日経イメージ気象観測

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 GS: &bold(){1984.6-1988.9} &font(#ff4500){日経イメージ気象観測: &bold(){1987.7-1994.3}} 季刊思潮: &bold(){1989.1-1990.4} 季刊都市: &bold(){1989.7-11} 批評空間 第1期: &bold(){1991.4-1994.1} 批評空間 第2期: &bold(){1994.4-2000.4}
 [[GS vol.4-7←>http://www36.atwiki.jp/aabiblio/pages/68.html]] [[季刊思潮>http://www36.atwiki.jp/aabiblio/pages/63.html]] [[季刊都市>http://www36.atwiki.jp/aabiblio/?page=%E5%AD%A3%E5%88%8A%E9%83%BD%E5%B8%82]]  [[批評空間 第1期>http://www36.atwiki.jp/aabiblio/pages/54.html]] [[→批評空間 第2期>http://www36.atwiki.jp/aabiblio/pages/64.html]]
 
 &bold(){『日経image climate forecast 日経イメージ気象観測』、1987.7-1994.3}
  ●月刊と季刊を責任編集(企画監修)
  ●「ASADA AA SAMPLER:メディアとしてのAA そのアンテナは何をとらえ、どのように反応したか」連載(季刊リニューアル号(no.5)でVIEW POINTに代わって連載。1988.7-1994.1の22回分寄稿された)
 
 季刊:
 『日経image climate forecast : 日経イメージ気象観測』〔 イメージカード(ホルダー付)付属〕 ※イメージカードはデータカードとも呼ばれる
  試作版(1987), no.1(1987.7)~no.27(1994.1)
 月刊:
 『日経image climate forecast : Monthly日経イメージ気象観測』
  no.1~no.82(1987.6-1994.3)
 (以下、季刊をクオータリー、月刊をマンスリーと表記する。ともに左開き横組となっている。クオータリーはno.5から右開き縦組みに変化し、後藤繁雄事務所がエディトリアル・デザインを務めた。)
 
 マンスリーの目次は以下のようにほぼ固定されている。特記すべき注目記事を除いて、下記の編年式目次では省略する。
 p.2- 月間カレンダー (先月一月の事件・ニュースをカレンダー式に総覧)
 p.4- チャート分析 (先月一月の動向を4象限を用いて分析)
 p.6- TOPICS (一時「風向計」と改称される[1989.1-])
 p.8- 社会現象
 p.12- 文化現象
 p.16- 市場現象 市場動向
 p.20-      生活行動
 p.24-      企業行動 (五項目はニュース・新聞記事のクリッピングで構成)
 p.28- 話題の新商品
 p.32- 広告・コピー
 p.36- 流行語・キーワード
 p.38- 人物
 p.40- MAGAZINE WATCHING
 p.46- 海外情報
 p.48- 世相天気予報 50人アンケート (50人のうちに浅田も入っている。アンケートにはYES/NOの答えと返答者の備考短文。浅田はYES/NO返答以外は登場しない)
 p.50- ランキング 出版ベストセラー
 p.54-       音楽ヒットチャート
 p.56-       TV視聴率
 p.59        CDベスト20
-p.69        レンタルビデオチャート
+p.59        レンタルビデオチャート
  &font(#696969){※クリッピング記事をはじめとして世相のリアルタイム再整理がマンスリーの機能の要であり目立つが、別の面で目立つのはTOPICS。88年6月号-8月号を境にそれまで日経新聞および日経関係者が占めていた執筆者は大きく変わる。6月号は2頁から4頁へと紙面が倍増。また、89年6月号から一時、巻末に右開き縦組の4頁分のICF REVIEWという枠が生まれ、ファッション/プロダクツ/スペース/美術/映画/演劇/音楽/メディア/漫画など項目別に執筆者がコラムを執筆した)}
 
