ショタとお兄さんでエロパロ 保管庫@ ウィキ

:無題 159-166

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55syota

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だれでも歓迎! 編集
159 :1/8:2009/02/14(土) 21:57:25 ID:CFASy4jp


「いいか、ロイド、アーサー。ここから出るな。」
そう言ってハーマンは俺とアーサーをクローゼットに閉じ込める。ハーマンは兄ちゃんだから、俺は逆らうことが出来ない。
俺はガタガタ震えるアーサーを抱き締めてクローゼットの中で息を潜める。こうしていれば、酒で馬鹿になった“アレ”は
大抵俺達を見つけられない。扉の向こうから聞こえるのは反吐が出るようなものばかりだ。

何かが壊れる音。
アイツの怒鳴り声。
何かを殴る音。
マーの悲鳴。
何かが倒れる音。
ハーマンの叫び声。

俺はただアーサーの頭を撫でながら大丈夫、大丈夫って繰り返し呟きながら、クローゼットの中で嵐が過ぎるのを待ってる
ことしかできなかった。
クローゼットの扉が開く。そこにはいつも傷だらけのマーかハーマンがいた。
マーの時は俺とアーサーをぎゅっと抱き締めて怪我がなくてよかった、愛してるわってキスしてくれた。それからとびっきり
素敵な笑顔で俺達を包んでくれた。
ただハーマンの場合、俺達を見てほっと息を吐いてすぐ何処かに行ってしまう。
そんなハーマンを見ると、俺はハーマンに嫌われたんじゃないかっていつも思う。いつも“アレ”が暴れてる時、クローゼットで
ずっと隠れてるだけの役立たずだって思われてるのかもしれない。
そんな風に考えると悲しくなった。ハーマンに嫌われたくない。でも俺はあの家ではずっと、“クローゼットの中の役立たず”だった。

アーサーが俺と同じジュニアスクールに通うようになっても、“アレ”は相変わらず酒浸りで暴れまくっている。マーは泣いてる日が
多くなったし、ハーマンは凄く冷たい目をするようになった。アーサーもあまり笑わなくなった。それどころか泣こうとしても涙が出ず、
その代わり息が出来なくなる発作を起こすようになった。
俺はこのまま家族はゆっくり死んでしまうんじゃないか。そう思った。その恐怖はどんなことをしてても消えなかった。どこにいても、
どんなことをしててもずっとずっと俺にまとわりついてくる。
マーも、ハーマンも、アーサーも、みんな失いたくない。そう怯えて毎日を生きていた。

マーが“アレ”と離婚したのはフレッドが生まれてすぐだった。俺達は小さなアパートに引っ越して、新しい生活を始めたんだ。
部屋は狭いし、ボロだったけど、マーは前みたいに泣いたり、ブツブツ何かを言わなくなってた。薬も飲まなくなって、いつもニコニコ
笑っていてくれるようになった。だからそこは俺たちにとってとても幸せな場所だった。
とはいえマー一人の稼ぎじゃ男四人を食わせるのはとてもじゃないが無理な話だ。だから俺達もマーのために金を稼ぎ始めた。


