*9が指定したカプ・シチュに*0が萌えるスレまとめ@ ウィキ内検索 / 「2-709-1」で検索した結果

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  • 2-709-1
    奴隷青年×坊ちゃん(歳の差)か 坊ちゃん×奴隷少年(同年代) 「ねぇ、父様。どうしてあの子は一緒にご飯を食べないの?  僕、こんなに食べられないもの。あの子に半分あげてもいいでしょう?」 僕の言葉に、父様はひどく苦い顔をして白髪交じりの眉をしかめる。 その表情は、信じられない物を見たとでも言いたげに、奇妙に歪んでいる。 「ねぇ、父様。どうしてあの子は馬小屋で寝ているの?  僕のベッド、一人で寝るには大きすぎるんだ。二人で寝てもいいでしょう?」 僕の言葉に、父様は頭から湯気を立てて怒り狂う。 いつもは優しいその顔が醜悪な鬼人のように強張り、振り上げた手が頬をぶつ。 「ねぇ、父様。どうしてあの子はあんなに傷だらけなの?  お庭にたくさん薬草の花が咲いたんだよ。汁を塗ってあげてもいいでしょう?」 僕の言葉に、父様は悲しそうに黒目がちな...
  • 22-709-1
    ハーレム 近所にテイクアウト専門の丼屋ができたらしい。話の種にオレは相方と一緒に行くことにした 店の前に着く。見ると客の若い女性比率が高い。丼専門店で女性が多いって珍しいなと思った 列の最後尾に並んで注文を決めようとオレたちは立て看板を見て唖然とした 「持ち帰り専門丼屋 ご飯総受けハーレム」 全品600円 攻増し(おかず増し)+100円 受増し(ご飯増し)+50円 アイヌ×日本=鮭フレーク丼 沖縄×日本=ゴーヤーチャンプルー丼 韓国×日本=豚キムチ丼 北京×日本=かに玉丼 上海×日本=豚角煮丼 広東×日本=チャーシュー丼 四川×日本=麻婆丼 台湾×日本=豚そぼろ高菜丼 モンゴル×日本=塩マトン丼 ベトナム×日本=豚ピーナッツ丼 タイ×日本=激辛豚そぼろ丼 マレーシア×日本=蒸し鶏丼 インドネシア×日本=サテ丼 ハワイ×日本=ロコモ...
  • 1-709-1
    担当×作家 「喋りすぎです。台詞で説明するのは下の下といつも言ってるじゃないですか」 「君には分からない。 きちんと論理的に説明しないと、読者は正確に私の作品を読まない。  メッセージがあって書いているんだ。 いつも言っている。君ならわかるだろう」 「だからそのメッセージは行間に書けと言っているんです」 「私の行間を正確に読める読者が今までにいたか!いつも裏切られるんだ!私は繊細なんだぞ、わかってるだろう!」 「はいはい先生。でもね、後世の研究者たちは、あなたの無意識を暴いて楽しむんですよ?  あなたのメッセージなど読者の誰も気にしない。おもしろいか、雰囲気があるか。自分と似ているか。  そういうもんでしょう?いつも言っていることです!」 「無意識だと?私の作品の中に意識的でない言葉があるか!  助詞のひとつひとつ、句読点の妙! 全てに私の意志が、血が通っているん...
  • 6-709-1
    レイヴ じいにあす英和辞典(第3版)片手に、萌え語りいきまーす。 うわごとを言う…受けが熱を出して寝込んでいて、それを看病する 攻めが一瞬で浮かびます。熱で火照った顔を攻めの方に向け、 愛しい人の名前を掠れた声で呼ぶ受け。ところが何故かそれが 攻めの名前ではなく、受けの幼馴染の名前だったり。 鬼畜攻めならその場で襲いつつ問いただします。 ヘタレ攻めならショックのあまり家に帰ってしまいます。 オチは、ベタに幼い頃の夢を見ていたでも良し、 悲恋で行くなら幼馴染に叶わぬ恋をしているでも良し。 どなりちらす…独占欲の強いワガママ攻めの定番ですね。 受けがクラスメイトと話していた。→「俺以外の奴と話すなrftgyふじこ」 受けが用事があるからとデートを断った。→「俺の事大事じゃないんだろえdrftぎゅhじこ」 そして、断られなければデートの予定だった土曜、受...
  • 4-709-1
    目の下に隈 そのシステムにバグが見つかったのは午後、お茶の時間の少し前だった。 小さなバグと言えどかなり遡ってシステムを組み直さなければならない。 面倒なことになった。 しかもそのクライアントが指定した納期は明日の午前中ときている。 開発室の面々はそれぞれ仕事を抱えていて、片手間に手伝うぐらいは出来ても組み直しを出来るほど 手の空いている人間はいない。 手が空いていると言えば僕だけだが、手伝わせてもらうだけで精一杯の駆け出しが明日までに システムを組み直すなんて離れ業、できっこない。 どうするのか、と全員が青い顔で成り行きを見守っていたが、「責任者は俺だから」と室長が役目を買って出た。 急ぎでない仕事は後に回し、何名かに仕事を振り分けて、組み直しを始めた。 ある程度は出来上がったものをなぞるだけの作業とは言っても膨大な量だ。 当然定時になんか...
  • 14-709-1
    地下牢 カツ―――……ン…………と、 冷え切った空気に鋭い靴音が響く。 一部の隙もなく磨き上げられたそれは、身に着けているスーツと同じように きっと彼に合わせて作られたものだろう。それも質の良い。 靴ばかり見ていてもしょうがないので、私は顔を上げた。 左腕の鎖がじゃらりと鳴る。 「――話す気には、ならないかい?」 あまりにも貫禄と威圧感に溢れているその雰囲気に、不釣合いなほど若い姿。 その唇からこぼれるシガーの吐息が、私に尋ねた。 冷たい床にうずくまる私の視線に合わせて、彼が膝を折る。 汚れるのを構う風もなく土埃の舞う床にいつも着ているスーツの膝をつけ、 無精ひげだらけの私のあごに指で触れた。 ここに囚われて何日が経ったのか、もう記憶は定かでない。 「私は喋らないよ」 涼やかなオリーブグリーンの目に間近で見つめられながら首を振る。...
