ARMORED CORE Handed Down Heroism @ ウィキ内検索 / 「Intermission -Imitation summer-」で検索した結果

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  • Intermission -Imitation summer-②
    Intermission -Imitation summer-*②」  メイファは頼りなさげにプールへと入って行くアリスに手を差し伸べ、その手を取ると、寄り添うように歩き、アリスの腰くらいまでの深さの所まで連れてくる。 「これくらいなら、怖くないでしょ。どう?アリスちゃん。初めてのプールは」 「みず、つめたい。でも、きもちいい」 「よかった。じゃあ早速、水遊びの入門編!まずはコレね」  そう言うと、メイファは唐突に手ですくった水をアリスへ振りまいた。 「きゃ!?」  突然、顔と上半身に水をかけられたアリスは何が起こったか分からず、きょとんとして固まっていた。 「ほら、アリスちゃんも私にやりかえさなきゃ。えい!」  そうして、先程と同じようにアリスへ水をかけるメイファ。 「ふみゃ!?・・・ん、えい」  やっとアリスも要領を得たのか、見よう見まねで小さな手を懸命に...
  • Intermission -Imitation summer-
    Intermission -Imitation summer-*②」  執筆者:クワトロ大尉(偽) エデンⅣのとある高級マンションの一室。  シックな家具と内装で統一されたダイニングには中華料理特有の匂いが漂っていた。  テーブルには色鮮やかな料理が並べられ、これらを作った本人でもあるメイファは自分を含め、3人分の料理を小皿へ器用に取り分ける。 「はい、鶏肉のカシューナッツ炒め。今日の自信作なの、コレ」  ソリテュードは微笑むメイファから小皿を受け取り、器用に箸を使いながら料理を口へと運ぶ。  ジューシーな鶏肉と香ばしいカシューナッツが醤油とオイスターソースの味と絡みあい、絶妙な旨味が口に広がる。 「うん、美味い。いつもながらいい腕だ」 「おいしい」 ソリテュードの隣に座るアリスも、たどたどしい手つきで箸を使いながら料理を口へ運ぶ。 アリスはいつものように...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 外伝
    ...age-3 ■ Intermission -Imitation summer- (登場人物:ソリテュード アリス メイファ)   作り物の常夏の地で、二人のレイヴンと一人の少女は、つかの間のやすらぎを得る。    Page-1 Page-2 ■ Intermission -Cherry blossoms in full bloom- (登場人物:シルヴィア マイ)   舞い散る桜の中、二人きりになったシルヴィアとマイ。柔らかな陽光と満開の桜の下で、マイの胸にほのかな想いが   芽生える。 ■ Intermission -operation bitter and sweet- (登場人物:シルヴィア エイミ)   女性たちの甘く熱い戦い。その名は「-operation bitter and sweet-」彼女たちの聖戦の火蓋が今、切って落とされる。    Pag...
  • 練習ページ
    ...何を見る。 ■ Intermission -Imitation summer- }(登場人物:ソリテュード アリス メイファ)   作り物の常夏の地で、二人のレイヴンと一人の少女は、つかの間のやすらぎを得る。 作:宮廷楽人・タカ坊 ■ The rest is silence -Vorspiel- (登場人物:アハト)   月は躯の如き静謐を纏う瓦礫の上を、厳かに昇っていく。   夜を駆ける魔物は呻きと嘆きを従いて、夜の街を彷徨い歩く。   慎ましやかなる静寂の内で繰り広げられる悲劇の序曲。   残響のみが、月明かりの足元に響いている。 ■ The rest is silence -Erster Akt- (登場人物:アハト ブラックバロン)   幽鬼の如く黙す。虚ろな視界の先に空隙を見据える。   漆黒の死装束を身に纏い、躯の寝床へと足を進めている。  ...
  • Intermission -operation bitter and sweet-②
    Intermission -operation bitter and sweet-*②*③」  ―Main story―  2月13日、早朝。エイミの部屋の簡易キッチンには先日買い揃えてきた調理道具と材料が所狭しと並べられていた。  あの後、二人は寄港しているコロニーへ人目を盗んで買い出しに行き、早速試しに手作りチョコレートを作ってみたのだが、結果は玉砕と言わざるを得なかった。 シルヴィは元々お菓子など作った事が無く、料理もほとんど覚えていない。そのため、わざわざ手作りするより既製品を買って食べた方がマシという散々な出来だった。 エイミも料理はできるが、お菓子作りとなると勝手が違う部分もあり、シルヴィほどではないにしろ、人に送るのは躊躇われる出来だった。  その後もう一度トライしたものの、シルヴィは相変わらずの出来栄えで、エイミは最初よりも随分マシなものになったが、...
