*9が指定したカプ・シチュに*0が萌えるスレまとめ@ ウィキ内検索 / 「11-429」で検索した結果

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  • 11-429
    悪の組織の幹部×同組織の最下層 哀れな存在が、私の前に転がされていた…何時もの事だ。年は18~20か。 上物、とまでは行かないがそこそこには見られる若者だ。今は薬で蕩けているが、 普段はいかにも意志が強いであろう黒い瞳も、肩まで伸びた、染めていない濃い栗色の柔らかそうな髪も、良い。 「名前は?」私は目の前の贄に、何時ものように訊ねた。 「なまえ…ない…れふ…ここにくる…とき…すて…まひた」 私は密かに心底驚いた。…1mg錠で媚薬、10mg錠は自白剤、原末1gなら一包で廃人。 私の相手をさせるべく、手錠足錠をかけこの部屋に通す時には、10mg錠2つで処置させておく。 …元々、戸籍上の名前が無いような存在でも、必ず「通り名」程度は吐くはずなのだ。 「…そうか、まぁよい」 私は驚きを隠しながらもそう言うと、彼の双丘を開かせる。 そしてその奥の小さな腔に、麻酔薬...
  • 11-429-1
    悪の組織の幹部×同組織の最下層 「大体いつもさ、作戦が悪いんだよ作戦が」 「はあ…」 「あと一歩って所で秘密兵器が出てくるのなんて分かりきった事だろ?  なに、それとも今回は出てこないとでも思ったわけ?  まさか出てこないといいな~とか希望的観測で作戦を進めたとかじゃないよな?」 「いや、そんなことは、…ないと思うんだが…」 「思うんっだがってなんだよハッキリしろよ!いつも現場で動くのは  俺たちなんだよ俺たち。それわかってんのか?」 「それは、申し訳ないと思っている」 もう小一時間説教を食らっている。その間正座させられっぱなしの私は しびれが足全体に渡ってすでに感覚はなかった。 おそるおそる手を挙げて提案してみる。 「すまない、次は善処したいと思うので、もうそろそろ、その…」 「お・ま・え・が言うなお・ま・え・が!」 ピシピシとプラス...
  • 1-429
    ショートケーキ×ガトーショコラ あれだ、ショートって事は真っ白にポツンと苺があるわけだ。 それに対してガトーショコラはまっ茶色に上にぽふーって粉砂糖粉が乗ってるんだよな。 それを踏まえて萌えてみる! 「今月の売上も、お前が一位かよ。……売れてるやつはいいよなー?」 「……どうして君はいつも僕に突っかかるのかな。」 やたらに喧嘩腰なガトーショコラに、長年みんな愛され続けている人気ナンバーワンのショート君が困るわけ。 ショートに比べると人気の落ちるガトー君はヤケになっちゃってさ。 「うるせぇ!お前みたいな真っ白のヤツに、俺の…この汚れた俺の気持ちなんか分かるかよ…!」 汚れてんのはチョコの所為なんだけど、本人はそれが劣等感でさ。ジロリ、って心底憎憎しげにショート君を睨むのね。 でも実はガトーショコラは、ちょっとしたショートへの憧れから頭の上に砂糖の白い粉と...
  • 21-429
    真の勝者 「いいから行けよ、バカ幸人。」 「え?でも大和!お前怪我が…。」 「そんなのアイツも同じだろ、いいから行けっつの。」 「で、でも、そしたらお前一人n「あ゛~~~!!」 「譲ってやるって言ってんの! てめえ を アイツ に!  俺だって、こんな台詞臭くて恥ずかしいんだよ!  ホント早く行けバカ!」 「……ごめん大和、行ってくる。」 …フー、やっと行ったか。無駄に渋りやがって。 本当に俺を看病すんのかと思って若干焦ったじゃねーか! お見舞い&看病なんて美味しいシチュ、逃したら堪ったもんじゃねえ。 ふふふ、でもこれで俺の「幸人×京矢BLアルバム」が一歩完成に近づくな。 リアルBLの為なら、骨の一本や二本安いもんだぜ。 ああ!ホント腐男子で良かったぁ! 破れ鍋に閉じ蓋
  • 10-429
    うまカップ 「……なに食ってんだ?」 「うどん」 「はぁ?」 「だからさ、レトルトの皿うどん」 「そんなもんがあったのか…」 「今日初めて見つけたから買ってみた」 「ふーん。で、今日の夕飯は?」 「これ」 「ああ?」 「お前の分もあるから。なかなか旨いぜ?」 「……いらね」 「なんで。うどん好きだろ」 「レトルトなのが嫌だ」 「オレがいない時はカップ麺とコンビニ飯で生きてるくせに」 「るせ。お前がいんのになんでレトルト食わなきゃなんねぇんだよ」 431 : 風と木の名無しさん[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 01 39 42 ID JxzJ6LroO [2/2回(携帯)] 「コレだってちゃんとオレが用意した食事でーす。だから食え」 「やだ」 「自分で作らねぇくせに文句言うな」 「最近レトルトの飯食って旨いって思ったことない。だか...
  • 7-429
    Mなのに攻×Sなのに受 「お前を見てるとイライラする。俺のことをなんにも分かってないくせに分かった顔をして微笑む顔も  そうやってなだめる声も、俺の加虐心をかきたたせているのはお前であって  俺に手をださせてあるのはお前以外の何者でもない。  俺が悪いわけじゃない。俺のせいじゃない。」 俺が喋った後お前は4秒待ってごめんねと笑った。 ざまあみさらせ、その青タンお前にぴったりだ馬鹿野郎。 馬鹿野郎、今日どこいってなにしてた。誰と会った。誰と話した。 一秒ですら離れたくない俺の気持ちすらわかっちゃあいねえのに そんな顔でそんな声で大丈夫だなんて吐くな。 こんな感情を与えたお前が悪い。その青タンは俺のせいじゃない。 ああ、なのにこの罪悪感はなんだよ。 「僕が好きで好きでだからこそ気に入らないしムカつくのは分かっているから  いくらでも殴ってくれ...
