*9が指定したカプ・シチュに*0が萌えるスレまとめ@ ウィキ内検索 / 「16-529」で検索した結果

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  • 16-529
    文系世話焼き×理系ひきこもり カーテンを思い切りシャッと開ける。 「……まぶしい」 かすかな抗議の声が万年床の中から聞こえてくる。布団の中でまぶしいもんか。 「昼なんだよ、起きろ」 この春大学生になったばかりの聡文が引きこもりだしたのは、3週間前からだ。 小中高と、一学年違うだけでずっと後からついてきた聡文は、大学までも同じ所についてきて、 何故かゴールデンウィーク明けから講義に出て来なくなった。 1年先輩で学部も違う俺が、こうして毎日面倒を見ている。 と言っても、コンビニで適当な食べ物を買って食べさせるぐらいだが。 親元を離れるにあたって、幼なじみとして、奴のお母さんにくれぐれも頼まれているのだ。 「もう、来ないで」 聡文は布団から顔も出さない。 「お前ね、俺が来なかったら飢え死にするぞ」 「コンビニくらい自分で行く」 「だからって、1人で生き...
  • 6-529
    豆乳×牛乳 「俺豆乳飲まないって言ってるじゃん。どうして買ってくるんだよ」 「俺が飲むからだよ。牛乳はまだ半分ぐらい残ってたから明日でいいだろ」 「もうねえよ、さっき飲んでなくなったし」 「んじゃ我慢しろよ、1日ぐらい」 「自分の分だけ買ってきて、そういうこと言うかあ?」 「これ飲んでいいよ」 「だから嫌いだっての」 「お前のその嫌いって、かなり大昔の豆乳の味を憶えているからじゃね?無調整とか」 豆乳なんてもう十数年も飲んでない。 「今の調整豆乳は別に不味いことないぞ」 奴が買ってきたばかりの豆乳を自分のカップに注ぐ。 「俺は寧ろ牛乳より好きなぐらいだけどな」 カップの中身が一口分、奴の唇の間に消える。 「なあ」 「やっぱり、不味い?」 美味く感じたのは、お前の唇のせいだ。 豆乳×牛乳
  • 6-529-1
    豆乳×牛乳 「最近元気ないですね。牛乳らしくないですよ」 「うるせー。だまれ豆乳」 「ほら、今日だって機嫌が悪い」 「こっちくんな。お前なんか嫌いだ」 「どうしてそんな心無いことを言うんです。ぼく何か気に障るようなことしました?」 「うるせーってんだよ」 「悪いところがあるなら直しますから、言ってください」 「ほっといてくれよ!俺にかまうなっ」 「え…ちょ…泣いてるんですか?」 「泣いてねーよっ!何言ってんの!?馬鹿じゃねーの?泣くわけねーじゃ…」 「何があったんですか」 「…やめ……はなせ」 「何か、あったんでしょう?」 「………俺、俺…嫌われてんだ、もう、いらない子なんだっ!…うぅ…うわぁぁぁああん!!」 「ぎゅ、牛乳?そんな泣かないで…いらない子って、一体」 「うっ…うぅ…ひぃいっく……豆乳なんか、豆乳なんか大っ嫌いだぁぁあ!!...
  • 5-529
    矛盾 ―AM1 00 とあるアパートの一室にて― 「本気だからあいつのことを真剣に考えるだろ。 すると、男同士の恋愛なんて不毛なもんに引きずりこんじゃいけないと思うんだよ。 世間から冷たい目で見られる境遇にあいつを置きたくないから、告白されても受け入れられない。 でも泣くんだよあいつ。 ……まぁ、あいつにしてみりゃフラれたわけだからな。そりゃ泣くよな。 でもな、付き合ったりなんかしてみろ、俺は嫉妬の塊になるぞ。 好きな奴は自由にさせてやりたいのに、どうしても束縛しちまう。わかってんだよ。 そんなんじゃダメだろ、あいつには幸せになって欲しいんだよ。 かわいくて気のいい嫁さんもらって、あいつに似た子供作って、 誰からも『いい人生を歩んでる方』って言われるようになって欲しいんだよ。 ……でもあいつが誰かと結婚するなんて言ったら俺は多分嫌がるだろうな。 あぁ...
  • 7-529
    七夕 1年の中で、現実的な距離を顧みず1日だけ逢瀬をする星の伝説がある 俺と和彦はそれよりも、いや誰よりも近いのだけれど こいつの顔を見る度に触れたいとか変な独占欲が湧いてしまう それを言ったら一瞬で何万光年も離れそうな気がするのに 「梅雨なのに星空見れたなぁ」と和彦がやたら嬉しそうに笑うから 愛想笑いで相槌を打ち、行き場のない感情を望遠鏡の中に投げ込む 1日に何度も会っているのに、この距離はあの星たち以上に遠い 願いが本当に届くのなら、1年で1日だけでもいい、 こいつに触れたい 触れさせてほしい …俺だけのものになってくれ。 七夕
  • 9-529
    男ばかり四兄弟の長兄×姉ばかり四姉弟の末弟 小学校の4年生の時、クリスマスプレゼント何がいいかって尋ねられて、 即座に答えたのはセーラ/ームーンのステッキだった。攻撃するヤツ。 ほんとはマーズに一番あこがれてたけど、おふだはちょっとなぁって言う感じで。 そんな俺は、上に三人の姉がいる、4人姉弟の末っ子だ。 父さんは俺に常々「ぼく、じゃ無くってさ、俺って言ってみ?そっちの方が かっこいいからさ」と、一人称を指示してみたり、なんだか必死だった。 女友達ばっかりの俺、クラブ活動は手芸部、ままごと遊びが何よりも好き (しかも役柄はたいてい妹かママ)の俺に、相当やきもきしていたんだと 今ならはっきり解る。 セーラームーンのステッキが欲しいと言ったとき、父さんは、一拍おいて、 それから若干泣いた。 母さんや姉さんたちが必死になぐさめたけど、あんまり効果はなかったみたいで...
