってる。
-現在は第陸階層の裏通りにある雑居ビルの二階を事務所兼自宅として使っている。一階には大熊猫のジャンクパーツショップがあり、実質同居している。清掃代行の仕事や隣人の雑用を熟して近所との人間関係はかなり良好。事情を知っている隣人たちの間では出入りする人間に物騒な人が多いことから夜はなるべく近付かないようにするという暗黙のルールも存在する。
-柄シャツが好き。ガスマスクのような顔全体を覆うマスクも好きで趣味で集めている。自身がアークスの任務中に使うマスクも自作している。
-彼女はいるが宗教上の理由から結婚はしていない。
#endregion
#region(【過去】)
【過去】
-生まれは第27階層「アンドロニカス」の研究施設。虚空機関の支部で人工的にダークファルスを生み出す研究、黒王計画の実験体として育てられる。
「黒王教」と呼ばれる邪神信仰の宗教団体が保管していた「ドルグワントの石板」を独自に研究しており、黒魔術的なダーカー召喚の儀やダークファルスを受肉させる儀式などを行っていた。研究員たちが儀式によって「ドルグワントの石板」に封印されていたダークファルスを解き放ってしまい、その依り代に選ばれ、ダークファルスの宿主となる。
-ダークファルスの依り代となったことで下層階の支部から上層階の支部でより先進的な研究の礎となるために移動させられ、ダークファルスを宿しながらその力に耐えうる器として、まだ幼かったルツは幽閉され長い間人体実験の為、部位の解剖や拷問を繰り返された。長い間に心の内で膨れ上がった憎悪が溢れそれに呼応するようにダークファルスが呼び覚まされ暴走。実験に参加した全ての研究者を皆殺しにし施設を半壊にまで追い込んだ。
この時からルツの中では何かが壊れてしまい人を殺すことに躊躇いを覚えなくなってしまった。
-組織から逃げるように迷い込むように第14階層に来ててからは、幼ないながらに一人で生きる術を身に付け、細々と暮らしていた。食い扶持を稼ぐために反社会的暴力団「ウッズファミリー」がケツ持ちをするクラブに強盗として押し入るが捕まってしまう。しかしその気概に惚れ込んだ頭領の「ドラン・ウッズ」によって用心棒として雇われることとなった。
-一人で生きる術を身に付けていくうちに己の中に潜むダークファルスとは共生関係を築き上げ、力をコントロールすることに成功している。その後の用心棒稼業でも能力を使用していたことが災い、DOOMS殲滅部隊「ブラックスペル」に補足され、以降は何かと因縁が出来るようになってしまった。
-ウッズファミリーと他組織との抗争で、当時恋人同士だった女性ニコが死亡する。しかも殺害したのは他組織に通じていたウッズの幹部と判明し、怒りと絶望で二回目の暴走に発展する。他組織はルツ一人によって壊滅させられ抗争は幕を閉じたが、ルツの怒りは収まらず都市の一区画を半壊させるほどの影響を与えた。ダークファルスの反応があるとして駆け付けた一人のアークスと対峙し、その圧倒的力にねじ伏せられ沈黙。アークスに諭され、民間人への被害はなく事態は収拾された。
-ウッズにも大きな被害を及ぼし、路頭に迷っていたがダークファルスを止めたアークスの強い意向でチームに誘われ、入団。そこからアークスとして活動するようになる。
#endregion
#region(【相手に対する印象】)
【相手に対する印象】
明日香 → 大事なクライアント。ビジネスパートナーにして友人でもある。
エマ → 娘みたいな存在。過去に救えなかった少女に重ねてしまう。
大熊猫 → 兄弟のように思ってる。DOOMSの事情などを理解の上で付き合ってくれる数少ない理解者。
アンジェ → 信頼できる整備士。大熊猫と幸せにな。
クロウ → 愛おしい。久しく会ってないけど元気にしてるか。
ベネディクト → 弟のように思って”いた”
