*9が指定したカプ・シチュに*0が萌えるスレまとめ@ ウィキ内検索 / 「22-779」で検索した結果

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  • 22-779
    債権者×債務者 「おら金返せ」 「ないっす」 「返せないなら体で払ってもらうしかねぇな」 「ういっす」 「は?なに脱いでんだオメェ」 「体で返しますよ?さあどーぞ」 「ばかっ、ケツ向けるな」 「え?こっち?」 「いや前とか後ろとかじゃなくて…」 「しない?」 「するけど…」 「クククッどうだ?借金払えず男に抱かれる気持ちは?j 「あんっ、気持ちいいい、もっとぉ」 「え?」 「もっと激しくして」 「あ、はい」 「フッ惨めな姿だ」 「あー気持ちよかった」 「……」 「こんなに気持ち良いことして借金返せるなんてサイコー」 「いや今日のは利子だけだから」 「えー、そうしたら……あと100回すれば全部返せる?」 「おいおいおいおい世の中ナメてんじゃねぇそガキ」 「え?間違ってる?」 「まあ計算上はそうだけど……」 「ねえ、キスしよ...
  • 22-779-1
    債権者×債務者 妄想を吐き出させて下さい。 親が遺した借金抱えて天涯孤独の受け。 長年の苦労ですっかり無気力状態、債権者の攻めに 「金がないなら身体で払って貰おうか」と言われても 「鉱山でも男娼宿でも放り込めば」と投げやりな態度。 「そんな所で働かせてもロクに返済出来ないうちに死なれそうだ」ということで、 受けは攻めの会社(とか店とか)で攻めの商売を手伝うことになる。 最初は半分死んだように働いてた受けだったが、攻めの容赦ない指導もあって徐々にやる気と才覚を見せ始める。 そうこうする間に互いに惹かれていくわけだけど、 攻めは「借金を楯にして受け容れさせても虚しいだけだ」と踏み出せないし、 受けは「借金返済で切れる縁なら深入りしたくない」と距離を置こうとする、って感じで、 債権者/債務者という立場のせいでなかなか進展しない。 そんな中、受けが己のア...
  • 2-779
    受けをカッコいいなと思う攻め×攻めを可愛いと思う受け 「やっぱ流石だよなあ。あんなん真似出来ねぇよ。」 「天才っているもんだな。」 「……。」 華々しい成果の陰で、気が遠くなるほど地道な作業を重ねていることを皆は知らない。 何の保証もない状況で、来るべき結果だけを見据える真剣な眼差しは痺れるほど格好いい。 だから、俺一人が知っていればそれでいいのだ。 賞賛を受ける上司は誇りだけど、羨望を集める恋人は不安の種でもある。 「お疲れ様です。」 そこらじゅう探し回って、休憩室のソファで寛いでいるところを漸く捕まえた。  手の中の紙コップは既に空だった。コーヒーの匂いだけがふわりと鼻を掠める。 「すごく格好よかったですよ。ちょっと不安になるくらい。」 「は?」 彼は眉を寄せ、当惑した視線をこちらに向ける。 口をついて出た、子供じみた...
  • 7-779
    背の高いひまわり 風がキツい。 思わずかぶっていたヅラを抑えた。 隣にいる後輩は、俺よりワンテンポタイミングが遅れたためか、ヅラを飛ばされて慌てている。 「ドジだな」 思わずボソッと言うと、後輩はヅラを追いかけながら、こっちを軽くにらんできた。 ちょっとふきだしてしまう。子供かよ。 「田中さーん。ちょっとマイクに風の音が入っちゃうんで、収録中断しまーす」 マネージャーの声が聞こえた。 何だよ。坊主のヅラかぶって、ツギがあたったようなTシャツや半ズボンはいた間抜けな格好の 俺らに、何時間待てって言うんだ。 「まぁこんだけ風が強かったら、しゃぁないですねぇ。声聞こえないですもん。  どっかで茶でも飲みながら待ちましょか」 ふと、影がさしたと思ったら、ほこりだらけのヅラを右手に持って、後輩が俺の背後に立っていた。 そのデカい図体が作り出す陰と、逆光で見えない顔に...
  • 8-779
    熱血受け 「ああっ! 今まさに攻めの熱い肉棒がこの俺の中に  ゆっくりと……しかしッ! 確実に……ッ!」 嫌でも耳に入ってくる、やけに余裕のある受けの実況中継を聴きながら俺は溜め息を吐いた。 よりにもよって、なんだってこんな奴を好きになってしまったんだろう。 「くっ……! だがここで退く訳にはいかぬッ!  我が肛門が裂けようとも、敵を殲滅するまでは!」 敵って誰だよ。まさか俺の事じゃないだろうな。 「敵の肉棒はあまりに強大……。  クソッ! それを前にして俺は何てちっぽけで無力なんだ!」 俺の事か。 情事の最中に熱く語る受けから逃げるように視線を外し、俺は考えた。 こいつは異常だ。 いくら好きだからって、アニメやらゲームやらにここまで影響されるなんて。 ましてや恋人の息子を敵と見做すなんて。 『あんまりだ』 俺は頭の中でそう結論付け、とりあえず繋...
  • 9-779
    俺様最高主義攻め×泣き虫尽し受け さて、今回の講議は「俺様最高主義攻め×泣き虫尽し受け」です。 え、「俺様攻め×尽し受け」じゃないのか?なるほどそう思われる方も居るでしょう。 これらは決して同じではありません。「幼馴染み」例を出して早速検証してみましょう。 ●攻め…大胆で威圧感バリバリ。基本的に誰にでもタメ口。スポーツ万能だが、大雑把。 ●受け…繊細な印象。攻めにノートを貸したり、食事の心配をしたりと世話好き。 まず「俺様攻め×尽し受け」ですが、ポピュラーといえる組み合わせでしょう。 コメディ、甘々、エロ、シリアスと汎用的に使えます。 俺様攻めは他人には俺様全開ですが、受けだけには甘いという特徴があります。 一方「尽し受け」は無意識の内に、あるいは喜んで尽くしているので悲愴感はありません。 よって、最後はハッピーエンドであると読者に予想させ、安心感を与えま...
