【実はこんなことが】呟き舞台裏【ありました】 753-790

2016年
11月05日
01:15

    753: 熱湯カルピス

    ディケイド「ここがA.F.Eの世界か。」
    ディエンド「みたいだな、さて今回のお宝はどこかなっと…」
    ディケイド「海東、お前どこにでもいるな。」
    ディエンド「勘違いするなよ士、僕は君の行く先には大抵お宝があると考えてるだけだ、それに―」
    ディケイド「あーもうそういうの良いから、俺はやる事をやって足早に退散するからな。」

2016年
11月06日
17:22

    754: 熱湯カルピス

    ストリーム「さて…火星を制圧しにいくぞ。採掘基地の件で一部の戦力が偏った今こそがチャンスだ。」
    ハルコン「地球にはナイトナインが居ますが?」
    ベイオネット「それについては問題ない。奴は地球から出る事は出来ない。」
    ストリーム「海王星にはハルコンが残れ。俺とベイオネットは火星でダーカー別働隊と連合し制圧する。」
    布陣
    ストリーム:火星へ侵攻
    ハルコン:海王星の防衛
    ベイオネット:火星への侵攻
    キャッスル:採掘基地襲撃
    ホッパー:採掘基地への増援

2016年
11月06日
22:23

    755: 熱湯カルピス

    ―火星 宇宙港―
    警備兵「うわっ!なんだ貴様!宇宙港内での武器の使用はッ…」
    (首の骨が折れる音)
    ストリーム「骨のない奴め、1時間で制御機関まで到達するぞ。」
    ベイオネット「了解。まずは宇宙港を制圧します。先鋭隊、行きなさい。」
    【ダーカー前線部隊、侵攻開始】
    (銃撃戦の音)
    警備兵「なんだこいつら!強いぞ!」
    警備兵長「くそ!本部!こちら火星宇宙港。テロだ、増援を要請する。」
    警備会社本部「現在採掘基地に大隊を派遣している。増援を送れない。」
    警備兵長「なんだって…ぐわっ!」
    ザクっ
    ストリーム「余所見をするな」
    ベイオネット「各隊から制圧の報告、宇宙港を制圧しました。」
    ストリーム「わかった、じゃあ次はこの星の制御機関だ。」
    【INFO:防御機構の留守を突いて火星制圧】

2016年
11月07日
22:27

    756: 熱湯カルピス

    管理者「ぐ…覚悟しておけよ…貴様ら等奴らに掛かれば―」首チョンパ
    ストリーム「これで最後か。火星は制圧完了だ。」
    ベイオネット「これで地球への侵入が容易になりますね。」
    ストリーム「情報その物もジャミングで漏れていない。採掘基地から防衛機構が帰投されると厄介だ。ベイオネット、火星はお前に任せる。」
    ベイオネット「了解、御武運を。」
    ストリーム「あぁ…行ってくる。」

    <火星、謎の軍勢によって陥落>

    ストリーム「まずは街亭だ…」

2016年
11月11日
20:55

    757: エアロ


    >>756

    ???<残念だが、そう簡単にはいかないぞ・・・>

    謎の声がベイオネット率いる軍勢に語りかける・・・
    火星はかつて銀河帝国の時代、帝国技術局(アデプトゥス・メカニカス)の治めていた惑星。
    全ての機械技術が結集するメカニカル・プラネットである。
    その地下深くは現在の管理勢力すら知らない、技術局の地下工廠があるのだ。
    人に生まれながら、万機神(オムニシア)に身も心も捧げ、
    機械の体となって歩み続ける機械化兵団・スキタリ。
    防衛軍より数段古めかしく見えるその異様が、地下から続々と現れたのだ!
    更にその後ろ、ギアの軋む音ともうもうたる黒煙を上げ、巨兵団(レギオ・タイタニカス)も姿を現す。
    小型のナイトタイプがラピッドキャノンでダーカーを吹き飛ばし、
    ウォーハウンドタイプはギガバルカンキャノンとターボレーザーでダーカーを消し飛ばす。

    機械司祭「我らの聖地・オムニシアの御庭たる赤き大地を汚すことなど許されぬ。
    汚らわしきダーカーの肉片の一片足りとも残すことまかりならん!」

    高位機械司祭の号令のもと、機械化兵団は攻撃を開始、ダーカー達は即座に粉砕されていく。
    フォトン武器?火星技術はそれを遥かに凌ぐぞ!(迫真
    圧倒的実弾・プラズマ・メルタ・レーザーの嵐!
    それはまるで弾丸が嵐を起こしているかのような凄まじさである!


    ベイオネット「っちっ・・・引くしかないのか!」
    ベイオネットはゲートを開けようとしたが・・・・


    ???「おっと、逃さねぇぞ!」

    そこに赤いラインの入った新幹線のような車両が降り立つ・・・時の列車・デンライナーだ!
    そこから降り立つは・・・イマジンたちだ!

    モモタロス「おい、ここ火星だろ?なんで息できるんだ?」
    ウラタロス「センパイ、火星にも大気はあるし、ここ、僕達の世界よりも数段未来の世界みたいだよ・・・」
    キンタロス「おぉ、なんやドンパチやっとるのう。そして俺達のおってる奴はどいつや?」
    リュウタロス「あいつじゃなーい、キンちゃん。なーんかカラフルなやつだね-」
    ジーク「フン、戦争の只中とは、穏やかとは言いがたいものだな」
    デネブ「み、みんな、ストリームとか言う奴はどうもいないみたいだよ・・・」

    モモタロス「そうか、オデブ!「だからおデブじゃないって!」
    おいそこのカラフル野郎!ストリームとか言う奴はどこ行きやがった?」
    ベイオネット「我が主を呼び捨てなど・・・許せん!
    それに貴様らは”仮面ライダー”に関わりのある連中のようだな・・・いでよ!」

    ベイオネットが手をかざすとゲートがあき、何かが雪崩れ込んできた!

    \Lio Standing By Complite/
    スマートブレインの戦闘員・ライオトルーパー!

    \マスカレイド!/
    ミュージアムの下級構成員・マスカレイド!

    \エビ!カニ!サソリ!ギン!ギン!ギン!/
    セルメダルのかけらから生まれる、屑ヤミー!

    \ダスタード/
    ゾディアーツのしもべ、ダスタード!

    マゲラッパ「ドーモ、タロズ=サン マゲラッパ です」人
    宇宙ニンジャ軍団・ジャカンジャの下忍・マゲラッパ!

    バーミア兵「ジャミ!ジャミ!」
    エヴォリアンの戦闘員・バーミア兵!

    ナナシ連中「ドーモ、タロズ=サン ナナシ連中 デス」人
    血祭ドウコクの手下・ナナシ連中!

    そう、ライダー、戦隊含め、戦闘員達オールスターである!

    モモタロス「おもしれぇ、暴れどきだ!行くぞお前ら!」

    タロズ達が取り出したのは・・・デンオウベルトとライダーパス!
    そう、良太郎、ハナ、悠斗は同行しなかったため、
    オーナーがタロズ達専用のデンオウベルトとライダーパス、それにケータロスをもたせたのだ!

    オーナー「彼がいないがゆえの特別措置ですよ」ズズーッ

    モモタロス「変身!」ソードフォーム
    ウラタロス「変身♪」ロッドフォーム
    キンタロス「変!身!」アックスフォーム
    リュウタロス「へんし~ん♪」ガンフォーム
    ジーク「変身!」ウィングフォーム
    デネブ「変身!」ベガフォーム


    6人は光りに包まれた、と思えばプラットフォームとなり、プロテクターと電仮面が装着される!
    そう、5つの姿を持つ仮面ライダー・電王!
    そしてゼロノス!


    M電王「俺、参上!」ビシッ
    U電王「お前、僕につられてみる?」クイックイッ
    K電王「俺の強さにお前がないた」コキッ
    R電王「お前たち倒すけどいいよね?答えは聞いてないっ!」カチャッ
    J電王「我・降臨!」ファサッ
    Dゼロノス「最初に言っておく!俺たちはか~な~り、強い!」ビシィッ


    ベイオネット「ライダー・・・だと・・・!」
    M電王「そうさ、お前のボス、ストリームが今のライダー、
    エグゼイドをこっちに連れ込んじまったせいで、ライダーの世界はこんぐらがってやがる!」
    U電王「そいつをおってたら、ここにきたってわけさ」
    K電王「御託はええ、さぁ木っ端共、ひとり残らず泣いて帰らしたるでぇ!」

    戦闘員達が一斉に突撃し、電王ズは構える!
    パーティーの始まりだ!

    M電王「よォーしお前ら!いくぜいくぜいくぜぇー!」

    【INFO】長すぎぃ!

2016年
11月11日
21:53

    758: 熱湯カルピス

    ―地球 中国 街亭―
    幻創兵「―失礼します!」
    ストリーム「ベイオネットが攻撃を受けたか…となれば猶予は少ないか…」

    ―街亭。三国時代の228年、張郃率いる魏軍が、馬謖率いる蜀軍を破った。この戦いで破れた蜀軍は全軍撤退を余儀なくされ、第1次北伐は失敗に終わった―

    ストリーム「この地に奴らはいる…」
    ストリームはマップを展開する。
    ストリーム「我々は北東に本陣を置いて布陣している。各軍、西と南に展開せよ。火星のライダーが街亭に到達する前に勝敗関係なく我々は去らなければならない。」
    幻創将「了解!」
    ストリーム「さて…どうでる?"本物のジャヌス"…」

    ―南西―
    ナイトナイン「…奴ら、到達してしまったか。」
    永夢「え?奴ら?知り合いですか?」
    ナイトナイン「あぁ…少し匿ってもらった程度の仲だ。」
    永夢「じゃあなんで知り合い同士で戦いを…?」
    ナイトナイン「奴らの狙いは俺とお前と組織の連中を皆殺しにして歴史を抹消し、前スレの1レスに戻す事だ。」
    永夢「え……」
    ナイトナイン「…俺ら二人だけで奮闘するしかなさそうだな。」
    トリガーを構える
    永夢「…はい!」
    ガシャットを構える
    [ナイトナイン!] [マイティアクションX!]
    [HENSHIN!] [ガシャット!]
    [ベース・ナイトナイン!] [マイティマイティアクションX!]

    ―北西―
    ジジジ…
    その頃、次元の壁に歪みが再び起きようとしていた。

    【INFO】Cidb軍vsライダー 街亭の戦い 開戦

2016年
11月12日
00:04

    759: 熱湯カルピス

    ―地球 中国 街亭―

    ストリーム「この戦いでライダーを抹殺し我々の目標へ一気に迫る。前線部隊、進め!」
    【Cidb軍前線部隊進軍開始】
    ナイトナイン「くっ…囲まれているか…二人でなんとかしのぎ切るしかない。」
    エグゼイド「なんとか打開策を考えなくてはいけませんね…」
    【ライダーは本陣で防御の構えを取る様子】
    ソードロイミュード他4人「俺が相手だ!その首貰い受ける!」
    エグゼイド「4対2…キツいかも…一か八か…」
    [マイティ・クリティカルストライク!]
    エグゼイド「2体撃破!」
    ナイトナイン「1体撃破、後1体だ。」
    ストリーム「フン…第二陣だ、防衛部隊進め。」

2016年
11月12日
00:28

    760: レヴィドラン

    ~地球 中国 街亭~

    地球の中国の何処か、そこに蒼い粒子が突如集いだし蒼いダーカーゲートが開かれたかと思えば蒼い獣型のアンガ・ファンダージが出現したのだ。
    蒼い粒子を漂わせ周辺には蒼いファンタージビットが浮遊していた。

    アンガ・ファンタージ?『・・・・』

    ゆっくりと立ち上がるように上半身を浮かせ周辺を見渡す。
    緑が所々見え、建物らしき痕跡があった。空気も汚染されている様子もなく環境がいい状態であった。ふと複数の足音が聞こえ振り返ると何処かの部隊らしき物が見えた。しかも僅かながらエーテルの反応がある辺り幻創種のようだ。

    幻創兵A「何だあれは?」
    幻創兵B「さぁな、敵か?」
    ソードロイミュード「ふん!邪魔者なら排除するのみ!」

    そう言って一体のソードロイミュードがアンガ・ファンタージに接近し攻撃を仕掛けようとする・・・しかし攻撃が直撃する寸前―――

    ザシュッ・・・

    幻創兵A「あれ・・・?」

    何かに斬られる音が聞こえ、振り返るとそこには先程までこちらを見ていたアンガ・ファンダージが何かをした後のような体勢だった・・・そしてズルっ・・・と視線が落ちたこの時幻創兵たちとロイミュード達は何が起こったのか分からないまま消滅した。

    アンガ・ファンタージ?『・・・・』

    ゆっくりと歩いていき先程ダーカーゲートから出た場所に戻った時また別の方向から足音が聞こえてきた。まだ居る様子だった、だがあくまであちらから手を出さない限りは攻撃をする気はないようだ・・・もっとも・・・目の前に見た事も無いのがいれば警戒し攻撃する可能性もあり手を出す事の繰り返しとしらずにであった・・・

    【INFO】謎の蒼い獣型アンガ・ファンタージが出現、こちらから攻撃を仕掛けてこない限り攻撃してきません。

2016年
11月12日
01:02

    761: 熱湯カルピス

    ―地球 中国 街亭―
    偵察兵「報告!街亭の中央にアンガ・ファンタージが出現!被害甚大です!」
    ストリーム「むぅ…アンガには太刀打ちできんか…奴に構うな、迂回して攻めるのだ。」
    【Cidb各軍、中央から離れて西、南から進軍】
    【アンガに攻撃してしまった軍団が全滅】
    伝令兵「報告!援軍がこの地に向かっています!かなりの速さです、ルキウスかと。」
    ストリーム「採掘基地の件が終わったか。となるといよいよ危うい状況か…」

    ナイトナイン「あれはアンガ・ファンタージ…上手く利用すれば血路が開けるかもしれん。だが、今は包囲を突破しなければ。」
    【INFO】登場するだけで戦局を左右する獣

2016年
11月13日
23:25

    762: 熱湯カルピス

    ―火星 地下管理施設―
    ライオトルーパー「ぐわぁぁぁっ」
    M電王「どうだっ!これで観念したか!」
    ストリーム<ザザザ・・・ベイオネット、やはり6人相手はキツいようだな。>
    ベイオネット「我が主よ、申し訳ありません。増援を要請します。」
    ストリーム<フフフ…もう手は打ってある。貴様、終わったら海王城へ戻れ。>
    ベイオネット「了解…感謝します。」
    M電王「誰と電話してるかしらんけどよぉ!余所見はよくないぜぇ!」
    通信が切れてからほどなくしてすぐにベイオネットの背後からゲートが開きM電王に不意打ちを喰らわせる
    ビシューン
    M電王「のわっ!」ドテェーン
    U電王「ちょっセンパイ!大丈夫!?」
    R電王「ちょっとちょっと!皆!あれ!」
    R電王の指さす先には5人のライダーが立っていた。
    ゲンム「…全員まとめて相手をしてやる」
    G-4「……」ウィーンウィーンガシャッ
    デューク「フフフ…」
    サイガ「It`s show time!」(指さし首切り死ねポーズ)
    ミラージュアギト「グルルル・・・」
    その他戦闘員:ドンガラガッシャーン

    ベイオネット「来たか…!」

    【INFO】ゲンム:アクションLv2 デューク:ドラゴンエナジーArms
    ミラージュアギトはアギト本編に登場したダークライダーです。
    知らない人向け:指さし首切り死ねポーズは劇中におけるサイガの決めポーズです。決して暴言とかではありません。

2016年
11月13日
23:34

    763: 熱湯カルピス

    ―地球 中国 街亭―
    ストリーム「ライダー召喚能力か…だがまだあの程度…」
    伝令兵「報告!第二陣の部隊が全滅!ライダーが移動を開始しました!」
    ストリーム「何…方角は?」
    伝令兵「中央へ向けて移動しています!」
    ストリーム「アンガ・ファンタージを利用する気か…」

    【INFO】今から寝るので中途半端

2016年
11月14日
17:25

    764: レヴィドラン

    アンガ・ファンタージ?『・・・・』

    蒼いアンガ・ファンタージは周辺の環境の空気や酸素をコアの部位に吸わせており、まるで学習しようとしている様子だった。時折遠くからこちらを見る視線を感じる物のこちらへ近づく様子は無い様だ。

    ある程度酸素をコア部位に吸った後、周辺に浮かぶファンタージビットを周辺に散らしてどのような地形や生き物が居るのか探ろうとする・・・がその時別の方向からこちらへ走ってくる音が聞こえてきた。

    アンガ・ファンタージ?『・・・・』

    距離からしてまだ、かなりの距離ではあるが明らかにこちらへ向かって居た。
    するとファンタージビットの一つを分離させるように動かし走ってくる足音が何なのかを知るために向かわせる・・・少しした後すぐ戻って来たようだ。直ぐに元の場所に戻り走馬灯のように見えたのは妙なアーマーをつけた二人のようだ。
    走っている方向からしてこちらへ向かって居るのが明白になった。

    アンガ・ファンタージ?『・・・・?』

    ふと妙な感覚を感じた・・・フォトンだ、何故かは分からない・・・が薄っすらとノイズのように何かが記憶の欠片のように声が聞こえた。

    『・・・・の・・・は・・・・み・・・を・・・い・・・』
    『・・・だ・・・ら・・・て・・・し・・・い・・・ぼ・・・た・・・と・・・ド・・・を・・・』

    ノイズでよく分からないが一人は女性一人は男性だった・・・その声を聴くと怒りが湧く何故かは分からない誰なのかも知らない・・・だが必ずしもその声の張本人を見つけだし・・・


    アンガ・ファンタージ?『・・・・コ・・・・・ロ・・・・ス・・・!』

    蒼いアンガ・ファンタージの頭部の目が一際強く何かに対して睨みつけるような感じになっていた・・・

2016年
11月14日
21:45

    765: エアロ

    >>762

    ストリームのよこした増援のダークライダー・・・
    幻夢コーポ社長ことエグゼイドプロトタイプ・ゲンム。
    小沢女史の設計を流用し、サイキック予測能力と戦術ミサイル装備を可能とした、
    ハイパーG3アーマーロイド・G-4。さらにケルベロス・ガトリングランチャーまで装備。
    戦極ドライバーの生みの親・戦極凌馬が変身する仮面ライダーデューク。
    しかもパワーアップバージョンのドラゴンエナジーアームズだ!
    エルロード達が生み出した悪のアギト、ミラージュ。
    そしてスマートブレインの用心棒、レオが変身する仮面ライダーサイガ。
    自在に空を飛び、ブースターライフルで弾幕を張る厄介なやつだ!

    ゲンム「小童共、どこからでもかかってこい・・・」
    M電王「ふざけやがって!俺が相手だ!いくぜいくぜいくぜぇー!」
    ゲンムとM電王はバグヴァイザーとデンガッシャーソードを激しく打ち付け、鍔迫り合いを始める。
    実力は伯仲だ!

    デューク「フフフ・・・ストリームは実によい被験体を提供してくれる・・・それにより私の研究はより真実へと近づく・・・
    邪魔をするなら容赦はしませんよ・・・?」(エナジーアロー構え
    U電王「じゃあ、僕が付きあおうか、Dr.凌馬?僕につられてみるのも、悪くないんじゃない?」クイックイッ
    お互いナルシーな天才肌同士、デュークとU電王は足技と矢の応酬を始める。


    サイガ「You are Only Humans! Go To HELL!」(サムズダウン!
    J電王「ほう、我らに対して”ただの人間が!”とは、随分と無礼な物言いであるな!
    跪かせ、許しを乞わせてくれる!」(シャキーン
    空を自在に飛び回るサイガに対するはJ電王、空も飛べるウィングフォームで対抗する。
    次々と放たれるブースターライフルの弾をハンドアクスとサイズで華麗に弾き返すさまはバレエのようだ!