【死穢】→ もう一人の自分自身だと思ってる。
#endregion
**大熊猫
イメージCV:村瀬歩
名前:リー・シェン
登録名:大熊猫
性別:男
種族:ヒューマン
年齢:22
職業:リサイクルショップ店長
趣味:機械弄り/ラジコン操作
好きなもの:ガジェット
嫌いなもの:ピーマン
イメージカラー:
イメージソング:
【容姿】
金髪のマッシュ系の髪型。
目はいつも気だるげで
【能力測定】
戦闘経験:6年
物理強度:E級
戦場機動:E級
クラス適正:レンジャー
フォトン保有量:D級
感応特性:視覚
テクニック適性:ザン系統
【戦闘スタイル】
基本前線には出ず後方からの情報支援などのサポートを専門としている。
過去の経歴からまったく戦闘が出来ないわけでもないが、拳銃が扱える程度で一般人に毛が生えたレベルで仲間たちの足元に
も及ばない。
戦闘スタイルは基本銃器による遠距離支援。
【性格】
いつも気だるげで店先でもやる気のなさそうな無気力さが目立つ今時の青年。
【その他詳細事項】
ジャンク品を扱うショップの店長をやっているが、それはあくまで表向きの姿で実際には自身が製作したドローンを街中に配
備し、人々を監視しクライアントが求める情報を収集する情報屋として活動している。
元は腕利きの少年ハッカーであり、ローゼンフロウ財閥傘下のファッション企業のセキュリティに忍び込み、そのデータを操
作して株価の大暴落を引き起こす。しかしローゼンフロウの脅威の捜査力までは算段に入っておらず、あっさり確保されてし
まう。その時、采配を振るっていたジョセフに、ローゼンフロウ財閥の最高セキュリティを突破した実力を認められ財団引き
入れられる。
2022-01-11T21:27:22+09:00
1641904042
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THUD!!
https://w.atwiki.jp/4lternative/pages/39.html
#center(){THUD!!}
#contents
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*用語
**ネスト
地中の階層都市のこと。地上に近ければ近い程危険が伴うため貧困層が多く、より安全な地下深くに富裕層が暮らしている。各階層間の移動には一定の社会的地位・評価が必要となり、それらを獲得するためには「ロスト作業員」として、ロストでの放射能除去作業や突然変異体狩りや、階層都市内部での都市拡張事業に参加しなければならない。
技術体系はかなり発達しており、都市拡張のための掘削機器はもちろん、人体の機械義肢化なども当たり前に行われいる。
数あるネストの中で「ローダン・ネスト」だけは他のネストとは一線を画すほどの広大さを有し、第1から第9までの九つの階層都市を繋いで一つの巨大ネストとしている。
**ロスト
地上のこと。100年以上前の「大厄災」と呼ばれる戦争で使用された百を超える核爆弾によって放射能汚染が加速してしまった大陸。ロストでの行動には放射能を防ぐマスクや防護服の着用が必須であり、生活はおろか長時間の滞在すら危険な状態にある。
**ハイヴ
空中に広がる鉄の大陸のこと。人類のほとんどが地下深くに逃げた今、住んでいる人間が居るのか、そもそもいつ建てられたのか、誰が何のために建てたのかが一切分からない場所となっており、記録も一切残っていない。下から見上げた様子が蜂の巣のように見えることからハイヴと呼ばれている。
神々が暮らす摩天楼だと唱える者も多く、それを信じる信者たちも一定数存在する。