  • 3-779
    寡黙な攻×おしゃべりな受 攻めが苦手だ。 別に性格が悪いとかじゃない。 頭が悪いわけでもないし、顔だって悪くない。 ただやつは無口なのだ。 だからおれは攻めが苦手だ。 ふたりきりでいると、息苦しくて仕方ない。 終始息つぐ暇なく喋り続けなきゃなんないからだ。 耳に入ってくる一人分の声は、馬鹿みたいに上擦っていて、われながら痛々しいと思うよ。 こいつじゃなければこんなふうになってない。 だからおれは攻めが苦手だ。 攻めはほんとに喋らない。だけど、だからその分、他の部分が発達して、おれに語りかけてくる。 たとえば、目線とか、息とか、皮膚とか。 表情とか、けして豊かなわけじゃないけど、ふと緩んだりしたら、たまんないし。 声とか、どこから出してんのかわかんないような低音、肌を這ってくるから、びびる。 喋らないくせに。 そういうので...
  • 6-779
    コーヒー牛乳ふいた 「ブハッ!!」と、まさに漫画に出てくるような見本的な吹き出し方だったと思う。 思わず吹き出した…というのは嘘だ。 俺は確実に、目の前にいるそいつの顔目がけてコーヒー牛乳を吹いた。 「きったね~な~、何すんだよ」と俺のシャツの裾で顔を拭っているお前さん。 お前さんですよ、お前さん。 今なんて言ったんですか? もう一度言って……いや、いい。言わなくていいや。 俺は何も聞かなかった。そういうことにする。 なのにこいつは、コーヒー牛乳臭を振りまきながら無邪気な笑顔で繰り返しちゃったんですよ。 「なーなー委員チョ、アナルセックスってどうやんの?」 今度は、俺の口内に、こいつの顔にぶちまけて黙らせるものは何もなかった。 「なあ、おしえてよ、委員チョ」 俺の机の端っこに、ぶら下がるように顔を乗せて、上目遣いで見ないでくれ。 落ち着け、俺。まずはポーカ...
  • 1-779
    卵とさいばしとフライパンの関係について 卵はいきなりとても熱いフライパンの上で 焦がされその途中にさいばしが入ってきます。 最初はトロトロになっていた卵も箸とフライパンの熱により 段々硬くなっていくのです。 つまりは卵は共犯者であるさいばしとフライパンに手篭めにされてしまうわけです。 先生!以上が私の意見です 卵とさいばしとフライパンの関係について
  • 22-799
    旅人と少年 昔、とある村に一人の旅人がやって来ました。 娯楽の乏しい辺鄙な土地でしたから、 異郷のめずらしい品物や都の話題を運んでくれる旅人は歓迎されました。 ですが、他所の人間など滅多に訪れない村に、宿屋などありません。 旅人は、村長の館に逗留することとなりました。 さて、村長には息子が三人いたのですが、末っ子の少年は体が弱く家にこもりがちでした。 それ故でしょうか、外の世界への憧れは人一倍強く、村の誰よりも旅人の訪れを喜びました。 「ねえ、旅の話を聞かせてください」 少年は、朝から晩まで旅人を質問攻めにし、冒険譚をせがみました。 子供の相手ばかりもしていられなかったでしょうに、旅人は嫌な顔ひとつせず、それらに応じました。 自然の厳しさと美しさ。人間の恐ろしさと優しさ。旅の苦しみと喜び。 湧き出す泉のように尽きぬ話の中で、旅人が何度でも語り、少年も何度...
  • 5-779
    見た目怖面中身わんこ×見た目クール中身天然小悪魔 「電車の中でいちゃいちゃするのはどうかなぁ」とか。 「お姉さん、足開きすぎてスゴイ色のパンツが見えてるよ……」とか。 「もう日本はヤバイなぁ」とか。 「それにしても昨日の飲み会でくじいた足首、まだ痛むなぁ」とか。 そのくらいの事しか考えてなかったのに、目が合ったカップルは顔色を変えて席を立ち、隣の車両へと逃げて行った。 それに気付いた周囲の乗客も、自分の顔を見るなり同じように逃げるか、もしくはいきなり寝たフリを始めた。 こんな外見でもハタチ前。柴田は深く傷ついた。 電車が駅で停車すると、ノートパソコンを手にした氷室がせかせかと乗り込み、柴田の姿を認めるやその隣の空き席にどっかと腰を下ろした。 膝に乗せられたノートパソコンの画面には、文書作成ソフトがいっぱいに開いている。 柴田が朝の挨拶をする前に、氷室は「現...
  • 4-779
    ギタリストとピアニストの恋 ――ドア越しから漏れるピアノの音。 壁にもたれかかりながら、その旋律を聞いていた。 何の曲だろうか。ギター専門の俺には、クラシックはわからない。 傍で聞かなくてもわかるほど滑らかな旋律。 白く、細い指が奏でる音色。 だが今後の事を思うと、ピアノが持つ独特の優しい音色も、悲しく聞こえる。 二年前の冬。ライブ場所にいたあいつに、声をかけられたというありきたりな出会い。 最初はピアノが嫌いで、俺が持つようなギターに憧れていたが 弾いているうちにピアノが好きになり、それからピアニストとしての道を進むようになったらしい。 ジャンルも違うギターとピアノ。 俺はそれでも、惹かれていた。 滑らかに弾くあいつの白い指に、目が釘付けになった。 気がついたら俺は、あいつに恋愛感情を抱いていた。 いつだったか。 自分で作っ...
  • 21-779
    無口攻め×お喋り受け  ふと気が付いたら、いつものように愚にもつかないことを喋り続ける沢村さんの肩を力任せにソファーに押し付けて馬乗りになっていた。  どうしてこんなことになったのか、俺はさっきまで何をしていたのだったか。 すぐ側では、倉庫から引っ張りだしてきた古い扇風機が壊れる寸前のような音を立てていて、 節電対策とか言ってもうずっとクーラーは動いていなくて、そうだ俺は数瞬前まで暑さで朦朧としながら扇風機の羽のようによく回る沢村さんの舌を眺めていたのだった。 今はその舌はびっくりしたように止まっていて、いや実際に驚いているのだろう沢村さんの目が見開かれている。 そういえばこの人のこんな顔を見るのは珍しいことだと思う。 もちろん日頃から彼は多分に表情豊かではあるのだけれど、通常はもっと芝居がかっているというか余裕綽々の態度が崩れないので性質が悪い。 だがそんな空...
