*9が指定したカプ・シチュに*0が萌えるスレまとめ@ ウィキ内検索 / 「22-409-1」で検索した結果

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  • 22-409-1
    スーパー攻様 何故かスーパーで擬人化妄想をしてしまった。 スーパーマーケット 多大な資本力と品揃えが強みのスーパー攻め様。 彼は、精肉売場(ガチムチ受)や鮮魚売場(いなせな男前受)、 乾物売場(郷愁誘う癒し系受)に冷食売場(ツンクール受)、 野菜売場(草食系受)に瓶・缶詰め売場(頑固な癖に敏感受)に製菓食材売場(男の娘受)に酒売場(ビッチ受)、 果てはイタリア(パスタ売場)、インド(カレー売場)、中国(中華食材)、ハワイ(トロピカルフルーツ)等、海外から呼び寄せた魅惑の異国受けまでもを取りそろえた巨大なハーレムを所有している。 たまに道の駅の産直(朴訥受)や生協(爽やか壮年受)にちょっかいを出したりもするが本命は、 自分がこの地にスーパーを構えたせいで寂れるはめになってしまった近所の商店街(元快活攻め・現強がり受) クッパリと穴のあいたような商店街のアーケード...
  • 22-409-2
    スーパー攻様 ヤバイ。スーパー攻め様ヤバイ。まじでヤバイよ、マジヤバイ。 スーパー攻め様ヤバイ。 まず金持ち。もう金持ちなんてもんじゃない。超セレブ。 金持ちとかっても 「一般家庭20個ぶんくらい?」 とか、もう、そういうレベルじゃない。 何しろ御曹司。スゲェ!なんか財閥とか継いじゃうの。重役級とかヒルズ族とかを超越してる。御曹司だし超金持ち。 しかも強引らしい。ヤバイよ、俺様何様スーパー攻め様だよ。 だって普通はヘタレ攻めとか強引じゃないじゃん。 だって大して知らない人からいきなり「お前は俺のものだ」って言われても困るじゃん。取り巻きとか超妬んでくるとか困るっしょ。 いきなり押し倒されて、「最初は遊びのつもりだったのに、お前が俺を本気にさせたんだからな?」とか泣くっしょ。 だからヘタレ攻めとかゴリ押ししない。話のわかるヤツだ。 けどスーパー攻め様はヤバイ。...
  • 22-409
    スーパー攻様 これがスーパー攻め様だ!(※個体差はあります)  ・とりあえず金持ち  ・とりあえずスーツ  ・シャツはいっぱい持ってる。裸の受けに羽織らせる分も余裕  ・でもギンガムチェックのシャツは持ってない  ・バスローブを愛用。寝るときは裸  ・ベッドのシーツはシルク。布団カバーとか論外  ・ミッドナイトハイウェイを愛車で疾走する  ・利用頻度:車>>バイク>>飛行機>>船>>>>>電車  ・車にカーナビはついていない。単車のヘルメットはフルフェイス一択  ・マンション住まい:一軒家住まい=7:3。マンションの場合、最上階に住まう確率は9割近い  ・基本偉そう。ただし根拠のある自信家  ・欲しいものは何でも手に入れられるが、受けの心だけはなかなか手に入らない  ・謎の権力を持つ。業界で一目置かれているが、どこの業界でどう凄いのかはけっこう曖昧...
  • 6-409-1
    βエンドルフィン ――君といるとどきどきします。 「きっとさ、β-エンドルフィンが分泌されてってやつだよね」 ふたりでぼんやり、いつものように時間を過ごす。見たかったテレビドラマも終わったので、 僕はふと隣の男に話題を振った。 「だから俺、お前と一緒にいたりエッチしたりすると幸せなんだ」 すると、ソファの上でだらしなくくつろいでいるそいつは、僕の方を見もせずにへぇボタンを 押す仕草だけをしてみせた。 「へぇへぇ。2へぇ」 「微妙にふりぃよ」 「微妙なのかよ」 「やっぱ大分古い。まあそれはともかく、β-エンドルフィンですよ、β-エンドルフィン」 「ベタ・エンゼルフィッシュね。金魚でも飼うの?」 「せめて熱帯魚って言えよ」 「べーた…べた…煙突……やっぱおれギャグのセンスないのかも」 ああ、聞いてて悲しくなってきた。そこまで寒いともう一つの才能だ。 ...
  • 4-409-1
    もう着ない制服。 ハンガーにかけられて白い壁に下がっている、黒いブレザー。 あちこちほつれて、黒ずんだしみまであるのは、3年間のやんちゃの賜物だ。今更だけど……反省はしてる。うん。 3年なんて、正確には2年と7ヵ月。卒業まではあと5ヵ月もあるんだけどね。 「ホントにもう学校に来ないつもりなの、先輩」 傍らで1つ年下の男がすねた顔をする。 んなでかい図体でやっても可愛くねぇ、と言えないのは惚気だ。 「行っても意味ねーしな」 「でも、さみしいよ」 「別に学校いたっていっつも会ってるわけじゃねぇじゃん。学年違うし」 「うんでも」 寂しいんだよ。 吐息だけのような囁きが、耳をくすぐった。 保健委員のこの後輩と、いろんなしがらみをぶっ壊して一緒にいると決めたとき、 もうこんなラストは予測できてたんだけど。 「ほんとうに、やめちゃうの」 あ、こら。泣くなって。 ...
  • 26-409-1
    初恋の人との再会 ほんのちょっとだけ胸糞注意(不倫?)です。 嫁さんにメール。 『これから電車。帰りは八時頃になる』 薄暗い蛍光灯が陰気な車内は、ひときわ疲れを感じさせた。 目の奥が疲れて痛くて、携帯を眺める気にもならない。 車窓に頭を預けて目をつぶっていると、突然小さな声で「田中?」と呼ばれた。 かすむ視野に見えたのは、普段着の男。 誰だっけ、知ってる奴?と軽く混乱しつつ「えっと、あ、ども」とか意味のないあいさつを口にする。 相手は軽く笑った。 「わかんないか、俺、高校の。安東なんだけど」 高校の……安東。嫌な汗がじんわりとにじむのがわかった。 当たり前だがそんなことはおくびにも出さない。テンション上げて顔を作った。 「ああ!安東かお前!久しぶりだなぁ、どうしてるの、今」 「今日は仕事休みでさ、久しぶりにこっち遊びに来たんだ」 「仕事?...