**タール
惑星外から飛来した隕石に付着していたアメーバ的な生物が地上の放射能によって突然変異を起こし生まれた新種の生命体。通常種(α種)は電気を好物とし電気を生むトーテム周辺に多く群生しているが、動物に寄生し血肉の味を知ってしまった特異種(β種)は動物を宿主として更に遠い地に自身の子を残すようになり、世界各地に繁殖してしまった。このβ種に寄生された動物を「ラヴェジャー」と呼んでいる。
タールは低温環境での活動は可能だが、逆に高温環境下での活動にはめっぽう弱く、炎を嫌う特性がある。トーテムに寄生するα種の除去などには火炎放射器が用いられるが、β種は超高温な熱を纏った武器で宿主の心臓(核)を破壊する必要がある。
黒い粘性の液体のような生命体であることから「タール」と名付けられた。
**トーテム
時折ハイヴからロストに飛来する筒のような装置。ネストの有識者の見解ではロストの放射能観測装置だと考えられている。ネストのクリーナーたちはトーテムのスリッドから覗く光の色でその地点の放射能濃度を判別し、トーテムに付着したタールの除去や給電などの簡単なメンテナンスを行っている。
実際のところ詳細な構造や動力原理、何を目的として送り込まれたものかを分からないまま使っている状態となっている。
**デストーテム
放射線濃度がトーテムの既定値を越え危険な状態となったことを指すトーテム。既定値を超えた場合スリッドからの光が緑から赤に変わる。
デストーテムの周囲10Km圏内は浄化対象となり、クリーナーたちによる浄化作業を必要とする。しかし10Km圏内では普段のロスト探索で使われる防護服よりさらに強力な防護服・防護マスク・浄化装置を用いなければ命に関わってしまう。
**ラヴェジャー
高濃度の放射線に適応し、ロストでも生きていけるように変化した生物で既存の生態系を破壊するものとして、各ネスト政府の指示でハンターによる駆逐が命じられている。
死体は研究材料や趣向品の素材として高値で取引されることが多く、一攫千金を狙う低所得者がロストに出て死亡するという事故が毎年多発している。
**クリーナー
各ネストに所属し、ロストの浄化作業を行う作業員のこと。トーテムの清掃やデストーテム圏内の浄化作業などロストでの作業を中心とする清掃作業員だが、常に死と隣り合わせの仕事。その危険度に比べて支払われる報酬は少なく、派遣される作業員の多くは貧困街に暮らす低所得層であることがほとんどで年間で百人単位の死亡者を出している危険な仕事。
**ハンター
ロストに蔓延る突然変異体「ラヴェジャー」を狩ることを生業としている。ラヴェジャーの死骸を持ち帰り、放射能が生物に及ぼす影響などを研究している研究員に渡したり、デストーテムの浄化作業中のクリーナーの護衛などが主な仕事内容。クリーナー同様死と隣り合わせな危険な職場だが、クリーナーに比べ与えられる報酬も多い。しかしハンターになるためには厳しい訓練とロストで生き抜くための力が必要とされ、簡単にはなることは出来ない。
ハンターは主に各ネストに専属で雇われることが多いが、ネストを渡り歩く「ノマド」というハンターも稀に存在する。
**追放者
ネスト内で犯罪を犯し、ロストに追放された人のこと。
追放されてしまった時点でほぼ死が確定してしまうが、元々ハンターやクリーナーとして活動しロストでの動き方を知る人間であれば、そのままロストで生き延びていく事例がある。追放者の多くは防護服の新調、防護マスクのフィルター交換などを目的にクリーナーやハンターを襲うことがあり、ロストにおけるラヴェジャー以外の危険要素として常々警戒されている。
**コレクター
かつてまだ地上に人類の文明が栄えていた頃、大規模な都市が建設されていた地域の地下階層都市であるアストロなどの大型階層都市に多く見られる。旧文明の遺物を収集し、旧文明機器の復元や再現を行う事で過去を研究する謂わば歴史学者のような存在。仕事上、ロストを探索する時間が長期的になりやすい為、ネスト政府から強力な装備を支給されるハンターと兼業する者もいるが、研究に没頭したいというコレクターの多くはごえいとしてハンターを雇うことは少なくない。