160 :2/8:2009/02/14(土) 21:59:22 ID:CFASy4jp
「――おいアーサー。見ろよあそこのオッサン。」
「金だけはありそうだね。」
中年の品の良さそうな男。几帳面にシングルの三ボタンをきっちり着こなしている。経験から言って、こういう身なりで“ココ”に来る
人間は大体目的が決まってる。俺はアーサーの手を引いてオッサンの前に行く。
「ねえ、おじさん。」
「うん?」
オッサンは怪訝そうな顔をした。
「僕は“レナード”。こっちは弟の“アラン”。」
偽名を名乗ってにっこり笑う。俺達兄弟はマーに似たから皆顔はいい。だからこの笑顔は武器になる。これまでもそうやっていろんな
場面を切り抜けていった。アーサーはいつものように俺の後ろに隠れる振りをする。オッサンは面倒くさそうに頭を掻いた。
「あー、そうだね。ええと…私も急いでいてね…これをあげるからあの店でパンでも買うといい。」
“イギリス鈍り”のオッサンは俺達を物乞いだと思ったらしく、一枚の札を渡そうとした。生憎、俺達はそんなんじゃない。
「違うよ、おじさん。僕達ね、おじさんと遊びたいの。」
その一言でオッサンの顔はピクッと固まった。
「……どういうことかな?」
「うん。僕とアラン、おじさんと気持ちいいコトしたいんだ。」
みるみる内に面白い程オッサンの顔つきが変わる。間違いない。“ビンゴ”だ。
「……詳しく聞かせてくれないかな。」
「あのね、僕達おじさんのこといっぱい気持ちよくしてあげられるよ。」
俺はオッサンの側に寄り、いつも通り話をする。
「あっちにモーテルがあるんだ。そこでえっちなことしようよ。玩具もいくつかあるし、僕達二人一緒がいいならそれでもいいよ。」
オッサンの目は少し血走っていた。食い付きは抜群だ。
「なるほど…じゃあいつも君たちはどんな“遊び”をしてるんだい…?」
「うんとね、キスやフェラしたりした後、いつもはお尻にナマで入れて貰うの。みんないっぱいいっぱい僕達の中で
イッてくれるんだよ。一昨日もね、お兄さんが僕のこと後ろからガンガン犯してくれたんだけど、そのお兄さん、気持ち良すぎて
朝までずっと僕の中に射精しっぱなしだったんだって。僕は途中からイキまくっちゃって覚えてないけど。でも起きたらお腹お兄さんの
精液でいっぱいで、びっくりしちゃった。ちょっと動いだけでごぽって零れちゃうくらいだったんだから。」
後ろでアーサーが俺の肩に顔を埋めながら震えてる。俺はわからないように肘でつついてそれを注意する。
「それにね、アランも凄いんだよ。アランはまだ小さいから大人の男の人のモノは全部お尻に入らないけど、その代わりお口で
おしゃぶりするのが上手なんだ。だから二人一緒の時はアランがいっぱい舐めて勃たせてから、僕のお尻に入れてもらったりするんだよ。」
何度も繰り返してきた台詞を言い終えると俺は自分の腹をオッサンの股関に押し付けるように体を寄せた。案の定、そこはギンギンに
勃起している。
「ね…おじさん僕達におじさんの太くて硬いのちょうだい…?いっぱい中に出して、ぐちゃぐちゃにして、イキ狂わせてよ……」
その瞬間、アーサーがくくくっとむせた。軽く足を踏んで制す。オッサンにバレたら元もこもない。そっとオッサンの顔を覗いてみるが、
ニタニタ笑っている辺りバレてはいないようだ。一安心して俺はオッサンの背広の裾を引いた。
「どうする?おじさん。アランも我慢できないって。」
もう一度にっこり笑うとオッサンはそわそわしながら俺達の値段を聞いてきた。適当に答え、モーテルの場所を教えると、オッサンは
俺達にすぐ連れて行くように言った。
「ほら、ビンゴだったろ?」
「…うん。それどころか、ジャックポット(大当たり)だ。」
俺の問いかけに、アーサーはそう答えた。