  • 13-779
    包容力のある28歳×背伸びしたい盛りの18歳 眠りに引き込まれそうになっていた時、もう寝ていると 思っていたあいつが呟いた。 「目が覚めたら10年経ってればいいのに」 好きだ好きだと子供の様に迫られてこの関係を始めたけれど 最近こいつは今まで見せていた、無邪気な感情を隠すようになった。 馬鹿な奴。年齢差を気にしてもしょうがないのに。 子ども扱いされたくないのだろうが、お前はお前のままでいいんだよ。 俺は堪らなくなって、寝たふりをしたままあいつを抱き寄せた。 腕の中でグスっと鼻を啜る音が聞こえる。馬鹿で可愛い俺の恋人。 無理して大人になんてならないでくれよ。 探偵(義)父×息子
  • 20-779
    せいろがん 「おい」 「はい、なんですか先輩」 「てめぇナヨっちい癖にあんまり調子乗ってんじゃねぇぞ」 「ナヨっちい、ですか」 「なんだよ今の世の中はよぉ、やたら優しさだの取っ付きやすさだのばっかり有り難りやがって」 「癒やしブームなんかもありましたしね」 「大事なのは強さだろうが! いざという時優しさで人が苦しみから救われるか!?」 「確かに、優しいばかりじゃ駄目かもしれません」 「駄目なんだよ! なのに最近の奴らは俺が臭いとか身体に悪そうとか、馬鹿げた理由で避けやがる」 「……」 「――悪い。ただの八つ当たりだな、こんなの」 「そんな、謝らないで下さい」 「ま、価値観なんざ時代時代で真逆にだって変わるもんだしな。 今は俺みたいなアクの強いのより、お前みたいな穏やかで見た目もいい奴が――あ、いや」 「先輩、僕のことそんな風に...
  • 18-779
    不良少年と読書する優等生 「お前ってさー、いっつも何か読んでるよな」 「本、好きだから」 「授業で勉強して、放課後に本読んで。お前、遊びたいとか思わねえの?ゲーセン行くとかさ」 「俺にとっては、読書は娯楽だ」 「ゴラクって。全ッ然、楽しそうに見えねーんだけど」 「そう?」 「すげえしかめっ面して読んでんじゃんお前。……なに読んでんだよ」 「推理小説」 「おもしれーの?」 「今は」 「今はって、何だそりゃ」 「結末によっては、この本を引き裂くかもしれない」 「は?」 「こう見えても握力けっこうあるから。今年の俺の体力測定の結果、知ってる?」 「いや、知らねーけど…」 「こう、本のここから真っ二つに、『税込み760円を返せ』の恨みを込めて、バリバリと」 「……え。え、マジで?」 「冗談だよ」 「……。お前さあ、ボケるならもっとそれっぽくボケろよ。真...
  • 16-779
    攻めが美声すぎて照れる受け 「なぁ聞いてる?」 聞いてるよ。耳が気持ちいいくらい 「なんか浮の空じゃない?」 気のせいだって。 「真面目に聞いてる?」勿論。もっと話せよ。 「………」 ちゃんと聞いてるのに。「バカにしてる気がする…」 んなことないよ。多分。ただ、さ 「ん?」 お前の声、いいな。なんでかな。別に歌ってるわけじゃないのに、もっと聞きたくなる。 だからちょっと聞きほれちゃった。 「……ふーん」 なんだよ。せっかく褒めてんのに。 「なら、こんなのどう?」 耳元に、吐息がかかる。 『好き。多分もう、ずっと前から』 耳朶を熱が舐める。 くすぐったさに身を捩った。 「バカやろー……それはずるい…」 ちくしょう。顔あげられないじゃねぇか。 与える男
  • 17-779
    元カノの元彼 「あ…」 「あ、こんにちは…」 いつもの散歩コースの帰り道、懐かしい姿を見つけ思わず声を上げてしまった。 相手もその声に気づいて小さく会釈を返す。 「コロンちゃんのお散歩…ですか?」 目の前の男性はずり落ちたメガネを直すと、俺の連れていたポメラニアンを遠慮がちに撫でた。 少しだけ戸惑いの入った声。 当然だ。俺の隣に居るはずの彼女の姿がないんだから。 「ええ、飼い主が育児放棄したもので。」 吐き捨てるようにそう呟くと、彼は元々大きな目をますます大きくする。 「別れました…ってかフラれました」 「あ…そう、ですか…」 俺の言葉に彼は目を伏せて、鼻先を指でこする。 「彼女、気分屋でしたもんねー…」 いろんな感情が篭った複雑な表情と、すべてを知っている声。 「はは…貴方から無理やり奪っといてこのザマですよ」 自嘲気味に、大げさに笑ってみせると...
  • 10-779
    ピアニスト×ヴォーカリスト 「ピ、ピアニスト……! お前、俺をこんな所に連れ込んで一体どうする気だよっ!?」 「決まっているじゃないですか。あなたの穴をアナリーゼするためですよ」 「や、やめろっ! そんな所、カプリッチョしたら汚い……っ!」 「フフ……どうです、私のマウスピースは?」 「アッ……アアーッ……アレグロ、アレグロ、アレグロ・モデラートーッ!」 「嫌だ嫌だと言っていた割りに、すぐにフィーネしてしまいましたね」 「う、うるさい……放せよ! な、なんだよやめろっ! 対位法は嫌だっ……!」 「さあ、私とフュージョンしましょう」 「んんっ……耳元でドルチェなブレスを吹きかけるな……っ!」 「大丈夫ですよ。最初はピアニッシモから始めますから」 「くっ……! こんな奴に2回もリコーダーを#させられるなんて……くやしい……でも感じちゃう!」 「さあ、どうして欲しい...