**ワーム
惑星ユーシス最大の脅威。その危険度はタールの比ではなく、タールすらも恐れる巨大生物。特定の巣を持たず常に地中を潜行している。地下階層都市の都市拡張事業最大の壁であり、時には地上で窮地を打開してくれる救世主となることもある。目を持たない代わりに異常発達した器官によって地下深くでも地上の音を聞き逃さないずば抜けた聴覚を持っている。ユーシスの食物連鎖の頂点であり、惑星外からの侵略者にも物ともしない絶対的な立ち位置とその巨大さからワームを神と崇める宗教も存在している。
かつて地下階層都市の拡張戦争でワームを呼び起こしてしまった大国で一人の男が三枚の丸鋸を搭載した超巨大な大剣を手にワームと渡り合い討伐した記録が残っている。討伐されたワームの死骸から溢れた膨大な生命エネルギーによて地下に新たな生態系が生まれたという話も残っている。ワームを倒すことが出来たのは後にも先にもその男ただ一人だった。
**シュガー
最近ネストで出回り始めた違法ドラッグの一種。砂糖のように甘く、若者が好みそうなホップなパッケージで流通していることから名付けられた。中毒性・依存性が非常に高い。
正体は軍用として開発された興奮剤で、服用から数分でアドレナリンの分泌を活性化させ、痛覚を緩和することが出来るもので、まだ人々が地上世界に暮らしていた頃の産物。戦時中、過剰摂取によって精神疾患を引き起こす事例が多発したため使用と共に販売が禁止されていた。
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*人物
**ルティクス・ウォルト・ハーゲンティ
-名前:ルティクス・ウォルト・ハーゲンティ
-性別:男性
-年齢:28
-出身:ローダン第6ネスト
-イメージCV:加瀬康之
-人物の詳細
--ルツの愛称で呼ばれている。ディスプレイの搭載されたフルフェイスマスクを装着しており、そこに映し出されるアニメ調のイラストの顔で喜怒哀楽を表現したり、単調な単語を表示してコミュニケーションを図る。ガスマスクとしての機能も有しておりロストでの活動においても問題なく着用できる。
--自身の背丈と同等の大きなスコップを担いでいる。スコップを長物の得物のように扱い戦う戦闘スタイルが主流にしている。スコップは決して戦闘用に作られたものではなく何処にでも売っている平凡な代物。スコップを得物としている理由はその後の死体処理が楽だからという理由らしい。
--背中には旧文明の遺跡から発掘された二連式ショットガンを担いでいるが、これを用いて戦っているところを見た者はほとんどいない。本人も飾りだと語っている。
-関連の強い人物:ヘグニ / コルト
**アスカ・ウォルシンガム
-名前:アスカ・ウォルシンガム
-性別:女性
-年齢:42
-出身:ローダン・ハイヴ9
-イメージCV:田中敦子
-外見・服装
--額から目の周りにかけて大きなタトゥーがある。
--首筋程の長さの黒髪。
--猫のような鋭さと愛嬌のある目付きをしており、瞳は白磁色。
-戦闘方法:
--薙刀や槍のような長物を扱う。槍をポールに見立てポールダンスのように華麗に舞いながら戦うと言った芸当も熟せる。
-人物の詳細
--ローダンの第9ネストから追放された追放者の一人。
--過去をあまり語りたがらないが、その卓越した戦闘技術から傭兵や軍役などの戦闘経験があるのは間違いないと言われている。唯一彼女が語った過去の話の中に、「行方不明になった友人を探している」というものがあった。
--追放者の多くが何らかの罪を犯した罪人であるが、アスカが実際に罪人であるかなどは誰にも分からない。が子供たちに優しく、芯のある性格などからアストロの人々に好かれ信頼されている。