  • 23-409-1
    殺したくないけど殺す 二月だというのに、暖かく晴れた日。 両親と兄と僕と、家族総出で食事に出かけた。 そこで顔を合わせた男性に、僕は息を飲むほど驚いく。 数年間、会いたかった人だった。 僕が初めて付き合った彼と別れて、飲み屋で泣きながら飲んでいた夜。 たまたま隣の席に座ったオジサンが、「生きてると嫌な事も泣きたい事も沢山あるな」と慰めてくれた。 クヨクヨするな、泣くな!といった励ましでも、我慢しなくていい、泣いてもいいんだと甘やかすでもない、自然体で慰めてくれて僕の気分は随分と楽になった。 もう一度会いたくてその店に通ったけど二度と会うことは無かったし、店長に聞いても初めての客だったらしく覚えてもいなかった。 その人が今、目の前に居る。 奥さんは五年前に病気で亡くされ、一人娘を男手一つで育ててきたそうだ。 知りたかった名前も、年も、住所も知る事が出来た。 け...
  • 20-409-1
    プラシーボ効果 どういう会話の流れだったのかは忘れた。 俺はクラスメートの和哉に対し 偽薬の効果について、浅い知識を披露していた。 「睡眠剤だって信じてれば、ただのビタミン剤でも効いたりすんだって。」 ラムネ菓子のタブレットをかじりながら、のんびりと和哉が答える。 「思い込みは怖いって事かー」 「信じるものは救われるとか言おうぜそこは」 川原沿いの長い道をくだらない話を続けながら歩いていると ふと思いついたように和哉が言う 「なあ、惚れ薬もそういうのあるのかな」 「ん?何?」 「信じるものは救われるって薬の話だよ」 「お前は惚れ薬なんざいらんだろーがモテ男」 惚れ薬なんて単語が和哉から出るのを、少し意外に思った。 和哉はなかなかに整った、それでいて優しげな顔立ちをしている。 実際温厚で親切でもあったので女子からすこぶ...
  • 21-409-1
    出来の悪い兄貴 「愛だね」 潤二がはっきりとそう口にした時この酒豪とうとう酔い潰れたかとうとう酔い潰してやったぜハハハ、って具合で 多分俺が相当酔っていた。 俺は自分のこの酒に痺れた脳味噌と口が何を喋っていたかだって結構曖昧なのに。 ああ、そうそう、あの出来があんまりよろしくない兄貴分の話だっけ。 そーほんとヒデ兄どうしようもない。 こないだもクラブで酔い潰れて俺が部屋に運んだし、ちょっとでも目を離すとへらへらと誘いに、 そうあれだよ、こうなんていうの?セックス?そう、セックス! その誘いにだって乗りかねないし、あーもーほんとどうにかしてくれよ、って。 ごめんユキちゃん、俺もーしないからーなんてあのおっさん、絶対思ってないんだ。 いや、思ってんだろうけど忘れちゃうんだろうな。馬鹿なんだよ多分壊滅的に。酒で記憶なくすし。 いっそアル中になれ。アル中に...
  • 2-409
    敵国の騎士(受)を倒し、そのままお持ち帰りする攻 男達は武器を取り、戦渦の中に人命も豊かさも失われてゆく、血腥い時代であった。 古くより隣国の友誼を育んできた二国でさえも、 いつしか裏切りと報復の連鎖に絡め取られて久しかった。 ガツッ、という鈍い音とともに横様に薙いだ愛剣が硬い感触をとらえる。 次いで痺れるような衝撃が伝わってきた。 (やったか…?) 見守る男の目の前で、騎士はついに膝を折る。 大剣で身を支えてふらりと立ち上がり、そのまま前のめりに倒れた。 腕には覚えがあった。基礎も駆け引きもあざとい戦術も、全てあの男に教えられた。 十五年前、父が家庭教師にと雇った流れの傭兵。 見事な赤毛に、煙るような水色の眼をしていた。 「貴族のお坊ちゃま」と馬鹿にされるのは我慢ならなかったから、必死に学んだ。 しかし、生きた伝説と謳...
  • 22-459-1
    俺は忘れた、だからお前も忘れろ あいつはあの時正体不明なくらい酔っ払っていて、俺はドラッグでぶっ飛んでた。 ちょっと多い量をキメて、つうかキめちまって結構血管が膨れ上がる感じに吐き気までもよおしてたとこだ。 ゲロと一緒に全部出ちまったさ。だから忘れちまったよ。と俺は言った。 言ったんだが。 「なぁ、マジで?マジで覚えてねぇの?」 なんでコイツはこんなに食い下がってくるんだ。 欠食児童みてぇなガリガリの体にありえない力を込めて俺の腕を掴む。 あんまり邪魔だったんで持っていたジャックダニエルでこめかみを押しのけた。 「覚えてねぇっつってんだろ」 その夜俺が、クラブのトイレに女を連れ込んでヤった後、 カウンターにいた馴染みの売人からいつものを買ってそれを吸って、それで部屋に帰ってきた。 そうすると俺と入れ違いに2人の女が部屋から出て行って、て事はだ。 汚ねぇ...
  • 22-469-1
    執事と僕 「書類は揃えましたし、当座はあれで大丈夫でしょう。  …さて、御主人様は…軽い脳震盪、ですかね。  気絶というより、もう眠っておられるようだ。  だいぶお酒を召し上がられているようだし、最近お忙しくてお疲れだった影響もありそうですね。  ベッドに運んでおきましょうか」 ファサ 「一応、朝起きたら医者を呼ぶようには指示しておきましたが、  変ないびきもかいていないようですし、とりあえず無事そうですね。  …良かった。」フウ 「さて、待ち合わせまであと1分少々ありますね…ふむ。」 「ご主人様、起きて下さい。」 「…うーん、もうちょっとー…」 「朝ですよ。起きて下さい。」 「…あと少し…だけ…」 「起きなさい!ぼっちゃま!」 「ひあ!爺!?ごめんなさい!…え?」 「おはようございます、御主人様。  …まったく、だからあれほど御就寝前のお酒...