  • 1-529
    松/下×S/O/N/Y ヤツのセンスはどうかしている。 個性はあるが古臭い。 名前もモノも、見ても聞いても、なんだか尻がモゾモゾする。 しかしなぜか、中年女性には大人気だ。 あんなダサいやつの、ドコがいいんだ? 使い込むほど、具合はいいって聞くけどさ。 俺を見ろよ。 俺ってスゲエだろ? マジでセンスもサイコーよ。 外人にはモテまくり。俺の所有がステータスになってる。 俺を見るんだ松/下。 おまえなんかにゃ負けねーよ。 俺は、俺は、おまえなんか、ちっとも注目してねえし。 気にかかるってワケでもねえぞ。 有罪依頼人×有能弁護士
  • 4-529
    ラーメン屋店長×見習い ラーメン屋。 厨房には人懐こい顔をする青年麺を茹で、 カウンターには強面の店長がふんぞり返っている。 見習い よし さっと麺を掬い上げ、器に盛る。 器をカウンターに座る店長に差し出す。 見習い どうぞ。これこそ自信作です。 店長 ふむ。まずかったら承知しねえぞ 見習い と、いうと? 店長 俺の言う事を聞いてもらおうか? 箸を取り一口啜る店長 店長 麺茹ですぎ、スープが薄い、なんだこれ 見習い ひぎぃっ! 店長 ばぁか、こんなのがお客の前に出せるか! 店長、さっと手を振り上げ見習いは怯える。 しかしその手は見習いの頭に優しく置かれる。 店長 ただし、前より進歩している点は認めよう 見習い は、はい 店長 それでだ、約束は守ってもらおうか 顔を赤くする店長。 店長 ...
  • 3-529
    バイトで一生懸命頑張るドジっ子君 ドジっこ、と言うからには長年バイトやってても、ど~してもミスをする子な訳だ。 ドジっこの代名詞は眼鏡っこ。かなり真面目、且つ童顔。 実年齢27歳程度なのに、どうしても10代後半に見えるから不思議。 スーパーのおばちゃま達のアイドルなモンだから、掃除中のバケツを引っくり返しても誰も怒らない。 寧ろ「今日もやってるわねぇ~」と爆笑の嵐。 しかし本人にとってはそれが非常に悔しくって、壁に手ェついて項垂れて「今日もやっちまった…」と顔を真っ赤にして凹むのが日常。 立ち直りが早いから、すぐに掃除にかかるけど、そこを店長に見つかる訳だ。 「オマエ後でちょっと来い」 とか命令されて、涙目になりながら今日も事務所でお説教タイム。 「オマエ何年ここでバイトしてんだ」 「すいません、6年目です…ほんとすいません。」 涙を堪えてんのか...
  • 8-529
    平民低身長×貴族高身長(のほほん) 「やあ、お久しぶりで!」 後ろからの声に振り返ると、一ヶ月前より日に焼けた彼がにこにこと敬礼していた。 小麦色の肌に愛嬌のある笑顔がよく似合う。 「遅かったじゃないか、休講は先週までだぜ」 「そこで、今から教授のご機嫌伺いに行くのですよ」 「一緒に行こう」 「お忙しいのでは?」 「暇さ。君がいないとどうにもつまらない」 「ご冗談を」 「本当さ。他の連中は大抵、僕と本気で喋ろうって気がないとしか思えないね」 「皆恐縮しちゃうんでしょう、おそれ多くって」 「よく言うぜ」 呆れた顔を見せると、彼は声を上げて笑った。周りの学生がちらちらと振り向く中、僕らは肩を並べて歩いて行く。 幾分歩幅の違う二人だが(失礼)、彼は快活な足取りを披露して、それを全く苦にしない。 僕はやっと、細胞が覚醒して、休暇ボケから覚めていくような気が...
  • 2-529
    乙女×乙女 乙女×乙女、百合の香りのする組み合わせですね。 個人的には、二人が無自覚にいちゃついている様子を、 周囲の人々が「ヲトメだヲトメがいる!」 と遠巻きに見ているシチュだけで丼三杯の白米を消費できるところですが、 「いい加減行動を起こせよ!」などと苛々しながら見守るもいいでしょう。 如何せん乙女×2なので、どちらがイニシアチブをとるのか予測し難いのも特徴といえます。 突然の押し倒しや襲い受けなどは控えて頂きたいですね、乙女ですから。 攻受の組み合わせとしては、おくて乙女×鈍ちん乙女が理想です。 恋愛下手なのは乙女のたしなみであり魅力でもあります。 しかしながら、親友以上の仲に進展しずらいという諸刃の刃。 場合により、二人の仲を引っ掻き回してくれるものが必要かも知れません。 百戦錬磨の野獣系ライバルが出現するも良し、 理事長の...
  • 21-529
    身長差  キスをする時に身長差があるとどうもやりにくい。 背伸びするのはなんとなく格好悪いなと思ったので、顎を上げてじっと見つめた。 男は目を細めて笑って、俺の頭を撫でながら身を屈めて顔を近づけてくる。 その顔には、俺のことがかわいくてたまんない、と恥ずかしいくらい大きな字で書かれていた。 でっかい図体を折りたたんで俺にキスをして、唇を離したあとに恥ずかしそうにまた目を細める。 このやろう、と思ったので、俺は男の胸倉を掴んで引き寄せ、また唇を押し付けた。 田舎っこ×都会っこ
  • 18-529
    一本勝負(待ったなし) こんなもんで決めようなんて言わなきゃよかった 利き腕に全身全霊の力を込めながら俺は早くも後悔していた。 一週間前、俺は同性の親友に告白した。 拒絶されてもう二度と口すら聞いてもらえないかもしれない なんて覚悟のもと、当たって砕けろぐらいのつもりで告白したけれど 驚いたことに結果はOK なんとそいつも俺のことが好きだったというのだ。 もう信じられないぐらい嬉しくて、あの時の俺は間違いなく世界一幸せだった。 問題がでてきたのはその後 キスもしたし、なんというかそろそろ次のステップを踏みたいなというところで 意見の相違が出た 俺もそいつも相手を抱きたかったのだ。 しばらく膠着状態が続いていたが、それもいよいよ限界になってきた。 俺の腕はもう限界だ。ブルブル震えて殆ど根性で支えている。 根性の源とするところはただ一点 ...
