ヴェルグのバラック工房 chapter6,1 ~温泉旅行と魔境の娯楽~ 569-896

2021年
02月11日
14:16

569: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「やっぱりすげーもふもふしてるなシャッフィ」

ヴェルグも緑茶を持ってこたつに戻って来てもぞもぞと入る
そしてみかんを食べながらのんびりとお茶を飲んでいた

2021年
02月11日
15:26

570: MI4989


しばらくもふもふしてコンピャーの手がシャッフィから離れるとこたつの中にまだ居た子バリスタン2匹が出て来てこたつの上に携帯ゲーム機を広げた。

ばりすたんa,b「J,,>ω<)J,,>ω<)きゅーっ」
シャッフィ「ミ,,>ω<,,ミ わぁい」

対戦するシューティングゲームのようなもので遊び始めた。

コンピャー「……」すっ

しれっとコンピャーも混ざって遊び始める。

2021年
02月11日
16:33

571: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「……」

みかんをモグモグと食べつつみんなの遊ぶ様子をのんびりと見て平和な事だと思う
対管理者戦の方はのっけから派手に戦闘しているのでこっちでのんびりと出来るのはいい事だろう
……まあやってる事は梅雨払いだが

2021年
02月11日
18:47

572: MI4989


ばりすたんa「J,,・ω・)そういえばデッカーは?」
シャッフィ「ミ,,・ω・ミ 秘密基地を整備してる」
コンピャー「やっぱり秘密基地作ってるんだ」

遊んでる中、デッカーの様子を聞かれたシャッフィは秘密基地の整備をしてると答えた。
多分、あの古い砦のことなんだろう。

ばりすたんb「J,,・ω・)ぼくらが居る所は古い文明の建物とかがないんだよね」

2021年
02月11日
22:23

573: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「んー…」

ぽけぽけとのんびりお茶を飲み、ぼんやりと過ごしているとラプターからメールが送られて来た
どうやらヴェルグの話を聞いたマシンドレッドが依頼をしたいらしい
おそらく武器腕の話だろうなと思いつつエクストリームBになってコズミックアークに転移して行った…

2021年
02月12日
11:51

574: MI4989


コンピャー「いってらっしゃーい」

ヴェルグを見送ったコンピャーは引き続き子バリスタン達と遊ぶ。

シャッフィ「ミ,,・ω・ミ 次は宇宙マップにしようよ」
ばりすたんb「J´・ω・)宇宙機動は苦手なんだよね」
コンピャー「私も苦手だなー……」
ばりすたんa「J,,・ω・)おねーちゃん、いつものお仕事で慣れてる方じゃないの?」
コンピャー「苦手だから宇宙機動が要る作業はユンユンとヤンヤンに任せっきりなの。運動神経が鈍い的な? やつ」

2021年
02月12日
14:20

575: 忘却の亡霊


〜コズミックアーク〜

ラプター「おう来たか、そっちの姿になったんだな」
マシンドレッド「おっ、待ってたぜ…ヒュムだと聞いていたがロイド姿なんだな」
ヴェルグ(分体)「こっちの方が安心できると思ってな、で、何処を見てほしいんだ?」
マシドレ「ああ、右腕の調子がおかしいんだ、ちょっと見てくれないか?」
ヴェルグ(分体)「やっぱり腕か、ちょっと装甲外すがいいな?」
マシドレ「ああ、今腕を外す」

そう言ってゴトンと右腕を外して地面に下ろすマシドレ
そして腕の装甲を外してチェックを始めるヴェルグであった

2021年
02月12日
16:38

576: MI4989


シャッフィ「ミ,,・ω・,,ミ 最近、おかあさんもお仕事で飛んでる」もふ
ばりすたんa「J,,・ω・)君のおかあさんが飛んでるって事は結構でかいのも来てるのかな」

遊びながら近況を話し合う子バリスタン達。

ばりすたんb「J,,・ω・)おねーちゃん、なんでアクイーアしか使わないの」
コンピャー「かっこいいじゃん」

2021年
02月12日
17:39

577: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「……」
マシドレ「……」
ラプター「……」
ヴェルグ(分体)「……やっぱりか」
ラプター「何かあったのか?」
ヴェルグ(分体)「腕のシャフトが曲がってる、多分腕に変な方向から力が加わったせいだな」
マシドレ「シャフトが曲がるほどの力がかかったって事か、直せそうか?」
ヴェルグ(分体)「ああ、今直す」

そう言うとヴェルグは曲がってるシャフトを取り出し、錬金術でシャフトをまっすぐ直していく
シャフトがまっすぐになっているのを確認して腕に組み付け、装甲板を組み付けていく
そしてマシドレが腕を装備し、腕を動かす

ヴェルグ(分体)「腕はどうだ?」
マシドレ「嘘みたいになじむ、パーツ一つ違うだけでこうも違うとは……」
ヴェルグ(分体)「ならばいい、今度は腕に衝撃を受けないようにな」

そう言うとヴェルグは料金を提示しマシドレが支払う
ヴェルグが料金を確認すると領収書を書き、マシドレに渡した

ヴェルグ(分体)「じゃ、そゆことで〜」

そしてヴェルグは工房へと転移して帰って行った……

2021年
02月12日
18:36

578: MI4989


工房に帰って来るとまだ子バリスタン達とコンピャーがこたつで遊んでいた。
子バリスタン達はともかく、コンピャーは遊びっぱなしでいいんだろうか。

ばりすたんa「J,,・ω・)じゃ、そろそろ帰ろうか」

ヴェルグが帰って来て少ししたあたりで子バリスタン達は帰宅を始めた。
その時にコンピャーは夕飯の支度を始める。

2021年
02月12日
19:30

579: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「ふぃー……」

子バリスタン達が帰っていく一方、ヴェルグはこたつでみかんを食っていた
……まあ、ヴェルグにとってここが自宅なのでいいのだが、ずいぶんのんびりしている様子である

2021年
02月12日
20:54

580: MI4989


コンピャーが料理をしていると特に用がなさそうな姉妹が工房にやって来た。

ランピャー「あっ、こたつじゃん!」すぽっ

そしてさも当然のようにこたつへ入ったランピャーはコンピャーが置きっぱなしにしていたであろう携帯ゲーム機で遊び始めた。

コンピャー「あの、仕事中なんだけど」
ランピャー「~♪」

そうして二人分のエビの天ぷらが入ったうどんと豚の角煮をコンピャーがこたつに持って来た。

2021年
02月12日
21:53

581: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「oh……」

いきなりこたつに入って来て、ゲームで遊んでるランピャーを呆然と見るヴェルグ
というかご飯食ったんだろうか……?

ヴェルグ(分体)「なんか前に姉妹がこたつに満杯になった時以来だなオイ」

2021年
02月12日
22:10

582: MI4989


コンピャー「寒い時期だといつでも快適な場所がここだからね、しょうがないね」

こたつにいるランピャーをほっといて夕飯を食べ始めるコンピャーの様子を見るにわりとこんな調子なのかもしれない。

ランピャー「なんか服着てると違和感が凄い」
コンピャー「まー、船とか家とかだと普段は裸だし」
ランピャー「というか、作業着と戦闘用の服以外は人数分ないよね」

2021年
02月12日
23:03

583: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「……と、とりあえずいただきます」

とりあえず夕食を取る事にしたヴェルグはうどんをすする
分体が食事をとる必要は実は全く無いのだが、味覚と嗅覚、視覚で楽しむ食事はヴェルグにとっては娯楽なのだ

ヴェルグ(分体)「あー角煮がほろほろして美味い……」

2021年
02月13日
09:48

584: MI4989


ランピャー「そういえばこのお手伝いさんというかメイドみたいなお仕事の報酬なに?」
コンピャー「うちの場合だとだいたい2日分の生鮮食品を選んで受け取る権利」
ランピャー「結構な高給じゃん」
コンピャー「何かあったときの対処も要求されるけどね」

ニュルンから任されたお仕事の報酬を話しているものの、その報酬は食料のようである。

コンピャー「で、私は一足先にそれにありついてるわけ」
ランピャー「(´・ω・`)いいなー……」

2021年
02月13日
16:00

585: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「船の中だと生鮮食品は貴重だろうしなぁ、いくら保存技術が発展したとしても」

そう言ってうどんを食べ終え、角煮をもぐもぐと食べるヴェルグ
なんだかんだ言ってやっぱり肉が好きなようである

2021年
02月13日
19:02

586: MI4989


ランピャー「実際、船だと分子組立機とかで作れる適当な有機物をばらした後つぎはぎして作るお腹だけは膨れる糊みたいなドロドロした奴ばっかりだもん」

なんかしれっと保存食どころか食い物なのか怪しい何かばっかり食ってるみたいなことをランピャーが話し始めた。

コンピャー「本当に必要な栄養素だけ合成して経口摂取できるようにしただけの奴だっけ」
ランピャー「そうそう、ヤバい時には電気と機械油からも作れるアレ」

ぜったいに不味い食べ物の話をしているがコンピャーはさもおいしそうにうどんと豚の角煮を食べ進める。

ランピャー「今だと錬金かまどみたいなのがあるからぶっ壊れたロボパーツを有機物に変換してそれからも作れるけどね。元素転換系は電力や魔力とかのエネルギードカ食い工程だからやりたくないけど」

2021年
02月13日
19:24

587: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「……oh」

なんとも不味そうな話をされ、ちょっとげんなりしそうな表情で夕食を食べ終えたヴェルグ
そういえばコーヒー豆の焙煎機とか買ってないなと思ったヴェルグは転移して帰って行った……

2021年
02月13日
19:52

588: MI4989


コンピャー「あ、唐突にお出かけしちゃった」
ランピャー「なんかの用事でしょ」

夕飯を済ませたコンピャーは片付けをし、風呂の準備も始める。

ランピャー「勝手にお風呂に入っちゃえ」
コンピャー「じゃ、掃除よろしく」
ランピャー「(´・ω・`)そんなー」

2021年
02月13日
21:21

589: 忘却の亡霊


〜リメイラタウンのショッピングモール〜

ヴェルグ(分体)「焙煎機にコーヒーミル……っと」

ショッピングモールで買い物していたヴェルグ、既に焙煎機やコーヒーフィルターなどを買ってたい焼きを買って食べていた
そしてたい焼きを食い終えたヴェルグはお土産用のたい焼きを買って工房に転移して行った……

2021年
02月13日
21:36

590: MI4989


工房に帰って来ると風呂場からお湯が沸かされている時の音が聞こえて来た。そろそろそういう時間なんだろう。

コンピャー「うーん、“国境沿い”の様子は見れないからニュルンさん達が帰って来るか分からないなぁ……」

2021年
02月13日
21:54

591: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「コーヒーコーヒー…っと」

工房に帰ってきたヴェルグはこの前報酬で貰ったコーヒー豆を焙煎してミルで挽き、コーヒーを淹れ始めた
いったいどんな味のコーヒーに仕上がるのかちょっとワクワクしていたヴェルグであった……

2021年
02月13日
22:50

592: MI4989


子オオミミトビバリスタンからの依頼をこなした時に貰った北バリスト高原で栽培されていると表記されたコーヒー豆。
それから抽出したコーヒーは……焼いた果物の味とビターチョコっぽい苦味が合わさった香りがし、味は酸味が殆ど無くて苦味が強いものだった。

2021年
02月13日
23:40

593: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「んー、美味い……」

コーヒーの味と香りを堪能しながらゆっくりと飲むヴェルグ
酸味が無くて苦味が強いこのコーヒーはヴェルグの好みに合致していた
いい貰い物したなと思いながらコーヒーを飲んでいった……

2021年
02月14日
07:57

594: MI4989


コンピャー「お風呂入ったよ。……?」スンスン

あらかた家事を済ませてお風呂が入ったことを伝えに来たコンピャーはヴェルグが飲んでるコーヒーの匂いに反応した。

コンピャー「北バリストってコーヒーの輸出が再開してたんだ……」
ヴェルグ(分体)「輸出が止まってた時期があったのか?」
コンピャー「しばーらくの間は輸出量が年間で1t未満だったからバリスト地方以外だと幻の銘柄だったの」

2021年
02月14日
10:28

595: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「このコーヒー、そんなレア物だったとは……」

こりゃ大事に飲まないと勿体ないなとヴェルグはちびちびとコーヒーをゆっくり飲んでいく
苦い味わいを堪能し、コーヒーを飲み干したヴェルグは風呂に入って行った……

2021年
02月14日
14:10

596: MI4989


風呂に入るとニュルン達とランピャーが浴槽に浸かってのんびりしてる光景が見えた。
身体を取り換える、という事でこっちから出て来たんだろうか。

ブロペニュ「♪」のびーっ

そしてさも当然のようにコンピャーも風呂に入って来て身体と髪を洗い始めた。

コンピャー「あれ、身体を取り換えることになったの?」
ニュルン「どっちかというと身体と機材をローテーションする為かな」
カスターダ「ちょっと長期的に戦う時のやり方ね」

2021年
02月14日
14:24

597: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「……」

テキパキと身体を洗っていき、シャワーで泡を洗い流すヴェルグ
今日は湯船に入らないのか、そのままお風呂から上がってしまった

2021年
02月14日
15:47

598: MI4989


ブロペニュ「今日は船をいっぱい沈めたね」
コンピャー「そういえばあの辺の始末ってどうしてるんだろ。退去勧告とかしてるのかな」
カスターダ「基本的には天使軍か混沌軍かあるいは英海軍がその辺の勧告を行って、それでも入ろうとしてるのを私達が沈めに行くって感じよ」
ランピャー「というか、混沌軍との協定みたいなのあるの?」
ニュルン「主権領域に入りそうな(この世界から見て)外界勢力籍への対応周りに関する緩い協定はあるらしいわ」
コンピャー「意外に複雑な関係……」
ニュルン「意外だけど武器輸出入周りだったら混沌勢力圏のほうが一部緩いわよ。特にレーザー兵器関連は自力開発できたってのもあって混沌軍制式採用モデルのレーザーライフルとかレーザー砲が市場に出回ってるわね」

風呂場でそんな事を話しながらニュルン達とコンピャー達はのんびりして行った……。

2021年
02月14日
18:49

599: 忘却の亡霊


ニュルン達が会話している一方、ヴェルグはいつものようにコーヒー牛乳を飲んでいた
甘いものもイケるクチのヴェルグはコーヒー牛乳も好きなのだ
そしてヴェルグはコーヒー牛乳を飲み干し、ベッドに入って眠りについた……

2021年
02月14日
20:35

600: MI4989


風呂から上がったニュルン達はそそくさと作業部屋に入って出撃準備を整えるとそのまま飛び立って行った。

それを見送ったコンピャーとランピャーは……

ランピャー「で、明日以降はどうする?」
コンピャー「うーん、ヤンヤンにこの仕事を押し付けようかな」

2021年
02月15日
05:25

601: 忘却の亡霊


〜翌日〜

珍しく早く目が覚めたヴェルグはとりあえずコーヒーをいれてゆっくり味わっていた
そして依頼が無いかと携帯端末をチェックし始めた……

2021年
02月15日
12:01

602: MI4989


コンピャー「うー……お断りされちゃった……」

なんとも眠そうな表情を浮かべるコンピャーはそれとなく朝食としてオムレツを作り始める。
まだニュルン達の任務が続いてるのかコンピャーが引き続き家事を担うようだ。

2021年
02月16日
17:06

603: 忘却の亡霊


コーヒーを飲みながらニュースサイトを視聴し、コンピャーの調理をのんびりと見る
俺もマトモに料理出来るようにならないと駄目かねぇ……?と思いながらコーヒーを飲み干し、2杯目を淹れておとなしく料理の完成を待った……

2021年
02月16日
18:50

604: MI4989


調理を終えたコンピャーはヴェルグが居るテーブルにオムレツとハムステーキの盛り合わせ、豆と野菜のスープ、黒パンを並べた。
そうして自分もテーブルに着いて食事を始める。

コンピャー「うーん、まともなお料理って意外に大変ね……」

2021年
02月16日
21:20

605: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「それでもまともに作れる分立派だわ」

マトモに料理を作れないヴェルグからしたら作れるの自体が羨ましいらしい
そしてそう呟いたヴェルグは朝食をがっつき始めた……

2021年
02月16日
22:59

606: MI4989


コンピャーとヴェルグが朝食を食べている時、工房にヘッセニアが入って来た。
食事中なのを見たヘッセニアはちっこいテーブルの上に置いてある紙に用件を書き始める。

ヘッセニア「建材解体用チェーンソーっと……」

2021年
02月17日
17:38

607: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「……!」ガツガツガツガツ

客の姿を見つけたヴェルグはすぐに朝ごはんをがっつき食べ終え、皿を食洗機に入れる
そして客の方に向かい、メモ用紙に目を通した……

2021年
02月17日
17:59

608: MI4989


ヘッセニアからの依頼であろうメモを読むと建材解体用のチェーンソーとしておススメできるモデルがあるかどうかという依頼だった。
購入し、ヘッセニアの手に合わせたカスタムも依頼があるんだろう。

ヘッセニア「……」のびーっ

2021年
02月18日
15:36

609: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「……」

建材解体用のチェーンソーと聞いて思い出すのはレスキューソーと呼ばれるゴツいチェーンソーであった
とりあえずカタログを持って客の方に向かうヴェルグ
おそらくレスキューソーの種類をカタログから選んでもらい、その後カスタムするつもりなのだろう……

2021年
02月18日
17:25

610: MI4989


ヴェルグからカタログを渡されたヘッセニアはそれを眺め始めた。

コンピャー「あ、機甲クレリアンじゃん。というかここいろいろなのが来るね」
ヘッセニア「なんというか、ここは来やすいんだよね」
コンピャー「重くても床を壊さないから?」
ヘッセニア「一番はそれだね」

2021年
02月18日
17:54

611: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「まぁ壊すだけならケイオスチェーンソーっていうブラストランナー用のチェーンソーもあるけどな」