  • 22-429-1
    紳士攻め×流され受け 初めは彼女に連れられてやってきた。 あまりにも俺の服装がダサイといって、オーダーメイドの紳士服屋。 そうしてあれよあれよという間に仕立てることになったスーツは、 俺の手持ちで一番高い勝負服となり、彼女と別れた今も捨てられない。 「ネクタイですか」 そう言って声をかけてくれたのは、スーツの採寸もしてくれた檜山さんだった。 今の給料じゃとても二着目は仕立てられないが、檜山さんに会いたくて、 俺はちょくちょくこの店に小物を買いに来るようになっていた。 「今日のお召し物はとても良くお似合いですね。今日のものに合わせるタイなら、こちらの臙脂も宜しいかと」 「じゃぁ、それを」 褒めてもらったスーツも、実は檜山さんの見立て。 この店に通うようになっても一向にセンスが磨かれない俺を見かねたのか、 檜山さんが「買い物につき合って頂けませんか」と言...
  • 22-419-1
    知りたがり×隠したがり 「なぁなぁ、受けは俺のどこが好き? ちなみに俺は全部好きだよ」 「ああそうかい」  また始まった。 「受けはいつ俺を好きになった?」 「忘れた」  冷たくしてもこたえず、また問い掛けてくる。 「えー。俺はね、忘れ物して慌ててたら何も言わずブッキラボウに貸してくれた時に、いいなーと思った」 「……」  無視しても同じだ。 「じゃあさ、俺のことどれだけ愛してる? 俺は空よりも広く愛してる~!」 「教えない」 「それじゃあ」 「ああもう、いつもいつも五月蝿!」  怒鳴っても、攻めはなぜ怒ってるのか判らず不思議そうに首を傾げる。 「好きな相手の事は、何でも知りたいじゃないか」 「だからって、何度も同じことを聞くな」 「だって聞きたいんだモン」  口を尖らせ拗ねたように言う攻めに、呆れたように背を向けた。  そうしなきゃ平静を保てな...
  • 22-489-1
    くすぐりに弱い受け ―付き合ってください ―…俺のどこがいいの ―そんな、男に告白されても動じないようなクールなところが… ―…ふーん……別にいいよ あの日から今日で3ヶ月。 いつものようにオレの部屋のちゃぶ台で、聡はレポートを書いている。 正直もう限界だった。 いい加減漫画にも飽きたオレは、ベッドに転がったまま聡の背中に手を伸ばした。 「なあ…」 肩に触れるか触れないか、ギリギリのところで聡の手が飛んでくる。 「なに。今忙しいんだけど」 振り向きもしない冷たい態度。 忙しくなくたって振り払うくせに。 弾かれた手がやけに痛い。 「なあ、お前にとってオレってなんなの?」 しまった。 つい口にしてしまった。 この手のアホな台詞は嫌いだと聞いてたのに。 案の定、振り向いた聡はものすごく不機嫌そうな顔をしている。 「だってさ、オレ達付...
  • 22-109-1
    甘えるのが苦手 アイツは人に甘えるのが苦手のようだ。 家庭の事情が複雑で、児童相談所に世話になったこともある。 何故そんなことを知っているかと言えば、俺が隣の家の住人だからだ。 隣の夫婦げんかは内容まで知っているし、物が倒れる音がしたと思うと 翌日あざの出来たアイツに会うという事は日常茶飯事だった。 通報があって一時保護が決まった時には、さすがのアイツも嫌そうだったので、 俺の家に来てもいいぞといったが無視された。 まあ、保護決定してるんだから来られる訳もなかったけど。 借金の督促もたくさんあった。郵便物がポストから溢れていた。 「親に死んで欲しい」と物騒な事をアイツが言っていたら、本当に事故で亡くなった。 自殺じゃないかと近所で噂になったが、自殺するような夫婦ではないという両親の火消しで なんとか沈静化した。自殺するなら夜逃げだと俺も思う。そんなにしおらし...
  • 6-409-2
    βエンドルフィン  密林に生息する植物を採集するためにこの国にやってきて十日になる。 本国のお偉い大学教授殿からは、ばかばかしくなるくらい依頼料と必要経費をふんだくる事ができた。どうやら俺のような裏に通じるハンターに依頼なんかする事は御名誉に差し障るらしく、口止めの意図が多分に含まれているようだった。  俺は三日目から、ガイドに雇った現地の美しい青年を自分のコテージに寝泊まりさせた。密林の沼と同じ色の肌は滑らかで、ひんやりと気持ちがいい。長い睫毛に隠れた黒い瞳が、ちょっとした事で敏感に潤む様子がたまらない。 「まったく…ここは天国だな。…食い物はうまいし、ずっと暖かいし。」 「外国の方でそんなふうに思われるのは珍しいですよ。皆さん、大抵こんな汚い国に長居したくないっておっしゃいます。」 「…上品ぶってる奴らにはわかんねーのかもな。俺は、手で食べるのとか、裸足で歩けるのとか...
  • 22-909-1
    滅亡する王朝の少年皇帝の最期 それを望んだのは、彼だった。 そうでなければ私のような者が、彼をこの手に抱くことなど無かっただろう。 病に侵され深い眠りに付くときに、私の歌を聞いていたいそうだと、皇帝の側近から告げられた。 正確には、私でなく私の母の歌だ。 母は若い頃、楽師としてこの宮中に出入りしていた。 琵琶の腕前では右に出るものはなく、当時の皇帝から名指しでお声をかけていただくほどであったと聞いた。 母がよく歌ってくれたのが、山向こうの遊牧民たちから聴き覚えた子守唄だった。 そんな母は舞楽の仲間達数名と共に他国へ向かい、道中山賊に殺されてしまった。だからもうこの子守唄を歌える者は私しか残っていない。 宮廷の下の下仕えである私が宮殿内へ入ることなど、あとにも先にも今だけだろう。 そうでなくともこの国は、もうすぐ幼き皇帝のものではなくなる。 先代皇帝...