    G4「・・・ターゲット確認。攻撃開始」
    K電王「コイツ、中身入っとらんアーマーだけやな!
    なら遠慮はいらんな!ワイのコブシで泣かしたる!」(ドッスン!
    G4に対するはK電王、パワーファイター(あと、中身が岡元次郎さんライダー同士の)対決である!
    コブシがぶつかり合い、装甲を揺らす度に衝撃波が起き、地割れが響く!
    その余波で次々と戦闘員達も吹き飛ばされていく・・・


    R電王「・・・へぇ、君、そんなにぶっ飛ばされたいんだ・・・?
    じゃあ、倒すけど。いいよね? 答えは聞いてないッ!」(ガチャッ!
    R電王はベイオネットに狙いを定め、デンガッシャーガンを撃ちまくるが・・・

    ベイオネット「効かんな・・・」カンカンキンキンキン

    ウカツ!ベイオネットは装甲が厚く飛び道具やオーラによる攻撃は効かず、直接打撃のみしか効かない!
    R電王「えー!そんなのありー?」
    Dゼロノス「リュウ君!私も加勢しよう!フンッ!」
    NEW電王ベガフォームのDゼロノスが加勢し、打撃を加える。
    デネブは殴りの力が強くベイオネットは劣勢だ。


    ライオトルーパーA「埒が明かん・・・5821(AutoBajin Come Closer)」
    ライオトルーパーB「9821(SideBasher Come Closer)」
    ライオトルーパーC「3821(JetSlyger Come Closer)」
    3人のライオトルーパーが4桁のコードをブレイガンに音声入力すると、
    銅色のオートバジン、サイドバッシャー、ジェットスライガーが現れた!
    どうやらこの三人はレオフェノクの直属で精鋭のようだ!
    一斉にライダー達に向けミサイルやフォトンガトリングを撃ちまくる!
    激しい戦いはまだ続く!

2016年
11月16日
18:23

    766: 熱湯カルピス

    ―地球 中国 街亭―
    ナイトナイン「かかった!アンガ釣り成功だ!」
    エグゼイド「でもうっかりでも攻撃を受けたら大惨事ですね…急いで敵軍の所までおびき寄せましょう。」
    【ライダー、Cidb本陣へ向けて突撃開始】
    【アンガ、ライダーに釣られて本陣へ突撃開始】

2016年
11月16日
19:58

    767: レヴィドラン

    アンガ・ファンタージ?『・・・・』

    先程から妙なアーマーの二人に狙いをつけ斬りかかってはいるものの器用に避けている。先程までの邪魔者とは違い時々己に攻撃して逃げるのだ。先回りしようとしても無駄に高く飛び越えている。

    アンガ・ファンタージ?『・・・・』

    このままでは埒が空かないそう判断しファンタージビットを二つ程変形させる。
    蒼い結晶が生えるように拡大していきある程度大きくなったかと思えば一気に形が整い・・・

    AISエクソーダ・ソル『・・・・』

    何と蒼い侵食部位の二体のAISエクソーダが生成されたのだ!
    しかもAIS感知時のオーラーも纏っている

    ナイトナイン「エクソーダ!?普通のアンガ・ファンタージじゃ不可能だぞ!?」
    エグゼイド「というか何か明らかに危険な感じの武器チャージしてませんか!?」

    エグゼイドの言う通りAISエクソーダ・ソルは何と蒼侵食AISブラスターをチャージしながら 移 動 し て い た。普通反動を抑えるために構えるのだが、そんなのお構いなしと言わんばかりにチャージし続けている。

    ナイトナインo0あのアンガ・ファンタージ・・・何か違う!ッ!

    ふと正面の遠くに幻創兵が見えた恐らく本陣が近い!
    しかしそれより先にAISエクソーダ・ソルのチャージが終わったのかチャージ音が途絶えた。

    ナイトナイン「横に跳べ!」
    エグゼイド「は、はい!」

    咄嗟の判断で某ハリウッドジャンプで飛ぶと同時に先程まで居た場所に蒼赤いレーザーが一直線へ通路の先へ伸び 大 爆 発 音 が聞こえる。
    その威力に二人は冷や汗を感じる程である。しかしそんな二人を待つ事なくAISソリッドガンで攻撃し始める。二人は銃弾を回避しつつ敵陣へ向かって行った。

2016年
11月16日
20:22

    768: 熱湯カルピス

    ―Cidb本陣―
    ストリーム「……!」
    一瞬に敵の攻撃を悟り素早く横に回避すると本陣南西の壁が大爆発し壁が破壊された。
    砂煙が晴れると遠くに二人のライダーとAISエクソーダ・ソルが見えた。
    明らかにこちらへ向かってきている。
    西から伝令兵が本陣に駆け込んできた。
    ―北中央砦―
    ビートルロード「間に合わなかったか…」
    スミロドンドーパント「シャァァ・・・」
    ルキウス「やむを得ないがとにかくストリームを救援に向かう、急げ!」
    【Cidb援軍到着】
    ―北西岸砦―
    曹操「まさか、あの奇妙な光の先にこのような世界があるとはな。」
    司馬懿「一応、街亭のようですが。」
    夏候惇「いや、どうもあの戦ってる連中や奇妙な兵器を見る限り、同じ時代とは思えない。」
    曹丕「我々は未来に来たという事か…」
    曹操「今はどこでも良い、ストリームを斬るのみ、すすめぇ!」
    【魏軍出現】

2016年
11月16日
22:43

    769: レヴィドラン

    ふとストリームは何かに気付いた。
    苛烈な攻撃が来たとは言え、報告ではアンガ・ファンタージもいたはずだ。
    その姿が見えない・・・ふと周りが少し暗くなっていたのか思わず頭上を見上げると―――

    アンガ・ファンタージ?『・・・・』
    ストリーム「なっ!?」

    何とコアの後ろに尻尾のようにフォトンのブレードを生やし高速回転して砲弾の如く落ちてきた。咄嗟にバックステップで離れるそれから数秒後そこにアンガ・ファンタージが落ちた。その衝撃は苛烈だったのか周りの壁にひびが行きわたっていた。
    無論その爆音に気付かないはずもなく周辺の幻創兵やロイミュードが囲むように集まって来た。

    ナイトナインo0うまく誘い込めたが囲まれた・・・か・・・

    完全に包囲状態だが先程までこちらを攻撃していたAISエクソーダ・ソル2機は周りの幻創兵やロイミュードに視線を移したようだ。無理もない全員武器をこちらに向けているのだ敵意あるなら排除するのみと言わんばかりに蒼侵食AISソードを手に取り迫って来たロイミュード達を薙ぎ払うように切り裂いた。
    この時ナイトナインはあの切断面から見てまともにくらえば確実に斬られると冷や汗が垂れる。

    アンガ・ファンタージ?『オォォォオン・・・・!』

    アンガ・ファンタージの咆哮と同時にAISエクソーダ・ソルも周辺にいる敵を排除すべく攻撃を・・・否・・・"蹂躙"を始めた。
    ナイトナイントエグゼイドは出来る限りアンガ・ファンタージとAISエクソーダ・ソルの攻撃を躱すことを頭に入れつつ交戦に入った。というかそうしなければチーズ当然にスパァ・・・である

2016年
11月18日
20:54

    770: 熱湯カルピス

    >>769
    ―街亭―
    ストリーム「ルキウスか。」
    ルキウス「待たせたな。採掘基地の件でもたついていた。」
    ストリーム「いや、いい。それより来客もいるようだ。」

    ウォォォォ…
    徐晃「拙者は徐公明!腕に覚えあらばお相手願う!」
    曹丕「切り捨ててやる」

    ルキウス「よもや、三国時代の英雄達まで出てきたか…」
    ストリーム「既に出ている被害も考えれば長居は危険そうだな。」
    アンガ「グルルォォォォォ」
    ストリーム「このままでは我々が危険だ!退ける者は全員退け!許都へ戻るぞ!」
    【Cidb、撤退】

    曹丕「逃げられたか…」
    徐晃「ここは我ら魏がなんとかします!貴方方はお逃げください!」
    ナイトナイン「逃げるってどこに!?」
    曹丕「うるさい奴だな…成都へ向かえ、そこにライダー連合とやらがある。」
    エグゼイド「ライダー連合!?」
    ナイトナイン「急ぐぞ!」[カモンライドロイド」

    ビューン
    【ライダー、街亭から撤退。】
    【魏軍、逃げられなかったCidbが残った模様】

    【INFO】とりあえずまともな戦は難しいですね。

2016年
11月20日
19:04

    771: レヴィドラン

    アンガ・ファンタージ?『・・・・』

    粗方敵を倒し続けているとある程度敵が逃げて行き始めた。
    あくまで追い払うつもりで攻撃をしていたため追う理由もない
    まだ少し残っている敵もいるが片方(魏軍)はあくまで防衛の形もう片方(逃げられなかったCidb)はこちらの危険性に恐れているのか足が震えている。

    アンガ・ファンタージ?『・・・・』

    これから考えるにもう敵と言えるような存在はいない・・・と言った所だろうAISエクソーダ・ソルをファンタージビットに形態を戻させ元々の位置に戻す。
    その後頭上に蒼いダーカーゲートを展開そこに跳んで入っていく、そしてダーカーゲートもすぅー・・・っと消えた。

    突如のアンガ・ファンタージの撤退に魏軍は驚きを隠せなかったがしかし既に逃げ切れなかったCidbもおらず結果的に難を逃れたと言った様子であった・・・

2016年
11月21日
19:13

    772: 熱湯カルピス

    ―地球 中国 成都―
    アルティメットクウガ(以後Uクウガ)
    「貴方方と無事に合流できて良かったです。」
    ジャヌス「私達としても、同じ目的を持つ人間と共闘出来て光栄です。」
    グリドン「さてっ、茶番はいいから早速お仕事だよ、ジャヌス君。」
    黒影トルーパー(映像を出力)
    グリドン「彼らはカオスイマジナリーシリーズディメンションブレイカー。長すぎるからCidbと我々は呼称している。そのCidbに属しているライダーの一人から降伏の連絡だ。」

    ―そいつの名は仮面ライダータイラント。どういう事情かは知らないが離反がバレて逃げてきたが樊城に立て籠もっているから助けてほしいとの事だ。―

    永夢「なんだって!?直ぐに助けに行かないと!」
    ジャヌス「待て、罠だ。あのクソッタレに組するような奴が突然のタイミングだ。」
    永夢「でも…助けを求めてるんですよ!?放ってはおけません!」
    ガチャリ
    貴利矢「誰かと思えばアンタかぁ…俺をご指名かな?」
    永夢「九条さん、来てたんですか!」
    貴利矢「あぁ、なんだかんだあってな」
    ジャヌス「んで、行く気か?」
    永夢「当然ですよ!しつこいですね!」
    貴利矢「まぁまぁ、せっかく俺もいるんだし何かあったら直ぐ連絡するからさ。許してやんなよ。」
    ジャヌス「チッ、勝手にしろ。」
    グリドン「あーでは、宝生さんが行くって事でいいんですね?」
    ジャヌス「あーもうそれでいい。」
    永夢「…ありがとうございます!」
    貴利矢「決まりだな。んじゃ、ちょっくら行ってくるかぁ」
    [爆走バイク!][マイティアクションX!]
    [[レベルアップ!]]
    ・
    ・
    ・
    グリドン「行ってしまいましたけど、良いんですか?貴方の読み通り罠だとしたら…」
    ジャヌス「いや、俺達も出陣だ。樊城の少し離れた場所で待機し、状況を見て一気に助けに行くのさ。」


    【次回:樊城の戦い】

2016年
11月26日
14:40

    773: 熱湯カルピス

    ―樊城―
    レーザー「見えてきたぜ」
    エグゼイド「あれが樊城か…急ごう」
    レーザー「…おい、なんか変だと思わねえか?」
    エグゼイド「はぁ?あんたまでそんな事言うのか?」
    レーザー「いや、思わねえならいいや。飛ばすぞ!」

    ―城内最奥―
    エグゼイド「タイラントさーん!どこですかー!」
    バターン(後ろの門が閉まる)
    レーザー「やーっぱそういう事か」
    <ドラゴンエナジーアームズ!>
    タイラント「まんまと騙されやがって、おめでたい連中だ。」
    【樊城周辺をCidbが包囲】
    レーザー「コイツが単純だったからな」
    <ギリギリチャンバラ!>


    【INFO】開戦

2016年
11月27日
20:13

    774: zyabara

    ~今より3年前 Vb864ノキノシタ区 レンゲソウ通り~


    「あー・・・と。この後ブツをヤガマの連中に届ければ良いんだっけ?」

    「その予定だったはずだろ?忘れんなよ」

    ヨミがぶらぶらと麻袋を揺らしながらアホな質問をしてきた。

    ヨミ「あーめんどくせぇなぁ・・・バグレスの連中死ねばいいのに」
    マサキ「・・・おいバカやめろ聞かれたらまずいぞ」
    ヨミ「ねーよ。だって見てみろよ。今定期巡回中だし」

    ヨミが顎で指し占めた先には虹色に発光しながら低空飛行するポッドが見えた。
    無音で飛行しながら下や上を睨んでいる。
    あれに捕まると“強制補正”されちまう。正直あんまり見ていたくなかったからすぐに視線を外した。

    マサキ「あー・・・みたいだな。だから俺らに運ばせてんのか、あいつ等」
    ヨミ「んじゃね?まっ、どっちらにしろ関係ねーさ。どうせあいつ等俺を奴隷程度にしか見てねーし・・・それより腹減ったなあ」
    マサキ「・・・だなぁ・・・昨日からなんも食ってねぇな。・・・なんか寄越すかな?あいつら」
    ヨミ「しんね。・・・また残飯じゃね?」
    マサキ「だよなぁ・・・」

    相変わらず麻袋をぶらぶらさせながらヨミが退屈そうに前を歩く。
    ・・・ふと俺は後ろからついてくるヒメにまた注意することにする。

    マサキ「おいヒメついてくんなって言ったろ?」
    ヒメ「だって暇なんだもん」
    ヨミ「お前なー。もう10才なんだぞわがまま言うなよ」

    愉快そうに手を振りながらついてくるヒメ。
    どうせ俺らについて来たって暇なのは変わんないはずなのに何が楽しいんだか。

    マサキ「そうだぞ。ヴァメロに食べごろだって言って食われちまうかもしんねーぞ」
    ヒメ「大丈夫だよマサにぃとヨミにぃに守ってもらうもん」
    マサキ「お前な。ヴァメロに勝てるわけねーじゃん」
    ヨミ「1瞬でぼこぼこにされる自信があるぜ。俺」
    マサキ「自慢になんねーからな。それ。地球人じゃあいつらに勝てるわけねーんだし」
    ヨミ「あーうっせ。冗談だよ冗談」
    マサキ「つまんねー。二重の意味で」
    ヨミ「奇遇だな。俺もだ」
    ヒメ「ぷっ・・・あはは何それおかしい・・・でひひっ」
    ヨミ「・・・お前の笑いかたの方がおかしいよ・・・プッ」
    マサキ「本当だよ・・・ぷくくっ」
    ヒメ「可笑しくないよー!ちょっと舌かんだだけだもん」

    ぷうっと頬を膨らませてヒメがぷりぷりと早足で歩きだす。

    ヨミ「じゃあ確かめてやんよ。そらそら」

    ヨミの前に歩いてきたヒメをヨミが横腹をつんつんとこずく。

    ヒメ「ちょっやめてよ・・・でゅふっ!」
    ヨミ「やっぱり可笑しいじゃねーか」
    マサキ「本当だ可笑しい・・・あはは」
    ヒメ「でひっ・・・!も、もうやめてよー!降参降参~」

    ぱたぱたとかけて再び後ろに戻るヒメ。

    マサキ「帰んないのか?」
    ヒメ「道わかんない」
    マサキ「お前なー・・・はなれんなよ?」
    ヒメ「うん。一人はさみしいもん!」
    マサキ「そうかー・・・」
    ヨミ「でもなー・・・正直危ないしなー」
    ヒメ「一人はやだってばー・・・。あっマサにぃ、あの人写真撮ってるよ」
    マサキ「お前ころころ話変えるなー・・・なんだよ?」
    ヒメ「ほらヨミにぃマサにぃピースピース!」
    マサキ「お前なー。ピースしたって写真貰えないんだぞ」
    ヨミ「いいから早く来いよー。遅れたらバグレスの連中に殴られるだろー」
    ヒメ「でもー」

    ヒメがしのごのしていると不意にこちらに歩いてきたカメラマンのおっさんが写真を出した。

    活動家「写真・・・。欲しいんだろ?あげるよ」
    マサキ「えっ。あ・・・どうも」
    ヒメ「わぁい!ありがとおじさんー!あっこれ動いてるよ!すごーい!」
    ヨミ「活動写真じゃん。え・・・なにこれ俺見切れてるじゃん!へたくそだなーおっさん」
    活動家「えっ?あ・・・ああ面目ない。・・・ところで君たち僕はこう言う者なんだがよかったら話を聞かせてくれないかな?」

    おっさんが文字の書かれた紙を取出し俺に渡す。

    マサキ「文字読めねー」
    ヨミ「いかがわしいおっさんだー」
    ヒメ「あやしいおっさんだー」
    活動家「・・・ボランティアなんだけどなぁ。・・・むぅそうか識字率が・・・。ん?おっと。まずい」
    マサキ「あ、おっさんどこ行くんだよー」
    活動家「ごめんよーまたねー」

    俺たちの後方をみたおっさんが何か慌てるように駆けだして行ってしまった。

    マサキ「んー?」

    後ろを見ると、なるほど。路地裏でバグレスらしき連中が座って屯している。
    ・・・怖くて逃げたんだろうか。・・・俺たちも因縁をつけられたくないのでそこを去ることにする

    マサキ「ほら、お前ら行くぞ」
    ヨミ「よし、おっさんもう一回写真・・・っていねぇし」
    マサキ「・・・」
    ヨミ「・・・。あー・・・ほら行くぞヒメ」

    ヨミに視線で指し示すと察したのか、ヒメの手を引く。

    ヒメ「わっいたいよヨミにぃ」
    ヨミ「すまんすまん」
    マサキ「・・・そうだ、ヒメ」
    ヒメ「ん?なぁに?」
    マサキ「お前その写真持ってろよ。それならいつでも一緒だろ?」
    ヒメ「・・・うん!じゃあ大事に持ってる!」
    ヨミ「よかったなーヒメ。これで留守番できるな」
    ヒメ「えー・・・それはやだよ。これからも付いていくよー」
    マサキ「お前なー」
    ヨミ「しょうがないから守ってやるか」
    ヒメ「えへへ。頼りにしてるよマサにぃヨミにぃ」
    マサキ「へいへいおヒメさま」

    ・・・でも今更ながら思う、あの時こんな選択をしなければ・・・と。

 