  • 10-529
    フォーウ 「いいか、基本的なことだ。ちゃんとまじめに答えろよ」 念を押すように、出来る限りの怖い顔で言う。 それなのにやつは、はいはい、と語尾に音符がつきそうな口調で答える。 このやろう、能天気な顔しやがって。 「今どき英語で数すら言えないやつなんていねぇっつーの」 「しょうがねーじゃん。俺は英語全然ダメなんだもーん」 「可愛い子ぶるな、気色悪い」 「ひっでぇ~」 おどけた調子で言うことか。 しかしこのおどけた調子もいつものこと。 構っていてもきりがないから、その言葉は飲み込む。 「ほら、これ。左がスペル、右が読み方。この通り読め、そして暗記しろ」 「紙に書かれたって発音は分かりませーん」 「俺が聞く。間違ってたら訂正するから」 ダメな生徒を持つ教師とは、ここまで疲れるのだろうか。 生徒でありながら、苦労してるであろう教...
  • 19-529
    夏休みの宿題が終わらない 「よっしゃあ英語終わった!」 「見せて――よし、ちゃんと所々間違えてる。じゃあ次は数学だね、はい」 「えー!? ちょっとは休みたいんですけどー」 「え? どこぞの馬鹿の読書感想文をゼロから書かされてる僕の目の前で、 単純な書き写し作業しかやってない君がどうしたいって?」 「や、何でもないっすスミマセン……」 「全く、どうしてここまで溜め込めたんだよ。 最初から期限に間に合わせる気がなかったとしか思えない」 「いや、そんなつもりはゃなかったよ? ただ、お前と海行ったり花火やったりしてたら楽しすぎて忘れてたっていうか」 「なっ――人を言い訳に使うなよ。それを言うなら僕だって条件は一緒だ」 「ですよねー……けど手伝ってもらえてホント有難いわ。マジ感謝、マジ愛してる」 「気持ち悪いこと言うな馬鹿、僕は君なんか――はぁ」 「ん? どした?...
  • 14-529
    バイバイ 「本当ごめん、行けなくて。」 『お前は親友の一生に一度な祝い事より仕事が大切なんだな。』 「ごめん…。」 『ぶはっ。そんな声出すなよ。嘘だって。』 「本当にごめん。」 『わかったって…。頼むからその声やめて。俺が悪者みたいじゃん。』 「…わかった。」 『ま、明日は残念だけど、絶対近いうちに会いに来てくれよ。』 「…ん。」 『あー、そろそろ電話切るわ。明日はえーし。』 「そうだな。明日…がんばって。」 『おう、またな。』 「……バイバイ。」 どうしようもなくヘタレな俺は お前の花婿姿を見ることが出来ない。 お前の幸せを祝ってやれない。 だからバイバイ。
  • 20-529
    好き好き×はいはい 教科準備室で赤ペン片手に黙々と答案用紙と向かい合って三十分。 頬に突き刺さる視線がいい加減むず痒くて堪らない。 「上村、俺は採点中なんだ」 机の横にしゃがみ込んだ視線の主は、俺と目が合うとにこっと笑った。 「大丈夫、先生の顔しか見てないから」 これである。俺は深々とため息を吐いた。 色々と問題があるが、一番の問題はこいつの頭のお花畑だ。 無視していると奴は頬を赤らめもじもじと俯いて机の端をいじりはじめた。 やめろ180センチを優に超えるお前が恥じらってもちっとも可愛くない。 「先生って何しても一生懸命で可愛いよなー」 おまけに口を開けば脳みそ垂れ流し状態なのだから、全く脱力するほかない。 「お前も男なんだから俺が可愛いなんて言われて喜ぶわけないのわかってるだろう」 何が悲しくて自分よりでかい男、しかも生徒に可愛いな...
  • 13-529
    乱交 自慢じゃないが俺のうちにはパソコンがない。 情報処理の授業があるのに不便だとつくづく思う。 加えて学校内のも足りないとかで班毎に1台だってさぁ。 男3人で班とかありえないって。どこの男子高だ、共学の意味ねーよ。 昼休みのチャイムがなると同時に、ニヤニヤしながら近田が俺をいじめに来た。 「なーなー、スギさぁ。こないだの機器接続の図ぅかけた?」 無理に決まってんジャンそんなの。こちとらMACとウインドウズの区別もつかない 機械音痴なんだぜ。どこ押したらエロ画像がでるのかさえわからんもん。 なんだよその今回は勝った!って顔。ホントは自分だってできてないくせに。 思いっきりしかめ顔してやると、やっぱ同じ班の生駒が助け舟を出してくれた。 「できてないなら2人とも今日家にくる?実際見たほうが早いし」 頼りになるけど写させてはくれない所がまじめな彼らしい。 そ...
  • 23-529
    堅物×ちゃらい 「俺とお前は意見が合わないな」            「オレとアンタは話が合わないよね」 「朝食はきちんと食べる。和食だ」           「ぎりぎりまで寝てるから朝飯抜き」 「新聞は一面から。社説は必ず目を通す」        「とりあえずテレビ欄、あと四コマ」 「移動するときはさっさと歩く」         「テキトーに音楽再生。のんびり行こうよ」 「メールは用件が伝わればいい。簡潔に」       「字だけとかありえねー。基本デコメ」 「年上に敬語を使うのは当たり前の事だ」      「仲良くなっちゃえばタメ口余裕でしょ」 「男が装飾品でゴテゴテ飾るな」       「今時ピアスの一つや二つ、ふつーなんだけど」 「言い訳など見苦しい。潔く罰を受ける」          「うまくいけばお咎めナシかも」 「帰宅したらまずニュース番組」     ...