  • 22-309-1
    噛み合いっこ 「痛いって!やめろ!」 いつものことだから後ろに回られた途端すぐに避けたつもりだったのに、俺の肩にはくっきりと赤い歯型が残ってしまった。 「あーあ…」 長袖の季節ならまだしも、夏だから肩をだすこともあるのになぁと毎度のことながらうんざりした。 そんな俺の表情に、森下はニヤニヤと底意地悪そうな笑顔を浮かべて「ごめんごめん」と言った。反省の色なんかこれっぽっちも見えない態度である。 「反省してるならやめろっていつも言ってんだろ馬鹿野郎」 「愛情表現だって。つーか、お前だってノースリ着なきゃいいじゃん」 「何で俺がお前に合わせて服選ばなきゃならねぇんだよ。ふざけんな」 もう別の部屋に行こう、と思い、読んでいた雑誌と飲みかけのコーラを手に立ち上がった。 そうして森下に背を向けると、背後から「どこ行くんだよ」と聞こえた。 「別に」 「答えになってねぇし」 ...
  • 22-509-1
    天然同士のバカップル 天然同士のバカップルって、お互いのことしか見えてないしそれが当たり前ってイメージです。 例えば、 受けが友達と立ち寄ったコンビニで食べた新作の食べ物が美味しかったら 「ウマッ! これ絶対今度Aと食べよーっ」と語尾にハートマークつきで笑顔で話す。 攻めが友達と食事に行ったら、 「友は本当に美味いもの知ってるな」と言いつつ、一口食べただけで無理にテイクアウト。 「腹へってるのにどうした?」と聞かれると、 「確かに空腹だけど、美味い物を受けと一緒に食べたらもっと美味しくなるんだ。だから、持って帰って食べる」 と平然と言って、友達残して帰ってしまう。 食べ物だけでなく、生活全てがこの調子。 何をしていても誰と居ても、攻めは受けの、受けは攻めの、話題や行動になってしまう。 最初はポカーンな友達もすぐになれて、「あー、はいはい」「ったくバカップルが...
  • 22-609-1
    インド人DK ドムの野郎だ・・・ドムが今朝も迎えに来やがった・・・毎朝のことながら実に欝だ ドムというのは同級生のインド人だ。母ちゃんが日本人だから正確に言うと日印ハーフだ ただ見た目は母ちゃんの遺伝子はどこに消えた状態の褐色の肌で高い鼻で真っ白い歯の完璧なインド人だ オレが自宅の外に出ると象に乗って六人ほど御付きを従えたドムが居やがった 「ナマステー! おはようございまーす。今日も公信さんはきれいですねー」 ドムってのはあだ名だ。インド名がプラヤースと言って、向こうの言葉で努力という意味らしい で、そこから日本名が努務(つとむ)。で、あだ名はドム。もうちっと親も考えて名前をつけてやればいいのにw 「もう迷惑だから来るなと言ってるだろ! せめて象は止めろ!」 「公信さん! 本当は嬉しいんでしょ。また照れちゃって」 「てめー! ぶちのめすぞ!」 オレたちが言い争い...
  • 22-709-1
    ハーレム 近所にテイクアウト専門の丼屋ができたらしい。話の種にオレは相方と一緒に行くことにした 店の前に着く。見ると客の若い女性比率が高い。丼専門店で女性が多いって珍しいなと思った 列の最後尾に並んで注文を決めようとオレたちは立て看板を見て唖然とした 「持ち帰り専門丼屋 ご飯総受けハーレム」 全品600円 攻増し(おかず増し)+100円 受増し(ご飯増し)+50円 アイヌ×日本=鮭フレーク丼 沖縄×日本=ゴーヤーチャンプルー丼 韓国×日本=豚キムチ丼 北京×日本=かに玉丼 上海×日本=豚角煮丼 広東×日本=チャーシュー丼 四川×日本=麻婆丼 台湾×日本=豚そぼろ高菜丼 モンゴル×日本=塩マトン丼 ベトナム×日本=豚ピーナッツ丼 タイ×日本=激辛豚そぼろ丼 マレーシア×日本=蒸し鶏丼 インドネシア×日本=サテ丼 ハワイ×日本=ロコモ...
  • 9-409
    ツンバカ 川上はちょっと面白い。好きな子いじめをしてしまう小学生が、 そのままでかくなったようなヤツだ。好きだからついツンツン してしまう、わかりやすくて面白い。 俺は、川上にツンツンされている。 一回生の時サークルの飲みではじめて顔を合わせたとき、 川上は俺を見ていきなり真っ赤になった。 それからずっと、俺は川上にツンツンされているのだ。 ツンツンする割に、川上は、なにかっていうと俺にひっついている。 履修だって合わせてくるし、合宿の班だって同じにしたがる。 飲み会の席でも近くに陣取る。俺の部屋は三次会あたりの会場になることが 多かいんだけど、川上は絶対ついてきた。そして、ツンツンする。 出会って三年、俺はツンツンしながら側にいる川上と、なんとなく過ごしている。 川上と喧嘩をした。 喧嘩なんかするつもりじゃなかったんだけど、いつものように ツン...
  • 19-409
    お兄ちゃんと兄貴の境界線 ちいさい頃は、お兄ちゃんお兄ちゃんと自分の後ろをついてまわっていた年の離れた可愛い弟 女の子みたいにかわいくて、でもそんな可愛い可愛い最愛の弟に、自分でも気付かないうちに 兄弟以上の感情を持っていることに気付いてしまった兄 一緒にお風呂に入っているときにも、あらぬ場所へと目が行ってしまう ああもうマジ可愛い。抱きしめてちゅーして舐めまわしてぇ… そんな悶々とした思春期を過ごした兄は、高校進学を期に寮に入り弟から離れようとする なんとか幼い弟に手を出す変質者の烙印を押されることなく、無事に高校卒業。大学も一人暮らし 無事に就職できたと思った矢先、会社は倒産。次の仕事も無く、家賃も払えなくなり実家に帰ることになってしまう 7年ぶりに再会する天使のように可愛いかった弟は今では高校生。 さぞかし美人に育っているだろうと思っていた...
