子供たちの歌は終わらない4

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+あれから季節が一回りしたのが僕には信じられない。
+月や太陽は毎日同じような軌跡を巡り、
+僕やミサトさんやネルフの同僚たちも1つずつ平等に歳を取った。
+アスカは、ネルフも辞め、連絡先もわからない。
+そのもやもやが、僕を1人、時間が止まった状態に押しとどめている。
 
+休みの日、珍しくトウジが訪ねてきた。
+彼は今では第2新東京市でパン屋を経営、
+数年前にヒカリと結婚、今や2児のパパだ。
+「久しぶりだね。どう?」
+僕の挨拶もそこそこに彼は切り出した。
+「おまえ、アホちゃうか?あの子、ボロボロやで」
+
+最初はなんのことかわからなかった。
+そんなきょとんとした僕の顔をたっぷり3秒は眺め回し、
+トウジは大袈裟な溜め息をつく。
+「こんな甲斐性なしやからアスカもおまえを見捨てるんや」
+「え?アスカ?アスカを見たの?」
+思わずトウジの襟を掴んで詰め寄ってしまう。
+
+「ちょ、ちょい待ち。おまえ、わしを殺す気か?」
+7階の廊下で突き落とさんばかりの勢いで襟を掴んで詰め寄ったら
+確かにそう言われても仕方がない。
+「ご、ごめん。」
+慌てて手を離す。
+彼はまた大袈裟に溜め息をついてから襟元をなでて、僕の顔を見る。
+鋭い視線が僕の心を貫く。
+「いや、会ってはおらんよ。ただかみさんのところに連絡は来てる」
+僕はまた襟を掴んで詰め寄りそうになるが、すんでの所でこらえる。
+「それよりシンジ、中にあげてくれんか?ここにおると殺されそうや」
+トウジが笑いながら言う。
+確かに僕はあまりのことで彼を家にあげることすら忘れていた。
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