何度繰り返しても。 ---- 「だからさ、何でも一人でやろうとしすぎなんだよ。」 今日もあの人が守るゴールを割ることが出来なかった。 しかも真剣な試合とかじゃなくてたかが練習な訳で。 まあ同じチームなんだから当然なんだけどさ。 「でもFWってそういうもんでしょ?」 「まあなぁ、それぐらい自分勝手な部分って必要だと思うけど。 それでじっさいお前は試合で決めてるわけだし。でも…」 そういってまだなにか言いたそうなところをさえぎっていきなりボールを蹴ってみた。 …それでもなんで駄目なわけ!? 「ちえっ。」 「あぶねーな!!」 余裕って感じで笑ってるし。なんかムカつく。 「まだ修行が足りないね。」 いつになったら悔しがらせることができるんだろう?わからないけれど それができるようになるまで俺は何度も何度も繰り返り挑みつづけていくんだろうな。 ---- [[何度繰り返しても。>6-189-1]] ----