  • 22-099-1
    スマホ×ガラケー 私の主人、すなわち私の所有者は、近頃新入りにお熱だ。 「で、今は何の用事だったんだ?」 「道順の確認。いやーあの人ほんと方向音痴だねえ。僕が来る前はどうしてたんだか、心配になるよ」 「私にもナビアプリは搭載されている」 「へえ? まあ、そんなチンケなディスプレイとチャチなアプリじゃあ、さぞ苦労してたんだろうねぇ」 まただ。この生意気な新入りは、自分のスペックを鼻にかけているのか、やたらと嫌味な物言いをする。 「ああ、私は小柄だからな。虚弱体質な割に図体だけはデカい誰かさんと違って」 それにつられて、こちらもつい刺々しくなってしまう。カチンと来たらしい新入りがなにか言いかけたとき、 「っ!!」 私の身体が震えた。すぐに主人の手が私を取り上げ、身体を開き、耳元へと押し付ける。 『もしもし? うん、今向かってるとこ。ちょっと迷っちゃってさー……』 ...
  • 13-409
    夏風邪 09 12 Subject:風邪ひいた 動けないので看病に来い 09 19 Subject:バカか 今日は地方出張だって言っといただろうが。 札幌からどうやって看病に行けと。病院行け 09 26 Subject:デリケートと言え ふらふらすんだよ。病院までなんて歩けん 09 31 Subject:冬風邪ひかないくせに お前それ重症だろうが。タクシー呼べばいいだろ 09 42 Subject:no title お前の車じゃないと嫌だ。病院から帰ってからは毛ガニのカニ雑炊と デザートは冷えた夕張メロンで看病してくれないと嫌だ。 おやつは白.い.恋.人か六.花.亭のストロベリーチョコじゃないと嫌だ。 それとトウモロコシかジャガイモをゆでてつぶしてポタージュ作れ。 とっとと帰って来いバカ 09 47 Subject:バカは...
  • 10-459-1
    10-459-1 君が代 体育館で彼は言った。君が代を聞いたことがないのだと。 これからこの地域に越してきて初めて聞くのだと。 唖然とした僕を見つめて広島出身なんだ、と笑った。 その歌は彼の親や彼の教師、彼の故郷によって禁忌とされ、どのような歴史があり、 どんな意味でどんな風に国民が歌ってきたかを知っているからこそ歌えないし 絶対に歌いたくないのだと言った。 僕はそのような環境には育っていないし、ましてやその歌を憎んでもいない。 何故歌うのかもその意味も考えたこともない。 無知な自分を環境の違いだ、と恥じもしなかったが、普段共にふざけあい笑う彼の真剣な眼差しに小さな隔たりを感じた。 そっと隣にいる彼をみるとその顔はぐっと口をつぐみ、まっすぐ前を見据えていた。 騙す人騙される人
  • 2-469-1
    病院と注射 真っ白なアイツ。 ココにはじめてきた時、はにかみながら挨拶してきた。 綺麗なアイツ。 「僕は嫌われ者なんだ。」 アイツは笑いながら、そういった。 「混んでるし、痛いことするし、」 いや、そのイメージの半分くらいは俺たちのせいだろうが。 「治ってく患者さんたちを見るのは嬉しいんだけど、やっぱりなくなっちゃう人もいるしね。」 そう、寂しそうに笑った。 アイツとは包装のビニール越しにいろんなことを話した。 でも俺はやっぱりアイツの笑顔が好きみたいだ。 どんどんと俺たちの仲間が減っていく。 この前新入りの奴も来た。 仕方が無い。 オレたちは一回きりの命だ。 アイツと同じ空気を感じられるのは、針を携えて赴く時だけ。 そしてそのまま捨てられる運命だ。 ある日、とうとう俺の番が来た。 ...
  • 2-439-1
    お兄ちゃんの彼氏?  僕達兄弟は年が離れてるけど、とても仲がいいです。  弟の僕から見ても、お兄ちゃんは綺麗でよく女の人に間違えられています。  体もそんなに大きくないからかもしれません。  そのせいか彼女も居ません。  どうしてと聞くと、女の子はお兄ちゃんをペットのように可愛がるか一緒に歩くのを嫌がるかで、モテないと言ってました。  でもそれはどうでもいいです。  とにかく僕は、優しくて家事も得意なお兄ちゃんが大好きです。  そんなお兄ちゃんのキスシーンを見てしまいました。  しかも相手は男の人で、僕は二重に驚きました。  日焼けした体は縦も横もお兄ちゃんより大きくて、良く見えなかったけど顔もまあまあ格好良さそうです。  すぐにその相手が、最近よく家に来るお兄ちゃんより年上のお友達だと気が付きました。  その人の太い首にガッチリ両手を回して、嬉しそうに...
  • 2-449-1
    城に潜入して捕まる、お間抜けな忍者さん危機一髪 「……!…何やつ」 「拙者は偸組(ぬすみぐみ)の忍。お主が命、貰い受けにきた!」 月夜に紛れ、寝床へと侵入した、顔を隠した忍者が懐から出したもの。 それは、キラリと月夜に照らされる、一本の――――赤い薔薇。 「………」 「………」 「……私は、薔薇で刺し殺されるのかな……?」 「……馬鹿な!確かにここにクナイを入れておいたハズなのだが!こっちか?いや待てこっちだったか!ッ……これは先日遊んだ羽子板…!くっ……なんたる不覚……拙者達の片腕とも言える武器を忘れるなど……!拙者は……」 ガクリ、と畳の上に崩れ落ちた忍者を見下ろす男の瞳。その口元がクッ……と緩やかな笑みに変わり。 「此れまで色々と刺客は来たが―――ここまで見事な刺客は初めてだな……」 「殺せ……。うっかり自害用の薬も奥歯に...
  • 7-409
    馥郁たる香り 僕を愛しているようでそうでない君をとてもとても愛していたので ロマンチストな君が素敵だといった金木犀の香りも 僕ときたらトイレの芳香剤のようにしか感じられなかったけれど それですら愛しく儚く感じられ、君が去って合わなくなった今でさえその香りは 君が触るしぐさや声を無理にでも彷彿とさせるので 全てに愛を感じて貪るしかなかった低脳な僕は吐き気を催してしまうのだけど ドラッグよりももっとタチが悪いと知っていながらそれは心地よくそして甘美で 僕を愛してはいなかったけれど 僕を愛したふりをしてくれていたそのころの優しい君にうっとりと酔いしれる。 自分の萌えを熱く語れ!