161 :3/8:2009/02/14(土) 22:01:57 ID:CFASy4jp
床ではオッサンが芋虫みたいにぐるぐる巻きにされて、ぐっすり眠っている。マーが昔飲んでいたバルビタールをコーヒーにいれたからだ。
「アーサー、財布あったか?」
オッサンの口に猿轡を噛ませると、鞄を漁るアーサーの方へ歩いて行った。
「うん。ドルと…ポンドが何枚か。結構あるよ。」
「ポンド?やっぱりな。わざわざ新大陸まで来てガキのケツ買うなんてご苦労なこった。」
「ふふっ、何でも向こうじゃ売春すると“切り裂かれる”らしいよ。」
「それ何年も前の話だろ?下らないこと言ってないですぐ出るぞ。」
めぼしい物を袋に詰めると、俺達はさっさとモーテルを出た。早くしないと、色々ややこしくなる。薄汚い路地を通り抜けて表通りに向かう。
「それにしてもロイド、いつ聞いてもアホみたいだよな。お前の誘い方。イエローペーパーのエロ記事読んでるみたいだ。」
「うるさい。お前があんまり笑うからバレないかヒヤヒヤしたぞ。もう少し大人しくしてろよ。アーサー。」
俺の言うことなんか全然聞かず、アーサーは財布を覗き込みながら、俺の腕に引っ付いてきた。
「なあなあ、それよりロイド。マーに口紅買ってこうよ。マーもっともっときれいになるよ。」
アーサーが話を聞かないのは気に食わなかったけど、気を取り直してアーサーの提案について少し考えた。
マーは化粧より俺達の食い物や服に金を使う方がいいって言う。もちろんそのままでもマーは美人だけど、化粧をしたらハリウッド女優
顔負けの美人になるだろう。もっと美人になったら、マーも嬉しいに違いない。
「そうだな。マーきっと喜んでくれるよな。じゃあ途中で店に寄ろっか。後、フレッドにハーシーズのチョコバー買ってってやろう。
ハーマンは何がいいと思う?」
「スコッチがいいよ。この前ケンカで“使っちまった”って残念そうだったから。」
「じゃあそれで決まりな。残った金は全部マーに渡そう。…っと、そうだ。お前は何欲しい?アーサー。」
アーサーはぴたりと止まって少し考えるように首をかしげる。それからにんまり笑ってこう答えた。
「んー…マーのマフィンかな。」
アーサーは少し背伸びをしたがるし、実際大人っぽいとこもあるけど、こういう所はまだまだガキだ。俺はアーサーのこういう所を見ると、
何故かとても安心した。
「わかった。じゃあマフィンに入れるナッツとベリー買おうぜ。」
「うん。」
俺はアーサーの手をとって、駆け出した。


162 :4/8:2009/02/14(土) 22:05:23 ID:CFASy4jp
捕まっちまったのは偶然だった。モーテルからアーサーと出てくるところを運悪く警官に見つかって、部屋に転がしておいたカモがバレた。
簡単な裁判の後、ガキ用のブタ箱に入れられることになった。そんなに期間は長くなかったし、アーサーと同じ場所に入れられるのなら
大丈夫だと思ったんだ。
入ってすぐに、看守の耳の件が起きる。
アレックス達はブタ箱の“タイラント”になった。誰もがとにかく刑期が終わるまで、アイツラに目をつけられないよう、神経を尖らせていた。
誰だって下らない揉め事に巻き込まれるなんざごめんだ。
逆らわず、かと言って積極的にへりくだることもなく。
だけど運悪く、俺達は目をつけられた。
恋人どころか買える女も、レイプ出来る女もいないブタ箱は男には辛いところだ。実際、夜になれば誰だってオナニーしなきゃやって
られない。だけど中には当然、ブチ込めるなら男でも構わない奴もいる。それがアイツラだった。
俺達兄弟はマーに似ていた。特にアーサーはまだ小さいから、女に間違われることもあったくらいだ。それがいけなかった。

レクリエーションの時間。いつもの様にアーサーと合流しようとした。だけどいつもの場所にアーサーは来なくて、心配になった俺は
アーサーを探しに行った。グラウンド、図書室、ベンチ。どこにもいない。こんなのはおかしい。俺は焦った。とにかくいろんな
所を探した。いつもは行かないような場所もくまなく。

「――ろ!やぁ…!どけよ変態っ!触るな!やだっ…!」
いつもは使われてない物置小屋から声がした。それは紛れもないアーサーの声だった。明らかに普通じゃない。
「アーサーッ!!!」
俺は反射的に扉を蹴破り、飛び込んだ。
「…っ…ロイド!!」
そこには案の定アーサーがいた。アレックスに押し倒されて、それでも腕と足を突っ張り、必死に抵抗してる。だけどズボンと下着は
膝まで脱がされてしまっていた。アーサーが俺を見る目は恐怖でいっぱいだった。
「アーサーから離れろ!クソッタレ!!!」
今すぐアーサーを助けないと。気付けば俺は自分より数段ガタイのいいアレックスに殴りかかっていた。
「なっ…!?」
思いきりタックルすると、不意を突かれたアレックスはぶっ飛んだ。俺は起き上がると急いでアーサーの所へ駆け寄る。