    ~3年後 今より2ヶ月前~


    「だっだから、いつの間にか取り戻されてて!!」

    「うるせぇ!!」

    ガスッ

    目の前でユーナがおもっいきり顔面を殴打された。

    「ガハッ・・・ゲボッ!?ガッ!!グボッ!?」

    「使えねぇ!使えねぇ!!使えねぇ!!この蛆虫がァ!!本当に使えねぇなぁ!?あぁ!?」

    ガスッガスッガスッ

    倒れたユーナに容赦ない蹴りが何度も何度も入れられる。
    顔に、腹に、背中に。
    まるで道に転がっていたゴミをけっぱぐる見たいな扱いで蹴られている。


    カカカッココココッ

    「クェッ!クエッ!!カカカッ」
    「エエーッ!!ココココッ」


    俺たちの周りで小さな金属を打ちつけるみたいな音がして、奇声でみんな肩をすくめる。
    ヴァメロのやつらだ。
    ・・・あいつ等笑ってやがるんだ。

    「ンー・・・そこまでにしておけオドゥ」
    オドゥ「へい。・・・なんすか?ヴィグサさん」

    ドスっ

    空き缶を踏むみたいにユーナの顔を踏みつけるとぐりぐりと容赦なく体重を乗せて休憩するオドゥ。
    蹴るのを止めさせたヴィグサ・・・ヴィグサはここら辺の敷地を仕切っているバグレスの幹部。
    親の七光りで今の地位に就いたくせにに俺たちをこうやっていたぶっては暇つぶしをしてるクソ野郎だ。

    ヴィグサ「いやなぁ・・・今回は連帯責任だろ?・・・なぁそうだろ?お前ら?そう思うよな?なぁ?」

    「ッ・・・」

    皆目をそらして押し黙る。
    ヴィグサの考える事はろくな事じゃない。

    オドゥ「ヴィグサさんが聞いてんだろォ!!!」

    ユーナをけっぱぐるとたまたま目の前にいたアルをぶん殴るオドゥ。

    「「はっはい!!」」

    皆殴られたくないから返事をしてしまう。

    ヴィグサ「よろしい。・・・ンー・・・そうだなぁ」

    コートのファーを撫でながら考えるしぐさをしているヴィグサ。
    正確にには”考える”ふりをしているだけだ。ああやって時間をかけて俺たちがビビってるのを愉しんでいるだけだ。

    ヴィグサ「最近なぁ・・・船の規制が敷いてあるせいでどうも金回りがよくなくてなぁ?・・・・・・腹・・・減るだろ?・・・なぁお前ら?」

    「ッ・・・!?」

    全員顔が青ざめる。

    ヴィグサが話しかけているのが“俺たち”じゃなくてヴァメロの奴等だったからだ。

    「カカカッ。コココッ。」

    ひとしきり笑った後、部族内独自のノッキングを止めて口を開くヴァメロの代表者のボレオ。

    ボレオ「そうだなぁ…。ま最近市販の肉にも飽きてきたところだ。たまには“別の肉”も出すくらいはいい案だと俺も思うぞ?」
    ヴィグサ「だよなァ?・・・おお、では複数用意するか?・・・宴なんかいいと思うんだが?」
    ボレオ「どこでやっても構わないのかな?ヴィグサよ」
    ヴィグサ「ああ別にかまわんよ。なんだったら此処で・・・」
    ボレオ「いや・・・せっかくだから趣向を凝らさないか?」
    ヴィグサ「ほぉ・・・と言うと?」
    ボレオ「ヴァメロは常に強き物を崇拝する。そしてその肉を喰らうことで魂を体に取り込むのだ。これは貴殿も知っているだろう?」
    ヴィグサ「おお・・・なるほどなるほど。つまり此処で争ってもらうと・・・それはそれは結構結構!ウン、実に楽しめそうだ」

    ひとしきり喋ったあとうんうんとわざとらしく頷いてこちらを見るヴィグサ。

    そして口を開く。

    ヴィグサ「だそうだァ?わかったかお前らァ?」
    オドゥ「ブワハハッ!よかったなァ勝ったら丁寧にもてなして貰えるってよォ!?」


    皆押し黙って怯えながら目を合わせた。
    ・・・こいつらの言ってることはまともじゃない。

    ヴィグサ「おい?始めねぇのかァ?んん?」
    オドゥ「やらねぇってんなら俺が手伝ってやるよぉ!!」

    ボキッ

    ユーナ「ウッ!?ぎゃああああっ!!」

    「ユーナ!」

    オドゥが息も絶え絶えなユーナの腕を容赦なく踏んでから腕を持ち上げるように捻じ曲げてへし折る。
    ユーナと仲の良いアルカが叫ぶ。

    オドゥ「おっとぉ!?折れちまったァ!?あと何本だァ?そらアルカぁ?どうすんだよ?わかってるよなぁ?アァハッハァ!」

    アルカ「・・・ッ!うわああああああああああああっ」

    錯乱したようにアルカが隣の奴に殴りかかり、馬乗りになって殴り始める。

    オドゥ「ギャッハッハッハッ!!」

    誰かがも止めようとしてそいつもまた殴られて連鎖していくように乱闘になる。
    ・・・まずい。
    逃げようとした奴をオドゥやヴァメロの奴が笑いながらけっぱぐり元の所に突き飛ばす。

    マサキ「ッ・・・ヨミ!」
    ヨミ「おいヒメ隠れてろ!」
    ヒメ「あっ・・・ど、どうしよう!」
    ヨミ「良いからこっち来い!」

    ヨミと俺がヒメを背中に回すように守る。
    他の奴も、見ている奴は乱闘から離れように壁に追い詰めらていった。

    ヴィグサ「・・・」

    マサキ「ッ・・・」

    ヴィグサがこっちを見ている。目があってしまった。

    ヴィグサ「そうか・・・そうだな・・・うん。いいことを思いついた」

    ヴィグサが何かぶつぶつと呟いてから隣で笑いながら酒を飲んでいた風船みたい膨れ上がった体を持つ筋肉の化け物みたいなシヴィタル人の身体改造者、ニーレに耳打ちをする。
    ニーレは面白そうに電球みたいな顔を歪ませるとヴィグサに連れられてゆっくりとこちらに歩んでくる。

    途中で目の前に乱闘のせいで飛び出した奴をニーレが羽虫を払うみたいに指で弾くとそいつは車に跳ね飛ばされたみたいに吹っ飛んで、床に血をまき散らしながら壁にぶち当たって止まる。
    ・・・あれは・・・死んだかもしれない。

    ヴィグサは散歩していたら面白い大道芸人の芸でも見たような感じの、笑みで笑いながらそれを見ながら手のひらをひらひらさせながらニーレと何か話し、こちらまで来て止まる。

    ヴィグサ「おいお前ら?なんでこんな面白い事してるのに参加しないんだよ?・・・全く空気の読めない奴らだ?なぁニーレ?」
    ニーレ「グフッグフッグフフッ!」

    ニーレが下品に笑い、ヴィグサが面白そうに口を歪ませた。

    ヴィグサ「・・・くっくっくっ。せっかくだから俺がお前らにやる気を出させてやるよ。・・・そこのお前・・・えーと・・・」
    マサキ「ッ・・・」
    ヨミ「!」

    ヴィグサが指で俺たちをゆっくりと指して頭をぼりぼりと掻く。

    ヴィグサ「あー・・・とっ・・・マスキ・・・マナキ?・・・ああ!マサキ!そうあとヨミだっけか?・・・お前らいっつもそのメスガキ連れてるよなぁ?・・・なんだ?デキてんのか?」
    ニーレ「グフッ・・・」

    マサキ「・・・」

    俺たちが何も言えずに黙っていても、ヴィグサは滔々と話し続けた。

    ヴィグサ「おっ・・・!あれか?帰ったらサルみたいに3人で乱交してんのか?いいねぇ!若いってのは!俺も参加してぇなぁ!!ほら!ここでイチャついても良いんだぜ!ほらお前らサルだろ?俺に面白いの見せてくれよ!」
    ニーレ「グフフッグフッグフッ!!」

    ヴィグサがふざけて拳を下半身のあたりで下品な動作で突きだすみたいに振るとニーレが笑ってつばをまき散らす。

    ハナ「ちっ違うよッ!私たちは家族なの!!」
    ヨミ「ハナ!」

    ハナがヴィグサに口答えしてしまった。
    きょとんとした表情でヴィグサは動きを止める。

    ヴィグサ「家族ゥ?おい聞いたかニーレ?家族だってよ?面白れぇなぁ!!」
    ニーレ「ゲヘッ!グボボッ!ゲヒッゲヒッ!!」

    ヴィグサはいっそう笑うと、おどけた動きをしながらニーレの回りを歩きながら話し始める。

    ヴィグサ「家族!こいつらその家族とやらにゴミみたいに捨てられて今ここにいるってのに家族!面白いなぁ!なぁニーレぇ!血も繋がってない奴等が“家族ごっこ”だってよぉ!!」
    ニーレ「グフッ!!グフフッ!!」

    ハナ「ごっこじゃ・・・」

    ヴィグサ「るせぇッ!!」

    ヴィグサが俺たちの間に無理やり腕を入れて、ハナの髪を鷲掴みにする。

    ハナ「ッ!」
    ヨミ「ハナ!」
    マサキ「やめろ!」

    ヴィグサ「フンッ!!」

    ヴィグサの手を掴もうとしたヨミと思わず叫んだ俺にヴィグサのコートの下から飛び出した“何かに”強烈なボディーブローをかまされる。

    マサキ「ガッハッ!?」
    ヨミ「ゲホッ!?」

    キュイイインと機械音を鳴らして、ヴィグサのコートの下から棍棒の付いた鉄塊みたいなアームが踊る。

    ヴィグサ「いいだろォ?これ?市民区の電気ストアで買って来たんだ。面白いだろォ?俺の言う事を何でも聞いてくれるかわいい子猫ちゃんだぁ・・・くっくっくっ」
    ヴィグサ「おらよォ!!」

    ばしゃりと、展開したアームが容赦なく巨大な腕を伸ばして俺たちの頭を鷲掴みにして壁に押し付ける。

    マサキ「グッ!?」
    ヨミ「ッゥ・・・!?」

    ザラザラとしたむき出しのコンクリートが俺たちの肌を切り裂き鋭い痛みが走った。

    ヴィグサ「俺にも妹がいてなぁ・・・それはそれは可愛いんだぜ?家に帰ると毎日俺の胸に飛び込んできて甘えてくるんだ・・・。まるで子犬みたいに・・・っていうか犬なんだけどな!!ギャハハッ!!」
    ニーレ「グフッ!!グフフフッ!!」

    ヴィグサ「けどよぉ・・・気に入らねぇなぁ。・・・お前らがペット飼ってるのは・・・」

    ぐりぐりと。鷲掴みにしたヒメ髪の毛を乱暴に動かずヴィグサ。

    ヒメ「ッ・・・」

    痛みと恐怖で顔を強張らせたヒメが涙を流してそれが床にぽたぽたとおちた。

    ヴィグサ「おいおい泣くなよ・・・そんな表情されたら俺・・・・・・・“愉しく”なっちまうだろォ!なぁっ!!」

    ゴスっゴスッ!

    ヴィグサがニタ付きながらヒメの腹部に何回も膝蹴りを打ちこむ。

    ヨミ「ヒメ・・・ッ!!」

    動こうとした俺たちをアームがより強い力で壁に押し付け、俺たちはますます動けなくなり、肺を圧迫される。

    ヒメ「ゲホッ!?ゲボッ!!ゲホッゲホッ!!」
    ヴィグサ「そらっ!!そらぁ!!おらおらおら!!もっといい声で泣いてくれよ!!ハハハッ!!・・・ハァッハァッ・・・ふぅ・・・」

    ヒメ「ウエッぇ・・・ゲホッ・・・ゲホッ・・・」

    ビチャビチャッ。乱暴に無造作に蹴りを入れられたヒメが血混じりの吐瀉物を床にぶちまけた。

    ヴィグサ「ッ!おいきたねぇな!糞ガキ!!」

    ヴィグサはヒメを乱暴に投げ飛ばすと床にゴロゴロとヒメが転がって、ニーレの足元で止まる。
    それを指をくわえて見ていたニーレが玩具でも拾うように指で摘まみ上げる。

    ヴィグサ「・・・あー。ニーレ。それ持って帰ってくれや・・・な?良いよな?ちょっと借りるだけだ?良いだろ?」
    マサキ「なにを・・・」
    ヴィグサ「おー!!ありがとう!!貸してくれるんだな!!最高だよ!!まぁお前らに選択権なんてないんだが。・・・よし、持っていけ」

    ニーレは頷くと指でつまんだままヒメをずるずると引きずって運んでいく。

    マサキ「・・・!ヒメッ・・・」
    ヨミ「グッ・・・くそっ・・・離せェ・・・」

    ヴィグサ「ふぅー・・・」

    ヴィグサはファーをコートのぱんぱんと払うとコートの下からタバコを取り出して火をつけ、深く吸い込んでからけだるそうに紫炎を吐きだした。

    ヴィグサ「ふぅ・・・ああ浸みるぜぇ。いやな。最近ちょいと近所のコロニーにバグレス関係の組織が出来てなぁ?・・・それでお前らみたいな若い素材が必要らしいんだよ・・・でなぁァ?折角だから選定しておこうと思ってなぁ?面白い遊びを考えた訳だ。どうせなら愉しい方が良いだろ?良いよな?それでこのパーティって訳だ。・・・まっお前らに因縁つける理由なんてなくても良かったんだけどな?」

    マサキ「・・・ッ」

    ヴィグサ「でなぁ?・・・お前ら・・・アレ返してほしいか?・・・ほしぃよなぁ・・・?あんなに大事そうにしてたもんなぁ・・・ああ・・・俺はなんて罪深い・・・。・・・。・・・訳ないか!!・・・ふぅー」

    ヴィグサは何か考える様に上を見てからタバコを吸ってからこちらを見た。

    ヴィグサ「・・・でなぁ・・・お前らはアレを預かっておけば頑張ってくれそうだ。・・・だよな?・・・じゃなかったら今ここで“壊して”も良いよな?な?」
    マサキ「・・・ッ・・・ふざけんな・・・ッ」
    ヴィグサ「おおー・・・そうかやってくれるのか。・・・俺は優しいからな?ちゃんと約束は守るぞ?・・・ちゃんとあっちのお偉いさんに会ったら言うんだぞ?ヴィグサさんが面倒みてくれましたって」
    マサキ「・・・ッ」
    ヨミ「くッ・・・」

    俺たちの話など聞く気はない一方的な会話。

    ヴィグサ「んじゃまぁ・・・話は終わりだ。・・・お寝んねしていいぞ。優しい子守唄でも歌ってやるからさ。起きたら、向こうについてるさ安心しな」

    ヴィグサはそこまで言うと再び顔を歪ませ笑みを見せた。

    瞬間。

    電流のような衝撃がアームから走り・・・俺たちの意識はそこで・・・途絶えた。

 

 

 

 

 


    ~バグレス下部組織マッドドッグ拠点~


    ソファーにヴィグサが気怠そうによっかかり、グラスを呷る。

    ヴィグサ「・・・はぁ・・・かったりぃ」
    オドゥ「・・・あれ・・・どうするんすか?ヴィグサさん?」
    ヴィグサ「あれ?・・・ああ、あれか」

    ヴィグサの横でタバコを吸いながらオドゥが見る先にはでろでろとした粘液まみれになったヒメが転がっている。
    たぶんニーレに“遊ばれた”んだろう。そのヒメを複数のヴァメロ人達が爪先で小突いたり押したりして遊んでいる。

    ヴィグサ「・・・どうでもいいな。・・・んー・・・よし、トマカク!ルッカ!あらって来い・・・持ってけ!あー・・・でも食うなよ?!俺もそれで遊ぶんだからなぁ!それに!あいつ等が戻って来たときに何にも見せるもんなかったらつまんねぇからなあ!」

    ヴィグサが叫ぶと遊んでいたヴァメロ人たちがぴょんぴょんと飛び跳ねてからヒメの足を適当に掴んで引きずっていってしまった。

    オドゥ「・・・しかし、『スワロッターズ』・・・あんな使えないゴミ共集めて何する気なんですかね?」
    ヴィグサ「俺が知るかよ?・・・改造でもして使うんじゃないか?・・・ま、グレオの兄貴まであっちに行くとは思わなかったが」
    オドゥ「・・・それです。・・・なんなんですかね?あの組織のボスは・・・見たことありませんけど・・・グレオさんが素直に行くとは思えませんから」
    ヴィグサ「・・・だから知るかって・・・。・・・ま、あのコロニーに誘導の手引きしたとは聞いてるが。詳しいことはしらん。ま、金がもらえるなら何でも良いだろ?・・・ふぅ・・・」

    ヴィグサが葉巻を取って火をつけ、紫炎を吐きだすと・・・ゆらゆらと天井に上がって霧散していく。

    ヴィグサ「あー・・・暇だな・・・チッ・・・せっかくだからさっきのやつで遊ぶか・・・」

    ヴィグサは立ち上がると、ヒメが持って行かれた部屋に歩んでいき・・・扉を閉めた。


    【INFO】唐突な過去話(しかも分割)

2016年
12月02日
21:47

    775: 熱湯カルピス

    ―樊城―
    タイラントの計略により包囲されていたエグゼイド達だったが意外と善戦していた!

