ARMORED CORE Handed Down Heroism @ ウィキ内検索 / 「シーア・ヘルゼン」で検索した結果

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  • シーア・ヘルゼン
    原案:Ryo 名前:シーア・ヘルゼン 性別:男 年齢:21 所属:サンドゲイル 搭乗機体:フィクスブラウ 概要
  • 主要登場人物
    ...・ハートネット  シーア・ヘルゼン  エイミ・ツザキ  アハト ▼遺失技術文化社団  アザミ  ノウラ ▼グローバルコーテックス エデンⅠ本社  スワロー  ライラ・フェモニカ  グレイ・ジェファーソン ▼グローバルコーテックス エデンⅣ支社  ソリテュード  シャン・メイファ ▼レイヴンズアーク  ユウ・ダイ ▼無所属  アリス  レナ・セイガ  九玉
  • フィクスブラウ
    原案:Ryo 機体名:フィクスブラウ 搭乗者:シーア・ヘルゼン 機体構成 +HEAD:CHD-MISTEYE HEAD:CHD-MISTEYE SKYEYEを強化改修した姉妹型 +CORE:C03-HELIOS CORE:C03-HELIOS 装甲を犠牲に高出力のOBを採用した機動戦特化コア +ARMS:A11-MACAQUE ARNS:A11-MACAQUE 先端技術を用い、新たに設計された最新鋭機 +LEGS:LH09-COUGAR2 LEGS:LH09-COUGAR2 軽量化を施したCOUGARの改修型、ミラージュの第四世代パーツ +BOOSTER:CR-B83TP BOOSTER:CR-B83TP 重装型にも対応できる高出力型、使用時の消費エネルギーが大きい +E...
  • ~ザックセルVSスコープアイ②
    ...立つ。 「オレはシーア・ヘルゼン、職業はレイヴン兼AC整備士。 彼女はエイミ・ツザキ、オペレーターだ」 ニヤリと笑いながら、ザックセルが言う。 「シーア、そしてエイミ。 歓迎はするが世話はしないぞ。 君たちはもう、サンドゲイルの一員だからな」 激しかった雨脚は遠のき、空は明るみ始めていた――― ――今にして思えば、なかなか恥ずかしい話かもしれない。 だが、話を聞いていたイリヤは、意外にも感心して聞いてくれていた。 「そうか、そんなことが……それでシーアは、復讐は止めるのか」 あまり聞いて欲しくない質問だったが、それを言うことが、今の自分を認めるということなのだろう。 「……いや、復讐は止めないさ。 オレはどうしても仇を討ちたいし、エイミを守るにはナーブスを潰すしかないからな」 「でも、エイミはそれでいいと言っているのか?」 イリヤ...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第十六話④
    ③*④  干上がり罅割れた荒野。地平線から視線を覗かせる夕日にその身を焼かれ、赤銅色に染めあげられている。  数多ある自然の造形美の内にて、無機なる物は唯一つだ。それは地平線まで続いている錯覚させるほどに長大な灰色の道路である。片側の車線を一際大きな輸送車両が移動している。  機動兵器――アーマード・コアを運送することを主とする専用の大型輸送車両。その搭乗席に座しているのは、二人の男性と一人の女性である。 整備士を髣髴とさせる装いの若人の名はシーア・ヘルゼン。前者よりもやや年上と思わしき男性の名はキース・ウォルナント。そして――童書の中より現れたとさえ思える、妖しい美しさを添えた少女――イリヤである。  ソグラト付近での一件から、事を終えた三人は、ターミナル・スフィアが存在する完全循環型都市――エデンⅣへと向かっていた、現在はその道中にある。  三人が搭乗する車両は、ACの運...
  • Intermission -Cherry blossoms in full bloom-
    ...マイ・アーヴァンクとシーア・ヘルゼンは、それぞれ手にコーヒーが入ったマグカップを持っていた。彼らもお茶をしに来たのだろう。 「うん、実はね、明日みんなでお花見に行こうって話になったの」  エイミが、空いている椅子に座ろうとしているマイとシーアに話題を簡単に説明する。 「オハナミ?なんだそりゃ?」 「ほう、花見か」  二人のリアクションは正反対だった。特に、花見について知っている素振りを見せたシーアにはマイの他シルヴィアやイリヤも驚いた様子を見せる。 「なんだよ、シーアは知ってるのか?」  意外だ、というような表情をするマイにシーアは涼しい顔で答える。 「俺はお前と違って勉強家なんだ」  それを聞いてムッとするマイを横目にシーアは少し得意になって花見について説明をし始める。内容そのものは先程エイミが話した内容と大差なかった。 「と言う訳だ。どうだエイミ、間違いないだ...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 外伝
    ARMORED CORE Handed Down Heroism -Side storys- 作:CHU ■ Dépression du chevalier (登場人物:カヴァリエ、ルガノルフ)   血気に逸る若き女騎士は、憩い場にて老いた大鴉と出会う。   彼は、一時の歓楽を玩味する代わり、彼女に自らの詮術と訓蒙を分け与えた。     Page-1   Page-2 ■ 白翼の対価 (登場人物:アルバート フラーネ)   貪婪な世界の闇は男の全てを喰らい、全てを奪い去った。   地位も、名誉も、骨肉も、――果ては人間としての尊厳さえも。   全てを奪われた男は、ある時、燦然たる光輝と出会う。   ――そしてその光輝は、新たに、男にとっての全てとなった。    Page-1 Page-2 Page-3 ■ 屍翼の奏者 (登場人物:アルバート フラーネ) ...