  • 17-529
    恋人を庇って銃で撃たれる 強盗犯に撃たれた傷口をガーゼで押さえられ、人工呼吸器をつけられ手術室へと運ばれる谷澤は寧ろ穏やかな表情で、ただ眠っているだけの様に見えた。 アレを瀕死の状態と言うのならば、横で座っている津嶋はなんと評すれば良いのだろう。 その顔はまるで死人のように蒼白で、廊下の蛍光灯が、手術中のランプの照り返しが、彼の頬に赤味があるのだと、生きた健全な人なのだと錯覚させる。 だが、その頬は確実に人の色とは言いがたいのだ。 「津嶋。もう帰れ。んで、寝ろ」 「いやだ。例え、それが命令だとしても、帰らない」 「お前、顔も白いし目もどっかいっちまってるぞ。谷澤が起きた時に、お前がそんな状態だったら……――」 「起きないかも知れない……あいつみたいに。だろう?」 「…………」 手術室のランプが赤い光を放っている。 病院の廊下は、外ではもう夜明けを迎...
  • 25-529
    ちゃんと俺の背中に隠れてろよ 投下無さそうなので拙いですが萌え語りさせて下さい 個人的には死角である背後に隠せるっていう信頼がこの言葉一番の萌え所だと思います パターンA、世話焼き幼馴染と気弱な苛められっ子 心は優しいけど気弱なせいでよく面倒を押し付けられる苛められっ子 しかも真面目だから押し付けられた事全部しっかりこなしちゃう手を抜けないタイプ 中々怒れない苛められっ子の代わりにキレて庇って手伝ってと大忙しの幼馴染 勿論幼馴染の口癖は「○○、ちゃんと俺の背中に隠れてろよ」 庇ってくれる幼馴染が居るから毎日頑張れる苛められっ子 いずれ持ち前の真面目さを生かして成功し幼馴染に恩返ししまくったりする パターンB、何事にも動じない男と臆病へたれ霊感男 常に無表情で淡々としてる動じない男とそれと正反対に リアクションが大きくちょっとした事でもびびる霊感男 ...
  • 24-529
    太平洋のイケメン 「太平洋と聞いてまず思い浮かべるものは海だろう。 しかし別に太・平・洋と分解してみてもいい。つまり太く平たい西洋人のイケメンでFA。 え? なにが太く平たいのかって? 言わせんな恥ずかしい」 「お前頭大丈夫?」 若干の哀れみの視線と多大な白い視線に山田は憤慨したように言った。 「別にいいじゃん!! まあ一番重要なのはイケメンってところだけど」 「そんなに重要?」 「重要だよ! 萌るにはすっごい重要だよ!! 見た目はもちろんのこと性格イケメンや行動イケメンも重要だよ!!」 「はぁ」 「で、シバケンの思う太平洋のイケメン って?」 「そのあだ名なんか柴犬みたいで嫌」 「うんうんで、シバケンはどういうの想像した?」 全く聞く耳をもっていないなコイツ。 「擬人化……もいいけど」 「いいけど?」 「おまえだな...
  • 22-529
    和と洋 ずっと憧れ続けてきました。 明るくて華やかで、僕にはないものを持っていて。 真似してみたりもしたけど、やっぱりうまくいかなくて。 僕は洋さんのようにはなれなくて 。 でもそんなとき、洋さんは「君は君のままでいいんだよ」って 優しく頭を撫でてくれるのです。 小さな君の頭を撫でると金木犀の甘い香りがそっと鼻をくすぐる。 誰とも関わらずにずっとひとりで生きてきた君が、少しだけ僕に心を許してくれたようで。 君が作ってくれた肉じゃがを食べながら 君はいつでも僕を君色に染めてしまうんだね、と笑った。 和と洋
  • 11-529
    真面目×(゚∀゚)アヒャヒャヒャ! 「ねーねー、俺のこと好き?」 「その質問はこれでもう五度目だ」 「いーじゃん。何度でも聞きたいの。ね、俺のこと好き?」 「ああ」 「俺はあんたのことが大好きだよ。この世で一番大事。すげー好き」 「ああ」 「なんだよ、もっと嬉しそうに笑えよ。好きな奴に好きって言われてるんだぜ?」 「笑うのはあまり得意じゃない」 「ふーん。お堅い仕事してたらツラの皮も硬くなるのかな」 「さあな」 「笑えよー。あ、ほっぺた引っ張って柔らかくしてやろーか?」 「よせ。愛想がないのは元々だ」 「じゃあ、眉間の皺も生まれつき?愛想のない赤ん坊だったんだ?」 「そうかもしれない。実家にある写真を見れば確かめられるが」 「あはは、やっぱあんたおもしれーよ」 「お前はよく笑うな」 「だって嬉しいじゃん。あんたとこうして二人で居られるんだから」 ...
  • 27-529
    躾と盲従 「ふむ、猛獣にはやはり躾が必要か」 何でもないことのように、俺の顎にするりと手を添えながら男は嗤った。 ジャラリと鳴る鎖、噎せ返る程のクスリと血と雄の入り混じった臭い。 親友も両親も、故郷でさえ―全てこの男に奪われた。 もう何もない。 俺には、何も。 「これはまた、随分と綺麗な狗をお飼いで」 「あぁ、いいだろう?この間村を一つ潰した時にね…少し厳しく躾け過ぎたか、私の言う事しか聞かなくなってしまったが」 「だが、美しいものじゃないか。女子供が人形を愛でるのも分かる」 男の手に握られた鎖、その先に繋がれた哀れな狗には盲目的に主人に付き従う術しか残っていなかった。 羊の皮をかぶった狼×草食系ツンギレ
  • 15-529
    家で散髪 フローリングの床に新聞紙を広げると、インクの匂いがした。 俺はそこにあぐらをかいて座る。百円ショップのレインコートが、体中のそこらでわしゃわしゃと音をたてた。 「ああ、ずいぶん伸びたねえ」 不意に背後から指が伸びてきて、首筋に触れる。 ヒヤリとした冷たい指。俺はくすぐったいのを我慢するように、ギュッと目を瞑った。 「もう、二ヶ月くらい切ってないからな」 「お前の頭は天パーだからなあ、千円カットでもいいから小まめにカットしなさいって。 いい男が台無しだ」 細い指が、俺の頭をくしゃくしゃとかき乱す。俺は顔を俯けて、その指の動きをジッと辿る。 つむじ、額、耳の上。シュッシュッ、と涼しげな音がして、冷たい雫が頭皮に吹きかけられた。 「だって、お前が切ってくれるじゃん」 答えがないまま、指は動く。躊躇いなく、刃物の合わさる音が耳元でする。...
