[[プロット]] [[シナリオ本編]] [[フローチャート]] **あらすじ 修行僧 改庵が旅の途中で、半ば記憶を失った子供 せき野と出会う。日が暮れ泊まる当ての無い改庵は せき野に案内され街道から外れたとある集落に一夜の宿をかりに行く。 集落で裕福そうな家の戸を叩くが人が出てこない。野良仕事から帰った若い衆が「鬼が来た」と騒ぎたてる。 なんとか誤解を解くと主人は二人を家に招き、詫びを入れると鬼について話しはじめた。 四年ほど前から近くの山寺に鬼が住み着き、時おり里に降りてきては人を襲うのだという。鬼退治を頼まれた 改庵は渋々引き受ける。 次の日、鬼は夜しか出ないというので村人たちに鬼について尋ねてまわる。ところが、皆歯切れが悪く 要領をえない。不審に思うが急な大雨で二人は山に登るのをあきらめ、また村人の家に泊まる。 その晩、せき野が女だと発覚する。誰にも言うなとせき野に頼まれ困っていると、外から悲鳴が聞こえる。 なぜか真夜中に会合をひらいていた村長の家が鬼に襲われたのだ。何とか鬼を追い払う。村人たちが口々に 「あいつのせいだ」「復讐される」とささやきあっている。改庵が問いただすと、鬼はもともと山寺の住職 だったが、色に迷い、相手の稚児が病で急死すると気が狂い村人を襲うようになったのだという。 こんな不名誉なことは外の人間には言えなかった、と村人たちは語った。 翌朝二人は村はずれにある稚児の墓にいく。せき野が墓を暴くと遺体(骨)はなく、水色の水干だけが 埋葬されていた。日が暮れるのを待って、改庵とせき野は山寺へ行く。 鬼との死闘の末、瀕死にまで追いやる。鬼につて探るうちにせき野の記憶ももどり、自分が四年前に死んだ 稚児だと思い出す。鬼が、四年前の事件について話しはじめた。 シナリオ [[プロット]] [[シナリオ本編]] [[分岐]] ~鬼の過去を探る過程で、せき野も記憶をとりもどす。必死に鬼を庇うせき野だがが怨みに目が眩んだ鬼には彼女が見えない。 自分がなぜ鬼になったのか、村人たちの仕打ちを語る。 住職は、捨て子だが聡いせき野をたいそう可愛がり、正体が知られないように計らった。 しかし仲の良すぎる二人を見た僧侶や村人が根も葉も無い噂をながす。もともと奇妙な外見だったこともあり、せき野は陰湿ないじめにあう。 見かねた住職が寺を出て、普通の女として生きろと諭すが、せき野は聞き入れず寺を飛び出す。 夜中に集落の近くをうろついているところ村人に発見され、女だとばれてしまう。 村人にも心良く思われていなかったため村中を引き回される。 命からがら逃げ出すが、急斜面で足を滑らせ転落。死んでしまう。 ところが村人は悪びれることもなく遺体を山寺に運び込み住職に「あなたを色に迷わせた鬼を退治した」と主張する。 住職は何日もせき野の傍を離れず、悲しみのあまりついに気が狂ってしまう。屍肉を喰い、自分と村人を怨み、生きながら鬼になった。 たとえこの体が死んでも、村人への怨みが有る限り鬼として何度でも蘇る。この怨みは皆殺しにするまで晴れることはない。 鬼を憐れんだ改庵は鬼の目を開きせき野に逢わせてやる。そこへ、せき野の正体に気付いた村人たちが乱入。 大勢で鬼をめった打ちににする。さらに鬼を庇おうとするせき野と、それを引き止める改庵にまで矛先を向ける。 正気に戻った住職が二人の盾になり致命傷を負い死ぬ。改庵が村人たちを一喝し追い払う。 夜が明けると、誰も来ない丘に二人で住職の墓を作り、一緒にせき野の骨も埋葬する。。 せき野は消え、改庵はまた旅にでる。 おわり [[プロット]] [[シナリオ本編]] [[分岐]]