そう言ってケイオスチェーンソーのページを見せるヴェルグ
緑茶を飲みながらヘッセニアがどれにするのかのんびりと待っていた……

2021年
02月18日
19:16

612: MI4989


ヘッセニア「障害物をぶっ壊すのに使うからこのケイオスチェーンソーってやつにしようっと」

ヘッセニアは戦場へ持って行くことを想定してたのか武装としても使われるブラストランナー用チェーンソーを選んだようだ。

ヘッセニア「じゃ、いつものようにグリップ周りの調整よろしく」

2021年
02月18日
21:07

613: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「はいよー」

通販サイトから転送されたケイオスチェーンソーを持ち、作業部屋に入るヴェルグ
……重くないだろうか……
そして30分後……

ヴェルグ(分体)「出来たぞ、グリップ周りを調整して、一応硬化魔法で頑丈にしたから確認してくれ」

そう言ってヴェルグは演習場にコンクリートの円柱を立てた
そこで切れ味を確かめろという事らしい……

2021年
02月18日
21:20

614: MI4989


ヘッセニア「はいはーい」

グリップ周りを調整したケイオスチェーンソーを握り、いろいろ動かしてフィーリングを試し、試し終えたら起動してコンクリート柱を切り始めた。
コンクリート柱の直径の半分以上を切ったヘッセニアはそこからケイオスチェーンソーを抜いてコンクリート柱に頭突きをして倒して見せた。

コンピャー「最後はそうやって倒すんだ……」
ヘッセニア「まっすぐ立ってるやつを全部切ろうとすると刃が挟まっちゃうからね」

2021年
02月18日
21:50

615: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「パワフルだな……」

頭突きで倒されたコンクリートを元のコンクリートブロックに錬金し置くヴェルグ
そして全員が工房に戻り、ヴェルグはヘッセニアに料金を請求した

2021年
02月19日
06:01

616: MI4989


代金を請求されたヘッセニアは珍しくヴェルグに現金(UC)を渡してきた。
それなりにこの世界での任務をこなしていたんだろうか。

コンピャー「機甲クレリアンが要求される任務ってなんかやばそう」
ヘッセニア「そうでもないよ。山を越えた先で重迫撃ち込んだり、敵陣の脆弱部位に突撃して暴れるだけだよ」
コンピャー「そんなほいほいと地形的な弱点に機動できないよ」

2021年
02月19日
14:43

617: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「突撃したらしたらで大変そうだな……」

料金を確認してから領収書を書き、ヘッセニアに渡す
そして射撃武器を持って敵陣で大暴れした事を思い出していた

ヴェルグ(分体)「回避しつつ攻撃ってちょっとしんどいんだよなぁ……」

2021年
02月19日
19:36

618: MI4989


ヘッセニア「まー、二脚だと移動しながら射撃って難しいよね。戦車とか8輪か8脚以上の装甲車だったらちゃんと当てられるみたいだけど」
コンピャー「まるで戦った事があるみたい」

ヴェルグから領収書を受け取ったヘッセニアは移動中の射撃は2脚だと難しいよねみたいなことを言う。

ヘッセニア「実際、大変だったよ。前に軽戦車と鉢合わせたときなんかずーっと動き回ってるのにこっちに砲弾をバスバス当てて来て死にかけたもん」

2021年
02月19日
22:08

619: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「そりゃ死ねるわな……」

動きが読まれているだろうなと思いながらヴェルグはみかんをもぐもぐ食べていた
……なんか緊張感が無いが大丈夫だろうか……

2021年
02月20日
12:14

620: MI4989


しばらくコンピャーとおしゃべりしていたヘッセニアは工房を去り、コンピャーはこたつに入ってみかんを食べ始める。

コンピャー「うー、こたつに全身入れたいな……」プルプル

2021年
02月20日
18:22

621: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「まぁそっちからしたら寒いからなぁ……」
コンピャー「こたつに全身入れていい?」プルプル
ヴェルグ(分体)「いいぞ」

こっちは熱帯気候でもないし寒いんだろうなと思いながらみかんを食べつつ緑茶を飲むヴェルグ
そしてソファに座り、のんびりとくつろいでいた……

2021年
02月20日
19:48

622: MI4989


入っても良いと聞いたコンピャーは嬉々とこたつの中へ潜り、丸くなった。

コンピャー「あったかい♪」ぬくぬく

子バリスタンが入ってる時みたくあまりはしゃがないようだ。

2021年
02月20日
21:49

623: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「………」ズズッ

ソファでのんびりしているとヴェルグのもとに依頼が舞い込んできた
依頼元は月讀京の皇月カグラ、以前月讀京のお城で会ったあの娘だろう
依頼内容はまただんご屋かぐやからお城にもみじを連れ戻す事、カグラ本人はなにやら陣を書いてて手が離せないらしい
どうやらもみじの逃げ足をとっ捕まえられる機動力を持つヴェルグを指名してきたようだ
……凄くどうでもいい依頼でちょっと迷ったが、受ける事にした

ヴェルグ(分体)「コンピャー、ちょっと仕事があるから行ってくる」

そう言ってヴェルグは月讀京に転移していった……

2021年
02月20日
22:16

624: MI4989


コンピャー「いってらっしゃーい……zzz....」

こたつの中からなんか眠りに落ちたような音が聞こえたが気にしない。


~月讀京のどっか~

むささびばりすたん「o(,,・ω・,,)o」すいーっ

ヴェルグ(分体)「よっと」
たぬきばりすたん「(・ω・,,)」ぽんぽこ、ぽんぽこ

転移したらなんか似たようなところに子バリスタンが転移して走り去って行った……。
ともかく、もみじはどこだろうか。

2021年
02月20日
23:25

625: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)(まずはおなじみのだんご屋に行ってみるか……)

そう思いながらだんご屋ヘ向かうと案の定もみじが居た……
ついでに、大量のだんごをもぐもぐと食っている最中であった……
できる限り気配を消して近づいたが、さすがは忍者、気付かれてしまった

もみじ「あっれー?ヴェルグじゃん、お団子食べに来たの?」
ヴェルグ(分体)「お前を連れ戻しに来たんだよ……カグラカンカンだったぞどーすんだ?」
もみじ「あ、あははー、ここはひとつ見逃して……」
ヴェルグ(分体)「駄 目 だ」
もみじ「だ、だよねー!……せめてこのお団子食べさせて?」
ヴェルグ(分体)「……仕方ないな、いいぞ」
もみじ「やったー!ありがとう!」

そう言って団子を食いまくるもみじを呆れ気味に見るヴェルグ
せっかくなのでヴェルグも団子とお茶を買い、猛然と団子を食っていくもみじを横目にお茶を飲んでいた

2021年
02月21日
12:07

626: MI4989


もふ

ヴェルグ(分体)「ん?」
しろうさぎばりすたん「J,,・ω・)」もふもふ

なんかいつぞやにチョコ団子の試食をしてもらった子バリスタンがヴェルグの足元にやって来た。

しろうさぎばりすたん「J,,・ω・)ぅ みーっ」

お団子が欲しいのか店員を呼んでほしいみたいだ。

2021年
02月21日
16:17

627: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「よっと……」

子バリスタンを抱き上げ、カウンターまで運ぶと注文させる
注文した団子を受け取って料金を支払い、ヴェルグの腕から降りて椅子に座った
その様子を見てヴェルグも席に戻る、もみじもちょうど団子を食べ終えたようだ……あの量食って太らないだろうか?
とりあえずもみじと共にお城を目指して歩きはじめた……

2021年
02月21日
19:54

628: MI4989


城下町はどことなく和風な建物が並ぶものの、ヤマト星系と比べるとヒュムの割合が多いのが目に入る。
モンスターロボではない野生動物もときおり見かける。

ムササビ「o(,,・ω・,,)o」すいっ
むささびばりすたん「o(,,・ω・,,)o」すいーっ

……なんか子バリスタンがちらほら居るような気がする。
そのうちここもプリッツアみたく子バリスタンがよく現れる地域になるんだろうか。

2021年
02月22日
21:45

629: 忘却の亡霊


しばらくしてお城に辿り着くヴェルグ達、門でヴェルグは門番に許可証をもらい首からかける
そしてカグラがもみじを引っ掴み、ヴェルグに代金を渡す
ササッと代金を受け取り、領収書を書いて渡す……
カグラの笑顔から凄まじい威圧を感じたヴェルグはそそくさとその場から立ち去る
そして許可証を返却して城を出て工房に転移していった……

2021年
02月22日
22:29

630: MI4989


工房に帰って来るも誰も見えないというか、まだコンピャーはこたつで寝ているんだろうか。

コンピャー「zzz....」

2021年
02月23日
00:02

631: 忘却の亡霊


とりあえずヴェルグは例のバリスト産コーヒー豆を焙煎して粉にし、コーヒーを淹れ始めた
そしてナノトランサーからチョコパイを取り出し、出来上がったコーヒーをテーブルで飲みながらチョコパイを食べ始めた…

ヴェルグ(分体)「……♪」ズズッ

2021年
02月23日
09:59

632: MI4989


コンピャー「ん……?」

コーヒーの匂いで起きたのか、こたつの中からコンピャーが出てきた。
ちょっと眠そうな表情を浮かべながらコンピャーはヴェルグが飲んでるコーヒーとチョコパイを見つめる。

コンピャー「……」ジーッ

2021年
02月23日
17:09

633: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「…?おう起きたかコーヒー飲むか?」

そう言ってヴェルグは追加のコーヒーを淹れてチョコパイを取り出す
そしてコンピャーにコーヒーとチョコパイを渡した……

2021年
02月23日
19:02

634: MI4989


コンピャー「……」もそもそ

コーヒーとチョコパイを受け取ったコンピャーはなんだか寒そうな感じを見せつつヴェルグの隣に来てその身を寄せた。

コンピャー「このコーヒー、普通に入手できるようになると良いよね……」

2021年
02月23日
20:17

635: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「そうだな……レア物となると手に入りにくいからなぁ……」ズズッ

バリスト地方まで行かないとこのコーヒー豆が手に入りにくいのでヴェルグもちょっと困り顔だ
……というか、バリスト地方って何処なのだろうか

2021年
02月23日
21:26

636: MI4989


バリスト地方というのがどこなのかちょっと気になったヴェルグはコンピャーにくっ付かれつつ(……というか首にコンピャーの耳が当たってる)、携帯端末を使って調べてみる。
まずはブラウザを立ち上げ、検索エンジンを動かしてみる。

……出てきたのはバリスト地方というのはρ13-γ26大陸の中央部あたりにある地域とのことだった。
そのバリスト地方の地上層との説明がある航空写真は切り立った崖によって切り裂かれた如何にも雨が多そうな森林地帯を写したものだった。
崖の下はさながら金星の雲のようなものがかかっていて、その下には石組みの要塞のような建造物と低い土地、さらにその下には赤茶色と黒色の模様がある雲がかかっているのが見える。

……当然だが、ミミトビバリスタンなどのトビバリスタン類の群れも写っていた。

コンピャー「……バリスト地方は地上層しか行ったことないかな」
ヴェルグ「そうなのか?」
コンピャー「ササミミ族だと専用装備無しだと水の雨が降る高度しか行けないから……」

2021年
02月24日
00:28

637: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「俺もエクストリームBかグライフェンのボディじゃないと奥へ行くのは無理だなこりゃ」

バリスト地方の様子を見て直接行くのはしんどそうだと唸るヴェルグ
……というか、こんな所でマトモにコーヒー豆が育つのかと少し感動を覚えた

2021年
02月24日
10:37

638: MI4989


しばらくゆっくりとしていたコンピャーはお昼の支度をしてくると言ってこたつから離れてキッチンへ向かった。
そんなときにニュルン達が帰って来て作業部屋へ入って行った。

ブロペニュ「ただいま……、やっと一段落ついたね……」
ニュルン「ええ……」
コンピャー「お昼はどうする?」
ニュルン「お願いするわ」
コンピャー「じゃあ、5人分だね」

2021年
02月24日
20:07

639: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「………」ごくっ

コーヒーを飲み終え、こたつでだらーんとだらけるヴェルグ
何かしら依頼が無いかなと、携帯端末を弄り出した……

2021年
02月24日
21:01

640: MI4989


ヴェルグが携帯端末を弄り回してしばらくすると作業部屋からふらついた足取りのブロペニュが当然のようにヴェルグの隣に来てこたつに入って肩を寄せた。
疲れた様子なのかアンテナも寝ている。

それからちょっとするとコンピャーはトマトソースがかかったスパゲティにチキンステーキを乗せたもの、ミートボールが入った野菜と豆のスープ、白身魚のフライとフレンチフライの盛り合わせをテーブルに並べて普通のエスプレッソを淹れ始めた。

2021年
02月24日
22:15

641: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「ブロペニュ、ご飯が出来そうだぞ」
ブロペニュ「ん……」ぐてーっ
ヴェルグ(分体)「だめだ相当疲れてるわコレ……よいしょっと」

ブロペニュが相当疲れてるのか立ち上がれず、ぐてーっとしている所を見てヴェルグは立ち上がる
そしてブロペニュを抱き上げて、テーブルまで運び隣の席に座らせ、ヴェルグも席についた

2021年
02月24日
22:28

642: MI4989


コンピャーがテーブルにエスプレッソが入ったカップを並べ終えたあたりで如何にも疲れた様子のニュルンとカスターダも席に着いた。

コンピャー「これが体格差からくる持久力の違いなのかな……」
ニュルン「そうだと思うわ」

ニュルンとカスターダは疲れた様子でスパゲティを巻いて食べたり、スープを食べ進めるがブロペニュは自分のちょっと大き過ぎたおっぱいをテーブルに乗せて枕にしながらぐてーっとしながらフレンチフライを食べ始める。

2021年
02月25日
18:49

643: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「みんな相当疲れてるな……」
ブロペニュ「そっちは元気そうだね……」
ヴェルグ(分体)「ああ、無茶振り依頼も来てないしな」

ヴェルグは疲れていないのでモグモグモグモグと昼食をたべる
ブロペニュ達の様子を見て大変だなーと思いながら昼食を食べ終える
そしてエスプレッソを飲みながら依頼が無いか確認し始めた……

2021年
02月25日
21:30

644: MI4989


まだ昼食を食べてるブロペニュ達を見ながら依頼があるか確認するも来ていなかった。

ササミミ少年2「あ、またユンねーがメイドしてる」
コンピャー「ん?」
ササミミ少年1「今日はコンコンだったんだ。ところで職人さんは手が空いてるかな」
コンピャー「空いてると思う」

代わりになんか少年ササミミ達がやって来ていた。
如何にも用があるのか、モンスターロボに付いてた武装を沢山乗せた台車を何人かで押してる。


ササミミ少年5「♪」ペタペタ
ニュルン「やめなさい」

2021年
02月25日
22:08

645: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「お仕事っと……」

エスプレッソを飲み干し、ヴェルグが立ち上がる
そしてササミミ少年達の元に向かい、用事を聞き始めた……

2021年
02月26日
12:09

646: MI4989


彼らの話を聞くと地元で入手したモンスターロボの武装(残骸付き)を加工して手持ち武器にして欲しいらしい。

一応、台車には手持ち武器にしても大丈夫そうなサイズの武装の素材が載せてあるので選んではいるみたいだ。

コンピャー「なんかミサイル系が多いね」

2021年
02月26日
17:22

647: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「誘導があるからなぁ……お手軽なんだろ」

個人的にはあんまり使いたくないけどなとヴェルグは呟き、仕事に取り掛かる
余計な装甲を外し、トリガーを取り付けて機構を弄って繋げて
そして撃てるかどうか確認して新たに作った外装を付ける

ヴェルグ(分体)「機構を弄らないといけない分面倒だな……」

2021年
02月26日
19:05

648: MI4989


ササミミ少年2「実際、ミサイル系とかは素人が弄ると危なそうだからね」

ヴェルグがビームマシンガン的な武装を加工しているときに天使族のコスプレしてたササミミがそんな事を呟いた。

ヴェルグに加工して貰っている間、ササミミ達はこたつのまわりでのびのびと過ごしていた。
昼食を食べ終えたブロペニュ達とコンピャーも寛いでいてそこだけはなんとも和やかな雰囲気が流れていた。

ニュルン「……」
ササミミ少年5「♪」もみもみ
カスターダ「まんざらでもなさそうね」

2021年
02月26日
19:20

649: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「…よし、こんなもんだろ」

小一時間かけて全ての武装を改造し終え、ササミミ達の元に持ってくる
そしてササミミ達を呼び、武器の確認と試射をするように促した

2021年
02月26日
20:58

650: MI4989


呼ばれたササミミ達は射撃場でヴェルグに加工させた武器を試射し始めた。
多くはミサイル系武器なのでちゃんと発射して誘導が出来るかを確認するだけだが、ビーム系の武器もちらほらあるのでちゃんと狙って当てられるのかも確認していく。
ちょっとわちゃわちゃしてるのが目に付く。

ササミミ少年5「……」普通に試射してる
ササミミ少年1「あれ、お触りはもういいの」
ササミミ少年5「流石に呼ばれても行かないのはアレでしょ」

2021年
02月26日
21:33

651: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「……」

ササミミ達の試射を眺めて異常が無いか見守る
問題が出ないように作ってはいるが、万が一という時はある
だからヴェルグは毎回こうして試射を見守るのだ

ヴェルグ(分体)「……」緑茶を飲みながら眺めて

2021年
02月27日
12:09

652: MI4989


全ての試射を終えたササミミ達は台車に加工させた武器を乗せ始めた。
そのうちの一人がヴェルグの所にやってきて現金(UC)を渡してきた。

ササミミ少年3「じゃ、これで……」

2021年
02月27日
15:26

653: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「……はい、毎度あり」

料金を受け取って領収書を渡したヴェルグ
そしてこたつに戻ってみかんを食べ、緑茶を飲んだ……

2021年
02月27日
18:13

654: MI4989


ササミミ達が帰って行ったのを見たニュルンはソファの上でだらんと寝転がった。

ニュルン「あいつ、触り方がいやらしいのよね……」
コンピャー「というか、男の子には興味ない感じ?」
ニュルン「フェヌンじゃないからそういう興味はないわよ」

2021年
02月27日
18:35

655: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「……」ズズッ

お茶を飲みながらみかんを食べ、携帯端末で動画を見るヴェルグ
どうやら今度はプラモデル系の動画を見ているようだ

2021年
02月27日
18:50

656: MI4989


ブロペニュ「……」ジーッ

隣に居て肩を付けたブロペニュもヴェルグが見ている動画を見始めた。
しかし、ブロペニュにはどんなプラモなのかは分からない。

ブロペニュ「これ、何?」

2021年
02月27日
19:34

657: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「俺もよく分からんが女の子のプラモデルみたいだな……」