  • Intermission -operation bitter and sweet-
    ...。彼女の思い人であるシーア・ヘルゼンもまた恋愛事には物凄く疎い。 ――なんであんな機械バカ好きになっちゃったのかしら……。  そう思ったところでエイミはハッと我に返る。今は自分のことを考えている場合ではないと思い、エイミは意識を会話へと向き直す。 「確かにね~、マイ君って他人の気づかいはできるのに、女心にはなぜか疎いのよね」 「それに……その、イリヤも凄く可愛くていい子だし、私と違って見た目も女の子っぽいし……。あ、でもイリヤのことがキライってわけじゃなくて……でも……」  確かにイリヤのことをマイはとても気にかけている。それは好意からではなく、責任から生じる行動であるとリヴァルディの誰もが理解している。 しかしそうと分かっていても、シルヴィにとって好きな人が別の女の子のことを構っているのは、あまり気分のいいものではない。しかもマイにとって兄妹の様な存在のシルヴィは気を使...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第十五話②
    第十五話*②*③ 「恥ずかしながら、まったくもってその通りだ……他の部位の修理は大体済んでいるんだが、右腕は丸ごと無くなっちまってるからな、どうしようもないのさ。おまけに自分の身体の怪我も完治したワケじゃねぇのにエデンⅣ防衛にもなんだかんだで駆り出されるし、ツイてねぇよ……」 「そんなわけで、ウチで修理をすることになってんだ。運のいいことにパーツの在庫がある、なんとかなるだろ。それに俺たちはこのままトラキアに戻るから、ついでに乗せて行くことになったわけだ。 納得したか坊主?」  と、ショーンが突然マイの背中を叩きながら訳知り顔で顔を出した。 「ってなわけで、ゼオはシーアの基地制圧完了を見計らってからウチのガレージに寄って、それから作戦に参加ってことになるわけだ。これで満足したか?」  まだ完全に納得したわけではない、とでも言いたいような渋い顔のままだったが、マイは仕方なく...
  • 練習ページ
    ・登場人物(リンク名 ) サンドゲイル  マイ  シルヴィア クレスト社 ミラージュ社  リヒト  カイ レイヴンズネスト ナーヴスコンコード グローバルコーテックス レイヴンズアーク その他組織  所属不明・フリーランス ここはページ作成や編集の練習など、WIKIを効果的に使いこなすための練習ページです。 誰でも気軽に編集してみよう。 ■ サンドゲイル  名称:サンドゲイル(Sandgale)  種別:組織  所属:フリーランス +構成員  マイ・アーヴァンク  シルヴィア・マッケンジー  シェルブ・ハートネット  ショーン・ハワード  シーア・ヘルゼン  エイミ・ツザキ  -詳細-  マイ達が所属する遊撃隊兼何でも屋。  レイヴンズアークのトップランカーだったシェルブ・ハート...
  • ~ザックセルVSスコープアイ~
    「~ザックセルVSスコープアイ~*②」  執筆者:Ryo リヴァルディのガレージ内、PCの前で、シーアとショーンは論を交わしていた。 「ブースターも追加するべきだろ! じゃないと意味がねぇ!」 「だから、それだと重過ぎると言ってるだろう!」 今話しているのは、ショーン設計のAC用大型追加ブースタータンクのことだ。 リヴァルディでの目的地近辺への接近が難しい場合や、AC単体での長距離移動が必要な際に役立つだろうと考え、今も設計の真っ最中である。 「……まぁいい、どっちにしろ問題はどこに接続するかだ。 お前さんならどうする?」 「肩武器に干渉しないのがベストだ。 となるとエクステンションの位置だが、これは保持力が弱い上にバランスが崩れる。 無理だろうな」 「だよなぁ、やっぱりコア側の改造しかないか」 「オレの機体で試そう。 正規品よりは手を加え易いは...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第十五話③
    ②*③/ /第十六話 ―AD109/07/23 二三 四七― 「ボス、スコープアイが、基地制圧を開始しました。 ポイントレッドのMTも、ほとんど撃墜いたそうです」 「よし。 少し早いが、作戦を開始する。 各員、レーダーには常に気を配れ」  予測の通り事が運べば、敵部隊は既に警戒している三方向からしか攻めて来ることはない。 だが、シェルブはもう一つ、ある可能性を懸念していた。  ――そんな事態に、ならなければいいが  そう考えずにはいられない。 レイヴンならば誰もがいつかは経験する、ある危険性をこの任務は孕んでいる。  だが、今このタイミングにおけるそれは、少しばかり厄介だ。  だが、同時にそれを経験することで、成長も期待できる。 いずれは超えねばならない壁なのだ。 「――マイ、聞こえるか」 『何ですか親方?』 「……気を引き締めろ、予測とは違う方向から...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第七話
    第六話/ /第七話/ /第八話  第七話  執筆者:Ryo 夕暮れを走るリヴァルディに向かう途中で、突如通信が入った。 『シーア! また勝手に動いたわね!!』 エイミの怒声がコクピット内に響く。 「ああ、悪かった。 だがシェルブといいさっきのやつといい、あれだけの腕だ。 熱くならずにはいられない。 また近いうちに会えるといいが」 反省するどころかむしろ上機嫌のシーアに、エイミは呆れた。 『もう、まだシェルブたちとは会って間もないんだから、悪い印象を持たれるのは嫌よ』 エイミの言う通り、サンドゲイルのメンバーになったのはつい最近だ。 自分のことはあまり知られたくなかったが、そもそも有名なサンドゲイルに、噂の『暗殺者』が加わったのだから、情報が出回らないわけがない。 先程のレイヴンのオペレーターもこっちのことを知っていた。 まだ機体の詳しい情報が出回...
