別館 小説置き場内検索 / 「1.出会い」で検索した結果

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  • 1.出会い
     今では誰も触らないピアノ。こいつを弾けるのは僕とお姉さんだけ。  僕も昔習っていたけど、やめた。弾くたびに死んだお姉さんを思い出してしまうから。  でも、久しぶりに弾いてみようかな・・・? 『ドー』  低くも高くもない音が響く。僕だけにしか聴こえないように静かに響く。  けど、少し音が悪いかな・・・。やっぱ何年も放置していたからかな。  皆、ピアノしか弾けないお姉さんを思いだしたくなかったんだね。きっと。  そして後片付け。寝ている家族に聞こえないようにゆっくりと。  どうか起きませんように・・・。  自分の部屋に戻り、携帯の待ち受け画面を開く。たまにメールが入っているときがあるからだ。 「今日は入ってないね・・・。よかった・・・」  僕は携帯を左手に、大きなため息をついた。  過去にメールの相手をしていて朝...
  • 短編・SS
    短編…五作品 あいつという存在 中心キャラ:フーン、シーン あらすじ:クラスの外れ者のフーンは、極度に他人との接触を避けてきた。が、ある日転校してきた「あいつ」はそんなフーンにしつこく付きまとっていた。処女作品、投下作品。2006/09/03作成 『しあわせ』って何? 中心キャラ:フサギコ あらすじ:心に潜むもう一人の「あいつ」は過去に死んでいた。そんな「あいつ」は俺をも巻き込んでどんな出会いも無にしていく。それは運命なのかそれとも宿命なのか。投下作品。2006/09/24作成 ヘタレ 中心キャラ:モララー、ギコ あらすじ:遠くへ引っ越してしまう事になった最後の日。モララーは友達のギコと言い合いになり、そのままこの地を離れる日となってしまう。投下作品。2007/03/23作成 また明日 中心キャラ:モララー、ギコ あらすじ:いつもと変わらないはずの日々は突然終止...
  • 死神さんとぼくら―最終話
    運命ってとても残酷だよな。 あ~あ…。 こんな考えを持っちまったのは、あんたに会ってからだたっけなぁ…。 ~~~~~~~~~~~~~~~ 他人に裁きを下すのは死神だって決して楽じゃない。 だって、この俺の手で亡霊の行き先が決まるんだろ? もう、はらはらドキドキの連続だぜ…。 お、こうしているうちに客人だ。 俺は座っていた黒い雲から飛び降りる。 「へぇ…。お前死んじまったのk…。」 いつものように皮肉を交えた口調で言ってやろうとしたんだが…。 緑色でフーン族。 そして八頭身のお前は……。 ……誰だ? 「ん?お前…どうしたのだ…。」 …何故お前なんぞに心配されなきゃならねえんだ?...
  • 『しあわせ』って何?
    『運命』 誰もが神から与えられた『運命』を背負っている。 運命は時には心強い味方にもなってくれる。 けど、時にはとても残酷だ。 挨拶が遅れちまったな。 俺はフサ。 こんな馴れ馴れしい喋り方だけど、多めに見てやってくれないか? ついでに言うと、俺はこいつのもう一人の俺なんだ。 うん?意味が分からない? …簡単に言えば裏人格ってことだな。 もう一人の俺は、俺が無理やり閉じ込めた。 何故って? 心が死んでるから。 「あいつ」はもう何も感じないんだ。 「幸せ」も、 「不幸」も、 「苦労」も、 「楽」も、 「苦痛」も、 「喜び」も、 「悲しみ」すら感じなく為っちまったんだ。 自分に与えられた『運命』に、耐えられなくなって。 今じゃあ、ただの 機械。 「あいつ...
  • ウロコ
     月と虫はかくれんぼ。  まあだだよ。  雲と草は鬼ごっこ。  鬼さんこちら手のなるほうへ。  ぼくはひとり鬼の役。  もういいかい。  [ウロコ]  森はからかうように葉を擦り合わせる。たかがそれだけのことに体が強張ってしまった自分が情けなくなる。 「せめて出口が分かればいいのですが……」  もう森の中をさ迷い続けてどの位たっただろう。裸足になってしまった足がじんじん痛む。切ってしまったのだろうか。確かめたいけれども今はこの森から抜け出ることを優先させなければ。それに見ようとしても、見上げるほどに高い草が視界を邪魔しているのだ。道を作るために手で草を左右に広げる。その向こうがまた草の海であることにため息をついた。  甲斐(かい)様はどうしておられるだろうか。まだ昼寝をしているとありがたいのだけども……。叶いもしないこ...
  • 残酷
    ―エメラルドvs幻鬼、② 「もうすぐ、お天道様に会いに行くってのに、随分と楽しそうだな。」 エメラルドは、笑って返事を返す。 「会いに行くのはお前じゃなかったか?」 エメラルドは、緑龍剣に渾身の力を流し込み、幻鬼を吹っ飛ばす。 キイィィン!! ズザザザザザ…。 「お、お前何処にそんな力が…。」 幻鬼は持っていたナイフで何とか受け止める。 それに対しエメラルドはとても長い尻尾をくねくねと動かしながら、緑龍剣を中心に風を集める。 「幻鬼…。お前、自分の体がどんな状態なのかって分からないのか?」 そう。幻鬼はまだ気づいていない。 エメラルドの次の攻撃に備え、幻鬼が防御体制をとろうとした時のことだった!! ― 兄者vsでぃ、② 「行け、『雷』!!」 俺は雷層...
  • 死神さんとぼくら
    ここは貴方の裁きを下す所… ようこそ あの世へ 死神さんとぼくら         第一章 死神しぃ  一人目 ギコ 「…なさい。起きなさい…」 「あ、あれ?俺 死んだはずじゃあ…」 そう言うと、このギコ族の男は(そのまんまギコだけど…)あたりを見回す。 下も上も黒い雲で覆われたここ、あの世を… 「そうよ。だからここに私がばっちりと居るのよ。」 「お、お前誰?」 ギコは驚いて私を指差す。 お、お前、普通に見りゃ分かるだろ。 この黒い服!!これが現世の人間に見えるかぁ!? こいつ絶対馬鹿。うん。馬鹿。絶対。 分かんないから聞いてるんだよねぇ。分かった分かった。教えてやるよ。 「私は『死神』よ。ようこそあの世に…。」 「あの世?…やっぱり俺 死んじゃったか…」 は、はぁ!!さっきお前自分...
  • いつか
    「お願いだからさぁ、もう泣かないで。ね」  僕の目の前に立っている女の子は、首を横に振りながらぐずぐず泣きじゃくっている。お昼から少し時間が過ぎた公園の真ん中で、僕は必死に女の子をなだめていた。  ほんの数分前のことだ。僕はこの公園の中を歩いていた。いや、跳ね歩いていたと言っても間違いではないと思う。今日の空は朝から快く晴れていたし、それに街は俗に言うクリスマスムードに包まれている。そのことにも影響したのだろう、僕の足取りは自分でも驚くほど軽く終いには軽くスキップまで踏んでいた始末だ。しかし、それはほんのつかの間。僕の不注意でそのまま女の子とぶつかってしまった。体格上の違いもあって見事女の子は後ろに転び、泣き出した。そして今に至るわけだ。 「いあだぁ~っ」 「ねぇ……頼むよ・・・」  公園の出入り口付近にいる、幼い子供の手を握るお母様たちの視線がとても痛い。ねぇ奥様、ちょっ...
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