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:無題(二次:FF9 ブランク×ジタン・前編)
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730 :1:2009/07/15(水) 18:34:40 ID:fN6AX3MW 真夜中。リンドブルム劇場街は静寂に包まれていた。 日中の賑やかさが幻であるかのように、別の一面を見せつけている。 月光が、豊かな装飾の建物達を柔らかく浮かび上がらせ、なんとも美しい。 この時間に多少なりとも人の息遣いをまともに聴けるのは、工場区位だろうか。 「ぷぁッはぁ~っ!!」 もっとも、それは普通の生活を送っている者の話で、今、その劇場街、タンタラス団アジトにて飲み比べをしているこの二人は、多少、「普通」ではなかった。 「ひっく、ほんっと、あの時のおっさんの顔ったら無かったよな、ははっ!」 金髪の少年ージタン―は楽しそうな笑みを浮かべると、片肘ををテーブルにつき、手にした酒をあおる。 対面に座っている、緋色の髪をした、20歳ほどに見える青年―ブランク―もまた、僅かに笑みを浮かべ、歳の割りに落ち着いた動作で酒を口に運ぶ。 使い古された木製のテーブルの上には、大小、形も様々の酒瓶が転がっている。かなりの数で、どれも空っぽだ。 「ぅー…因果応報ってやつさ。あんだけ好き勝手悪どい事やってりゃ…」 そう言ってブランクが再びぐい、と酒を飲み干す。 「ぁーうま…天罰の一つもくだるってことさ、だろ?」 テーブルに自分のコップを置くと中身の入っている酒瓶を手に取り、再び注いで行く。 「ほら」 「お、あんがと」 ジタンのコップにもいっぱいに注いでやる。お互い、どれくらい飲んだのかなど、とうの昔に忘れていた。 「ふぃー…ひっく…へへっ」 顔を桜色に染めて、眼をとろんとさせたジタンがブランクを見る。 「おいおい、お代わりさせといてナンだけど、お前だいじょうb」 「だーいじょうぶ!だいじょぶだって!俺ぜぇーんぜん酔ってないからっ!」 尻尾をふりふり腕をテーブルの上でぱたぱたさせながらはしゃぐ。それを見てブランクは思わず吹きだした。 「ま、無理はすんなよ」 って言って聴くやつじゃないわな。そう思いながら、酒を舌の上で転がす。 「んー…わかったぁ…」。 案の定、全く聴いていない様子で酒をあおると、深酒のまどろみからぱっと覚醒し、眼を見開いてブランクをみつめる。 「んでっ!んでさっ!あいつ俺をおっかけてくんの!そしたらさ!」 「そしたら?」 大げさに身振り手振りで説明するジタンを見ると、変わってないな、と思う。こっちまで楽しくする才能あるんだよな、こいつ。 「一回つまづいた後に、『ほひぃいぃぃぃぃいい!!』って言いながらすげー勢いでズッこけて、そのまんまごろごろ転がって、気絶しちゃった!!」 間。柔らかい光を放つ頭上の明かりが床に二人の影を作る。ぎしり、という椅子の軋みが響く。ジタンとブランクの眼が合い、お互いが破顔する瞬間を目撃した。 『ッぷっ!!ぶわぁーっはっはっは!!はははははは!!!』 ジタンは腹を抱えて猫の様に椅子の上で丸まり、ブランクは仰け反って、爆笑する。 「ひひ、ひっなっ、なんだそりゃ?!『ほひぃいいいい』って!『ほひぃ』って!ぶふっ!んはははは!」 「あはははははっ!だ、だろだろっ?!俺っ、くくっ、そんとき、声あげて、ぷっ、笑っちゃいそうだった!だぁあはははッ!!」 大して面白くもないのに笑ってしまうのは酒のせいか、それともこの二人だからなのか。