  • 6-429
    vvvlove(ノ^^)八(^^ )ノlovevvv 「受け、愛してる」 攻めがいきなりそんな事を言うもんだから、俺は思わずタコさんウィンナーを地面に落としてしまった。 ああ、最後の一個だったのに勿体ない。 「……聞いてんのか?」 「えっ?あ、聞いてる!すっげぇ聞きまくってる!」 そうは言うものの、地面に転がっているタコさんが気になって仕方が無い。 恐らく攻めも気付いてるだろう。俺の目が泳ぎまくってることに。 「もう一回言うぞ」 「いやいや!いいって。遠慮しとくよ」 タコさんが気になるのも確かだが、「愛してる」なんてこそばゆい事をリピートされるのもなぁ…。 いきなり何をトチ狂ってるんだろう、攻めは。 「…だってさ。俺たち恋人同士なのに全然それっぽくないじゃん?」 俺の冷たい視線に気付いたのか、気まずそうに攻めが言った。 「まあ、確かにそうだけど…。でもい...
  • 8-429
    年上ドジっ子 茶筒を開ければ茶葉をぶちまけ、 急須の蓋は閉めたままでお湯を注ぎ、 跳ねたお湯の熱さに驚いて急須を落す。 あまりに期待を裏切らない行為の数々に、俺は笑いを堪えることができなかった。 背後から突然聞こえた笑い声に、部長が振り向く。 「…黙ってみてるなんて人が悪いな」 ばつが悪そうにちょっと頬を赤らめて、俺を睨みつけた。 「すみません、部長がご自分でお茶を淹れるなんてあんまり珍しかったので」 「どうせお茶ひとつまともに淹れられない不器用者ですよ、俺は。お前代わりにやれ、笑った罰」 そう言って不貞腐れた顔をした部長は半歩身をずらして俺を呼び込んだ。 「はいはい、よろこんで」 「…みんなとメシ行かなかったのか?」 「給料日前の節約生活中でして…部長は弁当ですか」 「いや、俺もカップ麺」 珍しい、と思ったが何となく口には出さなかった。 ガサ...
  • 5-429
    隠せなくなった気持ち 「ずっと好きでした」 そういう風に中学校の頃に女の子に告白された事がある。 俺はその子の事なんか全然知らなくて、制服のリボンの色で同じ学年 だと分かったくらいだった。 真剣な瞳を向けるその子を見ながら(「ずっと」っていつからだろう)と 思った。 十数年たって今更そんな昔の告白を思い出したのは理由があって。 俺が彼に会うのは今日で三回目で、まだ名前と役職と、あとは煙草を 吸う事と野球が好きな事以外知らない。 そんな彼が好き、で。 どうしようもなく焦がれてる自分に気づいたから。 何かを渡すとき、少し彼に触れる。話をするとき、彼と目が合う。仕 事とはいえ、彼と同じ事を考える作業が楽しい。彼の声が直接胸に飛 び込んでくる。 身体中が彼からの刺激を待っていて、俺はその状態が苦しくて嬉しい。 いつから好きなら「ずっと好き」でいつ...
  • 2-429
    マイペースなS気質×短気なM気質 「カレー食べたい」 「はぁ?」 「カレー。今日の晩ご飯はカレーがいいな。ね、決定」 「決定って、俺の目の前にある鍋の中身を言ってみて下さい」 「おーでーんー」 「わかりますよね」 「タマネギとジャガイモはあるからニンジンと肉買ってきて。うしがいいな」 「わかりますよね!?」 「プリンも食べたいプリンー」 「おでん食いたかったんでしょ!? それで俺を呼んだんでしょ!?」 「あと二時間くらいだったら待てるから焦らなくてもいいよ?」 「ねえ、聞いてるんですか? バ カ な ん で す か !?」 「うん、わざとに決まってるじゃん」 「……なんで」 「あ、涙ぐんでやんの。泣いてる顔かわいいなー泣いてるところが一番かわいい」 「っ、普通、笑ってる顔って言うんじゃないんですか、こういうときは!」 ...
  • 3-429
    慇懃攻め×俺様受け 慇懃攻めに俺様受け。 この組み合わせを生かす萌えは数多あれど、 ここは主従関係をプッシュしたいね。 王族と騎士、悪の大魔王と参謀、長官と次官、社長に秘書…(*´∀`*)モエー いつも強気でワガママで自信満々な俺様受けは、 慇懃攻めが自分のモノだと公言して憚らないんだよね。 上から見下ろす立場で、一見無茶苦茶な、 慇懃攻めの命を削りそうな命令を簡単そうな態度で出したりして。 「私を何だとお考えですか」とか冷静に言う慇懃攻めに、 鼻で笑って目を薄めたりしてさ。 「何か問題でも?」とか居丈高にサラリと言って。 結局、その一言だけで慇懃攻めは言う通りに動いちゃうんだよね。 一見がとても無茶苦茶な命令故に、 周りの臣下が「あまりにも…」とか少し言いかけたらさ、 欠伸する俺様受けの代わりに、自然に慇懃攻めが臣下Aを押し留めたりでさ。...
  • 4-429
    終わりなき不毛の地  枯れた草色の肌をした男が、日除け布の下から俺を振り返った。  轟。  延々と続く不毛の大地を、乾いた風が吹き抜ける。 「──本当に、良かったのか」  舞い上がる砂埃を吸わないよう、鼻上まで布を引き上げた俺に、微かな低音が届いた。  この大地を吹き抜ける風のような囁き。  眼に強い陽光を背に、佇む男の表情は見え難い。  双眸を薄め、俺はハン、と息を零した。  轟。 「世界の果てを見せてくれるのだろう」  風が吹き抜ける。 「──お前はそう、俺に言った」  日除けの布がはためく。  俺は、少し痩せて、しかし意志を宿した侭の片腕を差し出した。  あの旅立ちの日。眼前の男が俺に対してそうしたように。 『俺と共に来い。お前に、世界の果てを見せてやろう』  俺は、だから。お前と共に来た。  轟。 「──世界の果ては、まだ遠いぞ」 「...