163 :5/8:2009/02/14(土) 22:10:04 ID:CFASy4jp
「アーサー、アーサー!大丈夫か!?」
「ロイド…俺っ、いきなり連れ込まれてっ…服、脱がされてっ、俺っ…」
「落ち着け!すぐ出るぞ、畜生!」
アーサーに服を直させながら、走って小屋から出ようとする。するといきなり目の前に大きな影が二つ立ちはだかった。
「待てよクソガキ。ふざけた真似してんじゃねえぞ。」
「折角のお楽しみが台無しじゃねえか。なあ?アーサー?」
コナーとユルギスだった。どうやら悪趣味にも、アレックスがアーサーを襲うところを見ていたらしい。自分の体から血の気がひくのが
分かった。あんまりにも分が悪すぎる。
「…ヘイ、“人参頭”。お前のじいさん達が“アーサー”に手を出して酷ぇ目にあったの忘れたか?そこをどけよ。」
精一杯強がってみるが、状況は好転するはずもなかった。
「黙れよ、ボケ。“キング・アーサー”なんざテメエの女を寝盗られるような腰抜けさ。お前も耳“落とされたい”か?あぁ?」
「さっさと弟寄越せ。」
後ろでアーサーがビクッと体を震わせた。小さな手で、俺の上着をきゅっと掴んで怯えている。
「うるせえ!アーサーに触るな!」
「いい加減にしろよ。マジで殺すぞ。」
「やれるもんならやってみろ!そうしたらお前ら“ブランコ行き”だ!死んだって絶対アーサーには手ェ出させねえからな!」
アーサーを守らないと。クローゼットの中でガタガタ震えてるだけなんていやだ。あんな惨めで情けないまんまの自分はもうごめんだった。
絶対アーサーを守ってやるんだ。すくみそうになる体を奮い立たせて、俺はアーサーを俺と壁で挟むように匿う。コナーとユルギスが
こっちにじり寄ってくる。どうやったら逃げられるか、必死に考えた。だけど、馬鹿な俺の頭じゃどうしても勝機が見つからなかった。
「待て。ユルギス、コナー。」
突破口は意外なところから現れた。吹っ飛ばされたままだったアレックスが二人を呼び止めたんだ。
「ガキ……お前確かそいつの兄貴だよなあ?」
「だったらどうした!」
アレックスは嫌な笑顔を浮かべてこっちを見た。何かを企んでいる、嫌な、嫌な笑顔。一瞬怯んでしまったけれど、背中越しにアーサーが
かちかち歯を鳴らしているのが聞こえて、すぐアレックスを睨み返す。
「おい、選ばせてやるよ。あー……」
「……ロイドだ。」
「ああ、そうか。ロイド。いや、俺達に逆らうなんざ良い根性してると思ってな。気に入ったよ。なあに、悪い話じゃないさ。」
ユルギスとコナーを制して、俺達の側に歩いてくる。殴ったり刺したりしようという雰囲気はない。それでも俺は身構えた。取引に乗るか。
頭をフル回転させて答えを出した。
叫んでも今はレクの時間。外では大勢が騒いでいるから声は届かないだろう。仮に誰かが駆けつけても、三人の顔を見ればそそくさと
帰っちまうのがオチだ。捨て身で殴りかかっても勝負は見えてる。アーサーだけ逃がそうにも相手は三人。捕まる可能性の方がうんと
高かった。
「……どんな話しだ。」
それしか残っていなかった。
アレックスもそれを見越していたんだろう。俺の答えを聞いてくつくつと笑った。
「いい子だ。なに、簡単だ。好きな選択肢を選べば良い。まず一つ目。黙って弟を置いて、あのドアから出ていく。二つ目。俺達三人を
のして、二人無事にここから出ていく。もちろん、逆の場合は弟は好きにさせてもらう。」
「ふざけんな!そんな馬鹿な話っ…!」
理不尽な選択肢に我慢できず怒鳴った。そんな話には乗れない。アーサーを傷つけるようなことは絶対に許さない。
「落ち着けよ。最後で聞けって。三つ目は中々いいはずだぜ?」
アレックスは芝居じみた仕草で両手を広げて俺達を見据える。ごくりと息を飲んだ。
「三つ目。弟の代わりに、お前がファックされる。弟が見てる前で、な。」