  • 16-519
    ポケットティッシュ 「何、ポケットティッシュなんて買ってんだよ。駅前でいくらでも配ってる じゃないか」 「駅前で配ってるのは質が悪いんだよ。保湿ティッシュじゃなきゃダメなんだよ」 「貯金したいって言ってたのユタカじゃん。協力してくれなきゃ、金なんか溜まんないぞ」 「それはそうだけど、生活必需品ってのはあるんだよ」 「生活必需品はティッシュであって、保湿ティッシュじゃない」 「お前、今、全国2000万人の花粉症患者を敵に回したぞ!自分が花粉症じゃないから って、人を思いやる気持ちを忘れやがって!」 「大体、なんで急に貯金なんだよ」 「...そりゃ、誰にも頼れないゲイカップルの老後に必要なのは金だから...」 「へ?」 「何?お前、俺と老後を過ごすこと、考えてなかったの?」 「...考えてなかった...」 「......何だよ、真剣だったのは俺だけか?」 ...
  • 16-509
    頭のいいへたれ テスト週間明け初の授業。 俺の手には返ってきた数学のテスト用紙が収まっていた。 (58点・・・まあまあか。) 黒板にでかでかと書き示されているクラス平均点は67点、学年平均点は60点。 特に悔しがるほどの点差でもないだろう、とテスト用紙を机の中へと押し込んだ。 見直しもする気になれず、ぼんやりと周りを見ていると赤点をネタにしている奴や人の点数を聞きまわる奴がいる中、 ある一人の人物に俺の目線はぴたりと留まった。 そいつは不機嫌そうに眉を顰め、口をへの字に結んでいた。目線の先にはテスト用紙。 せっかく俺好みな綺麗な顔してるのに勿体無い。 他の奴ならああ、点数が悪かったんだろう。ドンマイ。程度にしか思わなかっただろうがこいつの場合そうは思えない。 何故ならそいつは定期テストのたびに発表される成績上位者のトップに居座り続けていて、 ありがたく...
  • 7-529-1
    七夕 今年もまた 今日が来る・・・ ―リリリン… 午前零時、ドアベルが鳴った。 そして一人の男が入ってくる。 鍵は開けておいてある・・・ 今日は特別。 俺は男の姿を確認してふと笑った。 男もなんとなく眉を下げて笑い返して、カウンターに着いた。 「こんばんは。」 「・・・ピッタリだったね。」 「まだやってる?」 「バカ言え。もう終わってるよ。」 「ふふ、これ去年も言ったっけ。」 「・・・その前も、その前も聞いたよ・・・」 「・・・・・・」 最初の俺たちの会話は大抵2、3言交わした所で終わってしまう。 そうすると俺はこう言う、 「飲み物は?」 「・・・・いつもの。」 「かしこまりました。」 「・・・・・」 ―シャカシャカシャカ 「今度はどこ行ってたの?」 シェーカーを振りながら尋ねた。 「ん、インドの方にね・・・」 「ぷはっ、イ...
  • 5-529-1
    矛盾 「受けよ、俺様の801棒はどんな硬い受け穴も突き抜けてしまうのだ。  さあ、無駄な抵抗はやめて私に抱かれるがいい」 「フフ・・・攻めさん。私の穴をそんじょそこらの受け穴と一緒にしてもらっては困るな」 ババーン! 「何!?ま、まさかこれは・・・どんな硬い棒を持ってしても  貫くことが出来ぬという、伝説の801穴!?」 「その通りだよ、攻め君。しかし、君のその棒はもしや・・・」 「ああ。君の801穴と同じく伝説と呼ばれている801棒だ」 「なっ・・・」 「「なんと奇遇な!!」」 「ところで受けよ。もし俺の801棒をお前の801穴に突き刺したらどうなるかな?」 「ふっ、心配には及ばぬ。801穴というのは、ただ持ち主の貞操を守るだけのものではない」 「なんだと?」 「相手にあわせて、姿形はも...
  • 16-549
    へたれ関西弁×クーデレ 「神部さん、いてはります? 大家さんから伝言頼まれましてん。開けてー」  隣の部屋の黒田が今日も私の部屋を訪ねてくる。  毎回毎回、くだらない用事をよく見つけてくるものだと感心する。  無視をしようと思ったが、一向にあきらめる様子がない上、 インターフォンではなく、ドアを叩き始めたので、仕方なくドアを開けた。 「……どうも」 「おるんやったら、さっさと出てくれまへん? 疲れますやん」 「用件は簡潔にお願いします、黒田さん」 「いややわー。いつも簡潔やないみたいな言い方」  簡潔だったことがあるみたいな言い方じゃないか。 「連絡は書面でお願いしますって、何度も申し上げていますけど」 「隣の部屋におるのに、なんでわざわざ紙切れに書かなあきまへんの」 「もう2分たってますよ。用件は」 「2日後に、火災報知器の点検やて」 「そうですか」...
  • 16-589
    君と会うのはいつも真夜中 「働いてくれ」 唐突にそういわれて、金髪の男は呷っていたビールの缶を取り落としそうになる。 いつものようにいとしい恋人より少し前に起きて、ビール片手に朝食と弁当を作っている最中の出来事だった。 「いつもそばにいてお前を愛してんのが俺の仕事だよマイハニー」 「冗談じゃない、真面目に聞け」 思いつめたような目をして、ハニーと呼ばれた眼鏡の青年は低い声を出した。 昨夜のとろけっぷりが嘘のようにハニーの顔に浮かぶのは怒りと哀しみと憤りだけで、愛しい唇からは最ついに終通牒が下された、 「働け、じゃないともう俺はお前と一緒にいられない」 まるで無職の夫と働く妻。いや変わりないか、共に暮らす働く男と無職の男、二人は恋人。 「オーケイわかったよ。働くよ、そうしたら今までどおりだ、別れるなんていわないでくれ」 金髪がそういうと、眼鏡は緊張の糸が切れたよう...