  • 9-429
    おあいこな喧嘩 「早い!」 互いに果てた直後、まだそこから抜いてもいないうちにそう怒鳴りつけられ、鷹野は一瞬きょとんとした。 「え、はや、て」 「イくのが早ぇっつってんの!」 広瀬はいらいらと吐き、いまだのし掛かる鷹野を押し退ける。 勢いで、秘所から鷹野のモノがずるりと抜け落ちた。 「なっ、なに言ってんだよ。ヒロセだって一緒にイったじゃん」 「そりゃお前がガツガツ追い上げるからだろ! 俺はもっとゆっくり感じたいの!」 「追い上げるったって、俺ヒロセの前はほとんどさわってないよ。てか、ヒロセ自分で扱いてたし」 「だから! タカノががんがん突き上げて来るから!」 「だいたい、ヒロセは挿れる前に一回出してんじゃん。俺が一回イくまでに二回イってんだから、  早いってんならヒロセの方だよ」 「バカ、挿れてからの話だよ!」 「じゃあなに、ヒロセは俺とヤってて気持ち...
  • 19-429
    くっついたりはなれたりくっついたりはなれたり 「もーやだ!絶対別れる!あんな馬鹿女しらねえ!」 「そっすかー」 「なんだよおまえ!先輩に対して冷たくね!?冷たくね!?」 「ンな事言われても、その喧嘩何回目っすか」 「忘れた!」 「彼女が他の男と遊びに行ったら別れて、三日もしたらよりもどして。 先輩が記念日忘れたら別れて、その日のうちに電話で仲直りして」 いい加減、別れてしまえばいいのに。 別れたって俺にチャンスなんか無いのは知っているけど… 「先輩らが別れる度に泣き付かれる俺は迷惑っす」 「う…それは悪いと思ってるけど…」 別れてしまえばいいのに 何度も飲み込んだ言葉 「もう別れたらいいのに」 不意に口をついてしまった言葉に、先輩が驚いたように目を見開く 一度口にしてしまえばとまらない 「そんなに些細な事で...
  • 23-429
    なんちゃってSF 簡単ワープ装置が一家に一台。 気がつけば隣に居る友人は宇宙人だし、飼ってるペットは絶滅したはずの日本狼。 子供も、どちらかといえば優秀な人物のクローンを作る方に切り替わっている、そんな未来。 勿論アンドロイドは闊歩してるし、月まで行くのに、一日もかからない。 宇宙船も、頑張れば車と同じ値段で変えて、某ロボットアニメのような改造が出来る。 テレビや映画は、ホログラムでより立体的な映像で見れる。 そんな、昔俺がノートに書きなぐった黒歴史そのものな世界が、目の前にあった。 「何が、どうなって……?」 呆然とする俺の肩を、宇宙人(見た目はただのイケメン)が爽やかな表情で叩いてきた。 「よくわかったね、僕が宇宙人だって」 差し出された黒歴史ノートに驚いていると、更に宇宙人な友人は続けた。 「面白そうな設定だったから、ちょっとだけ世界をいじらせて...
  • 14-429
    犬型獣人 俺が二十歳を過ぎた頃、義父が死んだ。 施設から買い取った俺を押し倒し、好きなだけ弄んだ義父。 笑顔がなくなり、表情は固まり、感情は消え失せ、最後には声も奪われた。俺から全てを奪った義父は金欲にまみれた親戚たちに見送られて地獄へ旅立った。 金目のものは、全て親戚たちが平らげ、俺に残されたのは、片田舎の小さなお寺兼別荘だった。親父の祖父が親父の精神修行のために、この寺を建築したと聞いた時は流石に呆れた。 農業、簡単な修理、炊事等、生活に必要な文献を買いあさり、人目を避けて自給自足の生活を始めた。 寺に住み始めた三年目の秋、野生の柿を発酵させた酒が良い出来になった。 ほんの気まぐれで、寺の前に置かれているお稲荷さんの石像の足下に、赤カブの煮物と飲み口が少し欠けた湯呑みに柿酒を注いで置いた。 その日の晩、柿酒をあおり、胡座をかく。落ち葉の落ちる音が心地よ...
  • 27-429
    新婚旅行 私が彼に出会ったのは、『元妻』との新婚旅行の時だった。 泊まったホテルのドアボーイに、私は一目で心を奪われたのだ。 妻との関係は一瞬で冷めた。新婚旅行からひと月も経たない内に私達は離婚した。 妻は私が他所の誰かに心惹かれていることを薄々気づいていたらしい。私が離婚を切り出しても 彼女は何も言わず、ただ全てを諦めたような顔で離婚届けに印を押した。 彼女との離婚が済んですぐに私は彼のいる地へと足を運んだ。 一刻も早く彼の顔が見たかった。 彼が私のことを覚えているとは到底思えなかったが、それでもいい。 私は彼をずっと見ていたい。彼の美しい顔、柔らかい微笑み、精錬された言動。 その全てを始終目に焼き付けておきたかった。 「お忘れ物ですか?」 私の予想に反して、彼は私のことを覚えていた。 なんて素晴らしいことだ。私...
  • 20-429
    独り言から始まる恋 おれとおーたが友達かっていうと、多分ちがう。 おれは友達だと思ってるけど、おーた的にはちょっと話すクラスメイトって感じ。だと思う。 おーたは根暗っぽい外見で、見たまんま大人しいけど、おもしろいこと言うし、色々ヘンなこと知ってる。 だからおれはおーたに話しかける。おーたはウザそうにしてるけど、無視しないで相手してくれる。 何でかなーって思って訊いてみたら、今のクラスになってすぐ、イジメの一歩手前みたいな嫌がらせがあったんだけど、 おれがおーたと仲良くなったらなくなったから、おれはイジメっ子避けらしい。 おーたが仲いいっていったのが嬉しかったから、くわしい内容は覚えてない。 二月に入るとみんながバレンタインの話をしだした。 おれは女子の友達がけっこう多い方だと思う。生チョコねだってみたらめんどいからヤダって言われた。 や、板...