  • Intermission -operation bitter and sweet-③
    「Intermission -operation bitter and sweet-*②*③」  ―SideA―  2月13日、夕方。エデンⅣの高級マンションの一室。ソリテュードの部屋にアリスとメイファはいた。二人は共にエプロンを着け、キッチンで何かを作っている。 家主であるソリテュードは遠方のミッションに出撃しており不在で、帰ってくるのは明日の朝である。それを見越して今日と明日をオフにしていたメイファはアリスの世話と留守番を買って出たのだ。もちろん彼女たちにとって、この状況は好都合だったのは言うまでもない。 「よいしょ……よいしょ……」 「いい調子よ、アリスちゃん。もうちょっとだから頑張って」 「うん、がんばる」  アリスはメイファが支えているボウルの中身をヘラで一生懸命かき混ぜていた。キッチンに背が届かないので子供用の台に乗ってボウルの中を覗き込むような格好だ。...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第十五話
    第十四話/ /第十五話*②  第十五話 執筆者:Ryo ―AD109/07/23 PM12 00― 太陽が頭を真上から照らし、街を歩く人々の額に汗が流れる、真夏の昼時。 リヴァルディのガレージの中、シーアとショーンは茹だる熱気の中で黙々と作業を続けていた。 「シーア、そっちはどうだ?」 「エネルギー供給系のバイパスは済んだ、そっちは?」 各ACの防塵処理や注油等のメンテナンスを終え、今は二人ともフィクスブラウの改造に着手していた。以前ショーンが設計したオリジナルパーツである増設ブースターを搭載させる為には、どうしても機体側を直接改造する以外に方法が無かったためである。 コア内部のエネルギー供給パイプ、配線や電子機器、センサー等に干渉させずに改造を施すのは非常に骨の折れる作業だが、ジャンク屋時代からかなりの回数の改造を繰り返してきたシーアにとってはそれほ...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第九話③
    ②*③*④  艦載レーダーと各種センサー群を最大レンジで展開した所、襲撃現場を中心にして南北二箇所から機動物体の動体反応を捕捉、その片割れに向かってシェルブはリヴァルディの舵を切らせた。  幾つかの事前情報を吟味した結果、南方戦域で探知できる反応の一つは先に派遣したフィクスブラウである事は識別信号からも疑いようはない。その搭乗者であるシーアがよこした情報に準拠すると、リヴァルディが現在急行中の北方戦域に探知した動体反応の一つが、嘗ての〝仲間〟である可能性は高い。  レーダー及びセンサ情報で把握していた戦況も急行する最中に収束しており、これ以上ないと言って良い手際の良さから、シェルブ自身もある程度の確信を持っていた。 「しかし、ごろつきと断定するには聊か、規模が過ぎるな……」  黒髪の総髪を掻きあげながら、地理情報の映像詳細を出力したデスクデバイスを注視する。  単純な兵力規...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第九話⑤
    ④*⑤*⑥  停泊ポートに迫る制圧部隊を他施設との連結通路を隔てて圧し留め、水際での近距離戦に突入してから数分が経過していた。 練達した技量を持って連綿な戦術を駆使する制圧部隊を前に、サンドゲイの歩兵戦力は初期に築いた防衛線から順序後退し、既に最後衛へその拠点を移していた。 『正面第五、第六搬入通路の封鎖完了──』 「よくやった。迂回路を進行し、五〇秒で拠点に合流しろ」  地下へ遣した爆破工作班を労い、シェルブは次の作戦段階に意識を移す。 (戦局はまずまずといった所か……稼げて、残り一五分弱。そろそろ来るな)  敵征圧部隊の技量が確かな事も無関係ではないが、シェルブは時間稼ぎの為の機動防御を当初から指示していた。施設管理局の承諾を得て爆破工作班に地下の物資搬入路を封鎖させた事により、敵部隊が武力による進入を確実にするには正面から乗り込むしかない。  あらゆる時間稼ぎを使...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第十六話②
    本編十六話*②* ③  マイはリナリアと名乗った少女の手をとり、共に簡素な照明が照らす艦内通路を歩む。少女の手は小さく繊細であり、僅かながら冷えている。歩みにややぎこちなさがあるのは、緊張のためだろうか。  マイは立ち止まり、少女に向き直る。 「それじゃ、改めて……俺はマイ――マイ・アーヴァンク。よろしくな」 「は、はい……。リナリアです……」  硬い動きでお辞儀をする少女。制動のはっきりした動作ゆえに、その勢いに負けて少女の頭部に乗っていた白磁の帽子が零れ落ちる。栗色の長い髪が扇状に揺れる。  マイは帽子が地に落ちる前に掴み取る。 「あ――」 「――ふー。何とか落ちずに済んだ。はい、これ」  マイは薄蒼色のリボンが小さく備え付けられた帽子を、少女に手渡す。少女――リナリアは栗色の髪を押さえ、俯きつつも言葉を紡ぐ。 「あ、ありがと……ございます」  途切れ途...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第九話②
    第九話*②*③  ミラージュ社直轄経済管轄領、閉鎖型自治区【ソグラト】── 午後一五時三〇分──。  艦艇上部区画の展望施設から臨む荒野に、黄塵を含んだ陣風が不規則に渦巻いている。  霞むその荒野の中に数日見なかった人工物──都市全域を覆う外殻機構を見咎めた時、艦内内線を通じてインカムに通信が届いた。 『繋留コロニーに着くわ、マイ。ボーディング・ブリッジに移動するから、手伝ってちょうだい』 「オーケー、すぐに行くよ」  外景に傾注していた視線を戻し、マイは艦内八階の乗降施設に直結する連絡通路へ再び足を向けた。  繋留施設への接近報告が艦内放送を通じて響き、先程まで落ち着いた静けさを保っていた艦内が俄かに騒がしくなり始める。繋留準備の為に通路を行き交う見知りのクルーらと目礼を交わし、込み合う昇降設備を避けて連絡階段で一気に八階まで駆け上がった。  すぐ右手、右舷第七...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第十六話
    第十五話/ /第十六話* ②  第十六話 執筆者:宮廷楽人・タカ坊 -Non omnia possumus omnes.(私達は皆、全てをこなせるというわけではない)-  サンドゲイルが所持する陸上装甲艦――リヴァルディ。その艦内に毛細血管のように張り巡らされている鈍色の廊下を足早に走る青年の姿がある。その駆けようたるや、一心不乱の一言に尽きるもの。脇目も振らずに、些かも我が身を労わることもなく走り抜けている。  一定の音階を続けて響かせる足音は、打ち付けるように強い。金属壁で囲まれた廊下の内側に反響している。嘆きの声音を思わせる音律は、青年の心の動揺を反映してのものか。  青年の名はマイ・アーヴァンク。この陸上装甲艦「リヴァルディ」を根城とする遊撃傭兵部隊――サンドゲイルに所属する傭兵の一人である。 マイは自身を追いかける存在を知覚するも、それに頓着す...