  • 1-409
    狼×犬 俺のいる動物園は、もう閉園が決まっていた。 まあ、仕方がない。象もライオンもパンダもいない、しょぼい動物園だものな。 けど、そんなここにも一応目玉ってやつがいて、それが俺、オオカミ様ってわけだ。 遠足に来たガキなんかは、俺を見て「こわい」なんて言いやがる。 そう言われると、俺もいい気になるんで、大声で吼えてみたりしてやるんだ。 ところで最近、誰もいない深夜に俺の檻の前に野良犬がやってくるんだよ。 小さくてふわふわした茶色いヤツで、これで本当に俺達の仲間なのかって思う。 そりゃ俺も、はじめのうちは吼えたり牙を見せたりして、怖がらせようとしたよ。 でも、全然びびらねえんだ。むしろ、俺の声を聞いて楽しそうにしてやがる。 で、むかついた俺はそいつに聞いてみたんだ。 俺が怖くないのかって。 そうしたらさ、そいつは笑って「おじさんの声、父さんに似てるんだ」って答え...
  • 4-409
    もう着ない制服。 僕はまだ真新しい、ぴかぴかの制服を時々眺める。 一度も袖を通されていない、この制服の持ち主は僕じゃない。僕の親友の物だ。 いつもへらへらしてたあいつが、入学式の前日やっぱりへらへらしながらうちに来て、 「俺は第2ボタンなんてケチ臭いことは言わない! つうわけだから  まるごとくれてやる! 受け取れ、この俺の素晴らしい愛!」 なんて叫びながら制服押し付けて、バカかお前、入学式どうすんだよって言おうと 口を開く前に「んじゃ、大切にしろよーそれ俺の愛の結晶だから!」なんて 気持ち悪いこと言ってあっというまに消えてしまった。 翌日、入学式にあいつの姿はなく、あいつが住んでいたアパートも空家になっていた。 あれから3年が過ぎ、僕は大学生になって一人暮らしを始めた。 クローゼットには、真新しい制服が吊り下げられている。 もう着ない制...
  • 6-409
    βエンドルフィン 「先生、何ですかこの資料」 「ん、さあ、誰かが忘れていったんじゃないか」 「いや、でもこのホチキスの留め方先生のでしょう、ほら、一回折ってから斜め45度」 「・・・ああ、調べたけどいらなくなったんで、そのへんに置いといたんだったかな」 「しっかり私の机の真ん中に置いてありましたが」 「ん、そう?」 「近所のゴルフ場地図、車の写真、βエンドルフィン概要」 「・・・」 「ゴルフ場はこないだ行った所でこの車は私の乗っている車種でβエンドルフィンは脳内麻薬物質ですよね」 「そうだったかな」 「・・・楽しかったんですね?」 「ん、まあ」 「また行きたいんですね?」 「休みが取れて誘われれば行ってもいい」 「誰が先生のスケジュール管理してると思ってるんですか、次の休みは取れても二週間後です」 「そうか」 「この資料、捨ててもいいですか」 「・...
  • 8-409
    典型的B型×典型的A型 「ああもう、何だよこれ!使い終わったもんは片付けろって言ったじゃないか!」 「えー、使い終わってねーよ!だから置いてある」 「その割には、お前はそっちの部屋でTV見てるようだけどな?」 「だって見たい番組はじまっちゃったんだもん。見ねえと」 地団駄を踏みたい気分だ。マンション住まいに不満はないが、こういうとき不便だ。 一年前、前の彼女と同棲していた際にも、十分思い知ったことだった。 「結局、他人だっていうのが問題なんだ。男だ女だのっていうのは問題じゃなかったんだな。  家族じゃない人間と一緒に暮らすなら、よっぽど慎重になって、  うまくやっていけそうな相手を選ばなきゃ駄目ってことなんだ…」 ぶつぶついいながら冷蔵庫をのぞいていると、いつのまにかBが背後に立っていた。 「他人なんて寂しいこと言うなよ。おれとAの仲じゃないか」 「ほ...
  • 3-409
    経理×営業 汗水たらして大口取り付けて、だかなんだか知らないけど、あんたなんでいつも偉そうなのかな、俺には理解できないな。 「コレ、この計算やって!」 って、渡されたびっくりするほど汚い字の走りがかれたメモ。あコレコレ。 信じられないくらい汚い字だよね。 っていうか、この計算、あんたら営業の仕事でしょ。しかもちょっと電卓たたきゃちょいのぱで出るでしょ。意味分かんないんですけど。 俺があん時なんこ仕事抱えてたか知ってる?ま、知る気もないでしょ。 別にいいんだよ。 くっだらねぇみみっちい仕事まわされても、仕事だしね。 でも腹は立つわけさ。な? あんたはつまり俺のことなんか気遣う気もなくて、俺の横にも前にも積まれてた書類とファイルの山を見なくて、ていうか見る気もなくて、そういうことなんじゃないの? そういうのの積み重ねってあると思うわけ。ね? ね、なんか言いなよ。...
  • 5-409
    神職 「巫女とかさー、なんかああいう制服ものっていくない?」 「黒髪とか?素足にあの-着物っぽいあれとかか?」 「そうそう、なんか、清楚ですー乙女ですーって感じでよ」 「でも、巫女って処女じゃないとなれないとかなかったか?」 「うげ、まじ?じゃあお前もうなれないじゃん」 「なぜ俺に巫女をやらせる?神主とかそっちだろうが」 「ああ、カンヌシカンヌシ。あれだ、ボウズとかでもいいよな」 「お前一度神前と仏前で詫びて来い」 共依存
  • 22-429-2
    紳士攻め×流され受け 「で、どう?」  急に話が核心に飛んで、きた、と内心胃が縮んだ。  今日は久々の同乗だったから、危ないとは思っていた。  一日店で疲れ、ようやく帰宅となったらまた難題をつきつけられる。  ハンドルに集中しながらでは、とても対応できそうにない。  うちみたいな地方の大型スーパーは、不規則な業務のせいで社員の離婚率が高い。  店長も俺もそのくちで、今はふたりとも社借り上げの同じアパートに入ってる。  自家用車に同乗して通勤するのは、店の駐車場が少ないという事情のため。  社員がまず率先してパートやアルバイトに示しをつけてるわけだから、簡単にやめられない。  ……たとえ、同乗相手が俺のことが好きだなんて言い出したとしてもだ。 「しばらく考えてみてよ、柔軟な思考の訓練だと思って、ね」  店長はいつぞやの社員研修を引き合いに出して笑った。 ...