--アスカを本当の子供のように愛し育ててくれた親代わりの老夫婦を殺した男を探している。男はローダン・ハイヴ9で最恐最悪の殺人鬼として知られる大罪人でアスカが追放されるより5年前に既にローダン・ハイヴから追放されており、行方を掴めずにいた。復讐のためクウナの捜索していたがそれを親友の男に邪魔され怒り心頭だったアスカは勢い余って親友に大きな怪我を与えてしまった。親友の男は意識不明の重体となり現在もまだ目覚めていない。殺人未遂としてローダン・ハイヴから追放されたアスカだったが、アストロというネストで似た風貌の男を見たという情報を手に入れ、難民としてアストロに紛れ込みノマドとして活動しながら、男を探すためにあちこちのネストを旅している。
-関連の強い人物:ナキ / アスカ(同名の親友)
**コルト・アッシュバーン
-名前:コルト・アッシュバーン
-性別:男性
-年齢:不明
-出身:不明
-イメージCV:竹内良太
-人物の詳細
--特注品と思われる鬼のような2本の角を持った、硫黄鉱のような淡い金色のマスクを装着し常に顔を隠している。名前と傭兵をしていたこと以外の情報がほとんどない謎の男として知られている。年齢も判明していないが、周囲の人間の態度やその口振りから50歳近いのはほぼ間違いないだろうと推察されている。
--アストロの片隅でバーを経営している。バーはアストロ中のハンターたちが集まる憩いの場のような場所にもなっており、アストロ政府の役人がそこに集まるハンターたちに向けた依頼書を持ってくることもあったりする。
-関連の強い人物:リク / アスカ / ルティクス
**リク・ランズ
-名前:リク・ランズ
-性別:男性
-年齢:42
-出身:ヘイヴン・ネスト
-イメージCV:平田広明
-人物の詳細
--立派な髭を口周りに携え、身長は2mを優に超え、筋骨隆々な体格と相まってその存在感はまさに巨人。
--神殺しの異名を持ち、「弔いの穴」にてかつてワームをたった一人で葬った伝説の人物。ワーム討伐後、忽然と姿を消し行方不明となっていたが、弔いの穴から数十キロ離れた地底湖で十年振りにその姿が確認された。
--かつてヘイヴン・ネストに所属していた頃は、旧文明の遺物に関しての記録を残している考古学者だったが、旧文明の遺物に触れていく内にそれらをネストの技術と融合させることで新たな物に作り変える改造手段を身に付け、コレクターに転身した。ワームを斬り伏せた大剣も旧文明で「オートバイ」と呼ばれていた機械を改造して作り上げたもの。現在では、かつての仲間達である考古学者やコレクターには異端者として腫れ物扱いされているが、当の本人は全く気にしておらず寧ろ地底湖で一人優雅に暮らしている。
-関連の強い人物:コルト・アッシュバーン
**ナキ
-名前:ナキ
-性別:男性
-年齢:不明
-出身:ローダン第9ネスト
-イメージCV:津田健次郎
-人物の詳細
--金髪のドレッドヘアで、普段からハーフタイプのガスマスクで口元を覆っている。覆われた口元は骨格丸出しになっている、なんて噂がまことしやかに囁かれている。ラヴェジャーの骨格から加工した刀を背中に帯刀している。その他様々な格闘術に精通しており第9ネストでは賭け格闘大会にも出場していた経験があるらしい。
--最恐最悪の殺人鬼としてローダンの第9ネストで恐れられている追放者。凄腕のハンターだったが、ロストでラヴェジャーになってしまった仲間たちの始末している内に人間もラヴェジャーになるという真実を隠したかった政府の役人によって嵌められ殺人鬼として見られるようになってしまった。群れることを嫌うナキは周りが殺人鬼として恐れ離れていく状況を受け入れており、むしろ自ら殺人鬼のように恐れられる人間として立振舞うようになった。