  • 16-569
    君が好きだ 「卒業おめでとう」 「…あー、先生。…ありがとうございます。 」 「思い出すね。君とはじめて会ったのも、この桜の樹の下だった。」 「…そうっすね。」 「入学式に遅刻して、自分のクラスさえわからなくて、オロオロしていた。」 「…。」 「初々しくて、かわいらしい新入生だった。」 「…はぁ。」 「あれから君は、なぜか僕になついてしまって、何かにつけ職員室へ通って来ていたね。  学年が上がって、君の背がずいぶん伸びてからもずっと。」 「…あの、先生。  さっきから…何が言いたいんすか?」 「一年前。  君がこの場所で告げてくれた気持ちに、ずっと答えられなくて、すまなかった。」 「!?」 「あの日から、君は僕の元に姿をみせなくなったね。  他の先生方が、ずいぶん不思議がっていたよ。」 「…だって、…」 「大人というのは複雑で厄介なものなんだ。...
  • 8-529-1
    平民低身長×貴族高身長(のほほん) 「まったく、こんなご立派な靴で山道を歩けばこうなるってわかりそうなもんだけどな」 盛大にため息をついてみせながら、男は青年の白く伸びやかな足を手に取って眺めた。 くすみすら見当たらない肌理細やかな美しい肌に、泥がこびりつき、爪先は皮が剥け血がにじむ。 桶に水を汲んで洗い流してやると「ひゃっ」っと青年が声を上げた。 「冷たかったか?我慢しろ、こんな山小屋じゃ湯なんざ用意してやれねぇ」 「違う、傷にしみただけ」 じゃぁ尚更我慢しろと、取れかかってぶらぶらしている小指の皮膚をちょいと千切ると、青年は息を呑んで恨みがましい目を向けたが、黙って為されるが侭でいた。 泥のついた手で拭ったのだろう頬の跡が、まだ大人になりきれない幼い表情を引き出している。身体ばかりが先に成長して、今ではもう男を見下ろすほどの背丈になっても、まだまだ考えなしの子供な...
  • 16-559
    堅物優等生×不真面目チャラ男 「斉藤君。こんなところにいたのか」 「げ……」 「げ、じゃない。また音楽の授業をサボっただろ」 「あー、ほら。午後って眠くなんじゃん」 「音楽と言えど大切な授業だ。ちゃんと受けないといけない」 「頭かったいなー。だいたい委員長には関係ないでしょ」 「毎回先生にプリントを持っていけと言われるのは僕だ。関係なくない」 「そんなのいちいち渡してくれなくていいよ。委員長も大変でしょ」 「ダメだ。プリントには大切な連絡が書いてある。ほら、次回は歌のテストだ」 「そんなのなおさら出ねーよ」 「……斉藤君。少し気付いたんだが」 「なにー?」 「基本的に君がサボる授業は音楽が中心だ」 「あー?だってめんどくせーじゃん」 「次回は歌のテストだと言ったらなおさら授業に出たくないと言った」 「……だから何だよ」 「君は歌が苦手なんじゃないか...
  • 16-579
    その笑顔に心は千々に乱れる 「ん?」 気まぐれに名前を呼んだら、振り向いたその顔はやっぱり笑顔だった。こいつは、いつもいつも笑顔だ。 少しだけ嘘くさい。作ったようにも見える笑顔。 「どうした?」 自分から呼んだ癖に、続く言葉が思い浮かばなくて黙り込む俺にそいつは少しだけ腰を屈めて、視線を合わせてくる。いつもは自分が見上げるだけの笑顔に、ドキリと心臓が跳ねたような気がする。 言葉が喉の奥に引っ掛かったまま、出てこない。「なんでもない。呼んだだけ」と、笑って言えば良いだけなのに。 言葉の代わりに、思わず手を延ばして、頬に触れていた。驚いたように微かに肩を竦めたそいつの髪がさらりと揺れる。 シャンプーとワックスの混じり合った匂いは、女の子の甘いそれとは全然違う。分かっているのにくらくらして、気付いたらそいつを引き寄せて唇を合わせていた。 一瞬だけ触れて、直ぐ...
  • 4-529-2
    ラーメン屋店長×見習い 店長は無口だ。 仕事は天下一品で、俺は店長のラーメンに一目じゃない一口惚れした。 弟子はいらないと、嫌がる店長に頭下げてなんとか見習いにしてもらって、そろそろ一年になる。 無口な店長の代わりに客に愛想振り撒きながら、なんとか店長の味に近付きたくて、ずっと店長を見てる。 店長は俺の作ったラーメンをいつも一口すすり、麺を食べ、うん、とか、うーん、とか唸るだけ。やっぱり、何にも言わない。 一体どうなんだろう。俺の仕事。 今日はいつもより食べてくれるかな。 うーんじゃなくて、せめてうんうん、とか言ってくれないかな。あの表情は○なのか×なのか、ちょっとは口元緩めてくれないかな。 店長の顔ばかり見てる。 この不安な気持ち、どうしようもないよ。 俺、夢にまで見るんだよ。店長の顔。 無口だけど静かで穏やかな感じの店長の顔。ああ、横向かないで。 今日...
  • 4-529-1
    ラーメン屋店長×見習い  柳田俊彦は”可愛い”と評されるのを何よりも嫌う。  上背のがっしりとした身体に岩を彷彿とさせる顔のせいか、人から避けられやすい。  ただ、そんな彼は甘い物、例えばデパートの地下で扱っているケーキの類を何よりも好む。 いつものように有名所である店舗の前で並んでいた所、どうやら会社の者に目撃されていたようだ。 「柳田係長、この前東武デパートの地下にいませんでした?」  翌日、席に座るなり部下たちが詰め寄ってくる。もし肯定すれば何を言われるかたまったものではない。 特に、可愛いだなんて言われたくも無い。 「ああ、ちょっと客人が来るものだからお茶請けにでもな」  何だ、つまらんという反応が返ってくる。ほっとした瞬間、 「そうなんですよ。僕がいつもみたいに遊びに行ったら係長ったら先に食べてるもんだから。 この人ったらシュークリームが何よりも好き...