  • Intermission -operation bitter and sweet-③
    Intermission -operation bitter and sweet-*②*③」  ―SideA―  2月13日、夕方。エデンⅣの高級マンションの一室。ソリテュードの部屋にアリスとメイファはいた。二人は共にエプロンを着け、キッチンで何かを作っている。 家主であるソリテュードは遠方のミッションに出撃しており不在で、帰ってくるのは明日の朝である。それを見越して今日と明日をオフにしていたメイファはアリスの世話と留守番を買って出たのだ。もちろん彼女たちにとって、この状況は好都合だったのは言うまでもない。 「よいしょ……よいしょ……」 「いい調子よ、アリスちゃん。もうちょっとだから頑張って」 「うん、がんばる」  アリスはメイファが支えているボウルの中身をヘラで一生懸命かき混ぜていた。キッチンに背が届かないので子供用の台に乗ってボウルの中を覗き込むような格好だ。...
  • Intermission -operation bitter and sweet-
    Intermission -operation bitter and sweet-*②*③」  執筆者:クワトロ大尉(偽)  ―Main story シルヴィア&エイミ―  リヴァルディ艦内の一室。簡素で無骨な造りの部屋であるが、可愛らしい小物や家具が置かれていることから、一目で年頃の女の子が使っていると分かる。  その部屋のベッドの上で、ティーンズ向けの雑誌とにらめっこをしている一人の少女。リヴァルディの若きレイヴン、シルヴィア・マッケンジーは雑誌の特集記事を見ながら一人、悶々と悩んでいた。 「うーん……どうしよう。作り方は大体分かったけど、経験がないからなぁ」  彼女が見ている誌面にはファンシーなイラストと共にあるお菓子の作り方が掲載されていた。様々な形をした、光沢のあるブラウンの菓子。老若男女問わず人気のある魅惑のスウィーツ、チョコレートだ。  シルヴ...
  • Intermission -Cherry blossoms in full bloom-
    Intermission -Cherry blossoms in full bloom-」  執筆者:クワトロ大尉(偽)  とあるコロニーの市街地を一人の少女が歩いている。彼女の名はシルヴィア・マッケンジー。若干16歳でありながら独立傭兵組織『サンドゲイル』の一員にして、戦力の中核を担うレイヴンの一人でもある。  しかしそんな肩書を持つ彼女も、ACを降り、母艦であるリヴァルディの外へ出れば、この市街地に住む一般の女の子と何の変りもない。今日は日用品の買い物のついでに、市街地を散策しようと、一人街を歩いていた。 「えへへ、さっきの雑貨屋さんカワイイ小物がたくさん売ってたなぁ。今度エイミさんやイリヤを誘ってまた来ようっと」  買い物用のトートバックを、ちらと覗き見ながら微笑むシルヴィア。その姿は年相応の少女そのものだった。  ――このコロニーって、規模は大きくないけど、...
  • フィクスブラウ
    原案:Ryo 機体名:フィクスブラウ 搭乗者:シーア・ヘルゼン 機体構成 +HEAD:CHD-MISTEYE HEAD:CHD-MISTEYE SKYEYEを強化改修した姉妹型 +CORE:C03-HELIOS CORE:C03-HELIOS 装甲を犠牲に高出力のOBを採用した機動戦特化コア +ARMS:A11-MACAQUE ARNS:A11-MACAQUE 先端技術を用い、新たに設計された最新鋭機 +LEGS:LH09-COUGAR2 LEGS:LH09-COUGAR2 軽量化を施したCOUGARの改修型、ミラージュの第四世代パーツ +BOOSTER:CR-B83TP BOOSTER:CR-B83TP 重装型にも対応できる高出力型、使用時の消費エネルギーが大きい +E...