女の子プラモデルを組み立てて塗装している動画を見るヴェルグ
どうやらおすすめ動画と表示されているものからテキトーに選んだらしい

ヴェルグ(分体)「……最近のプラモってよくできてるよな」

2021年
02月27日
20:32

658: MI4989


ブロペニュ「うーん……、昔のがよくわからない」

一緒に動画を眺めてはいるものの、ブロペニュにはそのへんの趣味が無いからかよく分からないみたいだ。
でも一緒に眺める。

ブロペニュ「そういえばヴェルグがプラモ組み立ててるトコ見たこと無い気がする」

2021年
02月27日
20:51

659: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「昔は作ってたんだけどな、飽きてやめちまったんだわ」

そういえばプラモ作ってないなと思ったがたまには作ってみようかなと考えていた
可動部が昔のに比べて広くなっている分ガシガシ遊べそうだ

ヴェルグ(分体)「……久しぶりに作ってみるかね?」

2021年
02月27日
22:29

660: MI4989


ブロペニュ「じゃ、一緒になんか買いに行く?」

ぜったいに一緒に居たいだけだろうなと思ったヴェルグであった。
とはいえ、もしブロペニュもそのへんの楽しみが出来たなら良い事なのかもしれない。

2021年
02月27日
23:21

661: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「そうだな、久しぶりにガンプラでも作るか」

そんな事を呟き、ブロペニュの手を握る。思い立ったが吉日といわんばかりだ
ちょっとプラモデル買ってくると言い残し、ブロペニュとショッピングモールに向かって転移で跳んで行った……

2021年
02月28日
00:28

662: MI4989


モールの模型コーナーに着くとブロペニュはなんとなく置かれているプラモの箱を眺め始めた。
ブロペニュにとってはガンダムものなんて多分ザクIiくらいしか知らないのでいろいろな種類があったことが新しい発見らしい。

ブロペニュ「どれにしようかな……」

2021年
02月28日
00:41

663: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「こんだけ種類もあると何を買うか迷うな……」

キョロキョロと見回し、ジムスナイパーⅡとジムスナイパーK9を見つけるヴェルグ
そしてどちらを買うか悩み始めた……

ヴェルグ(分体)「K9を好きな色に塗ろうかね?でも俺パチ組だったしなぁ……」

2021年
02月28日
08:50

664: MI4989


一方、ブロペニュは……

ブロペニュ「これにしよっと」

特に悩む様子もなくザクIIを選んでいた。
多分、見たことがある奴を選んだんだろう。

2021年
02月28日
15:45

665: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「……」

ヴェルグも結局ジムスナイパーⅡにしたようだ
色とシンプルさでこっちにしたらしい
そしてニッパーを二人分買って、たい焼きを買おうと向かっていった……

2021年
02月28日
18:58

666: MI4989


たい焼きを売ってる屋台的な店舗に立ち寄ったブロペニュは工房に居るニュルンに通信をして人数を聞いた。まだコンピャーは居るようだ。

ブロペニュ「人数分も買う?」

2021年
02月28日
19:27

667: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「そうだな、みんなの分も買っていくか」

そう言うと早速たい焼きを人数分買い、こっそり二人でココアを飲み工房に転移していった…

2021年
02月28日
21:00

668: MI4989


工房に帰って来るとブロペニュはニュルンとカスターダとコンピャーに駆って来たたい焼きを配ってこたつに入った。

コンピャー「あ、プラモ買ったんだ」
ブロペニュ「そうだよ」

2021年
02月28日
23:13

669: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「……」モグモグ

こたつに入ってたい焼きを食べるヴェルグ
いつの間にか緑茶が用意されており、ゆっくり食べながらお茶を飲む
そして買ったニッパーの内ひとつをブロペニュの袋に入れた……

2021年
03月01日
07:47

670: MI4989


ブロペニュ「さっそく作っちゃおうっと」

今日は珍しくブロペニュがヴェルグから離れた位置に座っているな、とヴェルグは思ったがもう買って来たガンプラを組み立て始めるようだ。
おそらくそのために離れた位置に居るんだろう。

カスターダ「成形色でばっちり決めてるタイプなのね」
ブロペニュ「これならそんなに塗らなくても良いかな?」

2021年
03月01日
17:16

671: 忘却の亡霊


たい焼きを食べ終え、ガンプラを持って作業部屋に入り組み立て始める
どうやら作業を作業部屋で行う方が落ち着くようだ

ヴェルグ(分体)「……」カチャカチャ

2021年
03月01日
20:50

672: MI4989


ブロペニュ「……」パチッパチッ
ニュルン「最近の樹脂用ニッパーって結構綺麗に切れるのね」
ブロペニュ「そうなの?」
ニュルン「昔のやつって切った後は磨かないと汚かったのよ」

こたつでブロペニュがのんびりと組み立ててる様子をニュルン達は眺めていた。

2021年
03月02日
00:40

673: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「……」パチンパチン

丁寧にパーツを二度切りし傷ができないようにパーツを切る
どうやらプラモの作り方は覚えているらしい

ヴェルグ(分体)「ジムスナⅡのカラーリングはいいなぁ……」パチンパチン

2021年
03月02日
12:26

674: MI4989


カスターダ「いつぞやで寒いところで暮らしてたトガリミミ達が使ってたアレってこれなのね」
ブロペニュ「だね。冬季迷彩にすればそれっぽくなるかな?」
コンピャー「MSってあれば便利そうだよね。肩の高さが15mくらいあるからちょっとした建物建てられそう」

組み上がったザクII F型のプラモを見ながらブロペニュ達はお喋りタイムに入った。

コンピャー「でもMY型核融合エンジンの整備出来たかなぁ……。うちの村」

2021年
03月02日
14:05

675: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「ふぃー、出来た出来た」

ブロペニュがお喋りをしているとヴェルグもジムスナⅡを完成させて戻って来た
丁寧に組まれたジムスナⅡを机に置きこたつに入るヴェルグ
そしてブロペニュ達の話を聞きながらみかんを食っていた……

2021年
03月02日
15:54

676: MI4989


ブロペニュ「あ、ヴェルグも組み上がったんだ。ところでこれなんだろ?」

ブロペニュはなんだろうとヴェルグが組んだプラモを眺め始めた。

2021年
03月02日
21:45

677: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「ジムスナイパーⅡっていう高性能なジム系機体。狙撃も出来る高性能機だと思ってくれ」
ブロペニュ「ヴェルグもロイド時に使ってるよねこの頭」
ヴェルグ(分体)「俺のはジムスナイパーK9っていうEXAM搭載型の改修機って設定。同じようだが別物……元々ガンプラの1種だからなぁ」

そう言うとヴェルグはジムスナイパーⅡを狙撃体勢に動かしてバイザーを下ろす
どうやらヴェルグはこのバイザーが動く瞬間が好きらしい……

2021年
03月02日
22:20

678: MI4989


ブロペニュ「そこ動かせるんだ。というかこのシリーズのプラモって可動部が多い感じなのかな」

ヴェルグが動かしてるのを見たブロペニュは同じようにザクII F型をそれっぽく動かし始めた。
こころなしかちょっと楽しそうである。

2021年
03月02日
23:56

679: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「たまには買ってみるもんだな、ずいぶんガシガシ動く」

ライフルを構えさせたり、ビームサーベルを持たせたりしてヴェルグも楽しんでいた
こうしてガンプラを動かしてると楽しい気分になるようだ

ヴェルグ(分体)「うん、やっぱり技術力が上がってるな、結構細かい所まで動く」

2021年
03月03日
10:44

680: MI4989


ブロペニュ「念力で動かせる?」
カスターダ「まずは先に手で少し動かしてから……よし」

なんとなくブロペニュはカスターダに自分が組んだザクII F型を念力で動かさせた。

ニュルン「なんかそういうロボット玩具みたいね」
コンピャー「あれ、これ磁性体が入ってたっけ?」
カスターダ「これは普通のプラスチックだから磁性体は入ってないわね。だからちょっと難しいんだけど……」

ブロペニュはカスターダに何かの動画を見せてそれっぽい動きをさせて行く。
具体的にはヒートホークを振り回させたり、剥いたミカンの皮の後ろへ走らせたり……。

2021年
03月03日
15:03

681: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「人形劇みたいだな……」

膝をついた狙撃体勢をジムスナⅡに取らせみかんを食べ始めたヴェルグ
ちょうどザクⅡF型を狙っているような体勢だ、ヴェルグはバイザー派だろうか?

2021年
03月03日
19:34

682: MI4989


カスターダ「実際、この動かし方で人形劇を撮る事もあるらしいわね」
ブロペニュ「あるんだ」

ブロペニュ達もミカンを食べ始めて説明書を読んだり箱絵を眺めたりしていく。

ブロペニュ「そういえばあのトガリミミ達が居た場所だといわゆるジオン系っていうのしか居なかったけどもうちょっと別の場所に行けば連邦系っていうのも居るのかな」
ニュルン「言われてみれば連邦系MS使ってるノラ兵器群っていつぞやで対アーク部隊の物まねしてるあいつらが使ってるのしか見なかったわね」

2021年
03月03日
20:11

683: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「人形劇やるんだな」

みかんを食べながらザクⅡF型を眺め、念力を覚えようかなと思うヴェルグ
ガシガシ動くザクⅡF型を見てちょっと羨ましくなったようだ……

2021年
03月03日
21:49

684: MI4989


ブロペニュ「……羨ましそうな顔してるけどなんでだろ?」

ちょっと不思議そうな感じがしたブロペニュはヴェルグの顔を見た。

カスターダ「構わないならあなたのプラモも触っていいかしら?」

その一方でザクII F型を動かしてるカスターダはヴェルグが組み上げたジムスナIIも動かして良いかと聞いて来た。

2021年
03月03日
22:48

685: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「ああ、やってくれ」

ジムスナⅡをカスターダの近くに置き、ワクワクした目で見つめる
自分が作ったプラモが目の前で動くと聞いて期待を隠せないようだ……

2021年
03月04日
00:39

686: MI4989


カスターダ「じゃ、ちょっと動かしてみるわね……」

まずは傍に置かれたジムスナIIを手で触って感触を確かめて少しするとそれまでのザクII F型のように動き始めた。
それと並行してブロペニュに動画資料を見せてもらいながらそれっぽく動かしていく。

2021年
03月04日
13:57

687: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「おー、動いてる動いてる。こうして動いてるのを見るとワクワクするな」

じーっとジムスナⅡを見ながらヴェルグは嬉しそうにしている
自分の作ったプラモがグリグリ動くのを見てヴェルグも嬉しいようだ

ヴェルグ(分体)「うーむ、満足満足!」

2021年
03月04日
19:40

688: MI4989


カスターダ「嬉しそうで何より……」

なかなかに嬉しそうにしているヴェルグを見たカスターダは微笑む。
しばらく動かしていてカスターダは疲れたのか二つのガンプラを待機姿勢へと動かして停めるとソファに寝転がった。

2021年
03月04日
21:03

689: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「ありがとうカスターダ、おかげでいいものが見れた」

そう言いながら、ヴェルグはカスターダにチョコパイを渡す
疲れてるのだろうと思ったのか、甘い物を差し出したのだ

2021年
03月04日
21:34

690: MI4989


カスターダはチョコパイを受け取ると疲れた表情をしつつゆっくりと食べ始めた。

ブロペニュ「やっぱり非磁性体を動かすのって難しいのかな」
カスターダ「普通にパワーが要るのと強過ぎてもダメってところが難しいのよね」

2021年
03月04日
22:32

691: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「強すぎてボキっといっちゃう可能性もあるんだな、それって」

そう言って緑茶を飲むヴェルグ、普段はコーヒー派だがみかんに合わせるのには緑茶の方が落ち着くらしい
そしてもそもそとこたつに入ってみかんを食べ始めた……

2021年
03月05日
09:33

692: MI4989


カスターダ「その可能性もあるけどうっかり鉄製品とかに近寄らせたりするとそれが動かしてるものに引き寄せちゃうこともあるのよ」
ニュルン「磁力で念力みたいなことしてるからそういうこともあるのね」

カスターダとニュルンはソファに寝転がり、のんびりとお茶を啜る。

コンピャー「ところでなんで二人はこたつに入らないの」
ニュルン「ただ単に寝転がりたいからよ」
ブロペニュ「……」もぐもぐ

2021年
03月05日
16:21

693: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「うーむ、結構面倒なんだな磁力で動かすの」

みかんを食べながらそんな事を呟くヴェルグ
そう言えばプラモを動かすプラフスキー粒子があると前に聞いたが、本当にあるのだろうか?

2021年
03月05日
19:58

694: MI4989


そろそろそう言う時間なのかコンピャーはこたつから出て夕飯の支度を始めた。

カスターダ「それはそうと、ヴェルグさん」
ヴェルグ(分体)「ん?」
カスターダ「もし興味があるならだけど私がさっきやったみたいな念力みたいなのを習得してみる?」

2021年
03月05日
21:12

695: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「興味はあるが、そう覚えられるもんなのか?それって」

習得するにしてもどうやって習得するのだろうかとヴェルグは首を捻った
……ちょっと嫌な予感がする……

2021年
03月05日
21:35

696: MI4989


カスターダ「そういう道具の使い方を覚えるか、もしくは身体自体に実装して使い方を覚えるかの二通りあるわよ」

そう言うとカスターダはヴェルグに寄ってくる。
それに対応してブロペニュも寄って来て左右を塞がれ、ブロペニュはわざとらしくおっぱいをむにむにとヴェルグに押し当てる。

カスターダ「道具の使い方を覚える方にする?」

2021年
03月05日
23:06

697: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「そうするか…身体によって念力使えないってのも嫌だし、機械いじってる方が性に合う」

ブロペニュの頭を撫でながらカスターダに答えるヴェルグ
どうやらメカニックらしく機械をいじる方を選んだようだ

2021年
03月06日
09:04

698: MI4989


カスターダ「じゃ、作業部屋で練習しましょうか」

そう言ってカスターダはヴェルグを作業部屋に連れて行き、そこに入るとカスターダは必要な装置類を取り出した。

カスターダ「ちょっと古いしでかい奴だけど……」

電磁防壁制御装置と普通ではない誘導レーザーともう片方の手で操作する為のレバーが付いてるカービンサイズのレーザー銃みたいなものとそれに有線接続されたHUD付きヘッドセットをヴェルグに身に付けさせる。
照準補助装置みたいなものなんだろうか。

カスターダ「電源は入ってる……よし。それじゃ、あの床に落ちてるバールをこっちまで持って来て」

そう指示されたヴェルグはなんとなく見回すとヘッドセットのHUDにこの装置類によって掴める物体が白く縁取りされた状態で表示された。
予め物品の情報が記録されているようだ。

カスターダに指示された床に落ちているバールにレーザーポインターを当てると有効化されたとの表示が出てバールが浮き上がった。
レーザー銃みたいなものを傾けると保持したバールが動き、レーザー銃みたいなものに付いてるレバーで遠ざけたり近づけたりするようだ。

2021年
03月06日
17:37

699: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「へぇ、結構ゴツいんだな」

そう言いながら機械を操るヴェルグ、結構楽しそうにしている
ただ浮かべるだけならアークの時でも出来るが、やっぱり自分の知らない機械を操るのが楽しいらしい

2021年
03月06日
21:05

700: MI4989


カスターダ「まぁ、本来は倉庫内のコンテナ整理に使うものだからね」

そう言いながらカスターダは自分が使ってるであろう箱の中を覗いてもう少し小さくて精密動作が出来る奴……と呟きながら探し始めた。

しばらくすると皮手袋みたいなものとヘッドセットみたいなものを取り出していくらかのコードと接続し始める。

カスターダ「次はこれね。多分これが念力って感じの装置だと思うわ」

そう言ってカスターダはヴェルグにレーザー銃みたいなモノを置かせ、取り外させて違う装置である皮手袋みたいなのとヘッドセットを繋いだものを身に付けさせた。
皮手袋は片手だけで手首のあたりにある制御用のレバーとボタンを弄る方式のようだ。

カスターダ「さっきの装置と制御系統は似てるけど掴んで回すとか動かすのに向いているわ」

2021年
03月07日
17:02

701: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「ほう、面白い」

皮手袋についてるレバーやボタンを使いこなしてバールを操る
思い通りの動きが出来てヴェルグは楽しそうに皮手袋を使いこなしていった……

2021年
03月07日
21:14

702: MI4989


カスターダ「でもこれよりも自由度が高い念力的装置ってなると神経接続が必要になったり、ある程度の人体改造が必要になるのよね……」
ヴェルグ(分体)「そうなのか」

ヴェルグが使いこなしている様子をみたカスターダはそんな事を呟いた。

ランピャー「あ、サイコブースターじゃん。念力が使えない身体でも使えるようにする拡張パーツあったんだ」
カスターダ「まぁ、そうね」

なんかランピャーが遊びに来てた。

ランピャー「そういえばサイコブースターってマグネESP回路とその適正があるロイドは普通に使えるって聞いたけれど、マグネESP適性があるヒュムやジアスロイドでも使えるのかな」