  • 9-529-1
    男ばかり四兄弟の長兄×姉ばかり四姉弟の末弟 「駄目だ」 掴んだ腕は、簡単に振り払われてしまう。 「お前には背負っているものがあるだろう」 それでも僕は追いすがる。 離すものかと、両の手で彼の右腕を掴む。 「背負っているのは総一郎さんだって同じことだ。僕も一緒に」 「それは出来ない」 「どうして」 「お前がいなくなったら、家督は誰が継ぐ」 「元々僕には家を継ぐなんて無理です。知っているでしょう、僕は絵描きになりたいんだ」 「……」 「それに、才覚だったら夏子姉さんの方がずっと」 「篠塚の家に、男子はお前だけだ」 突き放すように言われた言葉に、僕は言い返すことができない。 ――嫌だ。 彼に会えなくなるのは嫌だ。 彼が僕の前から姿を消すなんて、耐えられない。 「黙っていますから」 気がつけば、自分でも惨めだと思うほど、彼に縋り付いて...
  • 9-529-2
    男ばかり四兄弟の長兄×姉ばかり四姉弟の末弟  ぴぃんぽぉーん、という平和ボケをそのまま音にしたようなインターフォンが聞こえた途端に、 俺の周りをちょろちょろと走り回っていたチビギャングどもが玄関に突撃した。その数、三匹。  「だれー?」だとか「なにー?」だとかうるさいったらない。あいつらのツルツルな脳味噌には まだ『近所迷惑』という言語が刻み込まれていないのだ。そしてそれを刻み込まなければ ならないのが俺。破滅的に面倒くさい。  舌足らずな弟どもは興奮していて、余計に何を言っているのかサッパリ判らない。ので、客人が 誰であるのか、部屋の中まで出向いてくださるまで分からなかったのは事実であったのだが。 「やあ久しぶり、お兄ちゃん」 「うわぁっ先輩!?」  敬愛する先輩に、ひよこ柄の黄色いエプロンでホットケーキを焼いているという、およそ格好 悪さの極致みたいな姿を...
  • 24-529-1
    太平洋のイケメン 「おおっ」 担任の先生が名の読み上げを止め、名簿を見たまま声を上げた。 「お前達3人、頭文字とると太・平・洋になるな!がはは!」 静かだった教室が、少しだけ笑いに包まれる。 新学期でまだお互いの名前を知らない者が多い中。 どうしたって遠慮がちになるのは仕方ない。 そして僕も周りに合わせて微妙に笑いつつも、 担任の言った事実に少なからず驚いていた。 すると僕の二つ前に座る男が、急に後ろを向いた。 僕が洋野だから、彼が太のつく名字なんだろう。 彼は間の男を見て、そして僕を見て。 僕と目があうとなぜかニコーッと笑った。 人懐こそうな、満面の笑みだった。 それが最初。 いつも僕達3人はひとまとまりにされる事が多いから、自然と3人つるむようになり仲良くなるまで時間はかからなかった。 「なぁチョコいくつもらった?俺はな、2...
  • 15-529-1
    家で散髪 「あっ。」 呟いて、コウキが手を止めた。うつらうつらしていた俺は奴の声で覚醒し、目を開けた。 風呂場の鏡に写っているのは俺。風呂椅子に座って前掛けをしている間抜けな格好。 それでも、自分で言うのもどうかと思うが、なかなかの色男だ。 ……が、問題はそこではない。 「なぁ。」 「はい。」 「なんかここ……」 「何のことでしょうか?」 鏡の中のコウキはにっこりと笑った。だが俺はつられない。 「ここだけ変に短くなってんだけど。色男が台無し。」 「自分で色男とか言うんじゃねえよ! だいたい変とかなんだ! わざとだわざと! アシンメトリーって流行りなんだぞ。流行遅れが。」 さっきまできれいに微笑んでいたのに、あろうことかキレやがった。この場合怒る権利は俺にあるはずだ。 だいたい流行遅れとはなんだ。これでもモテるんだぞ。 「正直に失敗したって言えよ! だいた...
  • 19-529-1
    夏休みの宿題が終わらない 「やべえ、提出出来ねー」 「は?宿題は僕が教えてあげたでしょ。何が残ってるの」 「一行日記」 「…はあ?書くネタならあるだろ」 「んなあからさまに見下した目すんな」 「夏祭りも植物観察も図書館も海も、そう不足しなかった筈だけど」 「いやネタ不足って言うか…そもそも完成してない訳じゃねえよ、毎日つけてたし」 「余計意味分かんない。」 「いや、あのな。夏祭りも海も森も図書館も全部、お前と一緒に行ったろ」 「だから?」 「だから、今見直したら俺の日記は、お前と~した、ばっかなわけ。」 「ふぅん。…で?」 「え、『で?』って」 「提出出来ない理由」 「だって彼女とかいないのまるわかりだろー?カッコ悪いじゃん」 「…君は不満なの」 「へ」 「君は不満なの、夏休みの大半を僕と過ごしたのが」 「まあそりゃ、俺もお年頃だか…ん?」 ...
  • 20-529-1
    好き好き×はいはい 続き 生徒視点 先生の第一印象は覚えてない。多分気にも留めていなかった。 あの頃の俺は、とにかく自活するだけの金を稼ぐので精一杯だったから。 高校に入学した当初はまだ勉強とバイトの両立ができていた。 でも授業の内容が難しくなりだすと、元々出来のよくない俺の頭は早々に音を上げた。 学校でダウンする時間が大幅に増えたのは二年に上がった頃だ。 元来チャラい見た目に加えて、英語は一番苦手だったから睡眠時間に当てられやすいこともあり、先生の俺への心証は最悪だったと思う。 俺を見る目はすごく不機嫌そうだったし、俺もそんな先生が苦手で避けるようにしていた。 それが変わったのがいつかははっきり覚えている。 夏になる少し前、ドジをして怪我をしたせいで予想外の出費をしてしまい、いつも以上にバイトに追われていた頃だ。 一応学校には来ていたけど、もうヘロヘロで、...