  • ファンロン
    原案:クワトロ大尉(偽) 機体名:ファンロン 搭乗者:シャン・メイファ 機体構成 +HEAD:YH08-MANTIS HEAD:YH08-MANTIS 肩部パーツに匹敵する高性能レーダーを搭載した索敵型 +CORE:CR-C98E2 CORE:CR-C98E2 C89Eを調整、軽量化を実現した新鋭機 +ARMS:CR-A92XS ARMS:CR-A92XS 消費エネルギーを大幅に削減し、機体負荷を小さくした第四世代機 +LEGS:CR-LF93A2 LEGS:CR-LF93A2 高い防御力と積載量を持つ、重装タイプの改良型 +BOOSTER:B05-GULL BOOSTER:B05-GULL VULTUREをベースに再設計を行った最新型 +F.C.S:MONJU F.C....
  • ホワイトサン
    原案:柊南天 機体名:ホワイトサン 搭乗者:ノウラ 機体構成 +HEAD:YH06-LADYB HEAD:YH06-LADYB より実戦向けに設計を変更したBEETLEの改修試作型。 +CORE:C06-EOS CORE C06-EOS 基本性能の充実した重装型、高出力のOBを搭載。 +ARMS:CR-A89AG ARMS:CR-A89AG 照準精度・調整時間を強化、多彩な銃器に対応できる重装タイプ。 +LEGS:LH13-JACKAL2 LEGS:YLH13-JACKAL2 二脚タイプ中最高の防御力を持つ防御優先型。 +BOOSTER:CR-B90T2 BOOSTER:CR-B90T2 重量はあるが、高い性能を発揮する双発型の最新パーツ。 +F.C.S:MF02-VOLUT...
  • アストラ・カストラ
    原案:タカ坊 機体名:アストラ・カストラ 搭乗者:アハト 機体構成 +HEAD:CR-H98XS-EYE2 HEAD:CR-H98XS-EYE2 装甲を強化し、より実戦向けに改修されたH97XSの姉妹機 +CORE:C03-HELIOS CORE:C03-HELIOS 装甲を犠牲に高出力のOBを採用した機動戦特化コア +ARMS:CR-A92XS ARMS:CR-A92XS 消費エネルギーを大幅に削減し、機体負荷を小さくした第四世代機 +LEGS:LH06-JAGUAR LEGS:LH06-JAGUAR PANTHERの防御力を強化、長期戦に耐えうる高機動二脚 +BOOSTER:CR-B81 BOOSTER:CR-B81 使用時の消費ENと発熱量を低減させた持久戦型 +F.C...
  • ブリューナグ
    原案:クワトロ大尉(偽) 機体名:ブリューナグ 搭乗者:ソリテュード 機体構成 +HEAD:H01-WASP HEAD:H01-WASP 高い基本性能を持ち、今も現役で活躍する第一世代型 +CORE:C04-ATLAS CORE:C04-ATLAS 格納機能搭載、出力・発熱量を抑えた巡航型OBを採用 +ARMS:A11-MACAOUE ARMS:A11-MACAOUE 先端技術を用い、新たに設計された最新鋭機 +LEGS:CR-LH8052 LEGS:CR-LH8052 軽量化を目的にLH73SSAを改修した第三世代機 +BOOSTER:B03-VULTURE2 BOOSTER:B03-VULTURE2 ミラージュの第三世代型、発熱量を抑えたVULTUREの姉妹機 +F.C....
  • ネイリング
    原案:CHU 機体名:ネイリング 搭乗者:グレイ・ジェファーソン 機体構成 +HEAD:CR-H69S HEAD:CR-H69S 最も初期に作られた第一世代パーツ、能力は低いが軽量さが魅力 +CORE:C01-GAEA CORE:C01-GAEA エネルギー型EOを搭載したミラージュ第一世代機 +ARMS:CR-A92XS ARMS:CR-A92XS 消費エネルギーを大幅に削減し、機体負荷を小さくした第四世代機 +LEGS:CR-LH92S3 LEGS:CR-LH92S3 トータルバランスを重視し、総合性能の高い第四世代機 +BOOSTER:CR-B81 BOOSTER:CR-B81 使用時の消費ENと発熱量を低減させた持久戦型 +F.C.S:MF05-LIMPET F....