ブランクにもジタンにもよくわからなかった。 「ひーっ、ひーっ!悪どいだけかと思ったらっ、んくっくく、案外っ、面白いじゃねえの、アイツ!見たかったなクッソォー、くくっ!」 緋色の髪を悔しそうにかきむしると、ブランクは一気にコップを空にする。 「くっ、くく!すっごいズッこけ方だったぜ!プハハっっ!」 それを見て、ジタンも、噴出さないように慎重に、酒を口に運ぶ。ブランクはにやりと笑い、攻撃を開始した。 「『ほひぃ』」 ブランクが呟くと、ジタンの体がぷるぷると震え、コップを持つ手に力が入る。 「『ほひぃいぃいいい』」 再度攻撃。笑いの堤防を決壊させまいと、尻尾を振りたくりながら耐えている弟分を楽しそうに眺める。 「『ほぉおおぉひいいぃいいいん!』」 「ぶばぁぁああっはははっ!あはははは!!!」 遂に堤防が決壊し、ジタンは派手に噴出した。酒がテーブルの上に噴出され、、ブランクの顔にも飛沫が飛び散る。 「ジタン、アウト~!」 「ぷぁははははっっ!お、おまっ、ブランク!や、やめ、ひひひっ、やめろ、よなあっ!くくっく、はははッッ!」 遂に堤防が決壊し、ジタンは派手に噴き出した。酒がテーブルの上に噴出され、、ブランクの顔にも飛沫が飛び散る。 731 :2:2009/07/15(水) 18:35:14 ID:fN6AX3MW 「ジタン、アウト~!」 「ぷぁははははっっ!お、おまっ、ブランク!や、やめ、ひひひっ、やめろ、よなあっ!くくっく、はははッッ!」 口を拭いながらジタンが抗議するが、ブランクはにやにやと笑うだけだ。 「だって、やたら面白いから、くくっ、つい、な。ほら、おかわり」 ジタンに吐き出した分の酒を注いでやる。こいつと過ごしてるとほんとに楽しい。 「つい、ってなぁ…ぷぷっ、もう!サンキュ」 注ぎ足された酒をごくごくと飲む。顎をテーブルにつけ、眼を細めて笑うと、酒臭い熱い息を吐いた。 「ぶはぁああーー…飲んだ飲んだぁあー…」 心地よさそうに頭を左右に振りながら、ジタンが普段より幾分幼い表情を見せる。 「だな、こんな飲んだのは俺も久しぶりだ」 「んぁーはー…ふぅー…俺、どんくらい飲んだぁ?」 ひとしきり笑い、もともと深かった酔いが表に出てきたのか、ジタンはふにゃふにゃとした口調でブランクに訊いた。 「ぇー、そんなの知るかよ。覚えてないっての」 「ブランクもかよぉー…なんだよぉ」 頬を膨らまし、ブランクを睨む。歳相応の少年らしい表情だった。 「まぁ、バカみたいに飲んだのは確かだな、お互いに。ひーっく!」 「へへー…だなぁ。」 両手をテーブルの端にかけ、猫の様なしぐさで笑うジタンを見ると、ドキっとさせられる。 「んーふふーぅ、うおぉうっと?!」 前に体重を掛けすぎたのか、ジタンが椅子から前のめりに滑り落ちた。テーブルがひっくり返らなかったのは幸運だろう。 「オイオイ、大丈夫かよ、ジタン」 ブランクは立ち上がると、ジタンのもとに歩み寄る。 「だぁ~いじょうぶだって~。俺全然酔ってないぜぇえ~!」 「わりぃけど、まーったくそうは見えないぞー」 床の上で心地よさげに身を丸くするジタンの横に屈みこみ、指でつつく。 「酔ってなーい酔ってなーい!あははっはは!」 「あらら、こりゃ飲ませすぎたか…」 ふぅ、と一息つくと、酔いに酔った弟分を抱きかかえる。 「床で寝て風邪ひかれても困るしな…っと」 ブランクが初めてここに来た時からあった、6人かけの大きめのソファ―ソファというか、半分ベッドに近い―にジタンを深く腰掛けさせると、 ブランクもまたその左隣に、1メートル程の間隔をもって、どっかと座った。 