*9が指定したカプ・シチュに*0が萌えるスレまとめ@ ウィキ内検索 / 「1-059」で検索した結果

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  • 11-059
    11-059 あなたの願いをどうぞ  言って下さい。  誰かの為に自分を抑えてしまう貴方の、本当の思いを知りたいから。  寡黙で勤勉でゆがみのない貴方は、どこまでも透徹した空気をまとう。それゆえに、貴方が僕達と同じ年の、まだ大人とは言えない時代を生きる者である事を忘れがちだけれど。  僕は知っている。優しくて、優しすぎるせいでどこか救われない貴方を。  わがままだなんて思わないで。負担になんて思わなくていいから。  ただ、ひとつの、貴方の譲れないものを、どうか。  言葉にして下さい。  その時僕も願いを言います。 『どうか離さないで』  言葉にしなくてもそばに居てくれる貴方へ。  大切な、かけがえのない貴方へと、僕もわがままを言わせて下さい。  言葉にしなくては、大事なことは分からないから。  二人の、これからの為に……僕達は願う。  ...
  • 1-059
    マウス×ペンタブ いつも人の手中で転がされ、意のままになっているマウス。 それが一度絵描きの手に渡るとあっさりあぼーんされ、ペンタブマンセー。 日頃の鬱憤を晴らすべく、マウスはペンタブを犯しちゃうぞ計画を施行。 底に付いた玉でペンタブの全身を撫であげるマウス。 マ「ほら…イイもんだろぉ…?」 ひたすら愛撫され、硬直して動けないペンタブ。 ぺ「ぁ……マ……ウス、さん………」 んで絶頂を迎えると、双方の玉がカランコロン… 揃ってあぼーん。 車×高速道路
  • 21-059
    怪人801面相からの予告状 「八百人ですよ八百人!!」 新米刑事の沢木は声をあらげた。手に持っているのは今追っている事件の資料―のほんの一部だ。 何せこの事件が発生してから約五年、実に八百件の被害が起きているのだ。 「そんなことは俺が一番よく知っている。」 ベテラン刑事の武藤は煙草に火を着けながら返した。武藤はこの事件を5年前から担当している。 最初は、誰も真剣ではなかった。警察署と被害者宅に送られた予告状。 『今夜、貞操をいただきに参ります。-怪盗801面相-』 ご丁寧にターゲットの名前と時間まで書いてあるそれを誰が信じるだろうか。 しかし、被害は確実に予告どうりに行われた。 被害を把握して警察が動くようになってからも予告状のとおり貞操は奪われ続けた。 それも男ばかり。 どんなに厳しく警護しようともターゲットは煙のように消えた。 発見された時には皆貞操を...
  • 7-059
    マフィア A『ねぇ、801板って何?』 B『ちょ…おまっ、どこでそんな単語知ったんだよ!?』 A『Googleで検索した掲示板見てたら出てきてたんだけど、何の事かわからなくて』 B『えー…と、だな。とある板を801枚集めて好きな人にプレゼントすると 両想いになれるおまじないだとか何だとか…(汗)』 A『ふぅん…。じゃあ俺がんばって集めるからもらってくれる?』 B『ちょっ…おまwそんなモンもらわなくても俺は…っ』 A『え?マジ?…ところでとある板って何?』 B『聞くなよ…』 幸せな二択
  • 9-059
    お題 「あたしにはフローラがいるから構わないわ、なんて強がってたけど、 嘘よ。フローラは可愛いけど、身につけて楽しむための道具じゃ ないもの」 大きな図体をしながら鼻を鳴らして甘えている犬の頭を、玄武岩の ような指が優しく撫でている。得意技はリンゴジュースであるという その指の持ち主が、実際はひどく穏やかな人物であることを知る 者は少ない。寂しくもあるが、それは同時に、深く内面を知るのは 俺だけだというプライドを大いにくすぐりもしていた。 「ほんとは羨ましかったわ、トナカイの毛皮のブーツ。あの子、わざ わざお店に履いてきて見せびらかすんですもの。皆、羨望の眼差し で眺めてた。その前に着てきたミンクのコートも、ビーバーの帽子も、 タヌキのしっぽの筆も、とっても素敵だった。あれがあたしの物だった らって考えただけで動悸が収まらなくなって、ぼうっとしちゃうほど」...
  • 8-059
    一人暮らし ひろい部屋。ひとりの部屋。ぐったりベッドに沈む俺。 とんでも無く眠いけど課題も洗濯も終ってない。一人暮らしってめんどい。昼飯どうしようとか思った途端。 りぃんりりぃん…電話の鳴る音。今俺の部屋に唯一響く音。 ぐったりした体を起こす。ふらふらしながらそれをとって、んー…と力なく返事したら『先輩っ!』って凄く晴れやかな声が聞こえた。 「ラーメン食べに行きませんか?今日給料日だったんですよ!俺オゴりますから、だから…」 仕方ねーなぁ。俺はくすくす笑いながら、電話はまだ切らずに用意を始めた。 ヒント 縦読み 死んだはずの君を見る
  • 2-059
    幼稚園×高校 にいちゃんは ほんとうのにいちゃんじゃなくて、 おかあさんの ねえさんの こども。 こうこうせいの さんねんせいに なった。 にいちゃんは いつも あそんでくれる。 にいちゃんは ものしり。にいちゃんは せがたかくて たまにめがねをしていて やさしくて かわいい。 にこにこするとき いちばん かわいいので ぼくは こいをしている。 こいというのは むねが ぎゅうと くるしいものなのだ。 ようちえんでは「OOくんとXXちゃんがキスした」とか 「はたちになったら けっこんするらしい」なんてゆって おおさわぎしてるけど、 ぼくにいわせれば、そんなの おままごとれべるだね。わらっちゃうね。 にいちゃんは しょうらい ぼくのおむこさんになると きめてるので、 にいちゃんは おとうさんみたいに むこよーしになって、...