  • 設定
    あ行  アスセナ  アンオフィシャル・オペレーション  アンディオン地域  遺失技術文化社団  エクストリームアリーナ  エデンタイプコロニー都市  エデンⅣ か行  旧世代技術解析財団  旧世代技術解析財団所属・先進技術開発部  旧ナルバエス地方  ケレト大断崖  コード:ヴェイロン・アプローチ さ行  サンドゲイル  生体CPU た行  テラブースト  特殊技術戦力開発局  トラキア な行 は行  兵器災害 ま行  マーフア研究所 や行 ら行  リヴァルディ わ・を・ん 記号・数字  BRS(Biochip Regulating System)  ICS(Integrate Control System) アスセナ  ミラージュ社旧経済管轄区最南端に位置する旧世代遺跡。六年前にミラージュ社によってその存在のみが確...
  • シルヴィア・マッケンジー
    原案:マド録 名前:シルヴィア・マッケンジー 性別:女 年齢:16 身長:160cm 体重:47kg 虹彩:ブルー 髪型:ブルーのミディアムショート 体格:スレンダーで発達途上な身体つき 所属:サンドゲイル 搭乗機体:ジルエリッタ 概要 独立傭兵組織サンドゲイルのAC部隊で後衛及び狙撃を担当する少女。 性格は明るく、しっかり者。早く自立できるようにと何でも自分でやろうとするが、時々それが空回りしてしまう。 一人称に「ボク」を使う珍しい女の子。 マイと同じく戦災孤児で、幼いころに両親と死別し、サンドゲイルに拾われる。 両親と死別したショックで塞ぎこんでいたが、シェルブに世話を頼まれたマイが外に連れ出したり、一緒に遊んだりした事で立ち直る。 狙撃を担当するだけあり、視力は非常に良い。
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第九話⑥
    ⑤*⑥/ /第十話  蓋を開けてみれば何から何まで事前情報と異なるとは、こういう事を言うらしい──。  後退支援戦闘に当たって迎撃戦闘に転じた部下の二人ともが瞬く間に撃滅された状況下にあって、ウルフ・アッドは冷静に事態を捉えていた。  本社情報部の連中が遣した詳細に依れば、独立系傭兵部隊〝サンドゲイル〟は比較的優秀なAC戦力を保有しているものの、独立勢力としては目立った所のない一勢力に過ぎないとの事だった。  やはり、本社の情報部は信用ならんな──。  先だって投入された先行戦力群──グレイヴ・メイカーという戦闘に際しては素人の域を出ない技術屋集団が壊走したのは当然の顛末だったとして、それは否定しない。  同時に、その壊走が始まるまでの戦域映像が本社からの指示でデータリンク適用外とされていた事が、仇になったのもまた、否めない感があった。  仮にも特殊部隊管轄軍の精鋭部隊を...
  • The Empress Strikes Back
    「The Empress Strikes Back*②」  執筆者:クワトロ大尉(偽)  小鳥がさえずり始め、朝日が暗い夜空を塗り替えようとする頃。広大な敷地を誇る豪奢な邸宅の一画から定期的なリズムで高音が響く。この邸宅の若き主人、セシリア・フィリックスは一人で使うには些か広すぎる彼女専用の射撃練習場で、これまた彼女専用に作られた世界でただ一つのライフル[025MSR/CC(Cecilia Custom)]による射撃訓練を行っていた。  一〇〇〇mもの距離に置かれたターゲットの中心を正確に射抜き、精練された動きで次弾を装填、再び狙いを定め、一切の揺るぎなくトリガーを引く。その一連の動きはさながら精密機械の様だ。動作に掛ける時間は常に一定。寸分の違いなくターゲットを撃ち抜いていく。  その様子を一人の男がじっと見守っていた。彼はレイヴンズアークのランカーレイヴン、カーク・オ...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第十三話⑭
    ⑬*⑭/ /第十四話  ノウラは既に、事実関係の大半を知り得ていた。  だからこそ、当事者達からの直接の言葉などは無為に等しきものであると断じ、代わりに彼らに告げるべき事実を告げる為に、次の口を開いた。 「──我々一族は、貴君等に多くの叡智を与えた。貴君等、統一政府が衰退した人類の復興の一助となり、賢明な統治者として君臨するであろう事を、望んだからだ」  ノウラは語る。自らの身体に流れる、何世代にも渡って受け継がれてきた血筋を。自身の一族が統一連邦政府と共に在り続けてきた過去を。彼らが今回の件──【エデンⅣ騒乱】で、人類の今後の在り方を確実に変えてしまう失態を犯した事を、彼ら自身に思い知らせる為に。 「貴君等の先達の遺した遺産を見誤り、貴君等は自ら王道を踏み外した。──末路は、自らが語れ」  十数時間前──【エデンⅣ騒乱】の引き金を引いた政府一派の暴走を、賢人会議は...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第十三話⑪
    ⑩*⑪*⑫  昇降機の下降制御情報によると、現在地下高度は千数百メートルまで下がっている。エデンⅣ全域に散在する区画隔壁管理局の運営する昇降機でも通常では、地下数百メートル程度の経済管轄階層までしか降りられない。それより先へ進むには、制御システムに専用コードでアクセス指令を出すかプログラム自体を改竄する方法と取らねばならない。  地下核部構造体は複数の空間層によって構築されているが、不定勢力の依頼主が指定してきた作戦領域はその最下層区域であった。  その最下層へ、間もなく到着する──  数十秒後、昇降機の停止と共に制御システムが最下層区域への到着をプログラムヴォイスで伝え、隔壁扉が開放される。 「動体反応はない、が──」  前方に伸びる連絡通路は赤黒く点滅する警戒灯によってその全貌を淡く映し出しており、ルートマップ上でゼクトラの現在位置を把握。搭載レーダー機能を戦術...