 &bold(){目次}
 『日経イメージ気象観測』(以下、Quarterlyと表記)
 『Monthly日経イメージ気象観測』(以下Monthlyと表記)
 &bold(){1987}
 Quarterly, 試作版, 1987
 ●	浅田彰「現代社会を捉える新定点:イメージ気象観測」pp.2-7
 ●	浅田彰「VIEW POINT」pp.8-11
   国際都市・Tokyoの新中心地:Tokyo Bay Area pp.8-9
   ネオジャパネスクTokyo:磯崎新設計のニューヨークのディスコ「パラディアム」 / 六本木のチャイニーズレストラン「メトロポール」 / 代官山のブティック「ジャン=ポール・ゴルチェ」 / '86年CF界の最大話題作「キッコーマンぽん酢しょうゆ」
 ●	稲増龍夫「[社会] 文化の時代が終焉、"下部構造"の復讐が始まる」pp.12-17
 ●	柏木博「[文化] せめぎあうハイテク文化とニュージャパノロジー」pp.18-23
 ●	二村冨美子「[ファッション] セクシュアリティー、人間性を肯定するフォルムの変化」pp.24-27
 ●	三宅理一「[空間] 統合化された都市空間からリゾーム型都市へ」pp.28-31
 ●	青木史郎・井口晴美「[プロダクツ] イメージを「解読装置」に、感情のマーケット創造へ」pp.32-37
 ●	伊東順二「[オブジェクティブ・アート] 文化、風俗動向に密接な関係を持つニューウェイヴ・アート」pp.38-41
 ●	細川周平「[パフォーミング・アート] CD、LDなどニューメディアが新しい音楽表現、ファンをつくる」pp.42-
 Monthly, no.1, 1987.6
 Monthly, no.2, 1987.7
 Quarterly, no.1, 1987.7
 ●	浅田彰「VIEW POINT」pp.2-9
   CG Universe:Wares / Luxo Jr. / Max Headroom pp.2-3
   映像都市:ブレードランナー / ディスコ・トゥーリア pp.4-5
   メタリック・ボディ:H.R.ギーガー / Briliance / ロッキー4 pp.6-7
   ニューロマンティック:ゴシック / パルジファル / 狂えるメサイア pp.8-9
 ●	浅田彰「ポストモダンからニューロマンティックへ」pp.10-15
 ●	稲増龍夫「[社会] 下部構造が展開する「〈物語〉の再生」」pp.16-21
 ●	柏木博「[文化] デザイン(de=sign)の過剰状態:揺れ動くハイテク社会のイメージ」pp.22-27
 ●	谷口正和「[市場] 「生きてる同じ」化現象」pp.28-33
 ●	
 
 Monthly, no.3, 1987.8
 Monthly, no.4, 1987.9
 Monthly, no.5, 1987.10
 Quarterly, no.2, 1987.10
 Monthly, no.6, 1987.11
 Monthly, no.7, 1987.12
 &bold(){1988}
 Monthly, no.8, 1988.1
 Quarterly, no.3, 1988.1
 Monthly, no.9, 1988.2
 Monthly, no.10, 1988.3
 Monthly, no.11, 1988.4
 Quarterly, no.4, 1988.4
 ...
 
 
 
 
 
 &bold(){創刊経緯・雑誌特徴}
 ● 雑誌は毎月のマンスリーニューズレターと年4回のクオータリーとクオータリー付属のカラーのイメージカードで構成されていた。書店販売はおこなわれず予約購読制であり、予約購読のみで年間購読料10万円といった特殊なものだった。主に法人契約で購入され、個人購入ではジャーナリストやデザイナーなどの層。資金関係上、特定のゼネコンと関与しているなどの事情はなかったが、各領域の大手の会社が購入していたので部数を維持する基盤となっていた。
  たとえばそのため、1990年12月に完成し話題を呼んでいた新都庁舎(東京都庁舎第一本庁舎)をめぐって、丹下健三の設計案を批判する号などでは読者(つまり大手ゼネコンをはじめとする法人)からの版元・編集部への風当たりは厳しかったといわれる。この新都庁舎批判の背景には浅田の意向があり、1985年の丹下健三のコンペ入選/磯崎新の落選に由来している。これらをめぐる文献は数多いが、近年刊行され読みやすく手に取りやすいものには平松剛『磯崎新の「都庁」 戦後日本最大のコンペ』(文藝春秋、2008.6)。
 