  • 蒼竜騎
    原案:マド録 機体名:蒼竜騎 搭乗者:マイ・アーヴァンク 機体構成 +HEAD:CR-H97XS-EYE HEAD:CR-H97XS-EYE 軽量ながら高い性能を実現した、クレストの第四世代パーツ +CORE:CR-C75U2 CORE:CR-C75U2 格納機能搭載、優れたバランスを実現し一時代を築いた傑作 +ARMS:CR-A71S2 ARMS:CR-A71S2 A69Sを軽量化、多くの派生型を生んだ第二世代 +LEGS:CR-LH80S2 LEGS:CR-LH80S2 軽量化を目的にLH73SSAを改修した第三世代機 +EXTENSION:FUNI EXTENSION:FUNI マイクロミサイルを搭載、威力よりも弾数を優先させた +B.UNIT R:MAGOR...
  • トップページ
    ...Welcome, curious "Raven". 『ARMORED CORE -Handed Down Heroism- 』とは FROM SOFTWARE 製作のコンシューマゲーム『ARMORED CORE』の二次創作リレー小説です。 当WIKIでは小説作品と作品設定を一つのWEBコンテンツとし、誰でも閲覧が可能な状態で公開しています。 [ -TOP Information- ] [ 更新情報 ] ・04/21 トップページ更新 ・04/21 リンクページ更新 ・04/12 外伝『The Empress Strikes Back』アップロード ・03/02 外伝『Dies Ire 第一夜 -偽りの愛-』アップロード ・03/02 登場人物『ドライ』アップロード ...
  • Dépression du chevalier②
    「Dépression du chevalier*②」 (何をしたんだ、いったい!?)  よもや直進して来る重量級の機体に回避されることなど完全に想定外だったため、カヴァリエは混乱から一瞬の隙を曝す。そしてその一瞬さえも相対する敵には致命となり得ることをカヴァリエは思い知らされる。  ガッガンッ!とコックピットを連続で揺さぶる衝撃によりカヴァリエは我に帰った。  何をされたかなど機体AIの報告を聞くまでもない。反撃を受けたのだ。恐らくは右腕部の得物であるスナイパーライフルで。 【機体AP低下、左腕部損傷軽微、コア損傷軽微】 「チィッ……!」  機体AIの報告を聞き、カヴァリエは軽く舌打ちしつつも【キュラシェーア】を後退させ、再度チャージの完了したレールキャノンを構える。 「足さえ止めれば!」  再び【アイムール】の脚部に向け放たれた光条は、やはり狙いを外されアリーナの床...
  • Dépression du chevalier
    「Dépression du chevalier*②」  執筆者:CHU  アリーナのドームに試合終了を知らせる電子音のゴングが鳴り響く。 『試合終了ぉ~!勝者は!ブルーコーナー、ハイネケン!』  テンションの高い女性パーソナリティーが試合の勝敗を声高に叫ぶ。それと同時に落胆の怨嗟や歓喜の雄叫びが、バトルフィールドの外に設けられた観客席から漏れ出した。  そのない交ぜになった喚声は、機体の集音マイクを通じて嫌でも私の耳に入って来る。 『残念ながら敗れてしまったレッドコーナーのカヴァリエにも!どうか惜しみない拍手をお願いしまぁす!』  パーソナリティーのおざなりな定型句も、今の私には耳障りなだけだ。 「くそっ、また負けた……」  勝ったアイツの機体【バッドアイズ】はスポットライトを浴び、反対に私の機体【キュラシェーア】はすごすごと格納スペースに引っ込まされる。観客達...
  • シャドームーン
    原案:ユウダイ・ユウナ 機体名:シャドームーン 搭乗者:ユウ・ダイ 機体構成 +HEAD:CR-H97XS-EYE HEAD:CR-H97XS-EYE 軽量ながら高い性能を実現した、クレストの第四世代パーツ +CORE:CR-C84O/UL CORE:CR-C84O/UL 格納機能搭載、高機動戦闘を想定した軽量OBタイプ +ARMS:CR-A71S2 ARMS:CR-A71S2 A69Sを軽量化、多くの派生型を生んだ第二世代 +LEGS:LH09-COUGAR2 LEGS:LH09-COUGAR2 軽量化を施したCOUGARの改修型、ミラージュの第四世代パーツ +EXTENSION:FUNI EXTENSION:FUNI マイクロミサイルを搭載、威力よりも弾数を優先させた ...