  • 2-709
    奴隷青年×坊ちゃん(歳の差)か 坊ちゃん×奴隷少年(同年代) 奴隷青年と坊ちゃんの恋。 奴隷制度ってことで、舞台は昔のなんちゃってイ/ン/ドとかどうかな。 坊ちゃんは王族階級のクシャ/トリヤ。 お相手の年上青年は隷属身分のシュー/ドラなんだけど、 もともとは他国の王国貴族(白人系)で美丈夫なんだよ。 だけど、昔坊ちゃんの父上に国を攻め滅ぼされちゃって、 今は王宮で使われてる奴隷なんだな。父上のモノなんだな萌え。 坊ちゃんと青年の出会いはごくごく平凡。 典型的な王族タイプの坊ちゃんは、奴隷の存在なんて鼻にもかけてなかったんだけど、 ある日ね、例えば坊ちゃんが散歩なんかに出かけた時にね、 断崖絶壁落ちたら死ぬなーってトコに咲いてる花が気になっちゃったりしてね。 そこにたまたま青年が来たりして。坊ちゃんは意地悪をしちゃうワケよ。 ...
  • 6-709-2
    レイヴ この時期の子供はむずかしい。 「わあ、シュンくん上手に描けたねぇ。かっこいいロボットだ」 シュンくんはバラ組で一番絵がうまい。 僕の声に気付いた他の子供たちが、シュンくんのまわりに集まって口々に褒めそやした。 「すごーい」 「かっこいー」 「うまーい」 だが、声が重なるにつれてシュンくんの機嫌は降下していく。もともと山なりの彼の唇が、ますますへの字に曲がる。 ついにシュンくんは、黒のクレヨンでせっかく描いた絵を塗りつぶしてしまった。 「ああぁっ、シュンくん、なんてことを……」 「うええぇぇん」 唐突に泣き出したのは僕でも彼でもなく、同じ組のアキオくんだった。 「アキオくん?!」 「ぼく、しゅんちゃんのえ、すきだったのにぃ」なだめてもすかしても、アキオくんはぐすぐすと泣きやまない。 と、シュンくんはじっとアキオくんの顔を見ていたかと思うと、...
  • 9-709
    幼稚園の頃からの幼なじみ 「雨降るかもなぁ」 隣から聞こえる、のんびりと間延びした呟きにつられて空を仰ぐ。 風は強いが雲はなく、円には少し足りない月がくっきりと見えていた。 その下を、友人が歩いている。やつは広い歩幅で、ゆったりと歩く。 「なぁ、お前さ、ここんとこヘンだぞ。ボーッとして。何かあんのか」 「……何でもない。忙しかったから、少し疲れてるんだろ」 心配顔の友人を曖昧にはぐらかして、ため息を押し殺す。 嘘をついているのが分かるのだろう。やつは視線を外して眉を寄せ、黙り込んだ。 自分の事で傷付いた顔をされるのは辛かったが、かといってどうする事も出来ない。 良くも悪くも、情の深い男だ。そんなところに惚れた。 原因はお前だと打ち明けてやったら、一体どんな顔をするだろうか。 見てみたいと思った後で、絶対に見たくないと思い直した。 俺達は幼稚園から続い...
  • 19-709
    震える手で頬に触れた たぎったので萌え語り失礼します。 3パターン思いついたので全部投下。 1.拾われた子犬パターン 家族or幼馴染親友なんかに裏切られた少年が公園の片隅で寒さに震えていたとき 眼鏡が似合う優しそうなおじさんがたまたま通りかかって驚きながら 「きみ、どうしたんだい。そんな格好でいては寒いだろう」 と近づいてきて少年の手をとる 少年は手をふりはらう気力もなくされるがままに脱力していて おじさんの方はとった手が血の気がうせるくらい真っ白になって震えているのに気付いて とにかく温めなければ!と思うけど、自分は手袋をしていたので 唯一肌が露出していた自分の顔、というか頬に少年の手を無理矢理おしつける 突然のぬくもりに少年が驚いて見上げると「こんなに冷えて……」と 自分のことでもないのにつらそうな顔をしたおじさんがいて戸惑う 当然そのあ...
  • 1-709
    担当×作家 いつも締め切りに追われている作家と 作家に作品の締め切りを守らせようと努力している担当。 いつも作家の作品の完成は締め切りぎりぎりで 担当はいつも不機嫌。なので、担当のかける作家への催促の 電話は、これはもうひどいだろと言わんばかりの 罵詈雑言ばかり。しかし、作家はこの担当の催促の電話 に高揚感を感じてしまい、作家はいつも締め切りギリギリにあわせて 作品を書き上げている。そして、いつもくるであろう 担当に言葉攻めを待っている・・・。 担当×作家
  • 5-709
    じゃぁおでんでも食うか (やっと、終わった……)   あと少しで完成するはずだった企画書に致命的なミスを見つけた。  慌てて直しにかかったものの、もともと俺はあまり要領のいい方じゃない。  なんとか修正を終えてプリントアウトまでこぎつけた頃にはすでに終電もない時間になっていた。  当然、社内には俺一人だ。この妙に静まり返った空気はそんなに嫌いじゃない。 (駅前のカプセルにでも泊まるか……いや、それより先に飯だな)  ほっとした途端、猛烈な空腹感に襲われる。昼食の後はおやつに小さなマドレーヌをひとつ食べたきりだ。  何を食べようか、この辺りでまだ開いてる店はいくつあっただろう。  そんなことを考えていると、廊下の方で小さな物音がした。 「お、やっぱりまだいたか」 「先輩!」  入ってきたのは同じ部署の先輩だった。  俺より2歳上で実は出身校も同じだが、あっち...