2021年
03月07日
22:21

703: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「接続用のコネクタは必要なんじゃないか?」

手袋を外してカスターダに返すとヴェルグはカフェオレを飲み始めた
どうやら念力は十分に堪能したようだ……

2021年
03月08日
13:44

704: MI4989


ランピャー「そういうもんなのかな? まぁ、それはともかくこのエンジンカッターとチェーンソー……」

どうにもランピャーは遊びに来たのではなく用事があるみたいだ。ちょうど作業部屋にいるのでそのつもりなんだろう。

ランピャー「……に使うマナ入りエンジンオイルを36リットルくらい作ってくれない?」

そう言ってランピャーはヴェルグにエンジンオイルを入れていたであろうべとべとしたポリタンク2個と手書きの細かい成分表が描かれてる紙を渡してきた。


カスターダ「何か何時ぞやのワニ型モンスターロボのオイルのにおいがするわね」
ランピャー「実際、仕留めたワニ型モンスターロボから引っこ抜いたオイルをエンジンオイルとして使ってるよ」

2021年
03月08日
16:24

705: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「マナとの親和性があまり良くないな……このオイル」

そう言って計測器をオイルから引き抜き、拭く
そしてオイルとマナとの親和性を高める薬剤を混ぜ合わせるヴェルグ
よく混ぜ合わせたらマナを注入し、マナエンジンオイルが完成した

2021年
03月08日
20:39

706: MI4989


ランピャーは完成したエンジンオイルを見つめたあとヴェルグに代金を渡した。

カスターダ「それ、駆動部にマナ入れないとダメな機械なの?」
ランピャー「んっとね、なんか氷魔法系のエンチャントで刃を冷却する仕組みがあってそれへの魔力供給がエンジンオイルからじゃないとダメっぽいんだよね」

そう言いながらランピャーはガソリンとオイルを混ぜ、木くず塗れなきったないチェーンソーと泥だらけなエンジンカッターにオイルを給油していった。
動作チェックもするんだろうか。

ランピャー「んー、これどうやってエンジンかけるんだっけ?」

……そういえばこの機械、手で操作する為のレバーやボタンがアクセルくらいしかない。

ヌンピャー「チョークを全開にしてからセルを回して……」
ランピャー「うへぇ、念力でやるのめんどくさいんだよね……」

念力前提の機械だったようだ……。

2021年
03月08日
23:09

707: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「……何気に増えてね?」

念力前提の機械をいじるコピペ姉妹を見てボソッと呟くヴェルグ
いつの間に増えたのだろうと領収書を書きながら思った

2021年
03月09日
07:11

708: MI4989


ランピャー「うーん……、不器用だから動かせない……」
ヌンピャー「しょうがないなー」

ランピャーは動かせないようなのでいつの間にか現れていたヌンピャーが軽く動かして動作チェックを行う。
チェーンソーとエンジンカッターはどちらも動いて駆動音をかき鳴らし、ちょっと刃を回してみてからエンジンを停止させる。
そのあたりでヴェルグはランピャーに領収書を渡した。

ヌンピャー「……よし、ちゃんと冷却機構が働いてる」

2021年
03月09日
18:07

709: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「マトモに動いてるようでよかった」

そう言いつつ普通のコーヒーを飲むヴェルグ
正直氷魔法についてはうまく使えないのでちゃんと動くのか少し不安だったようだ

2021年
03月09日
20:03

710: MI4989


ヌンピャー「じゃ」
ランピャー「さよーならー」

用事が済んだコピペ姉妹は工房を去って行った。

コピペ姉妹と言えば……

コンピャー「シュヴェシィナって食べる量が多いよね……」

まだコンピャーは夕飯の支度をしていた。

2021年
03月09日
20:43

711: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「……」

バリボリとせんべいを食べながらコーヒーを飲み、夕飯を待っていたヴェルグ
ただ待つのも暇なので携帯端末で依頼を探していた……

ヴェルグ(分体)「………」ポチポチ

2021年
03月09日
21:31

712: MI4989


コンピャーがテーブルに夕飯を並べ終えたのを見たブロペニュ達はテーブルに着き始めた。

任務後だからか肉と魚が多めだ。
豚の丸焼きを切り分けたものと大きなサケを焼いて切り分けたものがテーブルの中央に置かれ、チーズソースがかかったフライドポテトと茹でた野菜の盛り合わせとコンソメスープがそれぞれの場所に置かれている。

コンピャー「こんな食事続けたら太りそう……」
ブロペニュ「実際、太ると思うよ」
ニュルン「というか、あんたまで私達と同じ量じゃない」
コンピャー「あ……。まぁ、太ったら分裂して片方をバックアップにすればいいや」
カスターダ「というか、分裂できるのね。ササミミって」

2021年
03月09日
21:51

713: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)(太ったら分裂って、なんかアメーバみたいだな……)

そう思いつつシュヴェシィナと同じ量のご飯をもりもり食うヴェルグ
太陽のアークであるヴェルグも太らないので特に困らないようだ
分体のアークコアでも食べ物は蒸発しているようである

2021年
03月10日
18:53

714: MI4989


ニュルン「しばらくのんびりできるからなんだか気が楽ね……」
ブロペニュ「そうだね」
コンピャー「という事は私の家事代行はおしまいかな」
ニュルン「そうとも言えるわね」
コンピャー「うーん、良い食材使った料理が出来なくなるのはちょっと寂しい……」

そろそろ食べ終えるあたりでコーヒーを飲み、デザートであろうアイスクリームを食べ始めた。

2021年
03月10日
20:32

715: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「料理が出来るのって贅沢なんだなぁ……」

バニラアイスをちびちび食べながらコーヒーを飲みかわるがわる堪能するヴェルグ
そして料理が堪能出来るのって贅沢なんだなぁと思うヴェルグであった

2021年
03月10日
22:32

716: MI4989


夕飯を食べ終えるとニュルンは報酬の話をコンピャーにし、コンピャーは工房を去って行った。

それから少しするとニュルン達は風呂に入り、身体を洗い始めた。

ブロペニュ「最近のカスターダって普通の突撃銃握ってるよね」
カスターダ「まぁ、あんまり重いシュヴェシィナとは遭遇しないからね」

ブロペニュ「うーん、胸が腕と干渉しちゃって前と上が撃ちにくい……」むにむに
ニュルン「背部に機銃、腕にマイクロミサイルポッドか対地攻撃用の武装っていう構成にしたら? 結構使いやすいわよ」
ブロペニュ「そっかー。じゃあ任務が来た時に試してみよっと」

2021年
03月11日
01:19

717: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「……」

ニュルン達が風呂に入ってる一方、ヴェルグはコーヒーを飲みながら依頼を探していた
すると、ラプターから依頼が来ていた

ホワイトデーのケーキ作り
バレンタインデーのお返しに大きなケーキを作りたいんだがちょっと手伝ってくれないか?
なにぶんケーキを作るのは慣れてないから助手がほしいんだ
どうか頼む、俺一人じゃあしんどいんだ

ヴェルグ「……コレ、後でブロペニュ誘ってみるかね?」ズズッ

2021年
03月11日
12:35

718: MI4989


少ししてニュルン達は風呂場から出て来て、ブロペニュはいつものようにヴェルグに身体をくっ付け、ニュルンとカスターダはベッドに飛び込んで眠りに着いた。

ブロペニュ「……♪」スリスリ

2021年
03月11日
14:18

719: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「ブロペニュ、こんな依頼があるんだが来るか?」
ブロペニュ「ん?んー……」

ブロペニュにラプターからの依頼を見せて誘うヴェルグ
じっくり悩んでくれとヴェルグはコーヒーを飲み終え、風呂場に向かった……

2021年
03月11日
16:40

720: MI4989


ブロペニュ「ケーキ作りかぁ……。たまにはこういうのも受けてみようかな」

ヴェルグが風呂場でゆっくりしている間にブロペニュはラプターからの依頼を受けることに、というか誘いに乗る事にしたようだ。
そうと決めたブロペニュはソファに寝転がった。

2021年
03月11日
19:16

721: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「〜♪」

しばらくして、風呂から上がったヴェルグはコーヒー牛乳を持ってこたつに入る
そしてソファに寝転がってるブロペニュに尋ねた

ヴェルグ(分体)「ブロペニュ、さっきの依頼の事だがどうする?」

2021年
03月11日
19:25

722: MI4989


ブロペニュ「私を連れて行っても良いよ」

依頼の誘いに乗ると答えたブロペニュは大きな胸を抱えながらソファから降りてヴェルグの隣に座った。

2021年
03月11日
21:14

723: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「助かる、俺は料理下手くそだからな……」

そう言ってヴェルグはコーヒー牛乳を飲み、ブロペニュの頭をナデナデと撫でる
そして明日ブロペニュと一緒に行くとラプターにメールを送り、ブロペニュと一緒にベッドに入って眠った……

2021年
03月11日
22:09

724: MI4989


ブロペニュ「んー……」のびーっ

ヴェルグに絡みついた状態で翌朝になって目覚めたブロペニュはお尻を上げてネコがあくびするような態勢で伸びをする。
パンの匂いがする方向を見るとニュルンがテーブルに胸を乗せて白身魚のフライやスクランブルエッグなんかを挟んだマフィンサンドをゆっくりと食べているのが見えた。
たぶん、朝食屋に相当する所で買って来たんだろう。

ブロペニュは匂いにつられるようにテーブルまで歩き、チーズとハムが挟んであるマフィンサンドを食べ始めた。

ブロペニュ「今日はヴェルグの依頼について行く……」
ニュルン「久々じゃないの? ついて行くなんて」
カスターダ「言われてみればそうだったわね」
ブロペニュ「なんかケーキ作りするみたい」

2021年
03月12日
00:30

725: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「ふぁぁ……」

ヴェルグもチーズの匂いに釣られて起きてテーブルにつく
そしてマフィンにかじりつき、もっきゅもっきゅと食べていく
そしていつものようにコーヒーを飲みながら朝食を食べ終えコーヒーを飲んだ……

2021年
03月12日
09:34

726: MI4989


朝食を食べ終えたニュルンとカスターダは包装紙などのごみを片付けるとコーヒーを淹れ、所謂エンダーチェスト状態な箱からあまり見ない規格の拳銃弾を使う短機関銃を取り出してコーヒーと一緒に射撃場に行った。

ブロペニュはいつものようにヴェルグにくっ付いて出発を待った。

2021年
03月12日
11:13

727: 忘却の亡霊


コーヒーを飲んだヴェルグはカップを洗い、ブロペニュを連れてラプターの元へと転移していった……

〜コズミックアーク ラプター達の家〜

ラプター「よく来たな、今回はよろしく頼むぜ」
ヴェルグ(分体)「今回はブロペニュの指示で動く、俺は料理が苦手だからな……」
ブロペニュ「よろしくー」

2021年
03月12日
11:45

728: MI4989


ブロペニュ「じゃ、さっそく……と行きたいけれどまずどんなケーキを作りたいの?」

いつものビキニ水着っぽい服装にエプロンを付けたブロペニュはまずどんなケーキを作りたいのかをラプターに聞いた。
ブロペニュは具体的な種類というよりはどんな見た目のケーキを作りたいのかを知りたいようだ。

2021年
03月12日
12:58

729: 忘却の亡霊


ラプター「えーっとな、チョコクリームのケーキを作りたいんだ。ケーキが2段に重なってて2段目は小さめで……」
ブロペニュ「ケーキの型は?」
ラプター「……」じーっ
ヴェルグ(分体)「こ っ ち 見 ん な」
ラプター「頼んだ、相棒」ヴェルグの肩ポン
ヴェルグ(分体)「作れってか、型を作れってか」

こうしてヴェルグがケーキの型を作り、ラプター達はケーキの材料を用意しチョコを湯煎し始めた……

2021年
03月12日
16:45

730: MI4989


ブロペニュはケーキに使うスポンジ生地を作り始め、生地に溶かしたチョコレートを練り込む。
そうして作った生地を型に入れてオーブンに入れて焼き始める。

ブロペニュ「焼いている間にクリームもつくっちゃお」

その間にタマゴを割って卵黄と卵白に分け、砂糖と生クリームと溶かしたチョコレートを混ぜて泡立ててチョコレート味のメレンゲを作って行く。

ブロペニュ「卵黄が余ってるからカスタードクリームも作れるけどチョコケーキにカスタードクリーム入れる?」

2021年
03月12日
17:33

731: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「錬金術覚えといてよかったよまったく……」
ラプター「チャキチャキやれるのは凄い便利だよな……あ、カスタードクリーム入れちゃおうか」
ヴェルグ(分体)「入れちまうのか……それって相性的にどうなんだ?」

そう言ってヴェルグは首を捻る
チョコケーキにカスタードを入れるのは聞いたことが無いのでヴェルグも不思議そうだ

2021年
03月12日
18:29

732: MI4989


ブロペニュ「うーん、あんまり相性が良くなさそうだから混ぜないでおくけどね」

そう言ってブロペニュはスポンジケーキ生地を大きい方と小さい方の二つとも2枚の円盤状にスライスする。
そして大きい方にはチョコレート味のメレンゲというかホイップクリームと砕いたビターチョコレートを、小さい方にはカスタードクリームを乗せてスポンジ生地をはさみ、2段重ねにした状態でチョコホイップクリームと溶かしたビターチョコレートを塗りたくる。
あとはブロペニュがホイップクリームなどで飾り付けをしていく。

ブロペニュ「あまったカスタードクリームは適当にタルトの具にしちゃおう」

……なんかブロペニュがしれっとカスタードクリームが入ったシンプルなタルトを焼き始めた。

2021年
03月12日
18:49

733: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「……ブロペニュを呼んだのは正解だったな……」

自分にはこんな風にお菓子をついでに作る事は出来ない
ヴェルグには火加減を間違えて表面が焦げた丸焼き肉くらいしか出来ないのだ
機械類や修理にはめっぽう強いが、それ以外は並である
料理やお菓子作りに至ってはてんで駄目なのだ
だから、ブロペニュを呼んだのは正解だったとほっと一息ついたヴェルグであった……

2021年
03月12日
20:52

734: MI4989


ラプターにお願いされた2段のチョコケーキはもう完成していた。
そんなあたりでブロペニュが焼いたカスタードクリームのタルトも焼き上がり、ラプターとヴェルグに配った。
余った材料から作っただけあって小さく、数もブロペニュが食べる分をふくめて3個しかない。

ブロペニュ「♪」もぐもぐ

そんな焼きたてのタルトをブロペニュは調理器具がもう現れて片付けられたのを確認してからさっそく食べ始める。

2021年
03月12日
20:52

734: MI4989


ラプターにお願いされた2段のチョコケーキはもう完成していた。
そんなあたりでブロペニュが焼いたカスタードクリームのタルトも焼き上がり、ラプターとヴェルグに配った。
余った材料から作っただけあって小さく、数もブロペニュが食べる分をふくめて3個しかない。

ブロペニュ「♪」もぐもぐ

そんな焼きたてのタルトをブロペニュは調理器具がもう現れて片付けられたのを確認してからさっそく食べ始める。

2021年
03月12日
21:40

735: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「美味いな……」モグモグ
ラプター「美味い……」モグモグ

ブロペニュが焼いたタルトをモグモグと食べていくヴェルグ達
カスタードの味が出てて美味しいものだった
そして調理器具が片付けられてるのを確認して、ヴェルグ達に報酬を支払うラプター
料金を受け取ったヴェルグは領収書を書いて渡した……

2021年
03月13日
00:46

736: MI4989


ブロペニュ「そういえばなんでいきなりケーキ作りたいってなったんだろ?」

ヴェルグの横でブロペニュはなんとも不思議そうに首傾げた。
依頼を読んだというよりなんか見ただけなのでよく覚えてないのかもしれない。

2021年
03月13日
01:37

737: 忘却の亡霊


ラプター「ホワイトデーっていうバレンタインデーのお返しをする日があるんだわ、それでケーキを作ったって訳」
ヴェルグ(分体)「で、お前バレンタインデー何貰った?」
ラプター「クリムNからはカクテルボム型チョコ、茶セラフからはスラッシュブレード型チョコ、フィアからは普通にハート型チョコ、銀クリムからはフィギュア型チョコ……リーシャについては思い出したくない……」
ヴェルグ(分体)「まーた地雷が混ざってたのか……」

2021年
03月13日
14:15

738: MI4989


ブロペニュ「ああ、そういう事情があったんだ」

答えを聞いたブロペニュはエプロンを脱いでヴェルグにいつものように身体をすり寄せる。

2021年
03月13日
18:39

739: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「よし、取るもん取ったし帰るか」
ラプター「おう、今日はありがとな」
ブロペニュ「さよならー」

最後に挨拶を交わし、ヴェルグとブロペニュは転移して帰っていった……

2021年
03月13日
21:13

740: MI4989


工房に戻って来たブロペニュはちょっと疲れたのかそそくさとソファに寝転がった。

ブロペニュ「zzz....」

一方でニュルンとカスターダはまた子バリスタンを盗むゲームをやって遊んでいた。

2021年
03月13日
21:27

741: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「……」

ブロペニュが寝転がった一方、ヴェルグはコーヒーを飲みながら携帯端末で動画を見ていた
昼食を待ちながら動画をのんびりと見るヴェルグであった……

2021年
03月13日
22:23

742: MI4989


ゲームを遊び終えたニュルンとカスターダは宅配ボックスから注文したであろうピザをテーブルに並べ始めた。
今日は店で直接買ったもので済ませるつもりなんだろうか。

ニュルン「まさかビーバー型の子バリスタンがオブジェクトとして配置されてる木を削り倒しちゃうなんて思いもしなかったわ……」
カスターダ「というか、ビーバー型のバリスタンなんて居るのね」

2021年
03月13日
23:22

743: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「どんだけ居るんだ……バリスタンの種類……」

そう呟いて手を洗い、テーブルでコーヒーを飲むヴェルグ
どうやら素手で掴む料理に思うところがあったらしい……
しかし、本当にバリスタンの種類どんだけ居るんだと思いながらコーラを錬成して飲み始めた