  • 14-779
    年越しの瞬間 2008年が終わろうとしている。 去年の年末は大変だった。 卒論が終わらないという理由で家には帰らず 浩二と2人、研究室にこもって年を越した。 卒論を控えた学生は年末年始も校舎に出入りしてよし、という大学側の懐の広さを 2人して恨んだり有り難がったりしたことを覚えている。 結局集中力が続かず、何だかんだと理由をつけて近所の神社に初詣に行き あまつさえ三社参りまでしてしまった。 すごく楽しかった。 ――その後は卒論地獄が待っていたけれど。 今年は家族と一緒にのんびりと年を越す。 浩二も俺も、もう社会人だ。 もともと互いの自宅はそう遠くないのだが、特別近所というわけでもない。 職場も違う。 もう、2人で年末を過ごす言い訳は見つからない。 歌合戦、除夜の鐘、カウントダウン。 去年はなかった穏やかな時間。 日づけが12月31日から...
  • 23-779
    なんでわかってくれないんだ 入学式で松本くんに一目で惚れて、うっかり入ってしまったサッカー部。 身長活かしてなんとか一年頑張ったけどもう流石に辞めたいな、僕インドア派だしなんて思う日々。 でもやっぱ君が満面の笑みで「ナイスー!」なんて声をかけてくれる度、僕はどんどんと深く恋に落ちてしまったり。 そんなぐるぐるが2年目突入の折の春休み合宿。 男には、戦わなければならないときがある。 なんて汗臭いことを言う訳ではないけれど、人生には一度ぐらい、決死の瞬間ってのがある。 僕にとっては今日がその日、今がその時。君がその相手。 夜になってこっそり外に連れ出したけれど、なにを喋って良いかわからない。だってお風呂あがりとか破壊力高すぎんだもん。 夜風で涼む君に僕は熱くなるばかり。 「あー…ま、松本くん」 やっとかっと絞り出した声は今にも裏返りそうで超カッコ悪かった。 「んー...
  • 25-779
    一番知られたくないこと 拝啓 中野君、まだまだ寒いですがいかがお過ごしでしょうか。 僕は元気です。いま、北海道にいます。 君は顔もガッカリですが好みもガッカリなので、日本3大ガッカリスポットの時計台の写真を同封します。喜んでくれるかな? さて、僕がなぜ北海道なんかにいるかというと、面と向かって話す事も出来ない話ですし、この手紙を受け取った君がすぐに僕の元へ訪ねてくる事も出来ないように出来るだけ遠くに行こうと思ったからです。 僕はこれから君に一番知られたくなかったことについて、決心を決めて書こうと思います。 君は、顔は本当に地味で、特徴がなくて、身体つきも中肉中背、黒髪短髪という全くといっていい程個性がないヤロウですね。 親近感が湧くのか知りませんが地味なものやガッカリスポットを好み、友人も似たようなヤツばかりですね。僕を除いて。 その点僕はど...
  • 24-779
    最初で最期の恋 和幸へ 手紙を書くのは初めてだね。 君に言いたい事があってペンをとらせてもらった。 長くなるが聞いて欲しい。 君を好きになったのは中学1年の夏だった。 夢も希望も持てなかった僕に君は生きる意味を教えてくれたんだよ。 君が笑うから馬鹿げた冗談を言うようになった。 君が怒るから不良の真似事をして吸っていたタバコをやめた。 君が泣くから生きたくないと言わなくなった。 君が喜ぶから色々な場所に案内した。 僕のすべてが君だったんだよ。 初めて愛しいと思えたのが同性で正直戸惑ったよ。 悩んだ挙げ句、君に気持ちをつたえたけど君も驚いて困っていたね。 でも僕を愛してくれた。 本当に感謝してるんだよ。 15歳までしか生きれないと医者に言われていた僕が5年も延命出来たのは君がいたからなんだ。 だからどうか泣かないで欲...
  • 19-779
    食わせ者同士 食わせ者ってよく見かけるけどどういう意味だっけ…… 広/辞/苑さんに聞いてみました。 くわせ-もの【食わせ物・食わせ者】クハセ・・ 外観はよく見えて、その実はよくない物、または人。いかさまもの。「とんだ―だ」 だそうで。つまりエセ紳士とか、天使の顔した悪魔とか、猫かぶりとか、 受けと見せかけた総攻めとか、いやこれはちょっと違うか。 食わせ者同士ってことはそんな腹に一物ある二人のうち片方は受けになるわけで。 朝は聖人「お早うございます、いい朝ですね(´∀`)」 昼は暴君「あ゛、弁当? テメー俺に豚の餌食えってか(゚Д゚#)」 夜はニャンニヤン「こ、んなはずじゃ……アッー!(///)」 みたいな三段階変化が拝めるということですね、御馳走様です。 学校でなら「敬語委員長VS爽やか運動部員」とか、 社会人なら「詐欺師VS七光り...
  • 5-779-2
    見た目怖面中身わんこ×見た目クール中身天然小悪魔 「何をやっている。かくれんぼか?」 聞き覚えのある低い声と一緒に、俺の頭上に傘が差し出された。 「…いや」 かくれんぼて。こんな雨の日に。ていうか確かに俺はコンビニの自販機と ゴミ箱の間にちょうど店内からは影になるように座りこんではいたけど 通りからは丸見えだし。ていうか高校生にもなってかくれんぼは。 「そうか。おまえは、アイスは好きか?」 「え…はぁ、まあ…」 アイス?春だけど、まだ寒いのに…? 「だったらこれからうちに食べにくるといい。すぐそばだ。ちょうど今  この店で売っているアイスを全種類一つづつ買ったところで…」 そう言ってその人は自分の手元を見た。傘しか持ってない。 「お客様ー、お買い上げになったものとお財布とトイレットペーパーをお忘れですよー」 そんなわけで、なぜか俺は学校の先生と相合...