-アスカの親を殺したのも正確には別の人物であり、ナキを大罪人に仕立て上げたかった政府の人間によって犯してもいない罪を被せられていたに過ぎなかった。当然ナキはそれまでアスカとも彼女の親たちとも一切面識のないただの他人だった。
-関連の強い人物:アスカ・ウォルシンガム
**レント・ラヴーゲン
-名前:レント・ラヴーゲン
-性別:男性
-年齢:18
-出身:ローダン・ハイヴ4
-イメージCV:花江夏樹
-外見・服装
--ウルフカットの青髪。前髪で片目が隠れている。
--猫のような吊り上がった丸い瞳で、色は浅葱色のような明るい青。
--音もなくしなやかな身のこなしが猫のようで、体格も細く、一切の無駄のない華奢な身体をしている。
-戦闘方法:
--刀にような細身の剣を扱う。他にも静かに敵を仕留める為の小刀なども持ち歩いており、真っ向勝負を挑むようなタイプではなく、音もなく背後から近付き一撃で仕留める暗殺者的な奇襲戦法を使って戦うことが多い。
-人物の詳細
--罪人ではないが追放者という奇妙な境遇の少年。ローダン・ハイヴの非人道的実験をを行っていた研究機関によって生み出されたロストの高濃度の放射線環境でも生きていけるように調整された人間。他の人間たちのように防護服や防護マスクを装着せずにロストを歩くことが出来る。その後、奴隷として物好きな貴族に買われるが、実験の影響で人間的に欠如した部分が多かったレントは所有者に気味悪がられ、ハイヴを追放された。実験生物は役割を終えると廃棄処分にされるのが普通だが、廃棄処分ではなく追放処分となったのは偏に貴族の優しさだった。
--追放処分を食らい、ロストを徘徊していたところをアストロ・ネストの調査員に保護され、現在はアストロ・ネストの調査隊で専門家たちの護衛役として働いている。
-関連の強い人物:ラヴーゲン博士
2021-11-13T18:00:27+09:00
1636794027
-
地下鉄・東京メトロ参丁目
https://w.atwiki.jp/4lternative/pages/49.html
*地下鉄・東京メトロ参丁目
----
<警視庁より駿河1>
「駿河1、どうぞ」
<110番受理番号6282、参丁目近くの路上より入電、同駅構内に害獣の目撃通報あり。害獣近くに人影らしきものが見られるため堕体の可能性あり。現場に向かい事態を把握せよ>
「駿河1了解、現場に向かいます」
&bold(){立ち入り禁止を通告する黄色と黒のビニールテープが張り巡らされ、出入りが制限された東京メトロ参丁目駅行きの階段前に集結する藍色の制服の集団。辺りには救急車が多数出動し、赤いサイレンの光が周辺のビルの外壁を赤く彩っていた。}
&bold(){そこに到着する一台のパトカー。フロントグリルに小さな注連縄をくっつけた車輛は救急車の近くに停車する。}
&bold(){騒ぎを聞きつけ集まった野次馬と事件の報道をするメディアを掻き分け、ビニールテープの前で集結する集団に送れて合流する仮面の男。その腰には一本の日本刀が提げられていた。}
「あぁ、カラスさん。お疲れ様です」
「状況は?」
「現在車両は御苑との中間で停止してます。まあ問題は線路上に出た奴さんの方ですが」
「依り代の行方は?」
&bold(){隣で腕を組んでいた大柄な警官が写真を差し出す。そこには地下鉄の線路上に繭のようなものを作って吊り下がる八本腕の怪物の姿が写されている。身体の前で交差して組まれた腕の中には涙の様に黒い液体を流す男性が口をあんぐりと開いたまま、宝物の様に大事そうに抱きかかえられていた。}
「見ての通り、奴さんが抱えてやがるんだ。状況から見るに自然発生ってよりは……」
「降ろしたか」
「おそらくな」
&bold(){カラスは黒い制服の袖を捲って携えていた刀を左手に握る。}
「指定種別は、通報時点では乙種だったが」