164 :6/8:2009/02/14(土) 22:12:45 ID:CFASy4jp
アレックスの言っている意味が分からなかった。俺を代わりにする。理解できた後もしばらくは思考はストップしたまんまだった。
そんなことも知らずに、アレックスは続ける。
「もしお前が大人しく犯られるんなら弟にはお前の姿見せるだけで手を出さないさ。」
「………………約束が守られるって保証は?」
「俺のマンマの名前にかけるよ。少なくともプレジデントが聖書に誓う言葉より誠実さ。それに、その方が“楽しそうだ”。」
俺がヤツラの餌食になりさえすれば、アーサーは助かる。保証は、アレックスの言葉だけ。三人を相手に、ガチンコで勝てる確率は限り
なくゼロに近い。それなら。
「…………わかった。俺が…相手になるから…アーサーには、手を出すな。」
「ロイド!!」
選ぶ余地なんてなかった。それ以外を選ぶことなんてできない。できるはずないんだ。アーサーをこの獣どもから守れるなら、こんな
こと全然苦じゃない。
「OK。もちろん三人全員相手にしろよ。」
「……………わかったよ。」
「ダメだロイド!畜生っ、ロイドにそんなことしてみろ!俺がぶっ殺してやる!!!」
アーサーはさっきまでとさうって変わって、怒鳴りながらアレックス達に飛びかかろうとした。俺はそれを制した。
「やめろアーサー。」
「いやだっ!!ロイド、コイツラの言うことなんか聞いちゃダメだ!!こんなっ……」
「アーサー!!!」
ぱんっ。乾いた、軽い音がした。
「え………」
アーサーは頬を押さえて何が起こったか分からないって顔をしている。
――生まれて初めて、アーサーの顔を殴った。
ケンカの時も殴らなかった顔を、俺は平手で打った。
「お前は黙ってればいいんだ。」
「で、でも……」
「俺はお前の兄ちゃんだ。口答えするな。」
声が震えていたかもしれない。怖くなかったと言えば嘘だ。男に犯されるなんて、知識はあっても自分がされるなんて全然考えられない。
自分がどうなってしまうのか怖かった。
でもアーサーを守れない方がもっと怖かった。
身代わりになることでアーサーが守れるなら、耐えられる。アーサーが笑ってくれる限り、俺は平気なんだ。
「だとさ。アーサー。じゃあさっさと済まそうぜ?ロイド。」
「分かってるよ。」
促されるまま、ヤツラの方に歩み寄る。
「ロ…ロイド…」
「お前はこっちだぜ、チビ。」
アーサーはユルギスに押さえられて、隅の木箱に座らされた。
「さて。弟にはあそこで見てて貰うとして。まずは俺からヤる。」
そう言うとアレックスはさっきまでアーサーを押し倒していたずだ袋の山に俺を放り投げた。四つん這いにされて、それからあっという間に
ズボンと下着を剥ぎ取られ、上着を破れる。
「……ひゃっ?!」
いきなり胸――乳首をねっとりと舐められた。電気が走ったような、奇妙な感覚に上擦った声が上げてしまう。そして油断した隙に指を穴に
無理矢理捩じ込まれた。
「あがあああぁぁぁっ!!」
少し何かで濡らされていたけど、アレックスの指は爪が長く、思い切り壁を引っ掻き回される。痛みと異物感で泣きそうになった。それでも
アレックスは指を出し入れさせる。段々にちゃっ、にちゃという気色悪い音がしはじめて滑りがよくなってきた。
「がっ…あ、あ、ぐぁっ…!痛っ……!」
「何だ、アナル処女なのか?めちゃくちゃキツイじゃねぇか。突っ込み甲斐ありそうだな。はははっ、嬉しいだろ。俺のチンコで処女喪失
出来るんだ。立派な“雌豚”になれるぜ?」


