ウキと言うものは様々な素材でできており、その素材や大きさによって浮力が違ってきます。
まず素材の特徴や使用される場面、後半で比重や浮力を書いていきます。
素材
鳥の孔雀の羽です。ヘラウキで良く使われているように微細なアタリを取る時に使用します。
感度がよすぎる(チヌがついばんだだけで本アタリのような沈み方をする)ので、余計なアタリが多いと嫌う人もいるようです。
自作する場合は1本のウキのために3本の羽根を使用しなければまっすぐに作ることができない等手間がかかります。
南米あたりに生えてる木です。とても柔らかく加工しやすい素材で、密度が他の木に比べて小さくなっており、チヌ用のウキ等感度の高いウキを作ることができます。
天然の素材につき物でありますが、その木の何処から切り出されたものかによって密度や加工の難易度が違ってきます。
こちらも上記二つに次いで国産では最も比重の小さい木でもあります。
中国や北海道以南で取れ、海釣りの円錐ウキに良く使用されています。
中国や日本南部で取れる木です。上記3つの素材に比べると重くなっていますが、距離を稼ぎたい時や余計なアタリを省きたい時にはとても便利な素材です。
バンブーです。日本各地にありますが、現在ではこの素材を使ったウキをほとんど見なくなりました。昔お金の無い時は落ちている竹で釣りをしたものです。
釣具屋で安価に入手できる科学製品で、海釣りの遠投用ウキに使われます。100均でも入手できますが、釣具屋に売っているものなら中抜きされており、芯用パイプも不入されているので便利です。
ポリプロピレンより重くなっており、丈夫なので遠投ウキの羽根の部分に良く使用されます。
胴体部分に使うとなれば別の軽量素材を使う必要があるので、なかなか使われることはありません。
竿等に使われる炭素を原料とした物質です。
強度に対して軽量に物を作ることができるため、これで作られたウキは丈夫で遠投も利きます。
これも重い素材と同様で、ウキのトップ部分に良く使われています。
またこの素材で作られた竿も存在し船釣りで真価を発揮しますが、カーボンに比べて値段は高くなっています。
比重とは、ある物質を1とした場合の質量比のことを指します。以下の表では水を1としています。
ようは数値が低いほど良く浮き、大きいほど良く沈むということです。
孔雀 | 0.15 |
バルサ | 0.2 |
キリ | 0.3 |
カヤ | 0.5 |
竹 | 0.8 |
ポリプロピレン | 0.9 |
ポリカーボネイト | 1.2 |
カーボングラファイト |
1.8 |
グラスソリッド | 2.5 |