    15連打!
    [マイティクリティカルフィニッシュ!」
    [カイシンノイッパツ!]
    タイラント「ぐわぁっ!」ドカカカカカカカカカカカカカーン
    エグゼイド「ゼェ・・・ゼェ・・・強い相手だった…けど」
    キーンキーンズバッ
    エグゼイド「数が多いな…」
    ザシュッドカーン
    レーザー「あ、こっち片付いたからそっち手伝うわ」
    エグゼイド「九条さんもう終わったんですか!?早いですね。」
    レーザー「だろ?まぁ、ガシャットの特性上一発食らったら終わりなんだけど。」

    フリーズ・ロイミュード「隙有r」ドガッ
    ダブルH/M「あー、助けには来たぜ一応な…」
    レーザー「はぁ?一応ってどういう事だよ一応って」
    イクサ「実はですね…」

    ―城外―
    ルキウス「…」
    ナイトナイン「またお前か…今度はあの時のようには行かないぜ!」
    ナイトナインが手に持っていたのはジェネラルパス。Uクウガより渡されていたものだ。

    ガシャッ
    [スキャンニング][N-9][UP GREAD STANBY]
    [PLEASE PASS IN SLOT]

    「セカンドフォーメンション…」

    パスをスロットに刺す。
    [PASSING][UP GREAD READY]
    そしてもう一度ギアトリガーの引き金を引く。

    [ベース・ナイトナイン!アーマード・ジェネラル!]
    スロットから高圧縮フォトンが流れ再びギアバックルから高圧縮フォトンが流れ出す。強すぎるためかフォトンが赤黒く染まっていた。

    全身の繊維装甲が剥がれ、装甲ブロック化し、再装着される。
    左手にガーンデーヴァが装着された。

    [ナイトナイン・ジェネラル]
    ナイトナイン「フン…」

    ルキウス「…来い」
    [バ・キューン!]
    ルキウスはレイヴァイザーをマグナムガンモードで構える。
    ナイトナインがガーンデーヴァを発射しながらルキウスの側面に回り込む。
    ルキウスは回り込まれまいとレイヴァイザーでガーンデーヴァのエネルギー矢を迎撃しながら旋回する。

    ナイトナインは一瞬の隙を見てバニカミカゼで一気に畳み掛ける。
    軽く吹き飛んだルキウスは直ぐに起き上がる。

    ルキウス「やるじゃないか」
    そして…フォトンギアを外し、どこかへワープさせる。
    レイヴァイザーをグリップから外し、残ったバックルへ装備させる。
    更に、どこかからか―
    [ドラゴナイトハンターZ!]
    [ガシャット!][ガッチャーン!グレードアップ!]
    [放送前なので変身音声はカット]
    [レイ・ルキウス・ハンター]

    【INFO】間を大きく開けてこれです。
    次回:白きマジシャン

2016年
12月04日
16:17

    776: zyabara


    ~あれから1週間後 Vb687ノキノシタ区~

    ・・・星がゆっくりと流れていく。
    窓から流れていく星々は俺たちの日常など意に介さぬ様に瞬き、赤や青の強い光を放ち淡く強く瞬いている。

    真(こうして遠目に見る分には綺麗だな・・・)

    「ボスゥ。・・・柿ピー食うか?」

    ふと、船内倉庫から柿の種&ピーナツの缶を手にしたグレオ・・・グレオ・アーザーク・ウィレペンスキーが戻ってっ来て俺の前に缶を差し出した。

    真「いらん。・・・てゆうかなんで柿ピーなんだ」
    グレオ「うめぇじゃねぇか」

    グレオは柿ピーの缶に手を突っ込むとその一握りを豪快に口に放り込む。

    ばりぼりばりぼり。

    ・・・柿ピーの缶がグレオの巨体のせいで缶コーヒーの缶くらいのサイズにしか見えない。
    その光景はひどくシュールでもあった。

    ぷしゅっ。

    ぐびぐび。

    真「ビールももって来てんじゃねーか・・・。と言うかこれから仕事だって言ったろ」
    グレオ「ああ・・・?まぁいいじゃねーか?・・・柿ピーを食べてるのにビールを飲まずに何を飲むって言うんだ」

    ばりぼりばりぼり。
    ぐびぐび。

    500グラム缶の柿ピーと800mlのビールが一分もしないうちにすっからかんになる。

    グレオ「ぷはー。浸みるぜ」

    ぐしゃ。めこめこ。ぽぃっ。

    グレオは片手でその両方を一塊に圧縮すると、ゴミ箱に放り込む。

    真「・・・それじゃただの一服にしかならなそうだな・・・」

    俺は呆れ気味に呟くと、ポケットの巻きたばこストックからタバコを一本取出し火をつける。
    ジジジ。とタバコの先端が燃え、ハーフスフレの香ばしくも深い味わいの芳香の紫炎が鼻を抜ける。

    真「・・・ふぅ。・・・で、今回の件だが」
    グレオ「ん?ああ・・・そいや詳しく聞いてねぇな?・・・新しい護衛用素材の確保だとか言ってなかったか?」
    真「まぁ・・・そうなんだが」

    すぅっと深くタバコを吸いこみ、ゆっくりと吐き出す。
    ゆったりとした煙が体に染渡り思考をクリアにする。

    真「近衛の素材くらいは自分で選定しておきたかったからな。・・・流石にこれは人任せに出来ない」
    グレオ「・・・素材ってことは“人形”₋ヒトガタ₋でもつくんのか?・・・良いなぁ・・・俺も欲しいぜ。俺専用の人形」
    真「・・・お前はすぐ“壊す”だろ?・・・ダメだな」
    グレオ「糞・・・ケチンボめ・・・俺の“愛”はプラトニックだってのに・・・」
    真「・・・あのな・・・はぁ・・・」

    グレオがわざとらしく貧乏ゆすりをして席が揺れたが、とりあえず無視して話を戻す。

    真「とにかく・・・今のところの俺の護衛はお前だが・・・“人形”が出来たらその件はいい。・・・お前にも動いて貰うぞ」
    グレオ「・・・ん?・・・まぁそうなるか。四六時中ひきこもってたり歩き回るのは性に合わん。動けるなら動いた方が俺は楽しいぜ」
    真「楽しいって・・・お前な・・・。・・・いやまぁ、どうせ仕事するならやる気が出る方が良いのは確かだが」
    グレオ「・・・あー・・・。・・・まぁそれは良いだろ。・・・で?仕事ってのは?・・・マッドドックスの連中から輸入した“在庫”の訓練か?・・・楽しめそうだからできればそっちの方が良いんだが」

    そう言ってグレオは胸を叩き、愉快そうに笑う。・・・正直そのグレオの笑みは凶悪そのものであるが、まぁそれは彼の特性と言う事でこの際置いておく。

    真「・・・お前がそう楽しいって言うのは“愉しい”って意味のほうだろ?・・・金がかかってるんだ・・・お前の“悪趣味”に裂く余裕はないからその件は却下だ」
    グレオ「悪趣味って言いやがったな!?俺のは“ライフワーク”だ。これに人生を賭けてるんだ!!」

    ばん!!・・・ごとっ

    グレオが荒ぶり席の手すりを叩く。・・・衝撃で手すりが破損して落ちた。

    真「分かったから、やめろ馬鹿力。・・・とにかくその件はβの方が担当したからそっちは気にするな」
    グレオ「・・・βの兄貴が?・・・正直あの人の実力を知らんが大丈夫なのか?・・・なんかビーム出すって聞いてはいるが」
    真「・・・ウルトラマンじゃねーんだぞ・・・なんだその適当すぎる解釈は。・・・ともかくあいつは元“ストリートチルドレン”らしいからその辺の扱いは大丈夫だろう」
    グレオ「・・・そりゃ初耳だ。・・・んあー・・・成程ねぇ・・・”元”か。・・・おぅ。・・・なんだかその訓練のとやらの方が愉しめそうだ。あー・・・!!行きたくなってきたァ!!」

    グレオがイキ(頭が)顔で笑う・・・。・・・脳内麻薬でも出てそうだ。・・・こいつ碌な事考えてねーぞ。

    真「・・・あー分かった分かった・・・。・・・でお前の仕事の話に戻すが」
    グレオ「・・・あ?・・・うん。・・・なんだつまんねー仕事だったら容赦しねーぞ」

    容赦しない・・・?・・・嫌な予感がする。・・・一瞬俺の思考が停止したので問いただしてみる。

    真「容赦しない?・・・何をするつもりだ・・・」
    グレオ「犯す」

    真顔。真顔でこいつはそう言いきった。
    ・・・冗談じゃねぇ・・・吐き気が・・・。

    真「・・・この変態ホモ野郎・・・ああ、こんな奴を雇うんじゃなかった」
    グレオ「おいおい冗談だよぉ・・・。それに俺はホモじゃねー。俺の愛は“プラトニック”だ」

    そう言ってグレオはマッスルポーズを決めて、自分の脈打ったハートを食いちぎった意匠のタトゥーを叩く。

    真「・・・ますます度し難い変態だな。消えろ。帰れ。そんなに肉欲に溺れたいなら“将屋の人工脂肪3tパック”を買ってやってやるからそのねろねろに溺れて死ね」
    グレオ「ひでぇ。自分も碌な趣味してねーだろ。俺から言わせればボスの方が変態だ」
    真「黙れ、この“グレ”ート変態筋肉達磨“オ”っさん。お前の趣味は世間的に容認されないし容認されてはいけない。・・・と言うかまた話が脱線してるじゃねーか」
    グレオ「俺はまだ21だ!!ボスよりぴちぴちの少年だ!!」
    真「お前のような少年がいてたまるか。お前の様な少年が居たら俺の買い置きカップ麺を賭けてもいい」
    グレオ「賭けるもんがみみっちいなおい!?あと俺のは少年心を忘れるなって意味だぜボス。・・・大人になっても遊び心を忘れない。若さを保つ秘訣だぜ」
    真「そうだな(真顔)。・・・と言うかまた話が脱線してるじゃねーか!!・・・どうしてお前と話すとこう・・・」
    グレオ「ボスのスルー力が問われている(真顔)」
    真「ああわかったよ!俺が悪いよ!俺が!以上!!閉廷!!」

    閑話休題。

    真「・・・でお前の仕事の話だが」
    グレオ「やっとかよ?前置きなげーな」
    真「散々妨害しておいてどの口が言うのか・・・。・・・じゃなくて・・・ああー・・・先々月くらいに“ブレイゾンの島田組”が大打撃を受けた話はしたな?」
    グレオ「おー・・・。そういやしてたな。・・・で?それが?」

    嗚呼・・・。やっと本題に入れた。・・・今までの無駄な時間が惜しい。

    真「それでその“島田組”なんだが・・・。・・・完全に壊滅した訳じゃない。・・・“頭”が潰れてない限りは直ぐに巻き返すだろう」
    グレオ「ふむ。まぁ、連中にしても今まで手塩にかけて作り上げた“市場”を手放す訳にはいかんだろうしな」
    真「・・・まぁ俺たちとしてはその“市場”をかすめ取る思惑なわけだが。良い安定収入になるだろう。・・・でだ・・・お前には“頭”を潰してもらう」
    グレオ「また・・・地味な仕事だな」
    真「別にお前自身が出ても良いんだぞ?・・・ただし目立たない範囲内でだが」
    グレオ「マッジでー?!・・・それならそれで愉しめそうだ。・・・で骨子は?」
    真「ふむ・・・そうだな。・・・ブレイゾンについては連中の方が詳しいからな。・・・しかし潜入先は目星をつけてある。細かい指示は追々する・・・が」
    グレオ「するが・・・?・・・なんだよ?」
    真「・・・“人形”が出来たらそのテストも兼ねたい。・・・それと・・・“実戦部隊”のテストもしておきたい。・・・お前の部隊は提示した潜入先をそれまでに虱潰しに調べておけ」
    グレオ「あー・・・じゃあそれまで“愉しみ”はお預けってか・・・あー・・・かったりぃ」
    真「・・・言っとくが情報精査はぬかるなよ?・・・ああいう連中は鼻が利くからな」
    グレオ「“本業”にそれ言うのか?・・・信頼されてねーな」
    真「・・・お前は“遊び”が多すぎるからな。・・・愉しむのは良いがほどほどにしろ」
    グレオ「へいへい。わかってますよ」


    「・・・そろそろいいっすか?」

    不意に船の外壁がノックされ、チャラい格好の男が入って来る。


    グレオ「・・・ん?おお久しぶりだなヴィグサ。つーか・・・もう着いてたのか」
    ヴィグサ「・・・久しぶりですね。グレオの兄貴。ていうか着いてから30分以上も話してたみたいですが?」
    グレオ「マジで?・・・そりゃ悪かったな。あとで奢ってやるから勘弁してくれや」
    ヴィグサ「マジっすか?・・・じゃあナカノヤドで・・・」
    グレオ「調子のんなや坊主ゥ」
    ヴィグサ「あいた!!・・・ちょ!兄貴・・・兄貴の腕力で叩かないでくださいや・・・マジいてぇ」


    なるほど、こいつがバグレス下部組織“マッドドッグス”のボス・・・ヴィグサ。・・・ヴィグサ・ルカーチェ・ルフラン。
    グレオと談話していたヴィグサがこちらをチラリとみる。


    ヴィグサ「えーと・・・そこのマスクの方が・・・」
    グレオ「おお・・・お前とは顔合わせは初めてになるか。・・・これがウチの“ボス”・・・ムクロマコトだ」
    ヴィグサ「・・・ああ、マスクのお人ってのは本当だったのか」
    グレオ「ああ・・・マスクは気にするな。ウチのボスはシャイでな」
    真「・・・“スロワッターズ”を取り仕切っている骸真だ・・・よろしく頼む」
    ヴィグサ「“マッドドックス”のヴィグサです。今回はどうも」


    そう言って俺は右手を差出し、ヴィグサもそれに応じる。
    簡単な自己紹介を済ませると、船を下りてノキノシタ27番ドッグに出る。
    相変わらず、所々錆びた風景に換気ノズルから吹き出す蒸気が空気を湿らせている。その中で様々な“人種”・・・要するに“俺たち”から見て異星人の魑魅魍魎が慌ただしく歩き回り、仕事などをこなしている。
    ・・・船から降りたグレオが船に寄りかかってタバコを吹かしているガタイの良い男に気づいて話しかける。


    グレオ「・・・おお、オドゥも来てたのか。久しぶりだな?サキコとはうまくいってのかぁ?」
    オドゥ「あっ・・・すみませんグレオの兄貴。・・・お久しぶりです。・・・あーとりあえずその話はやめときましょう。・・・今回は仕事ですし」
    グレオ「んだよ。ノリわりぃな。・・・その様子だとまた殴ったかぁ?おめーは不器用すぎんだよ。堅物め。もっと“愛”を育め“愛”をォ」
    オドゥ「・・・勘弁してください・・・。・・・ところでそちらの方は?」

    オドゥと呼ばれた男はタバコを踏んでもみ消すと、軽くグレオと握手してハグし、こちらを見る。

    グレオ「おう。ウチのボスだ。・・・おめーは目つき悪いからな。あんまりじろじろ見んじゃんーぞ」
    オドゥ「兄貴に言われたくないですよ・・・。オドゥ・ガラカニカです。貴方が骸真さん・・・ですか。宜しくお願い・・・」
    グレオ「生意気言いやがって!ガハハ!」

    バシン!

    グレオが笑いながらまた男の背を叩く。
    可愛い弟分といったところか。

    オドゥ「グェッホォ!・・・ちょ・・・勘弁してください。兄貴・・・ゲホッ・・・」

    まぁ・・・グレオに叩かれたらああなるか。

    真「勘弁してやれグレオ。・・・骸真だ。よろしく頼む」
    オドゥ「・・・どうも。・・・ヴィグサさん行きましょう」

    オドゥに軽く会釈をして、歩を進める途中。グレオが深呼吸をする様に腕を大降りに振る。

    グレオ「スゥー・・・はぁー・・・。あ゛あ~・・・やっぱりこの空気だよなァ・・・このアングラチッウタウンな雰囲気とロクすっぽ洗浄されてねぇ錆び臭くてカビくせぇ空気!これが良いんだァ」

    くぱぁ・・・

    そんな音が出てそうな感じでグレオの顔が“開いて”捕食手がミチミチと音を立てて踊る。
    まるで“エイリアン”のフェイスハガーみたいな凶悪で醜悪な面構えだ。・・・もっともグレオの“コレ”は相手の顔を“ハグ”する方だが。
    ・・・正確には“脳”か。

    オドゥ「ちょ・・・兄貴・・・やめてくださいよ・・・目立つじゃないですか」
    ヴィグサ「おお・・・あ・・・兄貴が相変わらずでよかったす・・・」

    そう言うヴィグサの顔は引きつり気味だ。・・・どうもグレオはバグレス内部・・・と言うかノキノシタでも相当な“部類”らしい。
    事実、グレオに気が付いた周囲の連中が慌て気味に避けていく。
    どうやら“有名人”らしい。・・・悪い意味でだが。

    グレオ「いいじゃねぇかァ?・・・俺らは天下のバグレス一味。ここを堂々歩かねぇでどこを歩くってんだ?キシッ・・・!」
    オドゥ「・・・はぁ。・・・まぁともかく俺らの拠点に行きましょう。」
    真「・・・そうだな。グレオ遊んでないでさっさと仕事を済ませるぞ」
    グレオ「・・・なんだよ堅物共がァ・・・俺らは俺らで仲良くしよォぜぇ?ヴィグサァ」
    ヴィグサ「・・・うごっ・・・勘弁してくだせぇ兄貴ィ・・・」

    そういってグレオはヴィグサを引き寄せ強引に肩を組む。
    もっともグレオの巨体にヴィグサが持ち上げられている様子だが・・・。

    グレオ「おうおう。お前軽いなァ?ちゃんと食ってるかァ?お姫様抱っこしてやるよォ」
    ヴィグサ「ちょ・・・勘弁して・・・ヒエェェ・・・。うぷぅっう・・・兄貴な・・・なまぐせぇえ・・・」
    真「・・・はぁ・・・もうそのままでいいからさっさっと行くぞ」
    ヴィグサ「いやいやいや!!良くないしょっ!?・・・ちょ!離してくだせぇ兄貴!・・・うごほぉ・・・う、動けねェ・・・」
    グレオ「だそォだぁ・・・俺が特等席だァ。よかったなァヴィグサぁ・・・愛してるぜェ・・・」くぱぁ・・・
    ヴィグサ「ちょ・・・顔寄せないで・・・うわっ!生臭ッ・・・ヒィイイイ!!」

    これは多分グレオなりの弟分に対する親愛なんだろう・・・。・・・俺は勘弁願いたいが。

    オドゥ「・・・苦労なさってるようで・・・」

    頭を抱える俺にオドゥが同情気味に耳打ちする。

    真「・・・もう慣れたよ」

    俺は後ろの阿鼻叫喚地獄絵図のグレオとヴィグサを置いてオドゥと歩を進めた。

 


    †

 


    魑魅魍魎でごった返す所々錆びくねった巨大なパイプ状の通り道を抜けて裏通りへ、俺たちはマッドドッグスの拠点へ到着する。
    入り口の看板には「バグレス総合商社運営」と書かれている。・・・これは建前だろう。
    古びた扉を開けると、すぐ手前の広間で複数のヴァメロ人が“水タバコの器具”の様な物から何かを吸引しつつ屯っている。・・・多分あれは“タバコ”じゃないだろう。

    オドゥ「おぅ。お前ら、見張りはどうした?・・・全員でハッパ吸ってんじゃねーぞ。今日はグレオさんが来るつったろ?このヤク中共め」
    ヴァメロ(A)「・・・ああ!!やっべぇ忘れてた!おいおめぇら脳みそ覚ませ!グレオの兄貴来てるぞ!!」
    ヴァメロ(C)「ゲヘッ!?まじかよ!吸ってる場合じゃねぇ!!」
    ヴァメロ(B)「クケッ・・・あー・・・そーじゃねーよねーよねーちゃん。あれはぁ・・・俺のぉ・・・」
    ヴァメロ(A)「目ェ覚ませ!このタコ!!」
    ヴァメロ(B)「ニョブッ!!?」

    ドゴッ!!ガシャン!!

    目の前でヴァメロがヤク酔いしてるヴァメロを思いっきりけっぱぐる。
    相当な蹴りを入れたのか、蹴られた奴はもんどりうって手にした器具と共に壁にぶち当たってやけに甘い匂いのする液体をぶちまけて床にべちゃりと倒れこむ。

    ヴァメロ(B)「ブハッ!?・・・いけね!カカカッ!!兄貴が来てる!?やべぇ気合い入れねーと!」

    カカカッココココッカカカカカッ

    即座に立ち上がったヴァメロが激しく歯を打ち鳴らしている。周囲のヴァメロも同様だ。・・・あれは興奮してるんだろう。
    こいつらは感情表現するときにこういうことをすることが多い。地球人ほど表情筋が発達してない故のコミュニュケーション手段と言う訳だ。
    ・・・この微妙な打ち鳴らし-ノッキング-の違いや奇声は部族内やグループ独自の物が多く、安い翻訳装置では翻訳しきれない為、彼らの簡易な暗号にしている場合も多い。

    ヴァメロ(A)「カカッカカッ!!・・・あ。・・・エ―とそちらの方は?」

    顔を突き合わせてひたすら激しくノッキングを繰り返していたヴァメロが思い出した様にこちらを見て、オドゥに問う。

    オドゥ「スワロッターズのボスだ。・・・おい。あいさつくらいしやがれこのボケナスども・・・」
    ヴァメロ(A)「ニャッ!?カカカッ!!!ココココッ!!!」
    ヴァメロ(C)「カカカッ!コココッ!!クアックアッ!!ゲッゲッ!!」
    ヴァメロ(B)「クココココッ!オァッオァッ!・・・キュー・・・キュー・・・」

    顔を見合わせて再び激しいノッキング。・・・多分慌ててるんだろう。

    ヴァメロ(A)「すんません!すんません!!よくぞいらっしゃいました!!これつまらない物ですがどうぞ!!」

    一人のヴァメロが俺の手を取って、干からびた肉片みたいなものを握らせる。

    ・・・なんだこれ干し肉?・・・それにしてもなんか汚い・・・。

    オドゥ「・・・あっ!!すんません!!おいゴルァ!!変なもん渡すんじゃねぇ!!お前らの味覚と俺らの味覚は違うっつってんだろ!!・・・つうかマジでなんだこれ」

    オドゥが即座に俺の手から干し肉もどきをとって平謝りする。

    ヴァメロ(A)「ドガブムームーっす!俺らの手作り!うまいっすよ!!」

    オドゥ「・・・あぁ・・・あの“カツオブシ”みたいな・・・ってクセェ!!!なんだこりゃ!?」

    ぽいっ

    ヴァメロ(A)「ああ!?俺らが精鍛込めて作ったドガブムームーがっ!!」
    ヴァメロ(B)「カカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカ!!」
    ヴァメロ(C)「コココココココココココココココココッ!!?」

    オドゥがドガブなんたらの匂いに驚愕してぶん投げる。

    ・・・あれ臭かったのか・・・マスクしてたから気が付かなかった。・・・手袋に匂いついたかもしれん。・・・後で洗おう・・・。


    「おっ!ドガブミューミューじゃねーか」

    ふと遅れて入って来たグレオが眼前に落ちた肉片もどきを拾い上げがりごりと音を立てて食いちぎる。
    ・・・床に落ちたもん食うな。・・・と言うかあれ相当硬いんだな。・・・犬のえさ?