  • Dépression du chevalier②
    「Dépression du chevalier*②」 (何をしたんだ、いったい!?)  よもや直進して来る重量級の機体に回避されることなど完全に想定外だったため、カヴァリエは混乱から一瞬の隙を曝す。そしてその一瞬さえも相対する敵には致命となり得ることをカヴァリエは思い知らされる。  ガッガンッ!とコックピットを連続で揺さぶる衝撃によりカヴァリエは我に帰った。  何をされたかなど機体AIの報告を聞くまでもない。反撃を受けたのだ。恐らくは右腕部の得物であるスナイパーライフルで。 【機体AP低下、左腕部損傷軽微、コア損傷軽微】 「チィッ……!」  機体AIの報告を聞き、カヴァリエは軽く舌打ちしつつも【キュラシェーア】を後退させ、再度チャージの完了したレールキャノンを構える。 「足さえ止めれば!」  再び【アイムール】の脚部に向け放たれた光条は、やはり狙いを外されアリーナの床...
  • Dépression du chevalier
    「Dépression du chevalier*②」  執筆者:CHU  アリーナのドームに試合終了を知らせる電子音のゴングが鳴り響く。 『試合終了ぉ~!勝者は!ブルーコーナー、ハイネケン!』  テンションの高い女性パーソナリティーが試合の勝敗を声高に叫ぶ。それと同時に落胆の怨嗟や歓喜の雄叫びが、バトルフィールドの外に設けられた観客席から漏れ出した。  そのない交ぜになった喚声は、機体の集音マイクを通じて嫌でも私の耳に入って来る。 『残念ながら敗れてしまったレッドコーナーのカヴァリエにも!どうか惜しみない拍手をお願いしまぁす!』  パーソナリティーのおざなりな定型句も、今の私には耳障りなだけだ。 「くそっ、また負けた……」  勝ったアイツの機体【バッドアイズ】はスポットライトを浴び、反対に私の機体【キュラシェーア】はすごすごと格納スペースに引っ込まされる。観客達...
  • ジルエリッタ
    原案:マド録 機体名:ジルエリッタ 搭乗者:シルヴィア・マッケンジー 機体構成 +HEAD:H01-WASP HEAD:H01-WASP) 高い基本性能を持ち、今も現役で活躍する第一世代型 +CORE:C02-URANUS CORE:C02-URANUS) 消費ENを抑え、軽量化を施した第二世代EOタイプ +ARMS:A11-MACAQUE ARMS:A11-MACAQUE) 先端技術を用い、新たに設計された最新鋭機 +LEGS:LH06-JAGUAR LEGS:LH06-JAGUAR) PANTHERの防御力を強化、長期戦に耐えうる高機動二脚
  • Interlude.2
    「Interlude.2」  執筆者:クワトロ大尉(偽)  レイヴンズアーク本社地下に設営されているACガレージ。  その内の一つに1機のACが大型エレベーターで搬入されてきた。  黒に近いダークグレイのACは大部分をクレスト系のパーツで構成された標準的な中量二脚で、大した損傷もなくミッションを遂行し、無事に帰還した。  レイヴンズアーク所属のレイヴン、バッシュことカーク・オーチャードはガレージの中央部、所定の停止位置である昇降リフト上に彼の愛機『サーベラス』を停める。  システムを通常モードからアイドリング状態へと移行したところで、専属オペレーターのジェシカ・テイラーから通信が入った。 「レイヴン、ミッションお疲れさまでした。収支結果の詳細は後ほどお伝えしますが、おおよそ7割強の報酬が見込めると思います」  上々の報酬であるにもかかわらず、カークは大し...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第十三話⑫
    ⑪*⑫*⑬  理論的には実現可能だとその技術概念のみが、かの財団存続時に提唱されていた、とノウラがいつか言っていた。そして、こうも。  ──そんなモノが実用化されれば、現存する地上兵器は全て無意味になるだろうな  プライマルアーマー機能──軍事転用されたコジマ粒子の新たな可能性の形──  一瞬の空白だった。その間に、その白緑色の膜に守られていたネクスト機のカメラアイに一際強い光源色が宿り──アザミはその空白を掴み損ねた。  弾き上げられた二挺突撃ライフルの砲口が至近距離で煌き、致命的な反転攻撃をゼクトラは被った。  間断なく浴びせ掛けられる弾幕が機体各部を吹き飛ばし、ブースタ逆噴射による緊急後退の最中に左脚部関節部を撃ち抜かれたゼクトラが機体を傾しがせ、その場に片膝をついた。その間にも飛来する弾雨が外部装甲を切り裂き、ゼクトラの頭部と左腕部を破壊、短機関砲の銃身が被...