「うおっ!この床やわらけえっ?!」 尻尾をぱたぱたと振りながらジタンが驚く。 「ソファだから、ジタン、これソファだから」 こんなになっているジタンは始めて見たかもしれない。そして 「ぁあ~…あぁ~ぁ」 改めて、自分もまた相当に酔っている事を自覚させられる。もっともあれだけ飲んで酔わない方がおかしいが。 「飲んだな…」 深呼吸すると、ブランクがぽつりと呟いた。 「飲んだなぁー…」 背もたれに身を預けたジタンが、とろんとした口調で応える。 間。無言の間。先ほどの爆笑の時とは違う種類の間、二人でいるときしか発生しえない特別な間が、タンタラスアジトの空間を支配する。 灯された明かりがちかちかと明滅し、静寂を守る街路の、小さな小さな虫の声が聴こえる。 「…んー…飲んだ…」 緋色の髪の青年がなんとか取り繕おうと小さく声をあげるが、今度は応えは返ってこなかった。 いや、そもそも取り繕おうとなどしていなかったのかもしれない。ブランクにはこれからなにがどうなるのか、だいたいの予想がついていたからだ。 ジタンがその身をずらして、ブランクの隣にぴたりとくっついた。酔いによる熱と、 それと違う熱で暖かくほてるジタンの体温を感じる。リボンタイの奥で、のどがこくり、と上下した。 再び、沈黙。その種類がなんなのか、二人とも既に理解していた。 732 :3:2009/07/15(水) 18:35:40 ID:fN6AX3MW 「なあー…ブランク」 「んん、なんだよ」 わざとぶっきらぼうに応えると、その言葉とは裏腹に、右腕をジタンの肩に回す。引き寄せ、より密着させる。 そうして、その右手で、ジタンのなめらかな金髪を、ゆっくりと撫でさする。 「ふー…」 何度ジタンとこういう状況があったか覚えてないが、毎回ガキみたいに緊張する。たぶん、ジタンもそうだろう。 「ん、ブランク…」 お互いの熱でお互いがさらに熱くなっていく。ブランクの手に弟分の金髪の感触が広がる。 「なに」 もう一度ぶっきらぼうに応える。こういうときは下手に喋らないほうがいい。 「おれ…はは…酔っちまったみたい…へん、なんだ」 とろけるようにそう言いながら、頬をブランクの顎に押し付ける。 「そりゃまた。どんな風に?」 あくまでぶっきらぼうに。あくまで興味なさげに。頑張れ俺!やっぱ酔ってるな…。 「もぉっ、言わせんなよな……へん、なんだってぇ…」 熱い息を吐いて、僅かに眉を寄せ、顔をあげブランクを見上げる。その蒼い眼は熱っぽく輝いていた。唇が妖艶に湿っている。 こんどはブランクの喉が、ごくり、と上下した。 「だぁあー、もう!」 「おわっ…」 反則だろ、それ!そう思いながら、右腕を使ってジタンを自分の対面に持ってくるよう動かしながら、そのまま 二人そろってゆっくりとソファに右向きに倒れこむ。お互いに密着し、向かいあって寝そべっているといった体勢だ。ジタンの頭の下には ブランクの引き締まった上腕が敷かれている。 「可愛いなぁ、ちくしょう…」 そのまま右腕を曲げ、金色の髪に包まれた、形の良い頭を撫でながら、ジタンを抱く。空いている左腕をその細い腰に回し、ぎゅううっと抱き寄せる。 「はっ…ブランク…」 ジタンはブランクの胸に顔をうずめると、ソファと胴に挟まれている左腕をもそもそと動かし、ブランクの腰に回し、引き寄せる。 空いている右腕を、ブランクの左腕と胴の間に割り込ませ、その背中に回す。 「ははっ、ブランク…すげーどきどきいってるぜ…」 二人はお互いの鼓動が感じ取れる程に密着していた。