  • 7-709
    ぼく×おれ 薄暗い部屋に入った途端、腕を掴まれベッドに組み敷かれる。 酒ぐらい飲ませろよと抵抗しても、彼は口元を緩めるだけ。 「初めて見ましたよ」 せめて冷蔵庫に入れようぜともがいても彼の力は弱まらない。 「あなたがあんなに嬉しそうに笑うの」 腹減った、つまみ食わせろ、と睨みつける。 「…あのね」 わかっている、これがどんなに無意味なことか。 「ぼくも空腹なんですよ」 そして、どれだけ彼がおれを見ているか。 「あなたもぼくも空腹。お互いに満たし合えば、それでイイでしょう?」 光源などないのに、彼の目が静かに光った。 「見せてくださいよ…あなたのイイ姿、ぼくにだけ」 彼のこんな姿を知るのも、おれだけだ。 今夜すべてがパーに
  • 3-709
    小学生からの幼馴染、27歳同士 「あれ?A? どうしたんだよ。連絡もなしにいきなり。」 「やっ、久しぶりだね。」 久しぶり、どころか高卒以来、大学の時に一度会ったきりだ。それが、何の音沙汰もなく、ふらっとやって来て泊めてくれと当たり前のように言う。 小学校から高校までの幼馴染み。親友とまではいかないが、仲の良い普通の友達だと思っていた。 だが、七年前最後に会ったあの日は。 卒業以来の懐かしさに二人で酒を飲み夜中まで語り合い、ふっと訪れた数分の沈黙。 あれは特別な数分だった。なぜか、Aの存在が堪らなく愛しくなり、見つめ会う内に、ごく自然に口付けを交していた。慌てて酒のせいにしてそれだけに終わったのだが。 まだ独身だろ? と、突っ込まれ、断る理由も見付からぬままAを家に入れた俺は、あの日ような沈黙が怖くてとりとめもなく喋り続けた。 そんな俺をし...
  • 8-709
    踏みにじってください 「殺す気か!」 「う、あ、ごめ、ごめんなさい…」 彼は兵器だ。 全身兵器。 軍事用に開発された人造人間。 必殺技は小型ミサイル連射である。 「…ま、被害者もいなかったからいいんじゃないか?」 「あ、ありがとう…」 「でもオアシスひとつぶっ飛んだがな」 「ひぎっ」 「あーあーどうすんだよこの砂漠のド真ん中で水調達できねえぞお」 「あわわわわ」 「…悪かったよそんな顔しないでくれもうすぐ街に着くからさ」 「本当に申し訳ありません…」 兵器のくせにこいつはとても気が弱い どうして開発者はこいつにこんな性格付けをしたのか 萌えか?萌え重視だったのか? 「…おしおきしてください」 「は?」 「僕は駄目な兵器です。どうか罰をお与えください。あなた様のその足で踏みにじってください」 「何言ってんだよ兵器のくせに...
  • 4-709
    目の下に隈 何やら今日も、攻めさんは御機嫌なんですな で、受けさんは不機嫌。 よろよろした受けさんの動きといい、二人の間に漂う空気といい 昨夜何があったかは想像通り。 しかしおぼこいクラスメートに、何気なく聞かれたりするんですな。 「ちゃんと寝てる? 試験終わったのに、まだ消えないね 目の下の隈」 受験科目にその科目は無いのですが。 目の下に隈
  • 22-729-1
    嘘つき×嘘つき 「きけ、マコト。いいか?俺がこれから言うことはウソだからな」 強張った表情の幼なじみの口から、そんな言葉が告げられた。 「…なにそれ、駆け引きのつもり?やめなよユイ、似合わない。君、不器用なんだからさ」 僕は読んでいた本で口元を隠した。ひどくいやな顔をしているに違いない、今の僕。 言われたユイは追い詰められたような表情で、ぐっと言葉を飲み込んだ。 昔からだ、すぐに黙り込む。そうして沈黙に耐えられない僕が、言葉で捲くし立てて君を傷つけて。 目の前に17年鎮座まします思いの丈には、二人とも気付かないふりで。 「ねぇ、ユイ。なんて言いたかったの?僕にさ。本音をぐちゃぐちゃにして、何を隠して、何を伝えたかったの?ユイ」 普段の底抜けに明るい姿とは似ても似つかない目の前のユイ。 「何を言いたかったの?僕に」 「………」 忌々しい。 性別、世...
  • 22-789-1
    東南アジアから来た天才少年 「『本格レッスンわずか2ヶ月で単独コンサート大成功の天才ピアニスト!ヌワン・パビ・ユエチャイくんの素顔にせまる!』 『脅威の音感、天才少年ユエチャイくん』『澄み切った音色から広がる美しい世界』『音楽の申し子・アジアから世界へ』だって。すごい記事ばっかりだな。見た?」 「みてない、ちゃんと読めない」 「お前婚約者が3人いることになってるけど」 「えー!?ホントに?…参ったなぁ、おっぱい大きいかなぁ」 「全然参ってないじゃん」 「でもホントに参った、昨日母さんに電話したら、妹が6人増えたって。いまうちオオジョタイ」 「受け入れちゃったのかよ、お前の母ちゃんもすごいな」 「まだしばらく帰れないみたいだからなぁ…チョト心配。じいちゃんも老い先短いし」 「ざっくりした日本語になっちゃってんぞ。…やめたい?」 「んーん、ピアノ好き、少しの、えーと...
  • 22-779-1
    債権者×債務者 妄想を吐き出させて下さい。 親が遺した借金抱えて天涯孤独の受け。 長年の苦労ですっかり無気力状態、債権者の攻めに 「金がないなら身体で払って貰おうか」と言われても 「鉱山でも男娼宿でも放り込めば」と投げやりな態度。 「そんな所で働かせてもロクに返済出来ないうちに死なれそうだ」ということで、 受けは攻めの会社(とか店とか)で攻めの商売を手伝うことになる。 最初は半分死んだように働いてた受けだったが、攻めの容赦ない指導もあって徐々にやる気と才覚を見せ始める。 そうこうする間に互いに惹かれていくわけだけど、 攻めは「借金を楯にして受け容れさせても虚しいだけだ」と踏み出せないし、 受けは「借金返済で切れる縁なら深入りしたくない」と距離を置こうとする、って感じで、 債権者/債務者という立場のせいでなかなか進展しない。 そんな中、受けが己のア...