  • 15-429
    親友だった2人が恋人になる瞬間 「ひどいよな、『実験、実験って、ちっとも会ってくれない!』って、電話でいきなりだもん」 「まあねぇ、4年生のこの時期、理学部なら誰でも卒論の追い込みだわな」 「でしょ!? 今も日付も変わろうかってのに、研究室に缶詰だよ?」 「森本んとこ、先生厳しいもんな」 「もう必要ないと思うんだけどな、この検証はさ。……ああ、ごめん、安田、それ5mlずつ分注な」 「ラジャ。優美ちゃんもな……美人だったんだけどな」 「わがままだよな……せめて、こうして安田みたいに実験を手伝ってくれればさ」 「そりゃ無理でしょう、学部が違う」 「気持ちの問題だよ。俺に会いたいって言うんならさ」 「つきあいたいって言い出したの、優美ちゃんからだもんな」 「3ヵ月か……初詣デートくらいしかやらなかったな」 「クリスマスはドタキャンだったな、そ...
  • 18-429
    どう見ても中学生です。本当にありがとうございまs(ry 「初体験かー……ミチノリ君はいつ?」 何の気なしに投げた言葉で、彼の動きはぴたりと止まった。 居酒屋の貸し切り一部屋。すっかり出来上がった一角では、サークルの同期と先輩達が下ネタで盛り上がっている。 「あ、ありますよ……初体験ぐらい」 あるなしじゃなくて時期を聞いたんだけどなぁ、とは言えなかった。かわいそうに、彼はもう氷しか入ってないグラスに口をつけたまま、気まずそうに俯いている。 これから先輩になる自分にぐらい、正直に本当のことを言えばいいのに。いや、まだ心を開いてないうちに突っ込みすぎてしまった自分の失敗か? 下ネタは万国共通のATフィールド中和ツールだと思っていたのだが、そんなこともないらしい。人間色々だ。そこんとこ、ちゃんと見極めようよ俺。何やってるんだ俺。何やってるんだ、新歓隊長。 ささいな自己嫌悪に...
  • 13-429
    気づくのが遅すぎた 「ボールに卵を二つ割ってください。」 「……ん、こうか?」 「はい。殻が入ってますが、まあ取ればOKですね。」 「はっはー!俺様すげー!よし、次だ。」 「次に塩と旨み調味料を入れて泡立て器でよく混ぜてください。」 「おう!えーと、塩をパパッ、味の○をササッ。で、行くぜ!」 「ちょ、待ちなさい!ゆっくりでいいんですよ。ほら飛び散ってるじゃないですか。」 「こ、こうか?こうでいいのか?」 「はい、OKです。あ、そのくらいでいいですよ。じゃあ次は醤油を回す程度に。」 「ん?ん?まわす程度ってなんだ?どんくらいだよ、それ。」 「そうですね。卵液に直径3センチほどの円を二秒で描くようにイメージしてみてください。」 「……わかんねー。まあこんな感じでいいか。」 「少し入れすぎな気もしますが、まあいいでしょう。では箸で軽く混ぜてください。」 「軽く...
  • 26-429
    存在を刻む 例えば、携帯の着信に残るお前の名前とか。 例えば、ずぼらな俺に代わってお前が直していったスリッパの並びとか。 例えば、いつの間にか本棚に入ってる俺のじゃない漫画とか。 例えば、洗面所の一角を占めるお前の石鹸類とか。 例えば、前よりも消費が著しくなった調味料とか。 例えば、お前があちこちつけていったキスマークとか。 例えば、お前が泊って行った翌日の身体のだるさとか。 例えば、ベッドに残るお前の整髪剤の香りとか。 日々の生活の中に、お前の存在を刻んでいくのが幸せでしょうがない。 なかなか好きといえない
  • 24-429
    満月手前 「足りないなぁ」 車窓の外を見上げて木原がぼやいた。 白けた宵闇に星と月。電信柱の切っ先に、千切れた薄雲が引っかかっている。 下には建造物と人工の光が群をなして、一通り揃ったいつもの夜だ。 「何が」 「月。満月にはまだ少し足りないでしょう。せっかく晴れてるのに」 信号が青に変わって、静かに車が走り出す。 横に首をひねって、ハンドルを握る部下をちらりと見遣った。 鋭角的に整った横顔は成程、いくらか不満げな色を帯びている。 何百年に一度の天体ショーではないのだ。 幾望だろうが満月だろうが、眺める分にはたいした違いもないだろうにと思う。 どうにも不可解な男だというのが、二年半組んできた部下に対する感想だ。 冷静なようで、どこかしらズレている。有能なことは認めるが、時々突飛だ。 この間など、酔っ払った勢いか何かでキスされた。 取り押さえら...
  • 25-429
    薄くなったカレンダー 別れの時間が、近づいている。  野江が今月末に転校するんだ、といったあの日からもう2週間が経つ。 祖母の家の日めくりカレンダーはどんどんと薄くなっていって、 それは同時に彼との別れが近づいていることを示していた。  2週間前のあの日から、俺と野江は口をきいていない。 もっともっと最初のほうに教えてくれるべきだったんじゃなかったのか、とか、 ……俺っていう存在があるのに、するりと消えることに抵抗はなかったのかな、とか。  わかっている。彼が、そんな簡単な想いで俺に告げたわけではない、ということ。 でもやっぱりくるしくて、つらいのは、……俺がどうしようもなく野江が好きだから、ってだけで。 「はあ」 五度目、かな。それくらいになるため息がつくと同時に、携帯電話が震える。画面を見る。 野江祐介。意地でも話してこなかったのに、限界だったのか...