  • 22-149-1
    硬貨で六角関係 僕の名前は若木一(わかぎ・いち)といいます。このたび日本硬貨に新入社員としてやって参りました いきなりこんなことを言うのもどうかと思いますが言います。好きな先輩が居ます。一年先輩の稲穂計五(いなほ・けいご)先輩です 実家は林業だそうです。なんか金色にピカピカしているようなオーラの見える素敵さです 僕にはライバルが居ます。常盤十郎(ときわ・じゅうろう)先輩です。京都出身。実家は平等院鳳凰堂の近くだそうです もの凄いチャラ男です。日焼けサロン通いで冬でも銅線のような肌の色です。もちろん髪も真っ茶っ茶です どうやらこの常盤のクソが稲穂先輩に手を出しているのです。稲穂先輩がアンアン言わされているみたいなんです ひどいことに常盤のボケは二股をかけています。その二股のもう一人は五十嵐菊(いがらし・きく)先輩です 五十嵐先輩はとても気が弱い人のようです。本命さんが居...
  • 15-409
    社長秘書 「キスをさせてくれないだろうか」  青ざめた顔で社長は言った。 「……逃げてもいいんだ。秘書だからと言って私の全ての面倒をみる必要はない」  顔色は悪く、目の下の隈が痛々しい。胸にツキリと痛みが走る。 「逃げませんよ。どうかあなたの望むように」  自分が知る限り、この人はもう二日ろくに寝ていなかった。  二十代の頃起業し、十年かかってようやく軌道に乗り始めたさなかのこの不況だ。  普段気の緩みを決して人に見せない人であるにも関わらず、さすがに疲れた顔をしている。 それでも自分以外にこの顔は見せないだろうと思った。  力を抜くことを知らないこの人のガス抜きができるのは自分だけだと。  だからこそ覚悟を決めた。自分の全てをこの人に捧げる。これからの人生も、体も、なにもかも。 「後で嫌だったと言っ...
  • 18-409
    フツメンヒーローとイケメン戦闘員 正義のヒーローモチツキマンは大忙し。 今日もモチツキグリーンが商店街を歩いていると……。 「るんたったー♪るんたったー♪」 「くっくっくっ楽しそうだなモチツキグリーン」 「えと、どちら様でしたっけ?」 「地球の平和は俺達が乱す!悪の組織紅生姜団のイケメン戦闘員小林です」 「ああ、先週お会いした?」 「ここで会ったが百年目、お前を捕まえてグリグリしてやる」 「俺、地味だし普通だし、せっかくならレッドとかレッドとかレッドとか狙ったら?」 「そんな!グリーンだって立派なヒーローだし、カッコイイとおも……つか、さりげなく仲間売るなw」 「それに俺、今日パン教室の日なんで戦闘は無理そうなんですけど」 「話聞け」 「俺……パン教室……楽しみに……」 「あーじゃあパン教室一緒に行きますよ。戦闘はそれからって事で」 「ありがとう...
  • 10-409
    小柄攻×大柄受2の3P はい、なかなか珍しい課題ではありますが、私の得意分野です。 ちょっと詰め込みになりますが、待ったはありませんよ。 皆さん、聞き漏らさないように各自ノートをとって下さい。 ***** 小兵攻めが頑張る様はひたむきで男前で可愛らしいですね 受け2人に比較して短い腕や脚、小さな体で孤軍奮闘 足りない点は頭をフル活用 言葉責め羞恥責めを駆使し、持ち前の度胸とテクニックで果敢に立ち向かい、2人をメロメロにします。 小兵1人にこんなにされちゃって 悔しいっ…けど感じちゃうビクビクッ!状態の受け2人、いいですねー まぁ奉仕させてあげてる、と精神的上位を保とうとする受けも良し 頑張ってる攻めに惚れ直すも良し。 実は受け2人が出来ていて、自分以外に責められてる受けの姿や 普段は自分を責めてる立場の彼が責められてる姿に興奮しつつ、 己の身を...
  • 26-409
    初恋の人との再会 一度寝ただけだ。二十歳になったばかりの俺はバーで酔っ払って、多分よくある感じで何となくうちに上げてしまった。 奴のテクニックは申し分なく、俺は満足して眠りについたのだがーー。 目覚めは、最悪だった。胸焼けしそうな臭いで起きざるを得なかったのだ。油っぽい、焦げたチーズとケチャップの臭い。 人の家にピザを取るその無神経さと、こうやって他人を連れ込むのだって初めてじゃないのに今更の後ろめたさで、半ば八つ当たりとはわかっていながら尻を叩いて追い出した。連絡先も何も残させることなく。 それから、どうやって番号を知ったのか、一度だけ電話が鳴った。公衆電話からだった。 「これからアメリカに帰るよ」 流暢な日本語だった。 その頃にはあの夜から三年も経っていたし、もう俺は笑ったような返事しか出なかったけれど、それでもどうして鼓動が高鳴っていたのだろう。もしかしたら過日...
  • 22-479
    ダメ兄とデキル弟 「キスして」 兄より優れた弟などいない。どこぞの世紀末覇者が活躍する漫画での主人公の兄が発した言葉に、俺はすさまじく共感していた。 本当に兄のほうが優れているのなら絶対に出てこない言葉だ。事実への悔しさとか、わかってはいるけど認めたくない感情がありありと伝わってくる。 漫画を読む手を止めずに横目で弟をちらっと見る。いかにも真面目で、お勉強の出来そうなピンクフレームのメガネをかけた男の目をつぶった姿に内心ため息を吐く。 最近の俺は弟と話す機会がめっきり減っている。主に俺の自尊心の問題で。 視界に入るたびに弟が優秀なことに劣等感を感じたり、ちょっとしたことで苛々するからだ。 自分の弟に対してこんなドロドロした気持ちを俺は抱いている。――昔はこんな気持ちにならなかったのに。 昔から才気を溢れさせていた弟に、これといって意識をしていなかった。 むしろ「良い...