  • 22-749-1
    生意気意地っ張りだけど世話焼きな年下攻め(受けにもタメ語) 「こんちわ、ナカさん?入るよ」 青年がそう声をかけ居間を覗き込むと、繋がった寝室から穏やかな声がする。 「やあカズくん。なに、またお見舞い?もう今週3度目じゃないか。しかも3日連続で」 ベッドに上体を起こしたまま、眼鏡の男が答える。 青年は下げてきた買い物袋をベッドの横に降ろすと、上着を脱いでベッドの周囲を片付けはじめた。 「…いいだろ別に。どうせ俺しか来ないんだから」 「そうだね、君しか来ないね。たかが足の小指の骨折だ」 青年が片付けた端から、男は青年の荷物を物色する。 「…もう来てやんねーぞ。てかそのカズくんはやめろって」 男のお目当てはスーパーの袋ではなく、小さめのトートバッグに入ったタッパーにあった。 「カズくんがダメなら、なんて呼ぶんだよ。お、かぼちゃか、いいね」 美味であろうことはわかりき...
  • 22-739-1
    さよならのうた 5/1 晴れ 最近君が「また会おう」と言わずに「さようなら」と言うようになったのを不安に感じる。 それに対して何を言うわけでもなく部屋を出る俺は、無力なのだと痛感する。 だが、きっとお医者様が治してくださるはずだと信じている。 くだらない事を考えるよりかは散歩でもして、彼に聞かせる話でも探そう。 5/2 曇り 朝にお見舞いに行き、昼には仕事をする。 仕事と偉そうに書いてはいるが、所詮文豪に憧れたしがない物書き。君のことが頭を離れず一文も書けない。 甲斐甲斐しくお世話をしてくれた書生に八つ当たりしてしまった。 出来もしない仕事などしても意味がないと、晩には俺が君に何を出来るかを考えた。何も思い浮かばなかった。 5/3 晴れ 朝一番に書生に頭を下げた。すると、頭を下げる必要などはないと焦った様に頭を上げることを促される。 しかし謝った...
  • 10-709
    ちんぽおおそうじww 「領収書下さい。」 「お前まだそんな細々と領収書集めてんのかよ。」 珍宝は昔から気持ち悪いほど几帳面な奴だった。 小学生の頃からお小遣い帳を付け出し、高校時代には生徒会の会計も務めていた。 高校の時に一緒に遊びに行ったときには自販機で買ったジュースですら記録していた。 まぁ言ってみればケチ、だった。金持ちの癖に。 「食事代も経費で落とせるんだよ。こういうのを集めとくと後で役に立つしね。」 え、領収書があったら何かいいことあるんだ。知らなかった。 そう言えば珍宝は昔から頭もよかった。一流大学卒で一流企業に入って、25歳で役職持ちだもんな。 「でも折角のおごりなのに領収書取られたらあんまご馳走になった気しねーよな」 「ばか、御荘寺お前が……ニートの癖によく言うよ」 しかも性格もきつい。人が気にしていることを…。もう少し慰めてくれるとかしてくれ...
  • 15-709
    嵐 単身者用の引っ越しコンテナを、業者はあっさりとトラックに積んで行ってしまった。 「終わった終わった。すまんな、手伝いまでしてもらって」 先輩が大きくひと伸びして、頭に巻いたタオルを取る。 「いえいえ、俺運んだだけですから。掃除はもう先輩が済ませてましたし」 「バイト終わってからわざわざ来てくれた後輩に、そこまでさせられないよ。  それに俺ももう暇だったしな……あーあ、大学生活もこれで終わりかぁ」 「お疲れ様でした。先輩が残してくれた歴代の過去問とエロDVDは、 しっかり後輩に伝えていきますんで」 「おう、任せたぞ……って、なんかもうちょっとないの、俺の功績」 笑いながら、先輩は 「じゃ、行こうか、もちろんおごるからさ。お世話になります」 と、俺を促した。 鍵と菓子折を1階の大家さんに渡し終わると、この町に先輩の居場所はなくなる。 ...
  • 26-709
    飲兵衛と下戸 酒が一滴も呑めないというのは、今の世の中だとなかなかに試練であるらしい。 「業後の付き合いつったら、大抵は居酒屋だろ?最近はソフトドリンクをいろいろ置いてる店も増えてきたけど  やっぱり注ぐとか注がれるとか、そういうのがあるわけよ。話をするきっかけにもなるしな。  そこで『すいません、一滴も駄目なんです』で蓋するのはやっぱなんかこう、悪いなあとか思っちまうわけよ」 「ジュースのペットボトルで注いでまわればいいのにね」 そう言ったら、お前面白いこと言うなあと言って、健さんは笑う。 テーブルには小アジの刺身やら酢ダコやら豚の角煮やらアスパラと海老の合わせ揚げやらがずらりと並んでいる。 俺は箸を取って少し離れた場所に置いてあった春巻きを取ろうと手を伸ばした。 健さんがそれに気付いて皿を俺の方に寄せてくれる。 「でも飲めない人に無理に飲ませるのは良くないでし...
  • 21-709
    一夫多妻(BL版) どこも同じような大きさと色をした墓石だらけだったので、迷っていたら、「蒼井?」と背後から聞き慣れた声がした。 振り向くと、水がなみなみ入ったバケツとちいさな花束を持った茜田がいた。 俺と同じように、学校が終わってそのままここに来たのか制服姿だった。学校指定のバッグも肩からさげていた。 「お前もあいつの墓参りに来たのか」 俺が言うと、茜田は小さく頷き「全然来られなくて今日が初めてなんだ、実は」と言った。 茜田の後ろに着いていったので、『桃井家の墓』の前にどうにか辿りつけた。 こうして墓石にあいつの名前があるのに、実感が全く湧かない。 二ヶ月前に葬儀に参列して、棺の中の遺体もこの目で見たはずなのに。 今にも起き上がって「ばーか嘘だって!」と笑いそうな、安らかな死に顔だったせいだ。きっと。 「とりあえず、花を…あっ」 茜田が驚いた声を出すので、視線...