  • ゼクトラ
    原案:柊南天 機体名:ゼクトラ 搭乗者:アザミ 機体構成 +HEAD:YH12-MAYFLY HEAD:YH12-MAYFLY 安定した性能と高いレーダー機能の両立を目的に設計された試作型 +CORE:C03-HELIOS CORE:C03-HELIOS 装甲を犠牲に高出力のOBを採用した機動戦特化コア。 +ARMS:A11-MACAQUE ARMS:A11-MACAQUE 先端技術を用い、新たに設計された最新鋭機。 +LEGS:YLH11-VIXEN LEGS:YLH11-VIXEN APを犠牲に積載量を高めた攻撃重視・短期決戦型。 +BOOSTER:B03-B83TP BOOSTER:B03-B83TP 重装型にも対応できる高出力型、使用時の消費ENが大きい。 +F.C....
  • Armored Core - Execution - 1‐1
    「Armored Core - Execution - 1‐1 * Armored Core - Execution - 1‐2 * Armored Core - Execution - 1‐3」  執筆者:柊南天  第一種戦闘態勢を継続維持中の各種センサー機能が戦域環境情報を逐次収集し、HMDに出力したエリアマップに状況を更新していく。  マルチコンソールを操作してエリアマップを回転──多数の動体反応が著しく動く位置座標を見咎め、ヴァロージャは眼球動作に追従機能するフレームシステムを用いて搭乗機の頭部カメラアイを眼下の地上へ傾けた。  上空域にまで届く黒煙の切れ目に覗く広大な赤土の岩壁地帯、その地上部で動体反応源である前線兵力が火線を交えている。複雑な岩壁地形の地上で敵味方の機械化部隊が高密度に衝突し、大きな爆発音が幾度となく響く。  有視界に映る有り触れた戦場の光景...
  • Armored Core - Execution -
    Armored Core - Execution -*②*③ 執筆者:柊南天  Armored Core - Execution - EpisodeⅠ  第一種戦闘態勢を継続維持中の各種センサー機能が戦域環境情報を逐次収集し、HMDに出力したエリアマップに状況を更新していく。  マルチコンソールを操作してエリアマップを回転──多数の動体反応が著しく動く位置座標を見咎め、ヴァロージャは眼球動作に追従機能するフレームシステムを用いて搭乗機の頭部カメラアイを眼下の地上へ傾けた。  上空域にまで届く黒煙の切れ目に覗く広大な赤土の岩壁地帯、その地上部で動体反応源である前線兵力が火線を交えている。複雑な岩壁地形の地上で敵味方の機械化部隊が高密度に衝突し、大きな爆発音が幾度となく響く。  有視界に映る有り触れた戦場の光景を見つめていた時、作戦支援室から通信要請が入り、ヴァロ...
  • プラグイン/コメント
    コメントプラグイン @wikiのwikiモードでは #comment() と入力することでコメントフォームを簡単に作成することができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_60_ja.html たとえば、#comment() と入力すると以下のように表示されます。 名前 コメント
  • 白翼の対価③
    「白翼の対価*②*③」  わざわざ身構えている敵部隊のド真ん中に突っ込むのは愚策中の愚策であるが、不思議と何とかなるだろうと思えた。何しろ、まったく負ける気がしないのだ。  こちらを狙う殺意に似た何かが、火線となって見える。どう躱せばいいか、どう動けばいいか、どう撃てばいいか、手に取るように解る。  グレネードを避けながら重装型MTのメインカメラを正確に撃ち抜き、襲い来るミサイルを避けながらロケットで逆関節MTを吹き飛ばす。 「残り六」  マシンガンが機体の装甲を掠めるのも想定内だ。心地良い衝撃に身を委ね、踊るように機体を操る。  メインカメラを撃ち抜かれ、視界を狭められた重装型MTがグレネードを連射して来る。射線をほんの少し誘導してやれば、面白いくらい素直に撃って来た。僅かに、機体を揺らす程度の感覚で左にズレると、グレネードの榴弾は【プロトキャット】を外れ、その背後に居た逆...