  • 3-059
    クレーマー×店員 「笑えよ」  ああ、また来た。  いつもの客。  少し目を細めるような、しかめた表情で俺を見る。  もう、やめてくれ。 「いらっしゃいませ……」 「違うだろ」  もう、やめてくれ。  あんたがそうやって俺を見るたびに、俺のどこかが、ズキリと痛む。  胸の深いところが。  俺が嫌いなのは分かっているけれど。  それなら、もうこの店に来なくていいから。  俺の胸をどうか……騒がせないでくれ。 「マックでさえ笑顔くらい0円だってのに、ンなしけたツラ見せてんじゃねえよ」  ぐい、とつかまれる腕。  嗚呼。  殴られるのか。と思った。 「ごめ……な、さ……」 「泣き声なんて」  乱暴に腕を引かれ、身体が傾ぐ。  傾いだ身体を、カウンター越しに抱きと...
  • 6-059
    地平線 そこは、世界の果てと呼ぶのに差し支えのない場所だった。 人どころか一切の生き物の気配のない、近隣の国からも見放された荒涼の土地。 砂埃と風のほかは何人たりとも足を踏み入れぬ其処に、だがこの瞬間だけは佇む者があった。 自然のままに長く伸びた燃えるような赤毛が特徴的な、一人の青年。 外見の若さに反して落ち着いた雰囲気を纏うその男は、 先ほどここに到達してから依然、じっと動かぬままどこかを見据えていた。 「旅人さんはどこから来たの?」 「さあ、もう忘れたよ」 感傷ぶるでもなくさらりとそう答えられた少年は、納得のいかないといった顔で再び尋ねる。 「じゃあ、どこに行くの?」 幼心ゆえの単純な問いに、しかし当の旅人は一瞬口を噤む。 僅かに遠い目をして空を見つめた旅人は、彼の目を真正面に見据えて短く答えた。 「そうだな。……地平線の果てに」 ――...
  • 4-059
    虹が見える歩道橋  雨が止んだ。夕立の上がった町並みをぼんやりと見つめながら、僕は住みなれた アパートへ帰る。  ――何をしに、この街へ来たんだろう。  それを考えるたび、繊細さのかけらもないはずの僕の心はちくりと痛んだ。  答えは一つ。彼を探しに。  兄弟でもなく、親友でもなく、だけど誰よりもそばにいて、誰よりも愛しく想っ ていたあの人を探しに。それだけで、たったそれだけの理由で、僕はこの街を住む 場所に選んだ。  最後に交わした言葉は、「じゃあ」と「またね」だった。その言葉に嘘は無いと、 僕はただ信じたかったのだ。  僕たちが付き合っていたのは、随分とむかしのことだ。「子どもで、愛のことな んか何も分かっていない」高校生だったころのこと。抱き合うことも、キスをする ことも、手を繋ぐことさえ自由には出来なかった。  偶然にそれが知れてしまったのは、確か...
  • 5-059
    牡牛座×山羊座 牡牛座  忍耐強い、嫉妬深い、依怙地、暴君的、粗野、貪婪(どんらん)、執拗、利己的、 急に凶暴になったり残酷になったりする。 山羊座  極端な場合や切迫した場合、摩羯宮の性質を述べるには、心の底で安定を求めている形で現れる。 隠す、怖がる、吝嗇(りんしょく)、非同情的、厳しい、疑い深い、利己的、物質的、考え込んで自己本位 「俺を、殺すか」 咽喉元に差し出された一振りの剣を前に、彼は不遜な態度を崩さずに低い声で尋ねた。 その落ち着いた姿を眼前にして、私は剣を握る掌から溢れ伝う汗を止めることが出来ない。 「貴方は最早、王ではありません。ただ馬鹿で我侭なだけの、一人の男です」 窓から差し込む月明かりに照らされ、抜き身の刃がぎろりと不穏当に輝きを増した。 この手に握られた長剣も、この胸に付けられた騎士団の徽章も、全ては貴方に頂いた物。 ...
  • 25-059
    俺のこと好きなんだろ?  なあ、俺のこと好きなんだろ。loveの意味で。 「何言ってんの馬鹿じゃないの」  ……。  でも実は好きなんだろ? 「そんなこと、万に一つもあるわけないじゃないか」  ……。  なあ、でもちょっと俺のこと気になるんだろ。 「何でそう思うのさ」  じゃあ逆に聞くけど、何でいつも一緒にいるようなことになるんだよ。  帰りはいつも同じ電車の同じ車両になるし、部活も何か一緒に入ってくるし、部活ない日は図書館でよく会うし。 「偶々だよ」  そのうち俺ん家呼んだら来るし、入り浸るし、テスト勉強も一緒にしたし。今日だって駄弁ってるし。 「一応友達だからね」  俺のあげたネズミ王国のキーホルダーずっと鞄につけてるし、俺が似合うって言ってから髪型変わんないし。 「……僕も気に入ったから」  そういえばこないだ見えたけど、待ち受け俺に...
  • 13-059
    放蕩男×堅物男 「何時だと思ってるんだ」 「えーと、8時?9時?くらい」 「午前2時だ」 「あはは、ごめん時差ボケ」 「今度はどこまで行っていた」 「西の方。あー、やっぱ日本は涼しくていいわ。向こうはずっと空気がカラカラでさ」 「へえ」 「元気だった?」 「ああ」 「そっか、そりゃ良かった」 「…………」 「…………」 「…………。で」 「あのアパート、家賃滞納で追い出されました。泊めてください」 「そういう事情なら仕方ない。あがれ」 「あれ。あっさりだな」 「不満か?」 「いやいやいや、そんなことないけどさ。ただお前のことだからすげえ説教を」 「いつまでも玄関先で話していると近所迷惑になる。それに」 「それに?」 「今更だろう」 「あー……今更、かー…」 「ああ」 「……うん。ごめん。でもってマジ恩に着ます。感謝感激雨あられ」 「い...