  • 17-709
    自分は当て馬ポジションだと半ば諦めてたけどそんなことなかった攻め 「この野郎!!」 殴られてふっとばされ、背中を壁に打ち付ける。 咳込みながら止まった呼吸をなんとか取り戻し、俺は口元を拳で拭って河野を睨み返した。 「早かったな。こっちとしてはもうちょいゆっくりでもよかったんだけど」 「てめぇ!」 怒りに顔を歪ませ、河野が俺の胸倉を掴む。もう一度殴られるかもしれない。 あーあ、やっぱこういう役回りか。カップルの片割れに横恋慕なんざするもんじゃねーな。 ま、いっか。全裸で俺の部屋にいる長谷、なんて滅多に見られないだろう場面も拝ませてもらったし。ひん剥いたの俺だけど。 そんなことを走馬灯レベルのスピードで考えていると、第三者によって俺を締め上げる手が振りほどかれた。 「やめろって言ってるだろ!」 「ユウ?!」 あれ?なんで長谷が俺を庇ってんの? てかなんで裸のま...
  • 23-709
    攻め争奪戦 はじまりは小学校の四年生だった。 いかにもネコ科肉食、わがままで奔放、女子が遠巻きに見るタイプの美少年。 そんな転校生に気に入られて、四六時中べったりされた。 そしたら幼馴染、地味だが優しく何事も一生懸命で、内向的な文学少年。 こいつが対抗するかのように、やはり四六時中べったりするようになった。 中学になると、二人のケンカが始まった。 やれ、「引っ込めオタク」だの「あっち行けよ不良」だの、俺を挟んでの口げんかだ。 誕生日のプレゼント、クリスマス、修学旅行の行動班(四人一組だったので、一緒になった奴には非常に申し訳ないことになった)、卒業式。 イベントというイベントが、二人の言い争いやら手作り弁当競争やら椅子取りゲームやらの記憶になっている。 高校に入ると、実力行使が始まった。 俺は疲れてきたので、二人の視線に気付かず告白してきたKYな女子...
  • 18-709
    最後のひとつ 「あ、最後のひとつ」 「お前食べていーよ、俺結構食べてるし」 ホラ、と袋ごと差し出された最後のお菓子をじっとみつめた。 だんだん暖かくなってきた春の午後に、講義をサボって 大学の屋上で談笑しながらお菓子を食べている。 しかも好きなやつと。俺はなんて幸せなんだろう。 視線をお菓子からヒロに移すと、なんだよ、と言いたげに笑われた。 こんな笑顔ひとつに切なくなる。どうしようもなくヒロが好きだ。 「あー、えっと」 なんでもない、そう続けようとした口が別の言葉を言いそうになる。 「……ヒロ、俺、お前がす」 「なに二人だけでお菓子食べてんのずるいおれも呼べよバカ!」 言いかけた瞬間、目の前のお菓子の袋から最後のひとつを 奪っていった手があった。 驚いて顔を上げるとそこには、奪っていったお菓子を食べながら 不満そうにしている見知った顔があった。 「...
  • 27-709
    君以外みんな死ね 君以外みんな死ねばいい。病室で、僕はそう思った。 君の名前は漢字二文字で、音は三つ。教室に一人はいそうなありがちな名前。 最初の一文字は口をすぼめて突き出すように発する。 だから君が自己紹介をするたびに、キスをねだられているような気持ちになってドキドキしてしまう。 「楠君……もうそろそろ、面会終了の時間です」 邪魔な声は聞きたくない。拾う音は君の声だけだと決めている。 「なあ、坂田。明日も来るから、絶対来るから待ってろよ」 音に合わせて視線を君に合わせる。僕が見たのは、病室から出る君の後姿だけだった。 僕以外誰もいない病室で、声が出ないとわかっていながら唇を動かし君の名前を呼ぶ。 明日は会えないかもしれない。最近の僕の心臓は、おかしい。 僕の心臓が活発に動くのは今まで君が関わってくることばかりだった。 君の姿を目に映したり、君の声に浸ったり...
  • 14-709
    地下牢 じめじめとした地下牢のなかで、彼は小揺るぎもせずに僕を見つめている。 「恨み言をいうのなら、今が最後のチャンスだ」 「言うわけありません。全て承知の上です」 まだ20代半ば、これからの人生半分以上を投げ捨てることになる。 明日になれば、彼はこの地下牢から引きずり出され、鞭打ちの私刑が待っているのだ。 運良く生き残れれば村を追放され、浮浪者の道へ。 運が悪ければ、そのまま野垂れ死ぬんだろう。 この村の庄屋の娘と手を取り合い、駆け落ちした彼は哀れにも 追っ手に怖気づいた娘の泣き言にほだされ、まんまと戻ってきてしまった。 もちろん、この村を実質支配する庄屋の怒るまいことか。 ――あぁ、逃げてしまえばよかったのだ。 律儀に姉を送り届けたりせず、何もかもを捨てて、この村から、この僕から。 「逃げればよかったんだ」 思うだけではなく、口にした言葉に彼はゆ...
  • 24-709
    堕ちたヒーロー あの人は今起きているだろうか。それとも潰れて寝たふりをしているだろうか。 アパートの階段の音を響かせながら、勝ちも負けも無い不毛な賭けをする。 合い鍵を使って部屋に入れば鼻に届くのは強い酒と煙草の匂い。煙が滞って視界が白く濁ったような錯覚を覚える。 その中で締め切ったカーテンからこぼれる唯一の光がとても眩しい。 この部屋に来ると、僕はいつも必ずどこかが痛くなる。 「……換気をしてください。片付けを、始めますから」 声に反応して床に転がる塊がもぞもぞと動いた。 ゆっくりと、まぶたが開かれる。目が合っても、その瞳は何の起伏も示さなかった。 「……ああ、おはよう。どうだ? 今日は勝ったか?」 「もう夕方になるところです。言われなくても、あなたの名前を背負って負けるわけにはいきません」 黄泉将軍との一戦で相棒を失ってから、この人...