2021年
03月13日
23:44

744: MI4989


マシロササミミ男「( ω ))))」ふよふよ


ブロペニュ「……」もそもそ

ブロペニュもテーブルにやって来てピザを食べ始めた。

ニュルン「……なんか電磁浮遊してる人が来てない?」

|ミ ササッ

カスターダ「こたつに何か入ったわね。またササミミかしら?」

なんか客であろう者が来たようだがニュルン達は特に気にせずにシーフードなピザや肉とチーズがたっぷりなピザを食べ進めていく。

2021年
03月14日
00:16

745: 忘却の亡霊


ちょっと客が気になるヴェルグであったが、とりあえずピザを食べる事にした
せっかくのピザが冷えてしまったら興醒めなのである
なのでピザを食い、コーラを飲むヴェルグであった

ヴェルグ(分体)「……」もっきゅもっきゅ

2021年
03月14日
09:35

746: MI4989


カスターダ「ちょっとこたつ見に行ってくる」

ピザを食べ終えたカスターダはこたつをめくった。

マシロササミミ男「( ω )」
カスターダ「要件をどうぞ」

真っ白な肌をしている目が無いササミミがこたつの中でぬくぬくしていた。

マシロササミミ男「短機関銃とか散弾銃とかに付けるようのリングレーザーポインターを作って欲しい」
カスターダ「んっと、こういうやつ?」
マシロササミミ男「そうそう、それ」

なんかリング状のレーザー光を照射するレーザーポインターを作って欲しいようだ。
というか、眼が無いのにカスターダが持っている現物を見ているみたいだ。

2021年
03月15日
18:03

747: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)(フルフルみたいな客だな……)

そんな事を思いながら昼食を食べ終え、カスターダ達の方へと向かった…

2021年
03月15日
20:34

748: MI4989


カスターダにヴェルグが近寄るとカスターダは客の依頼を話し始めた。
銃に取り付けるレーザーサイトを作って欲しいようだ。

カスターダ「それで、照射するレーザーのポインター形状はリング状の奴が欲しいんですって」


ブロペニュ「あ、噂に聞く目が無いササミミ」
マシロササミミ男「でも光は苦手」
ニュルン「だからこたつの中にいるのね」

2021年
03月16日
19:27

749: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「リング状のレーザーポインタってあまり聞かないな……」

そう呟きヴェルグは作業部屋に入っていく
そして細かく細いレーザーサイトをいくつも用意し、リング状に組み上げる
消費電力が大きいのでエターナルサイクラーを組み付けてレーザーサイトを作り上げた

ヴェルグ(分体)「ふぅ……なんとか出来た……」

2021年
03月16日
21:05

750: MI4989


カスターダ「ほら、出来たわよ」

ヴェルグがレーザーサイトをくみ上げたのを見たカスターダはこたつにいる眼が無いササミミを呼んだ。
眼が無いのにレーザーサイトを使うとはどういうことなんだろうとヴェルグは思ったが、彼はいつも使っているであろう短機関銃を取り出し、そこに通常は何かしらの照準器を取り付けるスペースに製作させたレーザーサイトを取り付けた。

そして彼はヴェルグに代金を渡してきた。

2021年
03月16日
22:02

751: 忘却の亡霊


受け取った料金を確認して領収書を書き、目が無いササミミに渡す
リング状のレーザーサイトをどう使うのかと思ったがそれはそれ、野暮な事は聞かない事にする
ひと仕事終えたヴェルグはカフェオレを淹れてこたつでチョコパイを食べ始めた

ヴェルグ(分体)「……」モグモグ

2021年
03月16日
22:23

752: MI4989


領収書を受け取った目が無いササミミは射撃場に行ってレーザーサイトの調整をし始めた。

カスターダ「やっぱりTPS視点で見やすくするためなのかしら」
マシロササミミ男「まーそうだね。光点だとちょっと紛らわしいし」

彼は当然のように数発撃って調整してを繰り返す。


そのころブロペニュはいつものようにヴェルグのとなりに寄って来て身体をくっ付けてきた。

2021年
03月16日
23:39

753: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「……」モグモグナデナデ

チョコパイを食べながらカフェオレを飲み、ブロペニュの頭を撫でる
いつものようにブロペニュがくっついてくるので頭を撫でてチョコパイを渡す
そしてヴェルグはのんびりとカフェオレを飲んでいった……

2021年
03月17日
09:07

754: MI4989


ニュルン「……」
ブロペニュ「あれ、本なんて珍しい……」

なんかニュルンがこたつの上に分厚い本を広げていた。
内容はいろいろなバリスタンの写真……というかバリスタン図鑑だった。

ニュルン「トビバリスタンって結構多いのね。ミミトビバリスタンだけでもダエンミミトビバリスタンとかサンカクミミトビバリスタンとかいろいろ居る……」
ブロペニュ「耳が四つのミミトビバリスタンもいるんだ。複葉機的なあれかな?」

2021年
03月17日
09:07

754: MI4989


ニュルン「……」
ブロペニュ「あれ、本なんて珍しい……」

なんかニュルンがこたつの上に分厚い本を広げていた。
内容はいろいろなバリスタンの写真……というかバリスタン図鑑だった。

ニュルン「トビバリスタンって結構多いのね。ミミトビバリスタンだけでもダエンミミトビバリスタンとかサンカクミミトビバリスタンとかいろいろ居る……」
ブロペニュ「耳が四つのミミトビバリスタンもいるんだ。複葉機的なあれかな?」

2021年
03月18日
14:34

755: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「バリスタンの種類多すぎだろ……どんだけ居るんだよ……」

カフェオレを飲みながら呆れたように呟くヴェルグ
分厚い図鑑を見てもはや呆れるしか無いのだろう
とりあえずヴェルグはカフェオレを飲みながらチョコパイを食べていった……

2021年
03月18日
16:06

756: MI4989


少しすると目が無いササミミが帰ったのかカスターダもこたつにやってきた。

もふっ
カスターダ「この感触は……」
ニュルン「ああ、それ私のぬいぐるみよ」

こたつからほかほかになった黄色い子バリスタンぬいぐるみを取り出したニュルンは胸の谷間に入れて図鑑に目をもどした。


ブロペニュ「……」ジーッ

その一方でブロペニュはちょっと画面が大きめのタブレット端末でササミミ同士で殴り合わせる剣闘士的なものの動画を見ていた。
殴り合わせるといっても魔法攻撃みたいなので弾幕張り、撃たれた方はグラディウスで斬り込みにいくみたいな戦い方なので魔術師同士の戦いみたいだ。

2021年
03月19日
20:06

757: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「グラディウス…ビックバイパー…うっ頭がっ」

一通りヴェルグがボケた所で依頼が入ってくる
場所はいつものプリッツア、エリザの依頼であった
どうやらヴェルグに使ってほしい試作武器があるらしい

ヴェルグ(分体)「……」ゴソゴソ……

2021年
03月19日
20:43

758: MI4989


ブロペニュ「ん、どっか行くの?」

なんかごそごそしたのを察知したブロペニュはタブレット端末から目を離してヴェルグの方を向く。

2021年
03月19日
22:00

759: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「ああ、ちょっと依頼でな……使ってみてほしい武器があるらしい」

そう言ってヴェルグヴェルグは計測機器を取りに行き、戻ってくる
そしてこたつの上に残ってたカフェオレを飲み干した……

2021年
03月19日
22:46

760: MI4989


ブロペニュ「付いて行って良い?」

暇なのかブロペニュはヴェルグについて行きたいようだ。

ニュルンとカスターダは疲れてるのかお昼寝し始めている。

2021年
03月19日
23:28

761: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「まぁいいが……一応試作武器のテストだから秘密は守れよ?」

そう言ってヴェルグはブロペニュを連れてプリッツアに跳んでいった……

〜プリッツア王城 訓練場〜

エリザ「来たわね、なんかオマケが来てるけど」
ヴェルグ(分体)「ブロペニュについてはただの暇つぶしだそうだ……で、試作武器ってなんだ?」
エリザ「武器というかビットね。相手を追いかけるソードビットのテストよ」
ヴェルグ(分体)「……で?そのビットは?」
エリザ「コレよ」

そう言うとエリザはナノトランサーからロングソードぐらいの大きさのソードビットを6本取り出し、ヴェルグに渡した
ソード本体に加えて推進装置も付いてるのか結構重い
早速ヴェルグはソードビットにエネルギーを貯めて、動かし始めた

2021年
03月20日
08:14

762: MI4989


付いて来たブロペニュはそれとなく訓練場をふらふらと歩き回り始めた。
微妙に置いてあるものが気になるようだ。

リオネール「J,,・ω・)」ぴょこぴょこっ
ブロペニュ「……素振り?」
リオネール「J,,・ω・)にゃー」

そんなときにリオネールが彼にとっては大剣みたいなショートソードを素振りしてるのを見かけた。

2021年
03月20日
09:32

763: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「……速度が遅いな」
エリザ「?」
ヴェルグ(分体)「ソードビットの展開速度が遅い、いくら数を撃つビットでもこれでは当たらないな」
エリザ「うーん、どうすればいいのかしら?」
ヴェルグ(分体)「速度を上げる為にカッタークラスの大きさに剣を取り替えるべきだ、速度が乗れば突撃で切り刻む事が出来ると思う」
エリザ「うーん、ロングソードで威力を出そうと思ったけどやっぱり当たらないのね……」

ソードビットの問題点を洗い出し、剣を試しにカッターサイズのダガー付け替え再び動かし始めた……

2021年
03月20日
11:56

764: MI4989


リオネール「J`・ω・)」ぶんぶん

今度はバックラーと大型ナイフを握って素振りしているリオネール。まだまだちっちゃいので小さい武器でも普通の大きさに見える。

リオネール「J,,・ω・)っ にゃー」
ブロペニュ「組み手するの? まぁいいけど」

そんな時にリオネールはブロペニュと組み手することになった。ブロペニュはとりあえず手近にあったアックスビットを一つ手に取って制御し、組み手を始める。

2021年
03月20日
18:32

765: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「……」
エリザ「どう?」
ヴェルグ(分体)「うん、速くなったのは速くなったのだが…制御が難しいな」

6本のソードビットを操りながらヴェルグは呟く
まるでファンネルのようにグイグイ動くが、速度が速すぎて制御が追いついていないようだ
これはもうちょっと重い剣にしないといけないだろうなとヴェルグは呟く

エリザ「うーん、武器作るのって難しいのね」
ヴェルグ(分体)「まあどこもそんなもんだ、物作るのって」

2021年
03月20日
20:39

766: MI4989


リオネール「J;>ω<)きゅっ!」ぼすんっ
ブロペニュ「……」

その頃、リオネールは何度も

リオネール「きゅ! (>ω<;し」ぼこっ

何度もアックスビットの刃にぶち当たって吹っ飛ばされていた。
でも何度でも立ち上がってブロペニュに斬りかかる。

ぼこんっ!
びたーんっ!

リオネール「J;xωx)きゅぅぅぅ……」ぐてーっ
ブロペニュ「なんか、ごめん……」

2021年
03月20日
20:58

767: 忘却の亡霊


速すぎて制御が効かないソードビットをショートソードに組み換え、飛ばしてみる
速すぎず安定してビットが飛んでいくのを見たヴェルグ
そしてソードビットが的を切り刻むのを見てビットを呼び戻し、エリザに渡した

ヴェルグ(分体)「ソードビットの大きさはこんな感じでいいだろ、後は細かい調整を繰り返すだけだ」

そう言ってヴェルグはコーヒーを錬成して飲み始めた……

2021年
03月20日
23:52

768: MI4989


リオネール「J;・ω-)くゅう、くゅう……」ボロ……
ブロペニュ(なんか辛そう……)

バテたリオネールを抱きかかえたブロペニュはただただリオネールをもふる。
あれだけぶん殴られても傷一つ付かない毛と皮膚だが内臓へのダメージは分からない。

ブロペニュはなんとなくコーヒーを飲んでるヴェルグを見た。

2021年
03月20日
23:52

768: MI4989


リオネール「J;・ω-)くゅう、くゅう……」ボロ……
ブロペニュ(なんか辛そう……)

バテたリオネールを抱きかかえたブロペニュはただただリオネールをもふる。
あれだけぶん殴られても傷一つ付かない毛と皮膚だが内臓へのダメージは分からない。

ブロペニュはなんとなくコーヒーを飲んでるヴェルグを見た。

2021年
03月21日
01:54

769: 忘却の亡霊


エリザ「ありがと、やっぱりメカに強い人が居ると違うわね」
ヴェルグ(分体)「でもなんで俺を呼んだんだ?プリッツアにもメカニックは居るだろ?」
エリザ「そうなんだけれど、一番気楽に呼べるのが貴方なのよ。城のメカニック達はどうも固くなっちゃってねぇ……」
ヴェルグ(分体)「まぁお姫様だもんなお前、そりゃ固くなるわ」

そう言ってヴェルグは料金を受け取り、領収書を書いて渡す
そしてブロペニュの方を向いてブロペニュと目が合う
ブロペニュはリオネールを抱いており、リオネールがぐったりしている、訓練でもしていたのだろうか?

ヴェルグ(分体)「……何やってたんだ?ブロペニュ?」

2021年
03月21日
11:20

770: MI4989


ブロペニュ「この子と組み手してたの」

そう言ってブロペニュはエリザにぐったりしてるリオネールを渡した。

ブロペニュ「それで、このあとどうする?」

2021年
03月21日
15:33

771: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「うーん、帰るか?依頼は終わったし」

そう言って帰り支度を始めるヴェルグ、城下町に繰り出すのもアリといえばアリなのだが……

ヴェルグ(分体)「どうする?散歩でもするか?」

2021年
03月21日
16:14

772: MI4989


ブロペニュ「そうしようかな。久々だし」

そう答えたブロペニュはヴェルグに肩をくっ付けた。

2021年
03月21日
17:35

773: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「じゃあ街に繰り出すか、街は詳しくないけど」

そう言うとヴェルグはブロペニュを連れて城下町に向かう
そして何か無いか首を回して探し始めた……

2021年
03月21日
20:37

774: MI4989


ヒートシンクをぱたぱたと振りながらブロペニュは街並みを眺めていた。
シュヴェシィナ的にはいつも上空から見下ろすものなので地上からは新鮮に見えるんだろうか。
それともひさびさのプリッツア王都の城下町が新鮮に見えるんだろうか。

ブロペニュ「~♪」

2021年
03月21日
22:39

775: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「……お?」

街をウロウロしてたらクレープ屋を見つけたヴェルグ
お店は人気があるのかそこそこ人が並んでいた

ヴェルグ(分体)「あそこでクレープ食っていくか?」

2021年
03月21日
23:02

776: MI4989


ブロペニュ「いいね。買ってこ」

クレープを買うことにし、ヴェルグとブロペニュはクレープ屋に並ぶ。
その間にブロペニュはフルーツとクリームが入ってるものを注文することにしたようだ。

2021年
03月22日
00:03

777: 忘却の亡霊


しばらく待っているとヴェルグ達の番が来た
ブロペニュが注文し、ヴェルグはチョコバナナを注文した
料金を払って商品を受け取り、街を歩きながらクレープを食べ始める
少し歩くと公園があったので二人してベンチに座り、クレープを食べていった……

ヴェルグ(分体)「んー、チョコバナナうまい……」

2021年
03月22日
10:00

778: MI4989


ブロペニュ「♪」もぐもぐ

キウイフルーツやチェリーが入ったクレープを食べ進めているブロペニュ。
なんとなく公園に目を向けるとキツネバリスタン女が気持ち良さそうに寝てるのが見えた。
その周りにキツネ型な子バリスタンがちょろちょろしているのが見える。

そんなあたりで脚が翼になってるアシトビバリスタンなるトビバリスタン類の幼獣が降りてきた。
キツネ型子バリスタンはアシトビバリスタンを追いかけ始めたがアシトビバリスタンはからかうように超低空飛行して飛び回る。

2021年
03月22日
18:36

779: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「……ここもすっかりバリスタンが増えたな……」

子バリスタン達がたわむれているのを見ながらクレープを食べるヴェルグ
そしてしばらく眺めてクレープを食い尽くし公園内を見渡した……

2021年
03月22日
21:29

780: MI4989


クレープを食べ終えたブロペニュは座りながら鳥みたいな声で何か歌い始めた。
とくに意味も無い歌なんだろうがブロペニュは鳥がさえずる調子でなんか歌っている。

ブロペニュ「~♪」

2021年
03月23日
01:23

781: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「平和だなぁ…」

ブロペニュのさえずりを聞きながら空を見上げる
こんな平和な光景をヴェルグはしばらく楽しんでいた
……しばらく眺めていたが、飽きたのかベンチから立ち上がりブロペニュの頭を撫でた

ヴェルグ(分体)「そろそろ帰るか?ブロペニュ」

2021年
03月23日
11:49

782: MI4989


ブロペニュ「そうだね」

頭を撫でられてちょっと嬉しそうにしながらそろそろ帰る事にしたようだ。

2021年
03月23日
15:19

783: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「よし、じゃあ帰るか」

ブロペニュが立ち上がった所で手を繋ぎ、工房へと転移して帰っていった…

2021年
03月23日
15:56

784: MI4989


工房に戻って来ると見えたのはいつものようにだらけモードになってるニュルンとカスターダだった。

ニュルン「おかえり……」ぐたーっ

2021年
03月23日
18:00

785: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「ただいま……だらけてるのはそのままだな……」

そう言ってヴェルグはこたつに入り、緑茶を飲んでみかんを食べた……

2021年
03月23日
20:26

786: MI4989


ブロペニュもこたつに入り、どこからかともなくシュヴェシィナの外殻のカタログ的なものを取り出して眺め始めた。
CB次元群に居るシュヴェシィナと比べるとあまり見かけない機種が多く掲載されている。