  • 4-779-2
    ギタリストとピアニストの恋 音楽をやっている奴には、ぶちキレたのが多い。理性に関係ない部分の脳ミソが発達しているせいだろう。 中野はそんなぶちキレた人間の中でも、十指に入るぶちキレ男だ。 まず出会いがひどい。 「THE☆ 複雑骨折」というコミックバンドみたいなジャズバンドの助っ人ピアニストだったこの男、ステージに立ってリーダーが客にしっとりと挨拶した直後、金切り声と社会がクソだという主張が「イケてる音楽」とカンチガイした霊長目ヒト科ダミゴエロッカーモドキどもがステージに乱入し、マイクを奪って中指立てて「グオー!」と叫んだ瞬間、いきなりそいつの頭をビール瓶でかち割った。 俺は顎が外れかけた。 対バン相手として楽屋で挨拶を交わした時に見た顔は、どちらかと言うと大人しい、お坊ちゃま風情のある美青年だった。 それがビール瓶だ。そんなもんで殴ったら、普通死ぬ。だから普通はしない...
  • 8-779-1
    熱血受け お母さん、 あの熱血受けはどこへ行ったでしょうね とは、かの有名な偉大なる801詩人の言葉ですが。 最近は巡り会うのは難しいようですね でもそれは、 熱血の前に、はみ出してたり捻れてたりやけにスタイリッシュだったり、なヒーローが増えましたから 皆さんが見落としてるという事も多々あると思いますので 安易に「熱血受けじゃないや」と判断すると損をします。 まず、熱血受けとは何か。 燃えています どこぞのキャッチフレーズのような、 ど力・ゆう情・勝りや 協力する・一致団結することが基本的に好きです 心も体も明日を夢見る瞳も、内に秘めてる場合もありますが、とても熱いです。 それはベッドの中でも同様です。 パートナーと快楽を共にする努力も惜しみません しかし押さえ付けたりすると、戦っている気分になるのか強い抵抗を示す事もあります。 攻める際は怪...
  • 4-779-1
    ギタリストとピアニストの恋 流花がきていることは知っていた。 多分ドアの前で聞いてるんだろう。 …入ってくればいいのに。 どうして入ってこないの? ずっと待ってたのに。 愛猫のミケ連れて、君に渡そうと思って花束買ってきて。 …僕も、わかっているのなら入れればいいのに。 でも気にしてしまったら、弾けなくなってしまうから 弾くことに集中して、気づいていないふりをしていた。 …わかってるよ。 君も凛に脅されてるんだろ。 僕だってそうだから。 同じなのに、ねえどうして。 ねえどうして、振り切ってくれないの。 僕もそうだ。 どうして脅しなんかに負けるの? 好きなんだから、言ってしまえばいいのに。 「行かないで」って言って、その胸に飛び込んでいけばいいのに。 ずっと一緒にいたいって言えばいいのに。 昨日…流花に呼ばれる少し前まで...
  • 1-779-1
    卵とさいばしとフライパンの関係について 今日はぽかぽか いい天気になりそうです。 さぁ お弁当の卵焼きを作りましょう。 鈍器で強姦された卵さんをなぐさめるのは もっぱら菜箸さんの役目です。 だけど 血やボロボロになった肌が嫌いな 菜箸さんは ときどき卵さんを責めます。 言われてばかりで 何も言い返せない卵さん。 そんな時 「まぁイイじゃないの」と微笑んで 二人をなだめるのが 2人よりも年上のフライパンさんです。 サラダ油でお洒落をして フライパンさんに暖めてもらう卵さんを 菜箸さんはカッコよく 更にカッコよくします。 そうこうしている内に 現れたのは 四角くていい匂いのする美男子。 傷ついた卵さんからは 想像も出来ない姿になりました。 卵焼きの完成です。 鬼畜になりきれない受けにメロメロヘタレ攻め×計算小悪魔
  • 5-779-1
    見た目怖面中身わんこ×見た目クール中身天然小悪魔 うわ、お前、何でいるんだ。え? コレ…いや、話せば長くなるんだが…。 最初はな、冗談からはじまったはずなんだよ。 確か、アレは、新入社員同士で集まって呑んだ時だった。 その時の俺は、初めての仕事で大失敗した直後だったし、初めての一人暮らしで、 ろくなもの食べてなかったし、なんだかもう、何もかもが嫌になって、会社辞めようか どうしようか、とか、グチグチ言ってたんだよ。今では想像つかないだろ。あの頃は、 俺も若かったんだよな。多分、泣いてたと思う。だってな、他のヤツら、誰も近づいて 来なかったんだもん。そりゃなぁ、こんなゴツい顔の俺が泣いてたら、誰も近づいて 来ないよな。そうしたら、隣に座ったこいつが慰めてくれたのよ。 しかも、その慰め方が、男らしくてさ。「俺の胸か背中を貸してやる」だってさ。 だから、その時...
  • 7-779-1
    背の高いひまわり 「とうとう君に抜かれちゃったなァ。」 真夜中、小柄な少年は僕に水をくれながら笑う。 言葉もなにも持ってないから 僕は想うだけだけど 僕は君が大好きで誰より感謝してる。 僕は君に種を植えてもらった。 沢山の水を与えてくれて、 毎日笑いかけてくれた。 日当たりの良いところに埋めて貰えた。 僕はなにかを君に返したい。 けれど、僕は薔薇のように美しくなんてないし 椿のように甘くないし ラベンダーのような香りも持っていない。 ただのしがない背高のっぽのひまわりで 夏が終わる頃には首をもたげ死んでいく。 それまでに、なにかを。 君に僕の精一杯のなにかを返したい。 けれどもそれすら思いつかない僕は 本当にふがいない。 「ねぇ親友。  僕はね皮膚の病気で一度もみたことがないんだ。  でも君を見ていたら太陽っていうものがなんとなく分か...