  • 19-059
    ひぎぃぃぃぃぃらめぇええええこわれちゃうぅぅぅぅぅぅっつ 「『ひぎぃぃぃぃぃらめぇええええこわれちゃうぅぅぅぅぅぅっつ』ってどうやって発音するのかな」 「なんですか?」 「エロマンガのセリフです」 「今読んだ通りに発音するんじゃないんですか?」 「最後の『っつ』はやっぱりちゃんと『つ』も言うんですよね、きっと」 「知りません」 「試してみませんか」 「誰が」 「あなたが」 「誰と」 「私が」 「嫌です」 「どうしてですか」 「どうしてもです」 「試してみないとわからないじゃないですか」 「僕はわからなくても困りません」 「私はわからないとこの好奇心が収まりません」 「収まらなくてもいいじゃないですか」 「いいですけど、納得するまであなたで妄想しますがいいですか」 「それは嫌です」 「あなたの顔を見る度に、どんな声を出すのかなとか、妄想で頭が...
  • 20-059
    待ち望んでいた瞬間にたどりついた カズヒコはにっこりと笑って僕の右手を取った。 「ずっと想っていたよ。夢に見るほどに。ずっと、ずーっとね」 カズヒコは僕の右手に頬ずりしてから軽く接吻する。 「貴方は気付いてくれていた?俺が貴方を想っていたことに」 僕は首を振る。驚きが首の隙間からこぼれて行く。 「俺は貴方を心の底から想っていた。だから貴方を全て肯定する」 僕は首を振る。首の隙間からは空虚な音しかしなかった。 「貴方が誰を想おうと、俺をどう思おうと、そのままで良かった」 カズヒコは僕の左手も取って両手をぎゅうっと握り締めた。 「貴方が幸せに笑っているのなら、俺は良かったんだ。でも」 カズヒコは一瞬だけ泣きそうな顔になる。 「でも、最近の貴方は泣いてばかり、あいつの所為で貴方は泣いてばかりだから」 僕は思い返す。 「泣かされているのに、貴方はあいつの傍を離れ...
  • 27-059
    いつまで経ってもお互い敬語のカップル 「あ、お疲れ様です。今日は残業ですか?」 「お疲れ様です。そうなんですよ……残業って言うか徹夜でして」 そう愚痴ると、あぁー、と同情的な声をくれる。 良かったら今から食事なんですがご一緒にいかがですか?と聞くと (俺の希望的観測かもしれないが)嬉しそうに頷いたので、社を出てすぐの 早くて安くて美味いうどん屋に連れ立つ事にした。 「いいんですか?今から徹夜ならもっときちんとお腹に溜まるもののほうが」 「いやいやー、もう年ですんでね。食べ込むと消化できなくて」 「またそんな、年とか……」 「年ですよー、もう35ですよ、おっさんです」 そういいながら一味に一瞬目をやるとすかさず手渡してくる。 阿と言えば吽、ツーと言えばカー。……この連想もおっさんだなと我ながら思う。 「そんなことより斉藤さん、そろそろ敬語止めて頂き...
  • 28-059
    介抱 おっ、おはよう。あーこらこら待ちなよ。大丈夫。寝てていいからさ。朝はご飯とパンどっちがいい?え、食う気がしない…ごめんごめん。 そうだよね、病み上がりだもんね?しかし丸一日寝ててお腹空かないのかい?はぁ、空いてるけど食べる元気すらない。そいつはいかんね。じゃあまずはおじやからかな? 勝手に決めるなってもなあ。その様子じゃ取り込みやすいものからじゃないと。はいはい大丈夫だから。寝てていいってば。 いやーにしてもびっくりしちゃったよ。うちの目の前の電信柱の根元に転がってたんだから。話しかけてもあー、とかうー、とかしか言わないし。 え、荷物?ああ、それなら、ちょっ、ちょっと、ほらあそこだよ。中身は見てないさ。服?ひどく汚れてたからね。洗濯しておいたよ。いいじゃないか、いくらか大きい見たいだけど男同士だし。 しかし、なんだってあんな風に行き倒れるハメになったんだ...
  • 23-059
    行き止まりでの出会い 行き止まった。 戻れない。戻りたくない。 ここで終わりか。 つまらない旅によく似合う、つまらない終わりだ。 ガタ 「あれ?こんにちわー」 …目の前の壁が開いた…なんだ?家なのか? 「うちにご用、なわけないですよねー。もしかして道に迷われてます?」 「あ、は、はあ、まあそんなもんで 「そうですかー。この辺分かりづらいんですよね。良かったら、道教えましょうか。」 「あ、いえ、特に行くところがあるわけではないの 「へえ?散歩ですか?」 「は、はあ、まあそんなもんで 「じゃあ、ちょっと上がってお茶でも飲んでいきませんか?今日は特に冷えますし」 えらく食い気味の男だ。 「いえ、そんな悪いですから」 「そう言わずに!誰も訪ねて来ないし、暇なんですよ!話相手になると思って!」 そりゃ、こんな入り口じゃ誰も来ないだろ...
