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  C-7の山の頂上、科学教師と大輔は図書館に向かうつもりだ。
  しかしその前に、せっかく高所に居るのだから少し偵察していこうと科学教師は提案した。
  そして科学教師は山頂の展望台にある望遠鏡を使い、辺りを見渡している。
 
 「どうですか、何か見えますか先生?」
 「南東で火事が起きているのが見える。場所はそうだな、地図でいうならE-8のミカン畑辺りか」
 「火事、ですか……」
 
  科学教師の言葉にオウム返しな返答をする大輔。
  だが、特に気にすることも無く科学教師は言葉を続ける。
 
 「火事に関しては誰かが火を放った以上の事は知ることは出来ない。
  異能で攻撃した結果燃えたのか、ガソリンでも撒いて火のついたライターを投げ込んだのか分からんからな」
 
  それだけ言って科学教師は望遠鏡から離れる。
  そこで大輔に向かって一言。
 
 「さあ出発だ。他に情報を集めようにもこの位置と今の時間では何も見えんからな、動かなければ」
 「分かりましたよ」
 
  科学教師の言葉に大輔は従い、2人は山を下りるのだった。
 
 
 ◆
 
 
  そして2人は特に何の障害にぶつかることも無いまま図書館の目の前に到着した。
 
 「いささか拍子抜けだな。正直一戦位は覚悟していたのだが」
 「いやぁ、危険が無いに越したことはありませんよ」
 「後でツケが回ってこなければいいが……」
 
  そう言いながら科学教師は図書館の扉に手を掛ける。
  この時、先に来ている他の参加者が罠を仕掛けている可能性も考えて、慎重になることも忘れない。
  だがその心配は杞憂となり、2人は少しホッとした面持ちで図書館に入るのだった。
 
 「さて、早速自分の異能を調べると行きたいところだが……」
 「だが、何です?」
 
  そこで科学教師は眼を鋭くし、大輔に真剣な口調で問いかける。
 
 「どうやって調べればいい?」
 「どうやってと言われましても……」
 
  大輔は科学教師の言葉に困惑しながら、辺りを見渡す。
  すると図書館の入口から少し離れたところにあるものを見つけた。
 
 「あ、あそこにパソコンがあります! あれ使えばいいんじゃないですか?
  でかい本屋とかなら検索機器みたいなのがあるし、そんな感じで」
 「そんなものがあるのか。
  あいにく私はホームレスでな、そんな場所に行く機会が無い」
 「ホームレス!?」
 
  科学教師がさらっと語る情報に驚く大輔。
  それを無視して科学教師はパソコンの前に座り、画面を見る。
  画面には『異能 検索』と書かれその下には入力欄が置かれているだけとシンプルだった。
 
 「今画面に出ているのが検索画面だな。一応下のタスクバーを見てみるか」
 「何でパソコン使い慣れてるんですかホームレスが」
 「使う機会があっただけだ」
 
  大輔の疑問を流しつつ科学教師がタスクバーを見ると、そこには3つのアイコンがある。
  1つ目は今使っている検索システム。
  2つ目を開くと、出てきたのはこの図書館の案内板。
  そして3つ目は――
 
 「何だこれは? save?」
 
  そこにあったのは科学教師からはよく分からないものだった。
  実際は参加者の1人、道端ロクサーヌに授与された異能『名伏しがたい力』の出展作品というだけなのだが、フリーゲームの存在すら知らない科学教師は深読みしてしまった。
 
 「まあいい、今は自分の異能についてだ」
 
  そして科学教師は疑問を一旦置いておき、異能を調べることにした。
 
 「何と打ち込めばいいんだ。……茨、腕。でいいか」
 「そのまんまですね」
 
  他に打ち込めそうなキーワードが思いつかず、見たままを打ち込む科学教師。
  それでも検索は上手くいったのか、検索結果が画面に表示される。
 
 
  ――『漫画 ジョジョの奇妙な冒険』と。
 
 
  余りにも簡素な検索結果に科学教師は思わずこう呟く。
 
 「なんだ、これは?」
 「作品名、ですかね?」
 「なるほど、細かいことは漫画を読んで確かめろという事か」
 
  大輔の出した答えに納得した科学教師は、パソコンで案内板を出し漫画が置いてある場所を把握。
  そのまま1人、ジョジョの奇妙な冒険を探して歩き出した。
 
 
  そしてジョジョの奇妙な冒険はあっさり見つかった。
  しかし問題があった。
 
 「随分な量だな……」
 
  それは本の量だった。本自体は図書館らしく棚に入っているのだが、その量が多いのだ。
  漫画、ジョジョの奇妙な冒険は1987年から現在まで連載が続く長期作品である。
  その為、単行本は100巻を越えているのだ。
  それを見て、科学教師が思わず随分な量だと思うのも無理はないだろう。
 