  • 6-779-1
    コーヒー牛乳ふいた とりあえず放課後、俺たちは図書館に行ってみた。 「アナルセックスのやり方」を調べるためだ。 調べ物といえば図書館、俺の中でごく当たり前の図式だった。 結構広い私立図書館は3階まであって、フロアごとにジャンル分けされてるわけだが、 俺は入り口の館内地図の前でフリーズ。 ジャンルですか…分類ですか…どんな本をお前は探してるんだよと、早くも関門登場ですね。 そもそも、どんな本に記載されているものなのか? ええっと…性の指南書とかそんな感じか?正しい性生活?ん?正しくないかも? あれか、子供の作り方が載ってそうな…いや、子供はできないから違う! なんて、グルグル考えているうちに、あああああああ… 俺の後ろにおとなしく控えているかと思ってた俺が間違っていました。 「すいませーん」 パタパタと小走りで、貸し出し口のおばさんに向かっていくあいつ。 ち...
  • 17-779-1
    元カノの元彼 母さん、事件です。 僕、22歳にして、初めて告白されました。 「好きなんですよ君のことが」 なんて、頬を染めて言うのは、俺の上司です。 この慣れない生命保険の仕事を、手取り足取り教えてくれた、 2歳年上にも関わらず、ダンディな上司、高倉課長です。 確かに最近、二人で呑みに行くことは多いし、同期のやつらと 比べても、何か上司と距離が近いな、とは思っていたんです。 でもそれは、俺の意思でやっているんだと思っていました。 俺の大好きなタカコちゃん。俺が高校の時に1年つきあって、 他に好きな人ができた、とふられたタカコちゃん。 俺が唯一、誰かを好きになれて、告白してつきあえた人です。 あの時のタカコちゃんが、俺をにふった理由である、「他に好きな人」 が、この上司の高倉課長なんです。 なんたる偶然でしょう。高校時代の先輩が、俺の上司なんで...
  • 28-779-1
    失恋してアル中一歩手前なあいつに片思い 彼が振られたことはフロアの人間全員が知っている。 たぶん、次の異動では彼と彼女の両方がここから姿を消すことになるのだろう。 「あれ、何とかした方がいいんじゃないですか、島野係長、うちは接客もある社なんですし」 今日も言われてしまった。お節介な女性社員のみならず、今回は総務課の、普段はうるさいことなど言わない人からの指摘。 彼はそんなに目立ってるのか、と認識し直す。僕が気になるだけじゃない、客観的に見てひどいのだと。 彼は僕の部下だから僕には管理責任がある。 だから僕には彼を叱咤し、立ち直らせる義務がある。 大丈夫、おかしくない。僕は自分に言い聞かせて席を立つ。 「稲田君、ちょっと」 「あ、はい」 呼び出して使われていない小会議室へ。 途中でコーヒーを買ってやったのは、目を覚ます意味ももちろんあったが、なによりこの漂う匂...
  • 17-779-2
    元カノの元彼 新婦招待客控え室でぼーっとしていると、ゼミ同窓生の山中が 新婦控え室から戻ってきた。 「大竹君、控え室行かないの?明留、キレイだったよ」 「どうせすぐ見るんだからいらねえよ」 「ふーん。でもさ」 山中はちょっと声を潜めて続けた。 「元彼を結婚式に呼ぶってアリなの?」 「元彼っつっても、わずか半年の清く正しい男女交際だったから な。アイツ、招待状に『ご祝儀奮発するのを忘れないように』って 書いてきたんだぞ?」 「いくら包んだの?」 「5万」 「奮発したわねえ!」 「俺、アイツに借りがあるからさ...」 俺はボーナスが出るまでをいかに乗り切るかをに思いを馳せて、 ため息をついた。 明留は、男兄弟に囲まれていたためかさばさばした話し方をして いて、いつもジーンズに男物っぽいシャツを着ていて、背が高くて 貧乳で、ぱっと見は線の細い...
  • 10-779-1
    ピアニスト×ヴォーカリスト ツアーバンドピアニスト×ポップヴォーカリストで  ピアニストにとって今回が初めての大舞台だ。『彼』のツアーバンドに選ばれたのは 幸運だった。―彼の代表曲にはピアノが欠かせない。 この経歴は今後、自分の役に立つだろう。 ―コンサート準備の喧騒の中、『彼』が一心にピアノの鍵盤を見つめていた。 微かに口元を動かしながら。  ピアニストがそれに気づく。 「なにか気になることでも?」  ヴォーカリストが軽く舌打ちする。ピアニストを振り返って軽く睨みつける。 「……数えていたのに。また数え直しだ」 「88鍵ですよ。ご存知でしょう?」  ヴォーカリストは軽く片眉を上げる。 「さあ、この前はそうだったけど。皆もそう言っているけど…  皆、僕に嘘を吐いているのかもしれないし、変わっているかもしれないから、  毎回確認する...
  • 28-779-2
    失恋してアル中一歩手前なあいつに片思い 「本当、愛とか恋とかクソだよな。  一見きれいそうに見えても、気の迷いとかで長年積み重ねてきたものも一瞬でふいになる」 「そうだな」 「その点、友情っていいよなあ。人生最後に残るのはこれなんだって今回痛感したよ」 「そうだな。……なあ」 「んー?」 「もう酒、やめないか」 「無理だね。これ以上の気晴らしがあったら教えてほしいもんだ」 もう半年ほど前のことだ。 往生際悪くかわし続けていた結婚を考えてる人に一度会ってみてくれという誘いを、 諦めをつけるために承諾し、同居しているという部屋のドアを開けたときに見たものは、 荒らされた室内と『ごめんなさい、真実の愛を見つけました』という書置きだった。 その後荒れ狂っていたこいつが見つけた逃げ道が酒だった。 これでこいつの気持ちが安らぐなら、と毎日の酒盛りにつきあってい...
  • 22-759
    男子校だがムラムラしてやった 現場の腐川です。 14日11時頃、こちらの某県立矢追高校男子更衣室にて、男子生徒Aが突如、クラスメイトに向かい制汗スプレーと呼ばれる香料付きのスプレーを大量に吹きかけるという事件がおこりました。 生徒Aは着替え中の同級生に向かい次々とスプレーを噴射、首もとの匂いを嗅ぐなどの行為に及んでおり、すぐさま駆けつけた教員に取り抑えられました。 生徒Aは調べに対し、「男子校だったがムラムラしてやった、こうすれば女子と触れ合っている気分になれると思った」などという供述をしており、今後精神鑑定が行われる予定です。 今回の事件をきっかけに若年の性を抑圧することに関して各界で議論が持ち上がっており、全国の教育機関を男女共学校として統一するための動きも見られています。 さらにこれに対し各有権者団体やNPO法人腐女子扶助の会からは抗議の声が上がっており、「マイノ...