165 :7/8:2009/02/14(土) 22:14:57 ID:CFASy4jp
アレックスは俺を罵りながら二本、三本と指を増やしていく。ぬぽっぬぽっと指が立てる音が大きくなって部屋に響いた。痛みと吐き気と
共に狭い孔が強制的にどんどん拡張される。嫌悪感しか湧かない行為に歯を喰いしばって耐えた。
「ぎっ…クソッ、あ゛っ……指、掻き回すなっ……ぐぅっ…拡げ過ぎっ、中でっ…ぉあっ…!」
「けけけっ、ロストヴァージンするんだぜ?“準備”しねーと大変なことになるだろーが。裂けちまうとファック出来なくなっちまう。」
コナーの声がした。何処までもイラつく笑い声だ。何か言い返そうとして顔を上げた。だけどそれはできなかった。
「おらっ!!!!」
「ひぃっ?!きひああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!」
口の辺りまで身体を貫いたと思った。太くて熱い、大きな塊がアナルに突き立てられる。俺のペニスの何倍もありそうなサイズは
キツすぎて力ずくで押し込まないと入りきらなかった。
「あ、がぁっ、ひぐっ…うぅっ…んひっ…」
マトモに息ができず、口は開けっ放しになる。だらだらと涎が流れて顎を濡らした。後ろから犬のように犯されて、頭がガクガク
揺さぶられる。きっともう脳ミソはディップみたいにぐずぐずに崩れてるんだろう。分かるのはぬちゃぬちゃという粘膜をかき混ぜる音と
内蔵を抉られる痛みだけだ。
「思ったより締め付けはいいなあ!チンコ喰い千切られそうだ!さすが処女だけあるな。嫌、処女だった、か。これからはテメエのケツ
穴使い込んで、いつでもすぐハメれるくらいガバガバにしてやるよ!」
使い込む?こんなに辛くて反吐がでるような強姦を何度もやる?そんなことしたら死んじまう。マトモな身体じゃいられなくなる。
そんなのやだ。
怖い。
そんなことしたくない。
「ハー…マン…助け……」
誰にも聞こえないような小さな声で名前を呼んだ。それは殆んど無意識の内だった。
いつの間にか目の前にコナーがいた。コナーはしゃがみこんで、俺の耳元にそっと囁く。
「どうだ?弟に見られながら“純潔を捧げた”気持ちは?ひひひひひ?」
冷や水を浴びせられた様に、一気に血の気がひき、頭の靄が晴れた。アーサーが見てる。後ろを蹂躙されながら、無理に体を捻った。
恐る恐る、視線を移動させる。
木箱の上に、アーサーがいた。
ユルギスに押さえられて、こっちを呆然と見つめるアーサーがいた。
「あぁぁ…アー…サー…いぅっ…やあぁぁ……」
今更だけど、アーサーに見られたことをはっきりと知って俺は泣いた。覚悟はしてたし、ファックなんて珍しいもんじゃない。
仕方無いことだし、ちゃんと割り切ってたつもりだ。
でも大切な弟に、女みたいに犯されて、惨めな泣き叫ぶ姿を見られるのは心臓を何本ものナイフで串刺しにされるようか気がした。
それ以上に一瞬でもまた“クローゼットの中の役立たず”に戻っていた自分が許せなかった。
こんな頼りない兄貴の姿を見てアーサーはどう思ってるだろう。
こんな惨めで無様な、格好悪い兄貴をどう思ってるだろう。
「…ソッ!クソッ、クソッ、あぅっ…クソッ…ふっ…畜生っ、畜生っ、畜生っ!!…!このペドホモ野郎っ……!」
それが今の俺にできる精一杯の抵抗だった。アーサーを守らなきゃいけない。でも今の俺には、みっともなく犯される
ことしかできない。
ならせめて心だけは絶対に屈したりするもんか。