 「ここで読むか? いやしかし……」
 
  科学教師は呟きながら後ろを見る。
  目線の先にはまた別の棚がある。
 
 「後ろから棚が倒れてきたら、押しつぶされかねんな。
  仕方ない、あるか知らないが台車でも取って来るか」
 
  そう言って歩こうとする科学教師。
  しかし、何気なくジョジョが入っている方では無く、反対側の棚を見るとそこにはDVDが入っていることに気付く。
 
 「ほう、本以外もあるのか」
 
  それが気になり試しに1つ取り出しタイトルを見てみる科学教師。
  そこには『仮面ライダー555』とあった。
 
 「仮面ライダー……、5,5,5? 何と読むんだこれは?」
 
  知識が無ければ読むことは出来ないであろうタイトルに困惑する科学教師。
  しかし次の瞬間ある考えに辿り着く。
 
 「仮面ライダーか。ひょっとしてナオ・ヒューマが与えた異能には、仮面ライダーへの変身も含まれるのか?」
 
  ふと思いついた可能性。
  しかしそれは科学教師にある懸念を抱くことになる。
 
 「あ、ここにいたんですか」
 
  そのタイミングで大輔が声をかけてきた。
  手にはBru-rayのBOXを持っている。
 
 「何だそれは?」
 「いや、俺も先生と同じように自分の異能を調べようと思って検索したんですよ」
 「その結果がそれか」
 「ええ、30分アニメが全25話。中々長丁場になりそうです」
 「そうか。こっちは単行本100巻以上の漫画だ。間違いなく長丁場になるぞ」
 「うわあ……」
 「まあそれは仕方ない。
  それより芹。私は先ほどある懸念を抱いた」
 「懸念?」
 「ああ、これを見てくれ」
 
  そう言って科学教師が大輔に見せたのは、さっき手に取った仮面ライダー555のDVDだ。
 
 「仮面ライダー、ですか? これに懸念が?」
 「ああ、それは変身している相手は顔が見えないという事だ」
 
  科学教師の言葉に思わず何言ってんだこいつ、と言いたそうな大輔。
  しかしそれを無視し、科学教師は話を進める。
 
 「いや、見れば分かりますがそれが何か?」
 「分からないか。
  ……そうだな。例えば芹、顔を見られたくないから覆面を付けたまま殺し合いの会場に居る参加者をどう思う?」
 「怪しすぎますね」
 「だが仮面ライダーのような変身ヒーロー、もしくはライダーが敵対している怪人ならどうだ」
 「最初に改造人間が見せしめで殺されている以上、異能だなと納得できますね。常に変身してても警戒心の表れなら拒絶するほどでは……、ってまさか!?」
 
  そこまで言って大輔は気づいた顔をする。
  そうそれは――
 
 「顔を隠し行動することが、不自然じゃなくなる……?」
 「更に言うなら、名簿に名前が載っていない今なら偽名も名乗り放題のおまけつきだ」
 
  科学教師は自分の言葉に、やれやれだと付け加える。
 
  一方大輔は、これは恐ろしい事態だ、と思った。
 
  ――今までの考えが意味することは、単に変身する参加者が信用できないだけではない。
  例えば、仮面ライダーに変身して参加者を襲う奴がいたとする。
  周りは当然仮面ライダーを警戒するが、変身者の姿は見えない。
  これにより、変身者がライダーを警戒している相手に近づくことはそうたいした難易度ではなくなってしまう。
  顔が見えない以上、誰が相手でも多少の警戒はしても確定しない状況では、排除には踏み切れないのが普通の人間だ。
  確信も無く人を殺すのなら、それは最早殺し合いに乗っている。
  疑わしきは罰せよという言葉もあるが、悪手になる可能性は高いだろう。
 
 「参ったな、これでは仲間を探す際にいちいち異能の提示を求めねばならなくなる。
  そして見せろという以上我等も見せねばならんだろう。
  私が自分の異能を把握していないことを晒すのは好ましくないのだが……」
 
  大輔の内心を知らない科学教師の言葉に、彼は心から同意する。
  それも科学教師が考えている以上に。
 
  ――自己紹介の度に異能のお披露目だと? ああそうだよ冗談じゃねえよ! 一歩間違えたら大参事だよ!!
 