  • 12.5-779
    人外(妖怪、妖精、幽霊、宇宙人なんでも可) 悪い夢でも見た? またうなされていたんだよ。 うっすらと目を開いた君は、汗で額に張り付いた前髪を手の甲で払いのけると 寝返りを打ってまた瞼を閉じる。 ああ、眠れないんだね、つらいんだね。君の安らげる時間は夜しかないのに。 学校での陰湿ないじめ。無関心を装う家族。たった一人の友達にも裏切られて。 きつく結んだ唇が震えてる。思い出したのかい? 今日あったこと全て……。 今までは見守るだけしかできなかったけれど。 もう、良いよね。僕が助けに入っても。 僕はね、味方なんだよ。君のことが好きだから。 誰にも触らせない。怖い夢からもいやな現実からもずっと、ずっと守ってあげる。 2人だけの世界でずっと一緒に暮らそうよ。闇だけでできた、暗く湿った素敵な世界。 僕が手伝ってあげるから。少しだけ息を止めて。...
  • 22-769
    泥酔者とお巡りさん 「すらすらすいすいすいーっと♪」 「きみきみ!ちょっと!」 「ええ?はあ、はい」 「どこ行くの?家は?危ないよこんな夜中に」 「なんです?いきなり、子供じゃないんですけど」 「顔真っ赤にして、酔っ払いか?」 「酔ってる?俺が?酔ってなんかいませんよー、寒いだけです」 「いいからこっちきて、派出所で保護しますから」 「はーなーせ!」 「コンビニ袋にスウェットに、この寒いのにサンダル…風邪ひきたくなかったらお巡りさんと一緒にきて、ほらほら」 「お巡りさんはこっちだっつーの、へべれけリーマンめ」 「はいぃ?」 「ああもうせっかくの非番前夜なのに!こっちこい!」 「うひ、ほんものwwおつとめ、ご苦労さんでありまし!」 「黙ってろ酔っ払い!」 「おまわりしゃんそれスーパードゥラァイ?」 「発音うぜぇ!」 「おじさんはプレモリ派でしww」 ...
  • 22-729
    嘘つき×嘘つき 俺天然パーマなんだけど先週の日曜日の話。 最近俺が恋人と別れたのを知ってか知らずか友達が4人(友達・友達の彼女・彼女の友達・俺)で遊園地行こうと言い出した。 俺はそんなに気が乗らなかったが仕事始まってから友達に全然会ってなかったし、気分転換になるかもと思って遊びに行くことに。 遊園地に着いて遊んでると、友達が別行動にしようと言い出した。 知らない人なので最初は気まずかったけどそのうち気軽に話せるようになり、だんだん楽しいと感じるようになった。 話してるうちにその人とは思ってたより気が合うし付き合ってもいいと思った。いや、正直付き合いたいと思った。 3時くらいになって遊園地が物凄く混んできたので俺は「(はぐれないように)手繋ごっか?」と言った。 相手は男と付き合ったりした事が無いらしく俺がそう言うと何だか恥ずかしそうにしてた。 でもここで2人モジモジし...
  • 22-789
    東南アジアから来た天才少年 彼が来るまでは俺がこの研究所のエースだった。 昔から人付き合いが苦手だったし嫌われている自覚もあった。 しかし優秀であれば一番であれば陰口なんてものはただの僻みでしか無く、 俺は研究に没頭していればそれで良かった。 若干17歳の留学生である彼がそんな俺の傲慢さを叩き潰すように才能を発揮させたのは 俺を嫌っていた奴らにとってさぞ気持ちのいい快進撃だっただろう。 彼が邪魔だった。 ホームシックになって帰ってしまえばいいと彼の国の郷土料理店に連れて行った。 彼は喜び俺を日本の兄だと慕った。 思惑が外れ今後は日本料理ばかり食わせた。 彼は素直に日本の文化は素晴らしいと笑顔を見せて益々俺になついた。 そう俺は研究馬鹿であり、研究以外は馬鹿なのだ。 天才である彼には研究においても生活においても誰かの助けなんて必要無いは...
  • 22-729-1
    嘘つき×嘘つき 「きけ、マコト。いいか?俺がこれから言うことはウソだからな」 強張った表情の幼なじみの口から、そんな言葉が告げられた。 「…なにそれ、駆け引きのつもり?やめなよユイ、似合わない。君、不器用なんだからさ」 僕は読んでいた本で口元を隠した。ひどくいやな顔をしているに違いない、今の僕。 言われたユイは追い詰められたような表情で、ぐっと言葉を飲み込んだ。 昔からだ、すぐに黙り込む。そうして沈黙に耐えられない僕が、言葉で捲くし立てて君を傷つけて。 目の前に17年鎮座まします思いの丈には、二人とも気付かないふりで。 「ねぇ、ユイ。なんて言いたかったの?僕にさ。本音をぐちゃぐちゃにして、何を隠して、何を伝えたかったの?ユイ」 普段の底抜けに明るい姿とは似ても似つかない目の前のユイ。 「何を言いたかったの?僕に」 「………」 忌々しい。 性別、世...
  • 22-709-1
    ハーレム 近所にテイクアウト専門の丼屋ができたらしい。話の種にオレは相方と一緒に行くことにした 店の前に着く。見ると客の若い女性比率が高い。丼専門店で女性が多いって珍しいなと思った 列の最後尾に並んで注文を決めようとオレたちは立て看板を見て唖然とした 「持ち帰り専門丼屋 ご飯総受けハーレム」 全品600円 攻増し(おかず増し)+100円 受増し(ご飯増し)+50円 アイヌ×日本=鮭フレーク丼 沖縄×日本=ゴーヤーチャンプルー丼 韓国×日本=豚キムチ丼 北京×日本=かに玉丼 上海×日本=豚角煮丼 広東×日本=チャーシュー丼 四川×日本=麻婆丼 台湾×日本=豚そぼろ高菜丼 モンゴル×日本=塩マトン丼 ベトナム×日本=豚ピーナッツ丼 タイ×日本=激辛豚そぼろ丼 マレーシア×日本=蒸し鶏丼 インドネシア×日本=サテ丼 ハワイ×日本=ロコモ...