「受肉してからもう三十分は経過してる上、このパニックだ。悲鳴やらから力を蓄えてるだろうから丙種に変異していてもおかしくないと踏んでいる」
「なるほど、それでウチにね」
「かたじけない」
&bold(){カラスの到着で集結していた警察官がパラパラと散っていき、報道規制に動いたり周辺に集まる野次馬の避難誘導を開始する。}
「先生方は呼んだのか」
「いえ、容疑者の持ち物がまだ確認出来ていないのでどこを信仰しているかが分からず」
「なるほどな、これで米産だったらどうしようか、ボク簡単な単語しか話せんのやけど」
「またまた御冗談を」
&bold(){カラスはポケットから小瓶を取り出し 腰に携えていた刀を鞘から抜き刀身に小瓶の液体を流す。}
「あとでウチからもう一人来ることになってるから、そいつが来たら楊枝をしこたま用意しとくように伝えてくれるか」
「了解いたしました」
&bold(){立ち入り禁止テープを越えて地下鉄のホームに向かってカラスの姿が見えなくなった頃、息を切らしながら警察の輪の中に割り込むようにして女性が現れた。}
&bold(){綺麗に切り揃えられた前髪、大和撫子を思わせる光沢ある黒髪を一本に纏めた明るい雰囲気の女性は肩で息を切らしながらも胸ポケットから警察証を取り出す。}
「はぁ…はぁ…到着遅れまして、申し訳ありません。臣宿署の辻垣内です。状況の共有をお願いしても宜しいでしょうか」
「あぁ、あなたがカラスさんの言ってた方かな?」
「は、はい恐らく」
「あなた宛にカラスさんから伝言を預かっています。『ようじ』ってのをいっぱい用意してくれとのことです」
「楊枝、『聳孤の蹄』か……何に使うんだろう。あの、先輩は何処に」
「先に修祓に向かわれました」
「まったくあの人は一人で勝手に……楊枝ですね、分かりました」
&bold(){辻垣内は署の先輩であるカラスの伝言の通りに、楊枝を用意するためカラスが乗ってきたパトカーに走る。トランクに転がるシガレットケースを取り出す。ケースを開けると中から何の変哲もなさそうな楊枝がじゃらじゃらと溢れ転がる。}
「もう、なんでこんな……罰当たりにも程があるわ」
&bold(){楊枝、別名「聳孤の蹄」は木を司る霊の加護を受けた柳の枝で作られた小さな棒材で、修祓器の素材などにも使われる微弱だが浄化作用を持った材木だ。使用用途は主に不法投棄されたごみなどの汚穢から生まれた妖怪や怪異などの害獣相手に使うことが多いが、汚いものを多少綺麗にする程度の微弱な浄化能力しかなく甲種指定の呪霊に辛うじて効き目がある程度。そんなものを大量に用意して何をするつもりなのか新人の辻垣内には見当が付かない。}
&bold(){落ちた楊枝もケースに戻して駅のホームに向かって階段を下りていく。暗闇の中に一歩一歩と足を踏み込んでいく。}
「うっ……」
&bold(){鼻がひん曲がりそうになる程の異臭が鼻腔を劈いた。長い間掃除されてない公衆便所でさえもマシに思えそうなほどの臭気。手で鼻を覆っても隙間から漂う臭気に吐き気を催す。}
&bold(){暗闇に目が慣れて暗黒の中に蠢くソレの輪郭がハッキリとしてくる。百を優に超えるであろう黒く艶めいた体躯の蟲の大群。それらはホームの更に先、線路上に無造作に置かれた黒い泥の山の中から聞き心地の悪い音と共に這い出てきていた。}
「んぐっ……酷い匂い……」
「鶴ちゃんよく耐えられるな」
&bold(){酷い悪臭の中に立たされた辻垣内より先に現場に居たカラスの顔にはガスマスクが装着されており、けろっとした表情で立っていた。}
「なっ! なんで、そんなに用意がいいんですか!」
「上でも酷い匂いがしてたんだよ、誰も気付いちゃいなかったけどな。安心しなって鶴ちゃんの分も用意してある」
「この臭気に曝されたマスクを今から付けるんですか……」
「なにもしないよりは圧倒的にマシだ」