  大輔は科学教師に自身の異能の一部、読心を言っていない。
  これがアニメや漫画、もしくは特撮に登場するものである以上、知っている人間がいる可能性は十分ある。
  もし自身の異能が科学教師にばれたら、表だった破綻が無い現状なら大きな問題にならないだろう。
  知らなかったでごり押すだけだからだ。
  科学教師が自分の異能を把握していない以上、大輔が知らなかった、気付かなかったといえば強くはいえないだろう。
  疑われる可能性はあるが、そこは知らぬふりを通すしかない。
  しかしそれを人に言いふらすとなると話は変わる。
  一方的に心を読んでくる相手と、誰が喜んで手を組みたがるというのか。
  何もやましいことが無くても嫌がるのが普通の反応だろう。
 
 「とりあえず異能が分からない相手はどんな姿をしていようと注意を払え。分かりやすく力を振るう奴よりもだ」
 「この状況で力押しを選択する奴は、早死する以外有り得ないと思いますが……」
 「分からんぞ。ごり押しは極まると意外と厄介だからな」
 「経験、あるんですか?」
 「さてな」
 
  科学教師が大輔の疑問を軽く流し、そのまま逆に質問をする。
 
 「ところで芹、唐突だが台車の様な物を見なかったか?
  私は自分の異能を把握しなければならないが、100冊以上ある本をこんな本棚の間で読みたくは無いんだ」
 「あー、そういやテレビの近くに有った様な……」
 「どこだ」
 「あ、こっちです」
 
  そう言って大輔は科学教師を案内する。
  そして案内した先には、50インチ位のテレビがあり、その傍にはPS2とPS3、更には何らかの再生機器まであった。
  肝心の台車はテレビの裏に数台置いてある。
 
 「それじゃ、俺は早速これを……。
  と言いたいですがその前に1ついいですか、先生?」
 「何だ」
 「このプレイヤーなんですけど、何ですかねこれ? DVDでもBru-rayでもなさそうですし」
 
  大輔の言葉の後、プレイヤーを一瞥する科学教師。
  そして問いの答えを出す。
 
 「これはレーザーディスクプレーヤーだな」
 「……何ですかそれ?」
 「知らないか。まあ簡単に言うなら、最終的にビデオテープに普及率が負けたレーザーディスクの再生機器だ」
 「……知らねえ」
 「そうか」
 
  それだけ言って科学教師は台車を押してこの場を離れる。
  そして大輔もレーザーディスクプレーヤーの事は忘れて、自らの異能が出てくる作品を見始めた
 
 
 【一日目・2時30分/I-7 図書館】 
 
 【科学教師@隠者の紫/ジョジョの奇妙な冒険】 
 [状態]:健康 
 [装備]: 
 [道具]:基本支給品一式、不明支給品1~3(確認済み) 
 [思考・行動]
 基本方針:ナオ・ヒューマを倒し殺し合いから脱出する 
 1:自分の異能を調べる。
 2:芹大輔は若干胡散臭い 
 3:save、助ける? 疑問だが今は後回し
 4:変身する異能の持ち主には警戒
 [備考]。 
 ※芹大輔の異能をバリアだけだと思っています
 ※E-8の火事を目撃しました
 
 【芹 大輔@『バリア+読心』/TIGER&BUNNY】
 [状態]:健康
 [装備]:
 [道具]:基本支給品一式、不明支給品1~3(確認済み) 
 [思考・行動]
 基本方針:とりあえず自分が死なないように動く
 1:自分の異能が出てくる作品を見る
 2:科学教師と行動を共にし協力するつもりだが、ナオ・ヒューマの打倒が無理だと思ったら裏切る
 3:変身する異能の持ち主には警戒
 [備考]
 ※バリアを攻撃に使えるとは思っていません
 ※E-8の火事を目撃しました
 
 
 
 ※図書館について
 図書館には参加者に授与された異能の作品の原作が全て置いてあります。(例:ジョジョなら漫画全巻、仮面ライダー555ならDVD全巻)
 再生機器が必要なDVDなどの為、テレビはありますが、PS2かPS3をプレイヤーとして使ってもらいます。代用が利かないレーザーディスクのみ再生機器があります。
 ただし、置いてあるのは原作のみです。メディアリミックスやスピンオフ作品は置いてありません。
 (例:ジョジョなら原作漫画のみ。アニメ版のDVDやゲームソフト、The Bookなど小説は置いていません。
 ただしFate/Zeroなどスピンオフ作品の異能が授与されている場合は置いてあります)
 また特例として、原作が18禁のFate/Stay nightは参加者の大半が未成年の為、PS2版のFate/stay night [Realta Nua]が置いてあります。
 
 
 
-|[[ブラックアイドル地獄変]]|時系列順||
-|[[ヒーローの資格]]|投下順||
+|[[ブラックアイドル地獄変]]|時系列順|[[セトの花嫁]]|
+|[[ヒーローの資格]]|投下順|[[Bが知らせるもの/この夜に夢を見る暇は無い]]|
 
 |[[夜、二人、山頂にて]]|科学教師||
 |[[夜、二人、山頂にて]]|芹大輔||