  • Armored Core - Vicissitude - 1‐1
    「Armored Core - Vicissitude - 1‐1* Armored Core - Vicissitude - 1‐2」  執筆者:柊南天  熱く滾る釘を手足に打ち、眼を開いてその心の往く先を見届けなさい── 「──チェック。早くしてよ、つかえてるんだから」  なんとなく面白くない方向に勝敗の流れが傾いているのは薄々感じていたが、まさかその矢先に僅か一手でチェックまで持ち込まれるとは予想だにしていなかった。  古い鉄製のチェス盤を敷いた卓上に頬杖をつくナボは、往来切れ長の目を僅かに開いて、正面に居座る相棒──ソルラの澄ました横顔を見つめた。  彼女は横に傾けた椅子に背中を預け、近頃いたく気に入ってるらしいファッション誌をゲームの開始当初から熱心に読み耽っている。  言うに事欠いて、後がつかえてる(・・・・・・・)とまでのたまってくださるとは……...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第十三話
    第十二話/ /第十三話*②  第十三話 執筆者:柊南天  五年前.南極大陸──  氷点下数十度に及ぶ極寒の冷気の中を乾いた銃撃音が伝播し、頭上数百メートル先の上層施設区画から届く。散発的に木霊するその銃声が何を意味しているのか即座に察知し、周囲で狭域警戒態勢を展開していた先遣分隊にハンドサインで指示を送る。的確に反応した隊員達が狭域警戒態勢から第一種戦闘態勢へ陣形を移行し、それぞれの小銃の銃口が上空に向けられる。  次第に接近してくる銃撃音を耳に捉え僅かな焦燥感を胸中に抑え込みながら、すぐ後背下方部の剥き出しになった地層断面の前に膝をついている二人の人物の背中を注視する。 「おい、嗅ぎ付けられたぞ」 「分かっている。焦るな……」  対放射線用の重厚な防護服を纏う、右手の大柄な女がこちらを振り仰ぐ訳でもなく、加えて此方に対してひどく抑揚のない口調で言う。...
  • Armored Core - Vicissitude - 1‐2
    「Armored Core - Vicissitude - 1‐1 * Armored Core - Vicissitude - 1‐2」 「──早くしてよ、つかえるじゃないのよ」 「待てよ、焦るなって。もう少し、もう少しで奇跡の一手が……」  絶望的なチェックの状態からの劣勢を丸ごと覆す一手──そんなモノがこの期に及んで、都合よくある訳はない。つまるところ、彼此20分ほども盤上を真上から覗き込むというナボの試みは、単なる意地の悪い時間稼ぎのようなものであった。  この勝負に決着がつかなければ、本番ではうまいこと立ち回ったもの勝ちという流れになる。  ただ、それでも順当に敗北を喫すのは癪であり、刻限の間際まで不毛な抵抗を続けてやろうと、正しく底意地の悪さを見せようとしていた。  高みの見物という特権を行使する気もないソルラは、盤上に興味を示す様子もなく口許で嗜好品の葉巻を弄...
  • Armored Core - Execution -
    Armored Core - Execution -*②*③ 執筆者:柊南天  Armored Core - Execution - EpisodeⅠ  第一種戦闘態勢を継続維持中の各種センサー機能が戦域環境情報を逐次収集し、HMDに出力したエリアマップに状況を更新していく。  マルチコンソールを操作してエリアマップを回転──多数の動体反応が著しく動く位置座標を見咎め、ヴァロージャは眼球動作に追従機能するフレームシステムを用いて搭乗機の頭部カメラアイを眼下の地上へ傾けた。  上空域にまで届く黒煙の切れ目に覗く広大な赤土の岩壁地帯、その地上部で動体反応源である前線兵力が火線を交えている。複雑な岩壁地形の地上で敵味方の機械化部隊が高密度に衝突し、大きな爆発音が幾度となく響く。  有視界に映る有り触れた戦場の光景を見つめていた時、作戦支援室から通信要請が入り、ヴァロ...
  • Armored Core - Execution - 1‐1
    「Armored Core - Execution - 1‐1 * Armored Core - Execution - 1‐2 * Armored Core - Execution - 1‐3」  執筆者:柊南天  第一種戦闘態勢を継続維持中の各種センサー機能が戦域環境情報を逐次収集し、HMDに出力したエリアマップに状況を更新していく。  マルチコンソールを操作してエリアマップを回転──多数の動体反応が著しく動く位置座標を見咎め、ヴァロージャは眼球動作に追従機能するフレームシステムを用いて搭乗機の頭部カメラアイを眼下の地上へ傾けた。  上空域にまで届く黒煙の切れ目に覗く広大な赤土の岩壁地帯、その地上部で動体反応源である前線兵力が火線を交えている。複雑な岩壁地形の地上で敵味方の機械化部隊が高密度に衝突し、大きな爆発音が幾度となく響く。  有視界に映る有り触れた戦場の光景...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第六話
    第五話①/ /第六話/ /第七話  第六話  執筆者:ユウダイ・ユウナ  少し外れにある小さな喫茶店にユウとレナはいた。特に任務や依頼がない時はレナは店の手伝いをしている。もともとこの喫茶店はレナの父親がマスターをしており、彼女もウェーターとして働いていた。ユウはこの喫茶店の常連客である。しかし、ユウにしろレナにしろ複雑な事情を過去に持つ人間だった。ユウの父親はレイヴンであり、トップランカーであった。しかし、イレギュラーの認定を受け殺された。レナの父親もレイヴンであり、同じくイレギュラー認定を受け殺されていた。今の父親は本当の父親ではなく、彼女の父親の兄が引き取って面倒を見ている。しかし、ユウは父親と同じレイヴンとして今を生き、レナは家業である喫茶店で働きながらユウの専属オペレーターとして活動していた。ユウが父と同じ道を進む可能性が高いレイヴンとして生きるのは理由がある。“父を...