  • 16-429
    いつも貧乏くじを引く人 いつも欲しいものは手に入らない。 サンタクロースに1000ピースのジグソーパズルを頼んだときは当時の最新ゲーム機が送られてきた。 小学校の時に好きだった大人しめの女の子に告白しようとしたら、その前にクラスで一番人気の女の子に告白された。 商店街の福引で3等のカップめん3ダースを狙ったときは特賞のハワイ旅行が当たった。 就職活動で第一志望の中小企業からお祈りメールを貰い、記念で受けた誰もが知ってる大企業から内定を貰った。 人からは贅沢だとか勝ち組だと言われるが、本当に欲しいものが手に入らなければ意味がない。 どんなに周りが羨んでも、自分にとってはただの貧乏くじ。 楽しくないゲームよりも、好きでもない女の子よりも、行きもしない旅行よりも、興味のない職よりも、自分が望むことが欲しいのに。 いつからか、何も欲しがらなくなった。 ...
  • 7-429-1
    Mなのに攻×Sなのに受 「公の場で糞の匂い振りまいてんじゃねぇ。おとなしく下水を流れてろよ糞は」 初めて彼に出会ったとき、彼は俺(とその他数人)を睨みつけて、そう言った。 小柄でまるで地上に舞い降りた天使のようなその容貌と裏腹のクールな低音ボイス。 俺たちは、そう、確か4~5人いて、それなりにそれぞれ刃物などを隠し持っていて ちょうどその時小金を持ってそうなカモを路地裏に連れ込んで、圧倒的に優位な立場から 「交渉」を行っている最中だった。 にもかかわらず。 わけのわからぬ威圧感、有無を言わせぬ命令口調。…何よりそのあまりにも冷ややかな眼。 「本当に自分が糞であるかのような心地になった…」 と、後にその場にいた一人が語っていたが 俺はと言うと、まるで聖なる雷に心臓を貫かれたかのように…生まれて初めて味わう 甘美な痺れに、頬を染め、呼吸が浅く速く...
  • 6-429-1
    vvvlove(ノ^^)八(^^ )ノlovevvv 「矢追君、この文字列の意味がわかるかね?」 教授が振りむいて言った。手には、今日回収した学部生の課題論文。 その一本の末尾にさりげなく印字されている絵文字に、僕は平静を装いながら説明した。 「ふむ、記号を組みあわせて絵に見立てているのだね」 成程、若者はいつも面白いことを考えるものだねえ。 そう言って屈託なく笑う教授に、僕も思わず頬が綻む。 しかし、内心はそんなに穏やかではない。 一緒に研究をつづけられるだけで、幸せ。 教授への、崇拝にも似た感情を見透かされつつ、 僕は彼の手管にいつしか溺れてしまっている。 彼の若い滑らかな肌が、瑞々しい指が、僕を優しく凶悪に捉えて離さない。 挙句、僕が指導した、教授が採点するこの論文にこの絵文字……。 「おや、矢追君、首筋は毒虫にでも刺されたの...
  • 6-429-2
    vvvlove(ノ^^)八(^^ )ノlovevvv 『☆* ・°★ * ・°やっほ~シマちゃん\(^O^)人(^O^)/起きてるー?(ρ.-) 俺は大学に遅刻しそう~ε=┌(; _ )┘ヒー いやー、昨日は飲み会★⌒(*^^)d_||_b(^^*)⌒☆が長引いちゃって(^_^;ゞナハハ おかげで二日酔い…{{{{(+_+)}}}}ズキズキ 寝起きにシマちゃんの顔を見たら♪( ^o^)\(^-^ )♪一発で治るo(゚ぺ)○☆んだけどなぁ|_・)チラッ うーん、早く会いたいよ~v⌒ヽ(^ε^*)チュッ(*^3^)ノ⌒vチュッ シマちゃーん、(^O^)ア(^o^)イ(^o^)シ(^o^)テ(^o^)ル(^O^)よーVvV vvvlove(ノ^^)八(^^ )ノlovevvv(*ノノ)キャーテレチャウ/// シマちゃん、今夜はうち来る?.....((((*^o^)...
  • 22-429-2
    紳士攻め×流され受け 「で、どう?」  急に話が核心に飛んで、きた、と内心胃が縮んだ。  今日は久々の同乗だったから、危ないとは思っていた。  一日店で疲れ、ようやく帰宅となったらまた難題をつきつけられる。  ハンドルに集中しながらでは、とても対応できそうにない。  うちみたいな地方の大型スーパーは、不規則な業務のせいで社員の離婚率が高い。  店長も俺もそのくちで、今はふたりとも社借り上げの同じアパートに入ってる。  自家用車に同乗して通勤するのは、店の駐車場が少ないという事情のため。  社員がまず率先してパートやアルバイトに示しをつけてるわけだから、簡単にやめられない。  ……たとえ、同乗相手が俺のことが好きだなんて言い出したとしてもだ。 「しばらく考えてみてよ、柔軟な思考の訓練だと思って、ね」  店長はいつぞやの社員研修を引き合いに出して笑った。 ...
  • 24-429-1
    満月手前 「淳くんはどの月が一番好き?」 授業が終わり、駅へ向かう夜道の上で、横を歩く慧に不意に尋ねられた。 「月?」 「ほら、半月とか新月とか色々あるじゃん」 月の好みなど考えたこともなかった。 慧と知り合ってもうすぐ一年だが、未だに彼の言うことはよくわからない。よくわからないが、面白い。 「んー……三日月?」 「へー、なんで?」 「まあ、なんとなく」 何故かすぐに思い浮かんだのだが、理由までは分からなくて言葉を濁した。 「僕はね、あのくらいが一番好き」 慧が指さした先には、青白い月が冴え冴えと浮かんでいた。 少し歪な輪郭は、満月手前といったところか。 「意外だ」 「なんで?」 「もっとはっきりした、わかりやすい形のが好きだと思った」 俺が言うと、慧は「なにそれ」と少し憤慨してみせた。 「……咲きかけの蕾と一緒だよ。今から満ちてくって希望があっ...