  • 14-059
    堅物×泣き虫 「堅物だって言われねえ?」 「言われますね」 「生徒会長とかやってただろ」 「生徒会長は人気のある奴がやってました。俺は副会長です」 「ははは(笑えない)」 「悪口とか噂話も嫌いそう」 「時間の無駄ですよね」 「痴漢とか万引きとか絶対しなさそう」 「犯罪じゃないですか」 「エッチ話とかしたことある?」 「話をしてどうするんですか?」 こいつはどういうセックスをするんだろうと興味を持ってしまった。 酒によってたし。誘ったらついてくるし。 それが間違いだったんだけど。 「お前だましたな!」 「何をですか?」 「堅物のふりなんかして汚ねえぞ!」 「ふりなんてしてませんけど」 「エッチ話なんて興味ないって言ってたくせに!」 「話なんてしたって意味ないでしょう。やらないと」 「ちょ……直球で言うな!」 「それにしても意外で...
  • 26-059
    最期を看取る約束 「俺、アメリカ行くから」 「へぇ。がんばれー」 「何言ってんだお前も行くんだよ」 なにそれどういうこと。疑問符を飛ばしているとニヤリと笑う顔。 「俺の最期、看取ってくれるって約束しただろ」 じゃあ一緒にいないとな、なんてどんな理論だ。 いやいやあんな小さい頃の約束で俺の進路決められるの?! てか英語話せないし!ちょっと人の話聞けって。 「あー…、やばい死ぬかも」 強引にあいつを連れてきたくせに、路地裏に転がっている状況。 事故はしょうがない。予測なんて出来ない。 せめて最期に声だけでも聞きたいと、携帯を鳴らす。 『何言ってんのお前バカなの』 約束忘れてもいいわ、と告げると電話越しに笑い声が返ってきた。 あれここ泣く場面じゃね?俺死にかけてんのに笑われるっておかしくね? 『俺が看取れないとこで死ぬほど、お前って根性無しだっけ』 ...
  • 12-059
    毎日決まった時間に会う二人 「「おはようございます」」 挨拶を交わすくらいの仲。 とはいっても、友達でもなんでもない新聞屋さんな訳だが。 毎朝早起きして新聞を外で待って、 わざわざ手渡しでもらってる奴なんて俺か老人位だろうからさぞ珍しがってるだろう。 若いお兄さんで、名前はもちろん知らない。おはようございますしか言った事もないし。 ただなんだか良い笑顔を持っているのが妙に気になっているくらいで。 よし!今日もあの微笑みを見守った。元気に仕事仕事。 ・・・・ああせめて他の会話をしたいな。夕刊もとってみるか。そしたら「こんばんは」が言えるぞ。 「・・・ってか、朝刊と夕刊が同じ人な訳ねえな」 何考えてんだ俺は。まあいいや、 お兄さん、しばらくは今までどおり目覚まし代わりに観賞させていただきます ...
  • 16-059
    高気圧×低気圧  昼食時、今日もまた今井君がひやむぎ定食を半分以上残して、 無言で空になった俺の皿と自分の皿を交換してくる。さりげなく。 俺も、もう特に何も言うこともなく、当然のように、残りの0.5人前をたいらげる。 前に今井君が、俺にだけ聞こえるか聞こえないかの一人言みたいに、言った。 すごいね、吸い込まれるみたいだね。なんで、そんな食えんの。 え、なんでって、まぁ…全然いけますよ。 「吸い込まれるみたいだ」って言葉にやけに、ヒヤリとした。 そんな気持ちで今井君の横顔を見ている自分に、 気付いたばかりの時だったから。 自分も気圧の知識がなかったwでも文章とかの雰囲気は好き!お次どうぞ
  • 24-059
    わんこ攻め×天然受け 攻め「好きなの!?受け、好きなの!?ねぇ!俺!俺のこと好き!?」 受け「うん、好きだよ」 攻め「本当!?大丈夫なの!?気持ち悪くない!?」 受け「うん、攻めは気持ち悪くなんかないよ」 攻め「そうかぁ!俺バカだから!バカだから自分の気持ち抑えらんないから!」 受け「そうだね。攻めらしいね」 攻め「うん!でも好きなんだ!そうなんだぁ!じゃぁ付き合ってくれるんだよね!」 受け「そうだよ。付き合うよ」 攻め「よかったぁ!じゃぁ付きあおうね!俺と付きあおう!」 受け「うん、付き合おうね」 攻め「あぁ!俺たち好き合ってるから付き合えるね!ね、受け!」 受け「うん。ところで付き合うってどこに?」 攻め「あぁー受けと俺は今壮絶にすれ違っているよー!気をつけようねぇー!」 皆の人気者×一匹狼
  • 15-059
    魔王×勇者 人間も魔物も共存している世界。 祖父が偉大な勇者である少年は自分も勇者になることを夢見ていた。 平和な今の世の中に勇者は必要なく、 叶わぬ夢という事も成長するに従って理解していく。 小さな頃は口を開けば「勇者になる」と言っていたがそれもなくなった。 その頃少年に親友ができる。それは人間ではなく魔物の子どもだった。 どんな種類の魔物かはわからなかったが少年は気にしなかった。 頭が良くて魔法も使え剣の腕も立つ。何より一緒にいて楽しい。 少年はそんな魔物の子どもが大好きだった。 いつも2人で森や洞窟を探索しては、いつか2人で冒険に出たいと話していた。 新しく出来た夢によって少年は勇者になるという夢も諦める。 もし少年が勇者になればそれは人間と魔物が対立する世界になるということだから。 「俺、小さい頃は勇者になりたかっ...
  • 9-059-1
    ×綺麗なニューハーフ ○ごっついオネエ 高校時代の同級生に久米川という男がいて、俺はそいつとバンドを組んでいた。 ヴォーカルだったのだが、頭の出来と反比例に顔が良かったから女にモテて、 根拠もなく自信家で自己中、金持ちの坊な上考えるより先に手が出る単細胞。 空気が読めない(読む気もない)から友達らしい友達もいないくせに 本人はそんなことは全く気にしない。結局奴がずっとそんな調子だったために 徐々にメンバーの足並みも揃わなくなり、バンドは卒業前に自然消滅した。 正直俺は久米川のことを友達だと思ってなかったのだが、向こうは違ったらしく 卒業してからも突然連絡があったり毎年手書きの年賀状が来たりしていた。 その久米川から昨日、結婚式の招待状が届いた。 『おお、元気かよ!小平オマエ、どうよ最近!?』 「…どうよじゃねぇよ。招待状見たよ、おめでとう。けどこれ...