カスターダ「昔の量産型シュヴェシィナって品種に合わせた外殻を組むって感じだったのよね」
ブロペニュ「そうなんだ。だからなんか細かい素体指定があるんだ」

2021年
03月23日
20:47

787: 忘却の亡霊


みかんをモグモグと食べ、緑茶を飲むヴェルグ
ブロペニュが眺めているカタログをチラ見し、携帯端末で動画を見始める
どうやらゲームのプレイ動画を見ているようだ……

ヴェルグ(分体)「……」ジーッ

2021年
03月23日
22:17

788: MI4989


ソファでだらけているニュルンはそれとなく携帯ゲーム機的な奴でメタルスラッグ的なアクションゲームで遊び始めた。

カスターダ「何してるの」
ニュルン「2Dのアクションゲーム的な奴、っていうかメタスラ的な奴」
カスターダ「キャラ選択の立ち絵がやたら濃い絵柄なのまでメタスラみたいね」

ニュルン「なんか当然のように敵キャラとしてレッグガンとかホイールキャバリングとかが出て来るんだけど、これどこ産のゲームなのかしら……」
カスターダ「少なくとも私達が居た世界だと販売はされてないわね」

2021年
03月25日
18:43

789: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「……くぁ」

こたつに入ってのんびりとしていたらヴェルグに眠気がやってきた
あんまりにも眠いのでヴェルグはベッドに入ってお昼寝を始めた……

2021年
03月25日
20:15

790: MI4989


ブロペニュ「夕飯どうする?」
ニュルン「どうしようかな……すくなくとも今日はお料理するつもりはないし」
カスターダ「たまには外食しましょうか。モールとかで」

ヴェルグが昼寝し始めたあたりでブロペニュ達は夕飯を外食で済ます事にし、どこで食べようか話始めるのであった。

2021年
03月25日
22:45

791: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「Zzz……Zzz……」

ブロペニュ達が夕飯を話し合う一方ヴェルグはぐーぐーと眠っていた
依頼も無いので分体を休める事にし、ソルブレイズ本体に集中しているのだ
夢を見る事もあるがそれはソルブレイズ側の行動が反映されたものだ、正確には夢ではない

ヴェルグ(分体)「うーん……やらせはせん……やらせはせんぞぉ……Zzz……Zzz……」

2021年
03月25日
23:19

792: MI4989


カスターダ「そういえば今のヴェルグさんって分身なのよね」
ブロペニュ「そうだね」
カスターダ「もしかして本体側の行動が夢として出力されたりするのかしら」

ニュルン「分身はラジオじゃないわよ」

2021年
03月26日
16:25

793: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「ん……?くぁ……」

依頼のメールが着信し、ヴェルグが起き上がる
なんだろうとメールを見るとワープクリスタルの製作だった、その数20個
とりあえずヴェルグは作業部屋に入り、錬金術で鉱石をエメラルドに錬成してワープクリスタルを作り始めた……

2021年
03月26日
16:51

794: MI4989


ブロペニュ「実況みたいにはならなかったね」

ニュルン「で、どこに行こうかしら」
カスターダ「寿司は……ヴェルグさんが苦手だからなぁ……」
ブロペニュ「できれば普段わたし達が作らない奴が良いね」
ニュルン「そうなると中華料理とかになるわね。あとはイタリアとかかしら」

2021年
03月26日
18:35

795: 忘却の亡霊


ブロペニュ達が夕飯の話題で盛り上がる一方……

ヴェルグ(分体)「……」

ヴェルグはワープクリスタルにマナを込めて魔力回路を彫り込んでいた
込めるマナが高い程性能が良くなるがマナの消費も激しくなるためヴェルグはそれ程マナを込めていない
元々転移魔法が使えない魔法使い向けという事でマナペレットを補助動力に使い、使い勝手を良くする
そして腕輪型に形を整え、マナを込めてパッケージに詰める
そのまま転移で依頼主の元へと跳んでいった……

2021年
03月26日
21:43

796: MI4989


夕飯を何にするか決めたブロペニュ達は再びだらけモードになった。

カスターダ「軍艦無双でもしてようかしら」
ニュルン「“鋼鉄の咆哮”じゃないの、それ」

どこからかでかいディスプレイと据置型ゲーム機みたいなのを出したカスターダはヴェルグが仕事から帰るまでに軍艦で無双するゲームで遊び始めた。

ブロペニュ「宇宙軍艦で“鋼鉄の咆哮”するの?」
カスターダ「まぁ、そんなゲームね。パーツ組み合わせた軍艦とか出来合いのとか、あと相変わらずビスマルク級とかマクシムゴーリキー級とかも使えるけど」
ニュルン「ほぼ空母専用だけど艦隊戦モードもあるのね」

2021年
03月26日
22:59

797: 忘却の亡霊


〜プリッツア 整備場〜

エリザ「これがワープクリスタルねぇ…そう言えば前にリオネールが首に付けてたわね」
ヴェルグ(分体)「そういや試作品渡したな……で、これはダウングレード版」
エリザ「ダウングレードって事は安いのかしら?」
ヴェルグ(分体)「ああ、魔法が使えないと使えないがマナの消費を抑えたタイプだ……まあ一応マナペレット付けてマナを溜め込んで緊急時に使えるようにしてあるが」
エリザ「ふーん…で、いくら?」

エリザに聞かれスッと電卓を見せるヴェルグ
その値段はエリザの予想より遥かに安かった

エリザ「安っ!エメラルド使ってるのに安いわね」
ヴェルグ(分体)「錬金術で作ったからな、安上がりだぜ?」
エリザ「貴方ホントにこういう方面強いわねぇ……はい、代金」
ヴェルグ(分体)「毎度あり」

報酬を受け取り、領収書を書いてエリザに渡しヴェルグは転移で工房へ帰っていった……

2021年
03月26日
23:57

798: MI4989


ブロペニュ「おかえりー」むにむに

当然のようにブロペニュが待ち構えており、ヴェルグが帰って来ると寄って来て胸を押し付けてきた。
リビングではカスターダとニュルンがゲームで遊んでいるのが見える。

ブロペニュ「少ししたらリメイラのモールで外食しに行くんだけどヴェルグも行く?」

2021年
03月27日
15:26

799: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「モールか……お菓子買い込んでおきたいから行くかな」

いつものようにブロペニュの頭を撫でて行くと答えるヴェルグ
とりあえず何を食うつもりなんだ?とヴェルグは尋ねた……

2021年
03月27日
16:34

800: MI4989


ブロペニュ「んっと、ヤマト星系から来た料理人がやってるお店があるからそこで食べる予定かな」

つまるところ和食系のようだ。
ブロペニュが答えたあたりで伸びをしているカスターダとニュルンが立ち上がり、リメイラタウンのモールへと足を運んだ。


~リメイラタウン郊外のモール~

テレポーターで飛んでくると相変わらずな光景が広がっている。
何時頃からか知らないがなんか子バリスタンを飼ってる金持ちがよく居る場所にもなっていてやっぱり首輪をつけている子バリスタンを連れ歩いている者がちらほらと目に付いた。

ニュルン「たしかこのフロアだったはず……」

2021年
03月27日
18:11

801: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「シュヴェシィナといい子バリスタンといいダスドも随分増えたな…」

辺りを見回し利用者を見て感心したように言うヴェルグ
ちょっと見ない間に大分客も増えたようだ

ヴェルグ(分体)「……」キョロキョロ

2021年
03月27日
20:59

802: MI4989


ニュルン「あ、あったあった」

モールにヤマト星系にありそうな旅館みたいな雰囲気の店舗を見つけたブロペニュ達はそこに入って行った。

いぬばりすたん「(,,・ω・)」とことこ

店内に入るといろいろ居るのが見えた。構成はやはりヒュムとロイドが大半だがシュヴェシィナは当たり前のように居るし、外国人もちらほら、

女子大生「あ、本物のお代官様じゃん! 写真撮って良い?」
お嬢様「山吹色のお菓子(撮影料)もあるわよ」
人相の悪い代官「確かにわしは代官じゃが……。写真くらいは良いか……」

あとTHE 悪代官みたいな如何にもなおっさんも居る。

ブロペニュ「あ、テーブル席と畳の席が選べるみたい。どっちにする?」

ブロペニュは店内を見渡してヴェルグにテーブル席か畳の席のどっちにするかを聞いて来た。

2021年
03月27日
22:03

803: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「……」

ときおり居る外国人を見て、何か出張で来たのか?と感想をいだく
そして店内を見渡してブロペニュに返事をした

ヴェルグ(分体)「うーん、せっかくだし畳の席にしないか?テーブルだといつもと変わらないし」

2021年
03月27日
23:04

804: MI4989


ブロペニュ「じゃ、畳の席にしよっか」

畳の席に移動して座り、メニューを広げた。品目はまぁ和食って感じだ。

ニュルン「鯛の天ぷら定食と……」
カスターダ「とんかつ定食にしようっと」
ブロペニュ「どれにしようかな……」

ブロペニュがどれにしようか悩んでいる間に店内を見渡すとだいたいの金持ちか偉い人っぽいのはだいたい子バリスタンを連れているのが目につく。
なのでペット同伴が許されている、というか許さなければならない環境のようでもある。

<みゃあああああっっ!!
<ハイクを読め
<アバーッ!!

そして店先で当たり前のように子バリスタン窃盗が起きて即行で対処されるのが聞こえて来るけれどブロペニュはまだ何にするか悩んでいる。

2021年
03月27日
23:54

805: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「特盛天丼のセットにしようか……」

ブロペニュが悩んでるのをよそにヴェルグはあっさりと決めた
そして憲兵に始末されてる子バリスタン泥棒をよそにヴェルグは天井を見上げた……

2021年
03月28日
11:54

806: MI4989


天井を見上げるとそれっぽい作りの梁が見えた。その上を子バリスタン達がもふもふと動いているのも見えた。
あとぶら下がってすっごい伸びてる子バリスタンも見える。

ヴェルグが天井を見上げている間にブロペニュのメニューが決まって注文を確定していたのかもう料理が来ていた。

カスターダ「ブロペニュは何頼んだの?」
ブロペニュ「んっと、なんか精進料理っていうやつかな」

シュヴェシィナサイズなとんかつ定食や天ぷら定食が並べられている中で肉類を使わないらしい料理も並んでいた。
ブロペニュ達はもそもそとそれらを食べ始める。

ニュルン「そういえばここって例の一人分のテーブルみたいなのに乗せられて出てくるのね」

2021年
03月28日
22:47

807: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「んー…天ぷらサクサク…」

天丼を食べながら食感を味わうヴェルグ
タレもかかっておりごはんも進む
ガツガツと天丼を食べ進め、味噌汁を味わっていくヴェルグであった

2021年
03月29日
00:46

808: MI4989


ブロペニュ「これは事実上の豆料理なのかな」
ニュルン「普通に肉類がありそうだけれど豆で作っているっていう奴なのかしら」
ブロペニュ「材料見ると大豆なんだよね」

カスターダ「なんか不思議な味わいね」
ニュルン「まぁ私がこの系統の料理を作る時はちょっとアレンジしちゃってるのもあるからね」

カスターダとニュルンが食べている料理は自分達でも作るがちょっと味付けを自分達の好みにしていたみたいな話をし始める。

ブロペニュ「そう考えると菫ちゃんが住んでる所ってわりとこんな味付けのが多かったのかな」

2021年
03月29日
05:27

809: 忘却の亡霊


特盛天丼を食べ終え、遊んでる子バリスタン達を見上げながらアイスコーヒーを飲むヴェルグ
やっぱり子供だけあって遊ぶのが大好きなんだろうなとのんびり考えた……

2021年
03月29日
12:08

810: MI4989


/にゃあ\ /みゃーあ\ /きゅーっ\
<にゃーんっ♪

子バリスタン達は相変わらず梁の上をネズミみたいに這いまわっている。
カラフルなトビバリスタン類やオヨギバリスタン類もなんかもふわふわ飛んでる。
誰かしらが席を立つとそいつに飼われている個体が梁からぴょんっと降りて撫でられているのが見えた。


その頃、ブロペニュ達はようやくメインの食事を食べ終えて餡子を使ったデザート的なものを食べ始めた。

カスターダ「ここに来てる子バリスタン達はよく躾けがされてるわね」
ブロペニュ「そうなの?」
カスターダ「あんまり騒がないし、突進しないし……」
ブロペニュ「う、なんか青いハリネズミ型に突進されちゃったのを思い出した……。めっちゃ痛いんだよね……」

2021年
03月29日
18:43

811: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)(青いハリネズミ…ソニックかな?)

そんな事を思いながらゆっくりとアイスコーヒーを飲むヴェルグ
躾けがしっかりされているのはまあいい事だと思ってアイスコーヒーを飲み干した

2021年
03月29日
20:17

812: MI4989


食事を終えたブロペニュ達はお勘定を済ませて店から出た。

ばりすたんg「(っ・ω・)っ」逆立ちで歩いてる
女子大生「~♪」逆立ちで歩いてる子バリスタンを撮ってる
お嬢様「おまえ、クロマイ連峰で天体観測する用事を忘れてない?」

しばいぬ?ばりすたん「(,,・ω・,,)」

ニュルン「で、このあとどうしましょうか」
カスターダ「お菓子を買いだめするんだっけ」
ブロペニュ「うーん……」

2021年
03月29日
23:23

813: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「お菓子を買い溜めておきたいな、俺は」

そう言ってヴェルグは買い物カートに買い物カゴを乗せる
そしてブロペニュ達にどうするか聞いてきた

2021年
03月30日
11:12

814: MI4989


ニュルン「じゃ、私達も何か買いましょ」

ヴェルグと共にお菓子などを買いに行くことにしたようだ。
ブロペニュ達はCB次元群で販売されてる普通のお菓子や外国のお菓子なんかが陳列されてるフロアに着くと各々が欲しいお菓子を手に取り始めた。

ブロペニュはナッツ類、カスターダはドーナツ系のお菓子、ニュルンはゼリー系のお菓子を手に取って行く。

2021年
03月30日
15:12

815: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「みんなお菓子バラけたなぁ」

チョコ菓子をカゴに入れながら見事に好みが分かれたなと感想を持つ
4人でこうもバラけたなとヴェルグはカートを押していった……

2021年
03月30日
17:54

816: MI4989


みみとびばりすたん?「J,,・ω・,,し」
シャッフィ「ミ,,・ω・,,ミ」
ばりすたん?「(,,・ω・,,)」

ブロペニュ「あの扉付きの棚、なんで子バリスタンが乗ってるんだろ」
ニュルン「これはぬいぐるみね……って、これ子バリスタン向けのテレポートクッキーよ」

子バリスタンを連れた者達がよく来るからなのか、子バリスタンに食べさせるためのクッキーが陳列されていた。チョコ味とかピーナッツバター味とかいろいろある。
……核反応酵素や超重元素を含むからかどの袋にも放射能マークがついているし、扉は施錠されている。

みみとびばりすたんb「て,,・ω・,,フ」ふわーっ

なんか子バリスタンがやって来た。そいつはクッキーがしまわれている棚に付いてる呼び出しボタンを押して店員を呼ぶと指をさしてウランベリー味のテレポートクッキーが入った袋を取り出させて受け取るとレジまで飛んで行った。

みみとびばりすたんb「て`・ω・´フ」ふわーっ

カスターダ「……」つんっ
シャッフィ「ミ,,>ω<,,ミ !」もふっ!
カスターダ「ぬいぐるみに混じるのはやめなさい」

2021年
03月30日
19:50

817: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「ぬいぐるみのマネが好きなのか?シャッフィ」

テレポートクッキーを見ながらシャッフィをモフるヴェルグ
子バリスタン用にカロリーも高くなってるのだろうかとふと考えてしまった

ヴェルグ(分体)「おっといけねぇ、せんべいも買わなきゃな…」

2021年
03月30日
21:24

818: MI4989


ヴェルグとブロペニュがせんべいなどが並んでいるコーナーへ買い物カートを押して行ったのを見たニュルンとカスターダはなんとなくお菓子売り場をうろつき出した。

ニュルン「帰ったらというか明日からどうしましょ」
カスターダ「適当に任務をこなすくらいでいいんじゃないかしら」

2021年
03月30日
22:01

819: 忘却の亡霊


ブロペニュとせんべいコーナーに向うと反対側にポテチコーナーがあった
ふと目をやると堅揚げポテトなるポテチがある
どうやら堅いポテトチップスらしく、ヴェルグも興味を惹かれて1つ取ってみた

ブロペニュ「あ、ポテチ買うんだ」
ヴェルグ(分体)「なんとなく気になってな」

2021年
03月30日
22:52

820: MI4989


ブロペニュ「私も食べてみよーっと」

ヴェルグがとったのを見たブロペニュもつられて一つ取った。

その後レジを通し、工房に帰り、さっそくブロペニュ達は風呂に入った。

2021年
03月30日
23:30

821: 忘却の亡霊


ブロペニュ達がお風呂に入ってる間に、ヴェルグは堅揚げポテトを食べ始めた
バリボリとせんべいみたいに硬く、塩味も効いていたのでミルクティーを飲みながら食べていく
食べ終えた感想として歯ごたえあって美味しいと思い、通販で追加で買い込むヴェルグであった

2021年
03月31日
10:10

822: MI4989


風呂から上がって来たブロペニュはさっそく堅く揚げられているポテトチップスを食べ始める。

ブロペニュ「……」ばりぼり

ニュルン「なんかポテチが宅配ボックスに箱で来てるんだけど」

2021年
03月31日
13:07

823: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「おっ、届いてたか」

そう言ってポテチの箱をナノトランサーにしまいお風呂に向かうヴェルグ
どうやら12袋入りの箱を買ったようだ

ヴェルグ(分体)「……」身体を洗う

2021年
03月31日
15:48

824: MI4989


ブロペニュ「……」ぼりばり

カスターダ「何食べてるの」
ブロペニュ「なんか分厚いポテチ」
カスターダ「一つ良い?」
ニュルン「ヴェルグさんが箱で買うほどの味ってどんなのかしらね……」
ブロペニュ「一個だけだよ」

