ムーンセル・オートマンが観測した並行世界から座に招かれ英霊になった少女。
その世界では、サセックスと名乗る狂本の憑き物によって世界が滅びかける寸前だった。
その元凶に対して全身全霊を持って挑み、紙一重で勝利した少女は、結果世界を救うこととなった。
だが、世界を救う偉業を成しても、生き残った人間たちからはの視線は冷めたモノであった。
むしろ“世界を滅ぼしかけた元凶より強い”という事実によって畏怖され、バケモノと恐れられる結果に。
結局、救った世界には生き場所は無く、誰かに看取られることもなく静かに世界から退場した。
英霊として座に招かれ、聖杯戦争への参加権を得た少女は、聖杯に一つの願いを求めている。
尤も急いで叶えたいほどのモノでは無いようで、「今回が無理なら次の聖杯戦争で」と割り切っている。
尚、織田信長と大なり小なり縁があるらしく、宝具の名も織田信長のモノと同名の部分が窺える。
持っている武器も、本能寺で織田信長が自害した時に使ったとされる刀で間違いはない。
どのような経緯があったのかは、「織田信長に選ばれた」という内容以外は話さない。
つまり、真相は不明である。
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷B++ 魔力E 幸運D 宝具C
あくまで並行世界での事象なので、この世界線では逸話にすら残っていない。
その為に英霊として本来持つべき補正が皆無、全て素の能力でしかない。
それでも一部は一線を期す力があるのだが、総合評価としては並程度のランクである。
【クラス別スキル】
対魔力:B
セイバークラスによる最大級の対魔力スキル、その最低保証分。
それでも大魔術・儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
【固有スキル】
無辜の怪物:EX
生前のイメージによって、後に過去の在り方を捻じ曲げられなった怪物としてのスキル。
元々保有していた怪物としての能力に加え、成した偉業による評価によって、バケモノとしての強い一面を持った。
魔力放出:B
武器・自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させるスキル。
放出量自体は低いが、再使用の間隔が短いことで高ランクの水準を得ている。
心眼(真):C
修行・鍛錬によって培った洞察力。
窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理。
ハヌマーン:EX
速さ・俊敏性に関する肉体能力や技量に加え、風の扱いについて秀でていることを示すスキル。
複数のスキルの集合体であり、該当者が現段階では妖夢以外に居ない特殊なモノ。
本人曰く「生まれつき得た、私の世界なら割と珍しくない力」。
【宝具】
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秘匿内容 |
風の剣技・無銘
ランク:D 種別:対人魔剣 レンジ:1 最大捕捉:1~10数人
風を刀に纏わせ、様々な剣技による攻撃を繰り出す。
時には鎧を貫き、時には避けさせず、また時には防御をさせない、傷を広げるなど幅は広い。
この剣技を、妖夢は状況に応じて、場合によっては複数同時に使いこなす。
尤もこれは剣技であるため、宝具よりもスキルとしての側面が強く出やすい。
故に、それに起因する宝具ランクになっている。
模倣《三千世界》改
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:1~1000人
織田信長の法具《三千世界》を模倣し、刀を用いて放つ宝具。
その過程で、刀を用いて放つために手を加えている為、改と後ろについている。
レンジ・最大捕捉は本家《三千世界》の3分の1以下まで落ちるが、それ以外に関しては本家とほぼ同等の力を発揮する。
むしろ、刀を使う影響か宝具のランクに振れ幅が発生せず、それに伴い確実性が上がっている。
尚、最大の特徴は宝具の解放に伴う真名の発覚が至難、ということ。
同時に、真名が発覚しても宝具まで発覚することは困難、とも言える。
剣技という形で伝承された、織田信長の対軍宝具。
それは切り札であると同時に、何時でも使い捨てできる最大の一手とも言えよう。
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