  • 9-059-2
    ×綺麗なニューハーフ ○ごっついオネエ 超遅ればせながら…でも萌えたので語る カマ萌えでポイントになるのはギャップ。そして、ギャップを重ねていくことにより、様々な萌え方が見えてくるのだ! 1 まず基本のギャップ「男なのに女言葉」「ごっつい男なのに乙女」 2 明らかに男にしか見えないわけである。欲求を突き詰めて体を作り替えたわけではない。 そこには、「どうせ自分はあんな綺麗にはなれないし…」という羨望や、自分の男性性への諦めや葛藤、また誇りがあるかもしれない。 3 カマキャラってとかくギャグに使われがちだ。だが普段陽気なほど、シリアスが映えるというのはお約束。 かっこいい活躍に萌えてもいいし、 ひたすら笑いや倒錯を重ねることで到達するカタルシスだってある。 4 外からは世慣れているように見えても、内心で初恋の人など一人を想い続けているとかだ...
  • 25-059-1
    俺のこと好きなんだろ? 私は常識を逸脱したものが著しく嫌いだ。 2年C組の原田は、私の理解の範疇から一歩、いや何歩も踏み外している。 何度注意しても直さないボサボサの金髪。 ゴムで縛った前髪が、教壇から一番遠い最後列とは言え、非常に目障りだ。 そして何より座り方がおかしい。 椅子の上で、ある時は体育座り、ある時は胡座、またある時は正座。 数学の授業なのにこいつが腐心しているのは間違いなく、難しい解を求めることよりも、難度の高い座り方に挑戦することだ。 今は坐禅を組もうとして、必死に右足の上に左足を乗せようとしている。 おい、落ちるぞ。 気づくと、教室のあちこちから含み笑いが聞こえる。 「先生、板書間違ってます」 「え?…」 黒板に目をやると、『原田からの距離』という、紛れもない自分の文字が飛びこんできて、息が止まりかけた。 「あ、あぁ…すまん」 慌...
  • 23-059-1
    行き止まりでの出会い 足が疲れて絡まりそうになる。走る。逃げる。走る。 路地裏に逃げ込んで、俺は先に進めなくなった。 追っ手の声がして、俺は今来た方向を振り返った。すると背中からドアの開く音がした。 「あ……」 ドアから出てきたのはゴミ袋を持った若いバーテンダーだった。 とまどっている男を問答無用で押し込み、俺は扉を閉め鍵をかける。 「え?ちょっと……」 「助かった。ありがとよ」 「てめえ!ふざけんじゃねえぞ!逃げ切れると思ってんのか!」 ドアを叩く音と蹴る音、罵詈雑言が聞こえたが無視する。 「出口はどっちだ?」 「……勝手に裏口から店に入って、注文もせずに出口をきくなんて横柄なお客様ですね」 「ああ、すまん。今はこれしか手持ちがないんで勘弁してくれ」 俺は財布から札束を取り出して男の胸元に押し付けた。だか男は受け取らない。 「もらう理由がありません」...
  • 19-059-1
    ひぎぃぃぃぃぃらめぇええええこわれちゃうぅぅぅぅぅぅっつ 「…暇だぁー」 「銀也、お前今朝からそれしか言ってないぞ」 「いや、そう言われてもね。マジ暇なんだって」 「いい加減、聞き飽きた。そんなに暇なら勉強でもしたらどうだ?次の試験、赤点だと単位ヤバいんだろう?」 「嫌だ。つまんねーもん」 「嫌って…お前な…。春休みに補習したいのか?」 「いや…そういうワケじゃ…ってか、そっちのが嫌だ。そーだ、お前勉強みてくれよ。どーせ、もうお前はカンペキだろ、首席サマ?」 「来週までにお前のそのポンコツ頭に知識詰めこむ自信はないな」 「眼鏡のくせにエラソーに。ポンコツって何だよ、殴るぞ?」 「偉そうって何さ。というか、眼鏡関係ないだろっ。まったく…そもそも、それが勉強教えてもらう奴の態度か?まあ、教えなくて良いなら…」 「えーっ」 「えー、じゃない」 「…。…。…。え...
  • 28-059-01
    介抱  昼に怪我をした。落ちて、足首をひねったのだ。労災になるとかで怒られた。  病院に行ってレントゲン撮って、骨には異常なし。ただのねんざ。  医者の言葉に、上司の新谷さんがあからさまにホッとしたので、むかついた。そんなに労災が怖いか。もっと大ケガすりゃよかった。  もともと、新谷さんとはあまり仲がよくない。ガタイばかりでかくて、やたら細かい。うざい存在だった。  夜になって、痛み出すまでは余裕だったのだ。  ずきん、ずきんと痛めた箇所が脈打ちはじめて、あわてて痛み止めを飲んだが遅かったらしい。  そういや氷で冷やせって言われたっけ、と思い出すが、あいにく冷凍庫は空っぽ。  しかたなくビールで冷やすが、飲めない温度のビールばかり増えてちっとも治まらない。  どんどん痛みが増し、気がつくと唸っていた。  足が、おおげさじゃなく倍に腫れてる。心拍と一緒に、ズ...