  • 決意
    「決意」  執筆者:マド録 リヴァルディの食堂。 他の人がおしゃべりに夢中な中、シルヴィが一人何やら考え込んでいた。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「行ってきます。」 答える者がいないとわかっていてもつい言ってしまう挨拶。 5年来続くルア・リーフェスの朝の日常だ。幼いころに両親を亡くしたルアは歳の離れた兄の仕送りで暮らしている。兄はミラージュの本社勤務で一緒には暮らしていない。一緒に暮らしてもよいのだがせっかく両親が残してくれた家を出る気にはなれなかった。 シェルター都市である「リエルシティ」の電車に乗り通学する。今朝も車窓からから外を眺めるといつもと変わらず、林立したビル群の景色が流れていった。電車に揺られること15分。ハイスクール最寄の駅に着いた。人工的に作られた...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第十一話③
    ②*③/ /第十二話 着地の音は雨に紛れ、掻き消えていく。 雨粒が装甲を叩く音が、やけに大きく聞こえた。 「言い忘れたが、君にはオペレーターがついていないのでね、ボクがサポートすることになる」 『了解』 「早速ターゲットが出てきたぞ。数は四」 【ベルフェゴル】のレーダーが、坑道から出て来る機影を捉えていた。 「好きにやればいい。君の力を見せてくれ」 そう言ってスワローは【ベルフェゴル】を戦場を俯瞰しやすい高台に移動させる。 「ラフ、グレイ機の機体AIと同期しろ」 【了解――同期完了】 これであちらの機体情報がダイレクトに届くようになった。 同時に【ベルフェゴル】を索敵モードに変更。情報処理能力に特化させる。 そこでようやく異変に気付いた。 敵を示す熱源が、予想されたデータより遥かに大きい。 その理由はすぐに判明した。 ――坑道...
  • ユウ・ダイ
    原案:ユウダイ・ユウナ 名前:ユウ・ダイ 性別:男 年齢:18 所属:レイヴンズアーク 搭乗機体:シャドームーン 概要 若干18歳のレイヴンで、トップランカーとも引けを取らない実力を持持っているのにも拘らず、政治的な理由で下位ランクに属する。 父親がトップランカーであったため、幼いときからACの操縦技量を教わっている。それがトップランカー並みの技量を獲得した所以である。 非人道的や非合法的な任務は一切請け負わない、アリーナや対ACでは正々堂々と戦うというのがポリシーである。 トップランカーであった父親を殺した伝説の赤いACを求め、アリーナのトップランカーを目指し日々精進している。 生活費や機体維持費はユウが稼いだ報酬と、父親がかつて稼いで貯金していた報酬でまかなっている。
  • Interlude.1
    「Interlude.1」  執筆者:クワトロ大尉(偽)  とある高層ビルの一室。  大企業の重役クラス級の豪勢な執務室で一人の男がデスクトップのディスプレイを注視していた。  そこに映っているのは2機のACによる一騎打ちの映像で、真紅のACと白いACが激しい戦闘を繰り広げている。  知的な雰囲気と風貌を兼ね備えたその男は、画面内で目まぐるしく動く2機のACの動きを一瞬たりとも見逃すまいと真剣にディスプレイを見つめ続ける。  永遠に続くかと思われた戦いは互いが零距離まで接近し、白いACが真紅のACのコアをレーザーライフルで撃ち抜くことで終わりを告げた。  一般人からすれば、エンターテイメント用に誇張表現した映像にしか見えず、関係者であっても、にわかには信じ難い内容である。  しかし、この記録映像は紛れもない真実であり、つい先日起きたエデンⅣ襲撃事...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第十二話②
    第十二話①*②*③ アザミは人間を遥かに超えた動きでガトリングガンの暴風雨のような弾幕を掻い潜り、MTを翻弄していた。 目標が小さすぎる上に、あのスピードだ。MTのカメラアイとFCSでは捉えきれないだろう。 アザミの余裕すら感じられる動きに多少の安心感を覚えつつ、自分も加勢できる瞬間がないかと機会を窺う。 MT相手に少しも止まることを知らないアザミに業を煮やしたのか、MTのうちの1機のバズーカが火を噴いた。 その砲弾はアザミの前方の道路に着弾し、路面を派手に抉りながら無数の破片をまき散らす。 アザミは雨のように降り注ぐ瓦礫片に臆することもなく、腕の中のアリスを庇いながら抉れた路面を低い姿勢で軽々と跳躍しつつ、身体を捻り、片手でグレネードランチャーを自身へ狙いを定めているMTに向けた。 その砲口がMTのカメラアイへ向けられていることに気付いたソリテュードは自分も打...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第一話③
    ②*③/ /第二話  バイザー越しに白銀の世界を見回しつつ、内壁部分へと進む。隔壁を隔てた先ほどの空間と異なり、緩いカーブを描いた環状形の空間構造になっているらしい。内壁部分には人型大程度のシリンダーが密集して納められており、果実の房が成るように多重構造となっていた。  その内の一つに近づき、外装部にこびりつく氷結を手でこそぎ取る。  中身が透過できる程度に氷結部分を処理し、少し背を伸ばしてシリンダーの内部を覗き込んだ。 「──人間?」  一瞬ぎょっとしたが、取り乱すさず内部を見渡す。シリンダー内部には人間のものと思しき痩せ細った死体がちょこんと収まっており、状態から推察するに完全にミイラ化しているという事がとりあえず分かる。  自身は学者でも何でもないので分からないが、素人目に見ても、数十年やその程度の時間で形成された代物でないという位は推測できる。  マイは数歩足を下...
  • Coaxial②
    「Coaxial*②*③」 フォルディアはオーバードブーストで最接近しつつ、目前の敵集団にグレーネードが着弾するのに合わせてブーストをカット、急制動をかけ、こちらを見失っている隙を突き、ブーストジャンプでパルヴァライザーの無防備な上を取り、苛烈なトップアタックを仕掛ける。 「まったく・・・進歩ねぇな、コイツら」 編隊を組んで密集している部分を狙い、トリプルロケットの連続射撃を見舞う。 前方からの強烈なグレネードキャノンによる砲撃と頭上から雨のように降り注ぐロケット弾の斉射によりパルヴァライザーの集団は成す術もなく瓦解していった。 編隊を崩され、散り散りになり、右往左往するパルヴァライザーの群れの中にフォルディアはあろうことか自ら降り立っていった。 ブーストを吹かしながら軟着陸すると、生き残ったパルヴァライザーは一斉にルーンへと狙いを定め、取り囲むように急接近してきた。 ...