ジタンは兄貴分の胸に顔をうずめ、 身につけられたベルトの匂いを感じると、、頭を上げ、にやりと笑っておちょくった。 緊張していた事を見破られ、やや気まずそうにジタンを見ると、ブランクはやり返した。 「ぅ、うるせえなぁ、お前だってさっきから心臓バクバクじゃねえか」 「う…へへっ、バレてたか」 いたずらっぽくそういうと、頬を染め、さらにぎゅっと抱きつく。そうしている間にも、ブランクは金髪を撫で続けていた。 また、沈黙。二人の心地よい熱が、部屋に充満している。 「…あったかい…」 ジタンがぽそりとつぶやく。それを聴いて、ブランクがある疑問を口にした。 「…前から訊きたかったんだけど、お前さ、女相手にする時と、その、こういう時で全然違うよな」 「んん~…?」 ジタンが眼を細めてブランクの胸に頬を当てる。 「いやだから、女口説く時と、俺とこういう事すr」 「そんなの、当然じゃん」 ジタンがうっとりとした口調でさえぎった。 「それと、これとは別だって、ブランク…はぁ…」 きゅっと、切なそうに、対面の体を抱く。ブランクもそれに応え、ジタンをさらにきつく抱き寄せた。 「んっ…俺がこんなバカみたいになれるのは、ブランクの前だけなんだぜ…?」 ぽそぽそと独り言の様にそう言う。 「なんか、さ。やっぱ違うんだよ、ブランクは。特別」 そう言って、顔を上げ、皮製のバンダナの奥のブランクの瞳を見つめる。 「なんか、ブランクにこうされると、あったかくて、なつかしくって…きもちいい。あんしん、するんだ」 「そりゃ、嬉しいね…」 ブランクは素直にそう言う。酔ってるせいか、らしくもない事を言うもんだ。俺も酔ってるせいか、妙にお前が色っぽくみえるけど。 「おれの場所はやっぱりここだな、って思うんだ。タンタラスのみんなと、ブランクがいる場所がおれの場所なんだ、って」 「なるほどな…酔った勢いで訊いて正解だったって訳だ」 そう言われて、自分が何を言ったかにようやく気づき、ジタンは顔を上気させ、ブランクの腕の中でじたばたした。 733 :4:2009/07/15(水) 18:37:12 ID:fN6AX3MW 「うっ、うるへー!だ、だってお前が訊いてくるからだろ!」 「わりわり、つい、な。でも今言った事って、全部ほんとなんだろ?」 意地の悪い質問だと思ったが、ジタンの眼を見ながら、あえて訊く。反応が見てみたかった。 訊かれたジタンはますます顔を赤らめ、すこし切なそうな顔をすると、 「…うん」 、はっきりと頷いた。その様子に、ブランクはまたどきっとする。いや、どきっとどころではない。 (我慢できるかってえの、こんなの…) 「へぇ~…じゃあ、さ」 腰に回していた左手を僅かにずり下げると、そこにはジタンにあってブランクには無いものがある。尻尾だ。 その付け根をやわ、と五本の指で握る。 「ぁっ…しっ、ぽ…!」 ジタンがその身を僅かに震わせた。 「お前のココをこういう風に触れるのも、俺だけって事か?」 そう言うと尻尾の付け根から15センチほどを、指で愛撫しながら、上下にやさしく扱く。 「んっぁ…ぁ、当然、だろっ…!お前、だけ、さ…」 ブランクの胸に顔をおしつけ、ジタンが艶っぽい声ながら応える。それを聴いてブランクはにっと笑うと、 愛撫する範囲を広げながら、頭を撫でていた右手でなまめかしく動く尻尾の先を捕まえた。 「ふぁっ…はっ…」 うっとりとした様子で熱い息をつき始めたジタンに、欲情し始めている自分を強く意識しながら、 左手で愛撫を続けつつ、今度は右手で尻尾の先を握る。親指でその先端を磨り潰すように強めに刺激する。 「んっく、ぁっ!ブラン、クッ!はっ!」 