  • 13-709
    相互オナニー 「…うう…っひっく、ひっく」 目の前には自らの手で自らのモノを扱きながら泣いている男。まるで子供みたいに。 「…っ何泣いてるんだよ。やろうって言い出したの、…は、…お前じゃねーか」 「だって…超恥ずかしいんだもん。やばいんだもん」 そして俺もまたそいつの目の前で、自分のそれを自分で追い立てている。 「俺だって……ん…恥ずかしいけど、お前がやりたいって言うから………っ、…やってやってるんだよ」 「えーん、だって!予想以上なんだよー!一人でしてる君は可愛いけど、オカズの目の前でやるって恥ずかしいよー!」 「…堂々と俺のプライドがすたるようなこと言いやがって…言っとくけど俺は別にお前がオカズなわけじゃねーからな」 ぶっきらぼうに言い放つと、途端に奴の目の色が変わる。焦りと、ほんの少しの怒りと。 「え、うそっ。じゃあどこの男?どこの男に...
  • 16-709
    裏切り者の憂鬱 とある組織に潜入する、ありていに言えばスパイだ。 物好きな幹部クラスの奴を適当にたらしこんで、適当にいい思いをさせてやりながら、 がっつかずに情報を仕入れる。そして欲しい情報が揃ったらハイサヨウナラ。 上手くやるコツは、仕事熱心だと思わせること、機密情報を聞いても興味のないフリをして 他愛もない話へすぐスライドすること、自分が相手に惚れてしまっていると勘違いさせること、 あとはベッドの中で数分でもいいから相手を忘我状態にすること。 男相手ということに免疫がない奴ほど、上手くいきやすかった。特殊な状況に冷静な判断ができなくなるらしい。 「お前も物好きなヤツだ」 こちらに背を向けてシャツの袖に腕を通しながら、今回の『お相手』がぽつりと言った。 「俺なんかに近づいても何も出ないぞ。俺は地位も力も何もない、ただの落ちこぼれだ」 「ヤることヤッとい...
  • 9-109-1
    けんだま 「あーだめだって、そこだけは。絶対だめ!!」 そもそも、ちょっとした好奇心だった。 あいつが絶対にそこだけは開けさせないから。 キツめのエロ本かAVでも入ってるのかと思ってた。 見つけてちょっとからかってやるつもりで、 あいつが目を離した隙にその引出しを開けた。 でも、中に入ってたのは古ぼけたけんだま。 それから、おもちゃのピストルとビッ●リマンシール。 「これって、もしかして…」 「……だから、おまえにだけは見られたくなかったんだよっっ!!」 そう、それはまだほんのガキだった俺があいつにあげたものばかりで。 こんなに大事にしてくれてるなんて、知らなかった。 「女々しいだろ、もらったものずっと大事にしまってるなんてさ。」 真っ赤になりながらそう言うおまえのことを俺は思わず抱きしめた。 「実は俺も、お...
  • 2-009-1
    死人×閻魔様  すべてがあいまいで、何がなにやら分からない。ひどく混乱していた。何があったのか。  ただ茫洋と周囲を眺めれば、そこには見知った顔が見える。真っ青な顔をして、ハンカチを目元に 当てる二十後半のスーツ姿の男。にいさん、と声を掛けても、何故か返答がない。  その前に。今俺は、声を出していただろうか? 声どころか、自分の手足の置き場所すら、分からない。  俺は、どうしてここにいる?  そこは見慣れた町の風景。なのになんの実感も沸かない。  俺は道の真ん中にいた。壊れた大型ダンプが縁石に乗り上げ、静かに沈黙していた。白黒に塗り分けられ た車に、赤いランプの点滅が、朝の風景を彩っている。  ふと足元を見下ろす。そこには足などなく……俺が転がっていた。俺だったモノが。奇妙にねじくれた体 を晒して、雨上がりの濡れたアスファルトに血の色を広げ。大型ダン...
  • 22-109-1
    甘えるのが苦手 アイツは人に甘えるのが苦手のようだ。 家庭の事情が複雑で、児童相談所に世話になったこともある。 何故そんなことを知っているかと言えば、俺が隣の家の住人だからだ。 隣の夫婦げんかは内容まで知っているし、物が倒れる音がしたと思うと 翌日あざの出来たアイツに会うという事は日常茶飯事だった。 通報があって一時保護が決まった時には、さすがのアイツも嫌そうだったので、 俺の家に来てもいいぞといったが無視された。 まあ、保護決定してるんだから来られる訳もなかったけど。 借金の督促もたくさんあった。郵便物がポストから溢れていた。 「親に死んで欲しい」と物騒な事をアイツが言っていたら、本当に事故で亡くなった。 自殺じゃないかと近所で噂になったが、自殺するような夫婦ではないという両親の火消しで なんとか沈静化した。自殺するなら夜逃げだと俺も思う。そんなにしおらし...
  • 19-109-1
    ウザカワ受け 幼馴染でクラスメイトの巧は相手の迷惑というものをまず考えない 今日も突然家に訪ねてきたと思ったら、シャツを2着突きだして聴いてきた 「将志はどっちがいいと思う?」 「は?」 俺は勉強の手を休めて巧が持ってきたシャツを見比べた。どちらがいいと聞かれたって 俺にはファッションの知識もセンスも全くない。 普段着ている服だって、マネキンが着てるやつを丸ごと買ってるからそれなりになってる だけであって、趣味もこだわりも何も無いのだ。それは巧もよく知っている筈なのだが… 「どちらでも同じじゃねーの?」 「全然違うよ!どこに目を付けてるのかなぁ?」 巧はさも信じられない!と言いたげに語気を強めたが、俺にはどちらもヒラヒラしていて 女が着るような服だとしか思えない。 だがそんな服でも巧は似合ってしまうのだ。 小柄で細身、睫毛の長い大きな目、ふんわりした栗色の...