  • 12.5-429
    二十年後 「あなたとこうしてると、幸せってこういうことだって思うよ」 一つ年下の彼は、コーヒーカップを口元に運びながら笑顔を見せた。 厳しい寒さもようやく和らいで、暖かい日差しが極上の毛布のようにオレたちを包んでいる。 こうやって彼とゆっくりできるようになったのは、ごく最近のことだった。 くり返される謀略。強制的に連れ出される戦場。殺さなければ、殺されていた。 その間も彼とは、ずっと一緒にいた。 「この幸せが二十年後も続いてたらいいな」 なんてね、と冗談めかして彼が笑う。 「……バーカ。二十年なんて、甘いこと言ってんじゃねーよ」 顔が赤くなるのを見られたくなくて、そっぽを向いたオレを、しなやかな腕が抱きしめる。 それから、初めてのキスをした。 人一倍寂しがりの癖に他人と関わりを持とうとしない受け
  • 22-429-1
    紳士攻め×流され受け 初めは彼女に連れられてやってきた。 あまりにも俺の服装がダサイといって、オーダーメイドの紳士服屋。 そうしてあれよあれよという間に仕立てることになったスーツは、 俺の手持ちで一番高い勝負服となり、彼女と別れた今も捨てられない。 「ネクタイですか」 そう言って声をかけてくれたのは、スーツの採寸もしてくれた檜山さんだった。 今の給料じゃとても二着目は仕立てられないが、檜山さんに会いたくて、 俺はちょくちょくこの店に小物を買いに来るようになっていた。 「今日のお召し物はとても良くお似合いですね。今日のものに合わせるタイなら、こちらの臙脂も宜しいかと」 「じゃぁ、それを」 褒めてもらったスーツも、実は檜山さんの見立て。 この店に通うようになっても一向にセンスが磨かれない俺を見かねたのか、 檜山さんが「買い物につき合って頂けませんか」と言...
  • 11-439
    コインランドリー ぐるぐる回る洗濯機を前に、あなたはいつも背筋を伸ばして文庫本を読んでいる。 視線はまっすぐページに注がれ、並ぶ丸椅子の一番端に座る俺には気付いていない。 ジーンズの裾から覗くくるぶしがやけに白い。 乾燥終了のアラームが鳴る。 蓋を開けると熱気の中にカラカラに乾いた衣服があったが、俺はもう一度ドアを閉めて財布を取り出した。 10分100円の追加料金で買える、週に二回の貧乏学生の幸せ。 プール脱衣所
  • 11-449
    プール脱衣所 何とはなしに、ただ覚えてる。 夏休みのプール開放日。 塩素と汗と水の匂いが染み付いた、コンクリの小屋の中の空気。 壁際の錆びたロッカー。 セミ達がうるさく鳴いていた。 素っ裸のままじゃれあいながら、湿ったバスタオルを振り回す。 帰り道に買う50円のチューブアイスを賭けて、よく分からないルールにのっとったチャンバラごっこ。 そういう風にして僕らは、少年の日々を過ごしていった。 あの頃の僕は子どもだったから、いつまでもこうして、ふざけて笑っていられるのだと信じていた。 いつか互いのことさえ忘れてしまうなんて、考えもしなかった。 そして僕たちは大人になった。 中学生になり、高校へ進み、大学に合格し、人生に流されていくうちに、あの頃は確かにきらめいていた 何もかもが色あせて、ほこりにまみれて、いつのまにか消えてなくなってい...
  • 11-499
    塾講師 「お前さあ」 塾の空き教室で、先生と二人きり。絶妙なシチュエーションに俺が酔いしれていると、 ため息が聞こえてきた。 「俺の話、聞いてる?今、進路指導中なんだけど」 「聞いてる聞いてる」 机に肘を載せて、頬に両手をつけてにっこり微笑む。 わざとらしい可愛いこぶりっこだけど、たいていの大人はこれで許してくれる。こいつ以外は。 「はぁ…。じゃあこの進路調査票の『第一志望:先生と同じ大学 第二志望以下同文』 っていう最高に頭悪い項目書き直せ。ほら、ここ」 素直に調査票と先生が差し出すペンを受け取って、「どこ?」と紙を覗き込むふりをする。 こっそり机の下で靴を脱ぎながら。先生は少し身を乗り出して「こーこ」と指で指した。 髪の毛伸びたね、先生。可愛い。 「なんて書きなおすの?」 「知らないって。お前の行きたい大学名書く……」 先生が異変に気づいて、俺の顔を...
  • 11-479
    ひどいことを言う 「……なぁ、俺達って親友か?」 「…はぁ?お前なに言っちゃってんの?そんなん当たり前じゃんか!」 いつだって気持ちは一方通行だ。 コイツは隣で笑ってくれてるけど、コイツの気持ちは俺が欲しいものとは少し違うもので。 コイツにとって俺は親友。 俺にとってもコイツは親友。 …だけど。 俺にとってコイツは…。 「……お前ひどいこと言うな」 「へっ?オレと親友じゃ嫌なのかよ!!」 「…そうじゃねーよ」 「はぁ~?じゃあどう意味だよ」 「バカ。もういいよ」 「おい!気になんじゃんか!」 隣にいてくれることは嬉しいことのはずなのに、なんだかすごく切なくなる。 胸が詰まって苦しくなる。 だけど、こうやって2人で笑い合えるだったら俺はこのままでいい。 例え気持ちが一方通行だとしても、この関係でいいんだ。 スイマセン10...
  • 11-409
    おっさん受けに振り回される13歳攻め お世辞にもきれいとは言えないアパートの一室に、 真新しい学生服を来た少年といかにも草臥れた風な中年男が卓袱台を挟んで向き合っていました。 少年は今年中学校に入ったばかり。 黒の学生服は肩が少し余っていて、袖も指が少し見える程でした。 手を加えていない生まれたままの髪の色と、 その制服が彼の肌の白さを引き立てていました。 制服のなかった小学生時代はよく女の子に間違えられたものです。 その若々しさとは対照的に、中年男の方は実に草臥れた風情を醸し出していました。 その一番の原因は、男の身に付けていた背広にありました。 色があせ、裾は擦りきれて、シワだらけです。 これでも、もとはそれなりに値の張る一流品でした。 男が大きな会社に勤めていた頃買ったものでした。 しかし、会社に行かなくなった今、それは彼の部屋着になっていました。 ...