ジタンの声が一段高くなる。ひくんっと体を震わせ、自分の兄とも言える存在を強く抱く。 「はは、尻尾が弱いのはお約束、ってか…」 自分の鼓動、そしてジタンの鼓動を感じる。尻尾へのゆっくりとした愛撫はまだ続いていた。 「ァくっ!はッ、ぁっ!しっぽ、しっぽ、きもち、い…」 しゅにしゅにとした感触を楽しみながら、ジタンの声がどんどんと色気を帯びていくのを感じる。 「どーしたー、ジタン?」 またも意地の悪い質問を飛ばす。すこし愛撫の手を速める。 「どぉっ、んっ、どぉしたって…お、まえがッ、はんっ…し、しっぽ弄るか、らっ!」 「いじるから?」 「きもち、いいっんっ、ァくっ、きもち、いいっんだろっ…ぅあっ!」 そこで、ぱっ、っと愛撫の手を離し、左手は腰に、右手は頭へと戻る。 「んっ、ぁ、は・ふぅ…ふっ、んくっ…」 腕の中で熱い息を吐く姿は、あまりにも扇情的だ。ブランクは抑えられない興奮を感じる。 「ブランクっ…きゅうにっ、尻尾は、いじんなって…」 そう言いながら、ジタンが抱かれたまま僅かに身を捩じらすと、それぞれの顔が近づいた。と同時に、ブランクが突然右手でジタンの頭を ぐいと引き寄せ、左手で身体全体を引き上げる。そのまま唇と唇が触れあい、キスが始まった。 「ブラ、ンクっ?!んむぅっ…ぁっ、くふっ」 「はっ、はっぁ、んぐッ、む、う」 唾液と唾液が接触する、ぢゅくぢゅくという湿った音が響く。 「んぁっ、はっぁはっ、んはっ!、んっんんぅぅっ!」 「ふっぅ、んむ・ぅんっ、はふっ、むぐ!」 舌と舌が絡み合い、二人の口中を行き交う。その度に、湿った音がますます大きくなる。 じゅぽっ、じゅううっ、むちゅ、ちゅっ、ちゅぐっ! 「はっァっ!ふっ、ぁふッ!ブラっンクっ!んむぁっ、ぁあはっ!」 にゅじゅっ、ぐじゅ、じゅっぅ、じゅぐっ! お互いの頭を両の手で掴みながら、舌をめちゃくちゃにからませ、互いの口を犯していく。 「んっぐ!むぅぐ、ッ!ジタン…っ!んぐッ、ふうぅっ!」 じゅにゅぅ!じゅっ、じゅぬるッ!ちゅくっ… ようやく長いキスが終わり、お互いの舌と舌が離れる。唾液が糸を引いた。 「はっ…ぁっ……いきなり、すぎぃ…」 ジタンが切なそうに眉を寄せ、発情した声と表情で言う。 「ふっ、はっ…ジタン、わりぃ。我慢、できん…」 ブランクも熱い吐息を吐き、震える声でそう言うと、ジタンを元の位置へ戻し、強く抱く。 「はぁ、はっ、だいじょぶ…へへっ、俺も、だからさっ…、」 お互いに脚を絡める。厚手のズボンを穿いたジタンの脚と、もともと露出の多いブランクの脚とが絡み合い、交差する。 もう耐えられないと言った風に、ジタンが腰を突き出し、ブランクの股間に押し付ける。そのペニスは、既に痛いほどズボンの中で勃起していた。 ブランクのペニスもそれは同じで、皮の太いベルトの下の、ショートパンツを突き破らんばかりに、勃起している。 734 :5:2009/07/15(水) 18:37:41 ID:fN6AX3MW 「んっく…ぁあ、ぁっは…」 二人のペニスが、服越しに強く触れ合う。 「くっぁ…オイ、なんだよ、酔ってンのにお互いビキビキだな、ッはっ…」 「はは、だ、なッ…はっ、ぁっぁっ、んくっぅ!」 どちらからともなく、きつく抱き合い、腰を艶かしく前後、そして上下左右に動かし始める。ペニスとペニスがぶつかりあったかと思うと、 太ももや腹にペニスが圧迫され、もどかしい快感を二人に与えていく。 「ふぁっ!っくぅっんっ…ぅっあ…ぁ、いいっ…!」 「俺もっ、だ…んっ……はッぁ…」 どろりとした心地よい快楽が全身を包んでいくのを感じながら、二人は一心不乱に腰を動かす。 