  • 19-529-2
    夏休みの宿題が終わらない どうしてこんな事になったんだっけ テーブルの上にはほぼ手付かずの課題 毎年早めにやっとけばよかったって思うんだけど いつもギリギリなっちゃうんだよな 「こころ」の感想文、数学のプリント、日本史のレポート、あとなんだっけ? セミの声がうっとおしい クーラーで冷えた畳の表、うつぶせるとわずかにイグサの匂いがする そうだ今年の猛暑がいけない 暑くてだるくてやる気しないのに 追い討ちのようにクーラーがぶっ壊れた 「しばらくこの暑さを楽しもう」とか気が気が狂ってんのかうちの親は 熱中症で死んだらどうする気だ 「じゃあうち来る?」ってこいつが言ったんだよな 熱い息が背中にかかる、 クーラーは24度、ぬるついた汗を乾かして体の表面は冷えてきたのに 触れ合った部分は生あったかい 体の内部は熱いのに、なんだか鳥肌が止まらない ...
  • 22-529-1
    和と洋 自分の親父は名門料亭の凄腕の板前だった。創業者の一人娘のお袋と結婚して自分が生まれた。名前は和(なごむ)だ 親父は料理人としては最高だったが、父親としては最悪な人間だった。とにかくどうしようもない女好きだった。 まず行きつけのラーメン屋の中国人店員に手を出した。腹違いの弟の中(あたる)ができた 次に懲りずにどうやって出会ったのかタイ人留学生とデキた。腹違いの弟の泰(やすし)ができた 親父はますます調子に乗った。今度は近所のカレー屋の夫と子供のいるインド人女性と不倫した。腹違いの弟の印(しるす)ができた お袋は・・・親父に対抗するように不倫に走った。 まず行きつけの焼肉屋の韓国人店員と関係を持った。中絶という選択肢はお袋にはなかったようだ。種違いの弟の韓(かん)ができた 次にベトナムを旅行して現地の行きずりの男性と関係を持った。一度だけだったらしいが大当たり。種...
  • 16-569-3
    君が好きだ あまりにも時間の過ぎ去るのが早くて付いていくのが精一杯で、とうとう走るのをやめてみたら周りに誰もいなくなっていた。 そこでようやく、本当は走りきらなければいけなかったのだと、初めて気付いた。 中途半端な場所に止まって息を整えてみても、もう何の意味もない。時間は私を置いてどんどんと前へ進んでしまった。 私は、取り残されたのだ。 「君が好きだ」 そう言ってくれたあの人は、空で火となったと聞いた。 優しかったあの人が敵とは言え誰かを犠牲にしようとするだなんて到底信じられないが、戦争とはそういうものだ。 「お国のためという大義名分を掲げているが、僕はね、ただ君に生きていてもらいたいだけなんだ。君を生かすために僕は行くんだ」 あの人はそう言った。 馬鹿馬鹿しい、女子供じゃあるまいし、私だって男です。戦地に出るんですよ、生きていられる保証は何処にもない。 ...
  • 16-589-1
    君と会うのはいつも真夜中 草木も眠る何とやら、テレビの画面の向こうはやたらと騒がしい。 疲れた目に決して優しくない派手な色合いのセットの中で、あいつは一際大声を上げては周りの共演者にはたかれていた。 「俺、芸人になって、ゴールデンで冠持つのが夢なんだ」 高3の秋、図書館でせっせと勉強する俺の隣で、至って真面目な顔であいつはそう言った。 「東京行ってさ、休みなんてないくらいガンガン売れて、毎日テレビ出てさ、」 その夢物語には俺も登場するらしい。ある日一緒にコンビを組もうと誘われた。 「バカ言ってんなよ、俺は家継がなきゃいけないんだっつってんじゃん」 ひいじいちゃんの代から続いている医院を継ぐ事が、生まれた時から俺ら姉弟に決められた将来だった。 元々両親と反りの会わなかった年の離れた姉貴は、俺が小学生の時に外国人と結婚してそっちに移ってしまい、俺はそれから両...
  • 16-569-1
    君が好きだ 雨がざぁざぁと降っていた。 僕はそれを教室の窓から憂鬱な眼差しで眺めている。 ――傘がない。 今朝は寝坊をして天気予報がチェック出来ていなかった。 朝、家を出るときには晴れていたから、まさか夕方になって急激に天気が悪くなるだなんて思ってもみなかった。 そうして大降りの雨を見ながら溜め息をついていると、後ろで教室のドアの開く音がした。 「どうして、まだ残っているの」 「あぁ、君か」 振り向けばそこにはクラスメートの鈴木がいた。 少し大人しいけれども明るくてとても良い奴だ。 僕はあまりクラスメートのことに興味など持ったりしない、所謂『変わった奴』だ。 そんな僕が何故彼の印象だけは覚えているかといえば、単純な話、彼に好意を持っているからだ。 他のただ馬鹿騒ぎをしているだけの奴らと違って、彼は明るいのに控えめで空気の読めるお人よしだ。 だから僕がクラ...
  • 16-569-2
    君が好きだ 「君が好きだ」 「へえ、俺は白身も好きだけどな」 朝食のサラダをフォークでつつきながら、彼は答えた。 頬杖をつき、かき回すだけで一向に食べる様子はないサラダに視線を据えて。 僕はもう一度繰り返す。 「君が好きだ」 「そんなに好きなら、俺のやるよ」 ぐちゃぐちゃになったサラダから、スライスされたタマゴを探し出し、僕の皿へと移す。 タマゴが形を崩してテーブルにいくつも落ちたが、彼は気に留めはしないようだ。 白い輪になった白身だけが、僕のサラダの上に積まれていく。 「君が」 「ああ、白身ばっかりになっちゃったな」 彼はそう言って、僕の言葉を遮った。 「悪い悪い。白身は嫌いなんだっけ?俺が食ってやろうか」 気怠く笑うその時の目も、僕に向けられはしない。 「ふざけないで聞いてくれ」 「ふざけてんのはお前だろ」 小さく吐き捨てるように彼は呟...
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