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8-709 - (2011/04/27 (水) 21:08:51) の最新版との変更点
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踏みにじってください
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「殺す気か!」
「う、あ、ごめ、ごめんなさい…」
彼は兵器だ。
全身兵器。
軍事用に開発された人造人間。
必殺技は小型ミサイル連射である。
「…ま、被害者もいなかったからいいんじゃないか?」
「あ、ありがとう…」
「でもオアシスひとつぶっ飛んだがな」
「ひぎっ」
「あーあーどうすんだよこの砂漠のド真ん中で水調達できねえぞお」
「あわわわわ」
「…悪かったよそんな顔しないでくれもうすぐ街に着くからさ」
「本当に申し訳ありません…」
兵器のくせにこいつはとても気が弱い
どうして開発者はこいつにこんな性格付けをしたのか
萌えか?萌え重視だったのか?
「…おしおきしてください」
「は?」
「僕は駄目な兵器です。どうか罰をお与えください。あなた様のその足で踏みにじってください」
「何言ってんだよ兵器のくせに!この変態っ」
「ひっ…!だ、だって…」
「気にするなって言ってるだろ?ほら、立てよ」
目の前で砂漠にうもれかけている兵器に手を差し出す
「…ありがとうございます」
その手を取り、立ち上がる。
触れた手はやっぱり人の温もりは感じなかった
「よし!じゃあ今日中に街に着かないとな」
「は、はい」
「いくぞ」
俺はこの兵器のことを、心から愛しく思っている。
かなわないとわかっているから、せめて、彼が不要になる日まで傍に居たいと思う。
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[[あぁ勘違い>8-719]]
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