  • 1-079
    寿司ねた×シャリ 純粋で美少年のシャリが、トロ(金持ちの御曹司)や 玉子(ヘタレ)やひらめ(淡泊)などにまわされるんだな。 他には穴子(変態)、イカ(鬼畜メガネ)、甘エビ(プレイボーイ)など。 真っ白だったシャリが、時間が経つごとにネタの汁と しょうゆとわさびで汚れて行くのがたまらない・・・ 801学園か orz ド○モ×ボー○フォン
  • 1-019
    レモンティー×アップルティー 攻めのレモンティーはクールなカンジでお砂糖抜きではランチのお供にも、ってスカしてる奴だな。 ところがアップルティータソは甘い香りがウリの王子様で、この二人が合うわけないと思うんだけど… ところがどっこいなアレで、レモンティーがアップルティーの中に入ると… あら不思議ってなもんで、レモンのとげとげしさもアップルの甘ったれ加減もうまく収まってとろけるようなフレーバーになるんだな。 もう絶妙のカプだよ。(苦) 日○経済新聞×スポーツ新聞 
  • 1-099
    監督×陸上選手 今日さHAK●NE駅伝見たから存分に萌えていますよ。 何より信頼関係からはじまる。これ重要。 強い絆が、見えない強固な糸で二人を結んでいる。 監督の思いに選手が応えて走りぬく。力振り絞って走りぬく。 監督号泣。沿道の皆号泣。テレビの前の皆号泣。 良くやったとゴール前でタオル広げて待つ監督。 へとへとになりながら、ゴールテープを切る選手を力いっぱい抱きしめる。 もうこれだ!スタンディングオベーションの嵐。 期待に応えられなかったと泣く選手の頭をがしがしなでている監督もいい。 湧き上がる観衆や他の部員たちの歓声にまぎれて見つめあっちゃうのもいい。 そっとキスしたりなんかしちゃったら、たまらん。 悔し涙流してる選手の涙を黙ってぬぐってやる監督もいい。 すいませんと言いかけた選手の口をふさいでやってほしい。たまらん。 汗と涙と笑いの全てをかけた日々...
  • 1-039
    鉄棒×砂場 鉄棒と砂場といえば、どっちも公園とかにある遊具。 砂場はちっちゃい子にも好かれるけど、鉄棒はまだ出来ない子も多い。 それに、大きくなると、砂場で遊ぶなんてはずかしーと思う子も多い。 だから、砂場は小さい子たちになじんでて、平和ボケしてると思うんだよなあ。 それと同時に、だんだん自分を離れて行った子達に悲しみながら…。 そんな砂場は、色んな人に愛される鉄棒を慰められ、すぐ騙さればいいよ。 鉄棒にいろいろされても、僕たち友達だからとかいいながら我慢する砂場。 鉄棒鬼畜攻め、砂場けなげ受けで(;´Д`)ハァハァ 全裸×半裸
  • 1-069
    車×高速道路 金はとるけど、そのくらい速く走ってもいいという高速道路。 急いでるんだから、金を払ってでも早く行きたいという多くの車。 何があってもじっと耐える高速道路には、雪が積もったりしてる以外なら 金さえ払えばいつでも走れる。つまりアレだ、誰にでも体を許してるんだよな。 金を払ったんだからと、車たちは遠慮無しに走る。 なんかゴカーンぽいけどもえー。 寿司ねた×シャリ
  • 1-089
    ド○モ×ボー○フォン 「よう、お前らがどれほど頑張ろうが、俺の人気には勝てないボダちゃんじゃねーか」 「あ、……貴方は……ドコ●のFOM●さん…何ですか。イヤミなら聞きません」 「イヤミじゃねーよ。事実さ。……なぁボダ…、俺、最近なんて呼ばれてるか知ってっか?」 「新規でも値段が高いとか、FOM●さんに限っては電波がクソ悪いとか…そういう?」 「ほーーぅ。言ってくれるじゃねぇか」 「あ、いえ……すいません。その……」 「…俺の最近のニックネームは『体感するケータイへ』。……ってな訳で、たっぷり俺を味わいな!」 「なっ……?!冗談……!止めてください!顧客数にモノ言わせて僕をどうしようって言うのですか!」 「カマトトぶってんじゃねぇよ!J-●honeからボダになって、サービス悪くなったらしいな?テクの腕落ちたんじゃねぇのか?!」 「うるさいうるさいうるさい!大量に相...
  • 1-049
    全裸×半裸 「攻めは脱ぎかけ(もしくは完全に着衣)、受けは全裸で羞恥プレイ(もしくは言葉責め)」に行くだろう。 でもそれじゃあ足りないのだ。確かに恥じらいは大事だ。受けの初々しく恥じらう様はいつ見ても萌える。 そこで、反対にしてみた。そう、攻めが全裸、受けが半裸。ありそうでなかったシチュエーションになった。 攻めがせっかく脱がせてやろうとしているのを拒否する受け。 洋服は汚したくはないが然し猛る下半身は止められず、そのままがっちゅん。 快楽に溺れ理性を飛ばしかける時にふと、まとわりつく衣類の感触。 着衣したまま行為に及んでいる、と改めて認識。そして、攻めを見ると攻めは全裸。 勿論、部屋は攻めと受けの二人きり。自分だけが服を着ている、と思いこみ赤面、 受「…アンタと一緒がいい」 攻「そうか?汗で服がまとわりついて体型がくっきり見えるのって相当エロくて良いと思う...
