体論

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&tags() &topicpath() ---- #contents() *体の定義 可換環であって、$$1 \neq 0$$であり、0以外の元に乗法に関して逆元が存在するものを''体''と呼ぶ。 *代数的 $$K \subset L$$を体の拡大とする。Lの元aがK上代数的であるとは0でない多項式$$f(x) \in K[x]$$が存在して$$f(a)=0$$が成立することをいう。 *最小多項式 元aがK上代数的であれば、aを根とするモニック多項式の中で次数が最小のものがただ1つ存在する。この多項式をaのK上の''最小多項式''とよぶ。 **例 $$\sqrt{2}+\sqrt{3}$$のQ上の最小多項式は$$x^4-10x^2+1$$である。 *代数拡大 $$K \subset L$$を体の拡大とする。Lの全ての元がK上代数的であるとき、''代数拡大''という。 *代数的閉体 K上の定数でない任意の多項式$$f(x) \in K[x]$$がK内に少なくとも1つの根をもつとき、Kは''代数的閉体''という。 **例 複素数体Cは代数的閉体である。 *代数的閉包 Kを体とする。Kの拡大体Lであって、 + Lは代数的閉体 + $$K \subset L$$は代数拡大 を満たすとき、LをKの''代数的閉包''という。 *諸定理 任意の体Kには代数的閉包が存在し、K-同型を除いて一意である。 ---- #comment()
&tags() &topicpath() ---- #contents() *体の定義 可換環であって、$$1 \neq 0$$であり、0以外の元に乗法に関して逆元が存在するものを''体''と呼ぶ。 *代数的 $$K \subset L$$を体の拡大とする。Lの元aがK上代数的であるとは0でない多項式$$f(x) \in K[x]$$が存在して$$f(a)=0$$が成立することをいう。 *最小多項式 元aがK上代数的であれば、aを根とするモニック多項式の中で次数が最小のものがただ1つ存在する。この多項式をaのK上の''最小多項式''とよぶ。 **例 $$\sqrt{2}+\sqrt{3}$$のQ上の最小多項式は$$x^4-10x^2+1$$である。 *代数拡大 $$K \subset L$$を体の拡大とする。Lの全ての元がK上代数的であるとき、''代数拡大''という。 *代数的閉体 K上の定数でない任意の多項式$$f(x) \in K[x]$$がK内に少なくとも1つの根をもつとき、Kは''代数的閉体''という。 **例 複素数体Cは代数的閉体である。 *代数的閉包 Kを体とする。Kの拡大体Lであって、 + Lは代数的閉体 + $$K \subset L$$は代数拡大 を満たすとき、LをKの''代数的閉包''という。 *諸定理 任意の体Kには代数的閉包が存在し、K-同型を除いて一意である。 *分離拡大 体の代数拡大$$K \subset L$$において、元$$\alpha \in L$$のK上最小多項式がK上分離的であるとき、$$\alpha$$はK上分離的であるという。Lのすべての元がK上分離的であるとき、$$K \subset L$$は''分離拡大''という。 *超越拡大 体の拡大$$K \subset L$$において、K上代数的でない元$$\alpha \in L$$が存在するとき、この拡大を''超越拡大''という。また、次の性質を満たす$$S \subset L$$をLのK上の''超越基底''という。 + SはK上代数的に独立(K-多項式環の任意の多項式がSの各要素を根にもたない) + K(S)は代数拡大 *正規拡大 体の拡大$$K \subset L$$が、任意の既約多項式がLに根を持てばL[x]上1次式に分解するという条件を満たすとき、これを正規拡大であるという。 *ガロア拡大 有限次分離正規拡大を''ガロア拡大''という。 *ガロア群 体の代数拡大$$K \subset L$$において、Lの自己同型写像がK-同型写像になるとき、これをKの自己同型写像とよぶ。LのK-自己同型写像全体のなす群をガロア群といい、Gal(L/K)で表す。 体Lを体Kの有限次ガロア拡大とする。LとKの中間体MとGal(L/K)の部分群Hについて、$$M = L^{\mathrm{Gal}(L/M)}, H = Gal(L/LH)$$ ---- #comment()

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