&bold(){辻垣内はカラスから渋々ガスマスクを受け取って装着する。予想通りガスマスク自体が既に悪臭に侵されてはいたがカラスの言う通り、何もしていない状態よりはマシになった。}
「先輩は上に居た時から不浄から出た呪霊だって分かってたんですね」
「駅に着いた時には酷い臭いが充満してた。修祓後も相応の後始末をしないと第二第三の害獣が生まれかねないからね」
「その為の楊枝だったんですね……勉強になります」
「して、問題の堕体は何処に」
「そこだよ」
&bold(){唐須の指差した二人の頭上には、一対の脚に対して八本の腕、人間の顔面を潰して横に伸ばした様に変形した異形の頭を持つ不気味な呪霊が、自身を現世に降ろした宿主を抱きながら天井にぶら下がっていた。}
「う、うわぁぁぁ!」
「まだ呪力が堕体に馴染んでいないんだろうな、こんな近くに近付いてもピクリともしないんだからな」
「な、なら今が絶好の修祓チャンスなのでは?」
「そうなんだけど、そう簡単に行かないのが世の常ってもんなんだよね」
&bold(){カラスが地面に刺した刀を引き抜くと足元を這っていた黒い蟲たちが羽搏き襲い掛かる。刀を振り払うと、予め神酒を浸透させていた刀に触れた蟲共は灰のように散っていくが、また新たに堕体の真下の泥山から次の蟲が生み出され唐須たちに向かってくる。再び泥山の前に刀を突き刺すと羽搏いていた蟲はその羽を畳んで薄汚い線路を這っていく。}
「まあ、そういうわけなんだ。ところが試しにこの泥山に楊枝をくっつけてみよう、すると」
ポケットから取り出した楊枝を泥山に飛ばすと触れた部分の泥が透明な水となって消えていく。
「この泥山を直接浄化する分には蟲は襲ってこないんだ」
「まさか、ここまで織り込み済みで大量の楊枝を!?」
「いや、それは偶然なんだけどさ。とにかく鶴ちゃんに持ってきてもらった楊枝で陣を作って浄化の詠唱をしてしてほしい」
「察するにこの泥山がこのゴキ……蟲共の卵ってことですか?」
「害獣が人々の陰の気から自らの眷属を生み出してる、眷属なんて大層なものでもないが動くものに無差別に攻撃する以上、甲種害獣指定に値する」
「聳孤の蹄で水気を抑え込むんですね」
「流石にこの数の羽虫の相手をしながら堕体の処理は難しすぎるからね」
&bold(){カラスの指示通り聳孤の蹄を泥山にくっつけて陣を形成していく。黒い羽虫たちは聳孤の蹄を嫌がるように避けたが、次々に降り注ぐ聳孤の蹄から逃れられず浄化作用で煙に消えていく。}
&bold(){辻垣内が詠唱を始めると周囲の呪力の変化に気が付いたのか吊り下がっていた怪物が目を醒ます。暗闇の中爛々と輝く赤い眼が詠唱中で無防備となった辻垣内に向けられる。}
&bold(){天井から線路に降りるや否や真っ先に辻垣内の方に走り出した怪物の前に立ちはだかるカラス。}
「連れないなあ、待機列に先に並んでたのは僕なんだぜ、僕と遊んでくれよ」
&bold(){浄化の神酒が浴びせられた刀が怪物の腕と交わる。熱した鉄板に水を差したような音と共に交わった部分から黒煙が上がる。}
「痛いだろ、深山霊峰で作られた三百年物のお神酒だ。丙種の修祓にはぴったりの効き目だ」
&bold(){直接的な攻撃をやめ、口から糸を吐き出す攻撃に転じるも吐き出された糸と浄化作用を持ったカラスの刀は相性が悪く、巻き取るよりも早く糸はちりちりと塵となっていく。}
「へへっ相手が悪かったな害獣、先生方が来たら悔い改めて潔く成仏するといい」
&bold(){強い踏み込みから駆け出し、両手で強く握りしめた刀を下から上へと振り上げる。悲鳴とも聞こえる咆哮を上げながら朽ちていく怪物の身体を貫通した斬撃は、地下鉄のトンネルの壁に大きな傷跡を残した。}
2021-05-09T16:11:36+09:00
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