湿った、そしていやらしい息遣いが部屋中に満ちていく。。 「はっぁ…ブランクぅ…っ!」 ジタンが甘い声を上げ、ペニスをぐりぐりとブランクの太ももに押し付ける。 「…気持ち、いい、か…?」 耳元で熱く、低く囁くとひくん、とジタンの体が震えるのが解った。 「うんっ、ぁっ…!ぁはっ、はーっ、はぁっ…!」 久しぶりに見る、弟分の淫靡な姿に、ブランクはくらくらとしていた。こいつ、こんなエロかったっけ…。 「んぁああ…!ぁあ…っ!おれ、もぉ、むり、ぃ…」 すっかり発情したジタンがもどかしく腰を揺する。 「んぁはぁっ…ちょくせつさわって、ブランクっ…はあぁっ…!」 荒い、そして熱い息を吐きながら、横になったまま、性急にズボンのベルトを外していく。それと同時に、ブーツが床に落ちる音がブランクに聴こえた。 「はっ、はっ…!そうかよ…じゃあ俺もっ…!」 ブランクも同じくらい性急に、服を脱ぎ去っていく。 動きやすさとファッション性の両立を掲げて、ブランクはこの服装をしていたが―他人から見てこの格好がそれに適っているかどうかはともかく― 今ほど、全身を覆うベルトがわずらわしいと思った事はなかった。 そんなブランクを尻目に、ジタンはベルトを外し終え、猫の身のこなしで下半身をしなやかに動かすと、下着ごとズボンを一気にずり下げた。 いやらしく勃起し、反り返ったペニスがぶるんっ、と外気にさらされた。自分のそれを見て、また興奮の度合いを高める。 ジタンがベストとシャツを脱ぎ捨て―手袋とリボンタイはそのままだ―、脚を使ってズボンを完全に床に落としている間に、 ブランクがようやく全身の太いベルトをがちゃがちゃと外し終え、ソファの後ろに放る。ジタンの勃起したペニスを眼の端に止めながら、手袋とショートパンツをすばやく脱ぎ捨てた。 ブランクのペニスは、ジタンのそれより一回りほど大きい。ジタンが小さいというわけではなく、ブランクが大きいのは、眼に見えて明らかだった。 再び、互いに向かい合って寝そべる。今度は二人とも、ほとんど裸だ。 「はァっ…ぁは…すっげえ…」 視線を落とし、ブランクのペニスを見て、震える吐息で言う。 「っ…人のを、化物みたいに言うなっての…っ!お前のだって人並み以上だろが…」 そう言うと、左手を、脈打つジタンのペニスを包み込む様に押し付ける。 「ん、ぁ…っ!」 そのまま反り返ったジタンのペニスを掴むと、扱きはじめる。 「ッァあ…ブラン、クぅッ…ひゥっ…!」 ジタンは腰を突き出すと、右手を緋色の逆毛を生やした頭に回す。先ほどとは段違いの快感が、脳へがつんとぶつかっては弾ける。 「ぁ・ぁっ、ぁッッ!んっぐ、ぅうっ!ぅ・ん゛くッ!あ・っんっ!」 すっきりとした両の脚をブランクの脚に絡ませ、その手の動きに合わせて、腰を振る。それを見てブランクをまた、劣情を一層燃やす。 「ジタンっ、お前、えろすぎだって…っ!ふっぅ…!」 空いている右手を使い、ブランクは自分のペニスも扱きはじめる。我慢などできなかった。 既にどちらのペニスも、先走りでその先端を濡らしていた。 「くぁ・ぅんッんん゛っ!はッ、ごめ、んなっ、ブランク、ッくぁ゛うっ! 「なにっ、がだよ…っ!んっ!」 「へはッ…おれっ、きもちっ、よすぎてっぇ…お前っ、の…さわれっなっ、ああぁッ!」 言い終わる前に、ブランクがジタンのペニスをより強く、早く扱く。 「ンな事気にしなくていいからっ…っくぁ…ほ、ら、好きな様にこえっ、だせよ…っ!」 できるかぎりジタンの耳元に頭を寄せ、熱い熱い息を吹きかけながら囁く。