  • 22-909-1
    滅亡する王朝の少年皇帝の最期 それを望んだのは、彼だった。 そうでなければ私のような者が、彼をこの手に抱くことなど無かっただろう。 病に侵され深い眠りに付くときに、私の歌を聞いていたいそうだと、皇帝の側近から告げられた。 正確には、私でなく私の母の歌だ。 母は若い頃、楽師としてこの宮中に出入りしていた。 琵琶の腕前では右に出るものはなく、当時の皇帝から名指しでお声をかけていただくほどであったと聞いた。 母がよく歌ってくれたのが、山向こうの遊牧民たちから聴き覚えた子守唄だった。 そんな母は舞楽の仲間達数名と共に他国へ向かい、道中山賊に殺されてしまった。だからもうこの子守唄を歌える者は私しか残っていない。 宮廷の下の下仕えである私が宮殿内へ入ることなど、あとにも先にも今だけだろう。 そうでなくともこの国は、もうすぐ幼き皇帝のものではなくなる。 先代皇帝...
  • 22-309-1
    噛み合いっこ 「痛いって!やめろ!」 いつものことだから後ろに回られた途端すぐに避けたつもりだったのに、俺の肩にはくっきりと赤い歯型が残ってしまった。 「あーあ…」 長袖の季節ならまだしも、夏だから肩をだすこともあるのになぁと毎度のことながらうんざりした。 そんな俺の表情に、森下はニヤニヤと底意地悪そうな笑顔を浮かべて「ごめんごめん」と言った。反省の色なんかこれっぽっちも見えない態度である。 「反省してるならやめろっていつも言ってんだろ馬鹿野郎」 「愛情表現だって。つーか、お前だってノースリ着なきゃいいじゃん」 「何で俺がお前に合わせて服選ばなきゃならねぇんだよ。ふざけんな」 もう別の部屋に行こう、と思い、読んでいた雑誌と飲みかけのコーラを手に立ち上がった。 そうして森下に背を向けると、背後から「どこ行くんだよ」と聞こえた。 「別に」 「答えになってねぇし」 ...
  • 22-509-1
    天然同士のバカップル 天然同士のバカップルって、お互いのことしか見えてないしそれが当たり前ってイメージです。 例えば、 受けが友達と立ち寄ったコンビニで食べた新作の食べ物が美味しかったら 「ウマッ! これ絶対今度Aと食べよーっ」と語尾にハートマークつきで笑顔で話す。 攻めが友達と食事に行ったら、 「友は本当に美味いもの知ってるな」と言いつつ、一口食べただけで無理にテイクアウト。 「腹へってるのにどうした?」と聞かれると、 「確かに空腹だけど、美味い物を受けと一緒に食べたらもっと美味しくなるんだ。だから、持って帰って食べる」 と平然と言って、友達残して帰ってしまう。 食べ物だけでなく、生活全てがこの調子。 何をしていても誰と居ても、攻めは受けの、受けは攻めの、話題や行動になってしまう。 最初はポカーンな友達もすぐになれて、「あー、はいはい」「ったくバカップルが...
  • 22-609-1
    インド人DK ドムの野郎だ・・・ドムが今朝も迎えに来やがった・・・毎朝のことながら実に欝だ ドムというのは同級生のインド人だ。母ちゃんが日本人だから正確に言うと日印ハーフだ ただ見た目は母ちゃんの遺伝子はどこに消えた状態の褐色の肌で高い鼻で真っ白い歯の完璧なインド人だ オレが自宅の外に出ると象に乗って六人ほど御付きを従えたドムが居やがった 「ナマステー! おはようございまーす。今日も公信さんはきれいですねー」 ドムってのはあだ名だ。インド名がプラヤースと言って、向こうの言葉で努力という意味らしい で、そこから日本名が努務(つとむ)。で、あだ名はドム。もうちっと親も考えて名前をつけてやればいいのにw 「もう迷惑だから来るなと言ってるだろ! せめて象は止めろ!」 「公信さん! 本当は嬉しいんでしょ。また照れちゃって」 「てめー! ぶちのめすぞ!」 オレたちが言い争い...
  • 22-409-1
    スーパー攻様 何故かスーパーで擬人化妄想をしてしまった。 スーパーマーケット 多大な資本力と品揃えが強みのスーパー攻め様。 彼は、精肉売場(ガチムチ受)や鮮魚売場(いなせな男前受)、 乾物売場(郷愁誘う癒し系受)に冷食売場(ツンクール受)、 野菜売場(草食系受)に瓶・缶詰め売場(頑固な癖に敏感受)に製菓食材売場(男の娘受)に酒売場(ビッチ受)、 果てはイタリア(パスタ売場)、インド(カレー売場)、中国(中華食材)、ハワイ(トロピカルフルーツ)等、海外から呼び寄せた魅惑の異国受けまでもを取りそろえた巨大なハーレムを所有している。 たまに道の駅の産直(朴訥受)や生協(爽やか壮年受)にちょっかいを出したりもするが本命は、 自分がこの地にスーパーを構えたせいで寂れるはめになってしまった近所の商店街(元快活攻め・現強がり受) クッパリと穴のあいたような商店街のアーケード...
  • 12.5-709
    子供じゃない! 「免許証と保険証、クレジットカードに社員証、好きなの選べ」 「――――ごめんなさい」 好きな人に振られて、自棄酒を飲もうと思ってコンビニに行ったら、高校生に間違えられた。 むしゃくしゃして財布の中にあるカード全部ぶちまけてやったら、店員に平謝りされた。 その姿に、ちょっと気分がよくなって意気揚々と酒を買い、家について財布丸ごと置いてきたことに気づいた。 「免許証と保険証、クレジットカードに社員証、アナタの財布と僕のアドレス、全て預かっています」 「――――お前のアドレスはいらない」 高校の制服に着替えた笑顔の店員に、俺は丸めた紙を投げつけてやった。 青春真っ只中な二人
  • 9-809-1
    喉仏 「子供の頃は歌手になりたかったのだよ」 林檎を口に運びながら、彼は言った。 「地元の少年合唱団に所属していてね。クリスマスには教会で賛美歌を歌ったものだ。  周りから天使の歌声だと褒められて、その気になっていた」 「天使か。今じゃ悪魔の癖に」 精一杯の皮肉にも、相手は「その通りだ」と鷹揚に頷くだけだった。 「この林檎は少々酸っぱいな。日の当たりが悪かったか」 「暗闇の中で生きてきたあんたにはお似合いじゃないか」 「上手いことを言う」 怒るどころか、可笑しそうに喉の奥でくつくつと笑う。 そして、酸っぱいと言いながら、また次の一切れを口に運んでいる。 彼はこちらを僅かに見て「私は林檎が一番の好物でね」と言った。 「そういえば、かのアダムも林檎が好きだったか」 唐突に呟いて、彼は手元に視線を落とす。 「彼が林檎を喉に詰まらせなければ、私は天...