カスターダ「……流石に厚いだけあって良いジャガイモ使ってるのね」ばりぼり
ニュルン「……」ばりばり

2021年
03月31日
16:49

825: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「ふぃー……さっぱりした」

風呂から上がり、いつものようにコーヒー牛乳を飲んでいるとブロペニュ達がポテチを食ってるのが見えた
案外誰かが気に入ったりしてなと思いながらヴェルグはコーヒー牛乳を飲んだ……

2021年
03月31日
20:14

826: MI4989


ヴェルグを見つけたブロペニュは袋を持ちながら寄って来て肩をくっ付けてきた。
横からばりぼりと食べる音が聞こえて来る。

そのころ、ニュルンとカスターダはお酒を飲んでいた。

ニュルン「……」うとうと
カスターダ「毎回思うんだけど水棲シュヴェシィナが酔う成分って何なのか分からないわね」

2021年
03月31日
20:48

827: 忘却の亡霊


ブロペニュと一緒にソファに座り、コーヒー牛乳を飲むヴェルグ
一瞬ビールを飲もうかと思ったが、それは今度にしておこうと思い直した
そしてコーヒー牛乳を飲み干してブロペニュの頭を撫でて、ベッドに寝転がった……

ヴェルグ(分体)「……」スヤァ

2021年
03月31日
23:25

828: MI4989


翌朝になるとブロペニュに抱き着かれた状態で目を覚ました。
ニュルンの姿が見えないが多分風呂場の水槽で寝ているんだろう。

カスターダ「今日は普通に……」

眠そうな表情を浮かべながらカスターダは朝食として出すつもりのスープと粥を温め始めた。

2021年
04月01日
00:13

829: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「ふぁぁ…」

こたつを片付けて倉庫にしまい、テーブルに着くヴェルグ
さて、今日の朝食は何かなと思いながらテーブルでコーヒーを飲んでいた……

2021年
04月01日
08:11

830: MI4989


カスターダがスープと粥をテーブルに並べたあたりでブロペニュが起きて来て席に着き、羊肉の串焼きとソーセージを並べて行く。

カスターダ「ニュルンはまだ寝てるのかしら」
ブロペニュ「……寝てるっぽいね」

2021年
04月01日
13:58

831: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「起こすか?それとも寝かせておくか?」

コーヒーを飲みながらそう尋ねるヴェルグ
ヴェルグもニュルンを寝かせておくか迷っているようだ……

2021年
04月01日
14:54

832: MI4989


カスターダ「多分、まだ酔いが残ってるだろうからそっとしておきましょ」

そう言ってカスターダは羊肉の串焼きを食べ始めた。
ブロペニュもつられて朝食を食べ始める。

2021年
04月01日
15:08

833: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「いただきます」

そう言ってスープを飲みながらソーセージを食べる
そしてスープと粥を食べ終えたヴェルグは串焼きにかぶりついた

2021年
04月01日
20:16

834: MI4989


ブロペニュ「~♪」

ブロペニュは朝食を食べながらシュヴェシィナ向けの依頼掲示板みたいなのを携帯端末で閲覧し始めた。基本的にはすぐ終わるものの類だ。
で、今日はなんでか珍しくダスドでのが来ていた。

・クロマイ連峰からリメイラタウンまでの下山支援
(モンスターロボ討伐と護衛)

ブロペニュ「モンスターロボに包囲される感じで立ち往生したのかな?」

2021年
04月01日
21:43

835: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「うへぇ、護衛任務って気を使うんだよな……」

串焼きを食べ終えてコーヒーを淹れて飲むヴェルグ
ゆっくりコーヒーを飲みながら渋い顔していた

ヴェルグ(分体)「要救助者にも周りにも気を使うんだよなぁ……」

2021年
04月01日
23:22

836: MI4989


ブロペニュ「多分、私でも良いと思うけど地上戦は苦手なんだよね……」

朝食を取り終えたブロペニュは作業部屋に入って武装を選んで武装翼に装備を取り付け始めた。

ブロペニュ「手持ちはマイクロミサイルポッドガンにして背部を22mmスピロアニア型連装機関砲にして……武装翼はショートロケットポッドだけでいいや」


ブロペニュ「ヴェルグも行く? というか航空戦力だけだと流石にモンスターロボは止められない気がする……」

2021年
04月02日
09:01

837: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「しょうがねぇな…」

ぐいとコーヒーを飲み干し、エクストリームBに換装していつものようにオルゴンライフルとシールドを装備する
どうやら行くつもりのようだ

ヴェルグ(分体)「で?いつ行くんだ?」

2021年
04月02日
10:55

838: MI4989


ブロペニュ「準備が整ったら出発だよ……っと」

ロケットポッドにロケット発煙弾(緑色)とロケット榴弾を装填し、マイクロミサイルポッドガンにミサイル多目的榴弾を装填し終えたブロペニュは武装翼と外殻、発動機を取り付けて工房の前に移動して少し浮かび上がった。

ブロペニュ「足に掴まって。このまま目的地まで運んでく」

準備が整ったヴェルグに自分の足を掴ませるとそのままぐんぐんと上昇して目的地まで飛んで行った。

 

~クロマイ連峰、山頂付近~

目的地のクロマイ連峰の山頂付近は普通、観光客は立ち入らない場所。
そして天使軍でも混沌軍でもまず立ち入らない場所なのでよく分かってない事が多い。

……ところで最近は人里にシュヴェシィナが住まうようになってからモンスターロボがシュヴェシィナやその幼鳥などに食われるようになった影響からあまり人が立ち入らない所に以前よりもモンスターロボの数が増えているんだという。

目的地には女が二人。
一人はでっかい包丁みたいな大鉈を担いでブロペニュを見て手を振ってる。
もう一人は大型ナイフ握ってダスドロイやプチダスドラゴンの集団に斬りかかって(多分)遊んでる。
……なんかモンスターロボの残骸塗れでそれが新たなモンスターロボを呼んでいる状態になっている。
あと全体的にモンスターロボのサイズが10%くらいデカい気がする。

ブロペニュ「降ろすよー」

そんな所にヴェルグは降ろされた。

2021年
04月02日
12:01

839: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「いや俺普通に飛べるんだが……まぁいいか……」

そんな事を言いながらブロペニュに空輸してもらうヴェルグ
そして目的地に降り立つと、アサルトカービンで周囲のモンスターロボを駆逐し始めた……

2021年
04月02日
15:15

840: MI4989


お嬢様「あ、取られちゃった」
女子大生「そんな事言ってる場合じゃないでしょ!」

ブロペニュは一旦攻撃せずに飛び回って地形を確認すると少し高度を下げて背部のプラズマ機関砲から榴散弾めいた拡散プラズマ弾を連射して掃討しつつ、ヴェルグ達が居る所から比較的近い所にロケット発煙弾を撃ちこんだ。
狼煙のように緑色の煙がもくもくと昇りはじめる。

ブロペニュ「緑色の煙が上がってる所に移動させて」

そうしてブロペニュはヴェルグに女2人を次のポイントへ移動させるように指示を送った。
モンスターロボの襲来が止まりそうもないので移動ルートを確保する為に掃討して護衛対象を移動させて、というのを繰り返す手順のようだ。

お嬢様「まとめて相手になりますわ!」
女子大生「思い出したようにお嬢口調はやめて!? というかあんまり前に出ないでね!?」

問題は護衛対象の一人がめっちゃ好戦的で突進しがちなことだった。

2021年
04月02日
15:36

841: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「ハイハイ、とっとと帰るぞ」ガシッ
お嬢様「あ〜れ〜」ズルズル
女子大生「頭痛いわ…」

突進しそうな護衛対象を首根っこを掴んでポイントまで引きずるヴェルグ
エクストリームBのパワー相手には護衛対象もなすすべなく引きずられ、もう一人の護衛対象は大人しく付いて来た
そして少ししてポイントに到着するヴェルグ達、ヴェルグは通信を行い次のポイントの指示を待った

ヴェルグ(分体)「やれやれ、こりゃ転移して跳んだほうが早そうだ……」

2021年
04月02日
16:37

842: MI4989


次のポイントがマークされて再び移動し始めるヴェルグ達。
基本的にはブロペニュが掃射してルートを開き、撃ち漏らしや向かって来るのをヴェルグが対処するという流れになった。

3つめのポイントに向かう途中……

女子大生「なにあの戦車」

サイズが10倍くらいになったクソデカダスドリルが2輌で突撃し、両脇のビッグサイズになったデストラクトAMから大口径榴弾をばら撒いてヴェルグ達の動きを止めさせ、パースイットビット状態になっているオートガンビットとアックスビットを合計320機展開してきた。

ブロペニュ「微妙になまもの兵器化してない?」

2021年
04月02日
18:09

843: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「エクリプスクラスターセット、弾頭、マイクロミサイル」

そう呟くと次々とミサイルコンテナが実体化し、エクストリームBのコネクタに接続される
両肩に12個のエクリプスクラスターが取り付けられ、一斉に発射される
そしてなまもの兵器?が展開したビット群の中に発射され自壊、中から合計720発のマイクロミサイルが撒き散らされた

女子大生、お嬢様「「たーまやー」」
ヴェルグ(分体)「いや花火じゃねーんだぞお前ら……」

2021年
04月02日
21:36

844: MI4989


でっかいダスドリル2輌はマイクロミサイルの嵐を食らって擱座した……もののBD部位から上はまだ動き続けている。

お嬢様「でも流石に砲塔?はそんなに回らなそうね」
女子大生「ビット兵器はもうなさそうだし迂回しちゃう?」
ヴェルグ(分体)「そうするか」

しばらくは攻撃範囲が狭そうなのでヴェルグ達は迂回して3つ目のポイントへ移動し、それを見たブロペニュは4つ目のポイントにロケット発煙弾を撃ちこみ、またそこに向かって移動する。
モンスターロボの数が少なくなり、リメイラタウンが見え始めた。

ブロペニュ「あとちょっとだけどまだモンスターロボは居るよ」

流石にヤバいのはもう居ないだろうと思いたかったが、割と新しめのロイドの残骸めいたのがモンスター化して蠢いていた。
激しく損壊していて痛々しい姿が嫌でも目に入るがブロペニュは容赦なくプラズマ弾で貫いて一掃していく。

4つ目にヴェルグ達が付いたのを見たブロペニュは5つ目をマークした。
もうあまりモンスターロボも居ない平野みたいな所だ。
シュヴェシィナが飛んでるのも見える。

2021年
04月02日
22:57

845: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「大分リメイラタウンに近付いたな……」

まだ油断は出来ないがと言いながら周囲を警戒するヴェルグ
こういう最後の方まで油断出来ないのが護衛任務の怖さである

ヴェルグ(分体)「……」周囲を警戒している

2021年
04月02日
23:49

846: MI4989


女子大生「そういえば他の飛びものが全然来ないね……」

ふと空を見上げるとブロペニュはぐるぐると飛びながらも機銃で空戦系のモンスターロボを叩き落としているのが見えた。
普通の空戦系モンスターロボよりも遥かに速く、そしてかなり高い所を取っているので見かけたらすぐに狩れるようだ。

お嬢様「どこも高い所に居るのが正義なのねぇ」

そしてこの辺になってくるとモンスターロボ達はシュヴェシィナが怖いのかブロペニュの機影が近寄るだけでも物凄い速さで逃げて行く。

そんな中でヴェルグ達にモンスターロボが付近の残骸の下からジアス細胞が朽ち落ちて中身だけがまだ蠢いている何かしらのジアスロボだったモンスターロボがゾンビめいて現れ、襲い掛かり始めた。

お嬢様「……おどきになってくださる?」

多分一般人であろう護衛対象が大鉈や大型ナイフで斬り払ってダメージが入るくらいなのでそんなに堅くはないと言うかむしろ脆いくらいだが、数がかなり多い。

お嬢様「詰めが甘くってよっ!」
女子大生「この状況で突っ込まないでね!?」
お嬢様「突っ込むも何も包囲されてるでしょ。――よっと」すいっ

そして「こんなジアスロボ居たっけ?」って思わせる3本脚の下半身に3つの上半身を持ったモンスターロボが護衛対象に非常に長い爪で斬りかかって外した。

2021年
04月03日
02:22

847: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「……」

バスターガトリングをバリバリと撃ち、ゾンビロボを穴だらけにしていく
そしてコア部を踏み砕き、撃ち抜き、バリバリとゾンビロボを打ち砕いていった……

2021年
04月03日
06:10

848: MI4989


攻勢が落ち着き、進める様になったらヴェルグ達はそそくさと山を下り、そのまま5つ目のポイントを通過してリメイラタウン郊外まで入った。
それを確認できたブロペニュはヴェルグ達の傍に降りた。

ブロペニュ「よっと」すとっ

女子大生「ふぅ……」のびーっ
お嬢様「さて報酬は……どうしましょうか」

街に着くと護衛対象の一人である何かと危なっかしいお嬢様がヴェルグに向き直った。

お嬢様「シュヴェシィナには報酬の話が通っているけれども、おそらく彼女に連れてこられたあなたには話が無いのよね。現金が良いかしら?」

2021年
04月03日
08:27

849: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「ふぅ……」

ようやくリメイラタウンに着いたヴェルグはため息を吐き、ジェイス型に換装した
そしてお嬢様から報酬の話を聞いたヴェルグは現金で構わないと言い、お嬢様の動きを待った

2021年
04月03日
09:44

850: MI4989


ヴェルグの応答を聞いたお嬢様は突撃銃用のマガジンポーチから雑に突っ込んだ札束を取り出して必要な額を取り分けてヴェルグに手渡した。

女子大生「あんたって昔っから財布に紙幣を入れないよね……」
お嬢様「しょうがないじゃない、数十枚単位でさばくから長財布でさえも取り回しが面倒くさいの」

ブロペニュ「というか、あそこに行く時はどうしてたの」
女子大生「だいたいこいつが何とかしてたよ」
お嬢様「小銃弾4800発、拳銃弾300発、12番の6粒散弾とスラッグ弾6000発ずつ持って行ったんだけど弾切れしちゃったのよね。次はスピロアニア型ライフルを持って行こうかしら……」

2021年
04月03日
13:34

851: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「……まいどあり」

十分な金額を確認して領収書を書きお嬢様に渡すヴェルグ
そして、弾切れした事を受けそりゃ護衛依頼も出るわと思ったヴェルグであった……

2021年
04月03日
15:50

852: MI4989


ヴェルグとブロペニュは仕事を済ませたということで二人がリメイラタウンに行ったのを見送ると工房に帰った。

 

白うさぎばりすたん「J,,・ω・)」もふっ
だえんみみとびばりすたん「て,,・ω・,,フ」ふわふわ

工房に戻って来るともはやいつもって感じで子バリスタン達が演習場を利用しているのが見えた。
ふわふわもこもこな子バリスタン達が動いているのを見てるとちょっと癒される……かもしれない。

2021年
04月03日
17:24

853: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「ふぃー……」

工房に帰ってくるとヴェルグはカフェオレを飲み始めた
そして堅揚げポテチを取り出すとバリバリと食べ始めた……

2021年
04月03日
19:36

854: MI4989


ブロペニュは作業部屋に入り、外殻と発動機を取り外すとロケットポッドから未使用のロケット弾を抜き始めた。
ロックを外してポッドごとひっくり返して使わなかったロケット弾を緩反重力式浮遊槽にぼろぼろと落とし、保管庫に詰め込んでいく。

ミサイルポッドガンのようにその種類のミサイルしか使わないとかなら専用の保管庫に纏めて収納するだけでいいのだが、ちょっと大柄なロケット弾とかだと詰め替える事がよくあるのでこういう後始末をしたくなる。
あと色付きスモークロケット弾はあんまり使わないのに無いと困る類なのでいちいち捨てていられないのもある。

ブロペニュ「これでよしっと……」

簡単に整備を済ませたブロペニュはリビングに来てソファに寝転がった。
いつのまにか起きていたニュルンは射撃場で銃を撃っていた。

2021年
04月03日
19:46

855: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「……」バリボリバリボリ

堅揚げポテチをバリボリと食べて、カフェオレを飲むヴェルグ
黙々と食ってる辺り随分気に入ったようだ……

2021年
04月03日
21:02

856: MI4989


カスターダ「ちょっと子バリスタン達にブラシかけて来る」

そう言ったカスターダは演習場に行って子バリスタンのブラシがけを始めた。
換毛期が来て生え変わるんだろうか。

<みー <にゃー <みゅっ

相変わらず子猫みたいな子バリスタンの鳴き声が聞こえて来る。


そんなあたりでヴェルグの携帯端末に通知を知らせるアラームが鳴った。
依頼が来た時のそれだ。

・子バリスタンの捕獲

ヴェルグ(分体)「……リオネールがブラシから逃げてるだけだろ」

発信場所:何かしらのアークのレルム

ヴェルグ(分体)「ん?」

依頼分のコメント:バリスタンがレルムに入って来ちゃった! 怖くて触りたくないから捕まえてつまみ出して!