 ● マンスリーは毎月のニューズ解説が中心で、編集者がそれを手がけた。企業行動、市場行動、文化現象、生活現象、社会現象の大別して5ジャンルから、主要新聞の中から興味深い記事を事象的にピックアップして要約解説し、キーワードを作成。さらに、TV視聴率、書籍、新製品、音楽等のランキング、CM事象を抽出。そのほか、広範な年齢層の実名モニターに、共通の質問事項を3問ほど出して、アンケートに回答してもらった。現在の時世でたとえるならば「次の政権は民主党がとると思いますか?」というようなQを用意した。
  これをもとに、[[稲増龍夫>http://www.inamasu.com/professor.html]]がチャート分析を行う。このチャート分析をもとにクオータリーにおいて、4半期に一度、浅田彰氏が解説記事を執筆。そのため、クオータリーはマンスリーを土台にすえながらも、まったく別の専門レビュー本となっている。
  ある時期から稲増氏も多忙のため、このチャート分析の記事から退任し、それに代わり、クオータリーのジャンルと連動する専門の執筆者による毎月のおすすめ記事が登場。そのためクオータリーに付属して発行されていたイメージカードは毎月のマンスリー付録として、月ごとに20枚分冊のような形で発行されるようになった。
 
 ● クオータリーは、総括を浅田彰・稲増龍夫・柏木博の3氏で行い、ファッション、スペース、プロダクツ、パフォーミングアート、アート、の5ジャンル(のちにメディア、ゲーム、電子メディア、紙媒体が加わる)について浅田氏と相談して決めた専門分野の執筆者と編集者が組み、さらに数人の執筆者を企画会議に基づいたテーマをもとに依頼した。また、毎号各ジャンルでVIEW pointsという専門レビュー枠を設けて、執筆者数人を別に依頼しアンケート風に語らせる。浅田彰の「AA SAMPLER」もそれに類する枠の記事だった。この記事はやイメージカードを展覧会カタログのように使用するテキストとなっており、美術館のごとき手法で多領域をまたがってキュレーションする、言わばメタメディアといった構成にあったのだろう。
  付属するイメージカードはクオータリー1冊につき250枚くらいあり、1ジャンル平均50枚。1セットで辞書くらいの重さだった。マンスリーはモノクロ印刷、クオータリーはカラー印刷。クオータリーにかぎり、no.5以降は後藤繁雄が装丁を担当。
 
 ● 浅田彰によるクオータリーの監修は契約上は創刊号から。雑誌担当部署であった日本経済新聞社データバンク局は電脳図書をその最終目標とし、マルチメディア時代を見据えたデータベースつくりを企図して浅田彰による監修を企画の目玉に据えた(雑誌監修を説得したのは当時の社員である[[江崎亮>http://www.ezaki.com/profile.html]])。しかし、最終期は著作権問題や制約、費用の壁にぶつかり、目標は実現されないままにバブル崩壊を迎え、日本経済新聞社本社の意向によって廃刊した。
 
 ● 上記のような予約購読制の高額業界紙であったため、この雑誌はあまり知られておらず、たとえなネットにおける言及例もGSや批評空間などと比べて圧倒的に乏しい((参考までに記しておくと、この脚注作成時点2009.4.4朝の時点のGoogle検索(「似たページは除外されています」の場合)では「"日経イメージ気象観測"」39件、「"image climate forecast"」11件とあり、当時の執筆者や取り上げられた作家・製作関係者の業績一覧で雑誌名が出てくる事例がほとんどである。))。古書流通もほぼ絶無であるのにくわえ、たとえば多くの大学図書館の蔵書を検索できる[[NACSIS Webcat>http://webcat.nii.ac.jp/]]で調べても、クオータリーとマンスリーをともに所蔵している図書館はたったの2館、残るは国立国会図書館での所蔵が確認されるのみである。しかしながら、[[『GS』>http://www36.atwiki.jp/aabiblio/?page=GS%20%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%97%E3%81%84%E7%9F%A5%E8%AD%98%20vol.4-7]]・[[『季刊都市』>http://www36.atwiki.jp/aabiblio/pages/69.html]]の終刊時と重なるようにして創刊され、媒体のコンセプトにおいてもICC(InterComunication Center)や[[『InterComunication』>http://www36.atwiki.jp/aabiblio/?page=InterCommunication]]の刊行を準備し、ある意味では充実した成果を挙げていたと思われる(海外諸媒体、多領域的にまたがる諸芸術や技術に関する浅田自身の認識は、断片的な記述ながらも「AA SAMPLER」からうかがわれる)。なお、この雑誌の廃刊の直後、[[第2期批評空間>http://www36.atwiki.jp/aabiblio/pages/64.html]]が太田出版に移行し刊行を開始する。
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