    グレオ「おいカてぇなこれ・・・干しすぎだろ」
    ヴァメロ(A)「ドガブムームーっす!ミューミューじゃないっす!!・・・あ!!て言うか兄貴!!お久しぶりっす!!」
    ヴァメロ(C)「そんなに干したっけ?」
    ヴァメロ(A)「ああー・・・半年くらいポケットに入れぱなしだったかも?」
    ヴァメロ(B)「道理で最近お前臭かったわけだ」

    オドゥ「なんてもの渡してんだこのヤモリ共!?・・・マジですみません!!本当にすみません!!・・・くそ・・・匂い取れねぇ・・・!後で手を洗わんと・・・」
    真「気にしないでくれ。あー・・・それと俺も手を洗わせてくれ。」
    オドゥ「すみません!!本当に申し訳ない!!後でこいつらには灸を据えておくんで勘弁してください・・・」
    真「あー本当に気にしないで良いぞ?・・・て言うかグレオ・・・腹壊すぞ」
    グレオ「なぁに!腹に入れちまえばでぇじょうぶよ!!」

    ばりぼりがりぼり

    なんつー強靭な胃袋してんだこいつ。
    ・・・ああ・・・こいつの特性考えれば・・・まぁ・・・大丈夫か。

    「・・・ぐええ・・・気持ちわりぃ・・・。・・・ん?・・・変なにおいが・・・うぷっ!?・・・おげぇええええええええ」

    遅れて憔悴気味に入ってきたヴィグサがドガビミーミー(?)の匂いとそれを咀嚼するグレオを見て慌てて出て行き嘔吐した。
    ・・・ご愁傷様。

 

    †

 

 


    オドゥとともに手の“洗浄”を済まし、戻ってくると・・・相変わらず憔悴した様子のヴィグサがソファーに寄りかかりながら酒を呷っていた。

    「オアーッ!!おおおおーっ!!!」

    ドンッドンッドンッ

    ・・・なんだこの奇声と奇音は・・・

    「オァー!!クエーッ!!クエーッ!!キャッ!!キャッ!!」

    真「・・・」

    外を見ると、ヴァメロ達と共に胸を叩きながら奇声を天に咆哮をするグレオが居た。
    なんだあれは・・・?・・・直立したコモドドラゴンとそれと呼応するゴリラだろうか?・・・見なかったことにしよう。

    オドゥ「・・・またやってるのか・・・グレオさん・・・」
    真「また・・・?」
    オドゥ「ああ・・・グレオさんはヴァメロ好きですからね」
    真「?」

    ・・・どうやら聞くところによるとグレオはヴァメロの思想に傾倒しているらしい。

    「強者も弱者も敬する者も親愛なるものも愛する者も。そのすべてを“喰らい”その魂と意思を肉体に取り込み連綿と受け継いでいく」

    大まかに知っているヴァメロの思想を訳するとこんな感じであるが。・・・成程・・・グレオの“愛”とやらがこの思想に起因するものならばなんとなく納得行く・・・。
    ・・・そういえば、スワロッターズのヴァメロ人組を統括しているのもグレオだったか・・・。・・・適材適所とはこのことかもしれない・・・が・・・。
    ・・・傾倒しすぎていれば問題もあるかもしれない。・・・たまに様子を見るとしよう。

    問題と言えば・・・このヴァメロの思想は正規軍やSig次元でも“遺体引き渡し”等の多種多様・・・様々なトラブルが発生する事があるとミリアが話していたのを思い出す。
    ・・・ヴァメロにしてみれば自らの根幹に関する文化なので、諸次元における根は深いのだろう。・・・更に言えばこの文化自体がヴァメロ自体にも分裂をきたしているとも聞いている。
    (所謂-文化的儀礼としてのそれ-と-快楽的思想に傾向したそれ-の対立だとか)

    ・・・最もグレオは快楽主義者な気がするが。

    オドゥ「・・・ま、言ってることは分からんでもないですが・・・流石に俺はカニバリズムは勘弁願いたいですから・・・。・・・“処理”としては使いようもあるんですけどね」
    真「・・・汚染された“肉”も食って死ぬ事があるとか聞いたが・・・文化とは業が深いな・・・」
    ヴィグサ「・・・も・・・もうその話は良いでしょう。・・・俺はもう勘弁願いたいっす・・・うぷっ・・・」
    オドゥ「ヴィグサさん・・・その状態で飲むと悪酔いしますよ」
    ヴィグサ「ケッ・・・良いんだよォ・・・そん時は調整錠でも飲んでやらぁ・・・」

    そう言ってやけくそ気味にテキーラを呷るヴィグサ。
    レモンを齧り、手の甲に乗せた塩を舐めてテキーラを一気に煽る・・・。
    ・・・生憎俺は下戸なので、一杯で止めておくする。・・・度数48度以上だ。・・・旨いのは分かるが余計に口惜しい。
    すでに頭がガンガンと響いてきた。・・・目頭を押さえて体内ナノマシンを調整する。・・・数秒で酔いが覚めた。
    ・・・正直、あの不安定な“力”を使いたいとは思わない。“今回の件”もそれに起因するのだから・・・。

    ・・・現実にはしっかりと現状を受け止め現実的に対処する。・・・そうしなくては道は開けないし、そうしなければならないからだ。・・・理想では道は真には開けない。

    ・・・と、俺はそこで思考を切ると、外で奇声を上げているグレオを呼び戻す。


    真「グレオ!戻ってこい!!仕事だ!!」
    グレオ「おぁっ・・・。と・・・ああ、忘れてた。じゃあなおめぇら。しっかり喰って、しっかり寝ろよ!ヴァメロはそれで十分だ」
    ヴァメロ(A)「へい。兄貴もご達者で」
    グレオ「おう!・・・さてと・・・仕事・・・仕事・・・」

    オドゥ「・・・仕事ですよヴィグサさん。・・・酔ってません?」
    ヴィグサ「・・・ッ。頭いてー。飲みすぎた・・・チッ・・・調整錠飲んでくるわ。・・・すんません。すぐに行くんで。・・・オドゥ頼んだ。」
    オドゥ「・・・だから飲みすぎるなって言ったのに。・・・すんません。こっちです」

    オドゥに連れられて、薄暗い階段を下り地下室へと向かう。・・・最もここはコロニーなので地下室と言うと語弊がある気がするが。
    そのまま降りて行き、広めの廊下へと出ると少し雰囲気が変わる。赤いカーペットが敷かれ、廊下に野性的でありつつ、幻想的なタッチの絵画が飾られている。
    それと先ほどからあのノッキングらしき音が複数響いている。・・・なるほど。・・・ここはマッドドックスの“食客”であるヴァメログループの根城か。

    オドゥ「・・・ドン・ボレオ。・・・例の件でスワロッターズの代表の方がお見えになってます。準備は出来てますよね?」

    オドゥが開きかけた扉をノックして開くと、そこには何かの獣で作られたソファーに寝転がりながら膝に“首輪”を付けたフラメル人の幼体を撫でながらパイプを吹かす壮年のヴァメロが居た。

    ボレオ「・・・ああ。例の件か。・・・無論用意は済ませた。・・・あとは貴殿らに任せる」
    オドゥ「・・・はい。では仕事が終わったらお後は宜しく」
    ボレオ「・・・諒解した。・・・ん?グレオも来ているな。・・・ふん。・・・変わらんようで何よりだ・・・あまり若い衆を焚き付けるなよ」
    グレオ「おうわかってるよおじきィ。まぁおじきも変わらんようで何より」

    少し振り返ったもののすぐに視線を戻し、背を向けたままのヴァメロにグレオが適当に挨拶を済ませて、そこから去る。
    ・・・伝統的なヴァメロ人は身内以外に排他的だとは聞いていたが。・・・むしろ、あの上の階に居た若いヴァメロの様なタイプは少数なのかもしれない。
    俺もそのこと自体は了承済みなので特に何も言わず、オドゥの後に続く。・・・彼が何も言わないのはそのことを察しているからだろう。
    単にボレオと言うヴァメロが彼より上の立場だからかもしれないが。・・・最もあのヴァメログループとスロワッターズには今回直接的な関係はほとんどないので気にする必要もない。

    オドゥ「・・・こちらです。・・・一応“人形”の素材とは聞いていたのでこちらで目ぼしい個体は“並べて”あります」

    どうやら考え事をしていたら、ずいぶんと奥まで来ていたらしい。
    先ほどとは雰囲気が違い薄暗い地下倉庫と言った風情だ。

    真「・・・ああ。・・・見てもいいかな?」
    オドゥ「もちろんです・・・こちらへどうぞ」

    薄暗い地下倉庫の廊下を進んでいくといやに冷えた冷気が肌に纏わりつく。

    真(・・・遺体袋?)

    廊下に無造作に積み上げられた“それ”には血らしき物が滲んでおり、“特有”の脂っぽい湿っぽさが漂う。

    真「・・・これは?」
    オドゥ「ああ・・・すんません。・・・“それ”はヴァメロ用の“肉”です。・・・あいつ等味にうるさくてね。・・・ガキ共の“見せしめ”と“締め”も兼ねて最近“処理”したんですが・・・」
    グレオ「ああー・・・じゃぁこれ熟成させてんのか。・・・まぁ“肉”はしばらく置いておいた方が美味いからな」

    そう言ってグレオはその一つを無造作にずり落とすと開けて中の様子を見始めた。

    グレオ「ああ~・・・。なんだよ痛みまくってんじゃねぇか。これじゃあ鉄臭くて加工には向かねぇな」

    オドゥ「・・・そう・・・ですね」
    真「・・・」

    俺は既に“吐き気”がしてきていたので適当に天井を見ながら、照明器具を見る。
    ・・・オドゥもそっぽを向きながら頭を掻いている。・・・多分彼も同じだろう。

    グレオ「ま。若いヴァメロには関係ねーか。俺も踊り食いが好きだしな。んー・・・ボス・・・あのさぁ」

    ふと。グレオに呼ばれて振り向いてしまう。

    そこには顔が痣だらけになり血のにじんだ“少年”の死体が顔を晒していた。
    胸のあたりまで血が滲み・・・肋骨が損傷しているのだろうか。うっ血した皮膚に青い血筋が浮き出ている。
    その表情は相当な苦痛を受けたのだろうか?苦悶の表情のまま凍ったように・・・止まっている。
    ・・・もう吐き気など無かった。・・・俺の中に渦巻いているのは。・・・自分自身に対する怒りだった。

 


    ・・・目を背けるべきじゃない。

    目を背けてはいけない。

    ・・・少なくとも。

    それは“俺”には“許されない”。

    こうしてここで関わっているのだから。

    例えそれが間接的であれ。

    “殺した”事実が俺自体になくとも

    間接的に“殺した”事でもあるのだから

    自己が“最も尊い”ものであるならば。

    生命-いのち-が

    自己の為に他の自己を“殺す”行為であるならば。

    その久遠の“宿業”から逃れえないのであれば・・・

    ・・・目を背けてはいけない。

    この“業”を感じる“心”が

    “人”を“人”たらしめているのならば・・・

    殊更に。

    “俺”は既に“それ”を犯しているのだから

    逃げる事は・・・

    許されるはずがなかった

 


    グレオ「ボスゥ?・・・話聞いてるかァ?おーい」

    ・・・はっと。意識が現実に引き戻される。

    真「・・・すまんボーっとしていた」
    グレオ「ハァ?・・・ああ~・・・ハハハ!成程。この手の話はボスにはきつかったかァ?でもよォ?・・・目を背けちゃいけないぜ?仕事なんだから」

    ・・・そうだ。こいつの言っていることは間違っていない。
    俺が“犯した罪”はその“分”だけ・・・背負って行かなければならないのだ。
    この腐り濁った泥濘の様な世界を背負い。それを飲み干し。
    “現実”を“生き”なければならないのだ。

    歯噛みした。
    ・・・そして嗤う。・・・マスク越しに。
    道化たる己自身に。

    ・・・苦しめ。

    ・・・永劫に。

    ・・・お前は許されない。

    真「そうだな。・・・“肉”の話だろう?」
    グレオ「・・・なんだ聞いてんじゃねーか。俺らのとこのヴァメロ達にみあげあったほうが良いだろ?・・・あそこじゃ碌すっぽ手に入らんだろうし」
    オドゥ「・・・ああ、じゃあそれって・・・」
    真「定期契約だ。・・・確かに現地調達には色々問題がある」
    オドゥ「・・・じゃあ、ヴィグサさんに話つけときます」
    真「・・・それだけじゃ君たちが大変だろう。・・・バグレス上層部にも話をつけておくよ。・・・君たちマッドドッグスには窓口になってもらうが」
    オドゥ「構いませんよ。ふむ・・・この話ついては後々話しましょう。俺だけで話進めるのはまずいんで」
    真「・・・頼む」
    グレオ「やりぃ。あいつらも喜ぶだろ」
    真「・・・お前は“おやつ”が欲しいだけだろ」
    グレオ「ケヒッ。ばれてたか」
    真「・・・まぁ良い。・・・それより例の件をさっさと済ませよう」
    オドゥ「ウス。じゃあついて来てください」
    グレオ「じゃあな坊主ゥ。美味しく頂かれろよォ」

    グレオが再び無造作に元の場所に“肉”を戻す。
    ・・・既に戻る退路は無い。
    そのまま俺は歩を進めた。

    進んでいくと、暗いコンクリートの倉庫に出て、見通しが悪くなる。

    オドゥ「ここです。足元にお気を付けてください。暗いんで」
    真「ああ。・・・ッ?なんだ?」

    ドスリと。足に何かが当たる。

    真「・・・これは・・・」

    倉庫の入り口付近の壁に無造作に投げ出された“足”に蹴躓く。

    オドゥ「・・・ああ~・・・それはー・・・」
    グレオ「・・・なんだ?なんでこんなとこに肉投げてんだ?・・・ああ?生きてんな・・・これ」
    真「・・・そうだな」
    オドゥ「すんません。それはヴィグサさんが“遊んだ”奴で・・・人形には・・・ちょっと」

    “そこ”には無造作に壁に寄りかかる“蒼銀の髪の少女”の姿があった。
    彫像の様に動かない“それ”はどこか遠くを見つめた様に視線すら動かない。
    その視線の先には、ずっと握りしめていたのだろうか?“くしゃくしゃになった紙屑”のような物が落ちている。
    ・・・それはどこか手に届かない物を掴もうとしたように・・・手を伸ばし置かれている。
    そこに俺はなんとなくデジャヴを感じた。

    真(・・・写真?)

    俺はその写真を拾い上げる。
    そこにはにこやかにはにかんだ少女と二人の少年が写っている。
    活動写真だ。・・・音声も記録されているかもしれない。

    グレオ「んだァ?・・・“これ”ぶっ壊れてるんじゃねーか・・・」

    ゴスッ

    グレオが無造作に少女の頭を蹴突く。
    グレオの纏っている服は装甲服だ。あの何気ない足の一撃でも相当な威力があるだろう。・・・ばたりと。少女は手足を投げ出すように倒れこむ。
    それでも・・・少女は何の反応も示さなかった。

    グレオ「あーあ。だめだこりゃ。・・・おおひでぇ~。こりゃヴァメロの奴等噛みまくりやがったなァ。・・・うはッ。手くび足くびほとんど原型ねーじゃねーかズタズタだぞこれ。良く生きてんなこいつ」

    ・・・確かに。包帯こそ巻かれてはいるが、その肢体には手酷い暴力を受けた痕跡が見えた。

    オドゥ「あー・・・。多分オドゥさん達が“ヤク”をぶち込みまくったんじゃないかと・・・。泣き叫んだほーがいいって延命剤も・・・」
    グレオ「オウオウ。いい趣味してやがるなヴィグサの野郎。一思いに食ってやるってのが人情ってもんだろォ?」
    オドゥ「それは兄貴とヴァメロでしょう?・・・それに兄貴の場合“踊り食い”でしょ?・・・あんま変わりませんって」
    グレオ「はは。抜かしやがる。・・・おいボスぅ。行こうぜそりゃ駄目だ。・・・。・・・おいボス・・・まさか」
    真「・・・この娘にしよう」
    グレオ「ハァっ?・・・マジで?」
    オドゥ「ええ・・・いや・・・それはちょいと・・・」
    グレオ「んだよォ?なんか文句あるかァ?」
    オドゥ「・・・ぁ~。わかりました。ヴィグサさんには俺が話つけておきます」
    グレオ「おう。・・・ところでボス。・・・マジでそれにスンの?」
    真「・・・ああ。」
    グレオ「・・・あー。あー・・・。オーケーわーたよ。んでも治んのかァ?それェ?」
    真「ナグレー院なら大丈夫だろう。・・・最もあれは“造り直す”らしいが。それに・・・このままでも同じだ。・・・“痛み”を知っているものにしかその“痛み”を理解することは出来ないからな」

    そう言ってから俺はポケットからパンフレットを取出しグレオに渡す。

    グレオ「マジで!?ナグレー製!?ずりィ!そんなに金かけんのかよ!?・・・な。な。俺もナグレ―で・・・」
    真「稼いだら考えて置く」
    グレオ「ち、ちくしょう・・・。・・・ケチンボめ」
    真「行くぞ。・・・運べ」
    グレオ「え・・・?俺が運ぶの?」
    真「俺が運べるとでも?」
    グレオ「このもやしめ・・・わーたよ・・・ほいさっ。・・・あ?・・・うわっ?!右手ねーぞこいつ!?なー・・・マジで治んのこれ?」
    真「・・・気にするな」

    ぐだぐだと文句を言い続けるグレオを適当にいなす。

    「あるぇ・・・?それ・・・俺の玩具・・・」

    向こう側から歩いて来たヴィグサがグレオを見て間抜け面でそれを見つめる。

    グレオ「んだよォ?文句あるかァ???」
    ヴィグサ「・・・ないです」
    真「・・・悪いな。・・・その分金は弾んでおく」
    ヴィグサ「・・・ハイ。・・・わかりやした・・・。・・・もうお好きにしてください」
    オドゥ「・・・遊んでるからですよ・・・ヴィグサさん」
    ヴィグサ「るせェ!・・・はぁ・・・まぁもう遊べそうにないからどうでもいいか」