  • 22-469
    執事と僕 トテテテテテ「ひつじさん!ひつじさん!」 「…君はなかなか訛りが抜けませんね…"し"」 「"ひ"」 「"し"」 「"…し"」 「"しつじ"」 「"し、つじ"、さん!」 「よろしい。さて、ご用件はなんですか?」 「あ!えと、お馬さんにお水、あげました!お庭のおち葉も、全部まとめました!」 「そうですか、君は仕事が早いですね。助かりますよ」ナデナデ 「ほかにお仕事は、ありますか?」 「そうですね…ではベッドメイキングのお手伝いをお願いします。」 「はい!」 「ああ、その前に台所に行って、おやつをもらってきなさい。君の分を取ってあります。」 「わあ!はい!いただきます!」トテテテテテ 「しつじさん!しつじさん!」 「...
  • 22-489
    くすぐりに弱い受け 「ん…」 キスして抱いて引き寄せて。 扱いはとても丁重に。 「あ…、っ…く……、や…、も……ダメ…かも」 まだシャツを捲って横腹を撫でただけ。 少し涙混じりで赤くなった目元はそれなりにそそるが、そんなに早いのはナシだ。 「我慢して」 釦を外すこちらの指を抑える恋人の手が震えている。 「まだ」 我慢して、と言い慣れてしまった言葉。 ヒクヒクと震える脇腹から手を離し、両手を頬に添える。 痙攣に似た震えが収まるまで、たっぷりキスして触れられない分だけ気分を高め。 胸元へと手を伸ばせば、息を飲む気配。 諦めてその手を下ろしてスキニーの釦に。 チャックを下ろして、下着の中へと指を入れて肌を探る。 既に頑なっているベニスを手の中で扱けば、性急な扱いにご不満だと言わんばかりにドンと背中を叩かれる。 知ってるよ。 ムードも手順もへったくれもない...
  • 22-459
    俺は忘れた、だからお前も忘れろ 一度唇を重ねたら止まらなくなった。乱暴にベッドの上に押し倒しても、竹下は拒絶をしなかった。 ただ蒼白な顔をして俺を見つめ、やがて観念したように固く目を瞑った。 乱されたシャツの下の身体は火がついたように熱く蕩けたけれど、その腕が俺をかき抱くことは最後までなかった。 翌朝、俺たちは何食わぬ顔で同じオフィスに出社し、すぐにいつも通りの日常に埋没した。 ちらりと観察すると、竹下は相変わらず凄まじいスピードで業務をこなしているようだった。 きれいな横顔からは何も読み取ることができなかった。 俺には、なぜ竹下が俺の行為に答えてくれたのかがわからなかった。 竹下には、己を失うということがない。人当たりは総じてよく、有能で同僚からの信頼も厚いがそのくせ誰からの距離も遠い。 近寄ると逃げていくこの男の心を知りたいと思ったのはいつからのことだろう...
  • 22-449
    嫌いな訳じゃない 萌え語りいっくよー!! オーソドックスにはあれですかね、バレンタインディ。 受けさんは付き合い始めたばかりの攻めさんのために、手作りチョコとか用意しちゃうわけですよ。 ところが校門前で、女の子にチョコを差し出される攻めさんを目撃。 攻「…ごめん、甘いもの、嫌いなんだ。」女子「えー!?」 攻めさんはスポーツ少年だったりして、結構モテモテだったりして、昼過ぎには『攻め君は甘いもの嫌いだから、誰のチョコも受け取ってくれない!』みたいな噂が校内を駆け巡るわけですよ。 (好き嫌いも確かめずに作ってきちゃった…僕のバカ…)落ち込んだ受けさんが、焼却炉にチョコを投入しようとしたその時、後ろから声が! 攻「待て」 受「え?」 攻「それ、チョコレートでしょ?くれないの?」 受「だって、甘いもの嫌いだって…」 攻「嫌いな訳じゃない。…好きな人からのチ...
  • 22-439
    お兄ちゃんの彼氏? 兄「なぜそう思う弟よ」 弟「え…だって。いつもお兄ちゃんその人のことしか話さないし。今日だって」 兄「あのなぁ。いくら俺様と言えど、彼女持ちの奴をたぶらかすほど悪人ではないぞ」 弟「えっ…う、嘘ばっかり。僕は騙されないかんね!」 兄「ほう、『嘘』だというのか。そうかそうか」 弟「う…ご、ごめん、なさい。だからその両手をワキワキさせるのやめて」 友「とりあえず俺を無視して話を続けるのは止めてくれないかな」 兄「おお、すまんな。どうもこいつを見てるとついイジりたくなってな」 友「あー何か分かる。お前の弟、なんかこう、小動物系? ついつい撫で回したくなる感じだわ」 弟「……っ!?」 兄「だろう?」 友「でもいいよなー、こういう可愛い弟がいて。なぁ、俺に一日くらい貸してよ」 弟「……」 兄「ははっ、一日と言わず、一週間位でもいいぞ? でもまぁ一...
  • 25-409
    どうもこんばんは、僕です。 「ただいま」 誰もいないことがわかっていても、何も返ってこないことがわかっていても、帰宅して開口一番に「ただいま」と言ってしまう。実家を出て16年、34歳になった今でも。 物心ついたころから数えてしまえば、もう人生の半分以上は一人で暮らしていることになる。抜けきらない習性だ。 ガサガサとコンビニの袋を揺らしながらリビングへ向かうと、こんばんは、と声がした。 廊下とリビングとを仕切るドアを盾にして少し身構えたところで、それが今留守電にかかってきている声なのだと気がついた。 こんな時間にかけてくるのは添田ぐらいのものだ。 先週からずっと、彼からの電話に出ていない。 そんな気がしないからだ。 出てしまえば冷めかけた気持ちへの後ろめたさに沈黙してしまいそうで、それを破る代わりに意味もなく別れを切り出してしまいそうで。 福井は電話を取らずにいた...
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