  • 11-419
    動かないで 「動かないで」 小さく、抑えた、懇願する声。 え、なになになにが起こったんだ。 動かないでって、俺はただ喉渇いたから冷蔵庫に行こうとしただけなんだけど。 それだけでも離れてほしくないということなのだろうか。 ちょっと待て、こいつどれだけ可愛いんだ! (顔まで可愛くて言動も可愛いってそんな、) 自分を見上げる必死な顔。奴の両手は俺の腕にすがっている。 正直嬉しすぎるこの状況、しかし混乱して上手い言葉が見つけられない。 やっとのことで捻りだした言葉は結局全く格好良いものじゃなかった。 「え、なに?どしたの」 「コンタクト落とした…」 凄く慌てた顔をしている。 眼鏡家に置いてきたからコンタクトが見つからないと何も見えないのだと言う。 聞きながら、俺はちょっと不貞腐れた気分にならざるをえなかった。 はいはい、そうですよね、...
  • 11-459
    全然違う 眠れない。 眠くないわけではない。体は疲労を訴え思考は霞み手足は熱くなっている。 それでも眠りの気配は訪れない。 1523匹目のカラスを数え終わったところで抵抗を諦め、俺は寝台を抜け出した。 いつの頃からか、周りに人の気配があると熟睡できなくなっていた。 それは多少大きな家に生まれた者の宿命だったのかもしれないし、単にそういう 気質なだけだったのかもしれない。 だがそういう理屈を考える間もなく俺は部屋に刺客が現れれば跳ね起き、隣に誰 かが居れば身じろぐだけで目を覚ますような体になっていた。 この体質がいいものか悪いものかは分からなかったが、一人で眠る暗く静かな眠 りの安らかさに俺はいつも思考を放棄し暗いまどろみに身を任せていた。 この静かな眠りを妨げられてしまう位なら、どんなに愛しい相手であっても隣で 眠って欲しくは無いと。 そう、思ってい...
  • part1
    part1 えんぴつ×えんぴつ削り レモンティー×アップルティー 日○経済新聞×スポーツ新聞 鉄棒×砂場 全裸×半裸 マウス×ペンタブ 車×高速道路 寿司ねた×シャリ ド○モ×ボー○フォン 監督×陸上選手 バーテンダー×バーテンダー 下克上 引っ越し屋×洗濯機...
  • 11-059
    11-059 あなたの願いをどうぞ  言って下さい。  誰かの為に自分を抑えてしまう貴方の、本当の思いを知りたいから。  寡黙で勤勉でゆがみのない貴方は、どこまでも透徹した空気をまとう。それゆえに、貴方が僕達と同じ年の、まだ大人とは言えない時代を生きる者である事を忘れがちだけれど。  僕は知っている。優しくて、優しすぎるせいでどこか救われない貴方を。  わがままだなんて思わないで。負担になんて思わなくていいから。  ただ、ひとつの、貴方の譲れないものを、どうか。  言葉にして下さい。  その時僕も願いを言います。 『どうか離さないで』  言葉にしなくてもそばに居てくれる貴方へ。  大切な、かけがえのない貴方へと、僕もわがままを言わせて下さい。  言葉にしなくては、大事なことは分からないから。  二人の、これからの為に……僕達は願う。  ...
  • 1-449
    ボール×ゴールマウス 友人達に囲まれながらも無気力に流される様に生きてきたボールは フィールドの端に雨の日も一人佇むゴールの姿を 見て以来彼のことが気になって仕方がない。 なんとかお近づきになりたいのだけど その上ゴールには心配症な12人の妹ならぬ11人のお兄さんたちがいてボールを ゴールから遠ざけようとするし、 その中でももっともゴールに近い兄なんて あらゆる手をつかってボールを排除しようとしちゃうわけよ。 さらに門限まであるし。 つまるところロミオとジュリエット状態ですなー 悲観にくれあきらめかけるボール。 しかし、そこで立ち上がったのがボールの友達。 恋に憶病者なボールをの尻を蹴り、お兄さん達を惑わし ボールをゴールの元まで連れて行って ついにはゴールと結ばれるところまでお膳立てしてくれたそうです。 シアン×マゼンタ
  • 11-129
    紳士な受け それでは、と彼は言った。 「それでは、君はどうあっても俺を受け入れることはないんだな?」と。 「そうだ。無理だよ」 先ほどから同じことを繰り返してばかりの俺に、彼は苦笑するだけだった。 「この先、俺以上に君を愛する人間はきっと出て来ないと思うよ?」 「それでも無理だ」 言った瞬間に彼の眼の色が微かに変わった。長い付き合いだ、知っている。 彼は傷ついている。 「だけど、どうしたって俺は君が好きなんだ。触れてキスして、出来れば抱かれたいと思っている」 「やめろ!」 ゆらりと世界が揺れるのは俺が怒りで目がくらんでいるせいか、それとも泣きそうなのを堪えているせいか。 「何でこんなこと言い出した……!」 八つ当たり気味に問いただしても彼はただ微笑むばかりで、だから余計に苛立ちが募る。 「何で告白とかすんの? 何で俺にばっかり選ばせるんだ、お前……!...
  • 11-029
    つばさ  たとえばこの背に翼があるならば。  今すぐにでも翼を広げ、海を越えて君に逢いに行くのに。  けれどこの背には何もなく、二人を阻む、海は広すぎて。 「……なんて事考えてたんだけど、よく考えれば自力でこの距離飛ぶのは結構きついよなー。てなことで土産」 「確かにそうだけどさぁ、何はなっから諦めんのよお前。おお、梅干」 「カップ麺の新作も持ってきたぞ」 「おおー。気が利くじゃん。今日はカップ麺パーティーな。つうかその梅干あいてんじゃん。酔い止めに使ったか?」 「まあまあ、気にしない気にしない」  空港で落ち合った二人は、がらがらとスーツケースを引っ張りながらそんな会話を繰り広げていた。河合は現在英国に語学留学中で、伊藤は休暇を使って会いに来たところだ。 「元気そうだな」 「……うん。案外こっち合ってんのかな。それよか、こんな早く会えると思わなかったから、...
