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プロローグ カロンの尋問
(ぶるぶる。さ、寒い。ここはどこ?)
こりゃ物騒な夢だねえ。
よりにもよって取調室とはね。
だ、誰?
誰だか知らないけど、どういうことなのか説明して?
私は死の案内人、カロンさ
生と死の境界線、最後の夢へようこそ
は?何言ってるの?
死の案内人?ふざけてるの?
君は死んだのさ。
ちょっと、どういうこと?
死んだら、こんな風に話できる?
すぐには理解できないだろうねぇ。
忘却の川を渡って来たんだからさ。
あー⋯。へえ⋯そうなの⋯。
なわけないでしょ。映画や小説じゃあるまいし。
疑り深いねえ、君。それじゃあ、一つ質問。
君の名前は何ていうんだい?
ったく。子供のお遊びじゃないんだから。
それくらい
⋯あれ。アタシの名前なんだっけ?
ここに来る前は何をしていた?どんなことでもいいから言ってみなさい。
何も⋯思い出せない。
ちょ⋯ちょっとアンタ!アタシの頭に何かしたんでしょ?
説明してあげますよ。
君の名前はキレル。忘却の川を渡って来た、亡者さ。
死の案内人、忘却の川、アタシの名前⋯それはわかった。で、何が言いたいの?
もうっ!何がどうなってるの?
君は今、完全な死の直前にいるのさ。
そんな君に復活の機会をあげよう。
どんどん馬鹿らしくなってくる。まあ、いいわ。続けて。
生まれ変わるってこと?
復活の可能性がある人を案内するのが私の仕事。
でも、ただじゃダメだよ。
私が決めた試練をやり遂げなくちゃならないよ。
うまい話はタダじゃないか。
なんでそんな必要があるの?
復活するには、資格がいるのさ。
資格があるのか。それを見るための試練だよ。
運転免許みたいな?
童話の中の主人公になった気分。
ほほほ。面白い例えだね。
①こんなこと言うとあれだけど、どうしてアタシが復活しなくちゃいけないの?
②「アタシを復活させると、アンタにどんな利益があるの?
①それは私が答えることではないね。
君が答えを見つけないと。
②別に意味なんてないさ。
これが私の使命だからだよ。
それより君が復活しなきゃいけない理由を探す方が大事ではないかな?

君は記憶を失ってるから、復活する理由も動機もわからないのさ。
生きる理由を探せず、あの世をさまよう亡者になりたくないんなら
まずは自分が誰なのかを知らなくてはね。
それでは
キレル、君について知らなくてはね。
ふざけてる?たった今記憶がないって言ったじゃん
もう忘却の川とやらを渡ったんでしょ?
記憶はなくてもいいのさ。
試練に臨む自分を知るってところだね。
なんだか頭が痛くなってきたんだけど。
アタシ自身を知れ、か。
今から質問をするよ。
自分の心に従って答えるんだよ。
間違えたら?
慎重に答えなきゃダメ?
正解はないさ。
でも、答えていけば自分について分かると思うよ
なんか二十の質問みたいな。
質問に答えていけば、アタシの性格が自然とわかるってことかな
(それなら慎重に答えないと)
それでは、最初の質問だよ。
キレル、今すぐに知りたい質問はあるかい?
「えっと。家族について知りたい。
死んだ理由を知りたい。
最終更新:2020年05月21日 06:59