  • 9-909-1
    お母さんみたい 「あったかい格好してけよ」から始まり「受験票は?」「地下鉄の乗り換えはわかる?」と続いて、 「切符はいくらのを買えばいいか」に到ったとき、俺は去年のことを思い出していた。 世の受験生は、皆このような朝を過ごすものなのだろうか。 昨日まで散々繰り返してきた会話を、当日の朝の玄関先で再びリピート。 俺、受験二年目ですが、昨年はかーちゃんがこんな感じだった。 そんで、朝っぱらからカツ丼食べさせられて、油に中って、惨憺たる結果を生んだのだ。 そのことについては恨んでいない。むしろ感謝している。 なぜかというと、一年間浪人させてくれた上、都内の叔父さんところに下宿を許してくれたからだ。 「それからこれ、頭痛くなったりしたら飲んで。眠くならないやつだから」 手のひらに錠剤を数粒のせて、差し出すこの人が、俺の叔父さん。 「お腹下したらこっち。気持ち悪くなった...
  • 9-509-1
    日曜大工 ぎこぎこぎこぎこ 「…あれ??」 がんがんがんがん 「…あれ???」 時間経過に比例して徐々に増えていく疑問符。 だから止めておけと言ったんだ。 「材料は揃ってるんだから作ってみる!」なんて言っても、カレーと本棚とじゃ訳が違う、と。 おまけに設計図も無し。 あいつは頭の中に本棚を描き、それっぽいパーツの形に板を切り出し、それっぽく適当な釘を打って組み立てる。 『緻密な計算』『綿密な計画』なんて言葉はあいつの辞書にはきっと載っていない。だってバカだから。 「……~~!!!」 どすっ、と鈍い音がして、あいつが突然カナズチを放りだしてうずくまる。また指を叩いたらしい。 「…もう止めたら?」 「止めないっ!」 がばっ、と身を起こして作業続行。そしてやっぱり「あれ?」と首を傾げる。 心なしか先程より渋い顔。事態は深刻化しているらしい...
  • 7-109-1
    うんこもれちった なーなータカユキぃ。遊ぼうよー。つまんねーよー。 「はいはい、あとでな」 さっきからずぅーっと『あとでな』ばっかり!俺をほったらかして何してんだよ。 「今宿題してるんだから、邪魔しないで」 なんだよ。俺よりそんなもののほうが大事だってのかよ。 俺とらぶらぶしようよー。 「ご飯はさっき食べただろ」 ちげーよ腹なんか減ってねーよ!タカユキの飯なら胃が破裂しても食うけど! あーもう、かーまーえーよー。 「いい加減にしろ!これ明日提出なんだぞ!お前に構ってる暇はないんだよ!」 ……そーかよ。そーですか。 つまりタカユキは、もう俺のこと愛してないんだな。 いーよいーよ!俺もタカユキなんか嫌いだよ!もう知るもんか! あとで謝っても許してやんないからな! 「こらー!!あそこはトイレじゃないって、何度言...
  • 4-109-1
    あ、あの、どうぞ踏んでください……>○r2” 降り止まぬ雪で、町が埋もれ始めていた。 小さな民宿では、帰り損ねた30前半の男性客がたった一人、聞き慣れぬ雪の軋む幽幻の様な密やかな音に、四方八方を取り囲まれて、眠れぬ夜を過ごしていた。 酒を呑んでもいっこうに酔いは回らず、暖房を強くしても冷気が部屋に染み込んでくる。 どこか窓でも開いてるのかと、部屋を出て戸締まりを確認すると、はたして二階にある玄関のドアが僅かに開いて風が吹き込んでいた。 主人が締め忘れたのかと、忌々しく思いながらドアを閉めようとすると、 隙間から、するりと白い手が入って来て、冷たい細い指が男の頬を撫でた。 びっくりして、数歩飛びさがると、ドアが表から大きく開け放たれ、その手の主が入って来た。 ぬけるような白い肌に端正な顔立ち、後ろで一つに束ねられた長い黒髪、均整のとれた...
  • 19-209-1
    ペットボトルと缶 「そっちの缶のにしたらいいじゃん」 「うーん、うまそうだけどさあ、飲みきらないと面倒じゃんよ」 「いいじゃん、余ったら俺が飲んでやるから」 「うーん、でも缶は蓋がなあー」 「ほれ、押してやる」 「あっ、バカ、お前、ペットの方にしようと思ってたのに!」 バーカ、ペットボトルの方にしたら、間接キスが出来ないじゃないか。 キスから始まるミステリー
  • 19-009-1
    絶対に知られたくない人 人里離れたこの学校に、転校生が来た。 噂によると、転校生はジャ●ーズジュニア真っ青なかわいらしい顔立ち、編入試験もほぼ満点。 転校初日に副会長の似非スマイルを見抜き、寮の同室である一匹狼な不良を懐柔。 双子会計を見分け、無口ワンコな書記の言いたいことを理解し、会長に「面白い」と言わしめたらしい。 随分とスゴい奴が来たものだ。 既に転校生の親衛隊も作られたとも聞いた。 近いうちに生徒会入りかもな、と生徒会顧問が呟いていた。 そんな面白い奴なら、是非お目にかかりたいと思いながら、タイミングが合わずに早一ヶ月が過ぎていた。 どうやら生徒会入りが本格的に決まったようだ。 それを知ったのは書面だった。 各委員会当てに配られたプリントに、生徒会補佐の承認を求める内容が書かれていた。 時期が時期なため、選挙とはいか...
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