  • 11-299
    進路の違い 部屋に入って直ぐに腕ごと引き寄せられた。ぼふ、とかたい胸に丁度僕の顔が当たる。 メガネのフレームが歪むだろ、と思ったけれど言葉にする前に口を塞がれた。 お前は知らないだろうけど、僕は舌を絡めるキスは嫌いなんだよ。 粘膜の感じが、とてもいやだ。お前が近くに居ることが気持ちいいだけで、 ほんとうはセックスなんてしたくないんだ。 目をつむるとメガネを外されて、ああ、これから多分一時間は抱き合うんだなと思うとうんざりした。 目を開けると部屋が青かった。横で裸のおっさんが眠ってる。 眠ってる顔はずいぶん幼くて、かわいいし、幸せそうだけれど 僕は彼が今幸せかどうか知らない。じっと見ている内に目を覚まして、 僕を見ないかなあと思ったけれどどうも眠りは深いみたいだ。 お前は知らないだろうけど、僕はお前とただ仲良しでいて ずっとずうっと楽しい話をしたりして過ご...
  • 11-529
    真面目×(゚∀゚)アヒャヒャヒャ! 「ねーねー、俺のこと好き?」 「その質問はこれでもう五度目だ」 「いーじゃん。何度でも聞きたいの。ね、俺のこと好き?」 「ああ」 「俺はあんたのことが大好きだよ。この世で一番大事。すげー好き」 「ああ」 「なんだよ、もっと嬉しそうに笑えよ。好きな奴に好きって言われてるんだぜ?」 「笑うのはあまり得意じゃない」 「ふーん。お堅い仕事してたらツラの皮も硬くなるのかな」 「さあな」 「笑えよー。あ、ほっぺた引っ張って柔らかくしてやろーか?」 「よせ。愛想がないのは元々だ」 「じゃあ、眉間の皺も生まれつき?愛想のない赤ん坊だったんだ?」 「そうかもしれない。実家にある写真を見れば確かめられるが」 「あはは、やっぱあんたおもしれーよ」 「お前はよく笑うな」 「だって嬉しいじゃん。あんたとこうして二人で居られるんだから」 ...
  • 1-419
    たまねぎ×長ねぎ 今日も一人の仲間が部屋から連れて行かれて原形をとどめないほどに切らて殺された。 自分にもすぐにそのときが来るのを俺は知っている。 これは俺達の運命なのだ。 新しい奴が部屋につれてこられた。 俺の上にそっと寝かされたそいつは、まっすぐに伸びたその緑色の髪をドアで折り曲げられて ずいぶん怒っていた。 そのプライドの高さ。美しい髪。真っ白なすっきりとした目鼻立ちの顔。 俺は一目で恋に落ちた。 その夜彼は一度外に出され、その自慢の髪をバッサリと切られた。 短くなった髪でも十分に彼は美しかったが、彼は一人静かに涙を流していた。 口下手な俺は掛ける言葉を見つけられず、ただ彼の涙を見ているしかなかった。 翌朝俺は熱湯に溶かされた味噌の匂いで目覚めた。 「味噌汁か・・・」 彼はまだ無事か?と上を見れば、まだそこにいた。 だが、それ程に神は優...
  • 1-459
    シアン×マゼンタ シアン「色の三原色って知ってるか?」 マゼンタ「ああ俺とお前と、あとイエローもだっけ?」 シアン「そうだ。知っていてくれて嬉しい。じゃあさっそく混ざろう」 マゼンタ「あ?」 シアン「混ざって一緒に紫になろう」 マゼンタ「い、いや、ちょと待て」 シアン「じゃ緑でもいい」 マゼンタ「緑っておまえとイエローだろーが」 シアン「イエローも読んだほうがいいのか。そうか3pもいいな」 マゼンタ「落ち着け、おまえ目がおかしい!」 シアン「平常だ。はやく混ざろう」 マゼンタ「絶対おかしいって…うわあああ脱がすな」 シアンは無表情熱愛攻め、マゼンタはよくわからないまま流され受。 兵庫県民×大阪府民
  • 1-439
    枝豆×大豆 枝豆は、大豆が成熟する前の姿。 つまり新入生や、新入社員にあたり、大豆は枝豆の先輩、 または先生・上司になる。 畑の肉と言われるほど、栄養も年季も入った円熟した魅力の大豆。 ビールのつまみの代名詞であり、フレッシュな枝豆。 最高の年下×年上、しかも、血の繋がっているようなものだから 禁忌の恋じゃない? ボール×ゴールマウス
  • 1-409
    狼×犬 俺のいる動物園は、もう閉園が決まっていた。 まあ、仕方がない。象もライオンもパンダもいない、しょぼい動物園だものな。 けど、そんなここにも一応目玉ってやつがいて、それが俺、オオカミ様ってわけだ。 遠足に来たガキなんかは、俺を見て「こわい」なんて言いやがる。 そう言われると、俺もいい気になるんで、大声で吼えてみたりしてやるんだ。 ところで最近、誰もいない深夜に俺の檻の前に野良犬がやってくるんだよ。 小さくてふわふわした茶色いヤツで、これで本当に俺達の仲間なのかって思う。 そりゃ俺も、はじめのうちは吼えたり牙を見せたりして、怖がらせようとしたよ。 でも、全然びびらねえんだ。むしろ、俺の声を聞いて楽しそうにしてやがる。 で、むかついた俺はそいつに聞いてみたんだ。 俺が怖くないのかって。 そうしたらさ、そいつは笑って「おじさんの声、父さんに似てるんだ」って答え...
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