166 :8/8:2009/02/14(土) 22:15:49 ID:CFASy4jp
「まだそんな口ききやがるのか。中々骨あるな。これからも楽しませて貰えそうだぜっ…!」
「やっ…!離せっ…!くふぅっ!」
アレックスがいきなり俺のペニスをつかんだ。その手から逃げることもできずペニスをしごかれ、俺は孔をなぶられた。段々腰を
振る速度が速くなる。パンパンと肉がぶつかる間隔が短くなって、息づかいが荒くなっていく。感覚がめちゃくちゃになる。
「くっ…!中にザーメンぶちまけてやる!溢すんじゃねえぞ!!」
叫ぶのと同時にペニスが一番奥までぶち込まれた。それと同時に中のペニスが大きく痙攣するのがわかった。そして一気に熱が腹を焼いた。
「え?!あっ?!あぅ!?あっ!あ!ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
頭が真っ白になった。痛みと吐き気、それから――
「おいコナー!ユルギス!コイツ尻に突っ込まれて射精しやがった!」
信じられなかった。自分に裏切られた気がした。あんなおぞましい、変態じみたセックスでイカされるなんて。
「ぎゃははは!すげー淫乱じゃん!男にヤられて感じるなんてよ!本物の変態野郎だな!」
下品な罵倒に何も返せなかった。自分の体がこんな反応をするだなんて。頭と頭ががフリーズした。その間に身体をひっくり返され、
今度はコナーにのしかかられた。
肩越しに、アーサーとユルギスが見える。アーサーに、ユルギスが何かを囁いている。
「お前の兄ちゃん、アナルヴァージンだったんだろ?それでイクなんてとんだカマ野郎だな。それとも一人寂しく毎晩アナル
オナニーでもしてたのか?」
「ち…違、う……ロイド、は、そんな、んじゃない……ロ、ロイド馬鹿にす…なっ、絶対…」
アーサーの様子がおかしい。あの発作だ。身体を硬直させて、必死に耐えている。
「アーサー…」
「…!あ、あ…ロ…ロイ、ロイ、ド…!」
アーサーは身を乗り出して、こっちに来ようとしてくれた。ユルギスに押さえられて、結局ダメだったけど、身を捩ってこっちに
身を乗り出している。自分が苦しいはずなのに、優しいアーサーは俺のことを心配してくれてるんだ。
「アーサー、全然…平気だから…大、丈夫だから…心配すんな…」
俺はそう言ってアーサー微笑みかけた。クローゼットを開けた時、マーが見せてくれる優しい笑顔を真似て、一生懸命笑った。
「ロイドっ……」
アーサーは唇を噛み、目を瞑り、わなわなと震えていた。そんなやり取りに痺れを切らしたのか、コナーが俺の顎を掴んで
乱暴に揺すった。
「ヴォードヴィル・ショーはそこまでだ。テメエみたいなエロガキのケツ穴凌辱してやんだ。売女みたいに誘えよ。『ドロドロの
濃い精子飲ませて下さい、汚い尻穴にハメて、中に種付けして下さい』ってな。」
脂臭いニキビ面を近づけて、コナーは言った。
「っ…フェラ、だろうが…種付け、だろうがっ……好きにしろよっ…!その代わり、絶対、アーサーに手ぇ出すな!」
「わーってるよ、うるせぇな。エロさもクソもねえじゃねえか。面白くねえ。早くしゃぶって勃させろ、マゾガキ。」
コナーは不機嫌そうにペニスを取り出すと、俺の鼻先に突きつけた。

こんなことで負けてたまるか。
俺にはアーサーがいる。
もう“クローゼットの中の役立たず”じゃいられない。
絶対に負けられないんだ。
何度も何度も自分にそう言い聞かせて、絶対に絶対に心が折れないよう歯を喰いしばって、俺は薄汚れた屑どもに
身体を汚されつづけた。

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