    ぶつぶつと話続けているヴィグサ達をしり目に俺は写真をそっと胸にしまい・・・嗤う。


    ・・・その時はなぜ自分が嗤ったのかは・・・自分自身でも理解していなかった。

    【INFO】分☆割

2016年
12月09日
03:34

    777: zyabara

    〜Sig次元 赤状星団付近 人工銀河群・ライトエンドガーデン〜


    『ご予約名義スロワッターズさまですね。…人形製作でのご予約を確認しております。少々お待ち下さい』
    ノキノシタのポータルを利用してSig次元へと移動した俺達は更に複数のポータルを跨いで、ナグレー院…「ナグレー・バイオテック・インダストリアル」本社人工棟へと入港した。

    自前の船から連絡をしていると、グレオが盛んに窓からキョロキョロと設備を見回している。
    …身体改造者からすれば指折りの名院らしいのだから仕方がないと言えば仕方がないのだが。

    グレオ「うひょー…ここがナグレー院かぁ。…うはっ俺も金貯めて今度ここ来るかァ」
    真「お前金遣い荒いけど…貯められるのかよ?」
    グレオ「宵越しの金は持たん主義でな」
    真「…一生無理だな」
    グレオ「いーや貯めてやるね。…確証はないけど」
    真「…一気に金が入ったら来るしかなさそうだな…」グレオ「仕事頑張るかぁ」真「…頑張れ」


    グレオに適当に返すと、程なく案内が来たので船から出て辺りを見渡す。
    ノキノシタの様な雑多かつ薄汚れた風景とは対照的に白く、清純な様相の風景が広がっている。
    以上なまでに潔癖な風景のそれは“まさに病院”と言った様相を呈している。
    …まぁ、こう言った施設はこういうイメージも売りにしているから当然と言えば当然か…。

    つられてグレオも白い布に包まれた“それ”を肩に担いで相変わらずキョロキョロと見渡しながら着いてくる。
    窓口の辺りまでくるとAIのカメラらしきものが入り口を監視していてそれがこちらを見てから話しかけてきた。

    『骸真さまですね。…確認しました。…』

    不意に声を閉ざすように黙り込み、カメラがグレオの持っている“それ”を注視する。

    『…。少々お待ち下さい』
    真「…?」

    AIの返答に戸惑いつつ待っていると程なく案内が来て、院の中の奥に進む。

    真(…ずいぶんと奥まで行くな)

    …通常の医務室らしき場所を通り抜けて更に進むと、電波密室の様な設備の部屋へと案内される。
    そこにはパッと見たところ未改造らしき身体のシィヴタル人が机に書類を纏めながら、作業をしていた。
    そしてこちらに気がつくと、作業を止めて口を開ける。(最もシィヴタル人の口は食物摂取の為の器官で、会話するさいには地球人で言う喉の辺りをスピーカーの様に振動させて発音するのでこの表現は語弊があるが)

    「よくぞいらっしゃいました。私が本院の院長…ナグレー・レータル・クァアスです。今回は人形製作と伺っております。どうぞおかけください」

    言われて、腰を下ろすと、こちらをチラリと見てから考える仕草で顎を撫でるナグレー医師。

    真「今回は“素材”持ち込みで人形を製作していただきたいのですが」
    ナグレー「はい。そのようで…素材を見てもよろしいですかな」
    真「…グレオ」

    俺が言うとグレオは無造作に“それ”を下ろしナグレー医師が布を捲って中身を確認する。

    ナグレー「…この娘に戸籍は?」
    真「…確認出来てませんが」
    ナグレー「…ふむ。…本来ならば…こう言った件はお引き受けしておりません」真「…と言うと?」
    ナグレー「当院はあくまでも正式な形での契約に基づき運営しておりますので…」

    そう言ってナグレー医師は顎を撫でつつそれの観察を続ける。

    ナグレー「…スロワッターズ。…聞いたことはありませんが…そちらの方をみるかぎり…バグレス総合商社の関係のお方とお見受けします」

    そう言ってナグレー医師はグレオを見てから布をかけなおす。

    グレオ「ありゃ?俺の事をお知りですか?」
    ナグレー「ええ。特殊な施術の一例としての資料を拝見した事がございますので。…契約書にサインなされたのでは?」
    グレオ「…あ〜。…したかも知れねぇな。…特殊な施術を施す場合資料として纏める場合が云々って…でも適当にサインしまくったからな…」
    ナグレー「ドクターヒッグの施術だと記憶しています。彼の施術ならその完成度も頷ける。彼は結構優秀でしたからね」
    グレオ「大御所が潜りの医者を知ってるたぁ、たまげたな…知り合いなんすか?」
    ナグレー「彼は後輩でしてね。…ともかく、バグレス総合商社のお仕事たびたびお受けします故、今回もお引き受けしましょう。…ですが…正式な契約ルートはお引き受けできません」

    そう言ってナグレー医師か紙を取り出す

    ナグレー「此方を拝見の上サインを頂けますかな」

    手渡された資料は全て手書きで記されており、流暢な表情語で今回の施術の責任等について記されている。…成る程、先ほどはこの資料を作っていたのか。

    グレオ「今どきアナログたぁ、珍しいっすね」
    ナグレー「こう言った件は公式には存在しませんので」

    ナグレー医師はサインされた資料を受けとると拝見してからビリビリと破り、シュレッダーにかけてしまう。

    ナグレー「サインして頂く行為自体に意味があるのです。…さて、真さま施術についてですが…ご要望はありますかな」

    ナグレー医師は次にタブレット端末の様な物を差しだす。そこには参考資料のデータが示され、どういった構成などがあるかが明記されていた。


    真「護衛用として組みたいのですが…ここではその目的の物も製作していると聞いています」
    ナグレー「確かに。…しかし見たところ“壊れて”おりますので“創り直す”必要性がございます」
    真「…ここではそれも出来ると聞いています」
    ナグレー「はい。…しかしながら今回は脳を含めた細胞単位で組み替えますので…“元”の者とは言い難くありますね」

    つまりナグレー医師は“創り直す”と言うことは“元”の人格は死に、別人になると言いたいのだろう。
    …“魂”と言う存在が科学的に物質的性質を持たず、単なる精神的表現に過ぎないと立証されている世界故の表現だろう。


    真「…それは記憶を継承しても本質が異なるなら“本人”ではないと言う哲学的な意味で…ですか?」

    俺がそう言うとナグレー医師は顎を撫でてから再びこちらを見る。

    ナグレー「…ふむ。愚問でしたな。…了承いたしました。では他のご要望をお聞きしましょう」

    …俺は資料を見つつ、ふと白い布に包まれた“それ”を見る。
    …“創り直す”か…。

    …俺にそんな権限など無いだろう…

    胸のポケットに入れた写真に手を当てて呟く。


    そうか…俺は…


    「…“業”…か…成る程な」

    ナグレー「…何か?」

    真「独り言ですから…お気になさらず」

    ナグレー「…はあ」

    …俺は、そう言ってまたあの時の様に1人、マスクの中で口を歪ませた。

 

 

    †

 

 


    〜Sig次元 バグレス所有星系 惑星T281〜

    「早く整備を終わらせろォ!もたもたしてると実戦だったら死ぬからなァ」

    俺達が装備の整備をしている最中、そんな怒号が響く。
    …休みなしの連日の戦闘訓練。
    砂塵が吹き荒れ、見渡す限り岩と岩壁だらけのこの惑星に連れて来られた俺達は目的も告げられずただひたすらに銃などの使い方を教え込まれ、雑多な目標を撃ったり、筋トレや戦闘訓練等を続かされていた。

    「なぁ、マサキ…本当にコイツら何させるつもり何だろうな?」

    ふと銃を弄くっていた隣のウォンが話かけて来た。

    マサキ「…知るかよ。…そんな事はどうでも良い。作業に集中しろよ…認められれば帰れるかも知れないんだしな」
    ウォン「チェッ…お前ら本当にそればっかだな、俺はここの方がマシだね。寝床も飯もあるからな」
    マサキ「そうかよ。だったら一生ここにいれば良いだろ」
    ウォン「あーあツマンねー奴」

    愚痴るウォンを放っておき、作業に集中する。
    チラリと前にいるヨミを見るとヨミもまた作業に黙々と集中していた。

    マサキ「…なあヨミ。…俺達本当に帰れるかな」

    作業をしつつボソリと呟く。
    …確証も無い。…確信もない。
    ただそうかも知れないと俺達が勝手に思っているだけ。…ただじわじわと迫る焦燥感だけが俺達を余計に無口にさせた。

    ヨミ「…知るかよ。…帰れるかどうかじゃない。…帰らなきゃ行けないんだ…俺達は」
    マサキ「…ああ」

    そうだ。
    …今こうしている間にも。
    ヒメの所に戻らなくては行けない。
    …あの時、ヒメを連れていなければ…。
    あの時に力があれば。
    …歯噛みした。…無力な自分たちに。

    パンパン!

    マサキ「?」

    不意に響く手を叩く音。
    振り替えるとやや緑がかった髪色のサングラスをした男が手を上げて皆の注意を引いていた。

    「よーし!お前ら、だいたいの仕込みは終わった!次は試験だ!試験!」
    ヴァメロ「試験?…なんすかそれβさん」

    後ろで俺達を見張っていたヴァメロがそのうす緑髪の男をβと呼ぶ。
    …そう、β。
    …多分人形…だろう。最初の頃に目の前で脱走しようとした奴を指先から“ビーム”の様な物を放出して“焼き炭”にしてしまった。
    あんな芸当は人形じゃないと出来ない筈だ。
    …こいつがいるかぎり俺達は此処から逃げる事なんて出来ないだろう。
    …だから今は従うしかない。
    そしてβは指先でサングラスを少し下げてヴァメロに何かを耳打ちするように語りかけている。

    β「選定だよ。選定。使えるのと使えないくらい選ばないと金の無駄だからな…ま、見てりゃわかる」
    ヴァメロ「…はぁ」

    βたちは俺達の整備を終わらさせると、トラックに詰め込んで移動を始めた。

    ガタガタと席が揺れて足元に落ちていた砂っぽい石ころが跳ねる。

    皆不安そうにしている。そわそわと辺りを見渡すやつ。貧乏ゆすり見たいに足を震わせる奴。…誰も喋らない、ただ車が荒れ地を走る音のみが車内に響いた。

    …程なくして、車が止まって俺達はそこで下ろされた。

    β「よォーし!お前ら良いかぁ?今回は実戦形式の訓練だ!コイツは試験も兼ねてるからなぁ!試験に合格したら特別コースに進めるからなぁ!気張っていけ!」

    そうβが言うと部下の連中が俺達に何かが書かれた紙を手渡す。

    ・目標
    この先5キロ先にある建物にある指定目標を回収する事

    「…なんだこりゃ?これだけ?」
    「…指定目標は…ケースか」

    皆ざわざわと騒ぎつつ、顔を見合わせている。
    仕方がない。…いくらなんでも大雑把過ぎる。

    ぱんぱん。

    再び手を叩く音。

    β「良いかぁ!方法も手段め問わねえ!!とにかく指定目標を持ち帰った奴の価値だ!…勝った奴はこの星から出れるかもなぁ?」

    …この星から出れる?
    …チャンスだ。
    俺とヨミ目を合わせお互いに覚悟を決めた様に頷いた。
    マサキ「俺らが勝つんだ」
    ヨミ「…当然だろ」

    皆がざわついていると、スワロッターズの連中が全員に銃を配り始める。
    …そうか。…実戦形式か。
    ずしりとした銃身が両手に沈み、否応なしにその重さを俺達に感じさせた。

    「よし!行けェ!!回収して持ってきた時点で試験は終了だ!…初めェ!!」

    …それを合図に皆廃墟に向かって進み初めた。

    その様子をβがニヤけながら見ている。

    β「懐かしいなァ。…俺の時もこんな感じだった…。ハイエナ買ってるクセェギャングのアジトにハンドガン一丁握らされて突っ込まされたらなぁ」
    団員「…でも実弾でしょ?…それに“アレ”は…。…いっぱい死ぬますよ」
    β「良いんだよ。それで。命(タマ)賭けなきゃ本気(マジ)にならねぇからな。…それに、経費削減になるしなァ」
    団員「…成る程。流石βさん。…良く考えていらっしゃる」
    β「リグリットで良い。…アァ…本当に懐かしいクセェ空気だぜ…」

    …そう言ってβは車に腰掛け、タバコを吹かせた。

 

    〜二時間後〜

    響く悲鳴と銃声。
    キューンキューンと頭上を銃弾が音を立てて流れていく。

    ヨミ「マサキ…頭下げろ!」
    マサキ「解ってる!糞…録に隠れる場所が…」

    「糞!糞!あいつらぁ!!」
    「実弾使うなんて聞いてないぞ!?」
    「…ミナミぃ!ミナミぃ!糞…ダメだ。…あいつら殺してやる!!」
    「やめろイツカ!おい!」
    1人が射線に飛び出して…激しい銃撃に晒されて地面に血と肉片の花を咲かせて崩れ落ちる。


    …俺達は廃墟から数百メートルの所で足止めを食っていた。
    …先行した連中の数グループが俺達に手柄を取らせまいと銃撃してきたのだ。

    …最も、その銃から吐き出される銃弾は実弾だったのだが。
    当初は混乱していた連中も、お構い無しに発砲してくる奴らに怒りの形相で撃ち返している。

    …1人、また1人と地面に崩れ落ちていく。


    ヨミ「…っ!冗談じゃねぇ…こんな所で!」
    マサキ「…どうにかして回りこめないか?…目標さえ回収出来れば良いんだ…こんな所で足止め食ってる場合じゃ…」
    ヨミ「解ってる!…けどこの平地じゃ…」

    不意に廃墟の方から特徴的な破裂音と悲鳴が響く。

    「逃げろォ!!逃げろォお!!」

    ヨミ「なんだ!?」

    そして廃墟の隅から2人乗りのスクラップじみたバイクが飛び出して、1人が背後に銃撃を加えている。

    マサキ「おいヨミ!あいつらケースを!!」
    ヨミ「糞!やられた!俺達と同じこと考えてる奴はいたんだよ!」

    即座に廃墟側からこっちに銃撃を加えていた連中がバイクに向かって銃を向ける。


    それから、数秒してバイクに乗っていた奴がミンチ見たいにはぜて、バイクごと転倒してケースが転がり落ちる。

    マサキ「ケースが!ヨミ!」
    ヨミ「待てマサキ!…何かおかしくないか…!?…こんな安物銃にあそこまで威力は…」
    マサキ「…」

    思わず飛び出しそうになった俺はヨミの声で立ち止まり、例の死体を見る。

    …そうだ。
    …なにかがおかしい。
    …俺達の使っている銃じゃあそこまで人間まるごとを肉片に変える様な威力は無いし…それに訓練を初めてそこまで経っていない俺達があそこまで銃撃を集弾出来る筈がなかった。

    ヨミ「マサキ!伏せろ!」マサキ「ッ!?」

    ふと再び響く銃撃の嵐。
    廃墟側から銃撃が再び加えられる。

    「そうだ頭押さえてろぉ!!ケースは俺らのもんだぁ!!」

    ふと響く怒号。
    あいつか…名前は知らないが別の所から来た奴らだ。
    夜に他の弱気な奴に絡んでは憂さ晴らししてた嫌な奴だ。
    連中ならこの騒ぎも納得が行く。…他人なんてどうでも良いんだろう。


    そしてその廃墟側の奴から複数がケースに向かって走りだしたその時だった。


    ヴヴヴーーッ!!

    再び特徴的な破裂音。
    ケースに向かっていた連中が肉片の塊になって弾け飛ぶ。

    「ッ!?…なんだよっ!?なんだってんだ!」
    「あっ…あれぇッ!!」

    銃撃に怯んで倒れ込んだ奴が廃墟を指差す。

    …何かが光る。

    瞬間。
    ケースの周辺に爆撃でもされた見たいに土埃が立って悲鳴が聞こえなくなった。

    「ポッ…ポットだ!!バルヴァロだ!!」

    廃墟側の連中がそう叫んで、廃墟に向かって無茶苦茶に撃ち初める。

    しかし、廃墟側の連中が潜んでいる場所に再び破裂音と共に土埃がたち、阿鼻叫喚の悲鳴が響く。


    廃墟側の連中の複数が岩影に隠れて何か叫んでいる。

    不意に。

    廃墟から何かが飛び出して数百メートルを跳躍して隠れた連中の中に飛び込んだ。

    「ギャアアッ!!」

    パパパッパパパッ

 

    再び響く悲鳴と銃声。

    しかしそれも数秒で途絶え、岩影から這いずる様に出てきた奴が瞬間的に何かに頭をわしづかみにされて撥ね飛ばされる。

    頭を撥ね飛ばした全長80センチくらいの“そいつ”は無造作に頭を投げ捨てると初めから位置を知っていた様に廃墟側の連中に応戦していた連中に銃撃を加え初める。

    …不味い。
    …あれはポットだ。
    ノキノシタの自称元傭兵のおっちゃんが言っていた。
    …80センチくらいの猿みたいな感じの小型ポット。
    …バルヴァロ。
    …かなり古い部類の奴で本来は艦内制圧に使われる物だからこんな平地で使う物じゃない…。
    …けど。…俺達には関係なかった。

    “生身の人間がポットに勝てる訳が無いのだから”


    ヨミ「…!マサキあいつらが襲われている今がチャンスだ!!ケース取りに行くぞ!」
    マサキ「!…わかった!!」

    俺達は悲鳴から背を向けて…ケースに向かって走り出す。

    ヨミ「取った!!」

    ヨミがケースを掴んで俺が振り返る。


    …嘘だろ?


    バルヴァロがこっちに向かって来ている。

    マサキ「伏せろ!」

    俺はヨミに覆い被さる様に飛びかかると、響く破裂音。左足に衝撃が走り、そのまま俺達は斜面を転がり落ちた。

    転がり落ちる俺の腹部に衝撃と激痛が走る。
    バルヴァロが止めを刺しに組み付いて来たのが見えた。

    マサキ「ッ!?」

    そのまま転がり落ちて、俺はズタズタに裂かれた防弾チョッキの布地とサスペンダーを奴の間接に絡ませる。

    バルヴァロ『!』

    奴は直ぐに引き抜こうとすると、俺はすかさず銃のバンドを腕に絡ませたまま奴を銃ごと抱え込む様に抑え込む。


    ヴヴヴー!!ヴヴヴー!!


    腹部に衝撃が走り、体が中に浮く。奴が腹に突き刺したアームからがむしゃらに撃ちまくっているんだ。
    それでも俺は歯を食い縛って奴を押さえつける。
    奴がアームぐちゃぐちゃと動かして、俺は腹の中をかきまわされる。

    …行かせるか…。

    「マサキィい!」

    ヨミがこっちにかけて来てバルヴァロの間接に銃身を射し込もうとすると、奴は器用に脚部でそれを弾き飛ばすと更にヨミを蹴り飛ばす。

    ヨミ「ガハッ!?」

    …俺は良いから…ケースを…

    そう言おうとした瞬間だった。
    バルヴァロの背中を激しい光線が貫いて奴はそのまま機能停止した。

    すぐさまにバルヴァロが押し退けられ俺の上に生暖かい雨が降り注ぐ。

    …なんだろう。

    ヨミか?

    アイツが叫んでいる。

    良く聞こえない。

    …ああ

    これ雨じゃ無いのか。

    …泣くなよ。

    お前俺より年上だろ?
    もうすぐ16だって…

    そんなんじゃヒメを守ってやれないぞ…

    そう言おうとすると変わりに口から血が吹き出した。
    肺が破けたらしい。

    ヨミが何か叫んでいる。

    なんだって?