……なんかバリスタンが苦手なアークからの依頼だった。

2021年
04月03日
23:59

857: 忘却の亡霊


あまりにもあんまりな内容の依頼にヴェルグは思わず顔を覆ってうなだれた
俺は便利屋じゃねーんだぞとかアークが何やってんだとか内心でツッコミがどんどん出てくる
しかも子バリスタンである、捕まえるのが非常に面倒臭い
正直行きたくないのがヴェルグの本音である

ヴェルグ(分体)「どーすんだこの依頼……クソ面倒臭そう……」

2021年
04月04日
08:46

858: MI4989


ニュルン「なになに……放って置けば勝手に出て行くわよ」

うなだれたヴェルグを見たニュルンは近寄って依頼を覗き見てそんなことを呟いた。

ヴェルグ(分体)「断っても大丈夫か」
ニュルン「別に暴れてないなら断って良いんじゃないの」

2021年
04月04日
13:27

859: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「じゃあ断っちまうか」

依頼を断り、カフェオレを飲みながらポテチを食う
堅揚げポテチをバリボリと食って、塩味を味わった……

2021年
04月04日
14:56

860: MI4989


<にゃーにゃー

カスターダ「結構な量の毛がとれたわね」

いろんな子バリスタン達の抜け毛を集めたカスターダが工房に入って来て作業部屋に入って糸車をその場で作って色ごとに毛糸を作り始める。
バリスタンの毛はとても硬度が高くて頑丈で滑らかだが使いやすい毛は抜け毛でしか集められないレア素材……なのかもしれない。

ブロペニュ「煌めく毛糸のボビンをいっぱい作ってる……」

2021年
04月04日
16:18

861: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「買ったらいくらするんだろうな」

というか糸車とかどっから手に入れたとツッコミを入れつつカスターダの作業を見守る
バリスタンの毛だけあって値段も高そうだ

2021年
04月04日
20:16

862: MI4989


ふと気になったヴェルグは携帯端末でバリスタンの毛がいくらぐらいなのかを調べてみた。

ヒットしたのはオークションサイトでバリスタンの毛から作った100m巻の紡績糸が一つ500万UCで取引されていたものだった。
……ちなみに平均的な子バリスタン1匹から一度の生え変わりで取れる抜け毛の本数は平均で1075000本。
これが中毛種だと毛の長さはだいたい6cmくらいらしいので一度の生え変わりで64500m、糸にする際は5本ほど束ねて纏めるみたいなので12090m取れる計算になる。
つまり1匹の中毛種の子バリスタンからは半年に一度、約6億450万UCが生えて来る。

……こりゃ密猟したくなるし盗みたくなるわなと納得せざるを得なかった。

ニュルン「色ごとに分けてるのね」
カスターダ「色ごとに分けておいた方が後々楽なのよ」

2021年
04月04日
21:27

863: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「こりゃ遊んで暮らせるな…」

中毛種の時点でこれだけ稼げるのだ、そりゃ子バリスタン泥棒も出るわとヴェルグも納得した
予備の作業服も買おうかなと思っていたがとんでもない金額になりそうなので諦めた
大きな仕事でもあれば金を稼げそうだが子バリスタン一匹買った方が儲かる事を知ってヴェルグは凹んだ

ヴェルグ(分体)「(´・ω・`)」

2021年
04月04日
22:21

864: MI4989


ちなみに子バリスタンの取引価格は……無かった。
一応、入手手段はあるにはあるのだがCB次元群から行ける所にある子バリスタンの取引というか狩猟が出来る場所は一つしかなく、なんと利用料金が一番安いもの(子バリスタン猟72時間コース)で100億UCだった。

捕まえるのが大変なのに道具の制限もあるので子バリスタンでまっとうに儲けるのは難しそうである……。
また直接子バリスタンを買うのはどうにも「最新鋭の超小型装甲戦闘車両」の扱いになってしまうので取引価格が1000億UCを下回る事が無いみたいだ。

ヴェルグ(分体)「(´・ω・`)」


ところで、今カスターダは子バリスタン達の抜け毛を巻糸に加工しているが彼女に頼めば予備の作業着を作れる分は分けてくれそうではある。

ニュルン「そういえば何で巻糸にしてるの」
カスターダ「そりゃ、装備品の素材にしたいからよ……地元でも供給量がまちまちだし……」

2021年
04月05日
00:47

865: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「(´・ω・`)」

子バリスタンの依頼を受けてブラシでもっさぁとしている毛をもらって服にしようかと考えていた
……どのくらい時間がかかるか分からないが

2021年
04月05日
01:22

866: MI4989


ブロペニュ「ヴェルグ、バリスタンの毛が欲しいの?」

携帯端末の表示がそのまんまだったからかブロペニュがそんな事を言って来た。

ヴェルグ(分体)「まぁ、予備の作業着に……」
ブロペニュ「カスターダから分けて貰えば?」


カスターダ「これで全部かな……」
ニュルン「随分とカラフルな光景ね」

2021年
04月05日
17:21

867: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「ふぇー、ずいぶん多いな」

カラフルな光景を見て半分驚きながら眺めるヴェルグ
そしておそるおそるとカスターダに尋ねた

ヴェルグ(分体)「カスターダ、悪いけどちょっと毛に分けてくれないか?予備の作業服を作りたいんだ」

2021年
04月05日
17:38

868: MI4989


カスターダ「いいわよ。色ごとに整理してるから使い終わったらボビンを元の場所に戻してね」

使って良いよ、とカスターダが答えたのを聞いたヴェルグはさっそくどれを使おうかバリスタンの毛糸のボビンを眺め始めた。


タシュ「,,;ミ´・ω・`ミ;,,」もさぁ……
カスターダ「……」黙ってブラシがけしてる

その一方でカスターダは唐突に現れた冬毛から夏毛に換わるだろうタシュにブラシがけをしていた。

2021年
04月05日
19:34

869: 忘却の亡霊


どの色にしようかと悩みながらボビンを眺めるヴェルグ
しばらく悩んでいたが、灰色の糸にしようとボビンから糸を引っ張り出し錬金術で作業服を作った
そしてボビンを戻し、灰色の作業服に着替えた……

2021年
04月05日
21:05

870: MI4989


カスターダは再び紡績する作業に取り掛かっていた。
今度は長毛種かつ成獣なタシュから取れた奴なのでその量は圧倒的だった。

ブロペニュ「あれ、昼食どうするんだろ」
カスターダ「あ、そうだった……」

そして思い出したようにカスターダは念力でキッチンを動かして昼食を作り始めた。

2021年
04月05日
21:32

871: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「……」ズズッ

器用な事をするなと思いながらヴェルグは緑茶を飲む
さすがに昼食前なので間食は控えているようだ
そういや今年も春だがプリッツアの花見は今年もやるのだろうか?

2021年
04月05日
23:26

872: MI4989


キッチンが動き始めてしばらくするとテーブルに料理が並び始めた。並ぶというよりはひとりでに降りて来てる感じなのでなんか変な光景である。
テーブルに黒パン、豚肉の塩漬けとザワークラウトとキャビアの盛り合わせ、魚と豆のスープが並べられて行く。

ニュルンとブロペニュはもう席について食べ始めた。

ブロペニュ「バリスタンの毛の供給体制ってどうなってんのか一番謎だよね……」
ニュルン「そういえば、クレリアンやバリスタンがたまーに使う弓に張ってる弦って何で出来てるのかしら……」
カスターダ「ああ、あれクレリアンの女の髪よ」
ニュルン「髪なんだ、あの弦……」

2021年
04月05日
23:56

873: 忘却の亡霊


昼食が出来たらしくてヴェルグも昼食を食べ始めた
……すっかり食べる事が日常になってるようだ、ホントはいらないのに
まぁそこはともかく、ヴェルグは昼食を食べながら会話に混ざる

ヴェルグ(分体)「髪が弦になるとか随分頑丈なんだな、クレリアンの髪って」

2021年
04月06日
08:45

874: MI4989


カスターダ「硬度以外の強度はバリスタンの毛よりも強いから地域によっては弓の弦だけじゃなくてロープにもなったり、装甲材にもなるらしいわね」

ようやく紡績が終わったカスターダはテーブルについて昼食を取り始めた。

ブロペニュ「髪を装甲材って防弾繊維的なあれかな」
カスターダ「布にして重ねて樹脂で固めるって工程みたいね」
ニュルン「でもクレリアンの髪ってバリスタンの毛みたいに買えるの……?」
カスターダ「うーん、地元だとたまに取引されてたけど流通量はバリスタンの毛の半分以下って感じだったわね……」

2021年
04月06日
16:14

875: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「うわぉ、まあ長い髪の方がいいだろうしな、伸ばすのに時間がかかるんだろ……」

そう言いながら昼食をガツガツと食うヴェルグ
がっつくのは昔からの癖なのでそうそう矯正出来ないだろう
そうしてヴェルグは昼食を食いつくし、チョコチップアイスを食べながらコーヒーを飲んでいた……

2021年
04月06日
21:58

876: MI4989


昼食を食べ終えたのを見たカスターダは後片付けを始める。

ブロペニュ「実際、伸びるスピードってどんなもんなんだろ」
カスターダ「言われてみればあんまり気にしたことなかったわね……」
ニュルン「というか、伸ばす速度を変えられそうよね」

デザート代わりのチョコチップが入ったアイスクリームをブロペニュ達も食べ始める。

2021年
04月06日
23:23

877: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「……マジで伸ばす速度変えられたら俺は引くぞ……」

呪いの日本人形か何かかと言いながらチョコチップアイスを食べ進めるヴェルグ
そしてアイスを食べ終えたヴェルグはエクストリームBにボディを変えてジェイスボディを運び出した

ブロペニュ「ん?何するの」
ヴェルグ(分体)「ジェイスボディのメンテ、そういやろくにメンテしてなかったからやっておこうっと思って」

2021年
04月06日
23:55

878: MI4989


アイスクリームを食べ終えたブロペニュ達はごろごろし始めた。

ニュルン「……もう子バリスタン達は帰ったのかな」
ブロペニュ「にゃーにゃー聞こえないから多分帰ったんじゃない?」

カスターダ「……」ぐてーっ

暇なのか、ブロペニュはただなんとなく作業部屋に入った。

2021年
04月07日
00:14

879: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「……」

作業部屋ではヴェルグがジェイスボディのメンテをしていた
劣化していたジアス幾何細胞をはがし、フレームをバラして
消耗していた部品を硬化と固定化の魔法をかけた新しいパーツに交換した
そして新しいジアス幾何細胞を貼り付け、定着するのを待つためリーシャボディに身体を変えた…その辺りでブロペニュに気付いた

ヴェルグ(分体)「ん?どうしたブロペニュ」

2021年
04月07日
09:35

880: MI4989


ブロペニュ「なにしてんのかなーって」

話しかけられたブロペニュただなんとなく見に来ただけみたいな様子をしていた。
相変わらず多くのシュヴェシィナらしく殆ど裸みたいな服装だし、かなり大きなおっぱいが何かと目に付く。

作業部屋に入って来たブロペニュは自分の外殻が置いてあるところに行ってポーチ類が付いたベルトを弄り始めた。

2021年
04月07日
13:36

881: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「……」

メンテを終えたヴェルグは甘いカフェオレを飲んでいた
……リーシャボディが苦いコーヒーを苦手なのだ
そして甘いカフェオレを飲んでいるとメールが届いた、今年も花見をやるので来ないかとエリザから誘いが来たのだ

ヴェルグ(分体)「……行くか」

ジェイスボディがメンテで定着してないのでリーシャ姿で行くとメールで伝え
ありったけのお菓子をナノトランサーに入れてブロペニュ達に花見に誘われたが行くか?と聞いた

2021年
04月07日
13:59

882: MI4989


ニュルン「いいわね。じゃあ私もお着換え(身体の変更)しようかしら」
カスターダ「去年はミニバリスタンだったから私はこのままでいいわ」
ブロペニュ「私もこのままでいいや」

ブロペニュ達も誘いに乗り、持って行くお菓子を選んで荷物に詰めるなどの支度を始めるとニュルンはそそくさと風呂場に行って脚があるタイプの人魚っぽい姿になって出て来た。

2021年
04月07日
16:41

883: 忘却の亡霊


ブロペニュ達が用意している間にカフェオレを飲み干しカップを洗ってしまうヴェルグ
そしてブロペニュ達の用意が整ったのを見たヴェルグはワープゲートを生成してプリッツアの公園にやって来た

ヴェルグ(分体)「……今年もここの桜はよく咲いてるなぁ」

ワープゲートからブロペニュ達が出てくるのを確認してワープゲートを閉じる
満開の桜をしばし見ていると呼びかける声が聞こえてくる、エリザの声だ
その声に従い、ヴェルグ達はエリザ達に合流した

2021年
04月07日
18:15

884: MI4989


リオネール「J,,>ω<)」ぴょんぴょんっ
シャッフィ「ミ,,>ω<ミ」ぴょーんぴょーん
デッカー「ミ,,・ω・,,ミ」

合流すると元気に跳ね回るリオネールとシャッフィの姿が見え、桜の木の上で佇んでるデッカーや何かしらのトビバリスタン類が目に入った。

ニュルンは何でか当然のように桜の花びらが浮いてる池に入ってゆったりと漂っていた。
あとオヨギバリスタン類の姿も見える。
今年はちょっと子バリスタンが多い気がする。

2021年
04月07日
18:59

885: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「ずいぶん子バリスタンが多いなぁ…」

またリオネールが呼んだのか?と思いながらナノトランサーからお菓子を取り出すヴェルグ
堅揚げポテチやせんべい、チョコ菓子が並べられちょっとカオスな様相を呈していた

エリザ「今回はお菓子で攻めてきたのね…」
ヴェルグ(分体)「昼飯食った後だったからな、今回はお菓子がメインだ」
エリザ「……ホントにリーシャ姿で来たわね、ヴェルグ」
ヴェルグ(分体)「丁度ジェイスボディがメンテ中だったからな、勘弁してくれ」

2021年
04月07日
21:22

886: MI4989


色とりどりな子バリスタンたちが桜の花びらが舞っている中でもふもふしてる様子を眺めながらエリザ達はお菓子を楽しみ始める。
ときおりにゃーにゃーと子バリスタン達の鳴き声が聞こえて来る。

エリザが来るような公園だからか、プリッツア王国内での貴族たちもちらほらと見える。
……最近になって買ったのか喋らない小さい子バリスタンを連れて来ている様子も見えた。

「鳴かないけど本当に子バリスタンなのよね?」もふもふ
「アンテナが生えてない時は鳴かないのよ」

メルフィ「喋らない小さい子バリスタン見るとリオネールくんを拾った時の事を思い出しますね」
エリザ「拾った、というかなんか足元をちょろちょろしてたのよね」

2021年
04月07日
21:57

887: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「なつかれてたのか?それって」

そう聞いて、抹茶ラテを飲みながらアーモンドチョコを食べるヴェルグ
どうやらリーシャボディは甘い物が大好きみたいだ

2021年
04月07日
22:40

888: MI4989


エリザ「うーん、いつの間にか現れててちょろちょろしてたからさっぱりわからないわ……」

ぴょんぴょんと跳ね回って遊んでるリオネールと子バリスタン達の姿を見ながらエリザは何で居たのか分からないと返す。

その頃、ブロペニュとカスターダはというと……

カスターダ「zzz....」
ブロペニュ「寝てる……」

カスターダは昼寝し、ブロペニュはなんとなく飛んできたアシトビバリスタンを撫でながらコーヒーを啜った。

2021年
04月08日
00:02

889: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「おいおい…大丈夫なのかそれって…」

半分呆れながらため息を吐き、ヴェルグはお菓子を食べる
抹茶ラテを飲んで最初はどれだけ小さかったんだ?と聞いてみた

2021年
04月08日
07:55

890: MI4989


エリザ「確か身長で30cmいかなかった感じだったよね……?」
メルフィ「丸くなると家具の隙間とかに挟まっちゃう大きさだったんですよね」

大きさを聞かれたエリザとメルフィは両手の掌の上に何か乗せてるような仕草をした。拾った(?)当初のリオネールはそんなサイズ感だったらしい。

ぽとっ

ばりすたんk「J・ω・)」もふもふ

そんな事言ってる傍からちっちゃい子ウサギみたいな子バリスタンが落ちて来た。

メルフィ「こんなサイズ感でしたね~」ナデナデ
ばりすたんk「J>ω<)」もふもふ
エリザ「それ、他所の子バリスタンじゃないの?」

2021年
04月08日
13:25

891: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「ちっこい…」

メルフィが撫でてる子バリスタンを見ながらそんな事を呟くヴェルグ
リオネールもそんな頃があったのかとのんびりと抹茶ラテを飲んだ

2021年
04月08日
15:29

892: MI4989


メルフィ「ちっちゃい時のリオネールくんはよくわからない隙間に入っちゃうから大変でしたね……」
エリザ「それでよくホコリまみれになってていっつも洗われてたわ」

そんな話をしてる傍からちっちゃい子バリスタンはもこもこと歩き出し、近くにあった生垣に入ってしまった。

2021年
04月08日
15:42

893: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「猫か何かかリオネール……」

やれやれと言わんばかりにヴェルグ抹茶ラテを飲み干し、ミルクティーを取り出す
そして生垣に入っていく子バリスタンを見送ったのであった

2021年
04月08日
16:01

894: MI4989


生垣にあのちっちゃい子バリスタンが入るとどこからかでかいイヌバリスタン女がやって来て生垣からちっちゃい子バリスタンを引っ張り出して飼い主であろう貴族のところへ歩いていくのが見えた。

エリザ「一応、捜索専門のバリスタンも来てるのね」
メルフィ「なんかウサギを狩ってるみたいですね」

2021年
04月08日
16:38

895: 忘却の亡霊


ヴェルグ(分体)「バリスタンを探すにはバリスタンをって所か」

運ばれる子バリスタンを見送り、チョコパイを食べるヴェルグ
アークコア(分体)のおかげで必要以上のおやつは焼却されているので太る心配も無い
なのでパクパクと遠慮なくお菓子を食べるヴェルグなのであった

2021年
04月08日
18:56

896: MI4989


リオネールは疲れたのかエリザとメルフィが居る所に戻って来て仰向けになって寝転がった。

エリザ「大きくなってバリスタンって感じになってきたけどまだうさぎね……」もふもふ

さっそく首回りを撫でてもふもふし始めた。
リオネールは気持ちよさそうにしてる。

メルフィ「でも首回りはイヌっぽいんですよね」
エリザ「リオネールってシルビアの剣をヘッドバットで弾くけどこの首なら納得できるわ……」

最終更新:2021年05月21日 16:39