  • ホワイトサン
    原案:柊南天 機体名:ホワイトサン 搭乗者:ノウラ 機体構成 +HEAD:YH06-LADYB HEAD:YH06-LADYB より実戦向けに設計を変更したBEETLEの改修試作型。 +CORE:C06-EOS CORE C06-EOS 基本性能の充実した重装型、高出力のOBを搭載。 +ARMS:CR-A89AG ARMS:CR-A89AG 照準精度・調整時間を強化、多彩な銃器に対応できる重装タイプ。 +LEGS:LH13-JACKAL2 LEGS:YLH13-JACKAL2 二脚タイプ中最高の防御力を持つ防御優先型。 +BOOSTER:CR-B90T2 BOOSTER:CR-B90T2 重量はあるが、高い性能を発揮する双発型の最新パーツ。 +F.C.S:MF02-VOLUT...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第十三話②
    第十三話*②*③  兵器開発部の連中は、そういうイメージが重要だとも言っていた。搭乗者其々でイメージは異なり、それに合わせて統合制御体は意思判断の反映解釈を複雑化させていくのだと。  ──つまり、過去の経験に裏打ちされた意思判断が、自身によるネクスト兵器の制御技術の根幹となっているのである。  二度目に吹かした追加推力によって前方展開中の二機の目標との距離を瞬時に詰み切る。まともな迎撃態勢を取る事すらできずに隙を曝し出した二機の胸部に其々砲口を突き付け、至近距離からの掃射攻撃で胸部を吹き飛ばした。搭乗者の即死によって機体制御を崩した機体が明後日の方向に突撃銃の弾幕をばら撒きながら、路上に地響きを立てて斃れる。  死の間際、搭乗者達は無意識に呪っていたかもしれんな。  地下トンネルという閉鎖空間の中で、真正面から唯のAC機体が突っ込んで来ていたという事実を額面通りに信用し...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第十二話③
    ②*③*④ これで多少は掛かるGが軽減される筈だ。 セントラルタワーを目指し、興行区画のメインストリートを疾走していくと、横道から1機の四脚型パルヴァライザーが滑るように姿を現した。 パルヴァライザーは両肩のレーザーキャノンの砲口をこちらに向けるが、それよりも速く高速徹甲弾がパルヴァライザーの頭部を射抜いていた。 ソリテュードはスナイパーライフルによる精密射撃でパルヴァライザーを一撃で沈黙させる。 閣座する機体を横目にセントラルタワーを目指しながら、先ほどのパルヴァライザーの挙動に少なからず違和感を覚える。 何というか、機動が甘いような気がする。 もちろん一撃で仕留めるつもりだったが、あそこまでまともに食らうとは思っていなかった。 違和感は拭いきれなかったが、目的地であるセントラルタワーが目前に迫っていたため、思考を脇に追いやる。 ゆっくりとスロットルを...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第十一話②
    第十一話*②*③ コーテックスの社有ガレージは本社施設の地下に備え付けられている。 地下に張り巡らせられたリニアなどの交通機関を利用しやすくするためだ。 もっとも、これは一般的な貸ガレージにも言えることである。 スワローはガレージの入口に取り付けてあるセキュリティーにIDカードを滑らせ、十六桁にも及ぶ暗証コードを空で打ち込む。最後に指紋と虹彩認証をパスすると、やっとドアロックが解除された。 ガレージに足を踏み入れると、赤外線センサーで人の入室を感知した照明が、自動でガレージ内を照らし出した。 只広いガレージ内には三機のACが立ち並んでいる。 一つは【ARROWS】――コーテックスの試作ネクストだ。 近日中に行われる換装作業のためか擬装装甲が外されており、専用の武器もこの間のクレスト新型戦で破壊されたため、ハードポイントには何も取り付けられていない。 ...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第五話
    第四話/ /第五話*②  第五話  執筆者:クワトロ大尉(偽)  人類を襲った未曾有の危機、『アーセナル・ハザード』により世界が荒廃して5年。  世界は混迷を極めていた。  企業は己の利権を広げようと躍起になり、政府は政治主導を企業に乗っ取られるのを危惧して勢力の立て直しと拡大にのみ力を注いだ。  誰も自分の手に余る世界などというものを救おうとはせず、ただ己の幸福を追求した。  結果、企業や政府に係り合いのない多くの人々は虐げられ弱肉強食の分かりやすい理論が横行していた。  金のない人間は常に古代兵器の襲撃に怯え、金のある人間は安全な場所で豊かな暮らしを約束された。  コロニー『エデンⅣ』。各企業がしのぎを削る商業区画の隣に位置する居住区画。  快適な環境のマンションが立ち並ぶ居住区画だが、その中でもひときわ快適な高級マンションの一室で、若い男が通信用マルチ...
  • Intermission -Imitation summer-②
    「Intermission -Imitation summer-*②」  メイファは頼りなさげにプールへと入って行くアリスに手を差し伸べ、その手を取ると、寄り添うように歩き、アリスの腰くらいまでの深さの所まで連れてくる。 「これくらいなら、怖くないでしょ。どう?アリスちゃん。初めてのプールは」 「みず、つめたい。でも、きもちいい」 「よかった。じゃあ早速、水遊びの入門編!まずはコレね」  そう言うと、メイファは唐突に手ですくった水をアリスへ振りまいた。 「きゃ!?」  突然、顔と上半身に水をかけられたアリスは何が起こったか分からず、きょとんとして固まっていた。 「ほら、アリスちゃんも私にやりかえさなきゃ。えい!」  そうして、先程と同じようにアリスへ水をかけるメイファ。 「ふみゃ!?・・・ん、えい」  やっとアリスも要領を得たのか、見よう見まねで小さな手を懸命に...
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