  • Armored Core - Overdrive -
    「Armored Core - Overdrive -」  執筆者:柊南天 『──本日は、GCA(Global Cortex Airlines)をご利用頂き、誠にありがとうございます。当便は、GCA155便、【GC.Eden.ⅳ】行きで御座います──……当機の離陸予定時刻は──』  ファーストクラスの座席に着いて、何度目かの機内アナウンスが流れる。頬杖を付いて視線を傾ける客室窓の外は未だ暗く、警戒灯が緩やかに明滅して主要滑走路の輪郭を朧に浮かび上がらせていた。  客席の近くに人気を感じて頬杖を解いた時、丁度傍を通りかかった若い風貌のアテンダントと視線が交わる。  ハイクラス専用の航空機とあり、アテンダントは洗練した挨拶を述べ、入用のものはないかと尋ねた。  さして食欲もなかったリオは、舌を湿らせる程度にと珈琲をオーダーした。 「──エスプレッソを」  恭しく応えたア...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第十六話
    第十五話/ /第十六話* ②  第十六話 執筆者:宮廷楽人・タカ坊 -Non omnia possumus omnes.(私達は皆、全てをこなせるというわけではない)-  サンドゲイルが所持する陸上装甲艦――リヴァルディ。その艦内に毛細血管のように張り巡らされている鈍色の廊下を足早に走る青年の姿がある。その駆けようたるや、一心不乱の一言に尽きるもの。脇目も振らずに、些かも我が身を労わることもなく走り抜けている。  一定の音階を続けて響かせる足音は、打ち付けるように強い。金属壁で囲まれた廊下の内側に反響している。嘆きの声音を思わせる音律は、青年の心の動揺を反映してのものか。  青年の名はマイ・アーヴァンク。この陸上装甲艦「リヴァルディ」を根城とする遊撃傭兵部隊――サンドゲイルに所属する傭兵の一人である。 マイは自身を追いかける存在を知覚するも、それに頓着す...
  • The rest is silence -Erster Akt-②
    「The rest is silence -Erster Akt-*②」  -Arena・Corridor-  ――その復讐が果たされたとき、貴方は自分自身に何を思うでしょうね。  脳内に木霊する黒騎士の言葉。黒騎士のどこか見下したような独特の口調とその態度、そして「あの言葉」はアハトの精神を揺さぶるのに十分な効果を得たが、それでも彼はこの復讐というものがいずれ破滅をもたらすであろうことを充分に理解していた。  死神に拐かされ、一度は暗闇で満たされた向こう岸へと進めた歩み。如何なる手違いか、あるいは書類に不備でもあったのか。許可されたはずの死は何者かによって剥奪され、自分は再び闘争と略奪が満ちる地上へと送り返された。  再び手にすることができた生命。あるいは万人ならば、喜び勇むところなのかもしれない。  だが戻されたのは己の命のみ。故郷であるヴォルムスは瓦礫の山と...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第十六話③
    ② *③* ④  艦橋内に爆発が生まれ、耳を貫くような轟音が轟く。硝子がその爆発音を聞き入り、その慟哭に打ち震えている。  灰燼の後に残されたのは、胸からの上の上半身を失った少女の姿――だった者の姿だ。残された下半身だけが、血溜まりと蛋白質の海に倒れこむ。  マイは背後を見やり、自分の首根っこを掴む人物を見据える。黒衣の装いの男はアハト。  再び前方を見る。上半身のない遺体が血の海に沈んでいた。マイは駆け寄り、遺体を抱き上げる。遺体が纏う血に塗れた白の衣。 「あ、あ……」 「――死を祝別したまえ。何故なら僕がここにいるのは君のおかげなんだから……。ふふっ……最後の笑顔、最高だったね。悲しくて、怖くて、でもどうしようもなくて……」  カイは自身の顔を鷲掴みにするかのように顔を覆い隠し、微笑を打ち消そうと努める。その指の合間からは少女のような顔と、一層の狂気に染まる瞳...