  • 1-029
    日○経済新聞×スポーツ新聞 こう日○経済新聞ってお堅いイメージでスポーツ新聞は強気で受けってイメージがあるよな だけどスポーツ新聞の前では優しいというかヘタレなんだよ で、スポーツ新聞に挑発されて日○経済新聞は激しくなるだよ、きっと 鉄棒×砂場
  • 1-009
    えんぴつ×えんぴつ削り 鉛筆×鉛筆削りの何がいいって、 鉛筆削りがいつでも「ああん、鉛筆さん早く来て~」って淫らに穴をおっぴろげてるとこだよな。 どうしようもない淫乱受けだな、だがそこがいい。 鉛筆に突っ込まれてガリガリ音立てて悦んじゃうあたりなんかもう、この好きモノめ!ってもっと攻めたくなる。 鉛筆も鉛筆で、そんな淫乱な鉛筆削りに文字通り身を削って奉仕してる。 こんなバカップル、そうそういないよ(;´Д`)ハァハァ レモンティー×アップルティー
  • 21-069
    本屋の店員×BL本を買う常連 秋原は今、最大のピンチに直面していた。 「よぉ、アキじゃん。俺の事覚えてる?」 いつもの本屋のレジに居たのが、小学校時代の同級生だったからだ。 秋原は、今すぐにこの場から消え去りたい衝動に駆られた。 別に、相手は同性だから、ヤラシイ本の購入現場を見られてしまうくらいは構わない。 だが、今己が持っている本は、ヤラシイ事はヤラシイが、BL本。 ましてや、片田舎の本屋で元同級生なんて、下手したら、己の趣味が1日で元級友に伝わってしまう。 秋原は、瞬時にそこまで考えた後、出しかけた本を引っ込めた。 「久しぶりだな、寺田。なに、お前ここでバイト始めたのか?」 「母さんがギックリ腰になってさ、その代打だよ」 苦笑する寺田に、秋原はふと、眉をひそめた。 「あれ、でも寺田なんて名字の店員さんいたか?俺知...
  • 11-019
    擦り合い 僕たちは、罪を擦り付け合っていた。 「……はぁ」 「どーすんだよ、これ」 二人して呆然と、半裸のままで呟く。梅雨時の湿った空気が 僕たちのした行為を生ぬるく肯定するように、肌にまとわりついていた。 「でも、気持ちよかったね!」 明るく言い切る彼の汗ばんだ顔を、信じられないというように横目で見る。 「なに言ってんのお前」 「いーじゃん、気持ちよかったし。……少なくとも俺は」 そこで急に照れたような顔をしてうつむくから、こっちまでなんだか居心地悪い気分になる。 まあ、もともとこの上ないほど居心地が悪いんだけど。 「……俺、も」 床に向かって呟いた瞬間、最高に嬉しそうな笑顔で振り向かれたのが見ないでも分かった。 「だいたい、お前が悪いんだからな」 少しむかついたので、無理やり顔を上げて目を合わせて言った。 「なんで?」 そんな天真爛漫な目で...
  • 11-029
    つばさ  たとえばこの背に翼があるならば。  今すぐにでも翼を広げ、海を越えて君に逢いに行くのに。  けれどこの背には何もなく、二人を阻む、海は広すぎて。 「……なんて事考えてたんだけど、よく考えれば自力でこの距離飛ぶのは結構きついよなー。てなことで土産」 「確かにそうだけどさぁ、何はなっから諦めんのよお前。おお、梅干」 「カップ麺の新作も持ってきたぞ」 「おおー。気が利くじゃん。今日はカップ麺パーティーな。つうかその梅干あいてんじゃん。酔い止めに使ったか?」 「まあまあ、気にしない気にしない」  空港で落ち合った二人は、がらがらとスーツケースを引っ張りながらそんな会話を繰り広げていた。河合は現在英国に語学留学中で、伊藤は休暇を使って会いに来たところだ。 「元気そうだな」 「……うん。案外こっち合ってんのかな。それよか、こんな早く会えると思わなかったから、...
  • 21-089
    羽毛布団×電気毛布 「あーあ。…寝ちゃった?」 御主人様の呟きとともに、その日の夜、やわらかく憧れの人が降ってきた。 その人は基本的に年に2、3度しかお目見えしない。御主人様が大切な客人をもてなす時のみ、クローゼットの最奥から仰々しく真空パックのカバーに包まれた状態で顔を出す。 近づきにくい外装の高級然とした姿に反して、とても軽くて優しい肌触り、そして何よりご主人様が絶大の信用を寄せている温もり。オマケに天然モノである。 元々貧相で非天然モノ、かつ常日頃のヘビーローテーションで伸びきってしまった俺は憧れざるを得なかった。 勿論そこには、羨望という都合の良い言葉に隠された、少々の嫉妬という醜い感情もあったのかもしれないが。 『あれ、また会ったねえ。この客人が来るようになってから、君とはよく一緒になるなあ。』 『そうですね。すみません、俺なんかと一緒じゃ居心地悪いでしょ...
  • 21-049
    ガチムチ熱血系×ほんわか癒し系 ――お二人はどんな子供時代を過ごしてましたか? 甲:僕は小学校からずっとサッカー漬けでしたね。   朝から晩まで走り回ってました(笑) 乙:高校生の頃、ファミレスのドリンクバーで新しいドリンクを作ってました。 甲:新しいドリンク? 乙:色んな種類のドリンク混ぜて新しい味を発見するんです。 甲:それ、楽しい? 乙:まあまあ。 ――乙さんらしいエピソードですね(笑)    お二人が出会われたのは大学時代ですよね?第一印象はどんな感じでしたか? 乙:うーん、熱い人だなぁと(笑) 甲:僕はね、最初苦手だったんですよ、今まで周りにいたタイプとは全然違ったから。   俺なんかはいつも必死に努力してるのに、乙君は涼しい顔でサラっと何でも出来ちゃうみたいな。   だから悔しくて「絶対追いぬいてやるぞ」って変に...