    腹がない?
    ふと下をみるとああ…なるほど。俺の下半身が無くて、変わりに内臓がでろりと情けなく転がっていた。
    これじゃ三人で歩けないな…

    …そうじゃない

    ヨミ。

    お前が俺の代わりにヒメを…

    そう言おうとして…でも、言えなくてごぽごぽと血が吹き出す。

    …息が出来ない。…意識が朦朧としてきた。

    そっとヨミの頬を撫でる。
    …泣くなよ。
    お前が泣いてたんじゃ安心して任せられないじゃないか…

    そうして俺の手がパタリと落ちて。

    …俺の意識は暗闇に融けて消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    ヨミ「マサキっ!マサキ!死ぬなよ!!死ぬな!!おい!!マサキぃ!…マサキぃい」
    マサキが目を開けたまま動かなくなる。

    ヨミは体を震わせたまま崩れ落ちる。

    ヨミ「お前が死んだら…俺どうすれば良いんだよ…!…どうすれば…ああ…ああっ…マサキ…動いて…動いてくれよぉ…」


    ゆさゆさと血みどろになったマサキを揺するヨミ。
    そこにβがゆっくりと歩いて来て、それを見下ろす。

    β「よお。良い根性してんじゃねーか。ま…ケースを持ってこれなかったのは減点だが。…まぁ、頑張りには答えてやらねぇとな…どきな」

    βはヨミを押し退けると動かなくったマサキの首筋に注射器をぶち込む。

    β「脳ミソ無事なら大丈夫なんだろ?」
    団員「え?…まさか…こいつ」
    β「なんだよ?文句あるか?既に真に許可は貰ってあるんだ。こいつは根性見せたんだ。それには答えてやらねぇとな」
    団員「…そう言う事なら構いませんよ。…おい。運べ」

    複数のスロワッターズの団員がマサキを運び初めると、ぼうっとしていたヨミがはっとさて団員に組み付いて叫ぶ。

    ヨミ「何するんだよ!?返せ!!返せよぉ!!マサキを返せ!!」

    団員「チッ!コイツ!!」

    団員がヨミを殴り飛ばすと、ヨミは地面な転がり、それでも立ち上がって再び組みかかろうとする。

    β「…まぁ待て待て」

    βがヨミの首筋を掴んで止めると、無理矢理顔を掴んで向けさせる。

    β「お前は根性を見せた。それには答えてやる。だからそれまで待ってな」
    ヨミ「何を…」

    β「解らねぇなら良いんだ。…ま、お前はとりあえず車に戻って帰りな。…なぁにまた会えるさ」

    そう言ってβはヨミを突き放すと、ポケットに手を突っ込んだまま団員達に欠伸をしながらついて行きそこから去って行く。

    ヨミはただその様子を絶望の面持ちで眺めていた…。

 

    †

 

 


    〜ナグレー院 施術室〜

    ナグレー「…酷いな。…これは」

    ナグレーは施術台に横たわる“それ”を同情気味に見つめる。

    ナグレー「仕事とは言えこんなことをしなくてはいけないとはな…私もよくよく業が深い…ん?…写真?」
    ふと布地の間に挟まれた、写真を手に取りまじまじと見る。
    …そこにははにかんだ少女と2人の少年。
    …彼らにも一時の幸福が
    あっただろうに。
    …それは既に別たれたのだろう。…求めても。…もう戻ることは無い。
    ナグレーは写真を放り、少女の頭を撫でる。

    ナグレー「…もう苦しまなくて良い。…君は生まれ変わるんだ。…君は君が求めるものしか目に映らない単純な幸福を手に入れる。…もう他のものは見なくて良いんだ。…。…施術を開始する。…まずは組み換えに支障の出る破損の酷い場所から切除する」

    助手「…写真はどうします?」

    ナグレー「もう必要あるまい。…廃棄しろ。余計な情報は極力避けたい」

    助手「了解しました」


    ナグレーはため息をつくとメスを手にして、皮膚に刃を入れた…。

 

 

    【INFO】過去編終わりッ!でももちっと続くんじゃよ

2016年
12月18日
08:50

    778: 忘却の亡霊

    >>749
    ソルブレイズ『病気で亡くなったのか…あるいは…』

    そう呟きかけた所で背後に気配を感じ、振り返る
    そこには看護婦の幽霊が立っていて、「あの子を助けたかった…」と呟くとスゥっと消えてしまった
    幽霊の立っていた所にはノートのようなものが落ちており、拾って中身を見るとどうやら日記らしかった

    ブロペニュ「何か書いてあるの?」
    ソルブレイズ『そうだな…』

    読み進めてみるとカルテに書いてあった少女の事が多くかかれていた
    嬉しかった事や悲しかった事、いわれのない中傷に傷付く姿なども書かれていた
    そして最後は…

    ソルブレイズ『…先程会った奴…神楽凛と待ち合わせしていて、来ないと勘違いして飛び降り自殺…か…』

    そう呟くソルブレイズの後ろに風が吹き、少女の霊が背後から襲い掛かってきた!

2016年
12月18日
13:47

    779: MI4989 削除

    襲い掛かってきた少女の霊の攻撃を凌ごうとブロペニュはスッと振り向いてソルブレイズをかばう形で構え、少女の霊に組み付こうとする。
    その光景はちょうど暴れる女の子を看護婦が止めようとしているようにも見える。

    ブロペニュ「……ちっ」

    が、少女の霊はブロペニュをすり抜けるように避けていった。
    この時に少女の霊は何か言っていたがブロペニュの耳と脳にはノイズと処理されてしまい、聞こえることが無かった。

    ブロペニュ「このっ……あれ?」

    再び少女の霊に組み付こうとしたブロペニュだが何でだか少女の霊に干渉することができない。
    同じ様に少女の霊もブロペニュに干渉することができないみたいだ。

    ソルブレイズ(何やってんだ……)

2016年
12月19日
18:52

    780: 熱湯カルピス

    ―地球 アフガニスタン 都市部地下―
    "0005.12.25"

    "アライアンス特殊工作部隊員
    コードネーム:ジェイ"

    今日の任務はキサラギ社が作っている"バイオギア"とやらのサンプルを盗み、
    研究所ごと焼き払う…はずだった。
    ⋮
    仮面ライダーアンデット(以降アンデット)『グウォォォォォォ!』
    バン!バン!
    『クソ!銃弾が通じねえ!』『待って!助けt』グシャッ
    ジェイ『…サンプルだけは…渡せない…逃げるぞ!』
    『わ、分かっ』ザクッ
    ジェイ『…!後は俺一人か…』
    ⋮
    研究所内の様々な物を駆使し、運よく研究所のジェネレーターを爆破できて、
    任務を遂行し、ようやく逃げ延びた俺だったがまだ終わってなさそうだ。
    梯子を上りきった先の廊下の角で通信を開く。

    ジェイ「こちらトループ03、応答願う。」
    ……
    <こちらフロートタイガー>
    ジェイ「サンプルを確保した。これから集合ポイントへ向かう。」
    <了解、Rポイントへ迎えに行く。指定所刻に遅れるな。>
    ジェイ「了解、移動を開始する。」
    ゴーグルを展開する。視界が赤くなり、次にはモニター化しまるで普段と変わらぬ視界へと変わる。強いて言えば視界の隅々にライダーシステムの状態やバイタル等が表示されるのが裸眼との違いだ。

    この街、アフガニスタンの中心部は地雷原だ。
    そこかしこにテロリスト共がうようよしている。
    今日の任務はメタトギア、サンプルの事を誰にも知られてはいけない。
    時間は掛かるが極力殺傷を避けられるルートを進むしかない。

    所持品を確認する。
    ・[MP7A1]
    ・[ハンドガン]
    ・[ナイフ]
    ・[バイオギアサンプル]
    幸いにも弾薬はいらないくらい有り余っていた。
    ライフルはアンデットとの戦いの時に壊されてしまった。
    ジェイ「…行くか。」
    俺は、MP7A1の動作確認をして、直ぐにその場を離れる事にした。
    トラップが敷き詰められている危険性も念頭に入れた上で、
    屋内を経由して極力外に出ないルートを進むことにする。
    姿勢を低くして、小走りで向かう。

    通信が入る、状況確認だ。
    ⋮
    <博士はどうした?>
    ジェイ「交戦中に負傷、死亡した。直後に自らにバイオギアの一つを使用し蘇った。」
    <そうか、やむをえんな。他のバイオギアサンプルは?>
    ジェイ「俺が持っているので全てだ、戦闘中に破損、恐らく周囲に飛散した。今後対策が必要と思われる。」
    <了解、速やかに対処を要請する。先遣隊は?>
    ジェイ「一人だけ確認したが、手当てを行う前に死亡した。」
    ⋮
    敵に見つかったりしたが全て対処した。
    任務を遂行した状態で回収ポイントへとたどり着いた。サンプルは無傷だ。

    ―任務は果たせたが、今日の死亡者数は23人。
    またしても、アライアンスから貴重な人的資源が失われた。

    だが、ここは戦場だ。これが当たり前だ。―

    ローターの音に気づき、そちらを見ると既に回収ヘリが近くまで向かってきていた。
    ようやく一息付けると思い、変身を解除する。

    ―メタトギア…その力はそこしれない。

    なにがあっても、なによりもまず、目的を達成する。
    その成果において、俺は一度の失敗もない。

    だが、時代は進化していく、いずれ旧式の武器も通じなくなるだろう―

    ―その時は、俺は、死ぬしかない―

2016年
12月20日
14:16

    781: 忘却の亡霊

    >>779
    ソルブレイズ『………』

    2体がぐるぐる回って警戒し合ってる所に割って入り、少女の霊をアイアンクローで掴み上げる
    普通なら少女の非常に強力な念により死亡してしまうが、神の側に立っているアークの力でむしろ少女の霊を圧倒し、掴み上げる事が出来るのだ
    そのまま背中の翼を開き、少女の霊に力を送り込んで浄化していく
    少女の霊が浄化されていくに従い、病院の存在も薄くなっていき、少女の力が弱まっていく
    もがいて抵抗する少女の霊を哀れに思いながら、それでも己の仕事である『世界の存続と平和』の為により力を込めて浄化していく

    ソルブレイズ『…お前がどのような思いで死に、ここに巣食う霊になったかは知らん…だが…!』
    少女の霊「…!……!」
    ソルブレイズ『お前が多くの命を奪う存在であるなら容赦しない!大人しく冥府に逝くがいい!』

    力尽きるように浄化され、冥府へと送られていく霊
    少女の霊によって命を奪われた霊も光を求めるようにソルブレイズの周りに集まっていく
    それらの霊を冥府へ送ったソルブレイズはブロペニュを背中に載せ、ある地点へと向かう

    そこには現世と境界の境目に大穴が開いていた。恐らく様々なものが境界に呼び寄せられた事によって境目があやふやになり大穴が開いてしまったのだろう
    後始末としてその穴を塞ぎ、境界に何もない事を確認してからソルブレイズの力で二人とも現世へと戻っていった

    ~地球 宇宙船~

    現世へと戻ってきたソルブレイズはヴェルグの姿に戻り、ネットワークの海から黒のページが消えているのを確認し、ようやくため息を吐いた

2016年
12月20日
15:00

    782: MI4989 削除

    ブロペニュ「お仕事終わったみたいだね」すぅっ

    境界から戻って来てもソウル体のままだったブロペニュはちょっとふわふわ浮いてからテレポートをして元々の肉体に憑依して宇宙船の外から戻って来た。
    ヴェルグの目に映るのは栗色の髪と瞳、出る所は出てしまる所はしまった身体付き、若干金属質な暗灰色のビキニ、いつものブロペニュ。
    ……境界での行動をきっかけにしてお洒落に興味を持ったかと思ったがそんなことは無かった。

    ブロペニュ「これからどうするの?」

2016年
12月22日
02:52

    783: zyabara

    「フッ!フッ!フッ!」
    「ハァッ!ハァッ!ふぐぅ……糞!負けるか!」

    18大隊旗艦・強襲揚陸艦「アドミラル・フラルダリア」のトレーニングルーム。
    そこで対アーク部隊所属のアスト・レイルーク・ブラスト少尉とフラクト・シニュオン准尉が熱心に鉄棒からぶら下がりながら腹筋をしている。
    アストもフラクトも汗だくでタンクトップから肌が透けて見える。
    ついにフラクトは息切れ切れでばたりと手を落とし、合いも変わらずペースを崩すことなく腹筋を続けるアストを見た。

    フラクト「くそぉっ士官学校じゃ俺の方が運動能力評価はうえだってったってのに…こんのぉ……」
    アスト「フッフッ!ハッ……信念が違うさ!目標200回!ついて来いよ!“負けずのフラクト”!」
    フラクト「言いやがったな!負けるか!ぬぉおおおおおッ!」

    キリエ「……よくも飽きないわね…あの人たち」

    キリエ・ハシマ中佐が休憩室でがアスト達を横目に紅茶を啜る。
    机にはパティスリー・ルルカのモンブランと苺のショートケーキが上品な煌びやかさを放つ……のだが。
    その横にケンタッキーの12ピースボックスが鎮座している。

    リナーシタ「……あーん。う〜ん甘くておいしぃ☆それにしてもアスト少尉は粘りますねぇ」

    ぱくっ。その前でリナーシタ少尉が煌びやかなシュートケーキを切りくずし、豪快に口に放り込んでいく。
    カロリーとはなんだったのか。

    キリエ「……そうね。しかし…あなた良くフライドチキン食べた後にシュートケーキ食べれるわね……うぷ…想像しただけで胸焼けが…」
    リナーシタ「キリエ中佐も腹筋に参加すれば良いじゃないですかぁ。…出来ないんでしたっけ。…1回も」
    キリエ「失礼ね!……さ…3回はできるわよ」
    リナーシタ「……運動したほうが……。あむっ…ふぅケーキご馳走様でした!」
    キリエ「はやっ!?もう食べたの!?まだ私3口も食べてないのに・・・」
    リナーシタ「中佐が小食すぎるんですよぉ」
    キリエ「貴方がブラックホールなのよ……。…太るわよ?」
    リナーシタ「いーんですよ。その分運動するから」
    キリエ「カロリーが全部胸に行ってるんじゃないの……貴女……」
    リナーシタ「……それは中佐もでしょう……」
    キリエ「…………それがね…?この前見たら…見たら……」

    キリエの表情が唐突に絶望に染まり唇を震わせて語り始めた。

    リナーシタ「見たら…?」
    キリエ「増えていたのよッ!!300グラム!!」
    リナーシタ「…そのくらい誤差の範囲内では…?」
    キリエ「違うわ!?…300落とすのにどのくらいの我慢をしなければいけないかあなたにわかるの!?」

    バンッ。超☆真剣な面持ちで机を叩くキリエ。これは乙女の苦悩であり戦いである。
    ・・・特に運動が苦手なキリエには。
    そしてワナワナと身体を震わせて己の下腹部を絶望の面持ちで見やる。

    キリエ「カロリー表を付けているのに…この脂肪が!!脂肪が!!取れないのよッ!!!(><;)」

    むぎゅう。まぁたしかに掴めてはいるが・・・。

    キリエ「ああっ。この目の前のモンブランが憎たらしい…いっそ食べつくせてしまえば……ああでも!過賂裏ぃーがっ!!」

    過賂裏ぃーってなんだ。変な造語を作るな。

    リナーシタ「…お疲れ様です。自分はおやつの1ピースを食べてから運動してくるであります!」

    リナーシタは静かに敬礼して、残りのワンピースに手を伸ばす。

    スッ。

    しかしそのカロリーは虚空に消えた。・・・鳶に取られたのだ。

    アスト「ふうー!うん旨いな!やっぱり油だ。身体に染み入る感じがする」

    もぐもぐ。

    リナーシタ「あー!!少尉!なんて横暴な!?」
    フラクト「ハァッ…ハァッ…き…貴様ぁ!!そいつをよこせ!」
    アスト「やだね」

    がっ。ごっ。ばっ。

    キリエの目の前で馬鹿3人がハイエナの戦いを始めた。
    キリエはそれをあきれた面持ちで見る。

    キリエ「……。良いわね……太らない人たちは…」

    その様子を飽きれ顔で見るキリエ。

    ビーッビーッ!

    突如、艦内警報の後放送が流れる。

    『これより作戦前のブリーフィングを行う!下士官以下の者は第一種戦闘待機、士官はブリーフィングルームに集合せよ!繰り返す…』

    キリエ「あら、大変。リナーシタ少尉いきましょう。少尉達はちゃんと着替えてからね!」
    リナーシタ「了解であります!じゃあ少尉殿一同お先に失礼するであります!グッドラック!」


    キリエとリナーシタは慌ただしく席を立つと、ブリーフィングルームへと向かって行った。

    アスト「おっと、まずい!急ぐぞフラクト!」
    フラクト「ああ糞!シャワー入る予定だったのに!汗でべったりしてて気持ち悪いぜ…」
    アスト「そんな余裕ないだろ?さっさと着替えろよ」

    アストはそのまま上着を羽織ると、食べ終わったチキンの骨をゴミ箱に放り、ブリーフィングルームに向かう。
    その後をフラクトが自分の匂いを嗅ぎながら続く。

    フラクト「…ああ、やっぱちょっと臭うな…。糞!これじゃキリエ中佐に嫌われちまうぜ」
    アスト「まだそんな事言ってんのかよ?あの人は年上好きだって聞いたぞ?諦めたら?」
    フラクト「いーや、諦めないね。…ていうか、誰から聞いたし、その話」
    アスト「この前他の連中が話して…。…ん?…おい…フラクト…あいつ」
    フラクト「…ああ、例の“聖法院からご出張”とやらのお客様ね…」


    アストとフラクトの前にはブリーフィングルームの入り口で壁に寄りかかるフードを深く被った男がいた。…とはいってもその身長はゆうに2メートルは超えている巨漢でありコートから覗く筋骨隆々の腕は丸太の様に太い。


    アスト「…」
    フラクト「…」


    アストとフラクトはその人物に軽く会釈をしてから、ブリーフィングルームへと入室した。

    フラクト「やっぱType11かね…?」ボソボソ
    アスト「違うだろ…聖法院みたいな胡散臭いとこに魔境の奴が行くかよ…」


    二人はこそこそと隠れる様に話すと、ブリーフィングルームに入ると先に入室していた面々と顔を合わせ、敬礼する。

    アスト「アスト・レイルーク・ブラスト少尉及びフラクト・シニュオン准尉要請につき出頭しました」

    「了解した。…ふむ」

    資料を閲覧していた第18大隊の総指揮官、エドワード・ヘルマン中将は二人を横目で確認すると、室内のメンバーを確認してから口を開いた。

    エドワード「…よし、全員いるな。始めてくれハシマ中佐」

    キリエ「はい、では説明させていただきます」

    ヘルマンに頼まれたキリエがポインターを手にしてプロジェクターの電源を入れるとスクリーンに映像が映し出されて、薄暗い室内に淡い光りが反射した。

    キリエ「ええと、皆今回この艦が何処に向かっているかは以前説明したわよね」
    フラクト「…グライト星系だってのは聞いていますが」
    キリエ「…そうグライト星系。そして今回の目標地点はグライト星系、第4衛星のグラウタリア…まあこの宙域では農作物の生産を主な資源としているありふれた星ね」
    アスト「…どうしてまたそんな所に?」

    アストが首を傾げなから問うと、キリエの代わりにヘルマンが答えた。

    エドワード「そこで微弱なアーク反応が確認されたからだ。…本来なら微弱な程度なら我々が動くことも無いが…。説明を頼めますか?」

    ヘルマンが言うと、先程までブリーフィングルームの入り口に居た大男が入室してきて、スクリーンの前で止まる。

    アスト「…」

    エドワード「皆には既に紹介したと思うが、彼は聖法院から出立してきたグラビット氏だ。…今回は聖法院からの“直接の要請”でな…詳細は彼から説明してもらう」
    グラビット「………。諸氏らは近年多発している“昏睡事件”は知っているか?」

