一つの時代が終わりを告げた。 国家という枠組みを捨て去り、人類はその思想を企業へと預ける。 しかしそれはたった一つの意思の具現化。動き出した発動機はその存在を確立していく。 【ネスト】 それは完全なるセカイを望む意思。 生まれては滅ぶ時代はセカイを作り変えるための百年間。 その存在の前に、生命は揺らぎ、意思は翻弄され、人類は疲弊する。 無意識が滅亡を望むとき、大破壊は姿を現す。 人は、無力なのか。 人は、滅びを迎える因子なのか。 人は、儚く散るのか。 人は。 しかし。 その混沌の中をただ純粋に飛び続ける翼がある。 歪みゆくセカイの中。 【レイヴン】 その意思は何よりも強く。 その力は強大で。 その心は純粋である。 レイヴン、その存在はいつも世界の理から外れている。 「レイヴン…。聞こえますか?レイヴン…。世界は…こんなにも、美しい…」 これより混沌の百年が始まる.... ----