  • 11-079
    前世で刺し違えた宿敵同士、現世で再会 「だから!俺たちは前世では宿敵だったんだって!こんなにわかりやすく言ってるのに何でわかんないの?!」 「おーけー。ひとまず日本語話そう。な?」 目の前で両手を握りしめ、30分前から延々前世がどうのこうのと騒ぐ相手の目を見ずにどうやったらここから逃げれるのかを考えながら、ひとまず落ち着くよう促してみた。 彼が言うには、自分達は前世では二人に並ぶ者はいないとされるくらい勇猛果敢な戦士であり、また実力が拮抗していたため宿敵同士だったそうだ。 王国だかなんだかに仕えていた自分と彼だが、跡継ぎ争いが起こり、王子派についた自分とそれに敵対する王弟派についた彼は自分たちの主のために戦い、差し違えて死んでしまったそうだ。何の運命のいたずらかまた現世で巡り逢ってしまった。これは運命だ! そう初対面で言われた自分が思ったことはただ一つ。そんなことを真顔で...
  • 21-029
    言葉が通じない 「あーあ、やってもた」 ほんま最悪や。 放課後の個人授業っつう響きはエロうてドキドキするもんやのにな。 教室で待ってんのが野郎やと思うだけで足重いわ。 まあ英語で赤点取ってもたんは自分の勉強不足やからしゃあないけど、 これ以上成績落として今バイト禁止されたらあかんて。 長い事口説いてた彼女、もう少しでモノに出来そうやのに。 はあ、せめて補習受けるんやったらカンナ女史が良かったわ。 こんな日に限って休みなんてほんまついてへん。 委員長って堅物とかクールとか無愛想とかええ噂聞かんし、 明日の追試ら無かったら、オレも絶対近づきたくないタイプや。 あんな堅物を絵に描いたような奴と補習どころか、会話成立するかも怪しいわ。 「はあぁ・・・」 ドアの前に着いてもた。 しゃあないわ、自分から頼んだんやし数時...
  • 21-039
    ノンケのイケメン→ハイテンションなオカマ 桐野君が姿を消したのは卒業式の一週間前だった。 口数は少ないけれど、誰かが困っている時にはそっと手を差し伸べてくれる。 背が高くて筋肉質で肩幅が広くて男前。 特定の彼女がいたかどうかは不明だが、噂では何人かの女の子達と経験してると言われていて 大人っぽい雰囲気はそういう余裕があるからだろうと僕達モテ無い男達は少しだけ嫉妬していた。 そんな彼に再会したのは僕が社会人二年生になる少し前の事だった。 あの頃と変わらず、桐野君の肩幅は広かった。 シンプルなドレスで鍛え抜かれた筋肉を覆い、似合わない化粧をした彼は、 周りの視線やヒソヒソと話す声を、まるで無いもののように キレイに巻かれた長い髪を揺らせながら真っ直ぐ前だけを見て颯爽と歩いていた。 僕はその姿を美しいと感じたのだろうか。...
  • 11-089
    癒やせない苦しみなら共に分かち合いたかった 知ってはいたのだ。 自分を護るために、彼がどれほど無理をしていたのかを。 それを知りつつも尚、ミケランジェロが見えない振りをしていたのは、 ひとえに彼が、その苦しみに気付かれることを恐れていたから。 彼の望みが、この自分が健やかに穏やかにあることならば、せめて、それをまっとうしよう、と思った。 彼のために、いつでも明るくいようと、純粋無垢であろうと、笑っていようと、そう、決めたのだ。 彼の傷を、苦しみを思えば、出来る、と思った。 それでも、その傷に、苦しみに、気付かぬ振りをするのは容易なものではなかった。 ともすれば心配で曇りそうな表情や、不安と怖れで緩む涙腺に気をつけながら、 知らぬ振りを貫き徹せるとはとても思えなかった。 ミケランジェロには自分が、知らぬ存ぜぬで現実に目を背け、辛いことは全て彼に任せ、のうのう...
  • 11-039
    火曜サスペンス劇場 眼下で海原がとぐろを巻いているように見える。波の砕ける音が耳にまとわりつく。 振り向けば、音を消し赤色灯だけを回し続けるパトカーが、ひしめいているはずだ。 そうして、自分のすぐ後ろには恐らくあの人が立っている。はじめて会ったときと同じ、 笑えてしまう程型通りの姿で。彼はきっとトレンチコートを着てその襟を立て、俺の後姿 を見据えているのだろう。舞台は過剰なほどに整っている。 あとはおもむろに、自白すればいいんだ。途中言葉に詰まってしまっても、彼は憐憫の 情をその顔にくっつけ、ゆっくりと頷いてくれるに違いない。 「あの人が憎かった。こうする以外どうしようもなかったんだ。」そんな風に切り出して、 すべてを話し終れば、きっと自分は彼に厳しさと優しさの混じった言葉をかけられる。 それを受けて俺は、諦念と悔悟の混じった笑顔を浮かべ、一筋涙を流してみせる。 ...
  • 21-009
    敬語ガチホモ×関西弁ノンケ 「単刀直入に言います。僕は貴方に突っ込みたい」 「キミも物好きやなーええよーいくでー。はい、3、2、1、アッーーーーーー!」 「……」 「……」 「……ええと、あの」 「…………」 「あの、今のは」 「……あかん、遅いわ」 「何を怒ってらっしゃるんです」 「遅すぎる。今のポイントは『アッーなんてどう発音するねん』っちゅうとこやろ。ベタやん。  しかも『あのあの』迷いすぎや。ツッコミは迷ったらあかん。今のあんたは、間が空きすぎ」 「すみません。予測外の反応で驚いてしまって」 「ったく。ひとがせっかくネット検索して勉強したったのに水の泡や」 「……。勉強、なさったんですか」 「せや。キミの毎度毎度のお茶目に真面目に付き合おうっちゅーボクなりの努力や。褒めたってや」 「手間を取っていただいたところ申し...
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