    グラビットは数刻の沈黙の後静かにそう告げた。

    フラクト「ああー…。聞いた事は有りますよ?何でも全銀河中で近年流行しはじめた原因不明の眠ったまま起きない、謎の現象ってやつですよね?」
    グラビット「…いかにも。…今回はそれが関係している」
    アスト「…!」
    フラクト「えっ…?…つまりあの現象ってアーク関係のものって事ですか?」

    グラビットの発言に室内がざわつく。

    グラビット「単刀直入に話そう。…今回の件も…諸君らが今まで戦って来た“アーク擬き”も全て、単体のアークによるものだ」

    エドワード「…」

    アスト「つまり聖法院はそこまで掴んでいるということですか!?…なら何故…」
    グラビット「…確かに、我々は先じて“これはアークの仕業だと推測”はしていた。…だが、先の戦闘で諸君らが確保した“聖遺物”からの情報解析によりその“推測”は確定的なものとなり…また、その性質についてもある程度の絞り込みが出来た為、聖法院から私が出向したと言う訳だ」

    少々熱くなるアストに対しグラビットは相変わらず冷めた口調で淡々と説明を続ける。

    グラビット「…そして聖法院から直接私が派遣された理由だが…このアークは少々特殊でな。その対応の為に私が選ばれた…と言う訳だ」
    下士官「特殊なアーク?」
    グラビット「ああ。今回のアークは聖法院は“幻夢”のアークだと推察している」

    アスト「…“幻夢”?」

    アストが疑問そうに首を傾げるとグラビットは答える。

    グラビット「諸君らは眠れば“夢”は見るであろう?その“夢”だ」
    フラクト「へえ…人が描く、“理想”や“目標”とか“願望”の方の夢では無いんですね」
    グラビット「そうだ。あくまでも“夢”だ。………“理想”については既に“奴”は決着がついているからな…最も今はその“穴埋め”が居ない方が問題ではあるがな…」

    フラクト「穴埋め?何の話です?」

    グラビット「気にするな独り言だ。……私からは以上だ。エドワード中将作戦概要の説明を頼む」

    ヘルマン「了解しました。……さて作戦概要だが…基本的にやることは何時もと変わらん……まず、反応が確認された地点に第一部隊が降下、本星の防衛軍と協力し市民の避難誘導と先導を行い…その後第二、第三部隊が降下…周辺の目標の探査と絞り込みを行う。我が艦は不測の事態に備え軌道上で待機だ。不測の事態が起きた場合遊撃部隊がこの対処に当たれ。なお、今回は海兵隊が作戦に協力してくれている。作戦の詳細は後程データで配布する。各々作戦概要の詳細把握と情報交換は済ませておくように。各員責任を持って任務にあたれ…以上だ。解散」

    アスト「了解!」
    フラクト「サーイエッサー!…よし、いくぞ少尉!」
    アスト「ああ」


    各員があわただしくブリーフィングルームを出ていか中、グラビットは一人室内で佇む。

    グラビット「…さて…人の子の力とやら…見させて貰おうか…最も…“あれ”にどこまで通じるかは知らんがな…」


    そう呟くと室内を後にした。

 

 

    〜グラウタリア星・総首都マナンバカリアから少し離れた小高い丘〜


    目覚めたばかりの朝露の残る青々しい草花を細く華奢な素足が跨いでいく。

    「……静か…。…まるで他に誰も居ないみたい…そうだったら良いのに…」


    素足の少女は一際小高い丘の切れ目で立ち止まると、眼前にある人工の建造物群を見据える。
    蒼い髪が風に靡きゆらゆらと揺れる。

    「みんな夢に沈めば静かになるのかな…?…みんな寝ていれば、争いなんて起こらないのかな?…そうだよね…」

    少女は首に下げたペンダントを取りだし見つめて、呟く。

    「…貴女と私の願い事…約束したから…貴女の願った世界を私が必ず作るから………」


    そしてペンダントを両手で包む様に抱くと、蒼空を見上げた。


    「………私、貴女の代わりに唄うから…だから…待ってて…必ずそっちに迎えに行くから……」

2016年
12月23日
04:05

    784: 忘却の亡霊

    >>782
    ヴェルグ「…とりあえず地獄に戻るか…そんな目で見るな…アークが現世に居たら厄介者されるのはお前も分かってるだろう」

    船をコズミックアークにワープさせ、そう語るヴェルグ
    ブロペニュに睨まれて仕方なさそうに言うその姿はどこか情けない

    ヴェルグ「そういう訳だからしばらく地獄に引っ込んでいる…じゃあな」

    ブロペニュを惑星ダスドでおろして宇宙船をしまい、そう言い残して去っていった…

2016年
12月23日
10:27

    785: MI4989 削除

    翌日……
    ~リメイラタウンのどこか~

    ブロペニュ「――と言う訳でヴェルグがまたどっか行っちゃったの……」
    カスターダ「ふーん、そう」
    システィ「事情がよく解んないけどアークっていう人種はそういうもんなの? 定期的に地獄に行かないと死んじゃうとか」
    カスターダ「いや、定期的に高温高圧環境で過ごさないと身体が割れてくるクレリアンみたいな人類じゃないと思うんだけど」

    ブロペニュ「なら仕方ないね☆」
    マダニ「nann de yanenn!」

    マダニの北斗神拳、百裂拳!
    ブロペニュには効果が無いようだ……

    カスターダ「何故そこで眼を輝かすし」
    システィ「……多分、ヴェルグさんもたいそう苦労したでしょうね(主にこのバカさ加減に)」

2016年
12月23日
18:15

    786: 熱湯カルピス

    [ド・ド・ドラゴナッナナナイート!ドラ!ドラ!ドラゴナイトハンター!Z!]
    [レイ・ルキウス!]

    ナイトナインJ「お前…その姿は…」
    レイルキウスH「ストリームの力を借りただけだ。エーテルは知っているな?」
    ナイトナインJ「あぁ…あの、"マザークラスタ"の操る…だが何故ストリームが?」
    レイルキウスH「簡単な話だ。一部のエーテル粒子をコントロール毎奪っただけだ。」
    ナイトナインJ「そんな事が…」
    レイルキウスH「一部、だけだ。全部ではない。だが奴はやってのけた、それだけだ。」

    レイルキウスはレイドライバーのAボタンを押す。
    [CHARGE!]
    レイルキウスの両足に禍々しいエネルギーが貯まり始める。
    ナイトナインJ「ここで殺す気か…」
    [フォトンブラスト!N-9+ジェネラル!]
    ナイトナインの右足に強いフォトンエネルギーが貯まり始める。

    ナイトナインは一気に走りだし、ジャンプからのキックをかます。

    レイルキウスはもう一度Aボタンを押すと
    [フォトンエンド!]
    対空の構えを取る。
    そして間合いにナイトナインが入ってくるとキックをぶつけ、止める。
    エネルギーがぶつかり合い、激しい火花のような光が発生し…

    ナイトナインは低空へと吹き飛ばされる。実に1mくらいと言ったところか。

    吹き飛ばされる直前、レイルキウスはもう片方の足で蹴り上げていたのだ。
    強く地面に打ち付けられ、素早く起き上がると既にレイルキウスは姿を消していた。
    ナイトナインJ「またか…また負けたのか…クソッ!」

2016年
12月23日
19:42

    787: 熱湯カルピス

    ―樊城―
    ダブルMT「お先失礼するぞー。」
    イクサ「とりあえずは直ぐに戻ってください」
    貴利矢「OKOK、また後でなー…で。」
    永夢「ジャヌスさん…」
    ジャヌス「…」(明後日の方向を向いたまま)
    永夢「あの…すいませんでした!」
    …
    永夢「もし僕があの時、貴方の忠告を聞き届けていればこんな事には…」
    ジャヌス「何人死んだ?」
    永夢「えっ?」
    貴利矢「こっちは誰も死んでない。死んだのは仮面ライダータイラント一人だ。」
    ジャヌス「そうか。」(振り向いて永夢の肩に手を置く)
    ジャヌス「その死んだ数の意味を考えてみろ、帰るぞ。」
    永夢「え…?それってどういう…」
    貴利矢「永夢、ああは言ってるけどお前をフォローしてくれたんだぞー?」
    [爆走バイク! レベルアップ!]
    永夢「え…そうなんですか?」
    レーザー「早く乗れ、帰るぞ。」
    永夢「は、はぁ…」

2016年
12月23日
22:44

    788: レヴィドラン

    ~太陽系 月~

    月・・・それは地球を回る衛星だ。時に特定の場所では幻想的に照らす美しい衛星だ。しかし以前あった別次元のアークスの到来それを覚えているだろうか?
    その影響だろうか・・・別次元にしかいない組織が・・・こちらへ転移して来ていたのだ・・・"施設丸ごと"その名は―――


    ―マザークラスタ―


    ~月面基地地下~

    其処は大規模な施設の内部でありどことなくマザーシップに似ていたのだ。
    そんな施設を歩く者・・・というよりも生き物が居た。それはダーカーのゴルドラーダに似ていたが、時折見える粒子はエーテル特有の物であった。それからしてこれは幻創種なのが分かる。

    ゴルドラーダ?「・・・・」

    そんなゴルドラーダモドキは巨大なゲートの前にたどり着きある端末に"当たり前のように"手を当てた。するとガゴンと音が聞こえ大規模なゲートが開く。
    そこには既に何人かおりこちらの存在に気付いた。

    赤紫の髪の少女は苦手意識があるのかうげっ・・・っとした表情をしその隣にいたモノクルを掛けた蒼髪の少女は色々メモをしつつこちらを見ている。
    黒髪の少女はやっと帰って来たと安堵のようすだった・・・少し依存してる様子がある。
    老人は何か感心そうな様子で見ていた。
    それらの視線を気にすることなく未来的な椅子に座る女性・・・創世主の前で頭をそっと下げた。まるで騎士のように

    ゴルドラーダ?「■■■・・・」

    ふと何か言ったようだが内容はさっぱり分からないが目の前にいる女性は理解していた。

    「お帰り、プラチドーラス」
    プラチドーラス「・・・・■■■」
    「ああ、すまない君はストラースという変異種特有の名前を持っていたな申し訳ない私は君に―――」
    ストラース「・・・・(フルフル」

    女性が何か言う前に言う程ではないと言った感じに頭を左右に振った。
    プラチドーラスの変異種・・・ストラースの目の前にいる女性こそがマザークラスタのトップである存在・・・マザーである。

 


    マザー「・・・・ストラース君はとても優しい、エスカダーカーとは思えない程だ」
    ストラース「■■■・・・・」
    マザー「ふふっそうか、この世界では当たり前か・・・それよりも"ここの地球"の状況は何か違いがあったか?」

    マザーの問いにストラースが応えるその繰り返しを見ている赤紫の髪の少女・・・オークゥがしびれを切らしていた。たしかに何を言っているのか不明なので仕方がない

    オークゥ「あー・・・マザーと話してるあの変異種何言ってるのか200%分からないし・・・報告ってのは分かるかもしれないけどそれ以外はさっぱりねー・・・・」
    フル「仕方がないよ、突然"こっちの世界"に来た時に最初に出てきた幻創種で特殊だからねそれにあの様子まるでお姫様に従える騎士だねうん、メモメモっと・・・」

    またメモを取っている蒼髪の少女フルはやっぱどこか興味津々そうにストラースを見ていた。その近くで黒髪の少女はじっとストラースを見つめているが・・・微妙に微っ妙に距離が縮んできている。当然そこに老人・・・アルトロンが気づいた。

    アルトロン「ほっほっほ・・・コオリまた自然にあの蒼い騎士に近づいているようじゃが?」

    アルトロンの問いにハッ!っと気づいて黒髪の少女コオリが慌てて振り返る。
    じつはストラースの言っている事を理解できる有一の一人である。

    コオリ「そっそんなことないですよ!私はただストラちゃんが嬉しいとかそう言うのじゃなくて怪我もなくて元気なのだったから安心してええっとええっと・・・・!」
    アルトロン「よいよい、マザーの騎士(ストラース)は私達を家族と思って接しているのだ間違ってはないそれに後ろを見てみるといい」

    言われるがままに振り返るとストラースがいた。コオリは思わずちょっと驚いた。
    そりゃいきなりこんなのが居たら驚くしかし即座に抱き着く、反射反応とはこの事か

    コオリ「・・・えっと!そのこれはちょっと転びそうになったからたまたまストラちゃんがいてあー・・・」
    ストラース「■■■・・・」
    コオリ「あっ・・・うん!お帰りストラちゃん」

    もはや主人に懐く子犬てきな感じである、大きさもゴルドラーダより比較的小さいため頭を撫でても【なんだぁ・・・今のは・・・?】的な感じにはならずに済んでいる。といってもストラースが自ら体を小さくしてるので元々の大きさにはその気になれば戻れたりする。しかしストラース自身何か申し訳なさそうな雰囲気があった。少し・・・ほんの少しだけ撫でている手に微量のエーテルを籠めようとして―――

    「今帰還いたしましたマザー」
    ストラース「・・・(ピクリッ」

    ある男性の声に気付き撫でるのをやめ、ゆっくりと振り返ると40台前後の男性オフィエルがいた。しかもストラースが何かしようとしてたのを理解してる様子だった。そしてすれ違う時に―――


    オフィエル「優しく接するのは問題ない・・・だが患者に手を出すのは困るな」

    そう言ってマザーの所へ歩いていく、ストラースは少し悔しさを感じるが機会が無いわけではない粘り続ける様子だった。

    オークゥ「しかし何で変異種の言っている事100%分かるの?」
    コオリ「えっ!?最初は私も分からなかったけど・・・でも話している内に急に何を言っているのか分かって・・・私でもよく分からないんだ。」
    オークゥ「ふぅーん・・・・ところでさ一体何をマザーに報告してたのよ?」
    ストラース「・・・■■■、■■■■■■・・・」

    何回か吠え、コオリを見つめるどうやらコオリに通訳してほしいようだ。

    コオリ「わ、私が言うの・・・?うーんと、ストラちゃんが言うには『エーテル自体この世界にもあるしかし幻創種が出現する条件が厳しく、ダーカーという存在や混沌と呼ばれてる組織そしてコズミックアークと命名されてる場所の近くにはブレイゾンという名前のコロニーがあるそこには様々な組織もいる』って言ってるよ」
    オークゥ「うげっ・・・数回吠えただけでそこまで話してるの?やっぱり100%分謎すぎるわよ」
    フル「でも数回言っただけの事をしっかりと理解出来てる・・・騎士もあるけど美女と野獣も十分にあるメモメモ・・・」

    等と他愛な会話をし始める、ストラース自身も嫌っておらずこう関係ない話をしているとどことなく楽しく感じるのだ。その時である―――

    マザー「ッ・・・」
    ストラース「!」

    マザーの僅かな違和感に即座に反応大幅にジャンプし着地寸前に足に何やらジェットブーツモドキを創造振動もなく着地し手にある程度のエーテルを溜めそれをマザーに分けた。

    マザー「ストラース・・・苦労を掛けてすまない・・・」
    ストラース「■■■・・・・?」
    マザー「肯定だ・・・また何かに奪われかけた感覚を感じる・・・その度に助けられた。感謝しきれない・・・・私は君に謝罪する、いつも支えられてばかりだ」
    ストラース「■■■・・・」
    マザー「・・・本当優しいのだなストラース・・・」

    そっと頷くストラースはこの原因を探る為にまたこの世界を探る為ゲートへ行こうとし、足を止める。コオリの視線だ。彼女は己を心配している、最初は心が折れかけていた。理由は元々いた世界から見知らぬ世界へ気付けば転移しており、友と会えない可能性が絶望的であったと知ったからである。そんな彼女の前に現れたのがストラースであった。接している内に親密になっていきその時何を言っているのか分からない声が親友と同じ声で聞こえたのだ。無論何を言っているのかもだ。
    だからコオリはストラースを心配しているのだろう・・・声とその優しさをその親友に重ねて・・・だから―――

    ―大丈夫―
    コオリ「ストラちゃん・・・?」
    ―必ず帰るから―
    コオリ「・・・・ッ!うん!」

    そう安心させ再び駆け出したのであった。
    この原因を突き止めるために・・・創造主が母が狂ってしまわないように・・・

2016年
12月23日
23:16

    789: 熱湯カルピス

    Kドラン『この間はお世話になりました。例の箱舟の同類種撃破の礼を言います。』
    ジャヌス「いや、礼には及ばんさ・・・」
    Kドラン『?どうかされました?』
    ジャヌス「あ、失礼、少し疲れていてな。」
    Kドラン『そうですか、では手短に次の調査依頼を行います。』

    Kドラン―今回の依頼は"新たな組織"の調査です。
    場所は太陽系惑星の一つ、"月"。奴らはそこを拠点にしているようです。
    普通ならその手で専門の部署に行かせるのですが、
    今回貴方方にご依頼するのは特殊な事情があるからです。
    "エーテル"と呼称される特殊な粒子を彼らは使用しているのです。
    ジャヌス―エーテル・・・!?
    Kドラン―やはり、ご存知でしたか。
    ならば話が早い。貴方方を我々はCオラクルと呼称しており、
    Cオラクルがこの世界へ到達し、事情聴取した際に貴方方が
    他の組織よりエーテルについての研究と理解が進んでいるため・・・
    ジャヌス―危険が少ないだろうと?
    Kドラン―そういう事です。
    ジャヌス―その件了解した、本日中に調査チームを編成し
    明日には出発する。土産はいるか?
    Kドラン―できれば、エーテルのサンプルをお願いします。

    【INFO】チャプター3:交わる世界/繋がる世界

2016年
12月24日
12:08

    790: レヴィドラン

    ~ライアルスコックピット内~

    其々が配置につき始め降下準備が進められる中我らがリナーシタと言えば既にパイロットスーツに着替えコックピットで座って作戦内容を再確認していた。
    因みに情報交換自体は同僚達(階級ちょい下とっか同じとかその他色々etcetc)にもしっかり伝えてる。後は詳細待ちそんな所であった。

    リナーシタ「とはいえ幻夢かー・・・・」

    作戦内容で出てきた幻夢のアーク・・・特殊なタイプ故に聖法院が来たのだ。
    特殊と言えば彼レヴィドランもそうかもしれない、被害が出た建物や戦争に巻き込まれてしまった人を助ける力を有しているもっともアークの力に等しい力が込められているのだ。
    仮にアーク化しても敵意がある対象だけにしかその破壊力は発揮されないそのため報告自体はキリエ中佐にはしている。その時レヴィドランの対応は自身に任せてほしいと頼んでいたのだ。もともと危険性もなく敵意がなければ危険度はほぼないのだ、その時キリエ中佐は迷ったが承認してくれていたのは述べておこう

    リナーシタ「とはいえ農作物が多い惑星かー・・・」

    そして頭に浮かぶのは様々な美味しそうな野菜類そして好物だったりするトマト、シャキシャキとした食感も悪くなく体にもイイのだ、そのためグゥー・・・っとお腹がなったおっ前こんな時でも食欲出るの!?

    リナーシタ「うぇへへぇ・・・ハッ!イカンイカンアブナイアブナイ今は任務がある事を忘れちゃいけない・・・とはいっても降下はまだ先かぁー・・・」

    彼女は第三部隊に当たるらしくかなーり暇そうであった。でも作戦内容の再確認はこまめにやっている辺りしっかりしている。とは言え世の中何が起こるか分からない以上気合の入れが違う、彼の時は気軽なので問題ないが今回はアーク自体が特殊であるため元傭兵としての感覚で分かるのだ。下手をすれば死に繋がる可能性もあると・・・