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「…え、ちょ、ちょっと?!どうしたんだよ!」 「うるせぇ…黙ってろ」 「黙ってろって…お前、今自分が何してんのかわかってんのか?」 「……お前を襲ってる」 いやいやいや!見ればわかるよ! 俺の上に跨って、服脱いで、細い腰とか感じやすい乳首とか色素の薄い躰を俺にさらして! 明るかった視野がふと薄暗くなって、和樹を見上げると、その目は快楽を欲していた。 「ん……」 触れるだけの軽いキスが何度か降ってきたあと、何の躊躇いもなく舌が入ってきた。 「っ、ふ……ん……はぁっ…」 「…和樹、お前、酒弱くはなかったよな?」 荒れた呼吸を静めながら訊く。 強いわけでもないけど、弱くはない。酔っても、ぼーっとして無口にはなるけどキス魔にはならない。 酒は理性の箍を外す、というかゆるくはなるから…もしかして、 「弱くはねぇよ。…レポートだのバイトだので、誰かさんが構ってくれなかったせいではあるけどな」 確かに、最近立て込んでてこいつに構ってやれてなかったな。 「酒が入ってるからとはいえ、お前がこんなこと言うなんて…よっぽど寂しかったんだな」 上半身を起こしながら言う。 「なんだよ、ニマニマしやがって…気持ち悪い」 「ごめんな。構ってやれなくて」 「詫びるならもう少し計画立ててやれ。お前のレポートのせいで一日暇だったんだぞ」 「前向きに検討いたします…」 「許してほしかったら今度飯奢れ。今は……」 途切れた言葉が気になって和樹を見ると、顔が赤くなっていて、目が潤んでいた。 「今は、…祐介が欲しい。お前が欲しい…」 普段素直じゃないこいつから出てきた言葉は、俺には刺激が強すぎた。

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