  • 22-789-1
    東南アジアから来た天才少年 「『本格レッスンわずか2ヶ月で単独コンサート大成功の天才ピアニスト!ヌワン・パビ・ユエチャイくんの素顔にせまる!』 『脅威の音感、天才少年ユエチャイくん』『澄み切った音色から広がる美しい世界』『音楽の申し子・アジアから世界へ』だって。すごい記事ばっかりだな。見た?」 「みてない、ちゃんと読めない」 「お前婚約者が3人いることになってるけど」 「えー!?ホントに?…参ったなぁ、おっぱい大きいかなぁ」 「全然参ってないじゃん」 「でもホントに参った、昨日母さんに電話したら、妹が6人増えたって。いまうちオオジョタイ」 「受け入れちゃったのかよ、お前の母ちゃんもすごいな」 「まだしばらく帰れないみたいだからなぁ…チョト心配。じいちゃんも老い先短いし」 「ざっくりした日本語になっちゃってんぞ。…やめたい?」 「んーん、ピアノ好き、少しの、えーと...
  • 22-749-1
    生意気意地っ張りだけど世話焼きな年下攻め(受けにもタメ語) 「こんちわ、ナカさん?入るよ」 青年がそう声をかけ居間を覗き込むと、繋がった寝室から穏やかな声がする。 「やあカズくん。なに、またお見舞い?もう今週3度目じゃないか。しかも3日連続で」 ベッドに上体を起こしたまま、眼鏡の男が答える。 青年は下げてきた買い物袋をベッドの横に降ろすと、上着を脱いでベッドの周囲を片付けはじめた。 「…いいだろ別に。どうせ俺しか来ないんだから」 「そうだね、君しか来ないね。たかが足の小指の骨折だ」 青年が片付けた端から、男は青年の荷物を物色する。 「…もう来てやんねーぞ。てかそのカズくんはやめろって」 男のお目当てはスーパーの袋ではなく、小さめのトートバッグに入ったタッパーにあった。 「カズくんがダメなら、なんて呼ぶんだよ。お、かぼちゃか、いいね」 美味であろうことはわかりき...
  • 22-739-1
    さよならのうた 5/1 晴れ 最近君が「また会おう」と言わずに「さようなら」と言うようになったのを不安に感じる。 それに対して何を言うわけでもなく部屋を出る俺は、無力なのだと痛感する。 だが、きっとお医者様が治してくださるはずだと信じている。 くだらない事を考えるよりかは散歩でもして、彼に聞かせる話でも探そう。 5/2 曇り 朝にお見舞いに行き、昼には仕事をする。 仕事と偉そうに書いてはいるが、所詮文豪に憧れたしがない物書き。君のことが頭を離れず一文も書けない。 甲斐甲斐しくお世話をしてくれた書生に八つ当たりしてしまった。 出来もしない仕事などしても意味がないと、晩には俺が君に何を出来るかを考えた。何も思い浮かばなかった。 5/3 晴れ 朝一番に書生に頭を下げた。すると、頭を下げる必要などはないと焦った様に頭を上げることを促される。 しかし謝った...
  • 2-799
      ( ゚∀゚)○彡 おっぱい!おっぱい! 「おっぱい!おっぱい!」 「俺におっぱいは無え」 「おっぱい!おっぱい!」 「無い」 「…お…おっぱ」 「うるせえな、そんなにおっぱいがいいなら女にのりかえれば」 「…お…」 「そうか。別れるんだな。短い間でしたがアリガトウゴザイマシタ  これからはおっぱいと末永くお幸せに」 「…」 「…」 「ち…」 「?」 「ちんこでもいいよ!」 爪楊枝×歯
  • 22-879
    昔の攻めの結婚前夜 今年の夏に会ったときより少し顔の輪郭が若い彼はベンチで缶コーヒーを両手で持ち冷たい指を温めていた。 黄昏が終わっていく曖昧な光と街灯の明かりがまじりあう中で彼は一人誰かを待っている。 僕には今起きている信じられない事態の全容がすぐに分かった。 ベンチに座る早坂の顎には髭があった。大学の頃の彼には当たり前のことだったし、 社会人になっても変わらなかったそれはもはやトレードマークと言ってもよかったが、 五年前に綺麗にそり落として以来彼は二度と髭を生やさなくなった。 顎鬚を生やした早坂を最後に見たのは彼の結婚前夜だった。 その日どうしても言いたいことがあった僕は、日が暮れる頃に早坂を呼び出した。 彼は急な電話にも快く応じてくれて、彼の家の近所にある公園で待ち合わせることになった。 電話をかけてすぐコートを着ようと立ち上がった僕は、めまいに襲われ...
  • 22-579
    日韓友好 「邪道だ」 俺は激怒した。 必ず、爽やかなはずの朝の食卓に鎮座する、邪悪な赤色の物体を除かなければならぬと決意した。 わりと本気で言っている。冗談を言っているわけではない。 「その赤い悪魔をすぐさま下げろ!不愉快だ!!」 「またそれ?もういいじゃんか。おいしいから食べてみろって。納豆キムチ」 赤い悪魔を食卓に置いた張本人、いわば悪魔を裏から操る大魔王は、実に嫌そうな顔をして言い放つ。 食卓に並ぶのは、まだ米がよそられていない空の茶碗と、白いパックに入ったままの納豆。と、その隣の小鉢にいれられたキムチなる赤い物体。 朝からこの悪魔と大魔王の嫌な顔をいっぺんに見なきゃならないなんて、まったく腹がたつ。 「ふざけるな!納豆はな、ストレートに食うのが一番うまいんだよ。ありのままでうまい納豆になにか別のものを混ぜるなんて邪道でしかない。生卵だ大根おろしだ、そんなチ...
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