震えるジタンの頭を右手でなでながら、 ペニスを扱いていた左手を一旦離し、すぼめると、その掌で、先走りでぬめぬめの亀頭を無茶苦茶にこすりあげる。 735 :6:2009/07/15(水) 18:39:32 ID:fN6AX3MW 「ひぁ゛ンッ!さきっ・さきっぽぉっ!、きもちッ、い゛ぁッ!ぁはっあァぁ!」 ブランクの腕の中で頭をのけぞらし、ぶんぶんと左右に振る。快楽は、酔った勢いと極限まで高められた欲情で、信じられないほどになってジタンを襲う。 その表情は形容しがたいほどにエロティックだ。 「はぁッ、ハっぁ…なんちゅーエロ、いっ、声出すんだよッ…!」 ブランクもまた、視覚と聴覚を襲う金髪の恋人の痴態に、自分のペニスを扱く手と、前後に振りたてる腰を止める事ができない。 湿った吐息を吐き、再びジタンの反り返ったペニスをごしゅごしゅと扱きたてる。 「うぁッ?!ぁ、ぁァん゛ぁッ!手ぇっ、すげぇっ、よっぉ!」 それに合わせ、ジタンの腰の動きも再開される。 「んっく…ッ…ジタンっ…!」 「ふぅぁあ゛ッッ!ブランっ、クッ!うァっ!ああ゛っ!ブランクぅッ!」 ブランクの扱く速度がますます上がっていく。先走りがぐちゅにちゅっ、といういやらしい音を連続して立てる。 その音が二人の脳をさらにどろどろに溶かす。 「ん゛ぁッぁ・ぁっ、あァッ!ブッ、ブランクっ、おれ、あ・ひぃ゛ッ!おれ、もっぉ!」 ジタンが腰を振りたくりながら頬をブランクの鎖骨に押し付け、絶頂が近い事を知らせる。 「はぁっ、ぁッぐぅッ、お、れもッ、もぉっ、く、ぁ゛ッ!」 ブランクもまた、絶頂を感じ始めていた。こんな淫らな光景が、他にありえるだろうか。 「ん゛ぁあッ!ひぅあッ!ブランクっいっしょにっ、ひぐっ!いっしょ、にィッ!イ、こぉっぜ…ッ!ん゛ぅァ゛あっ!」 「ああッ…そぉ…だなッ…!」 ブランクの両手が、まるで別の生き物の様に、二本のペニスをこれ以上無い程の激しさで扱きたてる。 「あ゛ッあっぁあ゛ッァはあああッ!イくっおれいくっ、イっちゃうッ、いくッ!ん゛ぁ゛うッ!んぅ゛ッ!!」 「いいぜッジタンッ…あ゛くッ!イけッ、俺も、一緒にっ、ぁ、、イ、くかっ、らッ!」 ぐちゅぬじゅぱじゅぐじゅぱぢゅぼじゅにゅぢゅッッ!!!腰が、手が、ペニスが、二人に恐るべき絶頂をもたらした。 「イくッ!イぐいくいくイぐッイくううぅッッ!!ん゛ぉあ゛ぁァぁああッ!!!!」 「おれッも…くぁ゛っァ!!」 どびゅぅうううッ!!びゅくぅううッ!びゅるるッ、びゅぶぅぅう!どぷうぅっ!どびゅるるうッ! 「ひぐッ!はぁあ゛ッ!お゛ッ!でっ、て…う゛ぅうッ!」 腰を大きく前に突き出し、ジタンはブランクの胸、そして自分の腹に、盛大に精液をぶちまけていく。 「ぐッ…ぅ゛うッ!あっ、ハぁッ!ん゛っく…っ!」 ブランクもまた、歯を食いしばり、腰を前に突き出しながら、大量の精液を互いの身体に迸らせる。 二人のペニスが射精の度にびぐッびぐんっと律動しているのが見える。 「ぐぅ…っはぁぁっ…ぁ゛…ぁッ…はっ、は・ふっう…ッ…ぁ…」 「ハぁっ、はぁぁっ、ん、…っくはっ…」 壮絶な快楽の余韻にペニスをひくつかせながら、二人分の精液に濡れたままで、ジタンとブランクはぎゅうぅ、と固く抱き合った。 お互いの熱い息遣い、脈打つ心臓の音、匂い、何もかもが感じ取れる。 快楽の後の、やわらかく、暖かい雰囲気が、春の芽生えの様に部屋に充満し始めていた。 -[[:後編>:無題(二次:FF9 ブランク×ジタン・後編)]]
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