  • ~ザックセルVSスコープアイ②
    「~ザックセルVSスコープアイ~*②」 『シーア、逃げて!』 エイミが声を荒げて叫んでいた。 普段の落ち着きが一切見受けられないことから、かなり切迫した状況であることが容易に理解できた。 「こんな時に……!」 目の前には、自分が望んだ最強の敵がいる。 あともう少し、もう少しで決着がつく。 だというのに、体が動かない。 自分は、どうするべきなのか。 間違いなく、エイミは危険な状況にいる。 だが自分も敵と睨み合っている状況であり、迂闊に動けない。 自分は、どちらを優先すべきなのか。 答えは当然決まっていた。 それでも、それが正解なのか、自信がない。 迷っている時間はないとわかっているのに、身体は動かなかった。 堂々巡りの逡巡の中、目の前の敵が話しかけてきた。 『選べ、生死の選択だ。 お前はどちらを選ぶ?』 その言葉で、シーアは覚悟を決...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第十話②
    第十話*②*③  Three years later...  細かい傷跡が残る古い銀製のオイルライターを擦過させ、点った火を紙巻煙草の先端に近づける。単に濃く苦い味ばかりが特徴の紫煙を肺腑へ流し込み、片手に持った電話子機の受話口に耳を当てながらノウラはワーキングチェアに腰を深く預けた。 「頃合いだと思っていたぞ、──シェルブ」 『その言草だと、既にコトは伝わっているらしいな。変らず、其方は業務熱心のようだ』  通信媒体を介しているとはいえ約二年振りに直接言葉を交わす、レイヴンズアーク時代からの古い知己の物言いに、軽くではあるが口許を歪めて見せる。とはいえ、特段互いの再会を懐かしむ間柄でもない為、一度紫煙を肺腑に含んでから吐き出した後、ノウラはそれに相応しい言葉を省略する事にした。 「其れは私達の要諦だ。この後に及んで気を害するモノでもあるまい」 『確かにな。だが、分水...
  • Chase of immortal
    「Chase of immortal」  執筆者:CHU  LEDの無機的な照明が灯る室内、そこは饐えた生活臭に満たされていた。  部屋に間取りなどなく、五メートル四方の立方体に近い。窓もなく、入り口は一つであり、その扉は閉じていた。しっかりと施錠され、来客を拒んでいる。  室内にインテリアは一つもない。独居房のような間仕切りのないトイレ、簡易ベッド、コンソール装置とディスプレイがある以外には、何も設えられてはいなかった。  ゴミ箱すらないのは、この部屋が居住を前提としていないためであろうか。  携帯用の栄養補助食品の包装や、飲料水の空ボトルも部屋の床に散乱している。リノリウム製のフロアリングに掃除された痕跡はなく、埃や抜け落ちた髪の毛が積もっていた。  この部屋の中に人の姿は一つだけだった。部屋の主であろう、歳は五〇半ばを幾らか過ぎた初老の男性がコンソールデス...
  • The rest is silence -Erster Akt-
    「The rest is silence -Erster Akt-*②」  執筆者 宮廷楽人・タカ坊  舞台 アリーナ  種別 決闘劇  演奏形式 二重奏  楽器構成 短機関銃×2、自動小銃×1、電磁投射砲×1、榴弾砲×1  配役  ・黒騎士 ブラックバロン  ・復讐鬼 アハト  では、始まりの鐘を打ち鳴らそうか。第一幕の幕開けである。  瞳を向けて欲しい、耳を傾けておくれ。  今宵の催し物は如何にも貴方達を充足させることだろう。  人は誰しも、他者の悲劇を好むのだから――。  さて、歌い手は彼、ただ一人だ。独唱。そう、如何にも独唱だ。  彼は黒百合で満ちた沼を獣のように泳ぎ、蟲のように足掻き、そして――人のように苦しむ。  恋焦がれ、追い求め、妄執した復讐。だが、その果てにあるのは限りないほどの空隙だ。  必死の思いでたどり着い...
  • ARMORED CORE Handed Down Heroism 本編 第七話
    第六話/ /第七話/ /第八話  第七話  執筆者:Ryo 夕暮れを走るリヴァルディに向かう途中で、突如通信が入った。 『シーア! また勝手に動いたわね!!』 エイミの怒声がコクピット内に響く。 「ああ、悪かった。 だがシェルブといいさっきのやつといい、あれだけの腕だ。 熱くならずにはいられない。 また近いうちに会えるといいが」 反省するどころかむしろ上機嫌のシーアに、エイミは呆れた。 『もう、まだシェルブたちとは会って間もないんだから、悪い印象を持たれるのは嫌よ』 エイミの言う通り、サンドゲイルのメンバーになったのはつい最近だ。 自分のことはあまり知られたくなかったが、そもそも有名なサンドゲイルに、噂の『暗殺者』が加わったのだから、情報が出回らないわけがない。 先程のレイヴンのオペレーターもこっちのことを知っていた。 まだ機体の詳しい情報が出回...
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